JPH11238794A - 配線の形成方法 - Google Patents

配線の形成方法

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JPH11238794A
JPH11238794A JP3823698A JP3823698A JPH11238794A JP H11238794 A JPH11238794 A JP H11238794A JP 3823698 A JP3823698 A JP 3823698A JP 3823698 A JP3823698 A JP 3823698A JP H11238794 A JPH11238794 A JP H11238794A
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forming
layer
film
copper
barrier layer
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JP3823698A
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Mitsuru Taguchi
充 田口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅は拡散バリア層との密着性が悪いためにバ
リア層から剥がれるという問題を生じ、例えば銅のCM
P工程時には銅表面にスクラッチを発生させ、配線の信
頼性等を低下させていた。 【解決手段】 基板11上に形成された絶縁膜21上に
密着層31を形成する工程と、その密着層31から上記
絶縁膜21に達する溝、接続孔等の凹部41を形成する
工程と、その凹部41の内壁および上記密着層31上に
バリア層33を形成した後、このバリア層33をエッチ
バック処理して上記凹部41の側壁にバリア層33を残
すとともに上記密着層31上のバリア層33を除去し
て、その密着層31を露出させる工程と、凹部41およ
び密着層31上に銅のような配線材料層51を形成する
工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線の形成方法に
関し、詳しくは銅配線に対するバリア性を向上させた配
線の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりLSIの配線材料としてはアル
ミニウム合金が広く用いられてきた。しかし、LSIの
微細化、高速化の要求が高まるにつれて、アルミニウム
合金配線では十分な配線の信頼性や低い配線抵抗の確保
が困難になってきている。この対策として、昨今アルミ
ニウム合金よりもエレクトロマイグレーション耐性に優
れ、かつ低抵抗である銅配線技術が高い注目を浴び、実
用化に向け鋭意検討されている。
【0003】銅配線を加工する技術としては、一般に銅
のドライエッチングが容易でないこと等から、いわゆる
溝配線による方法が有望視されている。溝配線とは、酸
化シリコン等の層間絶縁膜に予め所定の溝を形成してお
き、その溝に配線材料を埋め込み、その後に溝外の余剰
な配線材料を化学的機械研磨(以下CMPという、CM
PはChemical Mechanical Polishing の略)等によって
除去することにより形成する配線をいう。配線材料を埋
め込む方法としては、電界めっき法、化学的気相成長
(以下CVDという、CVDはChemical Vapor Deposit
ion の略)、スパッタ成膜した後にリフローする方法等
が検討されている。
【0004】銅は熱処理により酸化シリコン中に拡散す
る性質を持つ。そのような銅の拡散を防ぐには、図5に
示すように、酸化シリコン膜111に形成された溝11
2内の銅配線121とその酸化シリコン膜111との界
面部分に何らかの拡散バリア層131を形成することが
必要となる。その拡散バリア層131の材料としては、
一般に、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、タ
ンタル合金、タングステン(W)、タングステン合金等
から選択して用いられる。窒化チタンはアルミニウム合
金配線の時代から用いられてきた材料であるため、扱い
易いという利点があるが、拡散バリア性はタンタル合金
またはタングステン合金の方が高いとされている。また
上記拡散バリア材料は、酸化シリコンへの拡散防止機能
のみならず、リフロー法により銅を埋め込む際におい
て、埋め込み性を向上させる機能をも有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅は上
記拡散バリア層との密着性が悪いために、拡散バリア層
から銅膜が剥がれるという問題を生じる。密着性は、一
般にバリア性が向上するにつれて劣化する傾向にある。
密着性が不足すると、後のプロセスにおいて膜剥がれ等
の問題を生じる。図6に示すように、例えば、CMP工
程時に拡散バリア層131との密着性が不十分な銅配線
の部分120pが剥がれて、研磨パッド151の回転に
よりその剥がれた部分120pが銅膜120の表面を引
っかき、スクラッチと呼ばれる傷Sをつける。また銅配
線形成後の製造プロセスに起因して銅配線自体が剥がれ
る。このような問題により、配線の性能および信頼性が
深刻な影響を受ける。一方、例えば拡散バリア層を銅と
の密着性に優れたチタン膜で形成した場合には、銅に対
する拡散バリア性が不十分になり、また後の熱処理によ
りチタンと銅とが反応して銅配線の抵抗を上昇させると
いう問題を生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた配線の形成方法であって、基板上
に形成された絶縁膜上に密着層を形成する工程と、その
密着層と上記絶縁膜とに、接続孔等の凹部を該密着層か
ら該絶縁膜に連続した状態で形成する工程と、その凹部
内壁および上記密着層上にバリア層を形成した後、この
バリア層をエッチバック処理して上記凹部の側壁にバリ
ア層を残すとともに上記密着層上のバリア層を除去し
て、その密着層を露出させる工程と、凹部内および密着
層上に銅のような配線材料層を形成する工程とを備えて
いる。
【0007】上記配線の形成方法では、絶縁膜上に密着
層を形成した後、絶縁膜に凹部、バリア層を形成してか
ら、凹部側壁にバリア層を残しかつ密着層上のバリア層
を除去してその密着層を露出させる。この状態で配線材
料層を形成することから、この配線材料層の下地は密着
性のよい密着層になる。その結果、配線材料層が銅のよ
うな剥がれやすい材料からなるものであっても、密着層
によって配線材料層の密着性は確保される。一方、凹部
内はバリア層を形成した状態で配線材料層が堆積される
ことから、バリア層によって、配線材料層が密着層、絶
縁膜ヘ拡散されるのが防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態の一例
を、図1の工程図によって説明する。
【0009】図1の(1)に示すように、基板11上に
形成されている下層配線12を覆う絶縁膜21を形成し
た後、この絶縁膜21上に密着層31を形成する。次い
でこの密着層31から絶縁膜21にわたって上記下層配
線12に達する凹部41を形成する。この凹部41の形
成は、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術とに
よる。次に図1の(2)に示すように、上記凹部41内
および上記絶縁膜21上にバリア層33を堆積する。こ
のバリア層33は、銅の拡散を防止する材料、例えば、
窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、窒化タンタ
ル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステン
(WN)および窒化タングステンシリサイド(WSi
N)のうちの少なくとも1種から形成される。
【0010】その後上記バリア層33をエッチバック処
理して、上記密着層31上のバリア層33を除去し、図
1の(3)に示すように、上記凹部41の側壁にバリア
層33を残すとともに絶縁膜21上の密着層31を露出
させる。そして図1の(4)に示すように、凹部41内
および密着層31上に配線材料層(例えば銅もしくは銅
合金からなる配線材料層)51を形成する。その結果、
凹部41は、配線材料層51によって埋め込まれる。
【0011】上記実施の形態では、上記凹部41は、下
層配線12に接続される接続孔として記載したが、例え
ば溝配線に用いる溝であってもよく、または溝配線に用
いる溝とその溝の底部に形成した接続孔であってもよ
い。
【0012】上記説明したように絶縁膜21上に密着層
31を形成した後、絶縁膜21に凹部41、バリア層3
3を形成してから、凹部41の側壁にバリア層33を残
しかつ密着層31上のバリア層33を除去してその密着
層31を露出させる。このように絶縁膜21上の密着層
31が露出している状態で、上記密着層31上に配線材
料層51を形成することから、この配線材料層51の下
地は密着性のよい密着層31になる。その結果、配線材
料層51が銅のような剥がれやすい材料からなるもので
あっても、密着層31によって配線材料層51の密着性
は確保される。一方、凹部41内はバリア層33を形成
した状態で配線材料層51が形成されることから、バリ
ア層33によって、配線材料層51が密着層31、絶縁
膜21ヘ拡散されるのが防止される。
【0013】図示はしないが、上記実施の形態におい
て、上記密着層31を形成する工程では、上記絶縁膜2
1上に銅の拡散を防止する下地バリア層を形成した後に
上記密着層31を形成することも可能である。このよう
に下地バリア層を形成する方法では、銅のような配線材
料層51を形成した際に、この下地バリア層によって、
絶縁膜21上の配線材料層51からこの絶縁膜21中に
銅が拡散するのを防止する。
【0014】次に上記実施の形態を銅の溝配線を形成す
る際に適用した一例を、図2および図3の工程図によっ
て以下に説明する。図2および図3では、前記図1によ
って説明した構成部品と同様のものには同一符号を付与
して示す。
【0015】図2の(1)に示すように、基板(図示省
略)上に素子(図示省略)を形成し、さらに下層配線1
2や絶縁膜13等の形成を行い、平坦化プロセスによっ
てその絶縁膜13の表面を平坦化して、上記下層配線1
2の上面を露出させる。そして上記絶縁膜13上に酸化
シリコン(以下PE−SiO2 と記す)膜14を例えば
例えばプラズマCVD法により800nmの厚さに堆積
して形成する。さらに、窒化シリコン(以下PE−Si
Nと記す)膜15を例えば50nmの厚さに形成する。
【0016】次いで通常のリソグラフィー技術および反
応性イオンエッチング(以下RIEという、RIEはRe
active Ion Etchingの略)技術により、PE−SiN膜
15に、接続孔16の一部を開口する。その孔径は、例
えば0,3μmとした。
【0017】次に図2の(2)に示すように、プラズマ
CVD法によって、上記PE−SiN膜15上および上
記接続孔16上に絶縁膜としてPE−SiO2 膜17を
例えば500nmの厚さに形成する。上記PE−SiO
2 膜14〜PE−SiO2 膜17までが前記図1で説明
した絶縁膜21に相当する。続いて、DCマグネトロン
スパッタ法によって、上記PE−SiO2 膜17上に密
着層31を例えば100nmの厚さのチタン膜で形成す
る。この密着層31のチタン膜の成膜条件の一例を説明
する。この成膜条件としては、プロセスガスにアルゴン
(例えば50sccm)〔以下、sccmは標準状態に
おける体積流量(cm3 /分)を表す〕、DCパワーを
6kW、スパッタ雰囲気の圧力を0.18Pa、成膜温
度を150℃に設定した。
【0018】次いで図2の(3)に示すように、通常の
リソグラフィー技術およびRIE技術により、上記密着
層31に溝18の一部を開口する。その溝幅は、例えば
0,4μmとした。このRIEにおける密着層31のエ
ッチング条件の一例としては、エッチングガスにオクタ
フルオロシクロブタン〔c−C4 8 〕(例えば50s
ccm)、一酸化炭素〔CO〕(例えば100scc
m)、酸素〔O2 〕(例えば20sccm)およびアル
ゴン〔Ar〕(例えば200sccm)を用い、エッチ
ング雰囲気の圧力を6Pa、RFパワーを1.6kW、
基板温度を20℃に設定した。
【0019】続いて上記密着層31をエッチングマスク
に用いたRIE技術により、PE−SiO2 膜17をエ
ッチングして溝18を形成するとともに、上記PE−S
iN膜15をエッチングマスクに用いたRIE技術によ
り、PE−SiO2 膜14をエッチングして、例えば下
層配線12に通じる接続孔16を開口する。このように
して、絶縁膜21に凹部41となる溝18および接続孔
16が形成される。そして上記溝18の溝幅は0.4μ
mとなり、上記接続孔16の孔径は0,3μmとなる。
このような溝18および接続孔16を形成する方法は、
上記説明した方法に限定されることはなく、他の製造方
法により形成することも可能である。
【0020】その後図2の(4)に示すように、DCマ
グネトロンスパッタ法によって、凹部41(溝18と接
続孔16)の内壁に、チタン膜32を例えば20nmの
厚さに形成した後、バリア層33を例えば60nmの厚
さの窒化チタン膜で形成する。その際、上記密着層31
上にも上記チタン膜32およびバリア層33が形成され
る。
【0021】以下に上記チタン膜32および上記バリア
層33の成膜条件の一例を説明する。チタン膜32の成
膜条件としては、プロセスガスにアルゴン(例えば50
sccm)、DCパワーを6kW、スパッタ雰囲気の圧
力を0.18Pa、成膜温度を150℃に設定した。ま
たバリア層33となる窒化チタン膜の成膜条件として
は、プロセスガスにアルゴン(例えば20sccm)と
窒素(例えば70sccm)、DCパワーを8kW、ス
パッタ雰囲気の圧力を0.3Pa、成膜温度を150℃
に設定した。
【0022】次いでRIE技術によって、上記バリア層
33および上記チタン膜32をエッチバック処理して、
密着層31上のバリア層33およびチタン膜22を除去
し、図3の(1)に示すように、密着層31を露出さ
せ、かつ上記凹部(溝18と接続孔16)の側壁にバリ
ア層33およびチタン膜32を残す。このバリア層33
のRIE条件の一例としては、エッチングガスに三塩化
ホウ素〔BCl3 〕(例えば20sccm)、塩素〔C
2 〕(例えば120sccm)、アルゴン〔Ar〕
(例えば60sccm)およびヘリウム〔He〕(例え
ば20sccm)を用い、エッチング雰囲気の圧力を
0.7Pa、RFパワーを110W、エッチング時間を
1分に設定した。またチタン膜32のエッチバック条件
は前記密着層31のRIE条件と同様である。
【0023】次に図3の(2)に示すように、DCマグ
ネトロンスパッタ法によって、上記凹部41(溝18と
接続孔16)の内壁に銅を例えば100nmの厚さに成
長させて銅膜52を形成する。この際、密着層31上に
も銅膜52が形成される。この銅膜52は、後の工程で
行う電解めっき工程で銅を成長させるためのシードとな
るものである。上記銅膜52の成膜条件としては、プロ
セスガスにアルゴン(例えば40sccm)、DCパワ
ーを12kW、スパッタ雰囲気の圧力を0.3Pa、成
膜温度を150℃に設定した。なお、銅膜52を成膜す
る前に自然酸化膜除去等のためのアルゴンスパッタエッ
チングを行うことが好ましい。
【0024】次いで図3の(3)に示すように、電解め
っき法によって上記銅膜52(図示省略)上に、かつ上
記凹部(接続孔16と溝18)の内部を埋め込む状態
に、銅を成長させる。そして例えば1μmの厚さに銅を
堆積して、配線材料層51を形成する。上記電解めっき
条件としては、めっき液に硫酸銅〔CuSO4 〕(67
g/dm3 )、硫酸〔H2 SO4 〕(170g/d
3 )、塩酸〔HCl〕(70ppm)の混合液を用
い、めっき液の温度を25℃、印加電流を+9Aに設定
した。
【0025】次いで通常のCMPにより、溝18の外部
に形成されている余分な配線材料層51(銅膜52も含
む)および密着層31を除去して、図3の(4)に示す
ように、溝18内および接続孔16内に上記チタン膜3
2およびバリア層33を介して配線材料層51(銅膜5
2も含む)からなる銅配線55を形成する。
【0026】上記銅配線の製造方法では、上記配線材料
層51のCMPの際に、溝18の外部の配線材料層51
は、密着層31上に堆積されているので、CMP中に剥
がれを生じることがない。また、溝18および接続孔1
6内の配線材料層51は、側壁部が窒化チタンからなる
バリア層33に接しており、溝18の下部がPE−Si
N膜15に接していることから、上記バリア層33およ
びPE−SiN膜14によって後の工程での熱処理で配
線材料層51の銅がPE−SiO2 膜17,14中に拡
散することが防止される。
【0027】次に前記図1によって説明した下地バリア
層を形成した実施の形態を銅の溝配線を形成する際に適
用した一例を、図4の工程図によって以下に説明する。
図4では、前記図2および図3によって説明した構成部
品と同様のものには同一符号を付与して示す。
【0028】前記図2の(1)および(2)によって説
明したのと同様にして、図4の(1)に示すように、下
層配線12、絶縁膜13、PE−SiO2 膜14(例え
ば厚さは800nm)PE−SiN膜15(例えば厚さ
は50nm)を形成する。次いでPE−SiN膜15
に、接続孔16の一部を開口する。さらにPE−SiN
膜15および接続孔16上に絶縁膜としてPE−SiO
2 膜17(例えば厚さは500nm)を形成する。上記
PE−SiO2 膜14〜PE−SiO2 膜17までが前
記図1で説明した絶縁膜21に相当する。
【0029】次いで、DCマグネトロンスパッタ法によ
って、上記PE−SiO2 膜17上に下地バリア層35
を例えば窒化チタン(TiN)を30nmの厚さに堆積
して形成する。続いて下地バリア層35上に密着層31
を例えば70nmの厚さのチタン膜で形成する。上記窒
化チタンおよびチタンの成膜条件は、成膜する厚さ(時
間)以外は前記図2によって説明した条件と同様であ
る。次いで通常のリソグラフィー技術およびRIE技術
により、上記密着層31および下地バリア層35に溝1
8の一部を開口する。
【0030】続いて図4の(2)に示すように、上記密
着層31をエッチングマスクに用いたRIE技術によ
り、PE−SiO2 膜17をエッチングして溝18を形
成するとともに、上記PE−SiN膜15をエッチング
マスクに用いたRIE技術により、PE−SiO2 膜1
7をエッチングして、例えば下層配線12に通じる接続
孔16を開口する。このようにして、凹部41となる溝
18がPE−SiO2 膜17に形成され、接続孔16が
PE−SiN膜15〜PE−SiO2 膜14に形成され
る。
【0031】その後前記図2の(4)によって説明した
のと同様にして、DCマグネトロンスパッタ法によっ
て、凹部41(溝18と接続孔16)の内壁に、チタン
膜32を形成した後、バリア層33を窒化チタン膜で形
成する。その際、上記密着層31上にも上記チタン膜3
2およびバリア層33が形成される。
【0032】次いでRIE技術によって、上記バリア層
33および上記チタン膜32をエッチバック処理して、
密着層31上のバリア層33(2点鎖線で示す部分)お
よびチタン膜32(2点鎖線で示す部分)を除去し、密
着層31を露出させ、かつ上記凹部(溝18と接続孔1
6)の側壁にバリア層33およびチタン膜32を残す。
【0033】次に前記図3の(2),(3)によって説
明したのと同様にして、図4の(3)に示すように、D
Cマグネトロンスパッタ法によって、上記凹部41(溝
18と接続孔16)の内壁に銅を例えば100nmの厚
さに成長させて、電解めっきのシードとなる銅膜(図示
省略)を形成する。さらに電解めっき法によって上記銅
膜上に上記凹部(接続孔16と溝18)の内部を埋め込
む状態に銅を成長させる。そして、例えば1μmの厚さ
に銅を堆積して配線材料層51を形成する。
【0034】続いて熱処理を行って、配線材料層51の
埋め込み性を改善する。この熱処理条件の一例として
は、大気圧のアルゴンガス雰囲気で30分間に設定し
た。この熱処理では、配線材料層51とPE−SiO2
膜17との間に形成されている下地バリア層35によっ
て、配線材料層51からPE−SiO2 膜17へ銅が拡
散するのを防止している。
【0035】次いで通常のCMPにより、溝18の外部
に形成されている余分な配線材料層51、密着層31お
よび下地バリア層35を除去して、図4の(4)に示す
ように、溝18内および接続孔16内に上記チタン膜3
2およびバリア層33を介して配線材料層51からなる
銅配線55を形成する。
【0036】上記各例で説明した密着層31はチタンで
形成したが、チタン以後の材料として、アルミニウム
(Al)、アルミニウム合金、亜鉛(Zn)、スズ(S
n)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)およびジルコ
ニウム(Zr)のうちの少なくとも1種を用いることも
可能である。もしくは上記各材料のうちの複数からなる
積層膜とすることも可能である。以下に、一例として、
アルミニウム合金(例えばAl−0.5%Cu)を用い
た成膜条件およびエッチング条件を説明する。成膜条件
としては、DCマグネトロンスパッタ装置を用い、プロ
セスガスにアルゴン(50sccm)を用いる。そして
成膜雰囲気の圧力を0.18Pa、成膜温度を150℃
に設定した。またエッチング条件としては、マイクロ波
プラズマエッチング装置を用い、エッチングガスに三塩
化ホウ素(60sccm)と塩素(90sccm)との
混合ガスを用いる。そしてRFパワーを50W、エッチ
ング雰囲気の圧力を2Pa、マイクロ波を300mAに
設定した。
【0037】上記各例では銅の拡散バリア層となる上記
バリア層33として窒化チタン膜21を用いた場合を説
明したが、例えば、タンタル(Ta)、タングステン
(W)等の高融点金属材料でバリア層33を形成するこ
ともでき、また例えば、窒化タンタル(TaN)、窒化
ケイ化タンタル(TaSiN)、窒化タングステン(W
N)、窒化ケイ化タングステン(WSiN)等の高融点
金属窒化物材料でバリア層33を形成することも可能で
ある。また上記バリア層33の除去はRIEに限定され
ることはなく、例えばCMPによって密着層31上のバ
リア層33のみを除去してもよい。
【0038】上記配線材料層51には、銅の他に、銅ジ
ルコニウム合金等の銅合金を用いることも可能である。
また、配線材料層51の成膜では、電解めっき法の他
に、DCマグネトロンスパッタ法またはCVD法によっ
て成膜した後、リフローさせて埋め込みを行ってもよ
い。なお、銅からなる配線材料層51の膜厚が1μmの
場合のリフローは、一例として、大気圧のアルゴン雰囲
気中での加熱の場合、60分程度である。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
絶縁膜上に密着層を形成した後、絶縁膜に凹部、バリア
層を形成してから、凹部側壁にバリア層を残しかつ密着
層上のバリア層を除去してその密着層を露出させる。こ
の状態で配線材料層を形成するので、配線材料層の下地
を密着性のよい密着層とすることができる。それによっ
て、バリア層に対して剥がれ易い銅のような配線材料層
の密着性を確保することができる。一方、凹部内はバリ
ア層を形成した状態で配線材料層が堆積されるので、そ
のバリア層によって配線材料層が密着層、絶縁膜ヘ拡散
するのを防止することができる。よって、配線材料層の
剥がれが防止できるとともに、凹部内のバリア性も確保
できるので、配線の性能、信頼性の低下等を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の形態の一例を説明する工
程図である。
【図2】実施の形態を用いた銅配線の製造方法の工程図
である。
【図3】実施の形態を用いた銅配線の製造方法の工程図
である。
【図4】実施の形態を用いた銅配線の別の製造方法の工
程図である。
【図5】従来の銅配線構造の説明図である。
【図6】銅配線の剥がれの説明図である。
【符号の説明】
21…絶縁膜、31…密着層、33…バリア層、41…
凹部、51…配線材料層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された絶縁膜上に密着層を
    形成する工程と、 前記密着層と前記絶縁膜とに凹部を該密着層から該絶縁
    膜に連続した状態で形成する工程と、 前記凹部内壁および前記密着層上にバリア層を形成した
    後、該バリア層をエッチバック処理して、前記凹部の側
    壁に該バリア層を残すととに前記密着層上の該バリア層
    を除去して前記密着層を露出させる工程と、 前記凹部内および前記密着層上に配線材料層を形成する
    工程と を備えたことを特徴とする配線の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線の形成方法におい
    て、 前記配線材料層は銅もしくは銅を主とする材料からなる
    ことを特徴とする配線の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の配線の形成方法におい
    て、 前記密着層を形成する工程では、前記絶縁膜上に下地バ
    リア層を形成した後前記密着層を形成することを特徴と
    する配線の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の配線の形成方法におい
    て、 前記密着層を形成する工程では、前記絶縁膜上に下地バ
    リア層を形成した後前記密着層を形成することを特徴と
    する配線の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は孔で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は孔で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は孔で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項4記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は孔で形成されることを特徴とする配線の形成
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝および該溝の底部に形成された孔で形成さ
    れることを特徴とする配線の形成方法。
  14. 【請求項14】 請求項2記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝および該溝の底部に形成された孔で形成さ
    れることを特徴とする配線の形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項3記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝および該溝の底部に形成された孔で形成さ
    れることを特徴とする配線の形成方法。
  16. 【請求項16】 請求項4記載の配線の形成方法におい
    て、 前記凹部は溝および該溝の底部に形成された孔で形成さ
    れることを特徴とする配線の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001274161A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Kobe Steel Ltd 半導体配線膜の形成方法
JP2001338924A (ja) * 2000-05-29 2001-12-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法

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