JPH11235304A - 内視鏡の可撓管 - Google Patents

内視鏡の可撓管

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JPH11235304A
JPH11235304A JP10038259A JP3825998A JPH11235304A JP H11235304 A JPH11235304 A JP H11235304A JP 10038259 A JP10038259 A JP 10038259A JP 3825998 A JP3825998 A JP 3825998A JP H11235304 A JPH11235304 A JP H11235304A
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Yoshinori Shibata
義範 柴田
Ikuo Negoro
育生 根来
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消毒や滅菌処理に用いられる強い薬液に繰り返
し浸漬されても、捩じり力や曲げ力によって外皮の皺や
螺旋管の寄り等が長期間にわたって発生しない優れた耐
久性を有する内視鏡の可撓管を提供すること。 【解決手段】帯状材を螺旋状に隙間をあけて巻回して形
成された螺旋管1の外面に沿って、その螺旋管1の螺旋
方向と交差する方向に耐薬品性のよい合成樹脂材料から
なる細長い複数のフィルム2を互いの間隔をあけて配列
し、細線を編組して形成された網状管3で上記フィルム
2の外面を被覆して、さらにその外面を合成樹脂製の外
皮4で被覆し、フィルム2を螺旋管1と網状管3とに接
合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部
の外装あるいは光源装置との接続部の外装に用いられる
内視鏡の可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の可撓管には、柔軟でどちらの方
向にも自由に曲がる可撓性が必要とされるが、捩じり力
や押し引きの力等によって変形することは許されず、耐
薬品性も要求される。
【0003】そこで、一般に内視鏡の可撓管は、帯状材
を螺旋状に隙間をあけて巻回して形成された螺旋管の外
面に、細線を編組して形成された網状管を被覆して、さ
らにその外面に、合成樹脂製の外皮を被覆し、網状管を
通して螺旋管と外皮を接合して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年は内視鏡
使用後の消毒や滅菌処理に用いられる薬液が強力になっ
たため、外皮にしみ込んでくる薬液によって外皮と螺旋
管との間が剥離して、捩じり力や曲げ力が加わったとき
に外皮の皺や螺旋管の寄りが発生し、可撓管が短期間で
座屈して使用できなくなってしまう場合がある。
【0005】そこで、例えば可撓管の外皮部分にフッ素
樹脂等のような耐薬品性の優れた材料を用いればよいと
思われるが、それでは、患者に対する良好な挿入性を得
るための適切な可撓性や硬度などを得ることができない
場合が多い。
【0006】そこで、可撓管の外皮の表面にフッ素樹脂
等のコーティングを施したものがあるが、体内に繰り返
して挿脱される可撓管の表面は傷が付き易いので、コー
ティング層が比較的短期間に破壊されて、その効果を失
ってしまう。
【0007】そこで本発明は、強い薬液に繰り返し浸漬
されても、捩じり力や曲げ力によって外皮の皺や螺旋管
の寄り等が長期間にわたって発生しない優れた耐久性を
有する内視鏡の可撓管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡の可撓管は、帯状材を螺旋状に隙間
をあけて巻回して形成された螺旋管の外面に沿って、そ
の螺旋管の螺旋方向と交差する方向に耐薬品性のよい合
成樹脂材料からなる細長い複数のフィルムを互いの間隔
をあけて配列し、細線を編組して形成された網状管で上
記フィルムの外面を被覆して、さらにその外面を合成樹
脂製の外皮で被覆し、上記フィルムを上記螺旋管と上記
網状管とに接合したことを特徴とする。
【0009】なお、上記フィルムが上記螺旋管と上記網
状管とに溶着により接合されているとよい。そして、上
記複数のフィルムが、各々短冊状に形成されていてもよ
く、或いは糸状に形成されていてもよい。
【0010】また、上記複数のフィルムが、各々上記螺
旋管の管軸と平行に配置されていてもよく、或いは上記
螺旋管の管軸周りに螺旋状に配置されていてもよい。ま
た、上記各フィルムが、幅、厚さ、硬度又は密度の少な
くとも一つを長手方向において変化させて形成されてい
てもよい。
【0011】なお、上記フィルムが、シリコン樹脂、フ
ッ素樹脂又はポリビニルカルバゾール樹脂によって形成
されていてもよく、上記薬品が、内視鏡の消毒や滅菌処
理に用いられるものであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して実施の形態を説明
する。図1は、内視鏡の挿入部の外装あるいは光源装置
との接続部の外装に用いられる内視鏡の可撓管の部分側
面断面図、図2はそのII−II断面図であり、可撓管はほ
ぼ全長にわたってこのように構成されている。なお、図
1の下半部は、可撓管の構成部材を順次剥がして図示し
てある。
【0013】可撓管の最も内側の部分には、例えばステ
ンレス鋼帯のような帯状の金属部材を螺旋状に隙間をあ
けて一定の直径で巻回して形成された螺旋管1が配置さ
れており、可撓管が径方向に潰れないようにするための
機械的強度がこの螺旋管1によって確保されている。
【0014】螺旋管1の外面に密着して螺旋管1の軸線
方向と平行に、耐薬品性のよい合成樹脂材料からなり細
長い短冊状に形成された複数のフィルム2が、互いの間
隔をあけて配列されている。フィルム2は、予めフィル
ム状に形成されたものを螺旋管1の外面に張りつけても
よく、溶かされた合成樹脂材料を螺旋管1の外面に塗布
して形成してもよい。
【0015】フィルム2の材質としては、内視鏡の消毒
や滅菌処理に用いられる薬液の酸やアルカリ等によって
侵され難い例えばシリコン樹脂やフッ素樹脂が適してい
るが、PVC(ポリビニルカルバゾール)樹脂等を用い
ることもできる。なお、各フィルム2は、短冊状より幅
を細めて糸状に形成してもよい。
【0016】フィルム2の外面には、例えばステンレス
鋼細線等の細線材を編組して形成された網状管3が密着
して被覆され、さらにその外面には、ポリウレタン樹脂
材等のように患者に対して良い挿入性を得ることができ
る合成樹脂材料からなる外皮が被覆されている。外皮4
は、予めチューブ状に形成されたものを被覆してもよ
く、押し出し成形によって網状管3の表面に被覆しても
よい。
【0017】フィルム2は、内面側で螺旋管1の外面に
接合され、外面側で網状管3の内面に接合されると共
に、網状管3を通して外皮4と接合されている。その接
合は、フィルム2を加熱溶融して相手方に接合する溶着
によって行われている。加熱時に膨張する空気は、各フ
ィルム2とフィルム2との間の隙間を通って大気に通じ
る側に逃がされる。
【0018】このように構成された内視鏡の可撓管は、
曲げられると、そのカーブの内側になる部分では螺旋管
1のピッチ間の隙間にフィルム2が入り込んで、クッシ
ョン材の役目をすると共に、カーブの外側になる部分で
は螺旋管1に接合されたフィルム2の張力が作用し、可
撓管が優れた弾発性を得ることができる。
【0019】そして、フィルム2に対して各交差部にお
いて接合された螺旋管1のピッチ間隔が変わらないの
で、捩じり力や曲げ力が加わっても螺旋管1の寄りが発
生せず、したがって、外皮4の皺の発生もなく可撓管が
座屈しない。
【0020】内視鏡使用後に強力な薬液に浸漬される処
理が繰り返されると、外皮4に徐々に薬液がしみ込む
が、フィルム2は耐薬品性に優れているので、螺旋管1
と網状管3とに対するフィルム2の結合力は低下せず、
上述の初期特性を長期にわたって維持することができ
る。
【0021】なお、図4に示されるように、フィルム2
の幅を長手方向において変化させる(例えば、挿入部の
先端側ほどフィルム2の幅を狭くして隙間を広くする)
ことにより、弾発性や可撓性を変化させて、患者に対す
る優れた挿入性を得ることができる。また、フィルム2
の厚さ、硬度又は密度等を変化させても同様の効果を得
ることができる。
【0022】なお、フィルム2は必ずしも螺旋管1の軸
線と平行に配列する必要はなく、螺旋管1の外面に沿っ
て、その螺旋管1の螺旋方向と交差する方向に配列され
ていればよい。
【0023】したがって、例えば図5に示されるよう
に、複数のフィルム2を螺旋状に配列してもよい。ま
た、複数のフィルム2を網状管3の構造と同様に編組し
て螺旋管1の外面に接合してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、可撓管が繰り返し捩じ
られたり曲げられても、フィルムと接合された螺旋管と
網状管はピッチ間隔等が変わらないので、螺旋管の寄り
が発生せず外皮の皺の発生もない。
【0025】そして、フィルムは耐薬品性に優れている
ので、可撓管が強い薬液に浸漬される処理が繰り返され
て外皮に薬液がしみ込んでも、螺旋管と網状管とに対す
るフィルムの結合力が低下しないので、上述の初期特性
を長期にわたって維持し、優れた耐久性を有することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
部分側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の可撓管の
図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のフィルムの配列状
態を示す側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のフィルムの配列状
態を示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のフィルムの配列状
態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 螺旋管 2 フィルム 3 網状管 4 外皮

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状材を螺旋状に隙間をあけて巻回して形
    成された螺旋管の外面に沿って、その螺旋管の螺旋方向
    と交差する方向に耐薬品性のよい合成樹脂材料からなる
    細長い複数のフィルムを互いの間隔をあけて配列し、細
    線を編組して形成された網状管で上記フィルムの外面を
    被覆して、さらにその外面を合成樹脂製の外皮で被覆
    し、上記フィルムを上記螺旋管と上記網状管とに接合し
    たことを特徴とする内視鏡の可撓管。
  2. 【請求項2】上記フィルムが、上記螺旋管と上記網状管
    とに溶着により接合されている請求項1記載の内視鏡の
    可撓管。
  3. 【請求項3】上記複数のフィルムが、各々短冊状に形成
    されている請求項1又は2記載の内視鏡の可撓管。
  4. 【請求項4】上記複数のフィルムが、各々糸状に形成さ
    れている請求項1又は2記載の内視鏡の可撓管。
  5. 【請求項5】上記複数のフィルムが、各々上記螺旋管の
    管軸と平行に配置されている請求項1、2、3又は4記
    載の内視鏡の可撓管。
  6. 【請求項6】上記複数のフィルムが、各々上記螺旋管の
    管軸周りに螺旋状に配置されている請求項1、2、3又
    は4記載の内視鏡の可撓管。
  7. 【請求項7】上記各フィルムが、幅、厚さ、硬度又は密
    度の少なくとも一つを長手方向において変化させて形成
    されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の内視
    鏡の可撓管。
  8. 【請求項8】上記フィルムが、シリコン樹脂、フッ素樹
    脂又はポリビニルカルバゾール樹脂によって形成されて
    いる請求項1ないし7のいずれかの項に記載の内視鏡の
    可撓管。
  9. 【請求項9】上記薬品が、内視鏡の消毒や滅菌処理に用
    いられるものである請求項1ないし8のいずれかの項に
    記載の内視鏡の可撓管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287774A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Olympus Corp 内視鏡用可撓管
JP2012183232A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Fujifilm Corp 内視鏡用可撓管及びその製造方法

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