JPH11238402A - 車輌用灯具 - Google Patents
車輌用灯具Info
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Abstract
た車輌用灯具において、眩惑光の発生を防止すると共に
光源周辺の温度を下げることを課題とする。 【解決手段】 素通しの前面レンズ3と、光源バルブ5
と、該光源バルブを前方を覆うシェード7を備えた自動
車用前照灯1であって、シェードに放熱用開口部14を
形成すると共に、光源バルブのフィラメント5aから出
射された光が、上記放熱用開口部からフィラメントの前
方に出射するのを防止する遮光部15を設ける。
Description
関する。詳しくは、光源を覆い眩惑光の発生を防止する
シェードを備えた車輌用灯具において、眩惑光の発生を
防止すると共に光源周辺の温度を下げる技術に関する。
る眩惑光になってしまうのを防ぐために少なくとも光源
の前端部を覆うシェードを備えた車輌用灯具がある。
うな従来の車輌用灯具にあっては、光源の熱がシェード
内に籠もり、光源の周囲の温度が高くなってしまうとい
う問題がある。
シェードのメッキが剥がれたり、シェードが黒く変色し
たり、光源の寿命が短くなる等の問題が生じる。また、
シェード内に籠もった熱によってシェードをリフレクタ
又はランプボデイに支持している脚部が破壊されるとい
う問題が生じ、また、かかる脚部の破壊を防止するため
に脚部を側面に設けて熱の影響を少なくするようにする
と、該側面に設けた脚部によって光源から側方に行く光
が遮られて光量の不足を招くという問題が生じる。
ようにするために、シェードを光源の前方のみを覆うも
のにすると、光源から側方及び下方向に出射した光がリ
フレクタの側面及び下面によって反射されて、側方に強
い角度で出射して歩行者にとっての眩惑光となったり、
また、上方に出射して対向車の運転者にとっての眩惑光
となりあるいは雨天時には自車の前方に光膜現象を生じ
させる等の問題を生じる。
生を防止するシェードを備えた車輌用灯具において、眩
惑光の発生を防止しつつ光源周辺の温度を下げることを
課題とする。
記した課題を解決するために、シェードに放熱用開口部
を形成すると共に、光源から出射された光が、上記放熱
用開口部から光源の前方に出射するのを防止する遮光部
を設けたものである。
ェード内に光源の発光による熱が籠ることがなく光源周
辺の温度を下げると共に、光源の前方に光束が出射され
ることがないので眩惑光の発生を防止することができ
る。
の形態を添付図面を参照して説明する。尚、図示した各
実施の形態は、本発明を自動車用前照灯に適用したもの
である。
車用前照灯に適用した第1の実施の形態を示すものであ
る。
を有するランプボデイ2の前面開口を前面レンズ3で覆
い、ランプボデイ2と前面レンズ3とによって画成され
た灯室4内に光源バルブ5を保持したリフレクタ6を配
置して成る。
有しないいわゆる素通しレンズが用いられており、自動
車用前照灯1の前方から灯室4内をはっきりと見ること
ができる。
ほゞ水平で光軸に対して直交する向きで配設されてお
り、また、光源バルブ5の前部にはシェード7が配設さ
れている。尚、光源バルブ5のフィラメント5aとシェ
ード7との位置関係については後述する。
後方に開口したキャップ状の主部8と該主部8の下の後
縁から後方へ突出した取付脚片9とが一体に形成されて
成り、取付脚片9の後端には下方へ突出された取付部9
aが一体に設けられている。
状が円形で前方にやや突出するように湾曲した前面部1
0と、該前面部10の周縁から後方へ突出した周壁部1
1とから成り、該周壁部11は、前記前面部10に続き
後方に行くに従って拡開した前端部12と、該前端部1
2に続き全体に亘ってほぼ同じ径をした主要部13とか
ら成る。
左部、右部及びこれら各部から中心角で45度ずつ変位
した部位が角部となった八角錐台形状をしており、後ろ
上がり斜め左方に傾斜した上斜め左側面部12aと、該
上斜め左側面部12aの下側縁に連続し左上がり斜め上
方に傾斜した左斜め上側面部12bと、該左斜め上側面
部12bの下縁に連続し左下がり斜め下方に傾斜した左
斜め下側面部12cと、該左斜め下側面部12cの下側
縁に連続し後ろ下がり斜め左方に傾斜した下斜め左側面
部12dと、該下斜め左側面部12dの右側縁に連続し
後ろ下がり斜め右方に傾斜した下斜め右側面部12e
と、該下斜め右側面部12eの右側縁に連続し右下がり
斜め下方に傾斜した右斜め下側面部12fと、該右斜め
下側面部12fの上側縁に連続し右上がり斜め上方に傾
斜した右斜め上側面部12gと、該右斜め上側面部12
gと上記上斜め左側面部12aとの間に位置し後ろ上が
り斜め右方に傾斜した上斜め右側面部12hとから成
る。
乃至13hは、前端部12の対応する各側面部12a乃
至12hの後端縁にそれぞれ連続して後方に突設されて
いると共に、各側面部13a乃至13hも互いに隣り合
う側面部の側縁と連続するように形成されており、これ
により、主要部13は全体で八角筒状になっている。
側の2つの側面部13d及び13eの後端縁から後方に
延びるように形成されている。これにより、取付脚片9
の幅方向における中央部は、側面部13dと13eとの
為す角度と同じ角度を有して折り曲げられているため、
取付脚片9の剛性が高くなっている。
左側面部13d、下斜め右側面部13e)には、放熱用
開口部14、14及び遮光部15、15がそれぞれ形成
されている。
13d、13eに矩形の孔を設けることにより形成さ
れ、遮光部15は、放熱用開口部14の前端縁から後方
斜め上方に向けて傾斜し該放熱用開口部14のほぼ上方
を覆う覆片を設けることにより形成される。
4の左右両側縁とは側方から見て三角形をした小片15
a、15aによりそれぞれ連続されており、このような
遮光部15及び小さな三角片15a、15aはシェード
7の主要部13と一体に形成されている。
遮光部15の後端縁15bとは前後方向においてほぼ同
じ位置にあるようにされている。
部8の取付脚片9の取付部9aがビス16によってリフ
レクタ6に固定される。
は、光源バルブ5のフィラメント5aと上記放熱用開口
部14の後端縁14a及び遮光部15の後端縁15bと
が前後方向においてほぼ同じ位置にあるようになってい
る。厳密には、フィラメント5aには太さが有るので、
その後端縁と放熱用開口部14の後端縁14a及び遮光
部15の後端縁15bとが前後方向においてほぼ同じ位
置にあるようになっており、これによって、光源バルブ
5から下方へ向かって出射した光がリフレクタ6の下部
6aの内側面で反射されて上向きの眩惑光となることを
防止することができる。
口部14の後端縁14a及び遮光部15の後端縁15b
よりも後方であると、放熱用開口部14からシェード7
外に光束が出射されてしまうため、少なくとも、フィラ
メント5aは放熱用開口部14の後端縁14a及び遮光
部15の後端縁15bよりも前方に位置している方が好
ましい。尚、フィラメント5aより放熱用開口部14の
後端縁14a及び遮光部15の後端縁15bが後方であ
っても、フィラメント5aの前方へ向かう光束が微量で
ある場合には眩惑光にならず問題とならない。
っては、シェード7に放熱用開口部14が形成されてい
るので、光源バルブ5の発光によって生じる熱がシェー
ド7内の空気の流動を良好にするため、光源バルブ5の
周辺が高温になることを防止することができ、光源バル
ブ5の周辺が高温になることによって生じる種々の問題
が解決される。
7内に熱が籠ると、その熱はシェード7の後端開口縁7
aの上部から後方及び上方への流れを発生させるが、こ
れが光源バルブ5の下方に形成した放熱用開口部14か
らシェード7の下方の冷たい空気をシェード7内に流入
させるため、上記後端開口縁7aの上部から放出される
空気の流れ(放熱)が促進され、これにより、シェード
7内に熱が籠ることはない。
側に形成したので、前面レンズ3が素通しであっても、
当該自動車用前照灯1を見たときに、放熱用開口部14
は視認されず、見栄えを悪くすることはない。即ち、自
動車用前照灯1を前方から見るときは、通常、前斜め上
方から見るため、シェード7の下側にある放熱用開口部
14は視認されない。
をシェード7の内側に突出させ、後ろ上がりになるよう
に形成したが、本発明はこれに限らず、遮光部をシェー
ド7の外側で前下がりになるように形成しても良いし、
また、遮光部をシェード7の外側で後ろ下がりになるよ
うに形成しても良いし、或いは、遮光部をシェード7の
内側で前上がりになるように形成しても良い。
態を示すものである。
形態と比較して相違する点は、放熱用開口部14及び遮
光部15の形状のみであるので、図面には要部のみを示
し、また、その説明は上記相違点についてのみ行い、他
の部分については図面の各部に前記第1の実施の形態に
係る車輌用灯具における同様の部分に付した符号と同じ
符号を付することによりその説明を省略する。
左側面部13d、下斜め右側面部13e)に形成された
放熱用開口部17、17及び遮光部18、18は、両側
面部13d、13eに切起状に形成したものである。
方に開口するコ字状の切欠を形成し、該切欠に囲まれた
部分を内側に折り曲げることにより、その開かれた部分
が放熱用開口部17とされ、また、切り起された舌片が
遮光部18とされる。
は、上記第1の実施の形態にかかる遮光部15と同様
に、シェード7Aの内側に突出し前上がりになるように
形成されており、放熱効果を高めると共に、眩惑光の防
止を図ることができ、構造が簡単であるため、安価に製
造することができる。
実施の形態を示すものである。
形態と同様に第1の実施の形態と相違する点は放熱用開
口部14及び遮光部15の形状のみであるので、図面に
は要部のみを示し、また、その説明は上記相違点につい
てのみ行い、他の部分については図面の各部に前記第1
の実施の形態に係る車輌用灯具における同様の部分に付
した符号と同じ符号を付することによりその説明を省略
する。
左側面部13d、下斜め右側面部13e)に跨るように
放熱用開口部19が形成されていると共に、該放熱用開
口部19の左右両側縁を連結するように上側に凸の円弧
状の遮光部20が形成されている。即ち、遮光部20は
放熱用開口部19に対してシェード7Bの内側に偏倚し
て位置され、放熱用開口部19の左右両側縁と遮光部2
0の左右両側縁とが連結されている。これにより、放熱
用開口部19は遮光部20の前後両端部に形成された小
さな扇形の空間を通して、シェード7Bの内外を連通さ
せるようになっている。
いて、シェード7Bの後端開口縁7aとほぼ同じ位置に
位置されおり、両者を結んだ線上に光源バルブ5のフィ
ラメント5aが位置されている。
は、上記第1の実施の形態にかかる遮光部15と同様
に、放熱効果を高めると共に、眩惑光の防止を図ること
ができ、遮光部20をシェード7Bの主要部13と一体
に形成することができるため、構造が簡単であり、安価
に製造することができる。
開口部をシェードの下側に設けるようにしたが、これは
シェードの上部にだけ、或いは上下両方に設けても良
い。
に、本発明車輌用灯具は、シェードに放熱用開口部を形
成すると共に、光源から出射された光が、上記放熱用開
口部から光源の前方に出射するのを防止する遮光部を設
けたので、シェード内に光源の発光による熱が籠ること
がなく光源周辺の温度を下げると共に、光源の前方に光
束が出射されないので眩惑光の発生を防止ことができ
る。
開口部をシェードの下側に形成したので、前面レンズが
素通しレンズであっても、当該車輌用灯具を前方から見
たときに、放熱開口部が視認できず、放熱用開口部の存
在が灯具の見栄えを悪くすることがない。
部を、シェードと一体に形成したので、遮光部をシェー
ドと別体に作る必要がなく、よって、製造コストを高く
することがない。
部を、シェードの一部を切り起して形成したので、その
構造が簡単で、製造コストを高くすることがない。
ードの側面部に放熱用開口部を形成し、該放熱用開口部
からシェードの内側に偏倚した位置に遮光部を形成し
て、上記放熱用開口部の側縁とこれに対向する遮光部の
側縁とを連結したので、遮光部をシェードと一体に形成
することができ、製造コストを高くすることがない。
各部の形状乃至は構造は、いずれも本発明を実施するに
際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
るようなことがあってはならないものである。
に適用した第1の実施の形態を示すものであり、本図は
垂直断面図である。
図である。
拡大して後ろ斜め上方から見た斜視図である。
し、シェードを拡大して後ろ斜め上方から見た斜視図で
ある。
5a…フィラメント(光源)、7…シェード、14…放
熱用開口部、15…遮光部、7A…シェード、17…放
熱用開口部、18…遮光部、7B…シェード、19…放
熱用開口部、20…遮光部
口部14の後端縁14a及び遮光部15の後端縁15b
よりも後方であると、放熱用開口部14からシェード7
外に光束が出射されてしまうため、少なくとも、フィラ
メント5aは放熱用開口部14の後端縁14a及び遮光
部15の後端縁15bよりも前方に位置している方が好
ましい。尚、フィラメント5aより放熱用開口部14の
後端縁14a及び遮光部15の後端縁15bが前方であ
っても、フィラメント5aの前方へ向かう光束が微量で
ある場合には眩惑光にならず問題とならない。
Claims (5)
- 【請求項1】 前面レンズと、光源と、該光源を覆うシ
ェードを備えた車輌用灯具であって、 シェードには放熱用開口部が形成されており、 光源から出射された光が、上記放熱用開口部から光源の
前方に出射するのを防止する遮光部が設けられたことを
特徴とする車輌用灯具。 - 【請求項2】 放熱用開口部をシェードの下側に形成し
たことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。 - 【請求項3】 遮光部を、シェードと一体に形成したこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌用灯
具。 - 【請求項4】 遮光部を、シェードの一部を切り起して
形成したことを特徴とする請求項3に記載の車輌用灯
具。 - 【請求項5】 シェードの側面部に放熱用開口部を形成
し、該放熱用開口部からシェードの内側に偏倚した位置
に遮光部を形成し、 上記放熱用開口部の側縁とこれに対向する遮光部の側縁
とを連結したことを特徴とする請求項3に記載の車輌用
灯具。
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