JPH11235135A - 卵殻洗浄殺菌装置 - Google Patents

卵殻洗浄殺菌装置

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JPH11235135A
JPH11235135A JP10039961A JP3996198A JPH11235135A JP H11235135 A JPH11235135 A JP H11235135A JP 10039961 A JP10039961 A JP 10039961A JP 3996198 A JP3996198 A JP 3996198A JP H11235135 A JPH11235135 A JP H11235135A
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JP
Japan
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sterilizing
eggshell
cleaning
drying
section
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JP10039961A
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English (en)
Inventor
Hisahide Shizuka
尚英 志塚
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KIDO KK
Original Assignee
KIDO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】卵殻の洗浄を行う洗浄部と、殺菌乾燥部を区別
して行うことを特徴とする卵殻洗浄殺菌装置の提供。 【解決手段】卵殻の洗浄後に、オゾン水を卵殻に散布し
て殺菌を行い、続いて乾燥を行う卵殻洗浄殺菌装置にお
いて、卵殻の洗浄を行う洗浄部の第1搬送装置2a、2
bと卵殺菌乾燥部の第2搬送装置3a、3bを分離す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鶏卵殻の洗浄殺菌
装置に関し、更に詳細には、鶏卵を出荷する前に、鶏卵
殻の洗浄、殺菌及び乾燥を連続して行うことができる装
置であって、かつ、殺菌効果の優れた卵殻洗浄殺菌装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、サルモネラ菌や腸管出血性大腸菌
O157などによるヒトの食中毒が多発していることか
ら、農産物、畜産物をはじめとする食品の安全性確保が
強く求められている。
【0003】特に、養鶏業界においては、我が国では養
鶏卵の生食文化が根強いことから、鶏卵殻表面に付着
し、卵殻の微細孔から内部に進入して食中毒の一つの原
因ともなりうるサルモネラ菌の防除についての十全の対
策が要請されてきている。
【0004】このため、従来から、生産・流通各過程に
おいて様々なサルモネラ菌対策が実施されてきている。
【0005】具体的には、大量の鶏卵を流通センターな
どに集め、自動的に卵殻を洗浄・殺菌処理する洗卵機と
呼ばれる装置によって、微温水又は水を吹き付けながら
ブラッシングして、卵殻表面に付着している血液や鶏糞
を除去する対策が通常行われてきている。
【0006】しかし、かかる方法では、殺菌効果は、十
分とは言えなかったことから、殺菌効果の高いオゾン水
を卵殻に吹き付けて、殺菌処理する卵殻洗浄殺菌装置
が、近年開発されている。
【0007】例えば、図5に示す特開平2−22263
1号に開示された技術は、鶏卵1を搬送21し、オゾン
噴出器28を備えた洗浄部22でブラシ27を回転させ
ながら鶏卵1を洗浄殺菌した後連続して、乾燥装置28
を備えた乾燥部23においてブラシ29を回転させなが
ら鶏卵1を乾燥させ、選別部24で鶏卵1の大きさを選
別し、箱詰部25で箱詰めして鶏卵1を集荷する「鶏卵
の製品ラインにおける洗浄方法」である。
【0008】即ち、この技術は、オゾン噴出器28によ
りオゾン水を鶏卵1に振り掛け、糞等を軟化させるとと
もにブラシ27で完全に除去する手段により、鶏卵1の
洗浄殺菌を行い、カビの繁殖防止や臭気の防止作用等の
効果をも得るものである。
【0009】また、図6(A)(B)に示した、より具
体的な従来技術においては、鶏卵1の投入開始場所(矢
印X)から鶏卵1の搬出場所(矢印Y)に渡って配置さ
れた一連一体のベルトコンベア29の上方走行部35上
を鶏卵1を移動させて、洗浄、殺菌乾燥を行う手段が採
用されている。
【0010】即ち、上方走行部35に置かれた鶏卵1
は、ベルトコンベア29の上方に配置された噴出ノズル
32から温水が吹き付けられるとともに、回転ブラシ3
0によって、卵殻表面に付着した血液や糞等が除去され
た後、オゾン水噴出ノイズ33によってオゾン水が卵殻
表面に吹き付けられる。
【0011】そして、回転ブラシ31によって、オゾン
水を卵殻表面にまんべんなく行き渡らせ、最後に温風乾
燥34して、鶏卵1を搬出する、という技術である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術には、以下に説明する技術的課題が存在してい
た。
【0013】即ち、洗浄部と殺菌乾燥部をライン上、区
別していないため、即ち、洗浄、殺菌、乾燥を一つの搬
送コンベア上で行っていたため、鶏卵と直接接触する搬
送コンベアが、常に細菌で汚染される可能性があり、卵
殻表面の殺菌が万全とは言い難かった。
【0014】そこで、本発明は、卵殻の洗浄後に、オゾ
ン水を卵殻に散布して殺菌を行い、続いて乾燥を行う卵
殻洗浄殺菌装置において、卵殻の洗浄を行う洗浄部と、
殺菌乾燥部を区別して行うことを特徴とする卵殻洗浄殺
菌装置を提供して、鶏卵の殺菌を万全に行うことを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下の手段を採用する。請求項1では、
卵殻の洗浄した後に、オゾン水を卵殻に吹き付けて殺菌
を行い、続いて乾燥を行う卵殻洗浄殺菌装置において、
卵殻の洗浄を行う洗浄部に設けられた第1搬送装置と卵
殺の殺菌及び乾燥を行う殺菌乾燥部に設けられた第2搬
送装置を分離する。この手段により、卵の洗浄過程で発
生する汚水がふりかかり、不衛生となった搬送コンベア
が、卵殺菌乾燥部に入り込むことがなくなる。
【0016】請求項2では、請求項1記載の洗浄部を、
前記第1搬送装置と、該第1搬送装置の上部に配設した
温水吹き付け装置及び洗浄ブラシと、から構成し、請求
項1記載の殺菌乾燥部を、洗浄部に隣接された第2搬送
装置と、該第2搬送装置の上部に配設されたオゾン水吹
き付け装置及び乾燥装置と、から構成し、第1搬送装置
の上方走行部を移動させながら洗浄した卵を、第2搬送
装置の上方走行部に移動させて、殺菌、乾燥する。この
手段により、洗浄部の第1搬送装置と殺菌乾燥部の第2
搬送装置が分離されているため、洗浄部において、汚水
により不衛生となった第1搬送装置が、卵殺菌乾燥部に
入り込むことがなくなるだけでなく、第1搬送装置と第
2搬送装置の両コンベアの上方走行部を卵が移動するた
め、卵の洗浄状況を視覚で確認しやすく、卵の搬送もス
ムーズであるため、装置の取り扱いが容易となる。
【0017】請求項3では、請求項1記載の洗浄部を、
前記第1搬送装置と、該第1搬送装置の下方走行部に配
設された温水吹き付け装置及び洗浄ブラシと、から構成
し、請求項1記載の殺菌乾燥部を、洗浄部に隣接された
第2搬送装置と、該第2搬送装置の下方走行部に配設さ
れたオゾン水吹き付け装置と、該第2搬送装置の上方走
行部に配設された乾燥装置と、から構成する。そして、
この構成により、前記第1搬送装置の上方走行部から移
動して下方走行部で洗浄された卵を、第2搬送装置に移
動させて、殺菌、乾燥する。この手段により、洗浄部の
第1搬送装置と殺菌乾燥部の第2搬送装置が分離されて
いるため、洗浄部において、汚水により不衛生となった
第1搬送装置が、卵殺菌乾燥部に入り込むことがなくな
るだけでなく、第1搬送装置の下方走行部で洗浄を行う
とともに、第2搬送装置の下方走行部でオゾン水による
殺菌を行うため、洗浄水や殺菌処理水の排水が容易に行
うことができるようになる。
【0018】請求項4では、請求項3記載の第1搬送装
置の下方走行部で洗浄された卵が、上方へ搬送される途
中で、該第1搬送装置を構成するチェーンベルトに所定
間隔で設けられた卵搬送板から斜め下方に滑り落ちて、
第2搬送装置に乗り移り、該第2搬送装置の下方走行部
へ移動する。この手段により、第1搬送装置から第2搬
送装置への卵の乗り換えを、卵の自然落下により行う構
成にできるため、卵を、簡易な構造で、しかも確実に、
コンベア間を移動させることができる。
【0019】請求項5では、請求項1から請求項4のい
ずれかに記載の前記殺菌乾燥部において、温オゾン水を
使用して殺菌を行う。この手段により、殺菌水温が卵温
より低い場合に、毛細管力あるいは内部の冷却収縮起こ
る吸引力で、微細孔(気孔)を通して浸透する水が多く
なり、それに伴い微生物の卵内部への侵入数が増加する
ことが防止できる。
【0020】請求項6では、請求項1から請求項5のい
ずれかに記載の洗浄部と同記載の殺菌乾燥部をそれぞれ
ケーシングして、隔離する。この手段により、洗浄部で
発生する汚水の飛沫が、殺菌乾燥部に付着等することが
なくなって、より殺菌効果を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、好適な実施例に基づき、添付図面を参照して説明す
る。まず、図1は、本発明に係る卵殻洗浄殺菌装置の第
1実施例の概略を示す図で、図1(A)は、同実施例を
真上から見た図、同(B)は、同実施例を真横から見た
図、である。
【0022】図1に示す符号1は、集荷されてきた鶏卵
であって、まだ卵殻の表面に血液や糞等が付着し、汚れ
た状態のものである。
【0023】この鶏卵1は、卵殻洗浄殺菌装置の洗浄部
の矢印X方向から、第1搬送装置2aに複数列で設置さ
せられ、矢印方向に向かって所定速度で搬送されてい
き、卵殻表面の洗浄工程に入る。
【0024】即ち、第1搬送装置2a上を搬送されてき
た鶏卵1は、第1搬送装置2a上に配置された3本のブ
ラシ4aによって、順次卵殻表面が払われながら、温水
吹き付け装置6から約40℃の温水が吹き付けられて、
卵殻表面全体が洗浄される。
【0025】尚、第1搬送装置2aの幅、ブラシ4a及
びノズル6の数、第1搬送装置2aと第2搬送装置3a
の搬送方法は、適宜選択できるものである。
【0026】ここで、洗浄部を構成する第1搬送装置2
aと、該第1搬送装置2aの隣に設されている第2搬送
装置3aは、完全に分離し、相互に干渉することないよ
うに、それぞれ独立に設置してある。
【0027】ここで、図1では、第1搬送装置2aと第
2搬送装置3aが、直列に設置されているが、必ずしも
直列の配置に限定したものではなく、設置場所の面積
や、空間配置等の条件に合わせて、第1搬送装置2aと
第2搬送装置3aの間に前記両搬送装置を連結する搬送
装置を介在させる等して、両コンベアを並列に配置させ
たり、屈曲させて配置してもよい。
【0028】このように、第1搬送装置2aと第2搬送
装置3aを完全に分離したことによって、従来からの課
題であった、洗浄された鶏卵1への細菌の再付着が、有
効に防止することができる。
【0029】尚、第1搬送装置2aが設置される洗浄部
と、第2搬送装置3aが設置される殺菌乾燥部を、壁で
仕切ったり、各々をケーシングに収納して、隔離すれ
ば、洗浄部で発生する汚水の飛沫が、殺菌乾燥部に入り
込むことがなくなるため、更に殺菌を有効に行うことが
できる。
【0030】即ち、従来は、鶏卵1を一連一体のコンベ
アベルト上を搬送させて、洗浄、殺菌、乾燥処理を行っ
ていたため、洗浄工程で発生する汚水によってコンベア
ベルトやブラシが細菌で二次汚染され、卵殻表面に細菌
が再付着する可能性があることが大きな問題となってい
た。本発明は、この問題を、洗浄部の第1搬送装置2a
と殺菌乾燥部の第2搬送装置3aを完全に分離して、隔
てることで解決したものである。
【0031】ここで、この洗浄後の鶏卵1の卵殻表面へ
の細菌の再付着がとくに問題であるとされてきた理由
は、鶏卵1を洗浄した場合、卵殻上のいわゆるクチクラ
層が、汚れとともにある程度剥がれてしまい、卵殻の微
細孔(気孔)を通じて、鶏卵1内部に細菌が侵入しやす
い状態になってしまうからである。
【0032】処理工程の内容の説明に戻ると、第1搬送
装置2a上で洗浄された鶏卵1は、続いて第2搬送装置
3aに乗り移り、殺菌乾燥工程に入る。
【0033】尚、第1搬送装置2aから第2搬送装置3
aへの鶏卵1の乗り移り方法は、適宜選択できるもので
ある。
【0034】まず、第2搬送装置に直交するように併設
されたオゾン水吹き付け装置7から卵殻表面に対して、
殺菌剤の役割を果たすオゾン水を吹き付ける。オゾン水
の殺菌効果は、周知ではあるが、本発明においては、温
水にオゾンを溶解させた温オゾン水19を使用する。温
オゾン水19のオゾン濃度は、1ppm〜3ppm程度
に設定する。
【0035】温オゾン水19を使用する理由は、洗卵の
際、水温が卵温より低いと、微細孔(気孔)を通して、
毛細管力あるいは内部の冷却収縮起こる吸引力で浸透す
る水が多くなるため、それに伴い微生物の鶏卵1内部へ
の侵入数が増加するという知見に基づき、従来から一般
に行われてきた40℃の温水(オゾン水を含まない温
水)洗卵と同様の温水条件とするのが、卵の生理上から
も妥当と考えたからである。
【0036】続けて、殺菌乾燥工程についての説明をす
ると、40℃の温オゾン水19が吹き付けられた鶏卵1
は、第2搬送装置に直交するように併設されたブラシ5
aによって、温オゾン水19が卵殻表面全体に行き渡ら
せられた後、次の乾燥装置8に移動する。
【0037】乾燥装置8では、温風を卵殻に吹き付けて
行うものだが、該乾燥装置8内に回転ブラシ(図示せ
ず)を設けて鶏卵1を踊らせ、卵殻全体に温風を吹き付
けることによって、卵殻表面に水分を残さないように工
夫すれば、より乾燥効果を高めることができる。
【0038】乾燥工程を経た鶏卵1は、矢印Y方向に搬
出されて、箱詰め等されて出荷される。
【0039】上記した第1実施例では、洗浄部の第1搬
送装置2aの上方走行部を移動させながら洗浄した卵
を、続けて、第2搬送装置3aの上方走行部に移して殺
菌、乾燥することによって、第1搬送装置2aと第2搬
送装置3aの両コンベアの上方走行部を鶏卵1が常に移
動するため、卵の洗浄状況を視覚で確認しやすく、卵の
搬送もスムーズであるため、装置の取り扱いが容易であ
る。
【0040】また、コンベアの幅方向に鶏卵1を複数列
配置して、同時に搬送することが可能であるため、処理
効率がよい。
【0041】以下、図2と図3に基づいて、本発明に係
る卵殻洗浄殺菌装置の第2実施例の内容について説明す
る。
【0042】図2は、本発明に係る卵殻洗浄殺菌装置の
第2実施例の装置構造を横から見た概略図、図3は、同
実施例の洗浄部と殺菌乾燥部の境界部分を示す拡大図で
ある。
【0043】まず、図2に示すように、本実施例におい
ても、上記第1実施例と同様に、「洗浄部」と「殺菌乾
燥部」が、分離されている。
【0044】しかし、第1実施例では、第1搬送装置2
aの上方走行部から第2搬送装置の上方走行部へ鶏卵1
が乗り移り、洗浄・殺菌乾燥されて搬送されていく構成
であるのに対して、第2実施例では、第1搬送装置2b
の上方走行部17aに設置された鶏卵1が、第1搬送装
置2b上を図面左方向(第2搬送装置3bと反対方向)
に搬送され、下方へ回り込んで、下方走行部18aに至
り、該下方走行部18aで洗浄された後、第2搬送装置
3bの下方走行部18bに乗り移る点において、相違し
ている。
【0045】図3をも参照して、具体的に説明すると、
第1搬送装置2bの矢印X位置(図2参照)に設置され
た鶏卵1は、、チェーンベルト9a(図3参照)に所定
間隔で設けられている卵搬送板11aによって押され
て、順次搬送される。
【0046】そして、第1搬送装置2bの上方走行部1
7aを搬送されてきた鶏卵1は、下方へ回り込んで移動
し、下方走行部18aに至る。該下方走行部18aに
は、洗浄ブラシ4bと温水吹き付け装置(図2では図示
せず)が設置されており、ここで、鶏卵1の卵殻表面が
ブラッシングされながら洗浄される。
【0047】洗浄された鶏卵1は、第1搬送装置2bを
ガイド12a(図3参照)に沿って上方へ登りかけたと
ころで、自重で卵搬送板11から滑り落ち、第1搬送装
置2bと隣接して設置されている第2搬送装置3bを隔
てている仕切り板14に設けられた卵移動孔10を通過
し、第2搬送装置3bのチェーンベルト9bに所定間隔
で設けられた卵搬送板11bに乗り移る。
【0048】このように、第1搬送装置2bから第2搬
送装置3bへの卵の乗り換えを、鶏卵1の自重による落
下によって行うことにより、鶏卵1を、簡易な構造で、
しかも確実にコンベア2b、3b間を移動させることが
できる。
【0049】尚、図3に示す15,16の符号は、スプ
ロケットを示しており、チェーンベルト9a,9bは、
一つのモータによって駆動させている。
【0050】次に、第2搬送装置3bに移動した鶏卵1
は、該コンベア3bの下方走行部18bへ向けて、ガイ
ド12bに沿って移動する。そして、該下方走行部18
b上方に配置されたオゾン水吹き付け装置7から鶏卵1
に対してオゾン水19が吹き付けられて、卵殻表面が殺
菌される。そして、上方へ登り上がり、上方走行部17
bに至る。
【0051】上方走行部17bでは、鶏卵1は、ブラシ
5bでブラッシングされながら乾燥(乾燥装置は、図示
せず)されて、矢印Y位置で搬出される。
【0052】上記第2実施例では、第1搬送装置2bの
上方走行部17aから回り込んで下方走行部18aへ移
動させ、該下方走行部18aで洗浄した鶏卵1を、第2
搬送装置3bの下方走行部18bへ移して、殺菌し、上
方へ搬送して乾燥している構成を採用している。
【0053】このため、第1搬送装置2bの下方走行部
18bで発生する汚水や、第2搬送装置3bの下方走行
部18bで発生する殺菌処理水が、何れも装置下方で発
生するため、排水処理を容易に行うことができ、便利で
ある。
【0054】尚、第1搬送装置2bが設置される洗浄部
と、第2搬送装置3bが設置される殺菌乾燥部を、各々
をケーシングに収納して、隔離すれば、洗浄部で発生す
る汚水の飛沫が、殺菌乾燥部に入り込むことがなくなる
ため、更に殺菌を有効に行うことができる。
【0055】最後に、第2実施例の構成で、洗浄部と殺
菌乾燥部を独立させた条件の下、卵殻鈍端部に106
fu/5cm2の大腸菌を付着させて、分速259cm
のコンベア速度の条件で、温水のみで洗卵した場合と、
温水洗浄及び温オゾン水殺菌を行った場合を比較したデ
ータを、第4図に示す。
【0056】温水のみの洗卵では、、洗浄部と殺菌乾燥
部を独立させたことで、大腸菌数が大幅に低減したもの
の、殺菌部ベルト(並接する棒グラフの向かって左側に
対応)には、3.2×102cfu、乾燥ブラシ(並接
する棒グラフの向かって右側に対応)には、1.0×1
2cfuの大腸菌の付着が認められた。
【0057】しかし、併せて温オゾン水による殺菌を行
ったところ、オゾン濃度1ppmでは、殺菌ベルトで
2.9×10cfu、乾燥ブラシで1.4×10cfu
に減少し、更にオゾン濃度3ppmでは、殺菌ベルトで
は<10cfu、乾燥ブラシでは、大腸菌は検出されな
かった。
【0058】このように、本発明においては、洗浄部と
殺菌乾燥部を独立させ、かつ、温オゾン水による殺菌を
行うことで、相乗的な殺菌効果を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】本願によって開示される発明の効果を説
明すれば、以下の通りである。 (1)卵殻の洗浄を行う洗浄部の卵搬送コンベアと卵殺
菌乾燥部の搬送コンベアを分離したことにより、洗浄部
において発生する汚水がふりかかって、不衛生となりや
すい洗浄部の搬送コンベア(第1搬送装置)が、卵殺菌
乾燥部に入り込むことがなくなるため、殺菌効果を高め
ることができる。
【0060】(2)洗浄部の第1搬送装置の上方走行部
を移動させながら洗浄した卵を、続けて、第2搬送装置
の上方走行部に移して殺菌、乾燥することにより、第1
搬送装置と第2搬送装置の両コンベアの上方走行部を卵
を常に移動させることができるため、卵の洗浄状況を視
覚で確認しやすく、卵の搬送もスムーズであるため、装
置の取り扱いが容易である。
【0061】(3)第1搬送装置の上方走行部から回り
込んで下方走行部へ移動させて洗浄した卵を、第2搬送
装置に下方走行部へ移して殺菌し、上方へ搬送して乾燥
することにより、第1搬送装置の下方走行部で洗浄を行
い、第2搬送装置の下方走行部でオゾン水による殺菌を
行うことによって、洗浄水や殺菌処理水の何れも装置下
方で発生するため、排水処理を容易に行うことができ、
便利である。
【0062】(4)第1搬送装置の下方走行部で洗浄さ
れ、搬送されてきた鶏卵を、上方への移動途中で、第1
搬送装置に所定間隔で設けられた卵搬送板から滑り落ち
て第2搬送装置に乗り移り、該第2搬送装置の下方走行
部へ向かわせるようにすることによって、第1搬送装置
から第2搬送装置への卵の乗り換えを、卵の自然落下に
より行うことができ、鶏卵を、簡易な構造で、しかも確
実に、コンベア間を移動させることができる。
【0063】(5)殺菌乾燥部において、温オゾン水を
使用して殺菌を行うことにより、殺菌水温が卵温より低
い場合に、毛細管力あるいは内部の冷却収縮起こる吸引
力で、微細孔(気孔)を通して浸透する水が多くなり、
それに伴う微生物の卵内部への侵入数増加を防止でき
る。
【0064】(6)洗浄部と殺菌乾燥部をケーシング等
により隔離すれば、洗浄部で発生する汚水の飛沫が、殺
菌乾燥部に付着等することがなくなって、より殺菌効果
を高めることができる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係る卵殻洗浄殺菌装置の第1実
施例を真上から見た概略図 (B)同実施例を真横から見た概略図
【図2】本発明に係る卵殻洗浄殺菌装置の第2実施例の
装置構造を横から見た概略図
【図3】同実施例の洗浄部と殺菌乾燥部の境界部分を示
す拡大図
【図4】温水のみで洗卵した場合と、温水洗浄及び温オ
ゾン水殺菌を行った場合を比較したデータを示す図
【図5】従来の卵洗浄殺菌装置を簡略に表す図
【図6】(A)より具体的な従来の卵洗浄殺菌装置を真
上から見た概略図 (B)同装置を真横から見た概略図
【符号の説明】
1 鶏卵 2(2a、2b)第1搬送装置 3(3a、3b)第2搬送装置 4(4a、4b)洗浄ブラシ 5(5a、5b)乾燥ブラシ 6 温水吹き付け装置 7 温オゾン水吹き付け装置 8 乾燥装置 11(11a、11b)卵搬送板 17(17a、17b)上方走行部 18(18a、18b)下方走行部 19 温オゾン水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】卵殻の洗浄した後に、オゾン水を卵殻に吹
    き付けて殺菌を行い、続いて乾燥を行う卵殻洗浄殺菌装
    置において、 卵殻の洗浄を行う洗浄部に設けられた第1搬送装置と卵
    殺の殺菌及び乾燥を行う殺菌乾燥部に設けられた第2搬
    送装置を分離することを特徴とする卵殻洗浄殺菌装置。
  2. 【請求項2】前記洗浄部が、前記第1搬送装置と、該第
    1搬送装置の上部に配設した温水吹き付け装置及び洗浄
    ブラシと、から構成され、 前記殺菌乾燥部が、洗浄部に隣接された第2搬送装置
    と、該第2搬送装置の上部に配設されたオゾン水吹き付
    け装置及び乾燥装置と、から構成され、 第1搬送装置の上方走行部を移動しながら洗浄された卵
    が、第2搬送装置の上方走行部に移動して、殺菌、乾燥
    されることを特徴とする請求項1記載の卵殻洗浄殺菌装
    置。
  3. 【請求項3】前記洗浄部が、前記第1搬送装置と、該第
    1搬送装置の下方走行部に配設された温水吹き付け装置
    及び洗浄ブラシと、から構成され、 前記殺菌乾燥部が、洗浄部に隣接された第2搬送装置
    と、該第2搬送装置の下方走行部に配設されたオゾン水
    吹き付け装置と、該第2搬送装置の上方走行部に配設さ
    れた乾燥装置と、から構成され、 前記第1搬送装置の上方走行部から移動して下方走行部
    で洗浄された卵が、第2搬送装置に移動して、殺菌、乾
    燥されることを特徴とする請求項1記載の卵殻洗浄殺菌
    装置。
  4. 【請求項4】前記第1搬送装置の下方走行部で洗浄され
    た卵が、上方への移動途中で、該第1搬送装置を構成す
    るチェーンベルトに所定間隔で設けられた卵搬送板から
    斜め下方に滑り落ちて、第2搬送装置に乗り移り、該第
    2搬送装置の下方走行部へ向かうことを特徴とする請求
    項3記載の卵殻洗浄殺菌装置。
  5. 【請求項5】前記殺菌乾燥部において、温オゾン水を使
    用して殺菌を行うことを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の卵殻洗浄殺菌装置。
  6. 【請求項6】前記洗浄部と前記殺菌乾燥部をそれぞれケ
    ーシングして、隔離したことを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれかに記載の卵殻洗浄殺菌装置。
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