JPH1123249A - 調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法およびそれに用いられる測定具 - Google Patents

調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法およびそれに用いられる測定具

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JPH1123249A
JPH1123249A JP18144397A JP18144397A JPH1123249A JP H1123249 A JPH1123249 A JP H1123249A JP 18144397 A JP18144397 A JP 18144397A JP 18144397 A JP18144397 A JP 18144397A JP H1123249 A JPH1123249 A JP H1123249A
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wire
measuring
electric wire
length
manufacturing apparatus
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JP18144397A
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Seiji Kirita
清司 桐田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電線の調尺寸法を経済的に測定すること。 【解決手段】調尺電線製造装置の電線送給路に送給され
た電線を、電線送給路上で測定する。好ましくは、電線
を樋部内に収容し、樋部に設けた目盛りで長さを測定す
る。測定された電線の長さ調整を後続する電線の加工前
に行なう。 【効果】検査対象となる電線に後続する電線を加工する
前に調整を行なうことができるので、無駄な不良電線が
発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調尺電線製造装置の
調尺寸法検査方法およびそれに用いられる測定具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定長さに切断された電線の
両端部に端子金具を圧着するようにした調尺電線製造装
置がある(例えば、特公平6−66148号)。この調
尺電線製造装置においては、送給ローラによって電線送
給路に沿って電線を送給し、この電線送給路中で電線の
切断および電線端部の皮剥ぎを皮剥ぎ装置により行う。
その後、皮剥ぎ装置に裁断されることにより、電線送給
方向上流側で当該電線送給路中に位置する電線に関して
は、これをノズル付クランプによってクランプした状態
で、電線送給路を挟んだ両側にある端子圧着装置の一方
に移送し、当該電線の電線送給方向下流側(いわゆる
「A端側」)の皮剥ぎ端部に端子金具を圧着する。ま
た、これと並行して、電線送給方向下流側で当該電線送
給路中に位置する電線に関しては、これを円盤状のイン
デックステーブルに放射方向に配設されたクランプ機構
によってクランプした状態で、電線送給路を挟んだ両側
にある端子圧着装置の他方に移送し、当該電線の電線送
給方向上流側(いわゆる「B端側」)の皮剥ぎ端部に端
子金具を圧着する。
【0003】B端側に端子が圧着された調尺電線は、上
記インデックステーブルによってさらに当該インデック
ステーブルの回転方向下流側に搬送され、インデックス
テーブルを覆っている安全カバーと一体化された電線ト
レイ上に収容される。調尺電線の裁断寸法を設定する際
には、調尺電線製造装置の制御パネルを操作して、上記
送給ローラによる繰り出し量を調整するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した調尺電線製造
装置において、従来、制御パネルで設定された裁断寸法
を検査する際には、専ら、裁断されて電線トレイに収容
された調尺電線を実測しているに過ぎなかった。しかし
ながら、上記調尺電線製造装置は連続的に電線の調尺/
裁断を行なうものであるから、最初の調尺電線が電線ト
レイに到達するまでに、検査対象となる設定で後続する
電線が複数本(例えば5本)製造されていた。このた
め、設定を調整する必要がある場合にも、未調整の設定
で何本もの電線が裁断されてしまい、不経済であった。
【0005】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、裁断寸法の検査を経済的に行なうことのできる
調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法およびそれに用い
られる測定具を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は直線状の電線送給路に電線を送給し、送給さ
れた電線を、定位置にて上記電線送給路を開閉する裁断
ユニットにより裁断することにより、予め制御機構で設
定された調尺寸法に基づいて連続的に調尺電線を製造す
る調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法であって、電線
が電線送給路に送給された時点で裁断ユニットで裁断す
る前に調尺電線製造装置の動作を一時停止する工程と、
電線送給路に送給された電線をその位置で実測すること
により、調尺寸法を検査する工程とを含むことを特徴と
する調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法である。
【0007】この特定事項を含む発明では、調尺電線製
造装置の制御機構で設定された調尺寸法通りに電線が裁
断されているか否かを測定し、検査するに当たり、電線
送給路で一時停止している電線をその位置で実測するこ
とになるので、検査対象となる電線に後続して製造され
る電線が加工されるのに先立って、制御機構の設定変更
や補正を行なうことが可能になる。
【0008】また、本発明の別の態様は、上述の調尺電
線製造装置の調尺寸法検査方法に使用される測定具であ
って、少なくとも電線を導入可能な開口部を有する筒状
に形成されているとともに、開口部から導入した電線を
径方向に排出可能なスリットを長手方向に沿って区画す
る樋部と、電線送給路に送給される電線の送給方向下流
側を上記樋部内に収容できるように、樋部の開口部を電
線送給路に臨ませた姿勢で調尺電線製造装置に取り付け
る取付け部材と、樋部に設けられ、調尺電線製造装置の
裁断ユニットからの電線の長さを計測可能な計測手段と
を含んでいることを特徴とする測定具である。
【0009】この特定事項を含む発明では、調尺寸法を
検査するために一時停止された電線をその位置で実測す
るに当たり、樋部内に収容された電線の端部の位置を計
測手段で計測することにより、調尺電線製造装置の裁断
ユニットから電線の自由端迄の距離を容易に特定するこ
とが可能になる。また、スリットによって電線が排出さ
れるのを許容することにより、調尺電線製造装置の運転
時においても、樋部が調尺電線の加工に何ら支障を来す
ことがない。計測手段としては、樋部の外周に目盛りを
形成しておくことが好ましい。その場合には廉価でしか
も正確に電線の調尺寸法を計測することが可能になる。
【0010】好ましい態様において、上記取付け部材
は、樋部の姿勢を調整可能に支持するものである。この
特定事項を含む発明では、樋部の姿勢を変更することに
より、樋部のスリットの開口位置を加工される電線の調
尺寸法に応じて調整することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。図1は
本発明の実施の一形態を示す斜視図であり、図2は図1
の実施の形態が採用されている調尺電線製造装置の概略
構成を示す平面略図である。
【0012】図1および図2を参照して、図示の実施の
形態に係る調尺電線製造装置1は、図2の上下方向に沿
って直線状に延びる電線送給路Rを区画しており、この
電線送給路Rに対し、図示しない電線繰り出しロールか
ら繰り出される電線Wを調尺しながら一方向(以下、
「電線送給方向D」という)に沿って送給する一対の送
給ローラ2a、2bを備えている。
【0013】図2に示すように、送給ローラ2a、2b
によって上記電線送給路R中に送給された電線Wを皮剥
ぎするために、調尺電線製造装置1は、電線送給路Rを
開閉することによって電線Wの切断並びに被覆部分に切
込みを入れる皮剥ぎ装置3を備えている。皮剥ぎ装置3
は、一対のカッタホルダ3A、3B上に、それぞれ電線
切断用の切断刃3aを着脱可能に固定して対をなしてい
るとともに、各カッタホルダ3A、3B上に、切断刃3
aを挟んで電線送給方向Dの前後に対向する2枚のスト
リップ刃3bを着脱可能に固定して対をなしている公知
の構成のものである。図示の実施の形態に係る皮剥ぎ装
置3には、電線規制ユニット10が、板状の取付け部材
11を介して電線送給路Rの他側部側のカッタホルダ3
B上に装着されている。そして、この電線規制ユニット
10の電線ガイド部材16によって、裁断された電線W
が後述するように復動する際の位置ずれを規制してい
る。
【0014】さらに、裁断された電線Wの当該電線送給
方向Dの下流側の皮剥ぎ端部(いわゆる「A端側の皮剥
ぎ端部」)に端子金具Tを圧着するために、電線送給路
Rを挟んだ状態で皮剥ぎ装置3の一側部(図2の左側
部)には、A端側の端子圧着装置4が配置されていると
ともに、他側部(図2の右側部)には、当該電線送給方
向Dの上流側の皮剥ぎ端部(いわゆる「B端側の皮剥ぎ
端部」)に端子金具Tを圧着するためのB端側の端子圧
着装置5が配置されている。
【0015】各端子圧着装置4、5は、調尺電線製造装
置1の機枠1Aの上面に固定された基台41、51にダ
イセット42、52が配置された公知の構成のものであ
る。この端子圧着装置4、5においては、複数連結され
た端子金具Tを、上記ダイセット42、52によって1
つずつ電線Wの皮剥ぎ端部にかしめながら、各端子金具
Tとそれに後続する連結端子帯との間を切断するように
なっている。
【0016】また、電線送給方向Dの上流側の電線Wを
移動したり送給したりするために、上記電線送給路Rの
皮剥ぎ装置3よりも上流側には、移動クランプ装置6が
配置されている。移動クランプ装置6は、図示しない周
知の駆動機構により電線送給路Rと平行な回動軸61回
りに回動する回動アーム62と、回動アーム62の自由
端に設けられ、電線Wをクランプするノズル付クランプ
64とを含んでいる。そして、上記図示しない駆動機構
により、ノズル付クランプ64は、電線送給路Rと直交
する面内で回動されて、A端側の皮剥ぎ端部を停止させ
る圧着側姿勢と、端子金具Tが圧着された電線Wを上記
A端側の端子圧着装置4から搬送路R中に戻す送給側姿
勢とに電線Wを移動させるように構成されている。さら
に、上記駆動機構は、上述した皮剥ぎ装置3による電線
Wの切断後に、移動クランプ装置6のノズル付クランプ
64を電線送給路Rの上下流方向に移動させて、切断さ
れた被覆部分を剥ぎ取り、電線Wに皮剥ぎ端部を形成す
るように構成されている。
【0017】他方、皮剥ぎ装置3によって切断された電
線送給方向D下流側の電線Wを処理するために、上記電
線送給路R他側部の、皮剥ぎ装置3よりも下流側には、
電線送給路Rと直交する面内で間欠的に回動する円盤状
のインデックステーブル7が配置されている。このイン
デックステーブル7の外周部には、一定間隔を隔てて電
線クランプ71が配設されており、その一つが上記電線
送給路Rに臨んで、皮剥ぎ装置3によって切断された電
線送給方向D下流側の電線Wをクランプするとともに、
インデックステーブル7が間欠的に回動することによ
り、電線WのB端側の皮剥ぎ端部を端子圧着装置5に搬
送し、さらに、端子金具Tの圧着後に排出部8に移動す
るように構成されている。図示の実施の形態において
は、このインデックステーブル7も図示しない駆動機構
により、所定のタイミングで電線送給路Rの上下流方向
に移動されて、切断された被覆部分を剥ぎ取り、電線W
に皮剥ぎ端部を形成するように構成されている。
【0018】なお、図示の実施の形態において、電線送
給路Rのインデックステーブル7と皮剥ぎ装置3との間
には、電線送給路R内に電線Wを案内するガイド部材9
が設けられている。他方、電線送給路R上において、イ
ンデックステーブル7よりも下流側には、C字形断面に
形成されたガイド管15が配置され、電線送給路Rに送
給された電線Wの自由端の揺れをこのガイド管15で規
制することにより、インデックステーブル7の電線クラ
ンプ71による把持不良の防止を図っている。
【0019】次に、図1を参照して、インデックステー
ブル7の外周には、安全カバー20が取り付けられてい
る。安全カバー20は、インデックステーブル7の外周
を覆う外周部21と、インデックステーブル7の端部を
覆う端面部22とを一体的に有するものである。そし
て、電線クランプ71でクランプされた電線Wは、この
安全カバー20の外周部21によってB端側が案内さ
れ、電線送給路Rから排出部8に移動するようになって
いる。さらに安全カバー20の端面部22には、ガイド
プレート23の端面が片持ち状に固定されている。ガイ
ドプレート23は、電線送給路Rに送給され、切断され
た電線WのA端側を上記排出部8にガイドするためのも
のであり、その自由端側が脚部24によって支持されて
いる。そして、その幅方向一端側が電線送給路Rの略直
下に沿い、他端側がそれよりも下方に下がって排出部8
と滑らかに連続するように傾斜した姿勢に維持されてい
る。
【0020】さらに、ガイドプレート23の上記幅方向
一端側には、本発明の骨子となる測定具を構成する樋部
30が取り付けられている。この樋部30は、例えば塩
化ビニール樹脂で成形された筒材にスリット31を形成
してC字形断面に形成されたものであり、その一端部に
形成された開口部32が電線送給路Rに臨んで送給され
た電線Wを内部に導入できるように上記ガイドプレート
23に取り付けられている。図示の実施の形態におい
て、上記開口部32は、ラッパ状に拡開されており、上
記その入口に上記ガイド管15を臨ませている。
【0021】そして、樋部30の外周面には、目盛り3
3が貼着されている。この目盛り33は、電線送給路R
の皮剥ぎ装置3を起点として、そこから送給された電線
Wの下流端迄の長さを計測可能に設けられており、これ
によって後述するように電線送給路R上で停止した電線
Wの長さを正確に測定することができるようになってい
る。
【0022】上記樋部30を調尺電線製造装置1に取り
付けるために、図2に示すように上記樋部30の一端部
にはフレキシブルジョイントユニット35が設けられて
いるとともに、ガイドプレート23の途中部には保持部
36が設けられ、これらフレキシブルジョイントユニッ
ト35および保持部36が、図示の実施の形態における
取付け部材を構成している。
【0023】図3は図1の実施の形態に採用されている
フレキシブルジョイントユニットの概略構成を示す斜視
図である。同図に示すように、フレキシブルジョイント
ユニット35は調尺電線製造装置1の機枠1aに立設さ
れるステー35Aと、ステー35Aに片持ち状に固定さ
れて水平に延びるロッド部35Bと、ロッド部35Bの
自由端に取り付けられるフレキシブルジョイント35C
と、フレキシブルジョイント35Cに取り付けられ、上
記ロッド部35Bと直交する姿勢に配置された取付けロ
ッド35Dと、取付けロッド35Dの一端に取り付けら
れたヨーク状のブラケット35Eとを備えており、この
ブラケット35Eを樋部30の外周に固定することによ
り、樋部30の一端部分を支持している。上記フレキシ
ブルジョイント35Cは、ロッド部35Bの軸回りに自
身が回動可能に取り付けられているとともに、取付けロ
ッド35Dを当該取付けロッド35Dの軸回りに回動可
能に支持している。従って、樋部30は、自身の軸回り
の姿勢および軸芯の傾斜角度を調整することができるよ
うになっている。
【0024】図4は図1の実施の形態の要部を示す背面
略図である。同図に示すように、保持部36は、ガイド
プレート23の補強用構造体部分25に固定されて、上
下に立設されるL字形のアングル36Aと、アングル3
6Aに形成された上下に延びる長孔36Bと、長孔36
Bを挿通する蝶ボルト36Cと、蝶ボルト36Cによっ
て上下高さを調整可能な状態でアングル36Aに止定さ
れる受け皿部36Dとを備えており、樋部30は、この
受け皿部36Dによって下面が支持されている。受け皿
部36Dの受け面36Eは、比較的摩擦係数が高く設定
されており、その摩擦抵抗によって、樋部30の回り止
めが図られている。図示の例では、僅かに樋部30の電
線送給方向Dにおいて下流端部分が下側に傾斜するよう
に設定されている。
【0025】次に図1を参照して、調尺電線製造装置1
には、運転制御のための制御ボックス140が設けられ
ている。制御ボックス140は、内部にマイクロコンピ
ュータやリレー等を備えており、これらを操作パネル1
41に設けられたディスプレイ142や操作ボタン14
3等によって電線Wの調尺寸法を設定したり、運転制御
を行なったりすることができる周知のものである。運転
制御としては、連続的に電線加工を行なう自動運転の
他、個々の運転動作を操作ボタン143の操作で1ステ
ップずつ行なうマニュアル運転が可能になっている。
【0026】次に、図5を参照して、電線Wの調尺寸法
の検査工程について説明する。図5は図1の実施の形態
に係る電線の調尺寸法の検査工程を示すフローチャート
である。先ず、ステップS1に示すように、検査工程
は、調尺寸法を上記操作パネル141(図1)で設定し
た後、運転モードをマニュアル運転に切り換えることに
より行ない、検査が終了していない設定で連続的に電線
Wが裁断されないようにしている。
【0027】ステップS2に示すように、運転モードを
マニュアル運転に切り換えた後、作業者は操作パネル1
41を操作して、電線Wを電線送給路Rに送給する。こ
れにより、電線Wは、図2に示す送給ローラ2a、2b
によって、所定長さ調尺された状態で電線送給路R中に
飛ばされ、上記ガイド管15内に導入されることによ
り、位置ずれが規制された状態でインデックステーブル
7の電線クランプ71のうち、電線送給路Rに臨んでい
るものに受け渡されるとともに、下流端がガイド管15
から樋部30内に導入される。このとき、電線Wは、移
動クランプ装置6のノズル付クランプ64によってもク
ランプされることにより、ノズル付クランプ64との間
で、所定の張力が付与された状態で電線送給路Rに沿
い、直線状に延びている。
【0028】次に、ステップS3に示すように、作業者
は樋部30内に導入された電線Wをスリット31から取
り出し、外周面に貼着された目盛りで電線Wの長さを測
定する。次いで、ステップS4に示すように、測定され
た長さの合否を判別し、合格であれば、ステップS5に
示すように、運転モードを自動運転に切り換えることに
より、通常の連続加工を行なう一方、不合格であれば、
ステップS6に示すように調整作業を行なった後、ステ
ップS2に戻るようにする。
【0029】ここで、上述した実施の形態では、調尺電
線製造装置1の制御ボックス140(制御機構)で設定
された調尺寸法通りに電線Wが裁断されているか否かを
測定し、検査するに当たり、電線送給路Rで一時停止し
ている電線Wをその位置で実測しているので、検査対象
となる電線Wに後続して製造される電線Wが加工される
のに先立って、制御ボックス140の設定変更や補正を
行なうことが可能になる。
【0030】次に、電線送給路Rに電線Wが送給された
後の運転工程においては、皮剥ぎ装置3の各カッタホル
ダ3A、3Bが互いに接近し、切断刃3aによって電線
Wを裁断するとともに、ストリップ刃3bよって、切断
された電線Wの被覆端部に切込みを入れる。その後、ノ
ズル付クランプ64が電線送給方向Dと反対側に電線W
を引き離すとともに、インデックステーブル7が電線送
給方向Dに電線Wを引き離すことにより、電線Wには、
それぞれA端側の皮剥ぎ端部とB端側の皮剥ぎ端部とが
形成される。その後、ノズル付クランプ64およびイン
デックステーブル7は、それぞれ電線送給路Rに沿って
互いに元の位置に戻る。
【0031】そして、対応する方向に回動することによ
り、ノズル付クランプ64に関しては、圧着側姿勢に変
位して、A端側の端子圧着装置4に電線Wを搬送すると
ともに、インデックステーブル7に関しては、B端側の
皮剥ぎが施された長尺電線WをB端側の端子圧着装置5
に搬送して、各電線Wの皮剥ぎ端部を対応する端子圧着
装置4、5のダイセット42、52に供給し、端子圧着
を行う。
【0032】その後、ノズル付クランプ64は、送給側
姿勢に戻り、A端側の端子圧着が終了した電線Wを電線
送給路Rに戻す一方、電線送給路Rの下流側の電線W
は、B端側に端子圧着工程が行なわれ、最終的に排出部
8に移動する。ここで、上記インデックステーブル7の
回動により、樋部30内に導入された電線Wは、樋部3
0のスリット31から排出され、安全カバー20の外周
部21やガイドプレート23等に案内されながら搬送さ
れて、最終的に排出部8に収容される。図示の実施の形
態では、樋部30をC字形断面の樋形状に形成している
ので、電線Wの電線送給路Rへの送給時には、電線Wを
確実に内部に収容し、電線Wが樋部30から溢れ出るの
を阻止することができる一方、インデックステーブル7
の回動に伴う電線Wの排出時には、スリット31によっ
てスムーズに電線の搬出を許容することができる。
【0033】しかも、上述した実施の形態では、取付け
部材として上述のようなフレキシブルジョイントユニッ
ト35や保持部36を採用して、樋部30の姿勢を調整
可能に構成しているので、電線の調尺寸法に応じて樋部
30のスリット31の開口位置を変更することができる
結果、より幅の広い電線Wに対応し、溢れ防止と容易な
搬出との二つの要請を両立することが可能になる。
【0034】このように、上述した実施の形態において
は、後続して製造される電線Wが裁断されるのに先立っ
て、制御ボックス140の設定変更や補正を行なうこと
が可能になるので、裁断寸法の検査を経済的に行なうこ
とができるという顕著な効果を奏する。また、電線送給
路Rで一時停止された電線Wを樋部30に収容して計測
手段で計測しているので、調尺電線製造装置1の皮剥ぎ
装置3(裁断ユニット)から電線Wの自由端迄の距離を
容易に特定することが可能になるという利点がある。
【0035】さらに、取付け部材としてのフレキシブル
ジョイントユニット35や保持部36が樋部30の姿勢
を調整可能に支持しているので、樋部30の姿勢を変更
することにより、樋部30のスリット31の開口位置を
加工される電線の調尺寸法に応じて調整することが可能
になる結果、より幅の広い調尺寸法に対応することがで
きるという利点がある。
【0036】上述した実施の各形態は本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施
の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種
々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
後続して製造される電線が裁断されるのに先立って、制
御機構の設定変更や補正を行なうことが可能になるの
で、裁断寸法の検査を経済的に行なうことができるとい
う顕著な効果を奏する。また、電線送給路で一時停止さ
れた電線を樋部に収容して計測手段で計測する場合に
は、調尺電線製造装置の裁断ユニットから電線の自由端
迄の距離を容易に特定することが可能になるので、電線
の測長を容易且つ迅速に行なうことができるという利点
がある。
【0038】さらに、取付け部材が樋部の姿勢を調整可
能に支持するものである場合には、樋部の姿勢を変更す
ることにより、樋部のスリットの開口位置を加工される
電線の調尺寸法に応じて調整することが可能になるの
で、より幅の広い調尺寸法に対応することができるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】図1の実施の形態が採用されている調尺電線製
造装置の概略構成を示す平面略図である。
【図3】図1の実施の形態に採用されているフレキシブ
ルジョイントユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図4】図1の実施の形態の要部を示す背面略図であ
る。
【図5】図1の実施の形態に係る電線の調尺寸法の検査
工程を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 調尺電線製造装置 3 皮剥ぎ装置(切断ユニット) 30 樋部 31 スリット 32 開口部 33 目盛り(計測手段) 35 フレキシブルジョイントユニット 36 保持部 140 制御ボックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線状の電線送給路に電線を送給し、送給
    された電線を、定位置にて上記電線送給路を開閉する裁
    断ユニットにより裁断することにより、予め制御機構で
    設定された調尺寸法に基づいて連続的に調尺電線を製造
    する調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法であって、 電線が電線送給路に送給された時点で裁断ユニットで裁
    断する前に調尺電線製造装置の動作を一時停止する工程
    と、 電線送給路に送給された電線をその位置で実測すること
    により、調尺寸法を検査する工程とを含むことを特徴と
    する調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の調尺電線製造装置の調尺寸
    法検査方法に使用される測定具であって、 少なくとも電線を導入可能な開口部を有する筒状に形成
    されているとともに、開口部から導入した電線を径方向
    に排出可能なスリットを長手方向に沿って区画する樋部
    と、 電線送給路に送給される電線の送給方向下流側を上記樋
    部内に収容できるように、樋部の開口部を電線送給路に
    臨ませた姿勢で調尺電線製造装置に取り付ける取付け部
    材と、 樋部に設けられ、調尺電線製造装置の裁断ユニットから
    の電線の長さを計測可能な計測手段とを含んでいること
    を特徴とする測定具。
  3. 【請求項3】請求項2記載の測定具において、 上記取付け部材は、樋部の姿勢を調整可能に支持するも
    のである測定具。
JP18144397A 1997-07-07 1997-07-07 調尺電線製造装置の調尺寸法検査方法およびそれに用いられる測定具 Pending JPH1123249A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014063609A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Shin Meiwa Ind Co Ltd 電線加工方法及び電線加工装置
CN104658716A (zh) * 2013-11-20 2015-05-27 铜陵市大成轧辊有限责任公司 一种线缆复绕计米装置
CN111895877A (zh) * 2020-07-03 2020-11-06 西部超导材料科技股份有限公司 一种mri用编织绝缘线材尺寸的测量工装及测量方法

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