JPH11234231A - Fm多重放送受信機 - Google Patents

Fm多重放送受信機

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JPH11234231A
JPH11234231A JP4896598A JP4896598A JPH11234231A JP H11234231 A JPH11234231 A JP H11234231A JP 4896598 A JP4896598 A JP 4896598A JP 4896598 A JP4896598 A JP 4896598A JP H11234231 A JPH11234231 A JP H11234231A
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multiplex
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ受信開始時のデータの欠落を低減する
ことができるFM多重放送受信機を提供すること。 【解決手段】 FM多重放送受信機1は、FM多重放送
を受信してVICSデータあるいはDGPSデータを得
るために、フロントエンド12、中間増幅/FM検波回
路14、フィルタ回路16、LMSK復調回路18、C
PU24、メモリ26、選局回路30を備える。CPU
24は、選局回路30に指示を送って受信周波数を切り
替えて新たなFM多重放送に含まれる多重化データを受
信する際に、ビット同期をとってビットデータ列の各ビ
ットを直接取り込み、メモリ26に格納する。また、C
PU24は、このメモリ26に格納されたデータの中か
らブロック識別BICを探してブロック同期を確立し、
その後のデータ編集等を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のデータが多
重化されたFM多重放送を受信するFM多重放送受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】DARC(Data Radio Channel)方式を
用いたFM多重放送は、デジタルデータを符号化し、副
搬送波周波数76kHzの多重信号をステレオベースバ
ンド信号に周波数多重化して、FM変調している。FM
多重放送の応用分野は広く、代表的なものとしては、ニ
ュースや天気予報等の文字情報番組をFM多重放送で提
供するいわゆる「見えるラジオ」があり、利用者は表示
装置に表示された各種番組から所望の番組を選択するこ
とによって、必要とする文字情報番組を見ることができ
る。
【0003】また、車両に対して渋滞や通行規制等の各
種情報をFM多重放送で提供する道路交通情報通信シス
テム(VICS)が実用化されており、利用者が所定の
FM放送を受信することにより所望のVICSサービス
画面を得ることができる。このVICS対応のFM多重
放送受信機は、一般には表示装置を有するナビゲーショ
ン装置と組み合わせて使用されることが多い。
【0004】さらに、最近では他のFM多重放送を利用
して差動グローバルポジショニングシステム(以下、D
GPSと称する)データを送信し、ナビゲーション装置
に使用されるGPS受信機による測位位置を補正しよう
とする計画がある。このDGPSは、正確な位置が既知
の場所においてGPS受信機によってGPS衛星電波を
受信測位してその誤差を決定し、決定した誤差の補正係
数等のデータをFM多重放送によって送信するものであ
り、これを受信したナビゲーション装置においてGPS
受信機による測位位置に上述した誤差分の補正が加えら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、単独のチュ
ーナを搭載しているFM多重放送受信機において、VI
CSデータを受信中にDGPSデータを受信しようとす
ると、通常はチューナの受信周波数を切り替えて、デコ
ーダで同期を確立した後に切り替え先のDGPSデータ
を得ることができる。すなわち、新たな受信周波数に切
り替えて多重化データを受信する場合には、データ受信
に先立って同期を確立する処理が必要となるため、受信
周波数を切り替えてから実際に多重化データを得ること
ができるようになるまでに時間がかかっていた。当然な
がら、同期をとっている間は、それまでに受信していた
FM放送に含まれる多重化データも、これから受信しよ
うとしているFM放送に含まれる多重化データも受信す
ることができないため、切り替え前後に受信可能なデー
タ量が少なくなるという問題があった。
【0006】また、1つのFM放送に含まれる多重化デ
ータを受信する場合も同様であり、例えば、文字データ
を受信しようとして電源を投入してからデコーダによる
同期確立処理を行うと、その分だけ文字データが欠落す
るため、文字データの受信を開始するタイミングが遅く
なり、受信内容を表示するまでの時間が長くなる。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、データ受信開始時のデータ
の欠落を低減することができるFM多重放送受信機を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のFM多重放送受信機は、受信したFM
多重放送に含まれる多重化データを分離した後に順に取
り込んで格納し、この格納されたデータの中から所定の
同期パターンを抽出することにより、同期を確立してい
る。したがって、同期を確立した後にデータを取り込ん
で格納する場合に比べると、同期確立前に取り込んだ分
多くの多重化データを受信してデータの欠落を低減する
ことができる。
【0009】また、データの単位を考慮せずに、取り込
んだ順にデータが格納されるため、データを読み出す際
に、抽出された同期パターンの位置を基準にして所定デ
ータ長のデータの読み出しを行うことが好ましい。この
ようにしてデータ読み出しを行うことにより、同期確立
前に格納されたデータを同期確立後に使用することがで
きる。
【0010】また、上述した多重化データは複数のブロ
ックからなるフレームを単位としたデータ構造を有して
おり、複数のブロックのそれぞれに含まれるブロック識
別情報を同期パターンとして抽出することにより、多重
化データのブロック同期を確立することが好ましい。通
常は、複数のブロックからなるフレームを単位として多
重化データの送受を行うことが多く、このような場合に
はブロック同期を確立した後に多重化データの受信が行
われるが、このブロック同期を確立するには数ブロック
分の時間を要し、この間は多重化データを受信できな
い。ところが、本発明では、ブロック同期確立前に多重
化データを取り込んで格納し、ブロック同期確立後にこ
れらのデータも使用することができるため、同期確立に
要する時間に関係なく、より多くのブロックデータを得
ることができる。
【0011】また、上述した同期パターンの抽出におい
ては、格納しておいたデータの中から所定ビット数のデ
ータを読み出して、これを同期パターンと比較している
が、完全一致の場合に加え、所定ビット数を除く残りが
同じである不完全一致の場合も同期パターンが抽出され
たものとして処理することが好ましい。FM多重放送の
受信位置での電界強度等によっては、受信した多重化デ
ータにビット誤りが生じる場合があり、これをある程度
許容することにより、同期確立動作を効率よく行うこと
ができる。
【0012】また、上述した不完全一致を許容する場合
には、格納されたデータの他の所定位置に予想された内
容のデータが含まれるか否かを調べ、含まれる場合に同
期を確立することが好ましい。不完全一致の場合には、
同期パターンでないデータを同期パターンであるとして
誤判断するおそれがあるが、他の位置の内容を照合する
ことにより、この誤判断を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を適用した一実施形態のF
M多重放送受信機は、周波数切り替え後や電源投入直後
において、復調されたデータを順に取り込んで格納し、
この格納されたデータを調べることにより同期検出等を
行うことに特徴がある。以下、一実施形態のFM多重放
送受信機について図面を参照しながら説明する。
【0014】(1)FM多重放送受信機の構成 図1は、本発明を適用した一実施形態のFM多重放送受
信機の構成を示す図である。同図に示すFM多重放送受
信機1は、アンテナ10で受信したFM放送信号からF
M多重データを復調して格納するために、フロントエン
ド(F/E)12、中間周波増幅/FM検波回路(IF
/DET)14、フィルタ回路16、LMSK(Level
controlled Minimum Shift Keying )復調回路18、C
PU24、メモリ26および選局回路30を含んで構成
されている。
【0015】フロントエンド12は、アンテナ同調回路
や高周波増幅回路、局部発振回路、混合回路等を含んで
おり、アンテナ10から入力されるFM放送信号に対し
て高周波増幅を行うとともに所定の周波数変換を行う。
例えば、受信したい所望の周波数のFM放送信号がフロ
ントエンド12に入力されたときに10.7MHzの中
間周波信号に変換される。中間周波増幅/FM検波回路
14は、フロントエンド12から出力される中間周波信
号を増幅するとともに同調動作を行い、その同調結果に
対してFM検波処理を行うものである。フィルタ回路1
6は、FM検波後の信号に含まれる多重信号を分離する
ためのものである。DARC方式を用いたFM多重放送
を考えた場合には、図2に示すように、FM検波後の信
号には76kHz前後の多重信号が含まれており、フィ
ルタ回路16によってこの信号成分のみが抽出される。
LMSK復調回路18は、フィルタ回路16から出力さ
れるLMSK変調信号に対して遅延検波を施し、ビット
クロックの再生とビットデータ列の復調を行う。
【0016】CPU24は、LMSK復調回路18から
出力されるビットデータ列を順次取り込んでメモリ26
に格納し、その後ブロック同期やフレーム同期を確立す
る。また、CPU24は、これらのブロック同期やフレ
ーム同期がとられたデータに対して、CRC(Cyclic R
edundancy Check )コードによる誤り検出を行うととも
に、誤りがあった場合にはその訂正を行う。誤り訂正
は、(272,190)短縮化差集合巡回符号を縦横二
重に用いた積符号によって行われ、高い確率で誤り訂正
が行われる。
【0017】また、CPU24は、このFM多重放送受
信機1の受信周波数をVICS用あるいはDGPS用の
いずれかに設定して、それぞれに対応した誤り訂正後の
データ(データパケット)を編集して、それよりも上位
階層の各種データを作成する。メモリ26は、一部がC
PU24の作業領域として使用され、他の一部がCPU
24によって作成された各種データの格納領域として使
用される。
【0018】選局回路30は、FM多重放送受信機1の
受信周波数を設定するためのものであり、フロントエン
ド12内の局部発振回路とともにPLL(位相同期ルー
プ)を構成する。例えば、プログラマブルカウンタから
なる分周回路を有しており、この分周比をCPU24か
らの指示によって変更することによりフロントエンド1
2内の局部発振回路の発振周波数を変えて、受信周波数
の切り替えを行う。
【0019】上述したフロントエンド12、中間周波増
幅/FM検波回路14、選局回路30が多重放送受信手
段に、フィルタ回路16、LMSK復調回路18がデー
タ分離手段に、CPU24がデータ取込手段、同期パタ
ーン抽出手段、データ読み出し手段に、メモリ26がデ
ータ格納手段にそれぞれ対応している。
【0020】(2)FM多重放送の階層構造 次に、DARC方式を用いたFM多重放送の階層構造の
一部について簡単に説明する。上述したFM多重放送受
信機1による処理の対象となるDARCの階層構造に
は、伝送路についての階層1、誤り訂正についての階層
2、データパケットについての階層3等が含まれてお
り、これらはVICSデータ、DGPSデータ、文字デ
ータ等で基本的に共通している。
【0021】伝送路についての階層1は、上述した中間
周波増幅/FM検波回路14から出力されるFM検波後
の信号(ベースバンド信号)に対応している。図2に示
すように、FM検波後の信号には76kHz前後のFM
多重信号が含まれており、このFM多重信号のみがフィ
ルタ回路16によって分離され、LMSK復調回路18
を通すことによりこのFM多重放送信号に対応したFM
多重データが得られる。
【0022】誤り訂正についての階層2は、誤り検出や
誤り訂正を行う際のフレーム構造を示している。図3
は、階層2に対応したフレーム構造を示す図である。同
図に示すように、LMSK復調回路18から出力される
FM多重放送データは1フレームあたり合計で272ブ
ロックからなり、この内190ブロックはデータパケッ
トを含むブロックであり、残りの82ブロックはパリテ
ィパケットを含むブロックである。この82ブロック
は、データパケットを含むブロックの間に分散して配置
されている。
【0023】CPU24は、各ブロックの先頭部分に含
まれるブロック識別符号BIC(Block Identify Code
)を検出することによりブロック同期をとっており、
同図に示すいずれかの変化点(例えば、ブロック識別符
号BIC4からBIC1へ変化する点)を検出すること
によりフレーム同期をとっている。また、CPU24
は、各ブロックに含まれるCRCに基づいて、データパ
ケットを構成する各ビットデータの誤りを検出し、誤り
を検出した場合にはパリティパケットあるいはパリティ
を用いてその訂正を行う。
【0024】VICSデータや文字データは、図4に示
した1フレーム内の190ブロックに含まれるデータパ
ケットを用いて伝送される。また、DGPSデータは、
この190ブロック内の先頭に位置する2つのデータパ
ケットを用いて伝送される。また、フレームの伝送速度
は、16kbpsであるため、1ブロックは18msご
とに受信され、1フレーム(=288ビット×272ブ
ロック)は4.896秒ごとに受信される。すなわち、
DGPSデータは、4.896秒周期で36ms間受信
されることになる。
【0025】階層3は、データパケットの構造を示して
おり、その詳細が図4に示されている。同図に示す各デ
ータパケットは、32ビットあるいは16ビットのプリ
フィックスと、残りの144ビットあるいは160ビッ
トのデータブロックを含んで構成される。先頭のプリフ
ィックスは、情報内容であるデータブロックの識別を行
うために付加されており、サービス識別SI、復号識別
フラグ、情報終了フラグ、更新フラグ、データグループ
番号、データパケット番号からなっている。
【0026】VICSデータや文字データの場合には、
上述したデータパケットに含まれるデータブロックが複
数個集まって階層4のデータグループが形成される。ま
た、DGPSデータの場合には、図5に示すように、2
つのデータパケットに含まれるデータブロックが2個集
まって、GPS測位位置の補正に必要なDGPSデータ
が含まれる階層4のデータグループが形成される。
【0027】(3)FM多重放送受信機の動作 (3−1)受信周波数切り替え時の動作 まず、FM多重放送受信機1の受信周波数切り替え時の
動作について説明する。図6は、FM多重放送受信機1
の受信周波数切り替え時の動作手順を示す流れ図であ
る。なお、FM多重放送受信機1は、通常はVICSデ
ータを受信しており、所定のタイミングで一定周期毎に
DGPSデータの受信動作を行うようになっている。
【0028】VICSデータを受信中に、CPU24
は、DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開
始タイミングに達したか否かを判定する(ステップ10
0)。この切り替え動作の開始タイミングは、DGPS
データの受信タイミングよりも受信周波数の切り替え動
作に必要な時間分先行して時点が設定される。但し、そ
れほど正確である必要はなく、ある程度のマージンを加
味して大まかなタイミングが設定される。
【0029】切り替え動作の開始タイミングに達する
と、CPU24は、選局回路30に指示を送って、受信
周波数をDGPSデータが多重化されているFM放送の
周波数に設定して、受信周波数を切り替える(ステップ
101)。次に、CPU24は、LMSK復調回路18
から出力されるDGPSデータを含むビットデータ列に
対してビット同期の検出を行い(ステップ102)、ビ
ット同期がとられたビットデータ列を取り込んで、一時
的にメモリ26に格納する(ステップ103)。具体的
には、CPU24は、LMSK復調回路18から出力さ
れるクロックによってビット同期を検出し、このクロッ
クに同期してビットデータ列を取り込んで、メモリ26
に格納する。
【0030】このようにしてビットデータ列をメモリ2
6に順次格納する動作と並行して、CPU24は、メモ
リ26に格納されたビットデータ列に対して、ブロック
同期の検出を行う(ステップ104)。ブロック同期の
検出手順については後述する。上述したように、DGP
Sデータは、1フレーム(272ブロック)内の先頭に
位置する2ブロックだけに含まれているため、ブロック
同期を検出することによって、メモリ26に格納された
ビットデータ列のどの位置にDGPSデータを含むブロ
ックデータがあるかを認識することができる。
【0031】次に、CPU24は、同期がとられたブロ
ックに対して、CRCによる誤り検出を行うとともに、
誤りがあった場合にはその訂正を行い(ステップ10
5)、誤り訂正後の正しいパケットデータがメモリ26
に格納される(ステップ106)。
【0032】このメモリ26に格納されたDGPSデー
タは、再びCPU24によって読み出され、図4あるい
は図5に示すような階層3あるいはこれより上位階層の
データに編集され、図示しない入出力インタフェース部
を介してナビゲーション装置に向けて転送される。ま
た、CPU24は、上述したステップ104〜106の
動作と並行して、選局回路30に指示を送って、受信周
波数をVICSデータが多重化されているFM放送の周
波数に設定して、受信周波数をVICSデータ用に切り
替える(ステップ107)。
【0033】上述したDGPSデータを受信する一連の
処理が終了した後、あるいはDGPSデータ用の受信周
波数の切り替え動作の開始タイミングに達していない場
合(ステップ100において否定判断の場合)には、C
PU24は、LMSK復調回路18から出力されるVI
CSデータを含むビットデータ列に対してビット同期の
検出を行い(ステップ108)、ビット同期がとられた
ビットデータ列を取り込んで、一時的にメモリ26に格
納する(ステップ109)。
【0034】次に、CPU24は、メモリ26に格納さ
れたビットデータ列に対して、ブロック同期やフレーム
同期の検出を行い(ステップ110)、同期がとられた
ビットデータ列に対して、CRCによる誤り検出を行う
とともに誤りがあった場合には誤り訂正を行い(ステッ
プ111)、誤り訂正後の正しいデータパケットがメモ
リ26に格納される(ステップ112)。
【0035】このメモリ26に格納されたVICSデー
タは、VICSデータの受信動作と並行してCPU24
によって読み出され、階層3あるいはこれより上位階層
の各種データに編集され、必要に応じて図示しない入出
力インタフェース部を介してナビゲーション装置に転送
される。また、上述したVICSデータの受信動作は、
DGPSデータ用の受信周波数の切り替え動作の開始タ
イミングに達するまで繰り返される。
【0036】このように、受信周波数を切り替えて異な
るFM多重放送に含まれるVICSデータとDGPSデ
ータとを交互に受信する場合に、ビット同期をとった状
態でデータの内容を判別することなく一旦メモリ26に
格納し、その後この格納されたデータを読み出してブロ
ック同期やフレーム同期をとっている。したがって、従
来のようにブロック同期をとった後にデータを取り込む
場合と比べると、ブロック同期をとるすために必要な数
ブロック分早くデータの取り込みを開始することがで
き、データ受信開始時に生じるデータの欠落を低減する
ことができる。
【0037】(3−2)ブロック同期の検出 次に、ブロック同期をとる動作について説明する。ブロ
ック同期の確立は、上述したように、ブロック識別符号
BICを検出することによって行われるため、ビット同
期がとられてメモリ26に格納されたデータの中からB
ICのビット構成を検出すれば、ブロック同期が確立さ
れたことになる。
【0038】図7は、FM多重放送受信機1におけるブ
ロック同期検出の動作手順を示す図である。まず、CP
U24は、ビット同期がとられてメモリ26に格納され
たビットデータ列から連続した任意の16ビットデータ
を抽出する(ステップ300)。抽出するデータのビッ
ト数を「16」としたのは、ブロック識別符号BICが
16ビットで構成されているからである。
【0039】次に、CPU24は、この抽出した16ビ
ットデータがBICと一致するか否かを判定する(ステ
ップ301)。図8は、BICのビット構成を示す図で
ある。BIC1〜4のそれぞれは、図8に示す特有のビ
ット構成を有しているため、CPU24は、抽出した1
6ビットデータがBIC1〜4のいずれかのビット構成
と一致すれば、その抽出した16ビットデータがBIC
であると判断して、ブロック同期を確立して一連の処理
を終了する。
【0040】また、抽出した16ビットデータがいずれ
のBICとも一致しない場合には、CPU24は、ステ
ップ300において16ビットデータを抽出した位置を
1ビットだけシフトして(ステップ302)、再びステ
ップ300(16ビットデータの抽出)以降の処理を繰
り返す。このように、メモリ26から抽出した16ビッ
トデータとBICのビット構成とを比較することによ
り、CPU24によってブロック同期が確立される。
【0041】ところで、上述した動作手順では、メモリ
26から抽出した16ビットデータがBICのビット構
成と一致する場合にのみ、そのビットデータ列をBIC
であると判断したが、メモリ26に格納されたビットデ
ータ列は誤り訂正される前のものであるため、電界強度
が弱い場合等においては多くのビット誤りが生じる場合
もある。そこで、抽出した16ビットデータとBICの
ビット構成との不一致が1ビットまたは2ビット程度で
あれば、その16ビットデータをBICであるとみなし
てもよい場合がある(以下では、この判断手法をあいま
い検出という)。但し、あいまい検出によって、BIC
以外のデータをBICであると判断してしまう可能性も
あるため、これを防止するための対策を講じる必要があ
る。
【0042】図9は、あいまい検出によるブロック同期
検出の動作手順を示す図である。まず、CPU24は、
ビット同期がとられてメモリ26に格納されたビットデ
ータ列から連続した任意の16ビットデータを抽出し
(ステップ400)、この抽出した16ビットデータが
BICであるか否かを判定する(ステップ401)。具
体的な判定方法は、図7に示したステップ301の判定
処理と同様に、抽出した16ビットデータと図8に示し
たBIC1〜4のそれぞれとを比較し、一致するものが
あれば、抽出した16ビットデータがBICであると判
断して、ブロック同期を確立して処理を終了する。
【0043】また、抽出した16ビットデータがいずれ
のBICとも一致しない場合には、CPU24は、さら
にこの抽出した16ビットデータがBICであると推定
できるか否かを判定する(ステップ402)。具体的に
は、抽出した16ビットデータと図8に示すBIC1〜
4のいずれかのビット構成とを比較し、不一致のビット
が1ビットまたは2ビットであれば、抽出した16ビッ
トデータがBICであると推定する。
【0044】抽出したビットデータ列がBICであると
推定できない場合(3ビット以上が異なる場合)には、
CPU24は、ステップ400において16ビットデー
タを抽出した位置を1ビットだけシフトして(ステップ
404)、再びステップ400(16ビットデータの抽
出)以降の処理を繰り返す。
【0045】また、抽出したビットデータ列がBICで
あると推定できる場合には、CPU24は、次のブロッ
クの所定位置にBICであると推定される16ビットデ
ータが格納されているか否かを判定する(ステップ40
3)。図3に示すように1ブロックは288ビットで構
成されているため、ステップ400において抽出した1
6ビットデータがBICである場合には、これより28
8ビット後方(あるいは前方)の16ビットデータもB
IC(あるいはBICと1ビットあるいは2ビット異な
る16ビットデータ)であるため、CPU24は、この
16ビットデータをメモリ26から読み出して、これが
BICあるいはBICと1ビットまたは2ビット違いの
データであるかどうかを調べる。
【0046】メモリ26から読み出された16ビットデ
ータがBICあるいはBICと1ビットまたは2ビット
違いのデータである場合には、ステップ403において
肯定判断がなされ、CPU24は、ブロック同期を確立
して一連の処理を終了する。また、メモリ26から読み
出された16ビットデータがBIC、BICと1ビット
あるいは2ビット違いのデータのいずれにも一致しない
場合には、ステップ403において否定判断がなされ、
ステップ400において16ビットデータを抽出した位
置が1ビットだけシフトされた後に(ステップ40
4)、ステップ400以降の処理が繰り返される。
【0047】このように、抽出した16ビットデータが
BICと推定された場合には、他のブロックの同一位置
にBICそのものあるいはBICであると推定されるデ
ータが格納されていることを確かめた後にブロック同期
の確立が行われる。このように、他のブロックのBIC
を調べることにより、あいまい検出を行ったためにBI
C以外の16ビットデータをBICであると誤判断する
ことを防止することができる。
【0048】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。例えば、上述した実施形態では、受信
周波数を切り替えてVICSデータとDGPSデータと
を受信したが、受信する多重化データはこれ以外のもの
であってもよく、例えばVICSデータと文字データ、
DGPSデータと文字データなど、他にも様々な組み合
わせが考えられる。
【0049】また、上述した実施形態では、CPU24
の制御によってVICSデータとDGPSデータとを交
互に受信するようにしたが、利用者が操作部(図示せ
ず)を操作して、受信対象となる番組(多重化データ)
を選択するような場合であっても本発明を適用すること
ができる。このような場合でも、番組を切り替えた直後
に欠落するデータ量を低減することができる。
【0050】また、図9に示した流れ図では、あいまい
検出によるBICの推定が正しいか否かを、他のブロッ
クの同一位置に存在するBICを調べることにより判定
したが、ビット構成があらかじめ定義されている他のデ
ータを調べることにより、BICの推定が正しいか否か
を判定するようにしてもよい。例えば、パリティパケッ
ト以外のデータパケットの先頭にはプリフィックスが存
在するため、同一ブロックあるいは他のブロックの所定
位置にプリフィックスが存在するか否かを調べることに
より、BICの推定が正しいか否かを判定してもよい。
【0051】また、あいまい検出を行う場合に、抽出し
た16ビットデータとBICとが1ビットあるいは2ビ
ット相違する場合を考慮に入れたが、このビット数は任
意に設定可能である。
【0052】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、受信
した多重化データを分離した後に順に取り込んで格納
し、この格納されたデータの中から所定の同期パターン
を抽出することにより同期を確立しているため、同期確
立後にデータを取り込んで格納する場合に比べると、同
期確立前に取り込んだ分多くの多重化データを受信して
データの欠落を低減することができる。また、データの
単位を考慮せずに、取り込んだ順にデータが格納される
が、データを読み出す際に、抽出された同期パターンの
位置を基準にして所定データ長のデータの読み出しを行
うことにより、同期確立前に格納されたデータを同期確
立後に使用することができる。
【0053】また、上述した同期パターンの抽出におい
ては、格納しておいたデータの中から所定ビット数のデ
ータを読み出して、これを同期パターンと比較するが、
完全一致の場合に加え、所定ビット数を除く残りが同じ
である不完全一致の場合も含めることにより、同期確立
動作を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のFM多重放送受信機の構成を示す
図である。
【図2】階層1の伝送路信号を示す図である。
【図3】階層2に対応したフレーム構造を示す図であ
る。
【図4】階層3のデータパケットの構造を示す図であ
る。
【図5】2つのデータパケットに含まれるDGPSデー
タの構造を示す図である。
【図6】FM多重放送受信機において受信周波数を切り
替える際の動作手順を示す流れ図である。
【図7】FM多重放送受信機によるブロック同期検出の
動作手順を示す図である。
【図8】ブロック識別符号BICのビット構成を示す図
である。
【図9】FM多重放送受信機によるブロック同期検出の
動作手順の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信機 12 フロントエンド(F/E) 14 中間周波増幅/FM検波回路(IF/DET) 16 フィルタ回路 18 LMSK復調回路 24 CPU 26 メモリ 30 選局回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01S 5/14 G01S 5/14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重化データが含まれるFM多重放送を
    受信する多重放送受信手段と、 前記多重放送受信手段によって受信された前記FM多重
    放送に含まれる多重化データを分離するデータ分離手段
    と、 前記データ分離手段によって分離された多重化データを
    順に取り込むデータ取込手段と、 前記データ取込手段によって取り込まれたデータを格納
    するデータ格納手段と、 前記データ格納手段に格納されたデータの中から所定の
    同期パターンを抽出する同期パターン抽出手段と、 を備えることを特徴とするFM多重放送受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記同期パターン抽出手段によって抽出された同期パタ
    ーンの位置を基準にして、前記データ格納手段から所定
    データ長のデータの読み出しを行うデータ読み出し手段
    をさらに備えることを特徴とするFM多重放送受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記多重化データは、複数のブロックからなるフレーム
    を単位としたデータ構造を有しており、 前記同期パターン抽出手段は、前記複数のブロックのそ
    れぞれに含まれるブロック識別情報を前記同期パターン
    として、前記データ格納手段に格納されたデータの中か
    ら抽出することにより、前記多重化データのブロック同
    期を確立することを特徴とするFM多重放送受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記同期パターン抽出手段は、前記データ格納手段から
    所定ビット数のデータを読み出し、これを前記同期パタ
    ーンと比較することにより前記同期パターンの抽出を行
    っており、完全一致の場合に加え、所定ビット数を除く
    残りが同じである不完全一致の場合に同期を確立するこ
    とを特徴とするFM多重放送受信機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記同期パターン抽出手段は、前記不完全一致の場合に
    は、前記データ格納手段に格納されているデータの他の
    位置の内容を調べ、これが所定のパターンに一致したと
    きに同期を確立することを特徴とするFM多重放送受信
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011024328A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 列車制御装置
JP2014228541A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 オーツー マイクロ, インコーポレーテッド エフェメリス収集デバイスおよび方法

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