JP2002195771A - 熱交換器の偏平チューブ - Google Patents

熱交換器の偏平チューブ

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JP2002195771A
JP2002195771A JP2001364803A JP2001364803A JP2002195771A JP 2002195771 A JP2002195771 A JP 2002195771A JP 2001364803 A JP2001364803 A JP 2001364803A JP 2001364803 A JP2001364803 A JP 2001364803A JP 2002195771 A JP2002195771 A JP 2002195771A
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JP
Japan
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flat tube
plate
tube
heat exchanger
bent
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JP2001364803A
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Soichi Kato
宗一 加藤
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏平チューブの組付け方向性をなくすること
により、偏平チューブの組付け作業性を向上して製作コ
ストの低減を図り、折曲げ部分の強度を高めて耐圧性を
向上できる熱交換器の偏平チューブを提供すること。 【解決手段】 1枚のプレート(2)の中央部で折曲
げ、プレートの両端部を合せて内部の開口が横断面長円
形に形成された熱交換器の偏平チューブ(1)であっ
て、前記プレートの中央部に予め折曲げ反対方向へ膨出
する凹部(3)を形成し、前記プレートの凹部で折曲げ
て、前記プレートの両端部を合せる一方、前記折曲げら
れた凹部を潰して横断面外形形状を左右対称形に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1枚のプレートを
折り曲げて形成され、パラレルフロータイプの熱交換器
に用いられる偏平チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、パラレルフロータイプの
熱交換器に用いられる偏平チューブとして、例えば、特
開昭57−136093号公報、特開平3−15542
2号公報に開示されているものが知られている。
【0003】この種の偏平チューブ10は、図8に示す
ように、所定幅のプレートを、ロール成形により中央の
折曲げ部11で折曲げ、両端部12、12をろう付けに
より接合し、横断面長円形の開口に形成されている。ま
た同時に、ロール成形により偏平チューブ10の双方の
偏平面10aに内方へ向けて突出し互いに先端部が当接
する突部(ビード)14が複数設けられており、チュー
ブ内部に通流される熱交換媒体に乱流を起こさせて熱交
換能力を高め、チューブ偏平面の強度を高め耐圧性を向
上させる製造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプレートを折曲げて形成された偏平チューブにおいて
は、横断面の開口が長円形形成されているが、図8に示
すように、偏平チューブ10の横断面形状として、一方
の側部11がU字状屈曲部に形成され、他方の側部では
互いに接合された両端部12、12が側方に突き出した
外形形状に形成されて、偏平チューブの横断面外形形状
が左右非対称形となっていたので、ヘッダタンクに設け
られるチューブ挿入孔の形状としても左右非対称の形状
に形成する必要があり、偏平チューブをヘッダタンクの
チューブ挿入孔に挿入して組付ける際には、ヘッダタン
クのチューブ挿入孔に方向性を有することになり、偏平
チューブの組付け時に組付け方向を確認しながら行なわ
ねばならず、偏平チューブの組付作業性が悪化し、生産
性が低下する不具合があった。
【0005】また、一度のロール成形により偏平チュー
ブが形成されるので、端部の接合部分が開いてしまうお
それがあり、チューブ挿入孔に偏平チューブを挿入する
際に、偏平チューブの端部でめくれる不具合がある。
【0006】更に、偏平チューブのU字状屈曲部では最
も強度が弱いので、大きな耐圧性を必要とするコンデン
サ等では使用に耐えないという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、偏平チューブの組付け
方向性をなくすることにより、偏平チューブの組付け作
業性を向上して製作コストの低減を図り、折曲げ部分の
強度を高めて耐圧性を向上できる熱交換器の偏平チュー
ブを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の偏平チューブ
は、1枚のプレートの中央部で折曲げ、プレートの両端
部を合せて内部の開口が横断面長円形に形成された熱交
換器の偏平チューブであって、前記プレートの中央部に
予め折曲げ反対方向へ膨出する凹部を形成し、前記プレ
ートの凹部で折曲げて、前記プレートの両端部を合せる
一方、前記折曲げられた凹部を潰して横断面外形形状が
左右対称形に形成されて構成されている。
【0009】
【作用】このような偏平チューブにおいては、偏平チュ
ーブの横断面外形形状が左右対称形に形成されているの
で、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に方向性がなくな
り、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に偏平チューブを組
付ける際に、組付け方向を確認する必要がなくなり、偏
平チューブの組付作業性が向上し、生産性を高めること
ができる。また、凹部は、折曲げられた後に潰されるの
で、端部の接合部分が開くことが防止でき、チューブ挿
入孔に偏平チューブを挿入する際に、偏平チューブの挿
入がスムースとなり、組付け性が向上する。更に、折曲
げ部分には凹部を潰した突出部が形成されるので、折曲
げ側の強度が弱くなることがなくなり、大きな耐圧性を
必要とするコンデンサ等にも適用することが可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一具体例を図
面に基づいて説明する。
【0011】本実施例の偏平チューブ1は、図1に示す
ように、1枚のプレート2の中央部を折曲げることによ
り、内部の開口が横断面長円形に形成されている。
【0012】偏平チューブ1の材料となるプレート2に
は、図2及び図4に示すように、予め、プレート2の中
央部の折曲げ部分に、折曲げ反対方向へ膨出するあぜ状
の凹部3がロール成形等により設けられている。
【0013】また、上記プレート2には、偏平チューブ
1の偏平面1aとなる部分に予め、チューブ1の内方に
向け膨出し、上記凹部3での折曲げ時に先端が互いに当
接する円状突部(以下、円状ビード4と称する。)がロ
ール成形等により、多数配列して設けられている。尚、
これらの円状ビード4は、後述するヘッダタンクと接合
する部分には設けられていない。
【0014】そして、ロール成形により、プレート2の
凹部3で膨出方向の反対側に折曲げられ、凹部3で折曲
げられたプレート2の両端部が合せられて折曲げられた
凹部3が潰され、図3に示すように、偏平チューブ1の
横断面外形形状が中心線Lを中心とした対称形に形成さ
れている。尚、図中、2a、2aは合せられたプレート
の端部を示す。
【0015】更に、熱交換器のヘッダタンク5には、図
5に示すように、偏平チューブ1の横断面外形形状に対
応したチューブ挿入孔6が設けられ、このチューブ挿入
孔6内に偏平チューブ1の各端部を挿入して組付け、一
体ろう付けにより接合される。
【0016】次に、このような左右対称な偏平チューブ
1を製造する場合について図6を参照して説明する。
【0017】図6に示すように、偏平チューブ1の材料
である所定幅のプレート2が巻取られたロール8から繰
出されたプレート2は、上下一組の成形ロール9、9に
より、凹部3及び円状ビード4が形成され、その後、複
数段設けられた折曲げロールにより、図7(a)〜図7
(c)に示すように、次第に折曲げ角度が増大して折曲
げてプレート端部2aが合せられ、その後、図7(d)
に示すように、型ロール13により、プレート2端部が
合せた状態で、上記折曲げられた偏平チューブ1の凹部
3が潰される。その後、熱交換器の大きさに応じたチュ
ーブ長さに切断され、偏平チューブが得られる。
【0018】したがって、本具体例の偏平チューブにお
いては、偏平チューブの横断面外形形状が左右対称形に
形成されているので、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に
方向性がなくなり、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に偏
平チューブを組付ける際に、組付け方向を確認する必要
がなくなり、偏平チューブの組付作業性が向上し、生産
性を高めることができる。
【0019】また、ロール成形の後で、再度、折曲げら
れた凹部が潰されるので、端部の接合部分が開くことを
防止でき、チューブ挿入孔に偏平チューブを挿入する際
に、偏平チューブの挿入がスムースとなり、組付け性が
向上する。
【0020】更に、折曲げ部分には凹部を潰したあぜ状
の突出部が形成されるので、折曲げ側の強度が高まり、
大きな耐圧性を必要とするコンデンサ等にも適用するこ
とが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレートの中央部に設けられた凹部で曲げてプレートの
両端部を合せ、折曲げられた凹部を潰すことにより、チ
ューブの横断面外形形状が左右対称形に形成されるの
で、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に方向性がなくな
り、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に偏平チューブを組
付ける際に、組付け方向を確認する必要がなくなり、偏
平チューブの組付作業性が向上し、生産性を高めること
ができる。
【0022】また、ロール成形等の後で、再度、折曲げ
られた凹部が潰されるので、端部の接合部分が開くこと
を防止でき、チューブ挿入孔に偏平チューブを挿入する
際に、偏平チューブの挿入がスムースとなり、組付け性
が向上する。
【0023】更に、折曲げ部分には凹部を潰した突出部
が形成されるので、折曲げ側の強度が高まり、大きな耐
圧性を必要とするコンデンサ等にも適用することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体例に係り、偏平チューブの斜視
断面図である。
【図2】偏平チューブの平面図である。
【図3】偏平チューブの正面図である。
【図4】プレートの正面図である。
【図5】ヘッダタンクのチューブ挿入孔を示す正面図で
ある。
【図6】偏平チューブの製造工程を示す概略図である。
【図7】(a)〜(d)は折曲げロール及び型ロールに
よる偏平チューブの形成状況を示す正面図である。
【図8】従来の偏平チューブを示す斜視断面図である。
【符号の説明】
1 偏平チューブ 2 プレート 2a プレート端部 3 あぜ状の凹部
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月26日(2001.12.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の偏平チューブ
は、ロール成形により、長手方向に伸延する複数の流路
が形成されるとともに、所定長さに切断された熱交換器
の偏平チューブにおいて、横断面外形形状が左右対称形
に形成され、且つ、隣り合う流路間に連通路が形成され
構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】このような偏平チューブにおいては、偏平チュ
ーブの横断面外形形状が左右対称形に形成されているの
で、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に方向性がなくな
り、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に偏平チューブを組
付ける際に、組付け方向を確認する必要がなくなり、偏
平チューブの組付作業性が向上し、生産性を高めること
ができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、上記プレート2には、偏平チューブ
1の偏平面1aとなる部分に予め、チューブ1の内方に
向け膨出し、上記凹部3での折曲げ時に先端が互いに当
接する円状突部(以下、円状ビード4と称する。)がロ
ール成形等により、多数配列して設けられている。この
ことから明らかなように、隣り合う流路間に連通路が形
成されている。従って、流路を通流する媒体が隣り合う
流路に出入りできて撹拌され熱交換効率が向上する。
尚、これらの円状ビード4は、後述するヘッダタンクと
接合する部分には設けられていない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の偏平チュ
ーブによれば、横断面外形形状が左右対称形に形成され
るので、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に方向性がなく
なり、ヘッダタンクのチューブ挿入孔に偏平チューブを
組付ける際に、組付け方向を確認する必要がなくなり、
偏平チューブの組付作業性が向上し、生産性を高めるこ
とができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、隣り合う流路間に連通路が形成され
ているので、流路を通流する媒体が隣り合う流路に出入
りできて撹拌され、これにより熱交換効率が向上する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 13/12 F28F 13/12 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚のプレートの中央部で折曲げ、プレ
    ートの両端部を合せて内部の開口が横断面長円形に形成
    された熱交換器の偏平チューブにおいて、 前記プレー
    トの中央部に予め折曲げ反対方向へ膨出する凹部を形成
    し、前記プレートの凹部で折曲げて、前記プレートの両
    端部を合せる一方、前記折曲げられた凹部を潰して横断
    面外形形状が左右対称形に形成されたことを特徴とする
    熱交換器の偏平チューブ。
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