JPH11239642A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11239642A
JPH11239642A JP4314298A JP4314298A JPH11239642A JP H11239642 A JPH11239642 A JP H11239642A JP 4314298 A JP4314298 A JP 4314298A JP 4314298 A JP4314298 A JP 4314298A JP H11239642 A JPH11239642 A JP H11239642A
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JP
Japan
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opening
ball
area
hit ball
specific area
Prior art date
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Application number
JP4314298A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Iida
飯田  勉
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜部材が通常領域へ向けて下降傾斜した場
合に、打球が特定領域を通過することを防止することが
できる弾球遊技機を提供すること。 【解決手段】 打球30を特定領域23a1または通常
領域23a2へ向けて転動させる傾斜板23cは、通常
領域23a2へ向けて下降傾斜された場合に、傾斜板2
3cの特定領域23a1側端部と内空間23aの特定領
域23a1側壁面とにより形成された間隙W3を打球3
0の直径W20より小さく形成するので、可変入賞装置
12の内空間23aの内壁面等で弾かれた打球30が特
定領域23a1を通過することが防止される。このた
め、傾斜板23cが通常領域23a2へ向けて下降傾斜
した場合には、打球30を通常領域23a2へ確実に送
って通過させることができるので、特定領域23a1を
通過する打球30の個数を正確に調節することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、所定条件の成立
に基づく特別遊技状態の発生により開放される入賞領域
を有する弾球遊技機に関し、特に、傾斜部材が通常領域
へ向けて下降傾斜した場合に、打球が特定領域を通過す
ることを防止することができる弾球遊技機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 打球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行
うパチンコ遊技機などに代表される弾球遊技機には、所
定条件下で特別遊技状態となって、遊技者に所定の遊技
価値が付与されるものがある。このようなパチンコ遊技
機によれば、この所定の遊技価値により、例えば、打球
が入賞しやすいように遊技領域の下側部分に設けられた
可変入賞装置の入賞口(特定入賞口または大入賞口)を
所定時間(例えば、30秒間)、又は、所定個数(例え
ば、10個)の打球が入賞するまで開放させる。
【0003】この可変入賞装置は、主に、入賞口へ入賞
した打球を通常の入賞球として処理する通常領域と、入
賞口へ入賞した打球が通過することにより特別遊技状態
の継続権の成立を決定する特定領域とを備えている。こ
の可変入賞装置によれば、特別遊技状態中に打球が通常
領域を通過すると、パチンコ遊技機は、遊技者に対して
通常領域を通過した打球1個につき13個から15個の
賞球を払い出す。一方、特別遊技状態中に打球が特定領
域を通過すると、パチンコ遊技機は、その特別遊技状態
の終了後、再度、特別遊技状態となって特別遊技状態を
継続すると共に、遊技者に対して特定領域を通過した打
球1個につき13個から15個の賞球を払い出すのであ
る。
【0004】ところで、かかるパチンコ遊技機について
は、各種規則が定められており、かかる規則を遵守した
ものでなければ出荷することができない。例えば、ある
規則では、第1種パチンコ遊技機について、特定領域を
通過する打球数が可変入賞装置の入賞口へ入賞した全打
球数の3分の1を越えてはならない旨が定められてい
る。一方、第2種パチンコ遊技機については、特定領域
を通過する打球数が可変入賞装置の入賞口へ入賞した全
打球数の10分の1を越えてはならない旨が定められて
いる。そこで、かかる規則を満足するために、可変入賞
装置の特定領域を通過する打球数を調節する各種方法が
提案されている。
【0005】例えば、実開平6−486号公報に記載さ
れたパチンコ遊技機の可変入賞装置は、その入賞口へ入
賞した打球を特定領域または通常領域へ振り分けて、特
定領域を通過する打球数を調節するために、特定領域ま
たは通常領域へ向けて下降傾斜可能に形成された傾斜板
と、その傾斜板の傾斜方向を特定領域または通常領域へ
向けて切り替えるソレノイドとを備えている。この傾斜
板およびソレノイドを備えた可変入賞装置によれば、特
別遊技状態の発生に伴って入賞口が開放されると共に、
ソレノイドが作動状態となり、傾斜板が特定領域へ向け
て下降傾斜される。この状態で入賞口へ打球が入賞する
と、かかる打球は、傾斜板を介して特定領域へ向けて転
動し、特定領域を通過する。打球が特定領域を通過する
と、特別遊技状態の継続権が成立すると共に、ソレノイ
ドが非作動状態となり、傾斜板が通常領域へ向けて下降
傾斜される。この状態で入賞口へ打球が入賞すると、か
かる打球は傾斜板を介して通常領域へ向けて転動し、通
常領域を通過する。このように、傾斜板およびソレノイ
ドにより、可変入賞装置の入賞口へ入賞した打球が特定
領域または通常領域へと振り分けられ、可変入賞装置の
特定領域を通過する打球数が調節されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る可変入賞装置では、傾斜板が特定領域または通常領域
へ向けて下降傾斜した状態であっても、通常領域または
特定領域が開放されている。よって、例えば、可変入賞
装置の傾斜板が通常領域へ向けて下降傾斜した状態であ
っても、入賞口へ入賞した打球が可変入賞装置内で弾か
れることにより特定領域を通過してしまうことがある。
このため、特定領域を通過する打球数を正確に調節する
ことができず、上述した規則を満足することができない
という問題点があった。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、傾斜部材が通常領域へ向けて下降
傾斜した場合に、打球が特定領域を通過することを防止
することができる弾球遊技機を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の弾球遊
技機は、所定条件の成立に基づく特別遊技状態の発生に
伴って開放される入賞領域と、その入賞領域に設けられ
打球が通過可能な開口を有する特定領域と、その特定領
域と共に前記入賞領域に設けられ打球が通過可能な開口
を有する通常領域と、前記入賞領域に配設され、その入
賞領域へ入賞した打球を前記通常領域または特定領域へ
向けて転動させるために、その通常領域または特定領域
へ向けて下降傾斜するように形成された傾斜部材とを備
えるとともに打球を遊技領域へ打ち込んで遊技を行うも
のであり、前記傾斜部材は、前記通常領域へ向けて下降
傾斜した状態で前記特定領域の開口を閉鎖するように形
成されている。
【0009】この請求項1記載の弾球遊技機によれば、
入賞領域へ入賞した打球を通常領域または特定領域へ向
けて転動させる傾斜部材は、通常領域へ向けて下降傾斜
した状態で特定領域の開口を閉鎖するように形成されて
いる。よって、傾斜部材が通常領域へ向けて下降傾斜し
た場合には、かかる傾斜部材により、入賞領域へ入賞し
た打球は通常領域へ向けて転動されて、通常領域を通過
する。しかも、かかる場合には、特定領域の開口は傾斜
部材により閉鎖されているので、入賞領域内で弾かれた
打球が特定領域へ入り込んで特定領域を通過することが
防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を用いて説
明する。図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機1の
正面図である。このパチンコ遊技機1は、いわゆる第1
種パチンコ遊技機であり、その前面(図1の紙面に対し
て手前側)には前面枠2が配設されている。この前面枠
2は、略矩形額縁状に形成されており、その略中央部分
には略矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの
内周には金枠3が周設されている。この金枠3の内側の
上方には、ガラス板4a,4bをそれぞれ装着可能なガ
ラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4
の後方(図1の紙面に対して奥側)には遊技盤5が配置
されている。尚、ガラス板4aはガラス扉枠4の前側部
分に装着され、ガラス板4bはガラス板4aの後側部分
に装着される。即ち、ガラス板4aと遊技盤5との間に
ガラス板4bが装着されるのである。
【0011】遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6
が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内
レール7が植立されている。この内レール7および外レ
ール6により囲まれた遊技盤5の前面には、打球(遊技
球)30が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、
遊技領域8の周囲には、打球30が入賞することにより
5個から15個の打球30が賞球として払い出される複
数の入賞口9が設けられている。この複数の入賞口9が
設けられた遊技領域8の略中央部分には、複数種類の識
別情報としての図柄などを表示する液晶(LCD)ディ
スプレイ(可変表示装置)10が設けられている。この
LCDディスプレイ10の表示画面は横方向に3分割さ
れており、3分割された各表示領域において、それぞれ
図柄の変動表示が行われるのである。
【0012】LCDディスプレイ10の下方には、図柄
作動ゲート(第1種始動口)11が設けられている。図
柄作動ゲート11を打球30が通過することにより、L
CDディスプレイ10の変動表示が開始される。また、
図柄作動ゲート11の下方には可変入賞装置12が設け
られている。この可変入賞装置12は、遊技盤5に取着
可能に形成された本体フレーム13を備えており、その
略中央部分には2以上の打球30が同時に通過可能な幅
広の矩形状の開口である大入賞口の開口13aが穿設さ
れている。この大入賞口の開口13aは、大入賞口の一
部を構成しており、LCDディスプレイ10の変動後の
表示結果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり
表示)の1つと一致する場合に、打球30が入賞しやす
いように所定時間(例えば、30秒間)経過するまで、
又は、所定個数(例えば、10個)の打球30が大入賞
口の開口13aへ入賞するまで、開放されるものであ
る。この大入賞口の開口13aの開閉動作の行われ得る
状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態(特
別遊技状態)である。尚、大入賞口は、大入賞口の開口
13a、並びに、後述する開閉シャッタ14、傾斜面1
5c1が形成された取付部材15cの上側部分および傾
斜面15d1が形成された取付部材15dの上側部分で
構成されている(図2参照)。
【0013】大入賞口の開口13aには、開閉シャッタ
14が配設されている。この開閉シャッタ14は、主
に、大入賞口の開口13aの形状に適合して形成された
略板状の扉部材14aを備えており、この扉部材14a
により大入賞口の開口13aを開閉するものである。こ
の開閉シャッタ14の扉部材14aの下側両端には、略
円柱状の一対の支軸14bがそれぞれ形成されている。
この一対の支軸14bは本体フレーム13の前面に凹設
された軸支溝13cに回動可能に軸支されており(図2
参照)、この一対の支軸14bにより、開閉シャッタ1
4は所定範囲で前後方向(図1の紙面に対する垂直方
向)へ傾動(揺動)可能に本体フレーム13に配設され
る。よって、大入賞口の開口13aは、開閉シャッタ1
4が前方へ向けて傾動され開かれることにより開放され
る一方、開閉シャッタ14が後方へ傾動され閉じられる
ことにより閉鎖されるのである。また、本体フレーム1
3の前面であって、開閉シャッタ14の前方にはガード
部材15が配設されている。尚、ガード部材15の詳細
については、後述する。
【0014】この可変入賞装置12の下方であって、上
述した遊技領域8の最下方には、いずれの入賞口にも入
賞しなかった打球30を遊技領域8外へ排出するための
アウト口16が形成されている。このアウト口16の形
成された遊技領域8の前方に配設されたガラス扉枠4の
下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰
板)17が配設されている。この前面扉板17の前面に
は打球30を貯留し、かつ、打球発射装置(図示せず)
へ打球30を供給する上皿18が配設され、その上皿1
8の下方であって、前面枠2の下側部分には上皿18に
貯留しきれなかった打球30を貯留するための下皿19
が配設されている。また、下皿19の右側部分には、打
球30を遊技領域8へ打ち込むために遊技者により操作
される操作ハンドル20が配設され、かかる操作ハンド
ル20の内部には打球発射装置の駆動モータ(図示せ
ず)を回転させるためのスイッチであるハンドルスイッ
チ20aが内蔵されている。
【0015】図2は、遊技盤5から取り外された可変入
賞装置12の外観斜視図であり、ガード部材15を透明
視して図示すると共に、上述の開閉シャッタ14を前
方、即ち、ガード部材15側へ向けて傾動して、大入賞
口の開口13aを開放した状態を図示している。図2に
示すように、上述した可変入賞装置12は略板状体に形
成された本体フレーム13を備え、この本体フレーム1
3はポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する合成樹
脂材料で構成されている。よって、打球30が衝突する
ことにより、本体フレーム13が欠けるなどして破損す
ることを防止することができる。この本体フレーム13
は、可変入賞装置12を遊技盤5の前面に取り付けるた
めのものであり、その略中央部分には上述した大入賞口
の開口13aが穿設され、本体フレーム13の縁部分に
は遊技盤5の前面にねじ止めするための6つ通穴13b
がそれぞれ穿設されている。また、本体フレーム13の
前面であって、大入賞口の開口13aの左右両縁部に
は、上述した開閉シャッタ14の一対の支軸14bのそ
れぞれを軸支する矩形状の軸支溝13c,13c(図2
では右側のみ図示する)がそれぞれ凹設されている(図
5参照)。
【0016】本体フレーム13の前面であって、大入賞
口の開口13aの前方には略板状に形成されたガード部
材15が配設されている。このガード部材15は、開閉
シャッタ14が前方へ向けて傾動され大入賞口の開口1
3aが開放される場合に、ガラス扉枠4の遊技盤5側に
装着されるガラス板4b(図1参照)と開閉シャッタ1
4との間隙に打球30が挟まり込むことを防止する部材
である。ガード部材15は、透明な耐衝撃性を有するポ
リカーボネート樹脂等の合成樹脂材料で構成されてい
る。このガード部材15は略三日月状に形成された前面
板15aを備えており、この前面板15aの前面縁部分
には着色剤による縁取りや絵模様等の装飾模様が施され
ており、遊技者の興趣の向上を図ることができる。この
前面板15aは、本体フレーム13の前面に対して略平
行となるように形成されており、その裏面には前面板1
5aと本体フレーム13とを連結するために本体フレー
ム13の前面にねじ止めされる取付部材15b,15
c,15d,15eが後方へ向けて突設されている。
【0017】各取付部材15b〜15eのうち、取付部
材15c,15dはそれぞれ左右対称に形成されてい
る。この取付部材15cと取付部材15dとの間隙には
大入賞口の開口13aおよび開閉シャッタ14が配置可
能に形成され、この取付部材15cと取付部材15dと
の間隙は、開閉シャッタ14が閉鎖されている場合に、
打球30がアウト口16に向けて通過できるように上下
方向に貫通して形成されている。この取付部材15cと
取付部材15dとの間隙の左右方向幅は開閉シャッタ1
4の長手方向(左右方向)幅より大きく形成されている
ので、取付部材15cと取付部材15dとの間隙内で開
閉シャッタ14を開閉する場合に、開閉シャッタ14が
取付部材15cと取付部材15dとに衝突することを防
止することができる。
【0018】また、取付部材15c,15dの上面に
は、その両者の間隙へ向けて下降傾斜した傾斜面15c
1,15d1が形成されており、かかる傾斜面15c
1,15d1へ向けて落下してきた打球30を取付部材
15cと取付部材15dとの間隙へ転がり落とすことが
でき、打球30が取付部材15c,15dの上面に載り
留まることを防止することができる。よって、開閉シャ
ッタ14が開かれている場合には、打球30を開閉シャ
ッタ14へ導いて、大入賞口の開口13aへと入賞させ
ることができ、また、開閉シャッタ14が閉じられてい
る場合には、取付部材15c,15dの間隙へ打球30
を転がり落として通過させ、アウト口16へ打球30を
導き、アウト球として処理することができる。尚、大入
賞口は、上述した大入賞口の開口13a、開閉シャッタ
14、傾斜面15c1が形成された取付部材15cの上
側部分および傾斜面15d1が形成された取付部材15
dの上側部分で構成されている。
【0019】取付部材15c,15dは、本体フレーム
13の各支軸溝13cにそれぞれ軸支された開閉シャッ
タ14の各支軸14bの前方にそれぞれ配置されてお
り、各支軸14bが各支軸溝13cから抜け落ちること
を防止している。尚、図2では、本体フレーム13の各
支軸溝13cに軸支された開閉シャッタ14の各支軸1
4bのうち、開閉シャッタ14の右側に形成された支軸
14bのみを図示している。
【0020】また、各取付部材15b〜15eのうち、
取付部材15b,15eはそれぞれ左右対称に形成され
ており、取付部材15bおよび取付部材15eの上面に
は、落下してきた打球30を転がり落とすために、左方
向へ向けて下降傾斜した傾斜面15b1および右方向へ
向けて下降傾斜した傾斜面15e1がそれぞれ形成され
ている。よって、かかる傾斜面15b1または傾斜面1
5e1へ向けて落下してきた打球30を可変入賞装置1
2の外方へ向けて転がり落とすことができ、打球30が
取付部材15b,15eの上面に載り留まることを防止
することができる。更に、取付部材15bと取付部材1
5cとの間隙および取付部材15dと取付部材15eと
の間隙には、打球30が通過可能な通路12a,12b
が貫通して形成されており、かかる通路12a,12b
を通過した打球30を遊技領域8の最下方に設けられた
アウト口16へ導き、アウト球として処理することがで
きる。
【0021】図3は、図2の可変入賞装置12を部分的
に断面視した外観斜視図であり、ガード部材15を透明
視して図示すると共に、図中の矢印は開閉シャッタ14
の開く方向を示している。図3に示すように、本体フレ
ーム13の後面右側部分には、開閉シャッタ14を閉鎖
するための駆動力を供給するソレノイド21が配設され
ている。このソレノイド21は、主に、プランジャ21
aと、そのプランジャ21aを開閉シャッタ14配設
側、即ち、図3の左側へ向けて付勢するコイルスプリン
グ21b(図5参照)とを備えており、その作動状態に
おいてプランジャ21aが図3の右側方向へ移動する一
方、その非作動状態においてプランジャ21aがコイル
スプリング21bの付勢により図3の左側方向へ移動す
るように構成されている。
【0022】このソレノイド21により駆動力が供給さ
れる開閉シャッタ14は、本体フレーム13と同様に、
ポリカーボネート樹脂等の耐衝撃性を有する合成樹脂材
料で略板状体に形成され、主に、上述した扉部材14a
および一対の支軸14bを備えている。この扉部材14
aの両端部分には、開閉シャッタ14を開くための一対
のウェイト部材14cがそれぞれ一体成形されている。
この一対のウェイト部材14cは所定の重量の部材で形
成されており、上述した一対の支軸14bよりガード部
材15の前面板15a側に形成されている。即ち、開閉
シャッタ14の重心位置は、その一対の支軸14bの軸
心(揺動中心)よりガード部材15側に配置される。よ
って、開閉シャッタ14には、各ウェイト部材14cの
重量による反時計回り方向(図中の矢印方向)の回転力
が加わっている。また、図3に示すように大入賞口の開
口13aを開放した状態での開閉シャッタ14は、一対
の支軸14bの軸心回りにおいて、自由に揺動可能な状
態である。このため、各ウェイト部材14cの重量によ
る反時計回り方向(図中の矢印方向)の回転力により、
開閉シャッタ14を、前方、即ち、ガード部材15の前
面板15a側へ向けて各支軸14bの軸心回りに傾動す
ることができるのである。
【0023】また、一対のウェイト部材14cの後側面
には、開閉シャッタ14が前方へ傾動して大入賞口の開
口13aが開放される場合に、開閉シャッタ14の傾動
を所定の角度で停止するための開放停止面14c1がそ
れぞれ形成されている(図3では右側のウエイト部材1
4cについてのみ図示する)。よって、かかる各開放停
止面14c1が本体フレーム13の前面に当接すること
により、開閉シャッタ14の前方(図中の矢印方向)へ
向けた傾動を停止することができる。また、開放停止面
14c1により開閉シャッタ14の傾動が停止された場
合、開閉シャッタ14の扉部材14aは、大入賞口の開
口13aへ向けて下降傾斜されるので、遊技領域8の上
方から落下してきた打球30を大入賞口の開口13aへ
容易に導き入賞させることができる。
【0024】この開閉シャッタ14の扉部材14aの右
端部であって、支軸14bの後方部分には、略円柱状の
押下ピン14dが外方(図3の右側)へ向けて突設され
ている。この押下ピン14dは、開閉シャッタ14を閉
鎖する場合に、ソレノイド21によって作動される作動
部材22により下方へ向けて押下されるものであり、か
かる作動部材22による押下ピン14dの押下により、
開閉シャッタ14を後方へ向けて傾動することができ、
その扉部材14aを倒立させて、大入賞口の開口13a
を閉鎖することができる。この押下ピン14dの上方に
は作動部材22の一端部分に形成された揺動アーム22
aが延出されており、この作動部材22の他端部分には
支持ピン22bが挿嵌されている。この作動部材22
は、かかる支持ピン22bにより本体フレーム13およ
び後方箱部材23に回動可能に支持されている。また、
この支持ピン22bの上方であって、作動部材22の右
側上端には、上述したソレノイド21のプランジャ21
aが係合可能な係合溝22cが凹設されており、この係
合溝22cおよびプランジャ21aを介して、ソレノイ
ド21と作動部材22とが連結されている。よって、作
動部材22の揺動アーム22aは、ソレノイド21のプ
ランジャ21aの動作に応じて、支持ピン22bを揺動
中心軸として揺動(傾動)することができるのである。
【0025】次に、開閉シャッタ14の開閉動作につい
て説明する。まず、大入賞口の開口13aを開放する場
合には、ソレノイド21が作動状態になると、そのプラ
ンジャ21aが図3に示すように右方向へ向けて移動さ
れ(図5および図6の反矢印X1方向)、係合溝22c
を介してプランジャ21aに連結された作動部材22が
その支持ピン22bを中心に時計方向へ回転され、揺動
アーム22aが上方位置に移動されて、揺動アーム22
aによる押下ピン14dの押下状態が解除される。押下
ピン14dの押下状態解除後、開閉シャッタ14は自由
に揺動可能な状態となり、ウェイト部材14cの重量に
よる回転力により、開閉シャッタ14が前方(図3中の
矢印方向)へ向けて、即ち、支軸14bの軸心回りに反
時計回り方向へ傾動される。かかる開閉シャッタ14の
傾動はウェイト部材14cの後側面に形成された開放停
止面14c1が本体フレーム13に当接することにより
停止され、扉部材14aが大入賞口の開口13aへ向け
て下降傾斜した状態で、大入賞口の開口13aが開放さ
れる。大入賞口の開口13aが開放されると、遊技領域
8を流下してきた多数の打球30は、開閉シャッタ14
の扉部材14aに沿って大入賞口の開口13aへ導か
れ、大入賞口の開口13aに入賞する。
【0026】一方、大入賞口の開口13aを閉鎖する場
合には、まず、ソレノイド21の作動が停止状態、即
ち、ソレノイド21が非作動状態にされ、プランジャ2
1aがコイルスプリング21b(図5および図6参照)
により付勢され図3の左側方向へ向けて移動される(図
5および図6の矢印X1方向)。プランジャ21aが左
方向へ移動されると、係合溝22cを介してプランジャ
21aに連結された作動部材22がその支持ピン22b
を中心に反時計回り方向に回転され、揺動アーム22a
が下方位置に移動されて、揺動アーム22aにより押下
ピン14dが押下される。かかる押下により、開閉シャ
ッタ14が後方(図3中の反矢印方向)へ向けて、即
ち、支軸14bの軸心回りに時計回り方向へ傾動され
る。開閉シャッタ14の傾動が更に継続されると、開閉
シャッタ14の扉部材14aが略垂直状態に倒立され
て、大入賞口の開口13aが閉鎖される。大入賞口の開
口13aが閉鎖されると、遊技領域8を流下してきた打
球30は、ガード部材15の前面板15aと本体フレー
ム13との間隙を通過してアウト口16へ導かれ、アウ
ト球として処理される。
【0027】開閉シャッタ14の後方であって、本体フ
レーム13の後側面には、合成樹脂材料で略中空箱状体
に形成された後方箱部材23がねじ止め等により取着さ
れている。この後方箱部材23は、大入賞口の開口13
aへ入賞した打球30の各種処理を行うためのものであ
り、その内部には打球30が入賞可能な内空間23aが
内設されている。この内空間23aの前面には本体フレ
ーム13に穿設された大入賞口の開口13aと連通する
通口23bが穿設されており、内空間23aの右側部分
には特定領域(Vゾーン)23a1が設けられるととも
に、内空間23aの左側部分には特定領域23a1に連
通した通常領域23a2が設けられている。
【0028】この特定領域23a1は、大入賞口の開口
13aへ入賞した打球30が通過することにより、特別
遊技状態の継続権の成立を決定する領域である。例え
ば、大入賞口の開口13aの開放中、即ち、特別遊技状
態中に、打球30が特定領域23a1を通過すると、継
続権が成立して、大入賞口の開口13aの閉鎖後、再
度、その大入賞口の開口13aを所定時間(例えば、略
30秒間)経過するまで、又は、所定個数(例えば、1
0個)の打球30が大入賞口の開口13aへ入賞するま
で開放することができる。この大入賞口の開口13aの
開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返し可
能に設定されている。また、通常領域23a2は、大入
賞口の開口13aへ入賞した打球30が通過することに
より、かかる打球30を通常の入賞球として処理する領
域である。例えば、打球30が通常領域23a2を通過
すると、その通過した1個の打球30について、15個
の賞球を遊技者に払い出すことができる。
【0029】尚、大入賞口の開口13aの開放中に、打
球30が特定領域23a1を通過しても、その通過した
1個の打球30について、15個の賞球が遊技者に対し
て払い出される。
【0030】これらの特定領域23a1および通常領域
23a2の間部分であって、内空間23aの後方底部に
は、大入賞口の開口13aに入賞した打球30を特定領
域23a1または通常領域23a2に振り分けるための
傾斜板23cが配設されている。この傾斜板23cは、
その左右方向における略中央部分において、後方箱部材
23に揺動可能に軸支されており、図3では、特定領域
23a1へ向けて下降傾斜した状態で停止されている。
この傾斜板23cは、後方箱部材23の後面左側に配設
されたソレノイド24によって駆動することができる。
尚、傾斜板23cについての詳細は後述する。
【0031】また、後方箱部材23の裏面側には薄板状
の後方プリント回路基板25がねじ止めにより取着さ
れ、この後方プリント回路基板25はソレノイド21,
24とそれぞれ電気的に接続されており、ソレノイド2
1,24の動作を制御するための電気的信号を入力する
ためにケーブル等が接続されるコネクタ(図示せず)が
設けられている。
【0032】図4は、後方箱部材23の部分的な斜視断
面図であり、傾斜板23cが特定領域23a1へ向けて
下降傾斜した状態を図示している。図4に示すように、
上述した後方箱部材23の内空間23aの右側部分には
特定領域23a1が形成されており、その下側部分には
特定領域23a1を通過する打球30を検出する直方体
状の入賞球検出器26が配設されている。この入賞球検
出器26は特定領域23a1の底部を構成しており、そ
の左側上面には打球30が1個ずつ通過可能な円形状の
開口である入賞球検出部26aが穿設されている。よっ
て、かかる入賞球検出部26aを打球30が通過するこ
とにより、特定領域23a1を通過した打球30を検出
することができると共に、かかる特定領域23a1を通
過した打球30を可変入賞装置12の下方に配設される
入賞球集合樋(図示せず)へ流下させて、入賞球排出ユ
ニット(図示せず)へ排出することができるのである。
【0033】一方、上述した後方箱部材23の内空間2
3aの左側部分には通常領域23a2が形成されてお
り、その下側部分には通常領域23a2を通過する打球
30を検出する直方体状の入賞球検出器27が配設され
ている。この入賞球検出器27は、通常領域23a2の
底部を構成しており、その左側上面には打球30が1個
ずつ通過可能な円形状の開口である入賞球検出部27a
が穿設されている。よって、かかる入賞球検出部27a
を打球30が通過することにより、通常領域23a2を
通過した打球30を検出することができる共に、かかる
通常領域23a2を通過した打球30を可変入賞装置1
2の下方に配設される入賞球集合樋(図示せず)へ流下
させて、入賞球排出ユニット(図示せず)へ排出するこ
とができるのである。
【0034】また、大入賞口の開口13aへ入賞した打
球30の個数を入賞球検出器26,27により検出する
ことができるので、打球30の合計個数が所定個数(例
えば、10個)に達した場合には、特別遊技状態の開始
時から所定時間(例えば、30秒間)が経過していなく
ても、開閉シャッタ14を閉鎖させて、大入賞口の開口
13aを閉鎖することができる。よって、可変入賞装置
12の大入賞口の開口13aへ入賞する打球30の個数
が制限されるので、本実施例のパチンコ遊技機1の射幸
性の過剰な上昇を制限することができるのである。
【0035】尚、入賞球検出器26,27は本体フレー
ム13(図2および図3参照)へ向けて着脱可能に挿入
されており、本実施例の入賞球検出器26,27には磁
気センサを備えた近接スイッチを使用している。
【0036】この特定領域23a1および通常領域23
a2の間には、上述した傾斜板23cが配設されてい
る。この傾斜板23cは、上述したように、大入賞口の
開口13aへ入賞した打球30を特定領域23a1また
は通常領域23a2へ振り分けるものであり、その上側
部分には打球30を載せることが可能な略矩形板状の上
部板23c1が形成されている。この上部板23c1の
左端部分(図4の左側)は、左側上方へ向けて折り曲げ
られた状態で形成されており、上部板23c1の右端部
分(図4の右側)は、右側上方へ向けて折り曲げられた
状態で形成されている。また、上部板23c1の前後両
端面には、略円柱状の支軸23c2,23c2が外方へ
向けて突設されており、傾斜板23cは、各支軸23c
2,23c2により後方箱部材23に揺動可能に軸支さ
れている。支軸23c2,23c2のうち上部板23c
1の前側端面に突設された支軸23c2の下方には、略
円柱状の係合ピン23c3が前方へ向けて突設されてお
り、この係合ピン23c3は、各支軸23c2,23c
2を介して揺動可能に軸支された傾斜板23cにソレノ
イド24の駆動力を伝達するためのものである。尚、傾
斜板23cの動作についての詳細は後述する。
【0037】また、傾斜板23cの左右両端下方であっ
て、後方箱部材23の底部上端面には、傾斜板23cが
特定領域23a1および通常領域23a2へ向けて下降
傾斜する場合に、傾斜板23cの傾動を所定の角度で停
止するための傾動停止面23d,23dがそれぞれ形成
されている。よって、かかる右側の傾動停止面23dと
傾斜板23cの右端部下面とが当接することにより、傾
斜板23cの特定領域23a1へ向けた傾動を停止する
ことができる。一方、かかる左側の傾動停止面23dと
傾斜板23cの左端部下面とが当接することにより、傾
斜板23cの通常領域23a2へ向けた傾動を停止する
ことができる。
【0038】図5は、傾斜板23cが特定領域23a1
へ向けて下降傾斜した状態での可変入賞装置12の裏面
概略図であり、開閉シャッタ14が開放された状態を示
している。尚、図中の2点鎖線は、本体フレーム13の
一部および入賞球検出器26,27を図示しており、図
中矢印X1,X2はソレノイド21,24の非作動時に
おけるプランジャ21a,24aの移動方向を示し、矢
印Y1は打球30の流下方向を示している。
【0039】図5に示すように、上述した傾斜板23c
は可変入賞装置12の本体フレーム13の略中央部分に
配設されており、本体フレーム13におけるソレノイド
21の反配設側(図5の右側)には上述したソレノイド
24が配設されている。このソレノイド24は、開閉シ
ャッタ14を開閉させるソレノイド21と略同一に構成
されている。ソレノイド24は、傾斜板23cの傾斜方
向を切り替えるための駆動力を供給するものであり、主
に、プランジャ24aと、そのプランジャ24aを開閉
シャッタ14配設側(図5の左側)へ向けて付勢するコ
イルスプリング24bとを備えている。このソレノイド
24は、その作動状態においてプランジャ24aが反矢
印X2方向(図5右側方向)へ移動する一方、その非作
動状態においてプランジャ24aがコイルスプリング2
4bの付勢により矢印X2方向(図5左側方向)へ移動
して突出するように構成されている。このソレノイド2
4のプランジャ24aの先端部下方には略ひょうたん状
に形成された作動部材28が配設されている。
【0040】作動部材28は、ソレノイド24のプラン
ジャ24aの動作をリンク部材29へ伝達するものであ
り、その下側部分には下方へ向けて延出された揺動アー
ム28aが形成されており、その上端部にはソレノイド
24のプランジャ24aの先端部が係合可能な略U字状
の係合溝28bが凹設されている。よって、この係合溝
28bとプランジャ24aとを係合することにより、作
動部材28およびソレノイド24を連結することができ
る。この作動部材28の略中央部分には、断面視円形状
の支持ピン28cが挿嵌されており、かかる支持ピン2
8cを介して作動部材28は本体フレーム13および後
方箱部材23に回動可能に支持されている。よって、作
動部材28の揺動アーム28aは、ソレノイド24のプ
ランジャ24aの動作に応じて、支持ピン28cを揺動
中心軸として揺動(傾動)することができるのである。
また、この揺動アーム28aの先端部28a1は略直方
体状のリンク部材29の一端部(図5の右側)に形成さ
れた係合溝29aに回動可能に係合されている。
【0041】リンク部材29は、作動部材28と傾斜板
23cとを連結するものであり、その傾斜板23c側の
端部(図5左側)には上述した傾斜板23cの係合ピン
23c3が回動可能に係合される係合溝29bが形成さ
れ、かかる係合溝29bには係合ピン23c3が回動可
能に係合されている。このように、かかるリンク部材2
9および作動部材28を介して傾斜板23cおよびソレ
ノイド24を連結することにより、傾斜板23cは、ソ
レノイド24が作動状態の場合に、通常領域23a2へ
向けて下降傾斜され、ソレノイド24が非作動状態の場
合に、特定領域23a1へ向けて下降傾斜されるのであ
る。よって、ソレノイド24が故障等により作動しない
場合には、大入賞口の開口13aへ入賞した打球30を
全て特定領域23a1へ向けて転動させ、特定領域23
a1を通過させることができる。尚、上記のように構成
された、傾斜板23c、作動部材28、リンク部材29
およびソレノイド24の動作についての詳細は後述す
る。
【0042】図5に示すように、傾斜板23cが特定領
域23a1へ向けて下降傾斜した状態では、上部板23
c1の特定領域23a1側端部と内空間23aの内壁面
との間隙W1が打球30の直径(外径)W20より大き
く、上部板23c1の通常領域23a2側端部と内空間
23aの内壁面との間隙W2が打球30の直径W20よ
り小さく形成されている(W1>W20>W2)。よっ
て、傾斜板23cが特定領域23a1へ向けて下降傾斜
した時に大入賞口の開口13aへ入賞した打球30は、
通常領域23a2を通過することが防止される一方、傾
斜板23cの上部板23c1の傾斜に沿って、特定領域
23a1へ向けて、即ち、矢印Y1方向へ送られるので
ある。従って、傾斜板23cが特定領域23a1へ向け
て下降傾斜した時に大入賞口の開口13aへ入賞した打
球30が、内空間23aの内壁面等に衝突し弾かれて、
通常領域23a2を通過することを防止することができ
るのである。
【0043】図6は、傾斜板23cが通常領域23a2
へ向けて下降傾斜した状態での可変入賞装置12の裏面
概略図であり、開閉シャッタ14が開放された状態を示
している。尚、図中の2点鎖線は、本体フレーム13の
一部および入賞球検出器26,27を図示しており、図
中矢印X1,X2はソレノイド21,24の非作動時に
おけるプランジャ21a,24aの移動方向を示し、矢
印Y2は打球30の流下方向を示している。
【0044】図6に示すように、傾斜板23cが通常領
域23a2へ向けて下降傾斜した状態では、上部板23
c1の特定領域23a1側端部と内空間23aの内壁面
との間隙W3が打球30の直径W20より小さく、上部
板23c1の通常領域23a2側端部と内空間23aの
内壁面との間隙W4が打球30の直径W20より大きく
形成されている(W3<W20<W4)。よって、傾斜
板23cが通常領域23a2へ向けて下降傾斜した時に
大入賞口の開口13aへ入賞した打球30は、特定領域
23a1を通過することが防止される一方、傾斜板23
cの上部板23c1の傾斜に沿って、通常領域23a2
へ向けて、即ち、矢印Y2方向へ送られるのである。従
って、傾斜板23cが通常領域23a2へ向けて下降傾
斜した時に大入賞口の開口13aへ入賞した打球30
が、内空間23aの内壁面等に衝突し弾かれて、特定領
域23a1を通過することを防止することができる。
【0045】上述のように構成された傾斜板23cによ
れば、大入賞口の開口13aへ入賞した打球30を、特
定領域23a1または通常領域23a2へ確実に振り分
けて通過させることができ、特定領域23a1を通過す
る打球30の個数を正確に調節することができるのであ
る。
【0046】図7は、本実施例におけるパチンコ遊技機
1の電気的構成を示したブロック図である。図7に示す
ように、かかるパチンコ遊技機1の制御部40は、演算
装置であるCPU41と、そのCPU41により実行さ
れる各制御プログラムを記憶したROM42と、Vカウ
ンタ43aや10カウンタ43bなどの各種のカウンタ
やワークメモリを備えたRAM43とを備えている。な
お、図8および図9に示すフローチャートのプログラム
は、ROM42内に記憶されている。
【0047】Vカウンタ43aは、特別遊技状態におい
て、特定領域23a1を通過する打球30の個数を計数
(カウント)するカウンタである。このVカウンタ43
aは、図8および図9の特別遊技処理の開始時に「0」
クリアされ、特定領域23a1に配設された入賞球検出
器26が打球30を検出する毎に1加算される。一方、
10カウンタ43bは、特別遊技状態において、通常領
域23a2を通過する打球30の個数を計数(カウン
ト)するカウンタである。この10カウンタ43bは、
Vカウンタ43aと同様に、図8および図9の特別遊技
処理の開始時に「0」クリアされ、通常領域23a2に
配設された入賞球検出器27が打球30を検出する毎に
1加算される。
【0048】本実施例のパチンコ遊技機1によれば、特
別遊技状態中にソレノイド24が故障等により作動状態
のまま動かないと、傾斜板23cの傾斜方向を通常領域
23a2から特定領域23a1へ向けて切り替えること
ができない。かかる場合には、傾斜板23cは通常領域
23a2へ向けて下降傾斜したままの状態が保持され、
大入賞口の開口13aへ入賞した全ての打球30を通常
領域23a2へ向けて転動させ、打球30が特定領域2
3a1を通過することを阻止してしまう。よって、大入
賞口の開口13aへ入賞した全ての打球30は、通常領
域23a2に配設された入賞球検出器27により検出さ
れ、かつ、特定領域23a1に配設された入賞球検出器
26により検出されない。このため、10カウンタの値
が「1」以上となり、Vカウンタ43aの値が「0」と
なるのである。
【0049】一方、特別遊技状態中にソレノイド24が
故障等により非作動状態のまま動かないと、傾斜板23
cの傾斜方向を特定領域23a1から通常領域23a2
へ向けて切り替えることができない。かかる場合には、
傾斜板23cは特定領域23a1へ向けて下降傾斜した
ままの状態が保持され、大入賞口の開口13aへ入賞し
た全ての打球30を特定領域23a1へ向けて転動さ
せ、打球30が通常領域23a2を通過することを阻止
してしまう。よって、大入賞口の開口13aへ入賞する
全ての打球30は、特定領域23a1に配設された入賞
球検出器26により検出され、かつ、通常領域23a2
に配設された入賞球検出器27により検出されない。こ
のため、Vカウンタの値が「1」以上となり、10カウ
ンタ43aの値が「0」となるのである。
【0050】CPU41、ROM42、RAM43は、
バスライン44を介して互いに接続されている。バスラ
イン44は、入出力ポート45にも接続されており、こ
の入出力ポート45は、特定領域23a1に配設された
入賞球検出器26、通常領域23a2に配設された入賞
球検出器27、開閉シャッタ14を開閉させるソレノイ
ド21、傾斜部材23cの傾斜方向を特定領域23a1
又は通常領域23a2へ向けて切り替えるソレノイド2
4、その他、表示装置を含めた他の入出力装置46と接
続されている。
【0051】次に、図5および図6を参照して、上記の
ように構成された可変入賞装置12へ打球30が入賞す
る場合の動作について説明する。図5に示すように、ソ
レノイド24が非作動状態の場合には、そのプランジャ
24aはコイルスプリング24bにより付勢されて矢印
X2方向へ向けて移動して突出する。プランジャ24a
が矢印X2方向へ向けて移動すると、プランジャ24a
の先端部に係合された係合溝28bが矢印X2方向へ押
されて、作動部材28が支持ピン28cを中心に反時計
方向へ回転される。この作動部材28の回転に伴って、
作動部材28の揺動アーム28aが反矢印X2方向へ向
けて傾動されると、揺動アーム28aの先端部28a1
がリンク部材29の係合溝29a内で反時計方向へ回転
しつつ、リンク部材29を反矢印X2方向へ向けて押し
てスライドさせる。リンク部材29がスライドすると、
その係合溝29bに係合された傾斜板23cの係合ピン
23c3が係合溝29b内で反時計方向へ回転しつつ反
矢印X2方向へ引かれて、傾斜板23cが支軸23c2
を中心に反時計方向へ回転される。この傾斜板23cの
回転により、傾斜板23cの上部板23c1の上面が特
定領域23a1へ向けて下降傾斜される。よって、かか
る場合に大入賞口の開口13aへ入賞した打球30は、
傾斜板23cによって、特定領域23a1へ向けて転動
されて、入賞球検出器26の入賞球検出部26aを通過
する。入賞球検出器26は、かかる打球30の通過によ
り、打球30を検出するのである。
【0052】入賞球検出部26aを通過した打球30
は、その後、矢印Y1方向へ向けて流下し入賞球集合樋
(図示せず)に到達して、入賞球排出ユニット(図示せ
ず)へ排出される。このように、打球30を入賞球検出
器26により検出することによって、特別遊技状態中に
特定領域23a1を通過した打球30を検出することが
できるのである。尚、前記した通り、間隙W1は打球3
0の直径W20より大きく形成され、且つ、間隙W2は
打球30の直径W20より小さく形成されているので
(W1>W20>W2)、内空間23aの内壁面等に衝
突し弾かれた打球30が、通常領域23a2を通過する
ことを確実に防止することができ、特定領域23a1を
通過することができる。
【0053】一方、図6に示すように、ソレノイド24
が作動状態の場合には、そのプランジャ24aは反矢印
X2方向へ向けて移動する。プランジャ24aが反矢印
X2方向へ向けて移動すると、プランジャ24aの先端
部に係合された係合溝28bが反矢印X2方向へ引かれ
て、作動部材28が支持ピン28cを中心に時計方向へ
回転される。この作動部材28の回転に伴って、作動部
材28の揺動アーム28aが矢印X2方向へ向けて傾動
されると、揺動アーム28aの先端部28a1がリンク
部材29の係合溝29a内で時計方向へ回転しつつ、リ
ンク部材29を矢印X2方向へ向けて押してスライドさ
せる。リンク部材29がスライドすると、その係合溝2
9bに係合された傾斜板23cの係合ピン23c3が係
合溝29b内で時計方向へ回転しつつ矢印X2方向へ押
されて、傾斜板23cが支軸23c2を中心に時計方向
へ回転される。この傾斜板23cの回転により、傾斜板
23cの上部板23c1の上面が通常領域23a2へ向
けて下降傾斜される。よって、かかる場合に大入賞口の
開口13aへ入賞した打球30は、傾斜板23cによっ
て、通常領域23a2へ向けて転動されて、入賞球検出
器27の入賞球検出部27aを通過する。入賞球検出器
27は、かかる打球30の通過により打球30を検出す
るのである。
【0054】入賞球検出部27aを通過した打球30
は、その後、矢印Y2方向へ向けて流下し入賞球集合樋
(図示せず)に到達して、入賞球排出ユニット(図示せ
ず)へ排出される。このように、打球30を入賞球検出
器27により検出することによって、特別遊技状態中に
通常領域23a2を通過した打球30を検出することが
できるのである。尚、前記した通り、間隙W3は打球3
0の直径W20より小さく形成され、且つ、間隙W4は
打球30の直径W20より大きく形成されているので
(W3<W20<W4)、内空間23aの内壁面等に衝
突し弾かれた打球30が、特定領域23a1を通過する
ことを確実に防止することができ、通常領域23a2を
通過することができる。
【0055】このようにして、本実施例のパチンコ遊技
機1の可変入賞装置12によれば、大入賞口の開口13
aへ入賞した打球30を、特定領域23a1または通常
領域23a2へ確実に振り分けて通過させることがで
き、特定領域23a1を通過する打球30の個数を正確
に調節することができるのである。
【0056】次に、図8および図9のフローチャートに
基づいて、上記のように構成された本実施例におけるパ
チンコ遊技機1の特別遊技処理を説明する。尚、かかる
処理は前記したパチンコ遊技機1の制御部40で実行さ
れる。
【0057】遊技者が操作ハンドル20を操作しハンド
ルスイッチ20aがオンされると、打球発射装置(図示
せず)の駆動モータ(図示せず)が回転されて、打球3
0が遊技領域8へ打ち込まれる。遊技領域8に打ち込ま
れた打球30が図柄作動ゲート11を通過すると、LC
Dディスプレイ10の変動表示が開始され、この変動結
果が予め定められた図柄の組み合わせ(大当たり表示)
の1つと一致する場合に図8および図9の特別遊技処理
が実行される。この処理では、まず、可変入賞装置12
のソレノイド21が作動され(S1)、大入賞口の開口
13aが開放される。尚、ソレノイド21を作動させる
S1の処理の実行時に、傾斜板23cの傾斜方向を切り
替えるソレノイド24は非作動(停止)状態である。即
ち、傾斜板23cは特定領域23a1へ向けて下降傾斜
されている。
【0058】このソレノイド21の作動(S1)後、V
カウンタ43aおよび10カウンタ43bが「0」クリ
アされる(S2)。その後、傾斜板23cが特定領域2
3a1へ向けて下降傾斜されているので、特定領域23
a1を打球30が通過したか否か、即ち、特定領域23
a1に配設された入賞球検出器26が打球30を検出し
たか否かが調べられる(S3)。入賞球検出器26が打
球30を検出した場合には(S3:Yes)、Vカウン
タ43aの値が「1」加算されて(S4)、特別遊技状
態の継続権を成立させると共に、遊技者に対して15個
の賞球が払い出され(S5)、続いてソレノイド24が
作動される(S6)。ソレノイド24が作動された場合
に(S6)、そのソレノイド24に連結された作動部材
28およびリンク部材29を介して、傾斜板23cが通
常領域23a2へ向けて下降傾斜される。
【0059】入賞球検出器26が打球30を検出しない
場合(S3:No)や、S6の処理の後は、処理をS7
へ移行し、傾斜板23cが通常領域23a2へ向けて下
降傾斜されていることを受けて、通常領域23a2を打
球30が通過したか否か、即ち、通常領域23a2に配
設された入賞球検出器27が打球30を検出したか否か
が調べられる(S7)。この入賞球検出器27が打球3
0を検出した場合には(S7:Yes)、10カウンタ
43bの値が「1」加算され(S8)、遊技者に対して
15個の賞球が払い出される(S9)。入賞球検出器2
7が打球30を検出しない場合(S7:No)や、S9
の処理の後は、処理をS10へ移行して、大入賞口の開
口13aへ入賞した打球30が所定個数(例えば、10
個)を越えたか否か、即ち、Vカウンタ43aおよび1
0カウンタ43bの値の合計値が所定値(例えば、「1
0」)以上か否かが調べられる(S10)。
【0060】かかるVカウンタ43aおよび10カウン
タ43bの値の合計値が所定値以下の場合には(S1
0:No)、ソレノイド21の作動時(大入賞口の開口
13aの開放時)から所定時間(例えば、略30秒間)
経過したか否かが調べられる(S11)。ソレノイド2
1の作動時から大入賞口の開口13aの開放時から所定
時間が経過していない場合には(S11:No)、処理
をS3へ移行して、S3からS11の処理を繰り返す。
即ち、かかるS3からS11の処理を繰り返すことによ
り、大入賞口の開口13aを開閉する開閉シャッタ14
を、所定個数(例えば、10個)の打球30が大入賞口
の開口13aへ入賞するまで、又は、所定時間経過する
まで開放することができるのである。
【0061】これに対し、Vカウンタ43aおよび10
カウンタ43bの値の合計値が所定値以上となった場
合、又は、ソレノイド21の作動時から大入賞口の開口
13aの開放時から所定時間が経過した場合には(S1
0:Yes、又は、S11:Yes)、ソレノイド21
が非作動(停止)状態とされ(S12)、大入賞口の開
口13aが閉鎖される。その後、ソレノイド24が停止
され(S13)、そのソレノイド24に連結された作動
部材28およびリンク部材29を介して、傾斜板23c
が特定領域23a1へ向けて下降傾斜される。
【0062】S12およびS13の処理の後、処理を図
9のS14へ移行して、特別遊技状態中に特定領域23
a1を通過した打球30の個数が1個以上か否か、即
ち、Vカウンタ43aの値が「1」以上か否かが調べら
れる(S14)。Vカウンタ43aの値が「1」以上の
場合には(S14:Yes)、続いて10カウンタ43
bの値が「1」以上か否かが調べられる(S15)。1
0カウンタの値が「0」である場合には(S15:N
o)、特別遊技状態中に通常領域23a2を通過するは
ずの打球30が、入賞球検出器27により1個も検出さ
れなかったことに基づいて、ソレノイド24または入賞
球検出器27に異常がある旨が警告されるとともに(S
16)、パチンコ遊技機1の遊技が中断され(S1
7)、この特別遊技処理を終了する。よって、S16お
よびS17の処理により、ソレノイド24又は通常領域
23a2の入賞球検出器27についての異常を発見する
ことができるのである。この際にソレノイド24または
入賞球検出器27のどちらに異常があるのかを判断する
には、まず、遊技が中断された(S17)後、入賞球検
出器27の入賞球検出部27aに打球30を強制的に通
過させることにより、入賞球検出器27が打球30を検
出するか否かを検査する。かかる検査により入賞球検出
器27が打球30を検出して入賞球検出器27に異常が
ない場合には、ソレノイド24が非作動状態のまま、即
ち、傾斜板23cを特定領域23a1へ向けて下降傾斜
させた状態のままで故障していると判断することができ
るのである。一方、上述した検査により入賞球検出器2
7に故障等の異常がある場合には、入賞球検出器27を
修理するなどした後に、ソレノイド24についても点検
を行うと共に、ソレノイド24に異常がある場合にはソ
レノイド24を修理して機能を修復するのである。
【0063】これに対して、10カウンタ43bの値が
「1」以上の場合には(S15:Yes)、処理をS1
8へ移行して、可変入賞装置12の開閉シャッタ14が
所定回数以上開放したか否かが調べられる(S18)。
可変入賞装置12の開閉シャッタ14の開閉動作が未だ
所定回数未満であれば(S18:No)、特別遊技状態
を継続する。即ち、可変入賞装置12の開閉シャッタ1
4の開閉動作が、例えば16回未満であれば(S18:
No)、処理を図8のS1へ移行して、再度、ソレノイ
ド21を作動して(S1)、開閉シャッタ14を開い
て、大入賞の開口13aを開放するのである。一方、可
変入賞装置12の開閉シャッタ14の開閉動作が所定回
数以上であれば(S18:Yes)、この特別遊技処理
を終了するのである。
【0064】また、Vカウンタ43aの値が「1」以
下、即ち、Vカウンタ43aの値が「0」である場合に
は(S14:No)、処理をS19へ移行し、打球30
が通常領域23a2を通過したか否か、即ち、10カウ
ンタ43bの値が「1」以上か否かが調べられる(S1
9)。Vカウンタ43aの値が「0」であり(S14:
No)、10カウンタの値が「1」以上である場合には
(S19:Yes)、特別遊技状態中に特定領域23a
1を通過するはずの打球30が、入賞球検出器26によ
り1個も検出されなかったことに基づいて、ソレノイド
24または入賞球検出器26に異常がある旨が警告され
るとともに(S20)、パチンコ遊技機1の遊技が中断
され(S21)、特別遊技状態を継続せずに、この特別
遊技処理を終了するのである。よって、かかるS20お
よびS21の処理により、ソレノイド24又は特定領域
23a1の入賞球検出器26についての異常を発見する
ことができるのである。この際にソレノイド24または
入賞球検出器26のどちらに異常があるのかを判断する
には、まず、遊技が中断された(S21)後、入賞球検
出器26の入賞球検出部26aに打球30を強制的に通
過させることにより、入賞球検出器26が打球30を検
出するか否かを検査する。かかる検査により入賞球検出
器26が打球30を検出して入賞球検出器26に異常が
ない場合には、ソレノイド24が作動状態のまま、即
ち、傾斜板23cを通常領域23a2へ向けて下降傾斜
させた状態のままで故障していると判断することができ
るのである。一方、かかる検査により入賞球検出器26
に故障等の異常がある場合には、入賞球検出器26を修
理するなどした後に、ソレノイド24についても点検を
行うとともに、ソレノイド24に異常がある場合にはソ
レノイド24を修理して機能を修復するのである。
【0065】更に、Vカウンタ43aの値が「0」であ
り(S14:No)、かつ、10カウンタの値が「0」
である場合には(S19:No)、特別遊技状態中に特
定領域23a1を通過するはずの打球30が、入賞球検
出器26および入賞球検出器27により1個も検出され
なかったことに基づいて、ソレノイド21、入賞球検出
器26または入賞球検出器27に異常がある旨が警告さ
れるとともに(S22)、パチンコ遊技機1の遊技が中
断され(S23)、特別遊技状態を継続せずに、この特
別遊技処理を終了するのである。よって、S22および
S23の処理により、ソレノイド21、特定領域23a
1の入賞球検出器26、または、通常領域23a2の入
賞球検出器27についての異常を発見することができる
のである。この際にソレノイド21、入賞球検出器26
または入賞球検出器27のいずれに異常があるのかを判
断するには、まず、遊技が中断された(S23)後、入
賞球検出器26,27の入賞球検出部26a,27aに
打球30をそれぞれ強制的に通過させることにより、入
賞球検出器26,27が打球30を検出するか否かを検
査する。かかる検査により入賞球検出器26,27が打
球30を検出して入賞球検出器26,27に異常がない
場合、例えば、入賞球検出器26の故障等、入賞球検出
器27の不正な取り外しや故障等がない場合には、ソレ
ノイド21が故障していると判断することができるので
ある。一方、かかる検査により入賞球検出器26,27
に故障等の異常がある場合には、入賞球検出器26,2
7を修理するなどした後に、ソレノイド21についても
点検を行うと共に、ソレノイド21に異常がある場合に
はソレノイド21を修理して機能を修復するのである。
【0066】以上説明したように、本実施例のパチンコ
遊技機1によれば、打球30を特定領域23a1または
通常領域23a2へ向けて転動させる傾斜板23cが通
常領域23a2へ向けて下降傾斜された場合に、傾斜板
23cの特定領域23a1側端部と内空間23aの特定
領域23a1側壁面とにより形成された間隙W3は、打
球30の直径W20より小さく形成されている(W3<
W20)。よって、かかる場合に、可変入賞装置12の
内空間23aの内壁面等で弾かれた打球30が特定領域
23a1を通過することを防止することができる。この
ため、傾斜板23cが通常領域23a2へ向けて下降傾
斜した場合には、打球30を通常領域23a2へ確実に
送って通過させることができるので、特定領域23a1
を通過する打球30の個数を正確に調節することができ
る。
【0067】一方、傾斜板23cが特定領域23a1へ
向けて下降傾斜された場合に、傾斜板23cの通常領域
23a2側端部と内空間23aの通常領域23a2側壁
面とにより形成された間隙W2は、打球30の直径W2
0より小さく形成されている(W2<W20)。よっ
て、かかる場合に、可変入賞装置12の内空間23aの
内壁面等で弾かれた打球30が通常領域23a2を通過
することを防止することができる。即ち、本実施例のパ
チンコ遊技機1の可変入賞装置12によれば、入賞した
打球30を特定領域23a1または通常領域23a2へ
確実に振り分けて通過させることができ、特定領域23
a1を通過する打球30の個数を正確に調節することが
できる。
【0068】また、傾斜板23cは、ソレノイド24の
非作動時に、特定領域23a1へ向けて下降傾斜すると
共に、通常領域23a2側に形成される間隙W2を打球
30の直径W20より小さく形成している(W2<W2
0)。よって、かかる傾斜板23cは、ソレノイド24
が故障等により作動しない場合に、打球30を特定領域
23a1へ向けて転動させて通過させることができる一
方、打球30が通常領域23a2を通過することが防止
されるので、打球30が入賞球検出器27により検出さ
れない。このため、特別遊技状態中にVカウンタ43a
の値が「1」以上となり、かつ、10カウンタ43bの
値が「0」となるので、制御部40により実行される図
9のS14、S15およびS17の処理によりパチンコ
遊技機1の遊技を中断することができる。よって、かか
る遊技の中断により、入賞球検出器27の異常や、傾斜
板23cを駆動するソレノイド24の非作動状態での故
障等を発見することができる。
【0069】更に、傾斜板23cは、ソレノイド24の
作動時に、通常領域23a2へ向けて下降傾斜すると共
に、特定領域23a1側に形成される間隙W3を打球3
0の直径W20より小さく形成している(W3<W2
0)。よって、ソレノイド24が故障等により作動状態
のまま動かなくなった場合、即ち、傾斜板23cが通常
領域23a2へ向けて下降傾斜した状態で動かなくなっ
た場合に、打球30は、通常領域23a2へ向けて転動
して通常領域23a2を通過する一方、特定領域23a
1を通過することが防止される。即ち、特別遊技状態中
にVカウンタ43aの値が「0」となり、かつ、10カ
ウンタ43bの値が「1」以上となるので、制御部40
により実行される図9のS14、S19およびS21の
処理の各処理により、パチンコ遊技機1の遊技を中断す
ることができる。よって、かかる遊技の中断により、入
賞球検出器26および傾斜板23cを駆動するソレノイ
ド24の異常を発見することができる。
【0070】次に、図10および図11を参照して、第
2実施例について説明する。第2実施例のパチンコ遊技
機は、第1実施例のパチンコ遊技機1の可変入賞装置1
2の後方箱部材23および傾斜板23cについて変更し
たものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一
の番号を付して、その説明を省略するとともに、第2実
施例の固有の部分についてのみ説明する。尚、図10
(a)は、第2実施例におけるパチンコ遊技機に配設さ
れる可変入賞装置12の側断面図であり、図10(b)
は、(a)の可変入賞装置12の後方箱部材123を正
面方向から斜視した部分断面図であり、図10(a)中
の矢印は打球30の流下方向を図示している。
【0071】図10(a)に示すように、第2実施例の
パチンコ遊技機では、傾斜板23cは、特定領域23a
1および通常領域23a2(図10(b)参照)より開
閉シャッタ14配設側に配設されており、開閉シャッタ
14の上下位置に対して下方位置に配設されている。よ
って、大入賞口の開口13aから入賞した打球30は、
かかる開口13aへ入賞した後、傾斜板23cの配設位
置まで流下して、傾斜板23cにより特定領域23a1
または通常領域23a2へ向けて振り分けられ、矢印方
向へ向けて流下されるのである。
【0072】図10(b)に示すように、後方箱部材1
23の内空間23a内には、その左右方向(図10
(b)の左右方向)略中央部分であって、特定領域23
a1および通常領域23a2間部分には、各領域23a
1,23a2を仕切るための仕切板123a3が配設さ
れている。よって、各領域23a1,23a2の一方へ
入り込んだ打球30が各領域23a1,23a2の他方
へ入り込むことを防止することができる。この仕切板1
23a3により仕切られた各領域23a1,23a2の
前方には、特定領域23a1および通常領域23a2に
連通する開口部(特定領域の開口)123a4および開
口部(通常領域の開口)123a5が穿設されている。
この開口部123a4,123a5は、打球30が通過
可能に形成されており、かかる開口部123a4,12
3a5の穿設された壁面の前方には、傾斜板23cが揺
動可能に軸支されている。かかる傾斜板23cの上部板
123c1は、左右方向略中央部分で折り曲げられ、正
面視く字状に形成されている。
【0073】この上部板123c1の右側上面は前方か
ら後方、即ち特定領域23a1へ向けて下降傾斜してい
る。このため、傾斜板23cが特定領域23a1へ向け
て傾動(下降傾斜)した場合に、かかる上面に載った打
球30を開口部123a4を通過させて、特定領域23
a1へ向けて転動させることができる。よって、打球3
0を特定領域23a1へ導くことができるのである。一
方、上部板123c1の左側上面は前方から後方、即ち
通常領域23a2へ向けて下降傾斜している。このた
め、傾斜板23cが通常領域23a2へ向けて傾動(下
降傾斜)した場合に、かかる上面に載った打球30を開
口部123a5を通過させて、通常領域23a2へ向け
て転動させることができる。よって、打球30を通常領
域23a2へ導くことができるのである。
【0074】また、この傾斜板23cの上部板123c
1の左右両端下方であって、後方箱部材123の底部上
端面には、傾斜板23cが特定領域23a1および通常
領域23a2へ向けて下降傾斜する場合に、傾斜板23
cの傾動を所定の角度で停止するための傾動停止面12
3d、123dがそれぞれ形成されている。よって、か
かる右側の傾動停止面123dと上部板123c1の右
端部下面とが当接することにより、傾斜板23cの特定
領域23a1へ向けた傾動を停止することができる。一
方、かかる左側の傾動停止面123dと上部板123c
1の左端部下面とが当接することにより、傾斜板23c
の通常領域23a2へ向けた傾動を停止することができ
る。
【0075】図11(a)は、図10(b)の傾斜板2
3cが特定領域23a1へ向けて下降傾斜した状態にお
ける後方箱部材123の部分的な正面図であり、図11
(b)は、図10(b)の傾斜板23cが通常領域23
a2へ向けて下降傾斜した状態での後方箱部材123の
部分的な正面図である。
【0076】図11(a)に示すように、後方箱部材1
23は、傾斜板23cが特定領域23a1へ向けて下降
傾斜した状態で、特定領域23a1に連通した開口部1
23a4の横幅W6および縦幅W7が打球30の直径W
20より大きく形成されている(W6,W7>W2
0)。よって、打球30は開口部123a4を通過する
ことができ、特定領域23a1へ導かれるのである。一
方、かかる場合に、傾斜板23cは、通常領域23a2
に連通した開口部123a5を塞ぐように形成されてい
る。即ち、傾斜板23cが特定領域23a1へ向けて下
降傾斜した状態では、傾斜板23cの通常領域23a2
側部分と、開口部123a5の縁部分とにより形成され
る間隙W8が打球30の直径W20より小さく形成され
ている(W8<W20)。よって、傾斜板23cが特定
領域23a1へ向けて下降傾斜した時に大入賞口の開口
13aへ入賞した打球30は、通常領域23a2を通過
することが防止される一方、傾斜板23cの上部板12
3c1の傾斜に沿って、特定領域23a1へ向けて転動
されるのである。従って、傾斜板23cが特定領域23
a1へ向けて下降傾斜した時に大入賞口の開口13aへ
入賞した打球30が、内空間23aの内壁面等に衝突し
弾かれて、通常領域23a2を通過することを防止する
ことができる。
【0077】尚、図11(a)に示すように、傾斜板2
3cが特定領域23a1へ向けて下降傾斜した状態で
は、傾斜板23cの左側先端部と後方箱部材123の内
空間23a内壁面との間隙W9が打球30の直径W20
より小さく形成されている(W9<W20)。よって、
かかる間隙W9に打球30が填り込むこと防止すること
ができる。
【0078】また、図11(b)に示すように、後方箱
部材123は、傾斜板23cが通常領域23a2へ向け
て下降傾斜した状態で、通常領域23a2に連通した開
口部123a5の横幅W10および縦幅W11が打球3
0の直径W20より大きく形成されている(W10,W
11>W20)。よって、打球30は開口部123a5
を通過することができ、通常領域23a2へ導かれるの
である。一方、かかる場合に、傾斜板23cは、特定領
域23a1に連通した開口部123a4を塞ぐように形
成されている。即ち、傾斜板23cが通常領域23a2
へ向けて下降傾斜した状態で、傾斜板23cの特定領域
23a1側部分と開口部123a4の縁部分とにより形
成される間隙W12が打球30の直径W20より小さく
形成されている(W12<W20)。よって、傾斜板2
3cが通常領域23a2へ向けて下降傾斜した時に大入
賞口の開口13aへ入賞した打球30は、特定領域23
a1を通過することが防止される一方、傾斜板23cの
上部板123c1の傾斜に沿って、通常領域23a2へ
向けて転動されるのである。従って、傾斜板23cが通
常領域23a2へ向けて下降傾斜した時に大入賞口の開
口13aへ入賞した打球30が、内空間23aの内壁面
等に衝突し弾かれて、特定領域23a1を通過すること
を防止することができる。
【0079】尚、図11(a)に示すように、傾斜板2
3cが通常領域23a2へ向けて下降傾斜した状態で
は、傾斜板23cの右側先端部と後方箱部材123の内
空間23a内壁面との間隙W13が打球30の直径W2
0より小さく形成されている(W13<W20)。よっ
て、かかる間隙W13に打球30が填り込むこと防止す
ることができる。
【0080】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察することができるもので
ある。
【0081】例えば、本実施例の可変入賞装置12の入
賞球検出器26,27には磁気センサを用いた近接スイ
ッチを使用したが、これらの入賞球検出器には光センサ
や接触型スイッチを使用しても良い。
【0082】請求項1記載の弾球遊技機において、前記
傾斜部材の傾斜方向を前記通常領域または特定領域へと
切り替える切替装置を備え、前記傾斜部材は、前記特定
領域へ向けて下降傾斜した状態で前記通常領域の開口を
閉鎖するように形成されていることを特徴とする弾球遊
技機1。この弾球遊技機1によれば、入賞領域へ入賞し
た打球を通常領域または特定領域へ向けて転動させる傾
斜部材は、通常領域へ向けて下降傾斜した状態で特定領
域の開口を閉鎖するように形成され、かつ、特定領域へ
向けて下降傾斜した状態で通常領域の開口を閉鎖するよ
うに形成されている。よって、入賞領域へ入賞した打球
を、特定領域または通常領域へ確実に振り分けて通過さ
せることができ、特定領域を通過する打球数を正確に調
節することができる。
【0083】弾球遊技機1、又は、請求項1記載の弾球
遊技機において、前記傾斜部材の傾斜方向を前記通常領
域または特定領域へと切り替える切替装置と、前記通常
領域を通過する打球を検出する通常検出装置と、その通
常検出装置により打球が特別遊技状態中に検出されない
場合に遊技を中断する制御装置とを備え、前記傾斜部材
は、前記切替装置の非作動時に、前記特定領域へ向けて
下降傾斜した状態で前記通常領域の開口を閉鎖するよう
に形成されていることを特徴とする弾球遊技機2。
【0084】この弾球遊技機2によれば、傾斜部材は、
切替装置の非作動時に、特定領域へ向けて下降傾斜した
状態で通常領域の開口を閉鎖するように形成されてい
る。よって、かかる傾斜部材は、切替装置が故障等によ
り作動しない場合に、入賞領域へ入賞した打球を特定領
域へ向けて転動させて特定領域を通過させることができ
る。一方、かかる場合に、通常領域の開口は傾斜部材に
より閉鎖されるので、打球が通常領域を通過することが
防止され、打球が通常検出装置により検出されない。よ
って、切替装置が非作動状態で故障等した場合に、入賞
領域へ入賞した打球は通常検出装置により検出されない
ので、制御装置により弾球遊技機の遊技を中断すること
ができ、かかる遊技の中断により切替装置の非作動状態
での故障等を発見することができる。この場合の制御装
置としては、図9のS14、S15およびS17の各処
理が該当する。
【0085】弾球遊技機1,2のいずれか、又は、請求
項1記載の弾球遊技機において、前記傾斜部材の傾斜方
向を前記通常領域または特定領域へと切り替える切替装
置と、前記特定領域を通過する打球を検出する特定検出
装置と、その特定検出装置により打球が特別遊技状態中
に検出されない場合に遊技を中断する制御装置とを備
え、前記傾斜部材は、前記切替装置の作動時に、前記通
常領域へ向けて下降傾斜した状態で前記特定領域の開口
を閉鎖するように形成されていることを特徴とする弾球
遊技機3。
【0086】この弾球遊技機3によれば、傾斜部材は、
切替装置の作動時に、通常領域へ向けて下降傾斜した状
態で特定領域の開口を閉鎖するように形成されている。
よって、かかる傾斜部材は、切替装置が故障等により作
動状態のまま動かなくなった場合、即ち、傾斜部材が通
常領域へ向けて下降傾斜した状態で動かなくなった場合
に、入賞領域へ入賞した打球を通常領域へ向けて転動さ
せて通常領域を通過させる。一方、かかる場合に、特定
領域の開口は傾斜部材により閉鎖されるので、打球が特
定領域を通過することが防止されると共に、打球が特定
検出装置により検出されない。よって、切替装置が故障
等により作動状態のまま動かなくなった場合に、入賞領
域へ入賞した打球は特定検出装置により検出されないの
で、制御装置により弾球遊技機の遊技を中断することが
でき、かかる遊技の中断により切替装置または傾斜部材
の異常を発見することができる。この場合の制御装置と
しては、図9のS14、S19およびS21の処理の各
処理が該当する。
【0087】弾球遊技機1,2のいずれか、又は、前記
請求項1記載の弾球遊技機において、前記傾斜部材の傾
斜方向を前記通常領域または特定領域へと切り替える切
替装置と、前記通常領域を通過する打球を検出する通常
検出装置と、前記特定領域を通過する打球を検出する特
定検出装置と、その特定検出装置により打球が特別遊技
状態中に検出されず、かつ、前記通常検出装置により打
球が特別遊技状態中に検出された場合に遊技を中断する
制御装置とを備え、前記傾斜部材は、前記切替装置の作
動時に、前記通常領域へ向けて下降傾斜した状態で前記
特定領域の開口を閉鎖するように形成されていることを
特徴とする弾球遊技機4。
【0088】この弾球遊技機4によれば、傾斜部材は、
切替装置の作動時に、通常領域へ向けて下降傾斜した状
態で特定領域の開口を閉鎖するように形成されている。
よって、かかる傾斜部材は、切替装置が故障等により作
動状態のまま動かなくなった場合、即ち、傾斜部材が通
常領域へ向けて下降傾斜した状態で動かなくなった場合
に、入賞領域へ入賞した打球を通常領域へ向けて転動さ
せて通常領域を通過させる。一方、かかる場合に、特定
領域の開口は傾斜部材により閉鎖されるので、打球が特
定領域を通過することが防止されると共に、打球が特定
検出装置により検出されない。よって、切替装置が故障
等により作動状態のまま動かなくなった場合に、入賞領
域へ入賞した打球は特定検出装置により検出されず、か
つ、通常検出装置により検出されるので、制御装置によ
り弾球遊技機の遊技を中断することができ、かかる遊技
の中断により切替装置または傾斜部材の異常を発見する
ことができる。この場合の制御装置としては、図9のS
14、S19およびS21の処理の各処理が該当する。
【0089】弾球遊技機1,2,3,4のいずれか、又
は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記通常領域
または特定領域の開口の縁部分とその開口を閉鎖する前
記傾斜部材とにより形成される間隙の幅は、打球の外径
より小さく形成されていることを特徴とする弾球遊技機
5。
【0090】
【発明の効果】 請求項1記載の弾球遊技機によれば、
入賞領域へ入賞した打球を通常領域または特定領域へ向
けて転動させる傾斜部材は、通常領域へ向けて下降傾斜
した状態で特定領域の開口を閉鎖するように形成されて
いる。よって、かかる傾斜部材が通常領域へ向けて下降
傾斜した場合に、入賞領域内で弾かれた打球が特定領域
を通過することを防止することができるという効果があ
る。このため、特定領域を通過する打球数を正確に調節
することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ遊技機の正
面図である。
【図2】 遊技盤から取り外された可変入賞球装置の外
観斜視図である。
【図3】 図2の可変入賞球装置を部分的に断面視した
外観斜視図である。
【図4】 後方箱部材の部分的な斜視断面図である。
【図5】 傾斜板が特定領域へ向けて下降傾斜した状態
での可変入賞装置の裏面概略図である。
【図6】 傾斜板が通常領域へ向けて下降傾斜した状態
での可変入賞装置の裏面概略図である。
【図7】 パチンコ遊技機の電気的構成を示したブロッ
ク図である。
【図8】 特別遊技処理を示したフローチャートであ
る。
【図9】 図8のフローチャートに示される特別遊技処
理の続きを示したフローチャートである。
【図10】 (a)は、第2実施例におけるパチンコ遊
技機に配設される可変入賞装置の側断面図であり、
(b)は、(a)の可変入賞装置の後方箱部材を正面方
向から斜視した部分断面図である。
【図11】 (a)は、図10(b)の傾斜板が特定領
域へ向けて下降傾斜した状態での後方箱部材の部分的な
正面図あり、(b)は、図10(b)の傾斜板が通常領
域へ向けて下降傾斜した状態での後方箱部材の部分的な
正面図ある。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 12 可変入賞装置(入賞領域) 23,123 後方箱部材 23a1 特定領域 23a2 通常領域 23c 傾斜板(傾斜部材) 23c1,123c1 上部板 24 ソレノイド(切替装置) 26 入賞球検出器(特定検出装置) 26a 入賞球検出部(特定領域の開
口) 27 入賞球検出器(通常検出装置) 27a 入賞球検出部(通常領域の開
口) 30 打球

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件の成立に基づく特別遊技状態の
    発生に伴って開放される入賞領域と、 その入賞領域に設けられ打球が通過可能な開口を有する
    特定領域と、 その特定領域と共に前記入賞領域に設けられ打球が通過
    可能な開口を有する通常領域と、 前記入賞領域に配設され、その入賞領域へ入賞した打球
    を前記通常領域または特定領域へ向けて転動させるため
    に、その通常領域または特定領域へ向けて下降傾斜する
    ように形成された傾斜部材とを備えるとともに打球を遊
    技領域へ打ち込んで遊技を行う弾球遊技機において、 前記傾斜部材は、前記通常領域へ向けて下降傾斜した状
    態で前記特定領域の開口を閉鎖するように形成されてい
    ることを特徴とする弾球遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245645A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機の可動式入賞装置
JP2013111085A (ja) * 2011-11-24 2013-06-10 Toyomaru Industry Co Ltd 役物装置および遊技機
JP2013240489A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2016104352A (ja) * 2016-03-04 2016-06-09 豊丸産業株式会社 役物手段および遊技機
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