JPH09232313A - 埋め込み導電層の形成方法 - Google Patents

埋め込み導電層の形成方法

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JPH09232313A
JPH09232313A JP8039495A JP3949596A JPH09232313A JP H09232313 A JPH09232313 A JP H09232313A JP 8039495 A JP8039495 A JP 8039495A JP 3949596 A JP3949596 A JP 3949596A JP H09232313 A JPH09232313 A JP H09232313A
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buried conductive
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Shigeru Okamoto
茂 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋め込み導電層の形成方法に関し、CVD−
Cu層の堆積速度を向上するとともに、製造工程を簡素
化する。 【解決手段】 絶縁層2に形成した凹部3表面にバリヤ
メタル層4を設けたのち、金属のプリカーサを用いた気
相化学成長法によって導電層6を成長させて凹部3を埋
め込む際に、導電層6の成長に先立って、バリヤメタル
層4を還元性気体5に曝してバリヤメタル層4の表面を
還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は埋め込み導電層の形
成方法に関するものであり、特に、化学機械研磨(ch
emical mechanical polishi
ng:CMP)法を用いた埋め込み導電層の形成方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、或いは、
高速化に伴って配線層の低抵抗化が要請されており、従
来のAl配線層に替わるものとしてAlより抵抗率が小
さく、且つ、エレクトロマイグレーション耐性がAlの
約2倍であるCuの使用が検討されている。
【0003】しかし、一般に微細な配線層を形成する場
合にはドライ・エッチングする必要があるが、Cuの場
合にはCuのハロゲン化物の蒸気圧が低いため従来のR
IE(反応性イオンエッチング)法では低温において十
分なエッチングレートが得られないという問題があり、
また、異方性エッチングが困難であるという問題もあっ
た。
【0004】このような問題を解決するために、セルフ
アライン技法を用いたダマシン(damascene)
法と呼ばれる方法が検討されており、絶縁膜に設けた配
線パターンに沿った溝、及び、コンタクトホールにCu
層を堆積させたのち、上部の不要部分を化学機械研磨に
よって除去することによって埋め込み導電層を形成する
方法である。
【0005】この場合の溝或いはコンタクトホール内に
Cuを堆積させる方法としては、段差被覆性(ステップ
・カヴァレッジ)の優れているCVD(化学気相成長)
法、或いは、段差被覆性の劣るスパッタリング法とその
後のリフローの組合せが用いられており、また、Cuは
SiO2 中を容易に拡散しシリコン半導体中で深い準位
を形成して少数キャリアの寿命を縮めるので、Cuの拡
散を防止するために、SiO2 膜上にTiN膜を設けた
のち、その上にCu層を成長させていた(必要ならば、
V.S.Rana,その他編,J.A.T.Norma
n,D.A.Roberts,A.K.Hochber
g,R.Laxman 著,“Advanced Me
lallization for ULSI Appl
ication”,MRS,Pittsburgh,1
993参照)。
【0006】このようなTiN膜等のバリヤメタル層上
にCVD法によりCu層を成長させる場合、バリヤメタ
ル表面の酸化の程度が少ないほど、インキュベーション
タイム(堆積工程の開始から実際に膜の堆積が始まるま
での遅延時間)が短いものの、アニールによりCuとバ
リヤメタルとの合金化反応が進行し、バリヤ性を損なう
ことがあった。
【0007】逆に、バリア性を高めるためにCVD−T
iN膜よりも表面の酸素濃度の高いスパッタリング法に
よるTiN膜、即ち、PVD(物理気相成長)−TiN
膜を用いた場合には、インキュベーションタイムが大き
くなるという問題が生じる。
【0008】例えば、Cu層を堆積する際に、ヘキサフ
ルオロアセチルアセトネイトトリメチルビニルシラン銅
〔hexafluoroacetylacetonat
e−trimetylvinylsilaneCu:C
u(hfac)TMVS〕を前駆体(プリカーサ)とし
て用いた場合、下地層表面から電子が供与されることに
よってプリカーサが分解してCuが析出されることにな
るため、下地層となるバリヤメタル層中の酸素濃度が高
くて金属性が低い場合、バリヤメタル層表面からの電子
供与が起こりにくく、インキュベーションタイムは増大
することになる(必要ならば、S.Cohen et
al.,Appl.Phys.Lett.,Vol.6
0,1992,p.995参照)。
【0009】そこで、本発明者は、埋め込み導電層を形
成する際に、絶縁膜に凹部を形成したのち、バリア性の
高いバリヤメタル層及び酸素濃度の低いTiN膜を順次
形成し、次いで、Cu(hfac)TMVSを前駆体
(プリカーサ)として用いた化学気相成長法によってC
u層を堆積させて凹部を埋め込むことにより、インキュ
ベーションタイムを短くし、且つ、下地層のCuに対す
るバリヤ性を高めることを提案している(必要ならば、
特願平7−169537号参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の提案に
おいては、酸素濃度の低いTiN膜としてCVD−Ti
N膜をそのまま用いているため、インキュベーションタ
イムの短縮、即ち、Cu層の堆積速度は1000Å/分
と、従来に比べては大幅に改善しているものの、スパッ
タリング法によるCuの堆積速度に比べて遅く、必ずし
も充分なものではなかった。
【0011】また、下地層として、バリヤメタル層とC
VD−TiN膜の構造を採用し、且つ、バリヤメタル層
の表面処理等も行っているので、Cuに対するバリヤ性
は充分であるが、製造工程が複雑化し、スループットが
向上しないという問題がある。
【0012】したがって、本発明は、CVD−Cu層の
堆積速度を向上するとともに、製造工程を簡素化して、
埋め込み導電層を設けた半導体装置の生産性を向上する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】ここで、図1乃至図3を
参照して、本発明における課題を解決するための手段を
説明する。なお、図1は本発明の原理的構成の説明図で
あり、また、図2は、Cu層の成長量のDMH(ジメチ
ルヒドラジン)処理依存性を示す図であり、さらに、図
3は、DMH処理による表面還元効果の説明図である。
【0014】図1参照 (1)本発明は、絶縁層2に形成した凹部3表面にバリ
ヤメタル層4を設けたのち、金属のプリカーサを用いた
気相化学成長法によって導電層6を成長させて凹部3を
埋め込む埋め込み導電層の形成方法において、導電層6
の成長に先立って、バリヤメタル層4を還元性気体5に
曝してバリヤメタル層4の表面を還元することを特徴と
する。
【0015】この様に、導電層6の成長に先立ってバリ
ヤメタル層4の表面を還元することによって、バリヤメ
タル層4表面の金属性が高くなり、バリヤメタル層4表
面から電子が供給されやすくなるためプリカーサの分解
が促進され、Cuの堆積速度が大きくなる。
【0016】この様子を図2を参照して説明する。 図2参照 図2はこのような還元処理をジメチルヒドラジン〔DM
H:(CH3 2 N−NH2 〕によって行ったPVD−
TiN膜とDMH処理を行わないPVD−TiN膜の表
面にCVD法を用いてCu層を堆積させた場合のCu成
長量(×10-4g・cm-2)の下地依存性を示したもの
で、(b)に示すDMH処理を行った場合には堆積工程
開始と略同時にCu層の堆積が開始するのに対して、
(a)に示すDMH処理を行わない場合には堆積工程開
始して100秒経過してもCu層の堆積はほとんど起こ
らず、インキュベーションタイムが長いことが判った。
【0017】なお、この場合の成長量の測定は、ICP
−AES(InductivelyCoupled P
lasma−Atomic Emssion Spec
troscopy)によって行ったものであり、例え
ば、2分間成長させた場合には、DMH処理を行った場
合には3000ÅのCu層が成長し、DMH処理を行わ
ない場合の約8倍の厚さであった。
【0018】即ち、DMH処理を行った場合の堆積速度
は1500Å/分で、DMH処理を行わない場合の約8
倍であり、且つ、本発明者が先に提案したバリヤメタル
層4上にCVD−TiN膜を設けた場合(約1000Å
/分)の約1.5倍の堆積速度が得られた。
【0019】次に、図3を参照してDMH処理による表
面還元効果を説明する。図3は、DMH処理を行わずに
Cuを堆積させた場合〔図3(a)〕とDMH処理を行
ったのちCuを堆積させた場合〔図3(b)〕における
層中の酸素濃度を、層中の酸素の1s電子軌道に起因す
る結合エネルギーを測定することによって検出したもの
である。
【0020】図3(a)参照 図から明らかなように、DMH処理を行わない場合に
は、成長層表面から250nm/分のエッチングレート
で3.6分エッチバックした900nmの深さまで、即
ち、TiN膜表面から3分エッチバックした750nm
の深さまで有意な量の酸素が検出され、また、TiN膜
表面の酸素濃度は非常に高いものであることが判る。
【0021】図3(b)参照 一方、DMH処理を行った場合にも、成長層表面から1
0.2分エッチバックした深さ、即ち、TiN膜表面か
ら3分エッチバックした750nmの深さまで有意な量
の酸素が検出されるが、TiN膜表面の酸素濃度は大幅
に減少していることが判る。
【0022】したがって、バリヤメタル層4表面を還元
処理することによって、導電層6の堆積速度が増大する
とともに、バリヤメタル層4の内部に残存する酸素によ
ってバリヤ性を確保できる。
【0023】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、バリヤメタル層4を還元性気体5に曝す工程が、導
電層6を気相化学成長させる成長開始温度までの昇温工
程の一部であることを特徴とする。
【0024】この様に、還元処理を導電層6を成長させ
る成長開始温度までの昇温工程の一部として行うことに
よって、還元後のバリヤメタル層4を大気に曝すことが
ないので、還元された表面状態を良好に保つことができ
る。
【0025】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、バリヤメタル層4の還元工程に先立っ
て、バリヤメタル層4を完全に酸化することを特徴とす
る。
【0026】この様に、バリヤメタル層4の還元工程に
先立って、バリヤメタル層4を完全に酸化することによ
ってバリヤ性を高めることができ、Cuがシリコン基板
に進入してキャリアのライフタムに悪影響を与えるディ
ープレベルの形成を抑制することができる。
【0027】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、還元性気体5として、ジメ
チルヒドラジンを用いたことを特徴とする。
【0028】この様な還元性気体5としては、Ti膜を
窒化してTiN膜を形成する際に用いられているジメチ
ルヒドラジン(DMH)を用いることが好適である(必
要ならば、T.Ohba et al.,Proc.A
dvanced Metallization for
VLSI Applications,MRS,p.
211,1992参照)。
【0029】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、還元性気体5として、モノ
メチルヒドラジンを用いたことを特徴とする。
【0030】この様な還元性気体5としては、DMHと
同様に、窒化作用のあるモノメチルヒドラジン(MM
H)を用いても良い。
【0031】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、還元性気体5として、シラ
ンを用いたことを特徴とする。
【0032】この様な還元性気体5としては、シランを
用いても良いものであり、この場合、処理温度が高い
と、反応によってアモルファスTi−Si−N膜が形成
されるので、比較的低処理が望ましい。
【0033】(7)また、本発明は、絶縁層2に形成し
た凹部3表面にバリヤメタル層4を設けたのち、金属の
プリカーサを用いた気相化学成長法によって導電層6を
成長させて凹部3を埋め込む埋め込み導電層の形成方法
において、導電層6の成長に先立って、バリヤメタル層
4をエッチング性の雰囲気に曝してバリヤメタル層4の
表面をエッチング除去することを特徴とする。
【0034】バリヤメタル層4がCVD−TiN膜であ
る場合、酸素含有層は表面にしか存在しないので、バリ
ヤメタル層4の表面をエッチング除去することによっ
て、インキュベーションタイムの短いバリヤメタル層4
にすることができる。
【0035】なお、埋め込み導電層6を配線層として用
いる場合には、バリヤ性を確保するためにバリヤメタル
層4の内部の酸素濃度を高める必要があるが、導電層6
を配線層を相互接続する接続層(プラグ)として用いる
場合には、バリヤ性は必要がないので、バリヤメタル層
4の内部の酸素濃度を高める必要はない。
【0036】(8)また、本発明は、上記(7)におい
て、エッチング性の雰囲気を、ClF3 、NF3 、及
び、BCl3 のうちのいずれか一つから構成したことを
特徴とする。
【0037】TiN膜をエッチングするガスとしては、
ClF3 、NF3 、及び、BCl3のいずれかが好適で
ある。
【0038】(9)また、本発明は、上記(1)乃至
(8)のいずれかにおいて、プリカーサとしてCuの金
属錯体を用いたことを特徴とする。
【0039】CuをCVD法により成長させる場合に
は、Cu(hfac)TMVS等のCuの金属錯体を用
いることが好適である。
【0040】(10)また、本発明は、上記(1)乃至
(8)のいずれかにおいて、プリカーサとしてAlの金
属化合物を用いたことを特徴とする。
【0041】Alをプリカーサを用いてCVD成長させ
る場合には、プリカーサとしてジメチルアルミハイドラ
イド(DMAH)等のAlの金属化合物が好適である。
【0042】(11)また、本発明は、上記(1)乃至
(8)のいずれかにおいて、プリカーサとしてCuの金
属錯体とAlの金属化合物を同時に供給することによっ
てAl−Cu合金を成長させることを特徴とする。
【0043】プリカーサとしてCuの金属錯体とAlの
金属化合物を同時に供給することによって、Alよりエ
レクトロマイグレーション耐性の良好なAl−Cu合金
によって埋め込み配線層を形成することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図4
及び図5を参照して説明する。 図4(a)参照 まず、6インチ(約15cm)の(100)面を主面と
するシリコン基板11上にプラズマCVD法を用いて6
00nmのSiO2 膜12を堆積させたのち、0.6μ
mの厚さのフォトレジストを塗布したのち、i線(36
5nm)を用いて露光・パターニングして形成したフォ
トレジストパターンをマスクとしてエッチングすること
によって幅W300nmで、深さD500nmの配線層
用溝13を形成する。
【0045】なお、この場合のSiO2 膜12は、TE
OS(Tetra−Ethyl−Ortho−Sili
cate)−SiO2 膜、SOG(Spin−on G
lass)−SiO2 膜、或いは、PSG(Phosp
ho−Silicate Glass)層を用いても良
いし、または、シリコン基板11の表面を熱酸化して形
成しても良い。
【0046】さらに、このSiO2 膜12は、シリコン
基板11表面に直接設けるのではなく、Si3 4 等の
他の絶縁層上に設けても良いし、或いは、TiNやW等
の金属層の上に設けても良いものである。
【0047】次いで、Tiをターゲットとして用い、A
r/N2 流量比を1〜2、好適には1とした状態で、A
rを10〜100sccm、好適には50sccm及び
2を10〜100sccm、好適には50sccm流
した混合ガス中での反応性スパッタリング法によりTi
N膜14を10〜50nm、例えば、50nm堆積した
のちスパッタリング装置から基板を取り出す。
【0048】なお、ここでN2 雰囲気中で、300〜6
00℃、例えば、450℃で、10〜30分、例えば、
30分アニールして、N2 ガス中に含まれる微量酸素に
よってTiN膜14中の酸素濃度を増してバリヤ性を高
めても良い。
【0049】図4(b)参照 次いで、ジメチルヒドラジン(DMH)15を10〜2
00sccm、例えば、20sccm流し、処理室の圧
力を10〜100mTorr、例えば、20mTorr
とし、基板温度を室温〜500℃、例えば、400℃と
して60秒間保持することによって、TiN膜14の表
面を還元する。
【0050】図5(c)参照 次いで、TiN膜14を大気に曝すことなく、キャリア
ガスとしてのH2 の流量を100〜1000sccm、
例えば、500sccmとして、Cu(hfac)TM
VSを0.020〜2.000g/分、例えば、0.1
65g/分供給し、基板温度を140〜240℃、例え
ば、160℃とし、成長室の圧力を100〜1000m
Torr、例えば、200mTorrにしたCVD法に
よって20分程度Cu層16を堆積させることによって
配線層用溝13を埋め込む。
【0051】図5(d)参照 次いで、スラリーとしてアルミナ粉末をベースとした化
学機械研磨法を用い、200〜300g/cm2 、例え
ば、250g/cm2 の研磨圧力で、回転数50〜10
0回転/分(rpm)、例えば、50回転/分で、1〜
2分研磨して、Cu層16及びTiN膜14の不要部
分、即ち、SiO2 膜12に設けた配線層用溝13の高
さ以上に堆積したCu層16及びTiN膜14を除去し
て埋め込みCu配線層を形成する。
【0052】この本発明の第1の実施の形態において
は、バリヤメタル層となるTiN膜14の表面を還元し
ているので、図2に示したようにCu層16を成長させ
る際のインキュベーションタイムが大幅に短くなり生産
性が向上する。
【0053】また、TiN膜14は、スパッタリング
法、即ち、PVD法で堆積させているので、図3に示し
たように、内部に酸素濃度の高い領域を有しており、C
uに対するバリヤ性も良好である。
【0054】なお、この様なCu配線層は、Al配線層
に比べて比抵抗が小さいので信号遅延が少なく、且つ、
Al配線層に比べてエレクトロマイグレーションに起因
する配線層の断線時間が約2倍となるので半導体装置の
信頼性が向上する。
【0055】次に、図6乃至図9を参照して本発明の第
2の実施の形態を説明する。 図6(a)参照 先ず、6インチ(約15cm)の(100)面を主面と
するシリコン基板11を熱酸化して厚さ200nmの熱
酸化膜22を形成したのち、この熱酸化膜22上に厚さ
200nmのプラズマTEOS−SiO2 膜23、及
び、厚さ300nmのSOG−SiO2 膜24を順次堆
積させる。
【0056】次いで、厚さ100nmのTiN膜25、
厚さ600nmのAlCuTi膜26、及び、厚さ10
0nmのTiN膜27をスパッタリング法によって堆積
させたのちパターニングすることによって、3層構造の
配線層を形成する。なお、AlCuTi膜26におけ
る、Cu及びTiの比率は、夫々、1.0重量%及び
1.0重量%以下である。
【0057】図6(b)参照 次いで、配線層上の厚さが900nmとなるようにプラ
ズマTEOS−SiO 2 膜28を設けたのち、同じく配
線層上の厚さが100nmとなるようにSOG−SiO
2 膜29を設けて平坦化し、次いで、エッチングするこ
とにより、配線層に達する直径500nm、深さ100
0nmのコンタクトホール30を形成する。
【0058】図7(c)参照 次いで、TiCl4 を10〜20sccm、例えば、1
0sccm、Heを40〜80sccm、例えば、50
sccm、モノメチルヒドラジンを0.4〜0.8sc
cm、例えば、0.7sccm、及び、NH3 を400
〜800sccm、例えば、500sccm流し、成長
室の圧力を50〜200mTorr、例えば、100m
Torrとし、基板温度を500〜600℃、例えば、
600℃として100秒間堆積させることによって、厚
さ10〜50nm、例えば、50nmのCVD−TiN
膜31を堆積する。
【0059】次いで、DMH32を10〜200scc
m、例えば、20sccm流し、処理室の圧力を10〜
100mTorr、例えば、20mTorrとし、基板
温度を室温〜500℃、例えば、400℃として60秒
間保持することによって、CVD−TiN膜31の表面
を還元する。
【0060】図7(d)参照 次いで、CVD−TiN膜31を大気に曝すことなく、
キャリアガスとしてのH2 の量を100〜1000sc
cm、例えば、500sccmとして、Cu(hfa
c)TMVSを0.020〜2.000g/分、例え
ば、0.165g/分供給し、基板温度を140〜24
0℃、例えば、160℃とし、成長室の圧力を100〜
1000mTorr、例えば、200mTorrにした
CVD法によって20分程度Cu層33を堆積させるこ
とによってコンタクトホール30を埋め込む。
【0061】図8(e)参照 次いで、スラリーとしてアルミナ粉末をベースとした化
学機械研磨法を用い、200〜300g/cm2 、例え
ば、250g/cm2 の研磨圧力で、回転数50〜10
0回転/分(rpm)、例えば、50回転/分で、1〜
2分研磨して、Cu層33及びCVD−TiN膜31の
不要部分、即ち、SOG−SiO2 膜29に設けたコン
タクトホール30の高さ以上に堆積したCu層33及び
CVD−TiN膜31を除去して埋め込みCu層、即
ち、プラグを形成する。
【0062】図8(f)参照 次いで、下層の配線層と同様に、厚さ100nmのTi
N膜34、厚さ600nmのAlCuTi膜35、及
び、厚さ100nmのTiN膜36をスパッタリング法
によって堆積させたのちパターニングすることによっ
て、3層構造の上層配線層を形成する。なお、さらに多
層配線を行う場合には、この工程を層数に応じて繰り返
せば良い。
【0063】この第2の実施の形態においては、バリヤ
メタル層としてCVD−TiN膜31を用いているの
で、PVD−TiN膜に比べて表面酸化膜が薄く、容易
に酸素を含まない還元したTiN膜を得ることができ、
インキュベーションタイムを短縮することができる。
【0064】この事情を図9を参照して説明する。 図9参照 図9は、CVD−TiN層〔図9(a)〕とPVD−T
iN層〔図9(b)〕の層中の酸素濃度を、酸素の1s
電子軌道に起因する結合エネルギーを測定することによ
って検出したものであり、CVD−TiN膜において
は、ごく表面部でのみ高い酸素濃度が検出された。
【0065】なお、この第2の実施の形態の場合には、
Cuに対するバリヤ性は下層配線層のTiN膜27及び
上層配線層のTiN膜34によって保たれるので、CV
D−TiN膜31自体のバリヤ性はそれ程必要とせず、
CVD−TiN膜の使用が可能となる。
【0066】また、この第2の実施の形態の場合には、
ごく表面にのみ酸素濃度の高い領域を有するCVD−T
iN膜31を用いているので、還元の代わりにエッチン
グ処理によってその表面の酸素濃度の高い領域を除去し
てインキュベーションタイムを短縮することも可能であ
る。
【0067】この場合には、エッチングガスとして、C
lF3 、NF3 、及び、BCl3 のうちのいずれかを用
いれば良く、このエッチングガスをプラズマ化して用い
ても良いし、あるいは、熱分解により発生した活性種を
用いても良く、その他の構成は還元処理を用いる場合と
同様である。
【0068】この様に、本発明の各実施の形態において
は、以前本発明者が提案しているように、下地層として
バリヤメタル層とCVD−TiN膜との2層構造膜を用
いておらず、また、下地層を構成するバリヤメタル層に
特殊な処理を施していないので、製造工程が簡素化しス
ループットが向上する。
【0069】なお、上記の各実施の形態の説明において
は、DMH処理を400℃で行い、その後反応室を降温
して140℃、または、160℃でCuの成長を行って
いるが、DMH処理の温度を低くして、室温からCuの
成長開始温度までの昇温工程でDMH処理を行い、次い
で、同一の反応室内でCuを成長させても良い。
【0070】また、上記の各実施の形態の説明において
は、還元処理をDMHを用いて行っているが、DMHに
限られるものでなく、モノメチルヒドラジン(MMH)
を用いても良いものであり、また、SiH4 或いはSi
2 6 等のシランを用いても良いが、シランを用いた場
合には、処理温度が高いと反応によりアモルファスTi
−Si−Ti膜が形成されるので、ある程度低温で処理
することが望ましい。
【0071】また、上記の第1の実施の形態において、
バリヤメタル層としてスパッタリング法により形成した
TiN膜14を用いているが、CVD−TiN膜を用い
ても良く、この場合には、バリヤ性を高めるために、C
VD工程の途中で酸素を導入して、TiN膜の中間部に
おける酸素濃度を高めることが望ましい。
【0072】また、PVD−TiN膜を用いた場合に
も、さらに、バリヤ性を高めるために酸化性雰囲気にお
いてTiN膜を完全に酸化しても良く、この様に完全に
酸化したTiN膜の表面をDMH処理により還元するこ
とにより、DMH中のN2 が作用して、酸素を含まない
TiリッチのTiN膜が形成される。
【0073】また、上記各実施の形態の説明において
は、Cu層16,33を堆積させる際のプリカーサ(前
駆体)としてCu(hfac)TMVSを用いている
が、Cu(hfac)TMVSに限られるものではな
く、他のプリカーサ、例えば、ヘキサフルオロアセチル
アセトネイト銅〔hexafluoroacetyla
cetonate−Cu:Cu(HFA)2 〕等を用い
ても良いものである。
【0074】また、上記各実施の形態の説明において
は、CVD−TiN膜の堆積工程において、N源として
モノメチルヒドラジン(MMH)を用いているが、ジメ
チルヒドラジン(DMH)を用いても良いものである。
【0075】また、上記各実施の形態の説明において
は、埋め込み導電層としてエレクトロマイグレーション
耐性の良好なCuを用いているが、配線層の平坦化等の
観点からは他の導電層であっても良く、例えば、ジメチ
ルアルミハイドライド(DMAH)等のAlの金属化合
物をプリカーサとして用いてAl埋め込み導電層を形成
しても良いものである。
【0076】さらに、Al埋め込み導電層のエレクトロ
マイグレーション耐性を高めるために、プリカーサとし
て、DMAH及びCu(hfac)TMVSを同時に用
いて、Cuを1重量%以下含むAl−Cu合金からなる
埋め込み導電層を形成しても良い。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、CVD法によりCu層
を堆積させる際に、下地層の還元処理、或いは、下地層
の酸素濃度の高い表層の除去を行っているので、インキ
ュベーションタイムが短縮され、スループットが向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】Cu層の成長量のDMH処理依存性を示す図で
ある。
【図3】DMH処理による表面還元効果の説明図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の図4以降の製造工
程の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の図6以降の途中ま
での製造工程の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の図7以降の製造工
程の説明図である。
【図9】TiN膜の酸素含有量の製法依存性の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁層 3 凹部 4 バリヤメタル層 5 還元性気体 6 導電層 11 シリコン基板 12 SiO2 層 13 配線層用溝 14 TiN膜 15 ジメチルヒドラジン 16 Cu層 21 シリコン基板 22 熱酸化膜 23 TEOS−SiO2 膜 24 SOG−SiO2 膜 25 TiN膜 26 AlCuTi膜 27 TiN膜 28 TEOS−SiO2 膜 29 SOG−SiO2 膜 30 コンタクトホール 31 CVD−TiN膜 32 DMH 33 Cu層 34 TiN膜 35 AlCuTi膜 36 TiN膜

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層に形成した凹部表面にバリヤメタ
    ル層を設けたのち、金属のプリカーサを用いた気相化学
    成長法によって導電層を成長させて前記凹部を埋め込む
    埋め込み導電層の形成方法において、前記導電層の成長
    に先立って、前記バリヤメタル層を還元性気体に曝して
    前記バリヤメタル層の表面を還元することを特徴とする
    埋め込み導電層の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記バリヤメタル層を還元性気体に曝す
    工程が、上記導電層を気相化学成長させる成長開始温度
    までの昇温工程の一部であることを特徴とする請求項1
    記載の埋め込み導電層の形成方法。
  3. 【請求項3】 上記バリヤメタル層の還元工程に先立っ
    て、前記バリヤメタル層を完全に酸化することを特徴と
    する請求項1または2に記載の埋め込み導電層の形成方
    法。
  4. 【請求項4】 上記還元性気体として、ジメチルヒドラ
    ジンを用いたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載の埋め込み導電層の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記還元性気体として、モノメチルヒド
    ラジンを用いたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載の埋め込み導電層の形成方法。
  6. 【請求項6】 上記還元性気体として、シランを用いた
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の埋め込み導電層の形成方法。
  7. 【請求項7】 絶縁層に形成した凹部表面にバリヤメタ
    ル層を設けたのち、金属のプリカーサを用いた気相化学
    成長法によって導電層を成長させて前記凹部を埋め込む
    埋め込み導電層の形成方法において、前記導電層の成長
    に先立って、前記バリヤメタル層をエッチング性の雰囲
    気に曝して前記バリヤメタル層の表面をエッチング除去
    することを特徴とする埋め込み導電層の形成方法。
  8. 【請求項8】 上記エッチング性の雰囲気を、Cl
    3 、NF3 、及び、BCl3 のうちのいずれか一つか
    ら構成したことを特徴とする請求項7記載の埋め込み導
    電層の形成方法。
  9. 【請求項9】 上記プリカーサとして、Cuの金属錯体
    を用いたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1
    項に記載の埋め込み導電層の形成方法。
  10. 【請求項10】 上記プリカーサとして、Alの金属化
    合物を用いたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1項に記載の埋め込み導電層の形成方法。
  11. 【請求項11】 上記プリカーサとして、Cuの金属錯
    体とAlの金属化合物を同時に供給することによってA
    l−Cu合金を成長させることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれか1項に記載の埋め込み導電層の形成方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6732911B2 (en) 2001-01-18 2004-05-11 Fujitsu Limited Solder jointing system, solder jointing method, semiconductor device manufacturing method, and semiconductor device manufacturing system
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