JP3146987B2 - 網戸の網張り装置 - Google Patents
網戸の網張り装置Info
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Description
虫網を張るに際して、網戸の網張りを人手に頼らず、機
械的に行うための網戸の網張り装置に関するものであ
る。
形材からなるフレームに、例えばポリ塩化ビニル樹脂か
らなる防虫網を張ったものであって、防虫網の網戸フレ
ームへの取付けに際しては、通常、網戸フレームに防虫
網を被せ、フレームの内周部に沿って形成された網受け
溝に、ゴム製の網押えロープを網と共に押し込むことに
よって行われていた。
図8(a)に示すように、網Nの張力によって網戸フレ
ームFが変形しやすく、このような変形が生じた場合に
は、図8(b)に示すように、網戸同士の突合せ部、あ
るいはサッシ竪枠との間に隙間Sが発生して、防虫機能
が損なわれることになる。
作業で行われていたため、防虫網の張力過剰による網戸
フレームの変形がなく、しかもたわみがないように防虫
網を張るには、かなりの熟練と時間を要するため、例え
ば、特開平6−257358号公報には、ビード(網押
えロープ)の嵌め入れ作業を自動化し、網の張付け作業
を効率化するための網戸用防虫網の張設装置が開示され
ている。
報に記載された防虫網の張設装置は、網戸フレームを固
定する支持台の上を前後方向に往復動する移動フレーム
に沿って左右方向に往復動する移動体を設けると共に、
この移動体に網押えロープを嵌め入れる押込ローラーを
設けた構造のものであって、網押えロープの圧入方法が
実質的に手作業と変わらないので、フレームの変形や網
のたわみについては基本的に解決されていない。また、
支持台の上に固定された網戸フレームに沿って移動体を
前後左右に移動させることによって、網戸フレームの網
受け溝内に網押えロープを圧入するようにしているの
で、網戸フレームのコーナー部において、移動体の押込
ローラーを90°回転させるための構造が複雑化して装
置コストがかさむばかりでなく、例えば、網戸フレーム
の固定や、防虫網を網戸フレーム上に被せたり、網押え
ロープの先端部を網受け溝に嵌め入れたりする作業、さ
らには網受け溝からはみ出した防虫網の余剰部分の切断
作業も人手によらねばならず、このような作業をも含め
た網戸の網張り作業を人手に頼ることなく、すべて自動
的に行うことができ、しかも上記したような網戸フレー
ムの変形や網のたわみが発生することのない全自動網張
り装置が求められており、このような装置の開発が、こ
のような網戸の製造コストを高めることなく、品質を向
上かつ安定させるための課題となっていた。
ける上記課題に着目してなされたものであって、このよ
うな網張り作業の人手に頼る部分を減らすことができ、
効率よく、高品質に、しかも全自動で行うことができる
網戸の網張り装置を提供することを目的としている。
る網戸の網張り装置は、防虫網を被せた状態の網戸フレ
ームを載置する装置基台と、装置基台に載置した網戸フ
レームを竪框あるいは横框に沿って移送する搬送手段
と、網戸フレームの搬送方向に平行な框の網受け溝に網
押えロープを防虫網と共に圧入するロープ圧入手段を備
え、ロープ圧入手段は、連続的に供給される網押えロー
プを框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入ローラー
と、網押えロープを切断するカッターと切断された網押
えロープの端部を挟持する挟着部を有すると共に圧入ロ
ーラーと同軸に回動自在に支持され、網押えロープを圧
入ローラーに巻付けるロープ巻回機構を備えている構成
とし、本発明の請求項2に係わる網戸の網張り装置は、
防虫網を被せた状態の網戸フレームを載置する装置基台
と、装置基台に載置した網戸フレームを竪框および横框
の一方に平行な第1の方向に移送する第1搬送手段と、
第1搬送手段により移送された網戸フレームを竪框およ
び横框の他方に平行な第2の方向に移送する第2搬送手
段と、第1搬送手段による搬送路に配設され、第1の方
向に平行な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に
圧入する第1のロープ圧入手段と、第2搬送手段による
搬送路に配設され、第2の方向に平行な框の網受け溝に
網押えロープを防虫網と共に圧入する第2のロープ圧入
手段を備え、ロープ圧入手段は、連続的に供給される網
押えロープを框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入ロ
ーラーと、網押えロープを切断するカッターと切断され
た網押えロープの端部を挟持する挟着部を有すると共に
圧入ローラーと同軸に回動自在に支持され、網押えロー
プを圧入ローラーに巻付けるロープ巻回機構を備えてい
る構成とし、本発明の請求項3に係わる網戸の網張り装
置は、網戸フレームを載置する装置基台と、装置基台に
載置した網戸フレームを竪框および横框の一方に平行な
第1の方向に移送する第1搬送手段と、第1搬送手段に
より移送された網戸フレームを竪框および横框の他方に
平行な第2の方向に移送する第2搬送手段と、第1搬送
手段による搬送路に配設され、防虫網を網戸フレーム上
に被せる網供給手段と、第1搬送手段による搬送路に配
設され、第1の方向に平行な框の網受け溝に網押えロー
プを防虫網と共に圧入する第1のロープ圧入手段と、第
2搬送手段による搬送路に配設され、第2の方向に平行
な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入する
第2のロープ圧入手段を備えている構成としたことを特
徴としており、網戸の網張り装置におけるこのような構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
置の実施態様として、請求項4に係わる網張り装置にお
いては、ロープ圧入手段が、連続的に供給される網押え
ロープを框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入ローラ
ーと、網押えロープを切断するカッターと切断された網
押えロープの端部を挟持する挟着部を有すると共に圧入
ローラーと同軸に回動自在に支持され、網押えロープを
圧入ローラーに巻付けるロープ巻回機構を備えている構
成としたことを特徴としている。
装置は、装置基台,搬送手段およびロープ圧入手段を備
えているので、網受け溝に網押えロープを嵌め入れる押
込装置を網戸フレームに沿って前後左右に移動させた
り、網戸フレームのコーナー部において90°回転させ
たりするための複雑な機構を必要としないので、装置コ
ストが安価なものとなる。また、ロープ圧入手段が、網
押えロープの圧入ローラーを昇降自在に備えると共に、
ロープ巻回機構を圧入ローラーと同軸かつ回動自在に備
えており、ロープ巻回機構が框の網受け溝への圧入を終
えた網押えロープを切断すると共に、切断された網押え
ロープの他端を挟持して圧入ローラーの回りを回動する
ことにより、網押えロープを圧入ローラーに巻き付けて
下降するようになっているので、網押えロープの終端処
理および網押えロープ始端部の網受け溝への圧入が円滑
に行われることになる。
置は、装置基台,第1および第2搬送手段,第1および
第2のロープ圧入手段を備えているので、防虫網を被せ
た状態で装置基台に載置した網戸フレームを第1および
第2搬送手段によって竪框および横框方向に移送しなが
ら、網戸フレームがその横框に平行に移動しているとき
に一方のロープ圧入手段により上下横框の網受け溝に防
虫網と共に網押えロープが圧入され、網戸フレームが竪
框に平行に移動しているときに他方のロープ圧入手段に
より左右竪框の網受け溝に網押えロープが防虫網と共に
圧入されることから、網戸フレームを固定して網押えロ
ープを嵌め入れるための押込装置をフレームに沿って移
動させるようにした装置に較べ、装置の搬入側から受け
入れた網戸フレームが防虫網と共に搬出側に向けて移動
する間に防虫網の固定がなされ、防虫網の取付けを終え
た網戸フレームが装置の搬出側から払い出されることに
なるので、工程内のワークの流れが円滑になって、防虫
網の取付工程がスピードアップされると共に、押込装置
を網戸フレームに沿って前後左右に移動させたり、網戸
フレームのコーナー部において90°回転させたりする
複雑な機構が必要なくなるので、装置コストが削減され
ることになる。さらに、ロープ圧入手段が、請求項1に
係わる網張り装置と同様に、昇降自在な圧入ローラー
と、網押えロープを切断するカッターと、網押えロープ
の端部を挟持する挟着部と、網押えロープを圧入ローラ
ーに巻き付けるロープ巻回機構を備えているので、網押
えロープの終端処理および網押えロープ始端部の網受け
溝への圧入が円滑に行われることになる。
置は、装置基台,第1および第2搬送手段,網供給手
段,第1および第2のロープ圧入手段を備えているの
で、装置基台に載置した網戸フレームを第1および第2
搬送手段によって竪框および横框方向に移送しながら、
その途中で網供給手段によって防虫網が網戸フレームに
被せられ、上記請求項2に係わる網張り装置と同様に防
虫網の取付けがなされることから、装置の搬入側から網
戸フレームを供給するだけで、網戸フレームが搬出側に
向けて移動する間に防虫網が取付けられて搬出側から払
い出されることになるため、網戸の網張りの自動化がさ
らに進み、防虫網の取付工程が一層スピードアップされ
ると共に、請求項1および請求項2に係わる網張り装置
と同様に複雑な機構が必要なくなるので、装置コストが
削減されることになる。
施態様として請求項4に係わる網張り装置においては、
ロープ圧入手段が、網押えロープの圧入ローラーを昇降
自在に備えると共に、ロープ巻回機構を圧入ローラーと
同軸かつ回動自在に備えており、ロープ巻回機構が框の
網受け溝への圧入を終えた網押えロープを切断すると共
に、切断された網押えロープの他端を挟持して圧入ロー
ラーの回りを回動することにより、網押えロープを圧入
ローラーに巻き付けて下降するようになっているので、
網押えロープの終端処理および網押えロープ始端部の網
受け溝への圧入が円滑に行われることになる。
する。
網張り装置の構造および作動を説明するものであって、
図1はその全体構造を示す概略平面図である。
をなす装置基台2を備え、この装置基台2には、図中左
上方から搬入されたワーク、すなわち網戸フレームFを
その左右竪框F1 ,F2 に平行な第1の方向(図中横方
向)に移送する第1コンベア3aと、第1コンベア3a
によって所定位置まで移動して来た網戸フレームFの横
框F3 をクランプして同方向にさらに移送する第1ワー
クキャリヤ3bと、ワークキャリヤ3bにより所定位置
まで移動して来た網戸フレームFをその上下横框F3 ,
F4 に平行な第2の方向(図中縦方向)に移送する第2
コンベア4aと、第2コンベア4aによって所定位置ま
で移動した網戸フレームFの竪框F2 をクランプして同
方向にさらに移送する第2ワークキャリヤ4bと、第2
ワークキャリヤ4bにより所定位置まで移動して来た網
戸フレームFを同方向にさらに移送し、完成した網戸を
次工程に払い出す第3コンベア4cが配設されており、
第1コンベア3aと第1ワークキャリヤ3bにより第1
搬送手段3が構成されると共に、第2コンベア4aと第
2ワークキャリヤ4bと第3コンベア4cにより第2搬
送手段4が構成されている。
る第1搬送手段3による搬送路の途中には、ロール状に
巻き取られたポリ塩化ビニル製の防虫網Nを網戸フレー
ムに被せる網供給手段5が配設されると共に、ドラムD
に巻き取られた網押えロープRを両側に備えた第1のロ
ープ圧入手段6が網供給手段5のワーク移動方向下流側
に隣接した状態に設けてある。
レーム6aには、網供給手段5の一部を構成し、後述す
るようにそれぞれ2基のシリンダ20,21によって上
下および前後に移動して網供給手段5の網繰り出し機構
11から繰り出された防虫網Nの先端部を把持する1対
のアーム22からなる網装着機構12が配設されてい
る。
中には、第1のロープ圧入手段6と同様の構造を有し、
ドラムDに巻き取られた網押えロープRを両側に備えた
第2のロープ圧入手段7が第2コンベア4aからの第2
ワークキャリヤ4bへの受け渡し部分の近傍位置に設け
てある。
中であって第2のロープ圧入手段7の下流側には、後述
するようなコーナー押え機構23とコーナーカッター2
4とを摺動自在に支持するスライドベース8a,8aを
両側にそれぞれ備えた2基の門型フレーム8,8からな
るコーナー処理手段9が配設されている。
第1のロープ圧入手段6の構造を詳細に示す側面図であ
る。
に、第1搬送路3としてのコンベア3aを跨いだ状態に
配設された門型フレーム5aに取り付けられ、モータ1
1aと、このモータ11aによって回転駆動される供給
ローラー11bからなり、モータ11aおよび供給ロー
ラー11bの回転によって、ロール状に巻き取られ、支
持台10に回転自在に載置された防虫網Nの先端部を繰
り出す網繰り出し機構11と、第1のロープ圧入手段6
の門型フレーム6aに取付けられた縦シリンダ20と、
縦シリンダ20のシリンダロッド20aの先端に取付け
られた水平シリンダ21によって上下および前後に移動
し、網繰り出し機構11から繰り出された防虫網Nの先
端部を把持して網戸フレームFに被せる1対のアーム2
2からなる網装着機構12と、門型フレーム5aに昇降
自在に取り付けられ、網戸フレームFに被せられた防虫
網Nを所定位置で切断する網カッター13aとカッター
受け13bからなる網切断機構13を備えている。
aに昇降自在に配設された網押えローラ−14aと、門
型フレーム5aの下方位置に昇降自在かつ左右方向にス
ライド可能に取り付けられた調整バー14bからなり、
調整バー14bの上下調整によって網戸フレームFに取
り付けられる防虫網Nの張力を加減する張力調整機構1
4を備えている。
第1搬送路3を跨ぐように配設された門型フレーム6a
の両側に網押えロープRを巻いた回転ドラムDを備える
と共に、門型フレーム6aの両側に取付けられたシリン
ダ15によってそれぞれ昇降するロープガイド16を左
右位置に備え、網戸フレームFの左右竪框F1 ,F2の
網受け溝に同時に網押えロープRを圧入するようになっ
ている。なお、左右のロープガイド16は、それぞれ門
型フレーム6aに沿って移動可能に取付けてあり、網戸
フレームFのサイズに対応するようになっている。
ように、回転ドラムDから繰り出された網押えロープR
を巻き付けて、左右竪框F1 ,F2 の網受け溝に圧入す
る圧入ローラー17と、この圧入ローラー17の軸に回
動自在に支持されたロープ巻回機構18を備えると共
に、圧入ローラー17のワーク移動方向下流側には、竪
框F1 ,F2 の網受け溝に網押えロープRと共に圧入さ
れた防虫網Nの余剰端部を網受け溝の外側で竪框F1 ,
F2 に沿って切断するヒートカッター19が配設されて
いる。
は、図3(a)中に実線と仮想線で示すように圧入ロー
ラー17の軸を中心に180°回動するようになってお
り、図3(b)に示すように、略L字形をなす本体部1
8aと、本体部18aに形成したコの字溝18d内をシ
リンダ18bの作動によって摺動するスライダ18cか
ら構成されている。
U字状の縦溝18eを備え,この縦溝18eに網押えロ
ープRを受けるようになっている。一方、スライダ18
cは、縦溝18eを横断するカッター刃18fを有する
と共に、カッター刃18fの上方に突部18gを備えて
おり、シリンダ18bの作動によって縦溝18e内に受
け入れた網押えロープRを切断したり、切断した網押え
ロープRの端部を縦溝18eと突部18gの間に挟持し
たりすることができる仕組みとなっている。
構18の作動を順次示す説明図であって、図4(a)は
網戸フレームFの網受け溝Gへの網押えロープRの圧入
を終えた状態を示す。
フレームFが移動して網受け溝Gの終端近傍部に達する
と、図4(b)に示すように、シリンダ18bの引込み
作動に基づくスライダ18cの摺動によって、網押えロ
ープRが切断され、一方の端部が網受け溝G側に落下す
ると共に、他方の端部がロープ巻回機構18の本体部1
8aとスライダ18cの間に挟持される。
ークが移送されて来るまでの間に、ロープ巻回機構18
が網押えロープRの切断端部を挟持した状態で180°
回動することにより、図4(c)に示すように網押えロ
ープRが圧入ローラー17に巻き付けられる。
が移動して所定位置に到達すると、圧入ローラー17が
ロープガイド16と共に下降することにより、防虫網N
の上から網押えロープRが網受け溝Gに圧入される。網
押えロープRが網受け溝Gに圧入されたのち、シリンダ
18bの押出し作動によって、網押えロープRの端部が
ロープ巻回機構18から解放され、網戸フレームFの移
動に伴って、網押えロープRの圧入が進行する。なお、
網押えロープRの終端部および始端部は、図4(b)に
示したように、この時点では網受け溝G内に挿入されて
いないが、網押えロープRの終端部および始端部の圧入
は、後述するコーナー処理手段9のコーナー押え機構2
3によって行われる。
押えロープRの網受け溝Gへの圧入の進行状況を示す図
であって、防虫網Nの余剰端部は、圧入ローラー17の
ワーク移動方向下流側に配設されたヒートカッター19
によって、図5(b)にも示すように、網受け溝Gへの
嵌合が終了した部分から切断される。なお、図5(a)
は、網戸フレームFの相対向する框材の一方のみを示す
ものであって、他方の框材についても網押えロープRの
圧入が同時に行われていることは言うまでもない。
第1のロープ圧入手段6と同様の構造のものであって、
図3に示したような圧入ローラーおよびロープ巻回機構
を備えたロープガイドをその両側に備えると共に、網戸
フレームFの横框F3 ,F4の網受け溝に網押えロープ
Rと共に圧入された防虫網Nの余剰端部を網受け溝の外
側で横框F3 ,F4 に沿って切断するヒートカッターを
備えている。
は、図6に示すような門型フレーム8が背中合わせに配
設されたものであって、各門型フレーム8の両端部に
は、シリンダ23aとこのシリンダ23aによって昇降
するコーナー押え治具23bを備えたコーナー押え機構
23と、シリンダ24aによって昇降するコーナーカッ
ター24とを摺動自在に保持するスライドベース8aを
備えている。
23bは、網戸フレームFのコーナー部の形状に一致す
る断面L字状のものであって、シリンダ23aの押出し
作動によって、第1および第2のロープ圧入手段6およ
び7の圧入ローラー17によっては挿入することができ
なかった網押えロープRの終端部および始端部を網受け
溝Gに圧入する機能を備えている。
すように、シリンダ24cおよび24dによって上下お
よび前後動するヒートカッター24eと、網戸フレーム
Fに張られた防虫網Nをヒートカッター24eの熱から
保護する断熱材24fからなり、図7(b)ないし
(d)に示すように、シリンダ24cおよび24dの押
出し作動によって、第1および第2のロープ圧入手段6
および7に備えたヒートカッターによる防虫網Nのコー
ナー部切り残し部分を切断する機能を有している。
張り装置1の動作について、簡単に説明する。
1に示した装置基台2の左上方から搬入されると、第1
搬送手段3の第1コンベア3aによって図中右方向に移
送され、この間に、図示しないガイド機構によって網戸
フレームFの竪框F1 ,F2の向きが進行方向に一致す
るよう矯正されながら、所定の位置に導かれる。
達した時点で、網戸フレームFの横框F3 が第1搬送手
段3である第1ワークキャリヤ3bのクランパ3cによ
ってクランプされると共に、網供給手段5の網繰り出し
機構11によって送り出された防虫網Nの先端部が、網
装着機構12のアーム22によって把持され、シリンダ
20および21の作動によって網戸フレームFの上に重
ねられる。このとき、防虫網Nと網戸フレームFの間に
張力調整機構14の調整バー14bが介在することによ
って、防虫網Nに適度なたわみが与えられるようになっ
ており、このたわみが防虫網Nの端部が網押えロープR
と共に框材の網受け溝Gに引き込まれる長さ寸法にバラ
ンスして網戸フレームFが変形しないようにしてある。
イド16と共に、図4(c)に示したように網押えロー
プRを巻き付けた状態の圧入ローラー17が下降して、
図4(d)に示したように網押えロープRを防虫網Nと
共に竪框F1 ,F2 の網受け溝G内に圧入され、網押え
ロープRの始端部がロープ巻回機構18から解放され
る。そして、防虫網Nの先端部が網戸フレームFに固定
されると、網装着機構12のアーム22がシリンダ20
の引込み作動によって上昇する。次いで、第1ワークキ
ャリヤ3bの作動によって網戸フレームFが防虫網Nと
共に移動し、これに伴って、図5に示したように網押え
ロープRの圧入およびヒートカッター19による防虫網
Nの余剰部分の切断が進行する。網戸フレームFが移動
して、フレームFのサイズに見合った長さの防虫網Nが
繰り出されると、網切断機構13が作動して防虫網Nが
切断される。
,F2 の端部が圧入ローラー17に到達すると、図4
(b)に示したようにロープ巻回機構18のシリンダ1
8bの作動によって網押えロープRが切断され、第1の
ロープ圧入手段6のロープガイド16が上昇すると共
に、図4(c)に示したようなロープ巻回機構18の回
動によって後続ワークに備える。
6が上昇すると、第1搬送手段3である第1ワークキャ
リヤ3bのクランパ3cによる横框F3 のクランプが解
除され、竪框F1 ,F2 の網受け溝Gへの網押えロープ
Rの圧入を終えた網戸フレームFは、第2搬送手段4を
構成する第2コンベア4aによって横框F3 ,F4 に平
行な方向に移送される。
すると、網戸フレームFの竪框F2が第2搬送手段4で
ある第2ワークキャリヤ4bのクランパ4dによってク
ランプされ,上記した竪框F1 ,F2 への網押えロープ
Rの圧入と全く同じ要領により、第2のロープ圧入手段
7によって横框F3 ,F4 の網受け溝Gへの網押えロー
プRの圧入が開始され、図5と同様に、網押えロープR
の圧入およびヒートカッターによる防虫網Nの余剰部分
の切断が進行する。
ープRの圧入が終了すると、第2のロープ圧入手段7の
ロープガイドが同様に上昇し、網戸フレームFはコーナ
ー処理手段9の門型フレーム8,8に到達する。
え機構23のシリンダ23aの作動によってコーナ−押
え治具23bを押し下げられ、網受け溝Gから浮き上が
っている網押えロープRの始端部および終端部が防虫網
Nと共にそれぞれ網受け溝Gに圧入される。次いで、ス
ライドベース8aの移動によってコーナー処理手段9の
コーナ−カッター24を網戸フレームFのコーナー内側
に位置させ、図7に示した要領によって、第1および第
2のロープ圧入手段6および7に備えたヒートカッター
による防虫網Nのコーナー部切り残し部分が切断され
る。
ベア4cによって装置の搬出側に移送され、次工程、例
えば検査工程に搬送される。なお、この実施例において
は、装置基台2をL字状のものとして、第1搬送手段の
搬送路と第2搬送手段の搬送路とを直角に配列した例を
示したが、製造ラインの都合によっては、第1搬送手段
と第2搬送手段の間に、例えばターンテーブルのような
方向変換装置を設けることによって、第1搬送手段の搬
送路と第2搬送手段の搬送路とを直線状に配置すること
も可能である。また、ロープ圧入手段6および7を第1
および搬送手段と第2搬送手段による搬送路上に固定し
たものを示したが、これらロープ圧入手段6および7を
移動可能に配設し、フレームFの移動方向と反対側に移
動させることによって、網押えロープの圧入をさらにス
ピードアップすることも必要に応じて可能である。
に係わる網戸の網張り装置は、装置基台と搬送手段とロ
ープ圧入遮断を備え、ロープ圧入手段が網押えロープの
圧入ローラーを昇降自在に備えると共に、ロープ巻回機
構を圧入ローラーと同軸かつ回動自在に備えた構成のも
のであるから、網戸フレームを固定するようにした従来
の網張り装置に較べて装置が安価のものとなり、網受け
溝への網押えロープの圧入終了処理および圧入開始処理
を自動的かつ円滑に行うことができ、本発明の請求項2
に係わる網戸の網張り装置は、搬送手段およびロープ圧
入遮断をそれぞれ2基備えているので、装置に防虫網と
共に搬入された網戸フレームが搬出側に向けて移動する
間に防虫網の固定がなされるので、網張りの自動化をさ
らに進めることができるという極めて優れた効果をもた
らすものである。
置は、装置基台上に、網戸フレームを竪框および横框に
平行な方向にそれぞれ搬送する2基の搬送手段と、網戸
フレームに防虫網を被せる網供給手段と、網戸フレーム
の竪框および横框の網受け溝に網押えロープを防虫網と
共にそれぞれ圧入する2基のロープ圧入手段を備えたも
のであるから、網戸フレームを搬入側から供給するだけ
で、網戸フレームが搬出側に向けて移動する間に防虫網
の取付がなされ、防虫網の取付けを終えた網戸フレーム
を装置の搬出側から払い出すことができるので、網戸フ
レームを固定してその周囲に沿って押込装置を移動させ
るようにした従来の装置に較べて複雑な機構が必要なく
なるので、装置コストの削減が可能になると共に、網張
りの自動化を高度なものとすることができ、工程内のワ
ークの流れが円滑になって工程のスピードアップが可能
になり、実施態様として請求項4に係わる網張り装置に
おいては、ロープ圧入手段が、網押えロープの圧入ロー
ラーを昇降自在に備えると共に、ロープ巻回機構を圧入
ローラーと同軸かつ回動自在に備えた構成のものである
から、網受け溝への網押えロープの圧入終了処理および
圧入開始処理を自動的かつ円滑に行うことができるとい
う極めて優れた効果がもたらされる。
を示す概略平面図である。
よび第1のロープ圧入手段の配置を詳細に示す側面図で
ある。
構造を詳細に示す斜視図である。 (b) 図3(a)に示したロープ圧入手段のロープ巻
回機構の構造を示す分解斜視図である。
ープ巻回機構の作動を順次説明する作動図である。
る網押えロープの圧入およびカッターによる防虫網の余
剰部分の切断状況を示す斜視図である。 (b) カッターによる防虫網の余剰部分の切断状況を
示す断面図である。
手段の構造を詳細に示す斜視図である。
ナーカッターの構造を示す平面図である。 (b) 図7(a)に示したコーナーカッターの待機状
態を示す説明図である。 (c) 図7(b)に示したコーナーカッターのヒート
カッターが下降して框コーナー部における防虫網の切断
に備えた状態を示す説明図である。 (d) 図7(c)に示したヒートカッターが前進して
防虫網が框コーナー部において切断された状態を示す説
明図である。
フレームの変形状態を示すそれぞれ概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 防虫網を被せた状態の網戸フレームを載
置する装置基台と、装置基台に載置した網戸フレームを
竪框あるいは横框に沿って移送する搬送手段と、 網戸フレームの搬送方向に平行な框の網受け溝に網押え
ロープを防虫網と共に圧入するロープ圧入手段を備え、 ロープ圧入手段は、連続的に供給される網押えロープを
框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入ローラーと、網
押えロープを切断するカッターと切断された網押えロー
プの端部を挟持する挟着部を有すると共に圧入ローラー
と同軸に回動自在に支持され、網押えロープを圧入ロー
ラーに巻付けるロープ巻回機構を備えていることを特徴
とする網戸の網張り装置。 - 【請求項2】 防虫網を被せた状態の網戸フレームを載
置する装置基台と、装置基台に載置した網戸フレームを
竪框および横框の一方に平行な第1の方向に移送する第
1搬送手段と、 第1搬送手段により移送された網戸フレームを竪框およ
び横框の他方に平行な第2の方向に移送する第2搬送手
段と、 第1搬送手段による搬送路に配設され、第1の方向に平
行な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入す
る第1のロープ圧入手段と、 第2搬送手段による搬送路に配設され、第2の方向に平
行な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入す
る第2のロープ圧入手段を備え、 ロープ圧入手段は、連続的に供給される網押えロープを
框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入ローラーと、網
押えロープを切断するカッターと切断された網押えロー
プの端部を挟持する挟着部を有すると共に圧入ローラー
と同軸に回動自在に支持され、網押えロープを圧入ロー
ラーに巻付けるロープ巻回機構を備えていることを特徴
とする網戸の網張り装置。 - 【請求項3】 網戸フレームを載置する装置基台と、 装置基台に載置した網戸フレームを竪框および横框の一
方に平行な第1の方向に移送する第1搬送手段と、 第1搬送手段により移送された網戸フレームを竪框およ
び横框の他方に平行な第2の方向に移送する第2搬送手
段と、 第1搬送手段による搬送路に配設され、防虫網を網戸フ
レーム上に被せる網供給手段と、 第1搬送手段による搬送路に配設され、第1の方向に平
行な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入す
る第1のロープ圧入手段と、 第2搬送手段による搬送路に配設され、第2の方向に平
行な框の網受け溝に網押えロープを防虫網と共に圧入す
る第2のロープ圧入手段を備えていることを特徴とする
網戸の網張り装置。 - 【請求項4】 ロープ圧入手段は、連続的に供給される
網押えロープを框の網受け溝に圧入する昇降自在な圧入
ローラーと、網押えロープを切断するカッターと切断さ
れた網押えロープの端部を挟持する挟着部を有すると共
に圧入ローラーと同軸に回動自在に支持され、網押えロ
ープを圧入ローラーに巻付けるロープ巻回機構を備えて
いることを特徴とする請求項3記載の網戸の網張り装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19800996A JP3146987B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 網戸の網張り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19800996A JP3146987B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 網戸の網張り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037635A JPH1037635A (ja) | 1998-02-10 |
JP3146987B2 true JP3146987B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=16384000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19800996A Expired - Fee Related JP3146987B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 網戸の網張り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146987B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101495796B1 (ko) | 2013-05-10 | 2015-02-26 | 박준석 | 방충창용 방충망 결합장치 |
KR20210022924A (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-04 | 주식회사 쓰리지테크놀러지 | 방충망 자동 결합장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101628716B1 (ko) * | 2015-11-18 | 2016-06-09 | 해피창 주식회사 | 방범망 조립 장치 및 이를 이용하여 조립된 방범망 조립체 |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP19800996A patent/JP3146987B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20210022924A (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-04 | 주식회사 쓰리지테크놀러지 | 방충망 자동 결합장치 |
KR102312249B1 (ko) * | 2019-08-21 | 2021-10-13 | 주식회사 쓰리지테크놀러지 | 방충망 자동 결합장치 |
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JPH1037635A (ja) | 1998-02-10 |
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