JPH11227100A - 耐熱性基板 - Google Patents

耐熱性基板

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JPH11227100A
JPH11227100A JP10036864A JP3686498A JPH11227100A JP H11227100 A JPH11227100 A JP H11227100A JP 10036864 A JP10036864 A JP 10036864A JP 3686498 A JP3686498 A JP 3686498A JP H11227100 A JPH11227100 A JP H11227100A
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JP
Japan
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heat
polyimide resin
resistant substrate
film
thickness
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JP10036864A
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English (en)
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Asaji Hayashi
浅次 林
Takefumi Yoshikawa
武文 吉川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0346Organic insulating material consisting of one material containing N
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に微細な凹凸が形成され、かつ、V型溝
が形成された基板であって、光電変換装置として使用し
た場合、光線の電気への変換効率の高く、耐薬品性、電
気絶縁性などに優れた耐熱性基板を提供すること。 【解決手段】 金属の表面にポリイミド系樹脂製の被膜
が形成されてなる耐熱性基板において、このポリイミド
系樹脂製の被膜は、平均粒径が0.05〜5μmの範囲
の絶縁性微粒子が、ポリイミド系樹脂に対して100〜
500重量%配合されたものより構成され、かつ、表面
には角度60〜120度のV型溝が形成されてなるもの
であることを特徴とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性基板に関す
る。さらに詳しくは、電子材料分野に好適な耐熱性基板
に関し、本発明に係る耐熱性基板は、太陽電池、光セン
サー、光スイッチなどの光電変換装置用の基板としての
用途がある。
【0002】
【従来の技術】電子材料用の絶縁基板は、従来から、太
陽電池基板、プリント配線板用基板、サーマルヘッド用
基板などとして広く用いられている。絶縁基板の用途が
集積型の太陽電池の場合には表面平滑性が要求されるの
で、ステンレス板の表面粗度Rmaxを40nm未満、突
起のピッチを4nm未満の極めて平滑な鏡面状に研磨す
る方法が知られている。しかしながら、ステンレス板の
表面を上の様に極めて平滑な鏡面状に研磨するにはコス
ト高になり、経済的に極めて不利となる。これを解決す
る方法として、ステンレス板の表面にポリイミド系樹脂
などの電気絶縁性樹脂の被膜を形成する方法が提案さ
れ、実用化されている(特公平6−59715号公報参
照)。
【0003】太陽電池の用途に使用する場合、太陽光の
電気への変換効率を向上させるには、上記の様に絶縁基
板の表面を超平滑な鏡面状にする方法とは逆に、最近で
は、絶縁基板の表面に微細な凹凸を形成する方法が提案
されている(特開平7−254721号公報参照)。ま
た、絶縁基板がガラス基板の場合であれば、熱CVD法
によってSnO2などの透明電極に凹凸を形成してい
る。単結晶、多結晶系の太陽電池であれば、ダイシング
ソーを使って機械的にV溝構造のテクスチャーにする方
法も採用されている。
【0004】しかしながら、特開平7−254721号
公報に記載の方法や、熱CVDによる表面の凹凸化で
は、コスト高になるのは免れないという欠点があった。
さらに、対象物が単結晶、多結晶の太陽電池でなく、ア
モルファスの薄膜太陽電池の絶縁基板であることから、
機械加工によってV溝構造のテクスチャーにすることは
不可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとした課題】本発明者らは、かかる
状況にあって上記従来技術の諸欠点を一挙に解決した耐
熱性基板を提供すべく、鋭意検討の結果本発明を完成し
たものである。本発明の目的は、次の通りである。 1.絶縁基板の表面に微細な凹凸が形成された耐熱性基
板を提供すること。 2.絶縁基板の表面にV溝構造が形成された耐熱性基板
を提供すること。 3.光電変換装置用として使用した場合、光線の電気へ
の変換効率の高い耐熱性基板を提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、金属板の表面にポリイミド系樹脂製の
被膜が形成されてなる耐熱性基板において、このポリイ
ミド系樹脂製の被膜は、平均粒径が0.05〜5μmの
範囲の絶縁性微粒子が、ポリイミド系樹脂に対して10
0〜500重量%配合されたものより構成され、かつ、
表面には角度60〜120度のV型溝が形成されてなる
ものであることを特徴とする、耐熱性基板を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において金属板は、ステンレス板、アルミ板、ア
ルミメッキ鋼板などより構成される。ステンレス板と
は、通常の炭素鋼に比較して耐食性の優れた特殊鋼をい
う。具体的には、クロムの含有率が13%で13クロム
ステンレス鋼と称される、SUS301、304、30
5、310(いずれもJIS記号。以下同じ)などが挙
げられる。クロムの含有率が18%で18クロムステン
レス鋼と称される、SUS430、434などが挙げら
れる。
【0008】本発明においてアルミ板とは、高温での機
械的強度の低下が比較的小さい合金の圧延板が好適に用
いられる。具体的には、アルミ−マグネシウム合金のA
5052、5083、5182(いずれもJIS表示)
などが挙げられる。
【0009】本発明においてアルミメッキ鋼板とは、鋼
板の耐食性を向上させる目的でケイ素を含有するアルミ
合金をメッキしたものをいう。鋼板にアルミ合金をメッ
キさせる方法としは、上記アルミ合金を溶融させ、この
溶融浴に鋼板を浸漬通過させる方法により、容易に製造
することができる。このようなアルミメッキ鋼板は、従
来から屋根材などの用途に使用されているものである。
【0010】金属板の幅は一般的には、10〜100c
m、厚さは一般的には0.05〜5mmの範囲で選ぶのが
よく、中でも好ましい厚さは0.1〜1mmの範囲であ
る。アルミ合金のメッキの厚さは、20〜50μmの範
囲が好ましい。
【0011】本発明においてポリイミド系樹脂とは、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルアミドおよ
びこれらの混合物であって、熱可塑性であって溶媒可溶
型のものをいう。かかるポリイミド系樹脂の種類は特に
限定されるものではないが、最も好ましくは、芳香族ジ
アミンと、芳香族テトラカルボン酸、および/または、
その誘導体を溶質として溶媒中に溶解しているポリイミ
ド前駆体溶液より得られるポリイミド系樹脂である。か
かるポリイミド系樹脂は、前記芳香族ジアミンと、芳香
族テトラカルボン酸、および/または、その誘導体が反
応したものであり、次の一般式[I]で表される構造を
有する。
【0012】
【化1】
【0013】前記溶質としては、4,4’−オキシジア
ニリン、および/または、3,4’−オキシジアニリン
と、次の一般式[II]で表される4,4’−オキシジフ
タル酸、および/または、その誘導体との組み合わせ、
または、4,4’−オキシジアニリン、または、3,
4’−オキシジアニリン、および、パラフェニレンジア
ミンと、次の一般式[II]で表される4,4’−オキシ
ジフタル酸、または、その誘導体との組合せが好ましい
ものとして挙げられる。以上のポリイミド前駆体溶液は
高濃度でも比較的粘度が低いので、高い生産性で、良好
な物性のポリイミド系樹脂塗膜の製造が期待できる。
【0014】
【化2】
【0015】前記金属板に、上記のポリイミド系樹脂の
被膜を形成するには、溶媒に溶解した溶液として金属板
の表面に塗布する方法による。この際使用可能な溶媒と
しては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド等が挙げられ、これらの中で、N,N
−ジメチルホルムアミドが特に好ましい。塗布液の前駆
体の濃度は、30重量%以上で選ぶのが好ましい。30
重量%未満では、粘度が低すぎ、均一な塗膜が得られに
くい。特に好ましいのは、40重量%以上である。
【0016】ポリイミド系樹脂製の被膜には、平均粒径
が0.05〜5μmの範囲の絶縁性微粒子がポリイミド
系樹脂に対して100〜500重量%配合されてなり、
かつ、この被膜の表面には角度60〜120度のV型溝
が形成されてなる。被膜に配合される絶縁性微粒子の平
均粒径が0.05μm以下では、被膜の表面に微細な凹
凸を形成するのが困難で好ましくない。5μmを越える
と凹凸が大きくなりすぎて、入射する太陽光線を乱反射
させ絶縁基板の表面に封じ込めるという本発明の目的が
達成されないので好ましくない。
【0017】絶縁性微粒子としては、炭酸カルシウム、
酸化アルミニウム、シリカ、酸化チタンなどが挙げられ
る。中でもシリカが好適である。絶縁性微粒子のポリイ
ミド系樹脂への配合量は、その種類、平均粒径、被膜の
厚さ、耐熱性基板の用途により変るがポリイミド系樹脂
に対して100〜500重量%の範囲で選ぶものとす
る。配合量が100重量%未満であると、被膜の表面に
微細な凹凸を形成するのが難しく、配合量が500重量
%を越えると被膜がもろくなり、いずれも好ましくな
い。
【0018】絶縁性微粒子の形状は球状であり、かつ粒
度分布の標準偏差が1.2以下であるのが好ましい。形
状が球状であること、および標準偏差値が1.2以下で
あることは、微細な凹凸を均一に形成するために重要で
あり、標準偏差値が1.3以上であると絶縁微粒子の分
散が不均一になり、光を封じ込めるという機能が十分に
発揮されない。なお、本発明において絶縁性微粒子の平
均粒径、標準偏差値は、それぞれ次の式で定義されるも
のである。
【0019】
【式1】
【0020】
【式2】
【0021】被膜の表面に形成されるV型溝は、絶縁基
板の表面積を増大させ、かつ、入射する太陽光線を乱反
射させ封じ込める機能を果たす。被膜の表面に形成され
るV型溝の深さは、樹脂薄膜の厚さにより変わるが、5
〜20μmの範囲で選ぶのがが好ましい。厚さは5μm
未満の深さのV型溝は形成するのが困難であり、また2
0μmを超えるとV型溝形成に必要なプレスおよび転写
圧力が高くなるため、実用的ではない。
【0022】また、V型溝の角度は、60〜120度の
範囲で選ぶのが好適である。60度以下であると、例え
ば薄膜太陽電池を形成する際に、耐熱性基板の表面に均
一な膜厚の被膜を形成することができず、また120度
以上であると、絶縁基板の表面積を増大し、これによっ
て入射する太陽光を乱反射させ、絶縁基板の表面に封じ
込めることができなくなるので、いずれも好ましくな
い。
【0023】前記金属板に、被膜形成用の樹脂溶液を塗
布する方法としては、ダイコート法、ロールコート法、
フローコート法、ドクターブレードコート法などのいず
れかによることができる。塗布量は、塗布用の樹脂溶液
中の樹脂の濃度、樹脂溶液の粘度などを調節して、塗布
乾燥後の被膜が所定厚さとなるように調節する。塗布乾
燥後の被膜の厚さは、15〜50μmの範囲で選ぶもの
とする。被膜の厚さが15μm未満であると、V型溝を
形成するのが困難であり、また、被膜の厚さが50μm
を超えると、薄膜に残留溶媒が残りやすくなるので、い
ずれも好ましくない。
【0024】樹脂溶液の塗布操作が完了したら、直ちに
塗布薄膜を加熱乾燥して被膜とする。この薄膜が加熱溶
融状態にある間に、薄膜表面にV型溝を形成する。V型
溝の形成法としては、スタンパーによるプレス法、およ
び、ロールによる転写法が挙げられる。加熱溶融状態を
作り出すには、(1)樹脂のTg以下の低温で加熱する方
法、(2)樹脂のTg以上の高温で加熱する方法があり、
設備の配置状況により適宜選ぶことができる。
【0025】上記(1)の低温加熱方法では、乾燥温度を
50〜120℃の範囲で選ぶのが好ましい。中でも好ま
しいのは、60〜100℃の範囲である。乾燥時間は、
薄膜の厚さにもよるが、2〜30分の範囲で選ぶのが好
ましい。この際の薄膜への残留溶媒量を、2〜30重量
%となる様に調節する。残留溶媒量が2重量%未満であ
ると、樹脂薄膜の流動性が不充分でV型溝を転写する際
に、転写率が低くなり好ましくなく、30重量%を超え
ると、V型溝を転写する際に、薄膜が好適に形成されず
金属板より剥離するので好ましくない。残留溶媒量の特
に好ましい範囲は、5〜15重量%である。なお、ここ
で転写率(%)とは、次の式、すなわち、転写率(%)
={(樹脂薄膜のV溝の深さ)/(スタンパーおよび転
写ロールのV溝深さ)}×100、によって算出される
値をいい、数値が大きいほど好ましい。
【0026】上記(2)の高温加熱法では、乾燥後に金属
板の樹脂薄膜をTgまで徐々に昇温したのち、Tg以上
でゲル化温度以下の温度範囲で加熱して被膜とする。加
熱温度がTg未満では、樹脂薄膜の流動性が不充分で、
引き続いて行うV型溝形成工程での転写率が低く、ゲル
化温度を超える温度では、樹脂薄膜の硬化が始まり流動
性が悪くなり、V溝形成が出来なくなり、いずれも好ま
しくない。
【0027】上記(1)の低温加熱方法では、加熱乾燥し
た後の樹脂薄膜を再加熱し、樹脂薄膜を硬化させ被膜と
するために、引き続き300〜320℃で5〜30分加
熱する操作を行うのが好ましい。上記(2)の高温加熱方
法では、樹脂薄膜の温度を溶融状態に加熱した温度でV
型溝を形成する。V型溝形成後は、再度の加熱は必要が
ない。
【0028】本発明に係る耐熱性基板は、太陽電池基
板、光センサー用基板、光スイッチ用基板などの光電変
換装置の基板として使用する場合に、入射した太陽光線
を好ましく乱反射させ、絶縁基板の表面に封じ込めるこ
とができるので、光電変換効率を高めることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はその趣旨を超えない限り以下の記載例
に限定されるものではない。
【0030】[ポリイミド樹脂溶液の製造例]3,4’
−オキシジアニリン5.50gを、N,N−ジメチルホ
ルムアミド15.00gに溶解した。この溶液に、4,
4’−オキシジフタル酸9.50g(1当量)を加え
た。1時間撹拌を続けたところ、均一な淡茶色透明な溶
液が得られた(固形分濃度50重量%)。この溶液の粘
度を測定したところ、2.6ポイズであった。
【0031】[実施例1]上記の製造例で製造したポリ
イミド樹脂溶液に、絶縁性微粒子として、平均粒径0.
3μm、粒度分布の標準偏差値が1.1である球状シリ
カを、ポリイミド樹脂溶液の固形分に対し300重量%
になるように均一に混合し、この溶液を孔径5μmのフ
ィルターで濾過して、被膜形成用の樹脂溶液とした。他
方、幅300mm、厚さ0.2mmのSUS304ステ
ンレス板を基板とし、この基板の片面に上記の被膜形成
用のポリイミド樹脂溶液を、室温下ダイコーター法によ
って湿潤状態の膜厚を200μmとして塗布し、直ちに
乾燥炉に入れて80℃から15分で320℃に昇温して
乾燥させ、V型溝付き転写ロールで圧力30kg/c
m、温度250℃で挟圧して、樹脂薄膜にV型溝を転写
させた。なお転写ロールのV型溝の形状は、ピッチ20
μm、深さ20μmの溝を刻設したものである。得られ
たポリイミド樹脂薄膜は、厚さ30μmの膜厚に球状シ
リカが均一に分散され、かつ溝のピッチが20μm、深
さが16μmのV字状を呈していた。
【0032】[実施例2]実施例1に記載の例におい
て、絶縁性微粒子を、平均粒径0.5μm粒度分布の標
準偏差値が1.1である球状シリカを300重量%に代
え、転写ロールのV溝形状がピッチ15μm、深さ15
μmに代えた外は、同例におけると同様の手順で被膜形
成用の樹脂溶液を塗布、乾燥し、被膜を形成した耐熱性
基板を得た。得られたポリイミド樹脂被膜は、厚さ30
μmの膜厚に球状シリカが均一に分散され、かつ溝のピ
ッチが15μm、深さが12μmのV字状を呈してい
た。
【0033】[比較例]実施例1に記載の例において、
被膜形成用の樹脂溶液に絶縁性微粒子を配合せず、か
つ、転写ロールで挟圧する工程を行なかった外は、同例
におけると同様の手順で被膜を形成した耐熱性基板を得
た。得られたポリイミド樹脂薄膜は、厚さが25μmで
あった。
【0034】[応用例]実施例1、2および比較例に記
載の方法で得られた耐熱性基板の被膜の表面に、まず、
スパッタリング法によって、厚さが2000オングスト
ロームのAg電極層を下部電極として形成した。さらに
このAg電極層の上に、pin接合をもつ厚さが500
0オングストロームのアモルファスシリコン膜(光電変
換層)を、CVD法によって形成した。最後に、透明電
極として1000オングストロームのITO膜をスパッ
タリング法によって形成して太陽電池を得た。得られた
太陽電池の光電変換効率を、常法によって測定した結
果、実施例1、実施例2の耐熱性基板を使用したもの
は、比較例の基板を使用したものに比較して、45〜6
0%高い値を示した。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明した通りであ
り、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上の
利用価値は極めて大である 1.表面に微細な凹凸およびV型溝を形成したポリイミ
ド樹脂被膜を有する本発明に係る耐熱性基板は、製造工
程が複雑でなく安価に製造することができる。 2.本発明係る耐熱性基板は、耐熱性、耐薬品性、電気
絶縁性に優れており、電子材料用の用途に好適である。 3.本発明に係る耐熱性基板は、金太陽電池用基板とし
て使用した場合は、入射した太陽光線を好ましく乱反射
させて絶縁基板の表面に封じ込めることができるので、
光電変換効率を向上させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の表面にポリイミド系樹脂製の被
    膜が形成されてなる耐熱性基板において、このポリイミ
    ド系樹脂製の被膜は、平均粒径が0.05〜5μmの範
    囲の絶縁性微粒子が、ポリイミド系樹脂に対して100
    〜500重量%配合されたものより構成され、かつ、表
    面には角度60〜120度のV型溝が形成されてなるも
    のであることを特徴とする、耐熱性基板。
  2. 【請求項2】 ポリイミド系樹脂製の被膜の厚さが、1
    5〜50μmの範囲であり、V型溝の深さが5〜20μ
    mの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の耐
    熱性基板。
  3. 【請求項3】 絶縁性微粒子が、球状で、かつ、粒度分
    布の標準偏差が1.2以下であることを特徴とする、請
    求項1に記載の耐熱性基板。
JP10036864A 1998-02-19 1998-02-19 耐熱性基板 Pending JPH11227100A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226856A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Hitachi Metals Ltd 凹凸付き基板およびその製造方法ならびにパターン転写装置
JP2011204723A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Nisshin Steel Co Ltd 太陽電池基板材用ステンレス鋼板およびその製造方法

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