JPH11239099A - 同期偏波スクランブラを用いた光通信システム及び光受信装置 - Google Patents

同期偏波スクランブラを用いた光通信システム及び光受信装置

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JPH11239099A
JPH11239099A JP10039163A JP3916398A JPH11239099A JP H11239099 A JPH11239099 A JP H11239099A JP 10039163 A JP10039163 A JP 10039163A JP 3916398 A JP3916398 A JP 3916398A JP H11239099 A JPH11239099 A JP H11239099A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同期偏波スクランブルさせた信号光を伝送する
際に発生する雑音成分を低減して、受信特性の劣化を防
止した光通信システム及び受信装置を提供する。 【解決手段】光送信機1の信号光発生器(E/O)11
から出力された信号光を、偏波スクランブラ(PS)1
2で伝送速度に略一致する繰り返し周波数foの変調信
号に従って同期偏波スクランブルして、伝送系2を介し
て光受信機3 1 に伝送する。光受信機31 は、受信した
信号光を光電変換し増幅した後に帯域阻止フィルタ(B
RF)35に送る。帯域阻止フィルタ35では、同期偏
波スクランブルを行なったことで発生する繰り返し周波
数foおよびその近傍の雑音成分のみが遮断され、その
他の信号成分が等化フィルタ(EQ)33および識別回
路(DEC)34に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号光の伝送速度
と一致する繰り返し周波数の偏波変調信号に従って信号
光の偏波状態をスクランブルする同期偏波スクランブラ
を用いた光通信システム及び光受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、数千キロメートルに及ぶ大洋を横
断する長距離の光伝送システムでは、光信号を電気信号
に変換し、タイミング再生(retiming)、波形等化(resha
ping)及識別再生(regenerating)を行う光再生中継器を
用いて伝送を行っていた。しかし、現在では、光増幅器
の実用化が進み、光増幅器を線形中継器として用いる光
増幅中継伝送方式が検討されている。光再生中継器を光
増幅中継器に置き換えることにより、中継器内の部品点
数を大幅に削減し、信頼性を確保するとともに大幅なコ
ストダウンが見込まれる。
【0003】1993年にM.G Taylorは、光中継増幅器にて
発生する雑音光が信号光の偏波状態に依存し、余分雑音
光が増大する現象(偏波ホールバーニング、polarizati
onhole burning)を指摘した。偏波ホールバーニングに
より、信号光対雑音光の比(光SNR)の平均値が低下
すると同時に光SNRの揺らぎが増大するために、光増
幅中継伝送を行う上で大きな問題になった。
【0004】この対策として、例えば、送信側において
信号光の偏波状態を積極的に可変する偏波スクランブル
(polarization scrambling)が提案された。図21は、
従来の偏波スクランブラを用いた光通信システムの概略
構成を示す。図21の従来システムは、偏波スクランブ
ルされた信号光を伝送系200に送出する光送信機10
0と、伝送系200からの信号光を受信して識別等の処
理を行なう光受信機300とを備える。光送信機100
では、伝送データに従って変調された所定の伝送速度の
信号光が信号光発生器(E/O)101から出射され、
その信号光が、偏波スクランブラ(PS)102で偏波
変調信号に従って偏波スクランブルされ伝送系200に
出力される。偏波スクランブルを行う方法としては、例
えば、位相変調器を用いた方法、光ファイバの側面から
応力を与える方法、2つの光源を用いた方法などがあ
る。光受信機300では、伝送系200からの信号光が
受光器(O/E)301で電気信号に変換されて、識別
回路(DEC)302で識別処理される。
【0005】例えば、1994年にF.Heismannらは、伝送速
度5.33Gb/s,伝送距離8100kmの実験において、45度入力
偏波状態指定のニオブ酸リチウム(LiNbO3)の位相変調
器を用いた偏波スクランブラにより、偏波状態の繰り返
し周波数が、40kHz において4dBのQ値改善、10.66GHz
において5dBのQ値改善を達成している。前者の繰り返
し周波数は伝送速度よりも低く、低速偏波スクランブル
と呼ばれ、後者は伝送速度以上なので高速偏波スクラン
ブルと呼ばれている。高速偏波スクランブルは、光伝送
路および光増幅中継器の偏光依存性損失による光SNR
の揺らぎを抑圧する効果があるために、その改善量が大
きい。
【0006】ここで、位相変調器を用いた偏波スクラン
ブラについて簡単に説明する。位相変調器で発生するT
MモードおよびTEモードの光の位相差Δφ(t) は、次
のような式で表すことができる。 Δφ(t) =π/λ[(ne3γ33−no3γ13) V(t) LΓ] ただし、λは光波長、γ33,γ13はTMモード、TEモ
ードの電気光学定数、ne ,no はTMモード、TEモ
ードの光屈折率、V(t) は印加電圧、Lは電極長、Γは
印加電圧低減係数である。このTMモードおよびTEモ
ードの光の位相差Δφ(t) を用いることで、位相変調器
を使用した偏波スクランブラは信号光の偏波状態を変化
させることができる。
【0007】また、光伝送システムの大容量化を実現す
る方法の1つとして、単一の光伝送路に2つ以上の異な
る波長を持つ光信号を多重して伝送する波長多重(WD
M)光伝送方式が注目されている。このWDM光伝送方
式と上記の光増幅中継伝送方式を組み合わせたWDM光
増幅中継伝送方式においては、光増幅器を用いて2つ以
上の異なる波長を持つ光信号を一括して増幅することが
可能であり、簡素な構成(経済的)で、大容量かつ長距
離伝送が実現可能である。
【0008】WDM光増幅中継伝送方式においては、光
伝送路の非線形効果による伝送特性劣化を低減すること
が重要である。例えば、非線形効果の一つである4光波
混合(four-wave mixing;以下FWMとする) は、いく
つかの信号光の偏波状態が一致する場合にその発生効率
が最大になる。したがって、例えば、高速偏波スクラン
ブルを行なうことで、いくつかの信号光の偏波状態の一
致が積極的に持続できないように設定できるため、4光
波混合の発生を低減させることが可能である。
【0009】一例として、1996年に本発明者らは、4波
長多重、伝送速度5.33Gb/s、伝送距離4800kmの実験にお
いて、偏波状態の繰り返し周波数が伝送速度の2倍の高
速偏波スクランブルを行なうことで、4光波混合発生率
が低減して伝送特性の改善が図られることを確認してい
る。なお、偏波スクランブルを行なったWDM伝送方式
については、例えば、本出願人の先願である特開平9−
149006号公報等に詳細に記載されている。
【0010】また、WDM光増幅中継伝送方式における
他の重要な課題の一つに、チャネル間隔の低減、即ち波
長多重数の増大がある。しかし、高速偏波スクランブル
をかけた信号光はスペクトルが拡がってしまうために、
波長多重の高密度化を実現する上での障害になる。そこ
で、1995年にN.S Bergano らは、信号光のスペクトル拡
がりの比較的小さい、繰り返し周波数が伝送速度の偏波
スクランブルを提案している。ここでは、このような偏
波スクランブルを同期偏波スクランブルと呼ぶことにす
る。ただし、この提案では、伝送特性を改善させるため
に信号の強度変調と偏波スクランブルとを同期させる構
成を必要とする。
【0011】この同期偏波スクランブルを行なう光送信
機としては、例えば、図22に示すように、連続光を発
生する光源(LD)101Aと、光源101Aからの光
を強度変調する強度変調器(IM)101Bと、強度変
調器101Bを駆動する第1駆動回路(DRV)101
Cと、入力信号INを発振信号に同期させて第1駆動回
路101Cに送る波形整形回路101Dと、強度変調器
101Bからの信号光を偏波スクランブルする偏波スク
ランブラ(PS)102Aと、偏波スクランブラ102
Aを駆動する第2駆動回路(DRV)102Bと、発振
信号を遅延させた偏波変調信号を第2駆動回路102B
に送る遅延回路102Cと、から構成されるものなどが
ある。
【0012】上述したような偏波スクランブルに関する
技術は、その繰り返し周波数に応じて、低速偏波スクラ
ンブル、同期偏波スクランブルおよび高速偏波スクラン
ブルの3つに大別できる。ここで、それぞれの偏波スク
ランブルを行なう場合および偏波スクランブルを行なわ
ない場合について、その特徴を比較検討した結果を次の
表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表1において、Brは伝送速度に用いる発
振周波数、PDGは偏光依存性利得(polarization dep
endence gain)、PDLは偏光依存性損失(polarizati
ondependence loss )を表すものである。大容量・長距
離伝送システム実用化への重要な要求項目の一つは、中
継間隔の延長による光増幅中継器の削減である。そのた
めにはFWM発生効率の低減を図り、光増幅中継器を高
出力化する必要がある。FWM発生効率の低減方法とし
ては、表1に示すように同期偏波スクランブルまたは高
速偏波スクランブルが有効である。また、同期または高
速偏波スクランブルは、表1の項目にはないが、低速偏
波スクランブルを行なった場合よりも約3dBの高出力化
が可能でもある。
【0015】高速偏波スクランブルについては、伝送速
度が例えば2.5Gb/s 程度の場合に特に有効である。しか
し、伝送速度が約5Gb/s以上の高速になると、その信号
光のスペクトル拡がりが無視できなくなるため、波長分
散トレランスが小さくなる。また、チャネル間隔も広く
とる必要がある。一方、同期偏波スクランブルについて
は、信号光のスペクトル拡がりが高速偏波スクランブル
の場合の約半分であるため、波長分散トレランスおよび
チャネル間隔の要求を緩和できる。
【0016】したがって、伝送速度が5Gb/s以上といっ
た高速光通信システムには、同期偏波スクランブルがよ
り有効である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同期偏
波スクランブラを用いた高速光通信システムでは、伝送
速度と一致する繰り返し周波数(以下、偏波CLK周波
数とする)の変調信号を用いて偏波変調した信号光が光
伝送路を伝送されると、その偏波変調に起因する位相変
調成分によりカー効果に基づいた強度変調が発生し、伝
送後の波形の発光側に偏波CLK周波数が重畳される。
また、光伝送路や光増幅中継器等の偏光依存性損失(P
DL)により、偏波変調成分が強度雑音に変換されてQ
値揺らぎを増大させる可能性もある。
【0018】例えば、伝送速度5.3Gb/s 、8波長多重、
伝送距離2679kmの条件下で行なった伝送実験の結果を図
23〜図25に示す。図23(a)(b)は、光送信機から送
信された信号光(同期偏波スクランブルされた伝送前の
信号光)の等化波形および電気スペクトルを示し、図2
4(a)(b)は、光受信機で受信された信号光(伝送後の信
号光)の等化波形および電気スペクトルを示す。また、
図25(a)(b)は、受信信号を等化フィルタに通した後の
等化波形および電気スペクトルを示す。
【0019】まず、伝送前後の変化について、図23
(a) の伝送前の等化波形は略上下対称であるが、図24
(a) の伝送後の等化波形は発光側(図で上側)に偏波C
LK周波数成分が重畳され、上下非対称になることがわ
かる。また、図23(b) および図24(b) の各電気スペ
クトルでは、伝送前後における偏波CLK周波数fo成
分のパワーが約16dB(約40倍)に増大していることがわ
かる。
【0020】伝送前後における信号光の変化は、上述し
たように位相変調によるカー効果に基づくものと、偏光
依存性損失により発生するものとが考えられる。前者に
ついては、位相変調と強度変調との相関が強いため、伝
送データの状態と偏波(位相)変調の状態とを一致させ
れば、図24(a) のような開口部分の大きい波形を得る
ことは可能である。しかし、後者については、光伝送路
の状態に依存して発生するため、その発生を制御するこ
とは難しい。
【0021】さらに、偏波CLK周波数foの近傍のス
ペクトル成分は、光伝送路の偏波揺らぎ(主な周波数成
分は約50Hz以下)によって偏波CLK周波数foに僅か
に変調がかかるため、偏波CLK周波数fo±50Hzの範
囲となる。このため図24(b) の偏波CLK周波数fo
のピークは約100Hz 程度の幅を有している。なお、図2
3(b) および図24(b) で右側のピークは、偏波CLK
周波数の2倍の高調波成分である。
【0022】このように同期偏波スクランブルさせた信
号光を伝送すると、偏波変調の影響を受けた信号光が光
受信機で受光される。そして、光受信機は、受光した信
号光を電気信号に変換し、等化フィルタを通して必要な
周波数成分のみを抽出して識別等の処理を行なう。一般
に、光受信機に用いる等化フィルタは、群遅延特性に優
れたベッセル型フィルタ等が用いられ、その遮断周波数
は、NRZ符号等を用いるとき伝送速度の0.6 〜0.8 倍
程度に設定される。このような等化フィルタでは、同期
偏波スクランブルを行なった場合、伝送速度の周波数成
分、即ち、偏波CLK周波数fo成分を十分に遮断する
ことができない。
【0023】上記の伝送実験において、例えば、伝送速
度5.3Gb/s に対して4.0GHzの遮断周波数を持つ等化フィ
ルタを用いた場合には、図25(a)(b)に示すように、等
化波形は上下非対称のままであり、偏波CLK周波数f
o成分の減衰量は等化フィルタ通過前に対して約6dBに
過ぎないことがわかる。このような信号が識別回路に送
られると、偏波CLK周波数fo成分の影響により受信
特性が劣化する可能性があり問題である。
【0024】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、同期偏波スクランブルさせた信号光を伝送すると
きに発生する雑音成分を低減させることのできる光通信
システム及び光受信装置を提供することを目的とする。
なお、低速偏波スクランブルを対象にした不要成分を抑
圧する技術は、本出願人の先願である特開平9−874
2号公報等で提案されているが、本発明は同期偏波スク
ランブルを対象とするとともにその構成も異なるもので
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため本発明の光受信
装置は、伝送速度と一致する繰り返し周波数の偏波変調
信号に従って信号光の偏波状態をスクランブルする同期
偏波スクランブラを用いて同期偏波スクランブルされた
信号光を光伝送手段を介して受信処理する光受信装置で
あって、光電変換前の信号光および光電変換後の電気信
号の少なくとも一方について、同期偏波スクランブルを
行なったことに基づいて発生する雑音成分のみを低減さ
せる雑音低減部を備えて構成される。
【0026】かかる構成によれば、同期偏波スクランブ
ルされた信号光が光伝送手段を介して光受信装置に伝送
される際に、同期偏波スクランブルされた信号光が光伝
送手段を伝送されることで偏波変調に起因した雑音が発
生する。光受信装置は、このような雑音成分を含んだ信
号光を受信するが、受信した信号光または光電変換した
電気信号を雑音低減部に介すことで、上記雑音成分のみ
が低減される。このように、雑音を低減した信号を用い
て受信処理を行なうことで良好な受信特性が得られるよ
うになる。
【0027】受信信号に含まれる雑音成分を電気信号の
段階で低減させる雑音低減部の1つの具体例としては、
前記繰り返し周波数を中心とした阻止帯域幅を有する帯
域阻止フィルタを用いてもよい。この帯域阻止フィルタ
は、前記阻止帯域幅内の雑音成分の減衰量が3dB以上
であることが望ましく、また、阻止帯域幅が100Hz
以上であることが好ましい。さらに、受信処理に必要な
帯域幅内における群遅延量が伝送速度から与えられる1
ビットの周期の10%以下であることが望ましい。
【0028】また、雑音成分を電気信号の段階で低減さ
せる雑音低減部の他の具体例としては、前記繰り返し周
波数以上の雑音成分を遮断する低域通過フィルタを用い
てもよい。この低域通過フィルタは、前記繰り返し周波
数以上の雑音成分の減衰量が3dB以上であることが望
ましく、また、受信処理に必要な帯域幅内における群遅
延量が伝送速度から与えられる1ビットの周期の10%
以下であることが好ましい。
【0029】一方、受信信号に含まれる雑音成分を光信
号の段階で低減させるようにした雑音低減部の具体例と
しては、前記繰り返し周波数の影響を受けた雑音成分を
遮断可能な狭いバンド幅をもつ光低減フィルタを用いて
もよい。この光低減フィルタは、前記信号光の周波数に
応じた中心周波数で前記繰り返し周波数の2倍よりも狭
いバンド幅をもつことが望ましい。
【0030】上記のようにして雑音低減部を構成するこ
とで、受信した信号光またはその信号光を光電変換した
電気信号に含まれる雑音成分を確実に低減することがで
きる。もちろん、雑音低減部が、信号光および光電変換
された電気信号の両方について雑音成分を低減させる構
成も可能である。また、光低減フィルタを用いた雑音低
減部では、光低減フィルタのバンド幅の中心周波数を前
記信号光の周波数に追従させる光低減フィルタ制御部を
含むようにしてもよい。
【0031】光低減フィルタ制御部を設けることで、信
号光の周波数が変動しても光低減フィルタのバンド幅の
中心周波数がその変動に追従するようになるため、狭い
バンド幅の光低減フィルタであっても確実に雑音成分を
遮断できるようになる。上述した光受信装置は、前記雑
音低減部の前段に、前記繰り返し周波数成分の信号を抽
出する信号抽出部を含み、前記光伝送手段の偏波依存状
態を監視する監視信号として前記信号抽出部で抽出され
た信号を出力する構成としてもよい。信号抽出部として
は、前記雑音低減部で遮断され反射された雑音成分を抽
出するサーキュレータを用いることもできる。また、信
号抽出部は、前記雑音低減部への入力信号の一部を分岐
する分岐部と、該分岐部で分岐された信号のうちの前記
繰り返し周波数およびその近傍成分のみを通過する帯域
通過フィルタと、を含むようにすることもできる。
【0032】かかる構成によれば、受信信号に含まれる
繰り返し周波数成分の信号が信号抽出部よって抽出され
るようになる。この繰り返し周波数成分の信号は、光伝
送手段の偏波依存状態を反映した信号である。このた
め、抽出した信号を監視信号とし、その監視信号を、例
えば、時間領域や周波数領域において分析等をすること
によって、光伝送手段の偏波依存状態の監視が可能とな
る。
【0033】また、上記信号抽出部を含む光受信装置に
ついては、信号抽出部で抽出された信号を用いて、受信
処理のためのクロック信号を生成するクロック生成部を
含むようにしてもよい。信号抽出部で抽出される信号
は、伝送速度と一致する繰り返し周波数をもつため、受
信処理の際に用いるクロック信号として利用できる。上
記のようにクロック生成部を設けて、抽出した信号から
クロック信号を生成すれば、これまでデータ信号をタイ
ミング再生することで得ていた受信処理用のクロック信
号を容易に得ることができるようになる。
【0034】本発明の同期偏波スクランブラを用いた光
通信システムは、伝送速度と一致する繰り返し周波数の
偏波変調信号に従って信号光の偏波状態をスクランブル
する同期偏波スクランブラを含み、同期偏波スクランブ
ルされた信号光を光伝送手段に送信する光送信手段と、
該光送信手段から前記光伝送手段を介して伝送された前
記信号光を受信処理する光受信手段と、を含んで構成さ
れる光通信システムであって、前記光受信手段が、光電
変換前の信号光および光電変換後の電気信号の少なくと
も一方について、同期偏波スクランブルを行なったこと
に基づいて発生する雑音成分のみを低減させる雑音低減
部を備えたものである。
【0035】かかる構成によれば、同期偏波スクランブ
ルされた信号光が光送信手段から光伝送手段を介して光
受信手段に伝送される。この際、同期偏波スクランブル
された信号光が光伝送手段を伝送されることで偏波変調
に起因した雑音が発生する。光受信手段は、このような
雑音成分を含んだ信号光を受信するが、受信した信号光
または光電変換した電気信号を雑音低減部に介すこと
で、上記雑音成分のみが低減される。このように、雑音
を低減した信号を用いて受信処理を行なうことで良好な
受信特性が得られるようになる。
【0036】また、上記光通信システムについて、前記
光送信手段が、前記光伝送手段の状態を示す監視制御信
号を前記偏波変調信号に重畳する監視制御信号重畳部を
含み、前記光受信手段が、前記雑音低減部の前段で前記
繰り返し周波数成分の信号を抽出する信号抽出部と、該
信号抽出部で抽出された信号を基に前記監視制御信号を
復調する監視制御信号復調部と、を含んで構成されるよ
うにしてもよい。
【0037】かかる構成によれば、監視制御信号が重畳
された偏波変調信号により同期偏波スクランブルされた
信号光が光伝送手段を介して光受信手段に伝送され、光
受信手段の信号抽出部で繰り返し周波数成分の信号が取
り出される。この繰り返し周波数成分の信号は、偏波変
調信号と同様に監視制御信号が重畳された信号となるの
で、監視制御信号復調部で監視制御信号を復調すること
により、光送信手段と光受信手段との間で監視制御信号
の伝達が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態の同期偏
波スクランブラを用いた光通信システムの構成を示すブ
ロック図である。図1において、本光通信システムは、
同期偏波スクランブルされた信号光を送出する光送信手
段としての光送信機1と、光送信機1からの信号光を伝
送する光伝送手段としての伝送系2と、伝送系2からの
信号光を受信して識別等の処理を行なう光受信装置また
は光受信手段としての光受信機31 と、を備えて構成さ
れる。
【0039】光送信機1は、従来の構成と同様に、例え
ば、信号光発生器(E/O)11および偏波スクランブ
ラ(PS)12を含んで構成される。信号光発生器11
は、外部から印加される伝送データINに従って変調さ
れた信号光を出射する。偏波スクランブラ12は、信号
光発生器11からの信号光の伝送速度と同じ繰り返し周
波数(偏波CLK周波数fo)の変調信号に従って前記
信号光を位相変調することにより、伝送系2へ送出する
信号光を同期偏波スクランブルさせる。なお、この光送
信機1の具体的な構成については、上述の図22に示し
たような信号光の強度変調と偏波スクランブルとを同期
させるものが適用できる。
【0040】伝送系2は、例えば、m個の光伝送路21
1 〜21m と、各光伝送路211 〜21m の間に挿入さ
れた光増幅器221 〜22m-1 とから構成される。光伝
送路211 は、その一端が光送信機1の出力端子に接続
され、他端が光増幅器221の入力端子に接続される。
光増幅器221 の出力端子には、光伝送路212 の一端
が接続される。以降同様にして、各光伝送路が光増幅器
をそれぞれ介して順次接続され、光伝送路21m の終端
が光受信機31 の入力端子に接続される。なお、ここで
は伝送系2の構成を光増幅中継方式としたが、これに限
らず光伝送路のみで構成しても構わない。
【0041】光受信機31 は、従来の構成と同様な、受
光器(O/E)31、増幅器32、等化フィルタ(E
Q)33および識別回路(DEC)34に加えて、例え
ば、増幅器32と等化フィルタ33の間に帯域阻止フィ
ルタ(BRF;band reject filter)35を備えて構成
される。受光器31は、光伝送路21m から送られる信
号光を受光して電気信号に変換するフォトダイオード等
が用いられる。増幅器32は、受光器31で変換された
電気信号を所要のレベルまで増幅する十分な帯域を備え
た電気増幅器である。
【0042】帯域阻止フィルタ35は、増幅器32で増
幅された信号に含まれる、偏波CLK周波数foおよび
その近傍の成分のみを除去する電気フィルタである。図
2に、帯域阻止フィルタ35の透過(反射)特性の一例
を示す。また、図3には、帯域阻止フィルタ35の遅延
特性の一例を示す。図2に示すように、帯域阻止フィル
タ35は、偏波CLK周波数foを中心とする阻止帯域
幅の周波数成分のみを遮断し、上記以外の周波数成分を
透過する特性をもつ。阻止帯域幅は、上述したように受
信信号に含まれる偏波CLK周波数fo近傍のスペクト
ル成分がfo±50Hzの範囲にあるため(光伝送路の偏波
揺らぎにより偏波CLK周波数foが変調されることに
よる)、約100Hz以上に設定することが好ましい。こ
のように設定することで、上記範囲の信号を確実に遮断
できる。また、遮断する周波数成分の減衰量は、偏波C
LK周波数fo成分を受信特性に影響を与えないレベル
まで低減させるため、約3dB以上とするのが望ましい。
さらに、帯域阻止フィルタ35は、遅延特性に優れてい
ることが必要である。例えば、図3に示すように、DC
から周波数foの0.8 倍(伝送データを識別するのに必
要な周波数帯域)の範囲において、最大遅延時間差(群
遅延量)が伝送速度から与えられる1ビットの周期の約
10%以下の遅延特性をもつ帯域阻止フィルタ35を使
用するのが好ましい。
【0043】等化フィルタ33は、帯域阻止フィルタ3
5を通過した信号から、伝送データを識別するのに必要
な周波数成分を抽出するための電気フィルタである。こ
こでは等化フィルタ33として、例えばベッセル型フィ
ルタ等を用い、その遮断周波数を伝送速度の0.6 〜0.8
倍程度に設定する。識別回路34は、等化フィルタ33
を通過した信号を基にクロック信号を再生し、そのクロ
ック信号に従って受信信号のデータ識別処理を行ない、
その結果を端子OUTに出力する。
【0044】次に、第1の実施形態の動作について説明
する。まず、光送信機1では、伝送データINに従って
変調された信号光が、信号光発生器11から偏波スクラ
ンブラ12に送られて同期偏波スクランブルされた後に
伝送系2に送信される。この光送信機1から送信される
信号光の等化波形および電気スペクトルは、上述の図2
3に示したものと同様となる。
【0045】そして、光送信機1からの信号光は、伝送
系2の各光伝送路211 〜21m および各光増幅器22
1 〜22m-1 を順次通過して、光受信機31 の入力端に
到達する。この際、同期偏波スクランブルされた信号光
は、位相変調によるカー効果や伝送系2の偏光依存性損
失などの影響を受ける。伝送後の信号光の等化波形およ
び電気スペクトルは、上述の図24に示したものと同様
である。
【0046】光受信機31 に到達した信号光は、受光器
31で電気信号に変換され、増幅器32で増幅される。
増幅器32から出力される信号は、偏波CLK周波数f
oおよびその近傍に大きなパワーを有するものとなる。
次に、このような信号が帯域阻止フィルタ35に入力す
ると、偏波CLK周波数foおよびその近傍の成分は帯
域阻止フィルタ35を殆ど通過できずに、それ以外の周
波数成分が等化フィルタ33に伝達される。そして、等
化フィルタ33では、伝送データの識別に不要な高周波
成分が除去される。
【0047】図4には、帯域阻止フィルタ35を介して
等化フィルタ33から出力された信号の波形および電気
スペクトルの一例を示す。図4(a) の波形では、発光側
の偏波CLK周波数fo成分の重畳が殆どなくなり、略
上下対称の波形となっている。また、図4(b) の電気ス
ペクトルでは、偏波CLK周波数fo成分のパワーが大
幅に減少している。上述の図25(b) に示した電気スペ
クトルと比較すると、帯域阻止フィルタ35を挿入した
ことによって、偏波CLK周波数fo成分のパワーが約
25dB(約300分の1)に減衰したことがわかる。
【0048】そして、等化フィルタ33から出力された
信号が識別回路34に送られ、この信号に基づいてクロ
ック信号の再生および受信信号の識別処理等が行われ
る。このように第1の実施形態によれば、光受信機31
に帯域阻止フィルタ35を設けたことによって、偏波C
LK周波数foおよびその近傍の成分だけを確実に低減
できるため、同期偏波スクランブルを行なって信号光を
伝送した場合の受信特性の劣化を防止することができ
る。
【0049】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は、第2の実施形態の同期偏波スクランブ
ラを用いた光通信システムの構成を示すブロック図であ
る。ただし、第1の実施形態の構成と同じ部分には同一
の符号を付してその説明を省略し、以下同様とする。図
5において、本実施形態の光通信システムは、第1の実
施形態で光受信機3 1 に設けた帯域阻止フィルタ35に
代えて、それと同じ位置に低域通過フィルタ(LPF;
low-pass filter )36を備えて構成される。これ以外
の構成は、第1の実施形態の構成と同一である。
【0050】低域通過フィルタ36は、偏波CLK周波
数foを含む高周波数成分を遮断する電気フィルタであ
る。図6に、低域通過フィルタ36の透過(反射)特性
の一例を示す。遮断する周波数成分の減衰量は、受信特
性に影響を与えないレベルまで偏波CLK周波数fo成
分を低減させるため、約3dB以上とするのが望ましい。
また、この低域通過フィルタ36は、前述の図3に示し
た帯域阻止フィルタ35の場合と同様に、遅延特性に優
れたものとする。低域通過フィルタ36の具体的な構成
としては、例えば、バターワース型フィルタやチェビシ
ェフ型フィルタなどが好適である。
【0051】このように第2の実施形態では、光受信機
2 に低域通過フィルタ36を設けても、偏波CLK周
波数foおよびその近傍の成分を十分に低減でき、第1
の実施形態の効果と同様に、同期偏波スクランブルを行
なって信号光を伝送した場合の受信特性の劣化を防止す
ることができる。なお、第1、2の実施形態では、帯域
阻止フィルタ35または低域通過フィルタ36を増幅器
32と等化フィルタ33の間に配置するようにしたが、
これらのフィルタは、受光器31と識別回路34の間の
適宜な位置に設けることができる。
【0052】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図7は、第3の実施形態の同期偏波スクランブ
ラを用いた光通信システムの構成を示すブロック図であ
る。図7において、本実施形態の光通信システムは、第
1の実施形態で光受信機3 1 に設けた帯域阻止フィルタ
35に代えて、受光器31の前段に光低減フィルタ(O
pF)37を備えて構成される。これ以外の構成は、第
1の実施形態の構成と同一である。
【0053】光低減フィルタ37は、光伝送路21m
終端と受光器31の入力端との間に接続され、伝送系2
からの信号光に含まれる偏波CLK周波数fo成分の影
響を受けた光を除去する。光受信機33 に到達する同期
偏波スクランブルされた信号光は、図8のスペクトル例
に示すように、スペクトル密度が信号光の周波数fs
(=光速/波長)を中心に最大となるピークを有すると
ともに、その周波数fsに対して光周波数fs−foお
よびfs+foをそれぞれ中心としたスペクトル密度の
高い部分が存在する。光低減フィルタ37は、上記のよ
うなスペクトル状態の信号光を入力して、光周波数fs
を中心とする光のみを透過し、光周波数fs−foおよ
びfs+foをそれぞれ中心とする光を遮断する。
【0054】図9は、そのような光低減フィルタ37の
透過特性の一例を示す。図9に示すように、光低減フィ
ルタ37の透過率は、光周波数fsを中心とした十分に
狭い帯域のみが高く、それ以外の周波数域が低くなるよ
うにする。具体的には、透過率の高いバンド幅が、偏波
CLK周波数foの2倍よりも狭くなるように設定する
ことが好ましい。
【0055】このような構成の光通信システムの動作に
ついては、第1、2の実施形態の動作と同様に、同期偏
波スクランブルされた信号光が光送信機1から伝送系2
を介して光受信機33 まで伝送されると、その信号光が
光低減フィルタ37に入力されることで、光周波数fs
およびその近傍の信号光成分のみが光低減フィルタ37
を通過して受光器31に送られ、それ以外の信号光成分
が光低減フィルタ37で遮断される。これにより偏波C
LK周波数fo成分の影響を受けた信号光成分が、受光
器31以降では殆ど処理されなくなるため、識別回路3
4に入力される信号は、上述の図4に示したものと同様
に、偏波CLK周波数foおよびその近傍の成分が十分
に低減された信号となる。
【0056】上記のように第3の実施形態によれば、信
号光の周波数fsを中心とした十分に狭いバンド幅の信
号光のみを透過する光低減フィルタ37を光受信機33
の入力端に設けることによっても、同期偏波スクランブ
ルを行なって信号光を伝送する際の受信特性の劣化を防
止することができる。次に、本発明の第4の実施形態に
ついて説明する。
【0057】第4の実施形態は、光低減フィルタ37の
透過帯域の中心周波数が信号光の周波数fsの変動に追
従する機能を第3の実施形態の構成に付加したものであ
る。図10に、第4の実施形態の光受信機の構成を示
す。図10において、本光受信機34 の構成は、増幅器
32と等化フィルタ33の間に電気分岐回路38が挿入
され、この電気分岐回路38で分岐された信号を基に光
低減フィルタ37’の透過帯域の中心周波数を制御する
光低減フィルタ制御回路39が設けられる。また、光低
減フィルタ37’は、その透過帯域の中心周波数が可変
なものを使用する。ここでは電気分岐回路38および光
低減フィルタ制御回路39が光低減フィルタ制御部とし
て機能する。
【0058】一般に、伝送系2を伝送されてきた信号光
は、その周波数(波長)が僅かに変動することが考えら
れる。また、光低減フィルタの透過中心周波数も、温度
依存性等を有するために変動する。光低減フィルタのバ
ンド幅は前述したように非常に狭いため、信号光の周波
数fsや光低減フィルタの透過中心周波数が変化した場
合、偏波CLK周波数foの影響を受けた光周波数fs
−foまたはfs+foが光低減フィルタを透過してし
まうことがある。
【0059】このため本実施形態では、光低減フィルタ
37’の透過中心周波数を可変にするとともに、その光
低減フィルタ37’を透過し、受光器31および増幅器
32を通過した信号の一部を電気分岐回路38で取り出
して、その信号を基に光低減フィルタ制御回路39で信
号光の周波数fsを求めて光低減フィルタ37’にフィ
ードバックする。これにより、光低減フィルタ37’の
透過中心周波数が信号光の周波数fsの変化に追従する
ように制御されて、信号光の周波数fsのみが安定して
受光器31に送られるようになる。
【0060】このように第4の実施形態では、光低減フ
ィルタ37’の透過中心周波数が信号光の周波数fsを
追従する機能を持つようにしたことで、偏波CLK周波
数fo成分の影響を受けた信号光成分を光低減フィルタ
37’で確実に低減できる。次に、本発明の第5の実施
形態について説明する。第5の実施形態では、光低減フ
ィルタ37の透過帯域の中心周波数が信号光の周波数f
sの変動に追従するようにした他の構成例を説明する。
【0061】図11は、本実施形態の光受信機の構成を
示すブロック図である。図11に示す光受信機35 ’の
構成は、透過帯域の中心周波数が可変な光低減フィルタ
37’の前段に設けられた光サーキュレータ40と、光
サーキュレータ40で取り出された信号光を光周波数に
応じて2分波する光分波器41と、分波された各信号光
を電気信号にそれぞれ変換する受光器42A,42B
と、各受光器42A,42Bからの電気信号を比較する
比較器43と、比較器43からの結果を基に光低減フィ
ルタ37’の透過中心周波数を制御する制御回路44
と、を備える。ここでは、これらの各構成が光低減フィ
ルタ制御部として機能する。上記以外の光受信機35
の構成は、第3の実施形態の光受信機33 と同様であ
る。
【0062】光サーキュレータ40は、図12に示すよ
うに、3つの端子P1,P2,P3を有する。端子P1
は光伝送路21m の終端に接続され、端子P2は光低減
フィルタ37’の入力端子に接続され、端子P3は光分
波器41の入力端子に接続される。各端子P1〜P3間
では、端子P1から端子P2への方向および端子P2か
ら端子P3への方向にのみ信号光が伝達され、他の方向
へは信号が伝達されない。
【0063】光分波器41は、図13の透過特性に示す
ように、光サーキュレータ40の端子P3からの信号光
のうち、光周波数がfsよりも高い成分を第1出力光と
して受光器42Aに送り、光周波数がfsよりも低い成
分を第2出力光として受光器42Bに送る。このような
構成の光受信機35 ’では、伝送系2からの信号光が光
サーキュレータ40の端子P1に入力して端子P2から
出力される。そして、端子P2から出力した信号光は、
光低減フィルタ37’に入力して、光周波数fsおよび
その近傍の信号光成分のみが光低減フィルタ37’を通
過し、それ以外の信号光成分は遮断される。遮断される
信号光成分は、光低減フィルタ37’で反射され、光サ
ーキュレータ40の端子P2に戻されて端子P3から出
力される。したがって、光サーキュレータ40の端子P
3からは、受信した信号光に含まれる光周波数fsおよ
びその近傍以外の信号光成分が抽出される。
【0064】抽出された信号光は、その光周波数に応じ
て光分波器41で2分波される。伝送系2からの信号光
の周波数fsと光低減フィルタ37’の透過中心周波数
とが略一致している場合には、光周波数fs+foの信
号光成分が光分波器41の第1出力光として受光器42
Aに送られ、光周波数fs−foの信号光成分が光分波
器41の第1出力光として受光器42Bに送られる。
【0065】一方、伝送系2からの信号光の周波数fs
が低周波側(高周波側)にずれた場合には、光分波器4
1の第1出力光(第2出力光)が小さくなる。このた
め、伝送系2からの信号光の周波数fsと光低減フィル
タ37’の透過中心周波数とにずれが生じると、各受光
器42A,42Bから出力される電気信号のレベルが変
化する。したがって、各受光器42A,42Bからの信
号レベルを比較器43で比較することにより、光低減フ
ィルタ37’の透過中心周波数のずれ量が判断でき、そ
の結果を制御回路44に伝えることで光低減フィルタ3
7’の透過中心周波数を信号光の周波数fsに追従させ
る制御が可能となる。
【0066】このように第5の実施形態の構成によって
も、第4の実施形態の場合と同様に、偏波CLK周波数
fo成分の影響を受けた信号光成分を光低減フィルタ3
7’で確実に低減できる。次に、本発明の第6の実施形
態について説明する。図14は、第6の実施形態の同期
偏波スクランブラを用いた光通信システムの構成を示す
ブロック図である。
【0067】図14において、本光通信システムは、1
つの光受信機36 内に帯域阻止フィルタ35および光低
減フィルタ37をそれぞれ備えたことを特徴とする。帯
域阻止フィルタ35および光低減フィルタ37の配置
は、第1および第3の実施形態での配置と同じであり、
上記以外の各構成は、第1または第3の実施形態の構成
と同様である。
【0068】1つの光受信機36 内に帯域阻止フィルタ
35および光低減フィルタ37を設けたことで、まず、
伝送系2からの信号光に含まれる偏波CLK周波数fo
成分の影響を受けた信号光成分が光低減フィルタ37で
低減され、さらに、光受光器31および増幅器32を通
過した電気信号が偏波CLK周波数fo成分を含む場合
には、その成分が帯域阻止フィルタ35で低減される。
このため、同期偏波スクランブルを行なって信号光を伝
送する際の受信特性の劣化がより確実に防止できるよう
になる。
【0069】なお、上記第6の実施形態では、帯域阻止
フィルタ35および光低減フィルタ37を光受信機36
内に設けるようにしたが、これに限らず、帯域阻止フィ
ルタ35に代えて第2の実施形態で用いた低域通過フィ
ルタ36を使用してもよい。また、透過中心周波数が固
定の光低減フィルタ37に代えて、第4、5の実施形態
で用いた透過中心周波数可変の光低減フィルタ37’を
使用し、その透過中心周波数が信号光の周波数fsに追
従する機能を備えるようにしても構わない。
【0070】次に、本発明の第7の実施形態について説
明する。一般の光通信システムでは、光伝送路や光増幅
器で構成される伝送系の状態を監視することは重要であ
り、特に、伝送系の偏波依存性に関する情報を監視する
ことの必要性が高まっている。そこで、第7の実施形態
では、光受信機側において、受信信号に含まれる偏波C
LK周波数成分foを抽出し、その偏波CLK周波数成
分foに基づいて伝送系における偏波状態を監視する場
合を考える。
【0071】図15は、第7の実施形態の同期偏波スク
ランブラを用いた光通信システムの構成を示すブロック
図である。図15において、本光通信システムは、光受
信機37 が増幅器32と帯域阻止フィルタ35の間に信
号抽出部としての、例えば、電気サーキュレータ45等
を備え、この電気サーキュレータ45によって抽出され
る信号を監視信号とするものである。上記以外の構成
は、第1の実施形態の構成と同様である。
【0072】電気サーキュレータ45は、上述の図12
に示した光サーキュレータ40と同様に3つの端子P1
〜P3を有し、端子P1は増幅器32の出力端子に接続
され、端子P2は帯域阻止フィルタ35の入力端子に接
続され、端子P3は監視信号の出力端子として使用され
る。各端子P1〜P3間では、端子P1から端子P2へ
の方向および端子P2から端子P3への方向にのみ信号
が伝達され、他の方向へは信号が伝達されない。
【0073】このような電気サーキュレータ45を備え
た光受信機37 では、伝送系2からの信号光が受光器3
1および増幅器32を通って電気サーキュレータ45の
端子P1に入力して端子P2から出力される。そして、
端子P2から出力した信号は、帯域阻止フィルタ35に
入力して、偏波CLK周波数foおよびその近傍の成分
のみが遮断され、その他の信号成分は等化フィルタ33
に送られる。遮断される信号成分は、帯域阻止フィルタ
35で反射され、電気サーキュレータ45の端子P2に
戻されて端子P3から出力される。したがって、電気サ
ーキュレータ45の端子P3からは、受信信号に含まれ
る偏波CLK周波数foおよびその近傍の成分が抽出さ
れる。
【0074】この抽出信号は、伝送系2の各光伝送路2
1 〜21m および各光増幅器22 1 〜22m-1 の偏波
依存性を反映した情報を含んだものであるため、例え
ば、抽出された偏波CLK周波数foを時間領域あるい
は周波数領域等において分析等することによって、伝送
系2における偏波状態の監視が可能となる。ここでは、
この抽出信号を監視信号とする。
【0075】このように第7の実施形態では、光受信機
7 に電気サーキュレータ45を設け、帯域阻止フィル
タ35で反射された信号を監視信号として抽出すること
によって、伝送系2における偏波状態を簡略な構成によ
り監視可能な光通信システムが提供される。伝送系2に
おける偏波状態の監視は偏波スクランブルを行なわない
システムなどでは困難であり、本実施形態のように同期
偏波スクランブルを行なうシステムにおいて簡易な方法
で偏波状態を監視できるようにすることは特に有効であ
る。
【0076】なお、上記第7の実施形態では、光受信機
に帯域阻止フィルタを用いる場合(第1の実施形態と同
様)について、伝送系2における偏波状態を監視する場
合を説明したが、本発明はこれに限られるものではな
い。光受信機に低域通過フィルタを用いる場合(第2の
実施形態と同様)については、図16に示すように、例
えば、増幅器32と低域通過フィルタ36の間に電気分
岐回路46を設け、その電気分岐回路46で分岐された
信号を、偏波CLK周波数foおよびその近傍の成分の
みを通過させる帯域通過フィルタ(BPF;band pass f
ilter )47に通して監視信号を抽出する構成とする。
電気分岐回路46で分岐された信号から監視信号を抽出
する電気フィルタとしては、帯域通過フィルタ47以外
にも、例えば、偏波CLK周波数foを含み、それより
も高い周波数を通過させる高域通過フィルタ(high-pas
s filter)等を用いてもよい。
【0077】また、光受信機に光低減フィルタを用いる
場合(第3の実施形態と同様)については、図17に示
すように、例えば、光伝送路21m の終端と光低減フィ
ルタ37の間に光サーキュレータ48(上述の光サーキ
ュレータ40と同等)を設け、光低減フィルタ37で通
過が阻止され反射された信号光成分を光サーキュレータ
48で抽出し、さらに、その抽出された信号光成分を受
光器49で電気信号に変換して監視信号とする。この場
合、第4、5の実施形態と同様にして、光低減フィルタ
の透過中心周波数を信号光の周波数fsに追従させる機
能を備えるようにしてもよい。
【0078】次に、第8の実施形態について説明する。
第8の実施形態では、光受信機で抽出した監視信号を、
受信信号の識別処理に用いるクロック信号として利用す
る場合を説明する。図18は、第8の実施形態の光受信
機の構成を示すブロック図である。図18の光受信機3
8 は、上述の図15に示した光受信機37 について、電
気サーキュレータ40で抽出した監視信号の一部を所要
のレベルまで増幅するクロック生成部としての増幅器5
0を設け、該増幅器50の出力をクロック信号として識
別回路34に送る構成とする。
【0079】監視信号として抽出した偏波CLK周波数
fo成分の信号は、信号光の伝送速度と同じ繰り返し周
波数であるため、伝送データを識別する際に用いるクロ
ック信号として好適である。これまでは、受信信号を基
にタイミング再生を行なってクロック信号を得ていた。
しかし、抽出した偏波CLK周波数fo成分の信号をク
ロック信号に用いれば、上記タイミング再生処理を行な
うことなく正確なクロックが得られるので、識別回路3
4の構成を簡略にできるとともに、識別精度の向上を図
ることも可能である。
【0080】次に、第9の実施形態について説明する。
第9の実施形態では、波長多重光通信システムに本発明
を適用した場合を説明する。図19に、同期偏波スクラ
ンブラを用いた波長多重光通信システムの構成を示す。
【0081】図19において、本波長多重光通信システ
ムは、同期偏波スクランブルさせたn個の波長の信号光
を波長多重して出力する光送信機1’と、光送信機1’
からの信号光を伝送する伝送系2’と、伝送系2’から
の信号光を受信して各波長毎に識別等の処理を行なう光
受信機3’と、を備えて構成される。光送信機1’は、
各波長に対応した、信号光発生器111 〜11n および
偏波スクランブラ121 〜12n と、各偏波スクランブ
ラ121 〜12n から出力される信号光を合波して波長
多重信号光を伝送系2’に送る光合波器13と、を含ん
で構成される。各信号光発生器111 〜11n および各
偏波スクランブラ12 1 〜12n は、第1の実施形態等
で用いたものと同様である。
【0082】伝送系2’は、順次接続された光伝送路2
1 〜21q および光増幅器221〜22q を備えると
ともに、ここでは、光伝送路21p の後段に利得等化器
23を設け、光伝送路21q の後段に波長分散補償器2
4を設けたものである。利得等化器23および波長分散
補償器24は、本システムにおける雑音を除去するため
に必要に応じて挿入される。
【0083】光受信機3’は、伝送系2’からの波長多
重信号光を波長毎に分波する光分波器51と、各波長に
対応した、受光器311 〜31n 、増幅器321 〜32
n 、帯域阻止フィルタ351 〜35n 、等化フィルタ3
1 〜33n および識別回路341 〜34n と、を備え
て構成される。光分波器51を除いた各波長毎の構成
は、第1の実施形態の構成と同様である。
【0084】このような波長多重光通信システムでは、
伝送データIN1 〜INn に従って変調された各波長の
信号光が、各偏波スクランブラ121 〜12n で同期偏
波スクランブルされた後、光合波器13で合波されて伝
送系2’に送信される。伝送系2’を伝わり光受信機
3’に到達した波長多重信号光は、光分波器51で分波
されて各波長毎に受信処理される。各受信処理は、第1
の実施形態の場合と同様であり、受信信号に含まれる偏
波CLK周波数foおよびその近傍の成分が帯域阻止フ
ィルタ351 〜35n で低減された後に識別等の処理が
行われる。
【0085】このように第9の実施形態によれば、波長
多重光通信システムで同期偏波スクランブルを行なう場
合においても、光受信機3’について各波長毎に帯域阻
止フィルタ351 〜35n を設けることで、受信特性の
劣化を防ぐことができる。なお、上記第9の実施形態で
は、帯域阻止フィルタ35を用いた光受信機としたが、
本発明はこれに限らず、上述の図16、17に示したよ
うな構成の光通信システムにも応用することが可能であ
る。
【0086】次に、第10の実施形態について説明す
る。一般に、光通信システムでは、光送受信機や中継器
等の間で監視制御信号を伝送することによって、伝送系
の状態を監視することがよくある。この監視制御信号の
伝送は、例えば、伝送データに従って変調された信号光
を低周波の信号で僅かに強度変調させるなどして実現さ
れてきた。第10の実施形態では、同期偏波スクランブ
ルを行なって信号光を伝送するとき偏波CLK周波数成
分が受信側で抽出できることに着目して、偏波変調信号
に監視制御信号を重畳することにより、光送受信機間で
監視制御信号を伝送して伝送系の状態を監視するように
した場合を説明する。
【0087】図20は、第10の実施形態の同期偏波ス
クランブラを用いた光通信システムの構成を示すブロッ
ク図である。図20において、本光通信システムが第7
の実施形態の構成(図15参照)と異なる部分は、光送
信機1”が、監視制御信号重畳部としての変調器14を
備え、光受信機3”が監視制御信号復調部としての復調
器51を備えた部分である。上記以外の光送信機1”お
よび光受信機3”の構成並びに伝送系2の構成は、第7
の実施形態の場合と同様である。
【0088】変調器14は、偏波CLK周波数foの偏
波変調信号を入力し、その偏波変調信号の強度、周波数
または位相に監視制御信号に従った変調をかけて、偏波
スクランブラ12に出力する。偏波変調信号に施す変調
の度合は、偏波スクランブラ12における同期偏波スク
ランブルに影響を与えず、光受信機3”で復調可能な程
度に設定する。
【0089】このような光通信システムでは、光送信機
1”において、監視制御信号が重畳された偏波変調信号
により同期偏波スクランブルされた信号光が、伝送系2
を介して光受信機3”に伝送される。光受信機3”で
は、第7の実施形態の場合と同様に、伝送系2からの信
号光が、受光器31、増幅器32および電気サーキュレ
ータ45を通って帯域阻止フィルタ35に入力し、偏波
CLK周波数foおよびその近傍の成分が帯域阻止フィ
ルタ35で反射されて、電気サーキュレータ45の端子
P3から出力される。この抽出した偏波CLK周波数f
o成分の信号は、監視制御信号に従って変調されている
ため、復調器51を用いて監視制御信号を再生すること
ができる。
【0090】このように第10の実施形態によれば、監
視制御信号を重畳させた偏波変調信号により同期偏波ス
クランブルされた信号光を伝送し、光受信機3”で偏波
CLK周波数fo成分の信号を抽出して監視制御信号を
復調させることによって、簡便な方式により光送受信機
間で監視制御信号を伝送することができる。なお、上記
第10の実施形態では、光受信機側において帯域阻止フ
ィルタ35で反射された信号を電気サーキュレータ45
で抽出する構成の光通信システムに適用した場合を説明
したが、本発明はこれに限らず、上述の図16〜18に
示したような構成の光通信システムにも応用することが
可能である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
期偏波スクランブルさせた信号光を伝送する光通信シス
テム及び光受信装置において、光受信装置(手段)に雑
音低減部を設けたことによって、偏波変調を行なうこう
とに起因して発生する雑音成分のみを低減できるため、
同期偏波スクランブルを行なっても良好な受信特性を得
ることができる。
【0092】また、雑音低減部に光低減フィルタを用い
る場合に、光低減フィルタ制御部を設けることで、光低
減フィルタのバンド幅の中心周波数が信号光の周波数の
変動に追従するようになるため、バンド幅の狭い光低減
フィルタであっても確実に雑音成分を低減させることが
できる。さらに、信号抽出部を設けたことによって、繰
り返し周波数成分の信号を監視信号として取り出すこと
が可能となり、光伝送手段の偏波依存性を簡略な構成に
より監視できるようになる加えて、光送信手段に監視制
御信号重畳部を設け、監視制御信号が重畳された偏波変
調信号により同期偏波スクランブルされた信号光を伝送
し、光受信手段に監視制御信号復調部を設け、抽出した
繰り返し周波数成分の信号から監視制御信号を復調する
ようにしたことで、簡便な方式により光送信手段と光受
信手段との間で監視制御信号が伝送可能な光通信システ
ムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】同上第1の実施形態の帯域阻止フィルタの透過
(反射)特性を示す図である。
【図3】同上第1の実施形態の帯域阻止フィルタの遅延
特性を示す図である。
【図4】同上第1の実施形態における帯域阻止フィルタ
および等化フィルタ通過後の信号波形および電気スペク
トルを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図6】同上第2の実施形態の低域通過フィルタの透過
(反射)特性を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図8】同上第3の実施形態における受信信号光の光ス
ペクトルを示す図である。
【図9】同上第3の実施形態の光低減フィルタの透過特
性を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における光受信機の
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施形態における光受信機の
構成を示すブロック図である。
【図12】同上第5の実施形態に用いる光サーキュレー
タの端子構成を示す図である。
【図13】同上第5の実施形態に用いる光分波器の透過
特性を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】本発明の第7の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】監視信号を抽出する他の構成を示す第1のブ
ロック図である。
【図17】監視信号を抽出する他の構成を示す第2のブ
ロック図である。
【図18】本発明の第8の実施形態における光受信機の
構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第9の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図20】本発明の第10の実施形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図21】従来の偏波スクランブラを用いた光通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図22】信号光の強度変調と偏波スクランブルを同期
して行なう従来の光送信機の構成例を示すブロック図で
ある。
【図23】同期偏波スクランブルされた信号光の光送信
機出力端における等化波形および電気スペクトルを示す
図である。
【図24】同期偏波スクランブルされた信号光の光受信
機入力端における等化波形および電気スペクトルを示す
図である。
【図25】同期偏波スクランブルされた信号光の等化フ
ィルタ通過後における信号波形および電気スペクトルを
示す図である。
【符号の説明】
1,1’,1”…光送信機 2,2’…伝送系 31 〜38 ,3’…光受信機 11,111 〜11n …信号光発生器(E/O) 12,121 〜12n …偏波スクランブラ(PS) 13…光合波器 14…変調器 211 〜21q …光伝送路 221 〜21q …光増幅器 23…利得等化器 24…波長分散補償器 31,311 〜31n ,42A,42B,49…受光器
(O/E) 32,321 〜32n ,50…増幅器 33,331 〜33n …等化フィルタ(EQ) 34,341 〜34n …識別回路(DEC) 35,351 〜35n …帯域阻止フィルタ(BRF) 36…低域通過フィルタ(LPF) 37,37’…光低減フィルタ 38,46…電気分岐回路 39,44…制御回路 40,48…光サーキュレータ 41…光分波器 43…比較器 45…電気サーキュレータ 47…帯域通過フィルタ(BPF) 51…復調器 fo…偏波CLK周波数 fs…信号光周波数

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送速度と一致する繰り返し周波数の偏波
    変調信号に従って信号光の偏波状態をスクランブルする
    同期偏波スクランブラを用いて同期偏波スクランブルさ
    れた信号光を光伝送手段を介して受信処理する光受信装
    置であって、 光電変換前の信号光および光電変換後の電気信号の少な
    くとも一方について、同期偏波スクランブルを行なった
    ことに基づいて発生する雑音成分のみを低減させる雑音
    低減部を備えたことを特徴とする光受信装置。
  2. 【請求項2】前記雑音低減部は、光電変換後の電気信号
    について、前記繰り返し周波数を中心とした阻止帯域幅
    を有する帯域阻止フィルタを含み、前記阻止帯域幅内の
    雑音成分のみを遮断することを特徴とする請求項1記載
    の光受信装置。
  3. 【請求項3】前記帯域阻止フィルタは、前記阻止帯域幅
    内の雑音成分の減衰量が3dB以上であることを特徴と
    する請求項2記載の光受信装置。
  4. 【請求項4】前記帯域阻止フィルタは、前記阻止帯域幅
    が100Hz以上であることを特徴とする請求項2また
    は3記載の光受信装置。
  5. 【請求項5】前記帯域阻止フィルタは、受信処理に必要
    な帯域幅内における群遅延量が伝送速度から与えられる
    1ビットの周期の10%以下であることを特徴とする請
    求項2〜4のいずれか1つに記載の光受信装置。
  6. 【請求項6】前記雑音低減部は、光電変換後の電気信号
    について、前記繰り返し周波数以上の雑音成分を遮断す
    る低域通過フィルタを含むことを特徴とする請求項1記
    載の光受信装置。
  7. 【請求項7】前記低域通過フィルタは、前記繰り返し周
    波数以上の雑音成分の減衰量が3dB以上であることを
    特徴とする請求項6記載の光受信装置。
  8. 【請求項8】前記低域通過フィルタは、受信処理に必要
    な帯域幅内における群遅延量が伝送速度から与えられる
    1ビットの周期の10%以下であることを特徴とする請
    求項6または7記載の光受信装置。
  9. 【請求項9】前記雑音低減部は、光電変換前の信号光に
    ついて、前記繰り返し周波数の影響を受けた雑音成分を
    遮断可能な狭いバンド幅をもつ光低減フィルタを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の光
    受信装置。
  10. 【請求項10】前記光低減フィルタは、前記信号光の周
    波数に応じた中心周波数で前記繰り返し周波数の2倍よ
    りも狭いバンド幅をもつことを特徴とする請求項9記載
    の光受信装置。
  11. 【請求項11】前記雑音低減部は、前記光低減フィルタ
    のバンド幅の中心周波数を前記信号光の周波数に追従さ
    せる光低減フィルタ制御部を含むことを特徴とする請求
    項9または10記載の光受信装置。
  12. 【請求項12】前記雑音低減部の前段に、前記繰り返し
    周波数成分の信号を抽出する信号抽出部を含み、前記光
    伝送手段の偏波依存状態を監視する監視信号として前記
    信号抽出部で抽出された信号を出力する構成としたこと
    を特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の光
    受信装置。
  13. 【請求項13】前記信号抽出部は、前記雑音低減部で遮
    断され反射された雑音成分を抽出するサーキュレータを
    含むことを特徴とする請求項12記載の光受信装置。
  14. 【請求項14】前記信号抽出部は、前記雑音低減部への
    入力信号の一部を分岐する分岐部と、該分岐部で分岐さ
    れた信号のうちの前記繰り返し周波数およびその近傍成
    分のみを通過する帯域通過フィルタと、を含むことを特
    徴とする請求項12記載の光受信装置。
  15. 【請求項15】前記信号抽出部で抽出された信号を用い
    て、受信処理のためのクロック信号を生成するクロック
    生成部を含むことを特徴とする請求項12〜14のいず
    れか1つに記載の光受信装置。
  16. 【請求項16】伝送速度と一致する繰り返し周波数の偏
    波変調信号に従って信号光の偏波状態をスクランブルす
    る同期偏波スクランブラを含み、同期偏波スクランブル
    された信号光を光伝送手段に送信する光送信手段と、該
    光送信手段から前記光伝送手段を介して伝送された前記
    信号光を受信処理する光受信手段と、を含んで構成され
    る光通信システムであって、 前記光受信手段が、光電変換前の信号光および光電変換
    後の電気信号の少なくとも一方について、同期偏波スク
    ランブルを行なったことに基づいて発生する雑音成分の
    みを低減させる雑音低減部を備えたことを特徴とする同
    期偏波スクランブラを用いた光通信システム。
  17. 【請求項17】前記光送信手段が、前記光伝送手段の状
    態を示す監視制御信号を前記偏波変調信号に重畳する監
    視制御信号重畳部を含み、 前記光受信手段が、前記雑音低減部の前段で前記繰り返
    し周波数成分の信号を抽出する信号抽出部と、該信号抽
    出部で抽出された信号を基に前記監視制御信号を復調す
    る監視制御信号復調部と、を含んで構成されることを特
    徴とする請求項16記載の同期偏波スクランブラを用い
    た光通信システム。
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