JPH10183793A - 通気層を備えた建物 - Google Patents

通気層を備えた建物

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JPH10183793A
JPH10183793A JP35706596A JP35706596A JPH10183793A JP H10183793 A JPH10183793 A JP H10183793A JP 35706596 A JP35706596 A JP 35706596A JP 35706596 A JP35706596 A JP 35706596A JP H10183793 A JPH10183793 A JP H10183793A
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JP
Japan
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joist
floor
ventilation
component
heat insulating
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JP35706596A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Emoto
央 江本
Yoshikazu Kitahara
嘉和 北原
Seiichi Yano
誠一 矢野
Tomoyuki Kamiyachi
朋之 上谷地
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Emoto Kogyo KK
Original Assignee
Emoto Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枠組壁工法によって構築された2階建以上の
建物であって、躯体内部の湿潤化を防止することが出
来、断熱材の劣化や木材の腐朽を防止することが出来る
通気層を備えた建物を提供する。 【解決手段】 壁構成部は、構造用面材(11)、内装
材(12)、断熱材(14)、通気層(16)及び防湿
材(13)を備え、上階の壁構成部と下階の壁構成部と
で連続する防湿材(13,13)は、上下階の繋ぎ構成
部において、上階床根太(50)の根太(50a)とそ
の室内側の根太転び止め(50b)との間に挿通され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通気層を備えた建
物に関するものであり、詳しくは、枠組壁工法によって
構築された建物であって、躯体内部の湿潤化を防止でき
る通気層を備えた建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】枠組壁工法による建物は、比較的低コス
トで自由な形状に構築でき且つ優れた耐力を発揮し得る
ことから広く普及している。斯かる工法の建物において
は、在来工法による建物と同様に、省エネルギー化の観
点から高気密化および高断熱化が図られており、そし
て、躯体内部の湿潤化を防止するための通気層工法が壁
周りを中心として種々提案されている。
【0003】枠組壁工法の建物において通気層を備えた
壁構造は、例えば、枠組の室外側に貼設された構造用面
材と、枠組の室内側に貼設された石膏ボード等の内装材
と、構造用面材と内装材の間に配置されたグラスウール
等の断熱材と、構造用面材と断熱材の間に形成された通
気用の空間と、構造用面材の室外側に通気層を形成して
配置された外装材とを備え、構造用面材には、壁内部の
通気用の空間と室外側の通気層とを連続させるための小
穴が設けられる。また、内装材の室外側表面には、例え
ば、暖房された室内の空気中の水蒸気が壁内部に透過す
るのを防止するため、ポリエチレンフィルム等の防湿材
が張設される。なお、2階建などの建物の場合、上下階
の繋ぎ構成部においては、上階の壁の防湿材と下階の壁
の防湿材とを上階床根太の外周側に迂回させて接続して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の建物の上下階の
繋ぎ構成部において、上下階の各壁の防湿材を上階床根
太の外周側で接続した構造は、防湿材と構造用面材の間
に断熱材が無く、防湿材と構造用面材が直接接触した状
態になされているため、上階床根太に接する防湿材の表
面では、根太に通気した水蒸気が結露し易いと言う問題
がある。その結果、上下階の繋ぎ構成部においては、上
階床根太の湿潤化や腐朽の虞がある。
【0005】また、上記の建物においては、必要な耐力
を構造用面材で確保しなければならないため、構造用面
材において通気用の穴を十分な大きさとすることが難し
く、実際、壁内部の通気用の空間に対して室外側の通気
層が十分に機能しないのが実情である。その結果、例え
ば、夏季の冷房によって室温が外気温よりも低くなった
場合などは、断熱材中の室外と同等の空気に含まれる水
蒸気が防湿材の室外側の表面や断熱材の内部で結露する
ことがある。
【0006】本発明は、強度を維持しつつ且つ上下階の
繋ぎ構成部における湿潤化と壁構成部の通気状態を改善
すべくなされたものであり、その目的は、枠組壁工法に
よって構築された建物であって、躯体内部の湿潤化を防
止することが出来、断熱材の劣化や木材の腐朽を防止す
ることが出来る通気層を備えた建物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の通気層を備えた建物は、枠組壁工法によっ
て構築された2階建以上の建物であって、壁構成部は、
枠組の室外側に貼設された構造用面材と、枠組の室内側
に貼設された内装材と、構造用面材と内装材の間に配置
された断熱材と、断熱材と構造用面材の間に形成された
通気層と、内装材の室外側表面に配置された防湿材とを
備えており、上階の壁構成部と下階の壁構成部とで連続
する防湿材は、上下階の繋ぎ構成部において、上階床根
太の根太とその室内側の根太転び止めとの間に挿通され
ていることを特徴とする。
【0008】また、上記の建物において、強度を維持し
つつ壁構成部の通気状態を一層良好にするため、上下階
の繋ぎ構成部は、上階の壁構成部の下枠の室外側の縁部
に設けられ且つ上階の通気層に連続する通気穴と、下階
の壁構成部の上枠の室外側の縁部に設けられ且つ下階の
通気層に連続する通気穴と、根太の外側に取り付けられ
た縦胴縁と、縦胴縁の室外側に取り付けられた構造用面
材と、根太と構造用面材の間に形成された通気路とを備
えており、そして、上階の壁構成部の通気層と下階の壁
構成部の通気層とは、上階の壁構成部の下枠の通気穴、
通気路および下階の壁構成部の上枠の通気穴を介して連
続しているのが好ましい。
【0009】さらに、上下階の繋ぎ構成部の強度を高め
るため、下階の壁構成部の上枠は上階床根太に頭繋ぎを
介して接続され、上階床根太の根太と頭繋ぎの室外側に
はこれらを締結する補強板が設けられ、そして、縦胴縁
が補強板の室外側に取り付けられることにより、通気路
は補強板と構造用面材の間に形成されているのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る通気層を備えた建物
の実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明に係る通気層を備えた建物における壁構成部
の一部および上下階の繋ぎ構成部を示す模式的な縦断面
図である。図2は、建物の全体構造を示す模式的な縦断
面図である。以下、実施形態の説明においては、通気層
を備えた建物を「建物」と略記する。
【0011】本発明の建物は、枠組壁工法によって構築
された2階建の建物であり、図2に示す様に、壁構成部
(1)、床構成部(2)、天井構成部(3)及び上下階
の繋ぎ構成部(5)から主として構成される。特に、躯
体を構成する壁構成部(1)は、内部に通気層を有して
おり、枠組の室外側に貼設された構造用面材(11)
と、枠組の室内側に貼設された内装材(12)と、構造
用面材(11)と内装材(12)の間に配置された断熱
材(14)と、断熱材(14)と構造用面材(11)の
間に形成された通気層(16)と、内装材(12)の室
外側表面に配置された防湿材(13)とを備えている。
以下、壁構成部(1)及び上下階の繋ぎ構成部(5)、
床構成部(2)、天井構成部(3)、ならびに、各構成
部の取合い構造を順次に説明する。
【0012】壁構成部(1)は、縦枠(図示せず)と、
下枠(18)及び上枠(19)を含む横枠とによって形
成された枠組に対し、通常、その室外側に構造用面材
(11)を貼設して構成される。縦枠および横枠の構成
部材としては、上記の工法の規格に基づき、木材や集成
材によって作製され且つその長手方向に直交する断面を
2×4インチ、2×6インチ等の適宜の寸法仕様とされ
た角材が使用される。枠組寸法は、通常、幅(横枠の長
さ)を約900mm、高さを約2400mm程度とされ
るが、斯かる寸法は、施工部位や居室の天井高などに応
じて適宜に設定される。
【0013】上記の枠組の構成部材は、通気層(16)
の隙間距離に略相当する寸法だけ通常よりも幅広の角材
が使用され、そして、壁構成部(1)においては、枠組
の室外側の縁部が前記の幅広分の寸法だけ後述の床根太
(20)及び上階床根太(50)の外側面よりも更に室
外側に食み出した状態に構成される。斯かる構造によ
り、壁構成部(1)の強度を維持しつつ且つ後述する下
枠(18)及び上枠(19)の通気穴(18c,19
c)を確保できる。
【0014】構造用面材(11)としては、通常、継ぎ
目の無い7〜12mm程度の厚さの構造用合板が使用さ
れる。構造用面材(11)は、枠組に対し、所定の施工
基準に基づいて釘固定される。なお、構造用面材(1
1)としては、必要な強度を確保し得る限り、石膏ボー
ド、ハードボード、パーティクルボード、硬質木片セメ
ント板、フレキシブル板、パルプセメント板、けい酸カ
ルシウム板、シージングボード、ラスシート等が片面に
積層された複合板を使用してもよい。
【0015】枠組の室内側表面に貼設される内装材(1
2)は、通常、2〜6mm程度の合板、チップ合板また
はパーティクルボード等の下地材、ならびに、各種の内
装仕上材によって構成されるが、化粧板などのパネル化
された仕上材のみで構成されていてもよい。また、内装
材(12)としては、構造用面材を使用することも出来
る。室外側の構造用面材(11)と共に、内装材(1
2)として室内側に構造用面材を配置した場合には、壁
構成部(1)における耐力を一層高め得る。
【0016】断熱材(14)は、単層構造とすることも
出来るが、保形性と断熱効果を高めるため、図示する様
に、内側断熱材(14a)と外側断熱材(14b)とに
よって2層構造になされているのが好ましい。内側断熱
材(14a)としては、例えば、24kg程度のグラス
ウールが使用され、また、外側断熱材(14b)として
は、例えば、板状に成形された64kg程度のグラスウ
ールが使用される。断熱材(14)全体の見かけ厚さ
は、50〜150mm程度とされる。
【0017】断熱材(14)は、後述する防湿材(1
3)の室外側の表面に密着させた状態で設けられる。断
熱材(14)の固定には、接着剤などを使用してもよい
が、施工性を向上し且つ確実に通気層(16)を確保す
るため、網状体などの適宜の構造の支持材を使用するこ
とが出来る。特に、断熱材(14)を上記の様な2層構
造とした場合には、外側断熱材(14b)の全体の剛性
を利用し、枠組によって支持できるため、断熱材(1
4)の室外側表面に薄板状の桟木などを架設するだけで
もよい。なお、断熱材(14)としては、上記グラスウ
ールの様な吸湿性の材料に代え、実質的に吸湿性のない
材料、例えば、独立気泡を有するポリウレタン、ポリス
チレン等の発泡樹脂によって構成された断熱材を使用す
ることも出来る
【0018】通気層(16)は、断熱材(14)と構造
用面材(11)の間の約10〜30mmの隙間によって
構成される。通気層(16)には、当該通気層の隙間距
離を確実に保持するため、室内側に断熱材(14)を偏
らせる波板状の支持材などが挿入されていてもよい。ま
た、壁構成部(1)においては、構造用面材(11)の
外側に胴縁を介して外装材(17)が取り付けられる。
なお、構造用面材(11)の室外側表面には、施工時の
濡れを防止するための防水シートが張設されていてもよ
い。
【0019】内装材(12)の室外側表面に配置される
防湿材(13)としては、空気中の水蒸気を実質的に透
過しない限り、非透湿性の各種のフィルムやシート等が
使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のオレフィンの他、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹
脂から成る約0.1〜1.0mmの厚さのフィルムやシ
ートが使用される。シートとは、防湿層を形成し得る各
種の面状体を意味し、フィルムの他、防湿シートやフィ
ルムを貼合した所謂防湿パネルを含む。防湿材(13)
は、通常、タッカー等の止結材を使用して枠組に貼設さ
れ、また、その継ぎ目は、粘着テープ等で封止される。
【0020】図2に例示した建物においては、2階(上
階)と1階(下階)の各壁構成部(1,1)の通気層
(16,16)を一体化し且つ繋ぎ部分の強度を保持す
るため、上下階の繋ぎ構成部(5)が特定の構造に構成
される。
【0021】すなわち、上下階の繋ぎ構成部(5)は、
上階の壁構成部(1)の下枠(18)の室外側の縁部に
所定ピッチで設けられ且つ上階の通気層(16)に連続
する通気穴(18c)と、下階の壁構成部(1)の上枠
(19)の室外側の縁部に所定ピッチで設けられ且つ下
階の通気層(16)に連続する通気穴(19c)と、上
階床根太(50)の根太(50a)の外側に所定ピッチ
で取り付けられた縦胴縁(56)と、上階および下階の
壁構成部(1)の各構造用面材(11,11)と連続す
る状態で縦胴縁(56)の室外側に取り付けられた構造
用面材(58)と、上階床根太(50)と構造用面材
(58)の間に形成された通気路(56c)とを備えて
いる。そして、上階の壁構成部(1)の通気層(16)
と下階の壁構成部(1)の通気層(16)とは、上階の
壁構成部(1)の下枠(18)の通気穴(18c)、繋
ぎ構成部(5)の通気路(56c)及び下階の壁構成部
(1)の上枠(19)の通気穴(19c)を介して連続
している。
【0022】上階床根太(50)は、上階の建付け形状
に略倣って組まれた根太(50a)と、根太(50a)
の内側および適宜のピッチで根太(50a)、(50
a)の間に架設された根太転び止め(50b)とから成
る。そして、上階床根太(50)の上面には床構造用面
材(51)が敷設され、床構造用面材(51)の上面に
はフローリング材などの床仕上材が敷設される。床構造
用面材(51)は、最外側の根太(50a)よりも内側
に敷設され、根太(50a)の上面には、床構造用面材
(51)と同様の材料から成るスぺーサー(51s)が
敷設される。
【0023】前述した様に、上階の壁構成部(1)の下
枠(18)及び下階の壁構成部(1)の上枠(19)
は、上階床根太(50)、具体的には根太(50a)の
外側面から室外側に食み出した状態になされており、斯
かる食み出し部分において、上階の壁構成部(1)の下
枠(18)及び下階の壁構成部(1)の上枠(19)に
それぞれ通気穴(18c,19c)が設けられる。斯か
る通気穴(18c,19c)は、枠材の縁部に設けられ
た切り欠きであってもよい。通気穴の開口面積は約1〜
30cm2であり、上階の壁構成部(1)の下枠(1
8)及び下階の壁構成部(1)の上枠(19)の各長手
方向に沿った通気穴の配列ピッチは50〜150mm程
度である。
【0024】本発明において、上階の壁構成部(1)と
下階の壁構成部(1)とで連続する防湿材(13,1
3)は、床構造用面材(51)とスぺーサー(51s)
の間、ならびに、根太(50a)とその室内側の根太転
び止め(50b)との間に挿通されていることが重要で
ある。これにより、上階床根太(50a)の断熱効果を
利用して繋ぎ構成部(5)における断熱性能を高めるこ
とが出来る。
【0025】また、下階の壁構成部(1)の上枠(1
9)は、上階床根太(50)の下面側に対し、頭繋ぎ
(59)を介して接続される。そこで、上下階の繋ぎ構
成部(5)の好ましい態様においては、下階の壁構成部
(1)と根太(50)の接続強度を一層高めるため、根
太(50a)と頭繋ぎ(59)の室外側に補強板(5
7)が設けられる。縦胴縁(56)は、補強板(57)
の室外側に50〜150mm程度の配列ピッチで取り付
けられ、構造用面材(58)は、縦胴縁(56)の室外
側に取り付けられる。構造用面材(58)は、壁構成部
(1)の構造用面材(11)と同様の規格の面材であ
る。通気路(56c)は、補強板(57)と構造用面材
(58)の間に配置された多数の縦胴縁(56)の間隙
によって形成される。
【0026】また、例示した建物においては、壁構成部
(1)の通気層(16)と床構成部(2)の床下空間
(26)を一体化し且つ土台および根太周りの強度を保
持するため、床構成部(2)が特定の構造に構成され
る。
【0027】すなわち、床構成部(2)は、通気可能な
又は通気可能に配置されたスぺーサー(42)を介在さ
せて基礎(40)に締結された土台(43)と、土台
(43)の上に固定された床根太(20)と、土台(4
3)と床根太(20)の外側面を締結する補強板(4
7)と、補強板(47)の室外側表面に対して所定ピッ
チで取り付けられた縦胴縁(46)と、縦胴縁(46)
の室外側に取り付けられた構造用面材(48)と、補強
板(47)と構造用面材(48)の間に形成された通気
路(46c)とを備えている。そして、壁構成部(1)
の通気層(16)と床構成部(2)の床下空間(26)
とは、上記と同様の壁構成部(1)の下枠(18)の通
気穴(18c)、スぺーサー(42)及び通気路(46
c)を介して連続している。
【0028】床構成部(2)は、床根太(20)及び当
該床根太の上面に敷設された床構造用面材(床下地材)
(21)の他、土台構造を含む。床根太(20)は、建
物の建付け形状に略倣って組まれた根太(20a)と、
根太(20a)の内側および適宜のピッチで根太(20
a)、(20a)の間に架設された根太転び止め(20
b)とから成る。床根太(20)の上面には床構造用面
材(21)が敷設され、そして、床構造用面材(21)
の上面にはフローリング材などの床仕上材が内装材(2
2)として敷設される。
【0029】略格子状に組まれた床根太(20)の空間
には、断熱材(24)が装入される。断熱材(24)
は、上記の断熱材(14)と同様の断熱材から成り、通
常、網状体などの適宜の支持材によって固定される。断
熱材(24)としてグラスウール等を使用した場合に
は、内装材(22)の室外側表面、すなわち、床構造用
面材(21)と内装材(22)の間に防湿材(23)が
配置される。防湿材(23)は、上記の防湿材(13)
と同様の材料によって構成される。そして、壁構成部
(1)の防湿材(13)に対し、粘着テープ等によって
内装材(12)又は(22)の裏面側で接続される。
【0030】土台構造は、土台(41)、スペーサー
(42)及び土台(43)から成り、これらは、基礎
(40)に対し、当該基礎に埋設されたアンカーボルト
によって一体的に締結される。基礎(40)はいわゆる
布基礎であり、地上部に露出する外側面には、表面が撥
水処理された断熱材(44)が付設される。基礎(4
0)の立ち上げ部には、通風口(49)が適宜の間隔で
設けられており、床下空間(26)が通気可能になされ
ている。土台(41)は、上部の土台(43)と縦胴縁
(46)を一体的に支持し且つ縦胴縁(46)の荷重を
分散するために基礎(40)の上端面に沿って配置され
た部材である。
【0031】スペーサー(42)は、土台(41)の幅
方向に伸長された多数の扁平な枕状の合成樹脂製ブロッ
クを土台(41)の長手方向に沿って配列した配列体か
ら成り、かつ、配列体の一方の側縁の上端側および他方
の側縁の下端側を各々に連結することによって前記ブロ
ックを3〜10個程度連続させた構造を備えている。そ
して、上記の各ブロック間には通気用の空間が形成され
ている。スペーサー(42)は、通常、土台(41)に
沿って適宜のピッチで配列され、隣接するスペーサー
(42)との間隙、および、スペーサー(42)自体の
空間によって土台構造を通気可能にする。斯かるスペー
サー(42)は公知であり、実公昭61−46089号
公報に記載されている。
【0032】床根太(20)は土台(43)に固定さ
れ、さらに、土台(43)と床根太(20)は、上記の
補強板(47)によって強固に締結される。補強板(4
7)の室外側表面に取り付けられた縦胴縁(46)の配
列ピッチは、通常、水平方向に50〜150mm程度と
される。構造用面材(48)は、壁構成部(1)の構造
用面材(11)と同様の面材である。
【0033】土台(41)、スペーサー(42)、土台
(43)、補強板(47)、縦胴縁(46)、構造用面
材(48)及び床根太(20)を締結した構造は、床下
構成部(2)を耐震性に優れた強固な構造とすることが
出来る。しかも、補強板(47)と構造用面材(48)
の間の多数の縦胴縁(46)の間隙によって形成された
通気路(46c)、および、スペーサー(42)によっ
て形成された隙間を通じて通気層(16)と床下空間
(26)とを連続させた構造は、壁構成部(1)内部の
通気量を十分に確保できる。従って、また、壁構成部
(1)の構造用面材(11)に対する穴開け加工などが
不要なため、構造用面材(11)の強度を損なうことも
ない。
【0034】また、例示した建物においては、壁構成部
(1)の強度を維持しつつ且つ壁構成部(1)及び天井
構成部(3)の両者の通気状態を一層良好にするため、
天井構成部(3)、ならびに、天井構成部(3)と壁構
成部(1)の取合いが特定の構造に構成される。
【0035】すなわち、図2に示す様に、天井構成部
(3)は、壁構成部(1)の上端部に架設された天井根
太(30)と、天井根太(30)の下方に設けられた内
装材(32)と、内装材(32)の上面に配置された断
熱材(34)と、天井根太(30)と断熱材(34)の
間に形成された通気可能な天井裏空間(36)とを備え
ており、そして、壁構成部(1)の通気層(16)と天
井構成部(3)の天井裏空間(36)とは、室内側に開
放された壁構成部(1)の上端部の通気路(76c)を
介して連続している。
【0036】天井根太(30)は、壁構成部(1)の平
面形状に略倣って組まれた根太(30a)と、根太(3
0a)の内側および適宜のピッチで根太(30a)、
(30a)の間に架設された転び止め(30b)とから
成る。天井根太(30)は、頭繋ぎ(79)を介し、上
階の壁構成部(1)の上枠(19)側に支持される。図
中、符号(78)は、屋根(8)を支持するための桁を
示す。
【0037】内装材(32)は、石膏ボード、ハードボ
ード、フレキシブル板などの天井材であり、天井根太
(30)側に吊持される桟木に取り付けられる。断熱材
(34)は、上記の断熱材(14)と同様の断熱材から
成り、内装材(32)の上面に吹き込み法などによって
積載される。また、内装材(32)の上面には、上記の
防湿材(13)と同様の材料によって構成された防湿材
(33)が配置される。そして、防湿材(33)は、内
装材(32)又は壁構成部(1)の内装材(12)の室
外側表面において粘着テープ等によって接続される。
【0038】天井構成部(7)においては、天井裏の通
気状態を一層良好にするため、天井根太(30)と断熱
材(34)との間に天井裏空間(36)が形成される。
すなわち、天井根太(30)と断熱材(34)が離間し
た状態に構成される。天井裏空間(36)は、天井根太
(30)の格子状の空間、小屋裏(81)、妻側や軒下
に設けられた通風口を通じて通気可能になされている。
従って、天井構成部(7)は、天井根太(30)の格子
状の空間とは別個に形成された通気可能な天井裏空間
(36)により、比較的高温の空気、すなわち、絶対湿
度の高い空気の滞留を防止することが出来る。
【0039】壁構成部(1)の上端部の通気路(76
c)は、上階の壁構成部(1)の断熱材(14)が天井
裏空間(36)の高さに略相当する高さ分だけ短くなさ
れた状態に配置されることによって形成される。そし
て、壁構成部(1)の通気層(16)と天井の天井裏空
間(36)とは、通気路(76c)によって確実に連続
させられる。従って、壁構成部(1)の通気層(16)
の空気を確実に天井裏空間(36)へ移動させることが
出来かつ十分な通気量を確保し得る。その結果、壁構成
部(1)の断熱材(14)及び天井構成部(3)の断熱
材(34)における湿潤化や結露を防止でき、これら断
熱材(14,34)の劣化や、壁構成部(1)及び天井
構成部(3)の木材の腐朽を有効に防止できる。
【0040】上記の様に、本発明の建物は、上下階の繋
ぎ構成部(5)において、上下階の各壁構成部(1,
1)の間で接続された防湿材(13,13)が根太(5
0a)とその室内側の根太転び止め(50b)との間に
挿通されているため、恰も、防湿材(13)の室外側に
断熱材が配置されているかの如く、根太(50a)を断
熱材として機能させることが出来る。従って、防湿材
(13)の表面における結露を防止でき、上階床根太
(50)の湿潤化や腐朽を有効に防止し得る。
【0041】また、上下階の繋ぎ構成部(5)におい
て、根太(50a)の外側に縦胴縁(56)を介して構
造用面材(58)が取り付けられ、そして、上階の壁構
成部(1)の通気層(16)と下階の壁構成部(1)の
通気層(16)とが通気穴(18c)、通気路(56
c)及び通気穴(19c)を介して連続させた構造は、
当該繋ぎ構成部の必要な強度を保持しつつ且つ上下階の
壁構成部(1,1)の通気層(16,16)の間での通
気量を十分に確保できる。
【0042】その結果、本発明の建物においては、壁構
成部(1)の断熱材(14)の湿潤化や結露を防止で
き、断熱材(14)の劣化や、壁構成部(1)の枠組、
構造用面材(11)及び繋ぎ構成部(5)の上階床根太
(50)等の木材の腐朽を有効に防止できる。従って、
また、壁構成部(1)の構造用面材(11)に対する穴
開け加工などの必要がなく、構造用面材(11)の強度
を損なうこともない。さらに、下階の壁構成部(1)の
上端の頭繋ぎ(59)と根太(50a)とが補強板(5
7)によって一体的に締結された構造は、当該繋ぎ構成
部の接続強度を一層高めることが出来る。
【0043】また、本発明の建物においては、床構成部
(2)、上下階の繋ぎ構成部(5)及び天井構成部
(7)の上記の様な構成により、十分な強度を維持しつ
つ且つ通気層(16)、床下空間(26)及び天井裏空
間(36)を一体的な空間として構成し、躯体全体の通
気効率を一層高めているため、躯体全体の湿潤化を防止
でき、耐久性を一層向上させ得る。
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の通気層を備
えた建物によれば、枠組壁工法によって構築された建物
において、上下階の繋ぎ構成部は、上下階の壁構成部で
連続する防湿材が上階床根太の根太と根太転び止めの間
に挿通された構造を備えており、根太を断熱材として機
能させることが出来るため、防湿材の表面における結露
を防止でき、上階床根太の湿潤化や腐朽を防止できる。
【0045】また、上下階の繋ぎ構成部においては、上
階の壁構成部の下枠の通気穴、根太と構造用面材の間の
通気路および下階の壁構成部の上枠の通気穴を介して上
下階の各壁構成部の通気層を連続させているため、上下
階の各壁構成部の通気層の間での通気量を十分に確保で
きる。従って、壁構成部の構造用面材に穴開け加工など
をする必要がなく、壁構成部の強度を維持しつつ且つ壁
構成部の通気状態を一層良好にすることが出来、断熱材
の劣化や木材の腐朽を防止できる。しかも、下階の壁構
成部の上端の頭繋ぎと上階床根太の根太とが補強板によ
って一体的に締結された構造は、当該繋ぎ構成部の接続
強度を一層高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通気層を備えた建物における壁構
成部の一部および上下階の繋ぎ構成部を示す模式的な縦
断面図である。
【図2】本発明に係る通気層を備えた建物の全体構造を
示す模式的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 :壁構成部 11 :構造用面材 12 :内装材 13 :防湿材 14 :断熱材 16 :通気層 18 :下枠 18c:通気穴 19 :上枠 19c:通気穴 2 :床構成部 20 :床根太 26 :床下空間 3 :天井構成部 30 :天井根太 36 :天井裏空間 5 :上下階の繋ぎ構成部 50 :上階床根太(2階床根太) 50a:根太 50b:根太転び止め 56 :縦胴縁 56c:通気路 57 :補強板 58 :構造用面材 59 :頭繋ぎ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上谷地 朋之 北海道札幌市白石区本通14丁目北1番26号 江本工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠組壁工法によって構築された2階建以
    上の建物であって、壁構成部(1)は、枠組の室外側に
    貼設された構造用面材(11)と、枠組の室内側に貼設
    された内装材(12)と、構造用面材(11)と内装材
    (12)の間に配置された断熱材(14)と、断熱材
    (14)と構造用面材(11)の間に形成された通気層
    (16)と、内装材(12)の室外側表面に配置された
    防湿材(13)とを備えており、上階の壁構成部(1)
    と下階の壁構成部(1)とで連続する防湿材(13,1
    3)は、上下階の繋ぎ構成部(5)において、上階床根
    太(50)の根太(50a)とその室内側の根太転び止
    め(50b)との間に挿通されていることを特徴とする
    通気層を備えた建物。
  2. 【請求項2】 上下階の繋ぎ構成部(5)は、上階の壁
    構成部(1)の下枠(18)の室外側の縁部に設けられ
    且つ上階の通気層(16)に連続する通気穴(18c)
    と、下階の壁構成部(1)の上枠(19)の室外側の縁
    部に設けられ且つ下階の通気層(16)に連続する通気
    穴(19c)と、根太(50a)の外側に取り付けられ
    た縦胴縁(56)と、縦胴縁(56)の室外側に取り付
    けられた構造用面材(58)と、根太(50a)と構造
    用面材(58)の間に形成された通気路(56c)とを
    備えており、そして、上階の壁構成部(1)の通気層
    (16)と下階の壁構成部(1)の通気層(16)と
    は、通気穴(18c)、通気路(56c)及び通気穴
    (19c)を介して連続している請求項1に記載の建
    物。
  3. 【請求項3】 下階の壁構成部(1)の上枠(19)は
    上階床根太(50)に頭繋ぎ(59)を介して接続さ
    れ、上階床根太(50)の根太(50a)と頭繋ぎ(5
    9)の室外側にはこれらを締結する補強板(57)が設
    けられ、そして、縦胴縁(56)が補強板(57)の室
    外側に取り付けられることにより、通気路(56c)は
    補強板(57)と構造用面材(58)の間に形成されて
    いる請求項2に記載の建物。
JP35706596A 1996-12-26 1996-12-26 通気層を備えた建物 Withdrawn JPH10183793A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001059285A (ja) * 1999-08-23 2001-03-06 Daiken Trade & Ind Co Ltd 気密構造を有する木造建築物
JP2003113648A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 壁体内通気経路を含む枠組壁構造およびこれからなる住宅
JP2003119918A (ja) * 2001-10-11 2003-04-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 壁体内通気経路を有する枠組壁構造およびこれからなる住宅
JP2015121033A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 大和ハウス工業株式会社 建物の換気構造

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