JPH11229569A - 屋根用通気断熱パネル - Google Patents

屋根用通気断熱パネル

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JPH11229569A
JPH11229569A JP5427798A JP5427798A JPH11229569A JP H11229569 A JPH11229569 A JP H11229569A JP 5427798 A JP5427798 A JP 5427798A JP 5427798 A JP5427798 A JP 5427798A JP H11229569 A JPH11229569 A JP H11229569A
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JP
Japan
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layer
heat insulating
ventilation
roof
panel
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Application number
JP5427798A
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English (en)
Inventor
Katsumune Nagai
克宗 永井
Kenji Hasegawa
賢司 長谷川
Takashi Ogino
剛史 荻野
Tatsuya Toyama
竜也 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅の屋根の通気性を向上さ
せると共に野地板から通気層内への含有水分の蒸散を防
止し、結露による腐朽などを防止した屋根用通気断熱パ
ネルを提供するにある。 【解決手段】 野地板(41)と、該野地板(41)
の下面に設けられる透湿性の低い層(42)と、この透湿性
の低い層(42)に対して通気層(L2)を介して設けられる断
熱層(44)とから屋根用通気断熱パネル(4)を構成し、該
パネル(4)と垂木(3)とで囲まれる領域に通気層(L2)を常
に確保した構成とする。また、上記パネル(4)は透湿性
の低い層(42)、通気層(L2)及び断熱層(44)が通気・断熱
ブロック体に形成されていてもよい。さらに、このブロ
ック体が透湿性の低い層例えば独立気泡を有する発泡体
だけから構成されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根内部での結露
防止が行える屋根用通気断熱パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小屋裏が物置や趣味室等に広く利
用されるようになってきており、特に夏期には日射によ
って屋根が熱せられ、小屋裏が高温になるのを防ぐため
に野地板の下面に断熱材を設けた構造が用いられている
が、十分なものではない。
【0003】そこで、垂木の下側に断熱材を設け、野地
板と断熱材との間に通気層を形成することによって熱を
通気によって排出する方法も提案され、効果を上げてい
る。
【0004】ところが、野地板が日射で熱せられたとき
に野地板の含有水分が蒸散し、防水紙で水分の蒸散が遮
断される表側ではなく通気層側に湿気として拡散され易
く、また、梅雨時等の高湿な外気が通気層内に侵入し、
特に北側の冷やされた通気層内にまわりこんで、外気が
冷やされた野地板部分で結露する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、住宅の屋根
の通気性を向上させると共に野地板から通気層内への含
有水分の蒸散を防止し、結露による腐朽などを防止した
屋根用通気断熱パネルを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本願『請求項
1』によれば、『野地板(41)と、該野地板(41)の下面に
設けられる透湿性の低い層(42)と、この透湿性の低い層
(42)に対して通気層(L2)を介して設けられる断熱層(44)
とからなる屋根用通気断熱パネル(4(4a))』が提供され
る。
【0007】本願『請求項1』にかかる発明によれば、
屋根用通気断熱パネル(4(4a))が垂木(3)間に設けられた
とき、該パネル(4(4a))と垂木(3)とにより構成される領
域には、透湿性の低い層(42)及び断熱層(44)の間には通
気層(L2)が確保されており、この通気層(L2)は外気に開
放されているので、この領域での湿気は外気に拡散され
ることとなる。一方、野地板(41)が日射等により熱せら
れて含有水分が蒸散しても、透湿性の低い層(42)により
通気層(L2)に湿気として拡散することが防止され、ひい
ては通気層(L2)内での湿気の結露が防止されることとな
る。
【0008】また本発明は、本願『請求項2』に示すよ
うに、本願請求項1において『透湿性の低い層(42)、通
気層(L2)及び断熱層(44)が垂木(3)の間隔に相当する幅
(w3)の通気・断熱ブロック体(45)に形成され、このブロ
ック体(45)が垂木(3)の幅に相当する間隔(w4)をあけて
野地板(41)下面に複数で設けられている屋根用通気断熱
パネル(4(4b))』を提供することもできる。
【0009】この『請求項2』にかかる発明によれば、
大きなパネルを用いて垂木(3)間に該ブロック体(45)を
嵌め込むことができ、施工性が優れると共に、野地板(4
1)と垂木(3)とを直接固定できるので、留め付け強度を
大きくすることができる。
【0010】さらに本発明は、本願『請求項3』に示す
ように『野地板(41)下面に透湿性の低い層(42)を設け、
この透湿性の低い層(42)内に通気路(L2)が形成されてい
ることを特徴とする屋根用通気断熱パネル(4(4c))』を
提供することもできる。
【0011】この『請求項3』にかかる発明によれば、
通気路(L2)の内面全体が透湿性の低い層(42)で構成され
ているので、この通気路(L2)の周囲から該通気路(L2)内
への湿気の侵入が防止され、通気路(L2)内での湿気の結
露がより効果的に防止されることとなる。
【0012】またさらに本発明は、本願『請求項4』に
示すように、本願請求項1〜3にかかる各発明において
『透湿性の低い層(42)が、断熱性を有する発泡層からな
ることを特徴とする屋根用通気断熱パネル(4(4c))』を
提供することもできる。
【0013】この『請求項4』にかかる発明によれば、
透湿性が低く断熱性良好な発泡層が野地板下面に取付け
られているので、野地板が熱せられてもこの断熱性によ
り内部への伝熱を効果的に遮断し、小屋裏への伝熱を遮
断することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のパネルにおいて、野地板
(41)としては当該分野で公知のものがそのまま用いら
れ、例えば、合板、OSB(オリエンティドストランド
ボード)、パーティクルボード、石膏ボード、木片セメ
ント板、ケイカル板、ALC板、火山性ガラス複合板、
等が挙げられる。
【0015】透湿性の低い層(42)を構成する部材として
は、合成樹脂や合成ゴム等からなるシート材や塗膜や、
透湿性を有するものとこれらの複合体等が挙げられる。
また、上記シート材は、本願『請求項4』に示すように
『断熱性を有する発泡層』に構成されていると、野地板
(41)下面に取付けられた状態では野地板(41)が熱せられ
てもこの断熱性により内部への伝熱ひいては小屋裏の遮
熱に効果がある点で好ましいものである。さらに上記発
泡層は独立気泡を有するものであれば、より好ましいも
のとなる。上記合成樹脂や合成ゴムとしては、例えば、
ポリエチレン系、塩化ビニル系、ブチル系、アクリル
系、酢酸ビニル系、ウレタン系、スチレン系、フェノー
ル系等のものが挙げられる。
【0016】断熱層(44)を構成する部材としては、透湿
性が高いものであってもよく、また低いものであっても
よい。繊維系(グラスウール、ロックウール)、独立気
泡を有する発泡体(ウレタン、ポリスチレン、ポリエチ
レン、フェノール等)、ケイカル、ALC等が挙げられ
る。
【0017】本発明のパネルにおいて、透湿性の低い層
(42)と通気層(L2)と断熱層(44)は、透湿性の低い層(42)
に断熱層(44)を所定の間隔を開けて設けた積層構造とさ
れるが、この場合、通気層(L2)の両側は開放されていて
もよく、また別の部材(43)で閉塞されていてもよい。野
地板(41)下面に透湿性の低い層(42)を設ける場合、隣接
する垂木(3)間に野地板(41)下面を露呈しないように設
けられることが好ましい。
【0018】また、上記の積層構造が予めブロック体に
構成されていてもよい。この場合、本願『請求項2』に
示す構成のものが挙げられる。 通常、野地板(41)と垂木(3)との間に異物が介在する
と、建物に水平方向からの外力(風、地震)が加わった
ときはズレによる変形が大きくなる。(断熱材のように
釘側面抵抗の小さい材料では外力によって断熱材が破壊
し変形が生じる。変形が進むと強度的に釘が宙に浮いた
状態になり、さらに外力がかかった際に、釘の引き抜き
を生じる。) しかし本願『請求項2』のように断熱・通気ブロック体
(45)に構成したものの複数を、垂木(3)の間隔をあけて
野地板(41)下面に設けておけば、野地板(41)と垂木(3)
の間には断熱材(44)を介さず、野地板(41)と垂木(3)と
を直接固定できるので、留め付け強度を大きく稼げると
いう利点があり好ましいものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例及び図面により詳述す
るが、これらにより限定されるものではない。図1は棟
構造及びここに適用される本発明の屋根用通気断熱パネ
ルを示す要部概略斜視図、図2は本発明の屋根用通気断
熱パネルを使用した屋根の断面概略図、図3は本願『請
求項1』に係る屋根用通気断熱パネルの一例の断面構成
図である。
【0020】これらの図において、本発明のパネルを使
用した屋根(A)は、屋根梁とも呼ばれる木質材からなる
棟木(1)と、棟木(1)の上面に載置固定される受け材(11)
と、棟木(1)と軒桁(図示せず)との間に架設される複
数本の垂木(3)と、この垂木(3)の上に張設される屋根下
地パネル(4)と、該屋根下地パネル(4)の上に葺かれる防
水紙(ルーフィング)(r1)及び屋根材(r2)と、この上に
葺かれる棟換気用部材(r3)とから主として構成されてい
る。
【0021】上記棟木(1)の上には、該棟木(1)の上面幅
(w1)よりも小さい幅(w2)を有する受け材(11)が取付けら
れており、従って、棟木(1)と受け材(11)との接合部に
は段部が構成されている。受け材(11)は、木質材からな
るものを使用できるが、この他にプラスチック発泡体や
断面中空状、凹型状等の金属あるいはプラスチック材料
を使用することができる。
【0022】上記垂木(3)は、棟木(1)の両側に対として
配設されている。各対の垂木(3)(3)は、各棟側木口面(3
a)が上記受け材(11)の各側面に当接して対向配置されて
いる。そして、各棟側木口面(3a)の下方は上記段部に合
わせて切り欠かれており、この切り欠かれた部分(3b)は
棟木(1)と当接されていて、本例では釘止めされてい
る。また、各垂木(3)の棟側木口面(3a)の棟木(1)の上面
から上方に突出されている突出高さ(h1)は、上記受け材
(11)の棟木(1)の上面からの高さ(h2)よりも大きく設定
されている。従って、棟構造部においては、各垂木対
(3)(3)の間に受け材(11)の幅に相当する距離だけ間隔が
離されていて、棟の軸方向に連通する棟部通気路(L1)が
構成されている。
【0023】屋根下地パネル(4)は、図3にその一例(4
a)を示すと、野地板(41)と、この野地板(41)下面に固着
される透湿性の低い部材(以下、低透湿性材という)(4
2)と、この低透湿材(42)に桟木(43)を介して取付けられ
る断熱材(44)とから構成されている。なお、桟木(43)の
数は適宜選択される。従って、上記構成の屋根用通気断
熱パネル(4a)には、低透湿性材(42)と断熱材(44)との間
に通気層(L2)が設けられていることになる。なお、野地
板(41)の両側縁部には上記低透湿性材(42)が設けられて
おらず、垂木取付用片部(411)が形成されている。
【0024】上記野地板(41)には、火山性ガラス複層
板、木片セメント板等の無機質系材料、合板、パーティ
クルボード、OSB、繊維板等の木質材料、あるいはそ
れらの複合材やそれらを表裏面材とし、芯に合成樹脂発
泡体を配した断熱サンドイッチパネル等を用いることが
でき、本例では火山性ガラス複層板が用いられている。
【0025】上記低透湿性材(42)には、ポリエチレン
系、塩化ビニル系、ブチル系、アクリル系、酢酸ビニル
系、ウレタン系、スチレン系、フェノール系の合成樹脂
や合成ゴム等が用いられ、好ましくは独立気泡を有する
合成樹脂発泡体が用いられる。本例ではスチレン系樹脂
発泡体が用いられている。上記断熱材(44)には、透湿性
が高い材料であっても用いることができ、本例ではグラ
スウールが用いられる。
【0026】以上のように構成された屋根用通気断熱パ
ネル〔4(4a)〕は、図1及び図2に示すように垂木(3)間
に取付けられるが、このとき、各パネル〔4(4a)〕の垂
木取付用片部(411)が垂木(3)に直接取付けられることと
なる。従って、野地板(41)と垂木(3)の間には低透湿性
材(42)を介さないので留め付け強度が大きくなる。
【0027】そして、屋根用通気断熱パネル〔4(4a)〕
と垂木(3)とにより構成される領域に、パネル〔4(4a)〕
内の低透湿性材(42)と断熱層(44)の間に確保された通気
層(L2)がそのまま持ち込まれる。この通気層(L2)は、軒
先側では開放されており、また棟側においても上記説明
した棟部通気路(L1)に連通していることになり、結局、
外気と自由に連通していることになる。従って、上記領
域に存在する湿気は通気層(L2)及び棟部通気路(L1)によ
り外気に拡散されることとなる。一方、野地板(41)が日
射等により熱せられて含有水分が蒸散した場合、野地板
(41)下面側には低透湿性材(42)が設けられているので、
野地板(41)から通気層(L2)に湿気として拡散することが
防止され、ひいては通気層(L2)内での湿気の結露が防止
されることとなる。
【0028】なお、上記低透湿性材(42)と断熱材(44)と
桟木(43)とが予め接着されて、垂木の間隔に相当する幅
の通気・断熱ブロック体(45)に構成されていてもよく、
このブロック体(45)を、野地板(41)下面に後付けして構
成すれば、パネルを効率的に生産することができ好まし
い。
【0029】実施例2 次に、本発明のパネルの他の実施例について説明する。
本例のパネル(4b)は、図4に示すように、野地板(41)は
実施例1と同材質のものであるが、幅がほぼ2倍のもの
が用いられている。また、実施例1といずれも同材質の
低透湿性材(42)、断熱材(44)及び桟木(43)が予め通気・
断熱ブロック体(45)に構成されている。この通気・断熱
ブロック体(45)はその幅(w3)がほぼ垂木(3)間の内矩に
設定されているものである。また桟木の数は適宜選択さ
れるものである。そして、上記通気・断熱ブロック体(4
5)は同図に示すように2つ用いられており、上記野地板
(41)の下面にほぼ垂木(3)の幅に相当する間隔(w4)をあ
けて取着されている。
【0030】従って、実施例1と同等の効果に加えて、
大きなパネル(4b)を用いて垂木(3)間に該ブロック体(4
5)を嵌め込むことができ、施工性が非常に良好となる。
また、1つの垂木(3)をその両側の通気・断熱ブロック
体(45)(45)で挟持しかつこの2つのブロック体(45)(45)
の間には野地板(41)の継目は存在しないので、ますます
野地板(41)と垂木(3)との留め強度が向上し、建物に水
平方向からの外力(風、地震)が加わったときに生じ得
る変形や釘の引き抜きに十分抗し得ることができ、耐久
強度が一段と優れることになる。
【0031】実施例3 次に、本発明のパネルのさらに他の実施例について説明
する。本例のパネル〔4(4c)〕は、図5に示すように、
実施例1と同材質でかつ厚みのある低透湿性材をその内
部を刳り貫いて断面略ロ字状に構成された低透湿性材(4
2)(すなわち通気・断熱ブロック体にもなっている)
が、野地板(41)下面に取着されている。上記の刳り貫か
れている部分は、すなわち通気路(L2)を構成している。
従って、本例のパネル(4c)は通気路(L2)の内面全体が低
透湿性材(42)で構成されているので、実施例1のパネル
と同様に、この通気路(L2)の周囲から該通気路(L2)内へ
の湿気の侵入が防止され、通気路(L2)内での湿気の結露
がより効果的に防止されることとなる。その上、低透湿
性材(42)が断熱性を有する発泡体で構成されているの
で、断熱性にも富み、野地板(41)が熱せられてもこの断
熱性により内部への伝熱ひいては小屋裏の遮熱に非常に
効果がある。
【0032】なお、本発明のパネルにおいて、上記実施
例1〜3で述べた以外に以下の変形例が挙げられるが、
別段これらに限定されるものではない。まず、上記通気
路(L2)の断面形状は、矩形状に限定されずいずれの形状
であってもよい。また、通気路の数も図5のように限定
されず、例えば図6(a)のようなものも挙げられる。さ
らに、刳り貫いて通気路を構成する以外に、図6(b)に
示すように、低透湿性材(42)を部分で接合して構成する
ものであってもよし、このように接合する際、例えば図
示しないが低透湿性材と断面コ字状の断熱材(例えばグ
ラスウール)との接合のように材質のように異なるもの
同士を接合してもよい。またさらに、低透湿性材(42)の
断面外形も矩形状以外に、例えば図6(c)及び(d)に示す
ような台形状やその他の形状であってもよい。
【0033】また、図7に示すように、実施例3のよう
な低透湿性材のみから構成される通気・断熱ブロック体
の2つを、実施例2のように野地板(41)下面に並設する
ものも挙げられる。
【0034】
【発明の効果】本願『請求項1』にかかる発明によれ
ば、屋根用通気断熱パネルに通気層が確保されており、
かつ該パネルの野地板下面には透湿性の低い層が設けら
れているので、該パネルが垂木に取付けられたとき該パ
ネルと垂木とにより構成される領域は、通気層により常
に外気に開放されていることになり、この領域での湿気
を外気に拡散させることができ、通気性は常に良好とな
る。一方、上記パネルの野地板が日射等により熱せられ
て含有水分が蒸散しても、野地板下面に設けられている
透湿性の低い層により通気層に湿気として拡散すること
が防止され、ひいては通気層内での湿気の結露を効果的
に防止することができる。
【0035】また、本願『請求項2』にかかる発明によ
れば、大きなパネルに構成でき、この大きなパネルを用
いて垂木間に通気・断熱ブロック体を嵌め込んで行くだ
けで取付けられるので、施工性が非常に優れると共に、
野地板と垂木との間にはこの通気・断熱ブロック体は存
在しないので、留め付け強度を大きくすることができ
る。
【0036】またさらに、本願『請求項3』にかかる発
明によれば、通気路の内面全体が透湿性の低い層で構成
されているので、この通気路の周囲から該通気路内への
湿気の侵入が防止され、通気路内での湿気の結露をより
効果的に防止することができる。
【0037】さらにまた、本願『請求項4』にかかる発
明によれば、透湿性が低くかつ断熱性良好な発泡体が野
地板下面に取付けられているので、野地板が熱せられて
もこの断熱性により内部への伝熱を効果的に遮断し、さ
らには小屋裏への伝熱を遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棟構造及びここに適用される本発明の屋根用通
気断熱パネルを示す要部概略斜視図
【図2】本発明の屋根用通気断熱パネルを使用した屋根
の断面概略図
【図3】本願『請求項1』に係る屋根用通気断熱パネル
の一例の断面構成図
【図4】本願『請求項2』に係る屋根用通気断熱パネル
の一例の断面構成図
【図5】本願『請求項3』又は『請求項4』に係る屋根
用通気断熱パネルの一例の断面構成図
【図6】本発明のパネルの変形例の構成説明図
【図7】本願『請求項2』、『請求項3』又は『請求項
4』に係る屋根用通気断熱パネルの一例の断面構成図
【符号の説明】
(A)…屋根 (1)…棟木 (3)…垂木 (3a)…垂木木口面 (4)…屋根用通気断熱パネル (41)…野地板 (42)…低透湿性材 (44)…断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外山 竜也 大阪市北区中之島2丁目3番18号 大建工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野地板と、該野地板の下面に設け
    られる透湿性の低い層と、この透湿性の低い層に対して
    通気層を介して設けられる断熱層とからなる屋根用通気
    断熱パネル。
  2. 【請求項2】 透湿性の低い層、通気層及び断熱
    層が垂木の間隔に相当する幅の通気・断熱ブロック体に
    形成されてなり、このブロック体が垂木の幅に相当する
    間隔をあけて野地板下面に複数で設けられている請求項
    1記載の屋根用通気断熱パネル。
  3. 【請求項3】 野地板下面に透湿性の低い層を設
    け、この透湿性の低い層内に通気路が形成されているこ
    とを特徴とする屋根用通気断熱パネル。
  4. 【請求項4】 透湿性の低い層が、断熱性を有す
    る発泡層からなることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の屋根用通気断熱パネル。
JP5427798A 1998-02-18 1998-02-18 屋根用通気断熱パネル Pending JPH11229569A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092525A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Asahi Kasei Homes Co 建物の屋根構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092525A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Asahi Kasei Homes Co 建物の屋根構造

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