JPH1122737A - ころ軸受用保持器 - Google Patents
ころ軸受用保持器Info
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- JPH1122737A JPH1122737A JP9191932A JP19193297A JPH1122737A JP H1122737 A JPH1122737 A JP H1122737A JP 9191932 A JP9191932 A JP 9191932A JP 19193297 A JP19193297 A JP 19193297A JP H1122737 A JPH1122737 A JP H1122737A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/4617—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
- F16C33/4623—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
- F16C33/4635—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/24—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
- F16C19/26—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with a single row of rollers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 保持器を構成する各ポケット間の潤滑油の油
量を、支柱の内周側と外周側とに形成したテーパ面によ
り増加させる。 【解決手段】 保持器22を、左右の環状体23と、各
環状体23との間に位置した複数本の支柱24と、環状
体23と支柱24との間に形成された複数個のポケット
27とから構成する。各支柱24のうち、交互に隣り合
う各一方の支柱24には一のテーパ面25を形成し、他
方の各支柱24には他のテーパ面26とを形成し、環状
体23にはテーパ面25,26によって広幅部23Aと
狭幅部23Bとが交互に形成される。環状体23と外輪
との間に形成される外側油路と、環状体23と内輪との
間に形成される内側油路とを通して、各ポケット27間
の潤滑油の油量を増加し、塵埃の排出、冷却効果を高
め、油膜切れを防止する。
量を、支柱の内周側と外周側とに形成したテーパ面によ
り増加させる。 【解決手段】 保持器22を、左右の環状体23と、各
環状体23との間に位置した複数本の支柱24と、環状
体23と支柱24との間に形成された複数個のポケット
27とから構成する。各支柱24のうち、交互に隣り合
う各一方の支柱24には一のテーパ面25を形成し、他
方の各支柱24には他のテーパ面26とを形成し、環状
体23にはテーパ面25,26によって広幅部23Aと
狭幅部23Bとが交互に形成される。環状体23と外輪
との間に形成される外側油路と、環状体23と内輪との
間に形成される内側油路とを通して、各ポケット27間
の潤滑油の油量を増加し、塵埃の排出、冷却効果を高
め、油膜切れを防止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転動体として複数
のころを用いたころ軸受において、当該複数のころを回
転可能に保持するころ軸受用保持器に関する。
のころを用いたころ軸受において、当該複数のころを回
転可能に保持するころ軸受用保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸を回転可能に支持する軸受の
うち、転動体としての複数のころ(円筒ころ、針状ころ
等)を用いたころ軸受は、筒状体により形成された保持
器と、該保持器に回転可能に保持された複数のころとか
ら構成されている。また、前記保持器に樹脂材料を用い
たものとして、例えば特開平7−293569号公報等
が知られている。
うち、転動体としての複数のころ(円筒ころ、針状ころ
等)を用いたころ軸受は、筒状体により形成された保持
器と、該保持器に回転可能に保持された複数のころとか
ら構成されている。また、前記保持器に樹脂材料を用い
たものとして、例えば特開平7−293569号公報等
が知られている。
【0003】そこで、上述の如き従来技術によるころ軸
受を、図10ないし図12を参照しつつ説明する。
受を、図10ないし図12を参照しつつ説明する。
【0004】1は従来技術に係るころ軸受を示し、該こ
ろ軸受1は後述する保持器2と、複数個のころ8とから
構成されている。
ろ軸受1は後述する保持器2と、複数個のころ8とから
構成されている。
【0005】2は筒状体をなす保持器を示し、該保持器
2は樹脂材料を射出成形等の手段を用いることにより、
後述する左右の環状体3、複数本の支柱4および複数の
ポケット5によって構成されている。
2は樹脂材料を射出成形等の手段を用いることにより、
後述する左右の環状体3、複数本の支柱4および複数の
ポケット5によって構成されている。
【0006】3,3は軸方向に離間して配設された左右
の環状体で、該環状体3は横断面がほぼ四角形状をな
し、均等な肉厚に形成されている。4,4,…は各環状
体3間に全周にわたって間隔をもって配設され、各環状
体3を連結する支柱で、該各支柱4は縦断面が角柱状
で、また横断面が台形状となっている。
の環状体で、該環状体3は横断面がほぼ四角形状をな
し、均等な肉厚に形成されている。4,4,…は各環状
体3間に全周にわたって間隔をもって配設され、各環状
体3を連結する支柱で、該各支柱4は縦断面が角柱状
で、また横断面が台形状となっている。
【0007】5,5,…は後述するころ8を回転可能に
支持するポケットで、該各ポケット5はころ8を回転可
能に支持すべく、左右に位置した環状体3と、周方向の
前後に位置する支柱4間にそれぞれ囲まれて形成された
長方形状の開口部によって構成されている。また、各ポ
ケット5の内壁面5Aには後述する突起部6,7が形成
されている。
支持するポケットで、該各ポケット5はころ8を回転可
能に支持すべく、左右に位置した環状体3と、周方向の
前後に位置する支柱4間にそれぞれ囲まれて形成された
長方形状の開口部によって構成されている。また、各ポ
ケット5の内壁面5Aには後述する突起部6,7が形成
されている。
【0008】6,6,…は断面が台形状をした内側突起
部、7,7,…は断面が三角形状をした外側突起部をそ
れぞれ示し、該各内側突起部6は前記各ポケット5の内
壁面5Aのうち、軸方向中間で内径側の開口縁に位置
し、また各外側突起部7は軸方向両側で外径側の開口縁
に位置し、突起部6,7は千鳥状に配置されている。ま
た、該各突起部6,7は前記各ころ8を係合することに
より、該各ころ8が抜け落ちるのを防止している。
部、7,7,…は断面が三角形状をした外側突起部をそ
れぞれ示し、該各内側突起部6は前記各ポケット5の内
壁面5Aのうち、軸方向中間で内径側の開口縁に位置
し、また各外側突起部7は軸方向両側で外径側の開口縁
に位置し、突起部6,7は千鳥状に配置されている。ま
た、該各突起部6,7は前記各ころ8を係合することに
より、該各ころ8が抜け落ちるのを防止している。
【0009】8,8,…は金属材料等から円筒状体とし
て形成されたころで、該各ころ8は円筒ころ、針状こ
ろ、棒状ころ等から構成され、該各ころ8は、図11の
ように、前記保持器2の各ポケット5内にそれぞれ規則
正しく保持されている。
て形成されたころで、該各ころ8は円筒ころ、針状こ
ろ、棒状ころ等から構成され、該各ころ8は、図11の
ように、前記保持器2の各ポケット5内にそれぞれ規則
正しく保持されている。
【0010】9,9,…は潤滑油が保持器2の径方向に
流れる油道を示し、図10、図12に示すように、該各
油道9は前記各内側突起部6と外側突起部7が形成され
た部分を除いてポケット5の内壁面5Aところ8の側面
との間に形成されている。そして、該各油道9は、保持
器2の径方向内側から外側に働く遠心力によって、潤滑
油を径方向外側に流通させ、潤滑油の流れやころ軸受1
内における潤滑油の油量を確保する。
流れる油道を示し、図10、図12に示すように、該各
油道9は前記各内側突起部6と外側突起部7が形成され
た部分を除いてポケット5の内壁面5Aところ8の側面
との間に形成されている。そして、該各油道9は、保持
器2の径方向内側から外側に働く遠心力によって、潤滑
油を径方向外側に流通させ、潤滑油の流れやころ軸受1
内における潤滑油の油量を確保する。
【0011】10は潤滑油をころ軸受1の軸方向に流通
させる外側油路で、該外側油路10は、図11に示すよ
うに、外輪11と保持器2との間に形成される通路面積
が一定な隙間として構成されている。12は同じく、潤
滑油をころ軸受1の軸方向に流通させる内側油路で、該
内側油路12は、内輪13と保持器2との間に形成され
る通路面積が一定な隙間として構成されている。そし
て、該外側油路10と内側油路12は、潤滑油が保持器
2内に流れ込む軸方向の通路となっている。
させる外側油路で、該外側油路10は、図11に示すよ
うに、外輪11と保持器2との間に形成される通路面積
が一定な隙間として構成されている。12は同じく、潤
滑油をころ軸受1の軸方向に流通させる内側油路で、該
内側油路12は、内輪13と保持器2との間に形成され
る通路面積が一定な隙間として構成されている。そし
て、該外側油路10と内側油路12は、潤滑油が保持器
2内に流れ込む軸方向の通路となっている。
【0012】次に、このように構成される従来技術のこ
ろ軸受1の使用対象としては、例えば建設機械等の履帯
駆動装置に用いているとき、遊星歯車減速装置の各減速
歯車機構における外輪11(遊星歯車)を内輪13(支
持ピン)によってキャリアに軸支する場合に使用され
る。
ろ軸受1の使用対象としては、例えば建設機械等の履帯
駆動装置に用いているとき、遊星歯車減速装置の各減速
歯車機構における外輪11(遊星歯車)を内輪13(支
持ピン)によってキャリアに軸支する場合に使用され
る。
【0013】ここで、ころ軸受1では、遊星歯車減速装
置の外形をなすハウジング内の潤滑油が、外側油路10
と内側油路12を通ってころ軸受1内に流入する。そし
て、流入した潤滑油は、遊星歯車が回転する時に生じる
遠心力によって、油道9を介して保持器2の径方向内側
から外側に向けて流れてハウジング内に放出される。こ
れにより、ころ軸受1の潤滑性を高めている。
置の外形をなすハウジング内の潤滑油が、外側油路10
と内側油路12を通ってころ軸受1内に流入する。そし
て、流入した潤滑油は、遊星歯車が回転する時に生じる
遠心力によって、油道9を介して保持器2の径方向内側
から外側に向けて流れてハウジング内に放出される。こ
れにより、ころ軸受1の潤滑性を高めている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるころ軸受1は、下記に挙げるような問題が
ある。
来技術によるころ軸受1は、下記に挙げるような問題が
ある。
【0015】第1に、ころ軸受1以外の他の部品の摺動
摩耗により摩耗粉やシール部材のシール片等の塵埃はハ
ウジング内に溜り、この塵埃は、潤滑油の流れに乗って
ころ軸受1の各ポケット5内に侵入する。ここで、各ポ
ケット5の内壁面5Aには、ころ8が抜け落ちるのを防
止する各突起部6,7が形成されている。
摩耗により摩耗粉やシール部材のシール片等の塵埃はハ
ウジング内に溜り、この塵埃は、潤滑油の流れに乗って
ころ軸受1の各ポケット5内に侵入する。ここで、各ポ
ケット5の内壁面5Aには、ころ8が抜け落ちるのを防
止する各突起部6,7が形成されている。
【0016】このため、ポケット5の内壁面5Aところ
8との間が狭隘となり、潤滑油と共に各ポケット5内に
侵入した塵埃は、各突起部6,7によって掻き落とさ
れ、該各ポケット5内の各突起部6,7の部分に滞留す
る。この結果、各ポケット5内のころ8は、各突起部
6,7の部分に滞留した塵埃、とりわけ鉄粉等の金属摩
耗粉によって早期に摩耗してしまうという欠点がある。
8との間が狭隘となり、潤滑油と共に各ポケット5内に
侵入した塵埃は、各突起部6,7によって掻き落とさ
れ、該各ポケット5内の各突起部6,7の部分に滞留す
る。この結果、各ポケット5内のころ8は、各突起部
6,7の部分に滞留した塵埃、とりわけ鉄粉等の金属摩
耗粉によって早期に摩耗してしまうという欠点がある。
【0017】第2に、図11に示すように、ころ軸受1
を内輪13に軸支したときには、潤滑油を軸方向に流動
させるための外側油路10は、保持器2(ころ8)と外
輪11との間に形成された隙間から構成され、内側油路
12は、保持器2(ころ8)と内輪13との間に形成さ
れた隙間から構成されている。
を内輪13に軸支したときには、潤滑油を軸方向に流動
させるための外側油路10は、保持器2(ころ8)と外
輪11との間に形成された隙間から構成され、内側油路
12は、保持器2(ころ8)と内輪13との間に形成さ
れた隙間から構成されている。
【0018】このため、この外側油路10と内側油路1
2の通路面積とが、ころ軸受1内に流れ込む潤滑油の油
量を規制している。これにより、ころ軸受1のうち荷重
を大きく受けるころ8の両端付近では、ころ8の両端近
傍の潤滑油量はこの外側油路10と内側油路12により
制約を受け、潤滑油量を十分に確保することができず、
ころ8の表面に油膜切れを起こし、ころ軸受1の寿命を
低下させてしまうという欠点がある。
2の通路面積とが、ころ軸受1内に流れ込む潤滑油の油
量を規制している。これにより、ころ軸受1のうち荷重
を大きく受けるころ8の両端付近では、ころ8の両端近
傍の潤滑油量はこの外側油路10と内側油路12により
制約を受け、潤滑油量を十分に確保することができず、
ころ8の表面に油膜切れを起こし、ころ軸受1の寿命を
低下させてしまうという欠点がある。
【0019】第3に、各油道9を流れる潤滑油は、ころ
8の転動により発生する熱を奪って該ころ軸受1の冷却
も行っている。しかし、ころ軸受1内に流れ込む潤滑油
が少ないときには、ころ軸受1から発生する熱を十分に
吸熱できるだけの潤滑油量を確保することができず、潤
滑油による冷却効果を与えることができないという欠点
がある。
8の転動により発生する熱を奪って該ころ軸受1の冷却
も行っている。しかし、ころ軸受1内に流れ込む潤滑油
が少ないときには、ころ軸受1から発生する熱を十分に
吸熱できるだけの潤滑油量を確保することができず、潤
滑油による冷却効果を与えることができないという欠点
がある。
【0020】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はころ軸受内を流れる潤滑油の油
量を増大させ、金属摩耗粉等の塵埃が各ポケット内に滞
留するのを防止すると共に、冷却効果を向上できるよう
にしたころ軸受用保持器を提供することを目的としてい
る。
されたもので、本発明はころ軸受内を流れる潤滑油の油
量を増大させ、金属摩耗粉等の塵埃が各ポケット内に滞
留するのを防止すると共に、冷却効果を向上できるよう
にしたころ軸受用保持器を提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に適用するころ軸受用保持器は、軸方向
に離間して配設された左右の環状体と、該各環状体間に
全周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体間を
連結する複数の支柱と、前記左右の環状体と周方向の前
後の支柱間にそれぞれ囲まれて形成され、ころを回転可
能に支持する複数のポケットとを備えている。
ために、本発明に適用するころ軸受用保持器は、軸方向
に離間して配設された左右の環状体と、該各環状体間に
全周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体間を
連結する複数の支柱と、前記左右の環状体と周方向の前
後の支柱間にそれぞれ囲まれて形成され、ころを回転可
能に支持する複数のポケットとを備えている。
【0022】そして、請求項1の発明が採用する手段の
特徴は、各支柱のうち、交互に隣り合う一方の支柱には
左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径とな
るテーパ面を形成し、隣り合う他方の支柱には左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるテーパ
面を形成したことにある。
特徴は、各支柱のうち、交互に隣り合う一方の支柱には
左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径とな
るテーパ面を形成し、隣り合う他方の支柱には左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるテーパ
面を形成したことにある。
【0023】このように構成することにより、各支柱の
左右方向一側では、一方の支柱の大径部分と他方の支柱
の小径部分とが環状体に対して交互に連結され、また各
支柱の左右方向他側では、一方の支柱の小径部分と他方
の支柱の大径部分とが環状体に対して交互に連結されて
いる。これにより、潤滑油は支柱の左右方向に位置した
小径な部分で交互に流れ易くなり、ポケット内に収容さ
れるころの両端側にも潤滑油を供給し、油膜切れを防止
する。
左右方向一側では、一方の支柱の大径部分と他方の支柱
の小径部分とが環状体に対して交互に連結され、また各
支柱の左右方向他側では、一方の支柱の小径部分と他方
の支柱の大径部分とが環状体に対して交互に連結されて
いる。これにより、潤滑油は支柱の左右方向に位置した
小径な部分で交互に流れ易くなり、ポケット内に収容さ
れるころの両端側にも潤滑油を供給し、油膜切れを防止
する。
【0024】この場合、請求項2の発明のように、テー
パ面を各支柱の外周側に形成し、請求項3の発明のよう
に、テーパ面を各支柱の内周側に形成し、さらに請求項
4の発明のように、テーパ面を各支柱の内、外周側に形
成することができる。
パ面を各支柱の外周側に形成し、請求項3の発明のよう
に、テーパ面を各支柱の内周側に形成し、さらに請求項
4の発明のように、テーパ面を各支柱の内、外周側に形
成することができる。
【0025】請求項2〜4のように構成することによ
り、テーパ面によって形成される支柱の左右方向におけ
る小径部分によって、潤滑油が左右方向に交互に流れ易
くなり、各ポケットの隅々に潤滑油を供給することがで
きる。
り、テーパ面によって形成される支柱の左右方向におけ
る小径部分によって、潤滑油が左右方向に交互に流れ易
くなり、各ポケットの隅々に潤滑油を供給することがで
きる。
【0026】請求項5の発明は、左右の環状体に、各支
柱のテーパ面に合わせ、全周にわたり広幅部と狭幅部を
交互に形成したことにある。
柱のテーパ面に合わせ、全周にわたり広幅部と狭幅部を
交互に形成したことにある。
【0027】このようにテーパ面により、内輪と保持
器、外輪と保持器との間の隙間を大きくでき、保持器内
に流入する潤滑油の油量を確保することができる。
器、外輪と保持器との間の隙間を大きくでき、保持器内
に流入する潤滑油の油量を確保することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。な
お、実施例では前述した従来技術と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
を、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。な
お、実施例では前述した従来技術と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0029】まず、図1ないし図3により、本発明に係
るころ軸受用保持器の第1の実施例について説明する
に、21は本実施例に用いられるころ軸受を示し、該こ
ろ軸受21は後述する保持器22と、複数個のころ8と
から構成されている。
るころ軸受用保持器の第1の実施例について説明する
に、21は本実施例に用いられるころ軸受を示し、該こ
ろ軸受21は後述する保持器22と、複数個のころ8と
から構成されている。
【0030】22は筒状体となる保持器を示し、該保持
器22は樹脂材料を射出成形等の手段を用いることによ
り、後述する左右に位置する環状体23,23と、該各
環状体23を連結する複数本の支柱24,24,…と、
左右の環状体23と周方向の前後の支柱24間にそれぞ
れ囲まれて形成された複数のポケット27とから構成さ
れている。
器22は樹脂材料を射出成形等の手段を用いることによ
り、後述する左右に位置する環状体23,23と、該各
環状体23を連結する複数本の支柱24,24,…と、
左右の環状体23と周方向の前後の支柱24間にそれぞ
れ囲まれて形成された複数のポケット27とから構成さ
れている。
【0031】23,23は軸方向に離間して配設された
左右の環状体で、該環状体23は横断面がほぼ四角形状
をなして形成されている。ここで、前記環状体23の側
面形状は、図2に示すように、周方向に配置した各支柱
24の内,外周面に形成したテーパ面25、26に合致
させているから、その内周側と外周側とが径方向で近
接、離間を繰り返し、広幅部23Aと狭幅部23Bとを
交互に繰り返した形状となっている。ここで、広幅部2
3Aは厚さ寸法d1 となり、狭幅部23Bは厚さ寸法d
2 となる。
左右の環状体で、該環状体23は横断面がほぼ四角形状
をなして形成されている。ここで、前記環状体23の側
面形状は、図2に示すように、周方向に配置した各支柱
24の内,外周面に形成したテーパ面25、26に合致
させているから、その内周側と外周側とが径方向で近
接、離間を繰り返し、広幅部23Aと狭幅部23Bとを
交互に繰り返した形状となっている。ここで、広幅部2
3Aは厚さ寸法d1 となり、狭幅部23Bは厚さ寸法d
2 となる。
【0032】24,24,…は各環状体23間に全周に
わたって間隔をもって配設され、各環状体23を連結す
る支柱で、該各支柱24は縦断面が長尺な台形状で、ま
た横断面が短尺な台形状となっている。そして、保持器
22は各環状体23と各支柱24によって一体的に形成
され、全体として筒状体となる。
わたって間隔をもって配設され、各環状体23を連結す
る支柱で、該各支柱24は縦断面が長尺な台形状で、ま
た横断面が短尺な台形状となっている。そして、保持器
22は各環状体23と各支柱24によって一体的に形成
され、全体として筒状体となる。
【0033】25,25,…は交互に隣り合う一方の支
柱24の内周側と外周側にそれぞれ形成された一のテー
パ面で、該各一のテーパ面25は、各一方の支柱24の
左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径とな
るように形成されている。
柱24の内周側と外周側にそれぞれ形成された一のテー
パ面で、該各一のテーパ面25は、各一方の支柱24の
左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径とな
るように形成されている。
【0034】26,26,…は交互に隣り合う他方の支
柱24の内周側と外周側にそれぞれ形成された他のテー
パ面で、該各他のテーパ面26は、各他方の支柱24の
左右方向の他側から一側に向けて漸次径方向に小径とな
るように形成されている。
柱24の内周側と外周側にそれぞれ形成された他のテー
パ面で、該各他のテーパ面26は、各他方の支柱24の
左右方向の他側から一側に向けて漸次径方向に小径とな
るように形成されている。
【0035】また、周方向に位置した各支柱24には、
一のテーパ面25と他のテーパ面26とを交互に形成し
ているから、各支柱24の左右方向一側では、一方の支
柱24の大径部分と他方の支柱24の小径部分とが左側
の環状体23に対して交互に連結されている。また、各
支柱24の左右方向他側では、一方の支柱24の小径部
分と他方の支柱24の大径部分とが右側の環状体23に
対して交互に連結されている。このため、左右の環状体
23を、各支柱24のテーパ面25,26に合わせて形
成することにより、該各環状体23には広幅部23Aと
狭幅部23Bとがそれぞれ交互に配置される。
一のテーパ面25と他のテーパ面26とを交互に形成し
ているから、各支柱24の左右方向一側では、一方の支
柱24の大径部分と他方の支柱24の小径部分とが左側
の環状体23に対して交互に連結されている。また、各
支柱24の左右方向他側では、一方の支柱24の小径部
分と他方の支柱24の大径部分とが右側の環状体23に
対して交互に連結されている。このため、左右の環状体
23を、各支柱24のテーパ面25,26に合わせて形
成することにより、該各環状体23には広幅部23Aと
狭幅部23Bとがそれぞれ交互に配置される。
【0036】27,27,…はポケットで、該各ポケッ
ト27はころ8を回転可能に支持すべく、左右に位置す
る環状体23と、周方向の前後に位置する支柱24間に
それぞれ囲まれて形成された長方形状の開口部によって
構成されている。また、各ポケット27の内壁面27A
には後述する突起部28,29が形成されている。
ト27はころ8を回転可能に支持すべく、左右に位置す
る環状体23と、周方向の前後に位置する支柱24間に
それぞれ囲まれて形成された長方形状の開口部によって
構成されている。また、各ポケット27の内壁面27A
には後述する突起部28,29が形成されている。
【0037】28,28,…は断面が台形状をした内側
突起部、29,29,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部28は前記各ポケ
ット27の内壁面27Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部29は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該各突起部28,29は
千鳥状に配置されている。そして、該各突起部28,2
9は前記各ころ8を係合することにより、該各ころ8が
抜け落ちるのを防止している。
突起部、29,29,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部28は前記各ポケ
ット27の内壁面27Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部29は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該各突起部28,29は
千鳥状に配置されている。そして、該各突起部28,2
9は前記各ころ8を係合することにより、該各ころ8が
抜け落ちるのを防止している。
【0038】30,30…は潤滑油を保持器22の径方
向に流す油道を示し、図1、図3に示すように、該各油
道30は前記各内側突起部28と外側突起部29が形成
された部分を除いてポケット27の内壁面27Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道3
0は、保持器22に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受21内における潤滑油の油量を確保してい
る。
向に流す油道を示し、図1、図3に示すように、該各油
道30は前記各内側突起部28と外側突起部29が形成
された部分を除いてポケット27の内壁面27Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道3
0は、保持器22に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受21内における潤滑油の油量を確保してい
る。
【0039】31は潤滑油をころ軸受21の軸方向に流
通させる外側油路で、該外側油路31は、図2に示すよ
うに、外輪11と環状体23との間に形成される隙間と
して構成されている。また、32は同じく潤滑油をころ
軸受21の軸方向に流通させる内側油路で、該内側油路
32は、内輪13と環状体23との間に形成される隙間
として構成されている。そして、該外側油路31と内側
油路32は、潤滑油が保持器22内に流れ込む軸方向の
通路となる。
通させる外側油路で、該外側油路31は、図2に示すよ
うに、外輪11と環状体23との間に形成される隙間と
して構成されている。また、32は同じく潤滑油をころ
軸受21の軸方向に流通させる内側油路で、該内側油路
32は、内輪13と環状体23との間に形成される隙間
として構成されている。そして、該外側油路31と内側
油路32は、潤滑油が保持器22内に流れ込む軸方向の
通路となる。
【0040】ここで、環状体23の側面形状は、一のテ
ーパ面25と他のテーパ面26によって、広幅部23A
と狭幅部23Bとが交互に繰り返して形成されている。
これにより、外側油路31と内側油路32の連通路面積
は、従来の外側油路10と内側油路12の面積に比較
し、環状体23に広幅部23Aと狭幅部23Bとを交互
に形成している分だけ大きくなる。このように、外側油
路31と内側油路32の通路面積により、ころ軸受21
内に流れ込む潤滑油の油量を増大させることができる。
ーパ面25と他のテーパ面26によって、広幅部23A
と狭幅部23Bとが交互に繰り返して形成されている。
これにより、外側油路31と内側油路32の連通路面積
は、従来の外側油路10と内側油路12の面積に比較
し、環状体23に広幅部23Aと狭幅部23Bとを交互
に形成している分だけ大きくなる。このように、外側油
路31と内側油路32の通路面積により、ころ軸受21
内に流れ込む潤滑油の油量を増大させることができる。
【0041】本実施例に用いられる保持器22は、交互
に隣り合う一方の支柱24に、左右方向の一側から他側
に向けて漸次径方向に小径となる一のテーパ面25を形
成し、交互に隣り合う他方の支柱24に、左右方向の他
側から一側に向けて漸次径方向に小径となる他のテーパ
面26を形成している。このため、環状体23に対して
左右の環状体23には、広幅部23Aと狭幅部23Bと
が交互に配置される。また、環状体23の狭幅部23B
と外輪11との間には外側油路31が形成され、環状体
23の狭幅部23Bと内輪13との間には内側油路32
が形成されている。
に隣り合う一方の支柱24に、左右方向の一側から他側
に向けて漸次径方向に小径となる一のテーパ面25を形
成し、交互に隣り合う他方の支柱24に、左右方向の他
側から一側に向けて漸次径方向に小径となる他のテーパ
面26を形成している。このため、環状体23に対して
左右の環状体23には、広幅部23Aと狭幅部23Bと
が交互に配置される。また、環状体23の狭幅部23B
と外輪11との間には外側油路31が形成され、環状体
23の狭幅部23Bと内輪13との間には内側油路32
が形成されている。
【0042】これにより、潤滑油は、外側油路31と内
側油路32を通って左右方向に交互な流れを起こし、各
ポケット27内に供給された潤滑油は攪拌を起こし、該
各ポケット27の隅々まで潤滑油を供給することがで
き、ころ8の表面が油膜切れを起こすのを防止すること
ができる。
側油路32を通って左右方向に交互な流れを起こし、各
ポケット27内に供給された潤滑油は攪拌を起こし、該
各ポケット27の隅々まで潤滑油を供給することがで
き、ころ8の表面が油膜切れを起こすのを防止すること
ができる。
【0043】さらに、本実施例による保持器22では、
環状体23と外輪11との間に形成した外側油路31の
通路面積と、環状体23と内輪13との間に形成された
内側油路32の通路面積とを、保持器22の内周側と外
周側に確保することができ、ころ軸受21内に流れ込む
潤滑油の油量を多く確保することができる。
環状体23と外輪11との間に形成した外側油路31の
通路面積と、環状体23と内輪13との間に形成された
内側油路32の通路面積とを、保持器22の内周側と外
周側に確保することができ、ころ軸受21内に流れ込む
潤滑油の油量を多く確保することができる。
【0044】これにより、ころ軸受21内を流通する潤
滑油の油量を増やすことができ、潤滑油の流動性を高
め、各ポケット27内に潤滑油と一緒に滞留した摩耗粉
等の塵埃を排出し易くし、該各ポケット27内に滞留す
る塵埃を低減することができる。
滑油の油量を増やすことができ、潤滑油の流動性を高
め、各ポケット27内に潤滑油と一緒に滞留した摩耗粉
等の塵埃を排出し易くし、該各ポケット27内に滞留す
る塵埃を低減することができる。
【0045】さらに、各支柱24には、交互にテーパ面
25,26を形成したから、外側油路31と内側油路3
2を通じて、隣合うポケット27間に潤滑油の流れを起
こすと共に、保持器22内を流通する潤滑油の油量を多
く確保することができ、ころ8の転動によって発生する
熱を、流通する潤滑油により効果的に冷却することがで
きる。
25,26を形成したから、外側油路31と内側油路3
2を通じて、隣合うポケット27間に潤滑油の流れを起
こすと共に、保持器22内を流通する潤滑油の油量を多
く確保することができ、ころ8の転動によって発生する
熱を、流通する潤滑油により効果的に冷却することがで
きる。
【0046】次に、図4ないし図6に基づいて本発明に
係る第2の実施例について説明するに、本実施例の特徴
は、保持器の外周側にのみ、一のテーパ面と他のテーパ
面を交互に形成したことにある。なお、前述した第1の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
係る第2の実施例について説明するに、本実施例の特徴
は、保持器の外周側にのみ、一のテーパ面と他のテーパ
面を交互に形成したことにある。なお、前述した第1の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0047】41は本実施例による保持器が用いられる
ころ軸受、42は該ころ軸受41に用いられる筒状体を
なす保持器を示し、該保持器42は、軸方向に離間して
配設された左右の環状体43と、該各環状体43間に全
周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体43間
を連結する複数の支柱44と、ころ8を回転可能に支持
すべく、前記左右に位置した環状体43と周方向の前後
に位置した支柱44間にそれぞれ囲まれて形成された複
数のポケット45とから構成されている。
ころ軸受、42は該ころ軸受41に用いられる筒状体を
なす保持器を示し、該保持器42は、軸方向に離間して
配設された左右の環状体43と、該各環状体43間に全
周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体43間
を連結する複数の支柱44と、ころ8を回転可能に支持
すべく、前記左右に位置した環状体43と周方向の前後
に位置した支柱44間にそれぞれ囲まれて形成された複
数のポケット45とから構成されている。
【0048】また、前記環状体43の側面は、各支柱4
4の外周側に形成した後述のテーパ面46,47に合わ
せて形成されているから、その外周側が径方向で近接、
離間を繰り返し、広幅部43Aと狭幅部43Bとを交互
に繰り返した形状となる。ここで、広幅部43Aは厚さ
寸法d3 となり、狭幅部43Bは厚さ寸法d4 となる。
4の外周側に形成した後述のテーパ面46,47に合わ
せて形成されているから、その外周側が径方向で近接、
離間を繰り返し、広幅部43Aと狭幅部43Bとを交互
に繰り返した形状となる。ここで、広幅部43Aは厚さ
寸法d3 となり、狭幅部43Bは厚さ寸法d4 となる。
【0049】46,46,…は交互に隣り合う一方の支
柱44の外周側にそれぞれ形成された一のテーパ面で、
該各一のテーパ面46は、各一方の支柱44の左右方向
の一側から他側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
柱44の外周側にそれぞれ形成された一のテーパ面で、
該各一のテーパ面46は、各一方の支柱44の左右方向
の一側から他側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
【0050】47,47,…は交互に隣り合う他方の支
柱44の外周側にそれぞれ形成された他のテーパ面で、
該各他のテーパ面47は、各他方の支柱44の左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
柱44の外周側にそれぞれ形成された他のテーパ面で、
該各他のテーパ面47は、各他方の支柱44の左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
【0051】また、周方向に位置した各支柱44の外周
側には、一のテーパ面46と他のテーパ面47が交互に
形成されているから、各支柱44の左右方向一側では、
一方の支柱44の大径部分と他方の支柱44の小径部分
とが左側の環状体43に対して交互に連結されている。
また、各支柱44の左右方向他側では、一方の支柱44
の小径部分と他方の支柱44の大径部分とが右側の環状
体43に対して交互に連結されている。このため、左右
の環状体43には、広幅部43Aと狭幅部43Bとが交
互に配置される。
側には、一のテーパ面46と他のテーパ面47が交互に
形成されているから、各支柱44の左右方向一側では、
一方の支柱44の大径部分と他方の支柱44の小径部分
とが左側の環状体43に対して交互に連結されている。
また、各支柱44の左右方向他側では、一方の支柱44
の小径部分と他方の支柱44の大径部分とが右側の環状
体43に対して交互に連結されている。このため、左右
の環状体43には、広幅部43Aと狭幅部43Bとが交
互に配置される。
【0052】48,48,…は断面が台形状をした内側
突起部、49,49,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部48は前記各ポケ
ット45の内壁面45Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部49は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該突起部48,49は千
鳥状に配置されている。
突起部、49,49,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部48は前記各ポケ
ット45の内壁面45Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部49は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該突起部48,49は千
鳥状に配置されている。
【0053】50,50…は潤滑油を保持器42の径方
向に流す油道を示し、図4、図6に示すように、該各油
道50は前記各内側突起部48と外側突起部49が形成
された部分を除いてポケット45の内壁面45Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道5
0は、保持器42に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受41内における潤滑油の油量を確保してい
る。
向に流す油道を示し、図4、図6に示すように、該各油
道50は前記各内側突起部48と外側突起部49が形成
された部分を除いてポケット45の内壁面45Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道5
0は、保持器42に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受41内における潤滑油の油量を確保してい
る。
【0054】51は潤滑油をころ軸受41の軸方向に流
通させる外側油路で、該外側油路51は、図5に示すよ
うに、外輪11と環状体43との間に形成される隙間と
して構成されている。また、52は同じく潤滑油をころ
軸受41の軸方向に流通させる内側油路で、該内側油路
52は、内輪13と環状体43との間に形成される通路
面積が一定な隙間として構成されている。そして、該外
側油路51と内側油路52は、潤滑油が保持器42内に
流れ込む軸方向の通路となる。
通させる外側油路で、該外側油路51は、図5に示すよ
うに、外輪11と環状体43との間に形成される隙間と
して構成されている。また、52は同じく潤滑油をころ
軸受41の軸方向に流通させる内側油路で、該内側油路
52は、内輪13と環状体43との間に形成される通路
面積が一定な隙間として構成されている。そして、該外
側油路51と内側油路52は、潤滑油が保持器42内に
流れ込む軸方向の通路となる。
【0055】ここで、環状体43の側面には、テーパ面
46,47によって、広幅部43Aと狭幅部43Bとが
交互に繰り返して形成されている。これにより、外側油
路51の連通路面積は、従来の外側油路10の面積に比
較し、環状体43に広幅部43Aと狭幅部43Bとを交
互に形成している分だけ大きくなる。このように外側油
路51の通路面積により、ころ軸受41内に流れる込む
潤滑油の油量を増大させることができる。
46,47によって、広幅部43Aと狭幅部43Bとが
交互に繰り返して形成されている。これにより、外側油
路51の連通路面積は、従来の外側油路10の面積に比
較し、環状体43に広幅部43Aと狭幅部43Bとを交
互に形成している分だけ大きくなる。このように外側油
路51の通路面積により、ころ軸受41内に流れる込む
潤滑油の油量を増大させることができる。
【0056】本実施例によるころ軸受用保持器は、上述
の如き構成を有するもので、前述した第1の実施例と同
様に、外側油路51により、ころ軸受41内を流通する
潤滑油の油量を多く確保でき、塵埃によるころ8の早期
摩耗を防止すると共に、冷却効果の向上により、ころ軸
受41の寿命を延ばす等の効果を奏する。
の如き構成を有するもので、前述した第1の実施例と同
様に、外側油路51により、ころ軸受41内を流通する
潤滑油の油量を多く確保でき、塵埃によるころ8の早期
摩耗を防止すると共に、冷却効果の向上により、ころ軸
受41の寿命を延ばす等の効果を奏する。
【0057】さらに、本実施例では、保持器42の外周
側にのみテーパ面46,47を形成したから、第1の実
施例による保持器22よりも、支柱44の強度を高める
ことができる。
側にのみテーパ面46,47を形成したから、第1の実
施例による保持器22よりも、支柱44の強度を高める
ことができる。
【0058】次に、図7ないし図9に基づいて本発明に
係る第3の実施例について説明するに、本実施例の特徴
は、支柱の内周側にのみ、一のテーパ面と他のテーパ面
を交互に形成したことにある。前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
係る第3の実施例について説明するに、本実施例の特徴
は、支柱の内周側にのみ、一のテーパ面と他のテーパ面
を交互に形成したことにある。前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0059】61は本実施例による保持器が用いられる
ころ軸受、62は該ころ軸受61に用いられる筒状体を
なす保持器を示し、該保持器62は、軸方向に離間して
配設された左右の環状体63と、該各環状体63間に全
周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体63間
を連結する複数の支柱64と、ころ8を回転可能に支持
すべく前記左右に位置した環状体63と周方向の前後に
位置した支柱64間にそれぞれ囲まれて形成された複数
のポケット65とから構成されている。
ころ軸受、62は該ころ軸受61に用いられる筒状体を
なす保持器を示し、該保持器62は、軸方向に離間して
配設された左右の環状体63と、該各環状体63間に全
周にわたって間隔をもって配設され、該各環状体63間
を連結する複数の支柱64と、ころ8を回転可能に支持
すべく前記左右に位置した環状体63と周方向の前後に
位置した支柱64間にそれぞれ囲まれて形成された複数
のポケット65とから構成されている。
【0060】また、前記環状体63の側面は、各支柱6
4の内周側に形成したテーパ面66,67に合わせて形
成されているから、その内周側とが径方向で近接、離間
を繰り返し、広幅部63Aと狭幅部63Bとを交互に繰
り返した形状となる。ここで、広幅部63Aは厚さ寸法
d5 となり、狭幅部63Bは厚さ寸法d6 となる。
4の内周側に形成したテーパ面66,67に合わせて形
成されているから、その内周側とが径方向で近接、離間
を繰り返し、広幅部63Aと狭幅部63Bとを交互に繰
り返した形状となる。ここで、広幅部63Aは厚さ寸法
d5 となり、狭幅部63Bは厚さ寸法d6 となる。
【0061】66,66,…は交互に隣り合う一方の支
柱64の内周側にそれぞれ形成された一のテーパ面で、
該各一のテーパ面66は、各一方の支柱64の左右方向
の一側から他側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
柱64の内周側にそれぞれ形成された一のテーパ面で、
該各一のテーパ面66は、各一方の支柱64の左右方向
の一側から他側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
【0062】67,67,…は交互に隣り合う他方の支
柱64の内周側にそれぞれ形成された他のテーパ面で、
該各他のテーパ面67は、各他方の支柱64の左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
柱64の内周側にそれぞれ形成された他のテーパ面で、
該各他のテーパ面67は、各他方の支柱64の左右方向
の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるように
形成されている。
【0063】また、周方向に位置した各支柱64の内周
側には、一のテーパ面66と他のテーパ面67が交互に
形成されているから、各支柱64の左右方向一側では、
一方の支柱64の大径部分と他方の支柱64の小径部分
とが左側の環状体63に対して交互に連結されている。
また、各支柱64の左右方向他側では、一方の支柱64
の小径部分と他方の支柱64の大径部分とが右側の環状
体63に対して交互に連結されている。このため、左右
の環状体63には、広幅部63Aと狭幅部63Bとが交
互に配置される。
側には、一のテーパ面66と他のテーパ面67が交互に
形成されているから、各支柱64の左右方向一側では、
一方の支柱64の大径部分と他方の支柱64の小径部分
とが左側の環状体63に対して交互に連結されている。
また、各支柱64の左右方向他側では、一方の支柱64
の小径部分と他方の支柱64の大径部分とが右側の環状
体63に対して交互に連結されている。このため、左右
の環状体63には、広幅部63Aと狭幅部63Bとが交
互に配置される。
【0064】68,68,…は断面が台形状をした内側
突起部、69,69,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部68は前記各ポケ
ット65の内壁面65Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部49は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該突起部68,69は千
鳥状に配置されている。
突起部、69,69,…は断面が三角形状をした外側突
起部をそれぞれ示し、該各内側突起部68は前記各ポケ
ット65の内壁面65Aのうち、軸方向中間でかつ内径
側の開口縁に位置し、また各外側突起部49は軸方向両
側で外径側の開口縁に位置し、該突起部68,69は千
鳥状に配置されている。
【0065】70,70…は潤滑油を保持器62の径方
向に流す油道を示し、図7、図9に示すように、該各油
道70は前記各内側突起部68と外側突起部69が形成
された部分を除いてポケット65の内壁面65Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道7
0は、保持器62に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受61内における潤滑油の油量を確保してい
る。
向に流す油道を示し、図7、図9に示すように、該各油
道70は前記各内側突起部68と外側突起部69が形成
された部分を除いてポケット65の内壁面65Aところ
8の側面との間に形成されている。そして、該各油道7
0は、保持器62に働く遠心力によって、潤滑油を径方
向内側から外側に流通させることにより、潤滑油の流れ
ところ軸受61内における潤滑油の油量を確保してい
る。
【0066】71は潤滑油をころ軸受61の軸方向に流
通させる外側油路で、該外側油路71は、図8に示すよ
うに、外輪11と環状体63との間に形成される通路面
積が一定な隙間として構成されている。また、72は同
じく潤滑油をころ軸受61の軸方向に流通させる内側油
路で、該内側油路72は、内輪13と環状体63との間
に形成される隙間として構成されている。そして、該外
側油路71と内側油路72は、潤滑油が保持器62内に
流れ込む軸方向の通路となる。
通させる外側油路で、該外側油路71は、図8に示すよ
うに、外輪11と環状体63との間に形成される通路面
積が一定な隙間として構成されている。また、72は同
じく潤滑油をころ軸受61の軸方向に流通させる内側油
路で、該内側油路72は、内輪13と環状体63との間
に形成される隙間として構成されている。そして、該外
側油路71と内側油路72は、潤滑油が保持器62内に
流れ込む軸方向の通路となる。
【0067】ここで、環状体63の側面には、テーパ面
66,67によって、広幅部63Aと狭幅部63Bとが
交互に繰り返して形成されている。これにより、内側油
路72の連通路面は、従来の内側油路12の面積に比較
し、環状体63に広幅部63Aと狭幅部63Bとを交互
に形成している分だけ大きくなる。このように内側油路
72の通路面積により、ころ軸受61内に流れる込む潤
滑油の油量を増大させることができる。
66,67によって、広幅部63Aと狭幅部63Bとが
交互に繰り返して形成されている。これにより、内側油
路72の連通路面は、従来の内側油路12の面積に比較
し、環状体63に広幅部63Aと狭幅部63Bとを交互
に形成している分だけ大きくなる。このように内側油路
72の通路面積により、ころ軸受61内に流れる込む潤
滑油の油量を増大させることができる。
【0068】本実施例によるころ軸受用保持器は、上述
の如き構成を有するもので、前述した第1の実施例と同
様に、保持器62の両面に交互に形成した内側油路72
により、ころ軸受61内を流通する潤滑油の油量を多く
確保でき、塵埃によるころ8の早期摩耗を防止すると共
に、冷却効果の向上により、ころ軸受61の寿命を延ば
す等の効果を奏する。
の如き構成を有するもので、前述した第1の実施例と同
様に、保持器62の両面に交互に形成した内側油路72
により、ころ軸受61内を流通する潤滑油の油量を多く
確保でき、塵埃によるころ8の早期摩耗を防止すると共
に、冷却効果の向上により、ころ軸受61の寿命を延ば
す等の効果を奏する。
【0069】なお、各実施例では、ポケット27(4
5,65)の内壁面27A(45A,65A)に形成し
た内側突起部28(48,68)を軸方向中間部に1
個、外側突起部29(49,69)を軸方向両側に2個
形成して千鳥状に配置したが、本発明はこれに限らず、
外側突起部と内側突起部が径方向内側と外側で平行とな
るように配置にしてもよい。
5,65)の内壁面27A(45A,65A)に形成し
た内側突起部28(48,68)を軸方向中間部に1
個、外側突起部29(49,69)を軸方向両側に2個
形成して千鳥状に配置したが、本発明はこれに限らず、
外側突起部と内側突起部が径方向内側と外側で平行とな
るように配置にしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
る保持器では、各支柱のうち、交互に隣り合う一方の支
柱は左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径
となるテーパ面を形成し、隣り合う他方の支柱は左右方
向の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるテー
パ面を形成したから、各支柱の左右方向一側では、一方
の支柱の大径部分と他方の支柱の小径部分とが環状体に
対して交互に連結され、また各支柱の左右方向他側で
は、一方の支柱の小径部分と他方の支柱の大径部分とが
環状体に対して交互に連結されている。このため、各ポ
ケット内の潤滑油は、隣り合う支柱の左右方向に交互に
位置した小径部分を通って流通し、該各ポケットの隅々
に潤滑油を供給することができる。これにより、潤滑油
の油量を確保し、各ポケット内に滞留する塵埃を低減
し、ころ軸受の冷却効果も高め、油膜切れを防止するこ
とができる。
る保持器では、各支柱のうち、交互に隣り合う一方の支
柱は左右方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径
となるテーパ面を形成し、隣り合う他方の支柱は左右方
向の他側から一側に向けて漸次径方向に小径となるテー
パ面を形成したから、各支柱の左右方向一側では、一方
の支柱の大径部分と他方の支柱の小径部分とが環状体に
対して交互に連結され、また各支柱の左右方向他側で
は、一方の支柱の小径部分と他方の支柱の大径部分とが
環状体に対して交互に連結されている。このため、各ポ
ケット内の潤滑油は、隣り合う支柱の左右方向に交互に
位置した小径部分を通って流通し、該各ポケットの隅々
に潤滑油を供給することができる。これにより、潤滑油
の油量を確保し、各ポケット内に滞留する塵埃を低減
し、ころ軸受の冷却効果も高め、油膜切れを防止するこ
とができる。
【0071】請求項2の発明ではテーパ面を各支柱の外
周側に形成し、請求項3の発明ではテーパ面を各支柱の
内周側に形成し、請求項4の発明ではテーパ面を各支柱
の内、外周側に形成したことにより、ポケット内の潤滑
油を隣り合う支柱の左右方向に交互に位置した小径部分
により流通でき、該各ポケットの隅々に潤滑油を供給す
ることができる。
周側に形成し、請求項3の発明ではテーパ面を各支柱の
内周側に形成し、請求項4の発明ではテーパ面を各支柱
の内、外周側に形成したことにより、ポケット内の潤滑
油を隣り合う支柱の左右方向に交互に位置した小径部分
により流通でき、該各ポケットの隅々に潤滑油を供給す
ることができる。
【0072】請求項5の発明では、左右の環状体に、各
支柱のテーパ面に合わせ、全周にわたり広幅部と狭幅部
を交互に形成したから、環状体の狭幅部を含んでテーパ
面と外輪との間に形成される外側油路と、環状体の狭幅
部を含んでテーパ面と内輪との間に形成される内側油路
によって潤滑油の油量を増やすことができる。
支柱のテーパ面に合わせ、全周にわたり広幅部と狭幅部
を交互に形成したから、環状体の狭幅部を含んでテーパ
面と外輪との間に形成される外側油路と、環状体の狭幅
部を含んでテーパ面と内輪との間に形成される内側油路
によって潤滑油の油量を増やすことができる。
【図1】本発明の第1の実施例による保持器を示す斜視
図である。
図である。
【図2】第1の実施例による保持器を図1中の左側から
みた側面図である。
みた側面図である。
【図3】図2中の矢示III −III 方向からみた縦断面図
である。
である。
【図4】本発明の第2の実施例による保持器を示す斜視
図である。
図である。
【図5】第2の実施例による保持器を図4中の左側から
みた側面図である。
みた側面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向からみた縦断面図であ
る。
る。
【図7】本発明の第3の実施例による保持器を示す斜視
図である。
図である。
【図8】第3の実施例による保持器を図7中の左側から
みた側面図である。
みた側面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみた縦断面図であ
る。
る。
【図10】従来技術による保持器を示す斜視図である。
【図11】従来技術による保持器を図10中の左側から
みた側面図である。
みた側面図である。
【図12】図11中の矢示VII −VII 方向からみた縦断
面図である。
面図である。
8 ころ 21,41,61 ころ軸受 22,42,62 保持器 23,43,63 環状体 23A,43A,63A 広幅部 23B,43B,63B 狭幅部 24,44,64 支柱 25,46,66 一のテーパ面 26,47,67 他のテーパ面 27,45,65 ポケット 27A,45A,65A 内壁面 28,48,68 内側突起部 29,49,69 外側突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 軸方向に離間して配設された左右の環状
体と、該各環状体間に全周にわたって間隔をもって配設
され、該各環状体間を連結する複数の支柱と、前記左右
の環状体と周方向の前後の支柱間にそれぞれ囲まれて形
成され、ころを回転可能に支持する複数のポケットとか
らなるころ軸受用保持器において、 前記各支柱のうち、交互に隣り合う一方の支柱には左右
方向の一側から他側に向けて漸次径方向に小径となるテ
ーパ面を形成し、隣り合う他方の支柱には左右方向の他
側から一側に向けて漸次径方向に小径となるテーパ面を
形成したことを特徴とするころ軸受用保持器。 - 【請求項2】 前記テーパ面は、前記各支柱の外周側に
形成してなる請求項1記載のころ軸受用保持器。 - 【請求項3】 前記テーパ面は、前記各支柱の内周側に
形成してなる請求項1記載のころ軸受用保持器。 - 【請求項4】 前記テーパ面は、前記各支柱の内、外周
側に形成してなる請求項1記載のころ軸受用保持器。 - 【請求項5】 前記左右の環状体には、前記各支柱のテ
ーパ面に合わせ、全周にわたり広幅部と狭幅部を交互に
形成してなる請求項1,2,3または4記載のころ軸受
用保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9191932A JPH1122737A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ころ軸受用保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9191932A JPH1122737A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ころ軸受用保持器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122737A true JPH1122737A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16282855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9191932A Pending JPH1122737A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ころ軸受用保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1122737A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122605A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Ntn Corp | ころ軸受用保持器 |
WO2012023437A1 (ja) * | 2010-08-18 | 2012-02-23 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受及び工作機械用主軸装置 |
CN103732933A (zh) * | 2012-06-21 | 2014-04-16 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承及机床用主轴装置 |
WO2014073383A1 (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-15 | Ntn株式会社 | 円錐ころ軸受用保持器 |
TWI491813B (zh) * | 2012-10-30 | 2015-07-11 | Hiwin Tech Corp | 交叉滾柱軸承及其保持器 |
DE102014212075A1 (de) * | 2014-06-24 | 2015-12-24 | Aktiebolaget Skf | Lagerkäfig für ein Wälzlager |
US9303690B2 (en) | 2011-12-09 | 2016-04-05 | Ntn Corporation | Rolling bearing |
WO2018106335A1 (en) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | General Electric Company | Roller element bearing with preloaded hydrodynamic cage guides |
-
1997
- 1997-07-02 JP JP9191932A patent/JPH1122737A/ja active Pending
Cited By (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122605A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Ntn Corp | ころ軸受用保持器 |
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CN102483092A (zh) * | 2010-08-18 | 2012-05-30 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承以及机床用主轴装置 |
KR101368100B1 (ko) * | 2010-08-18 | 2014-02-27 | 닛본 세이고 가부시끼가이샤 | 구름 베어링 및 공작 기계용 주축 장치 |
WO2012023437A1 (ja) * | 2010-08-18 | 2012-02-23 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受及び工作機械用主軸装置 |
JP2016128720A (ja) * | 2010-08-18 | 2016-07-14 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受及び工作機械用主軸装置 |
TWI481786B (zh) * | 2010-08-18 | 2015-04-21 | Nsk Ltd | Rolling bearings and machine tool spindle device |
CN104747599A (zh) * | 2010-08-18 | 2015-07-01 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承以及机床用主轴装置 |
JP6016632B2 (ja) * | 2010-08-18 | 2016-10-26 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受及び工作機械用主軸装置 |
US9303690B2 (en) | 2011-12-09 | 2016-04-05 | Ntn Corporation | Rolling bearing |
CN103732933A (zh) * | 2012-06-21 | 2014-04-16 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承及机床用主轴装置 |
CN103732933B (zh) * | 2012-06-21 | 2016-11-23 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承及机床用主轴装置 |
TWI491813B (zh) * | 2012-10-30 | 2015-07-11 | Hiwin Tech Corp | 交叉滾柱軸承及其保持器 |
WO2014073383A1 (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-15 | Ntn株式会社 | 円錐ころ軸受用保持器 |
CN104781568A (zh) * | 2012-11-06 | 2015-07-15 | Ntn株式会社 | 圆锥滚子轴承用保持器 |
US9556907B2 (en) | 2012-11-06 | 2017-01-31 | Ntn Corporation | Retainer for tapered roller bearing |
JP2014092252A (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-19 | Ntn Corp | 円錐ころ軸受用保持器 |
DE102014212075A1 (de) * | 2014-06-24 | 2015-12-24 | Aktiebolaget Skf | Lagerkäfig für ein Wälzlager |
DE102014212075B4 (de) * | 2014-06-24 | 2017-10-05 | Aktiebolaget Skf | Lagerkäfig für ein Kegelrollenlager |
WO2018106335A1 (en) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | General Electric Company | Roller element bearing with preloaded hydrodynamic cage guides |
CN110268174A (zh) * | 2016-12-06 | 2019-09-20 | 通用电气公司 | 具有预加载流体动力学保持架引导件的滚子元件轴承 |
US10641332B2 (en) | 2016-12-06 | 2020-05-05 | General Electric Company | Roller element bearing with preloaded hydrodynamic cage guides |
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