JPH11226758A - 摩擦溶接装置、溶接構造物 - Google Patents

摩擦溶接装置、溶接構造物

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JPH11226758A
JPH11226758A JP3864498A JP3864498A JPH11226758A JP H11226758 A JPH11226758 A JP H11226758A JP 3864498 A JP3864498 A JP 3864498A JP 3864498 A JP3864498 A JP 3864498A JP H11226758 A JPH11226758 A JP H11226758A
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Kinya Aota
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征夫 舟生
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幸一 渡部
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章弘 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦溶接に際し溶接部に欠陥が発生する頻度
を低減し、溶接部の信頼性を向上する。 【解決手段】 被加工物2の表面2Sまでの距離を検出
器6で検出し、検出された距離の変動を信号処理装置8
により求め、求められた変動を抑制するように制御装置
9により上記上下駆動装置5を制御した状態で、回転駆
動装置4でツール1を回転させて被加工物2を摩擦しつ
つ、溶接線方向13にツール1を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦溶接方法および
装置に係り、特に、接合部に発生する空洞や割れ等など
の溶接欠陥を防止することに好適な摩擦溶接方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実質的に加工物の材質よりも硬い材質の
金属棒を被加工物の溶接部に挿入し、この金属棒を回転
させながら移動することによって、上記金属棒と上記加
工物との間で発生する摩擦熱により溶接する摩擦溶接方
法が、例えば、特公平7ー505090号公報(EPO
615480B1)に記載されている。この摩擦溶接方
法は、金属棒と加工物との摩擦熱による塑性流動現象を
利用したものであって、加工物を溶かして溶接する方法
(例えば、アーク溶接など)とは異なる原理に基づいて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らの検討によ
れば、特公平7ー505090号公報に記載される摩擦
溶接方法を実行するためには、上記金属棒と被加工物表
面との相対位置関係が重要となる。塑性流動状態の金属
が、溶接部から、被加工物の表面に溢れ出ることを防止
することが要求される。すなわち、溶接部から金属が流
出することによって溶接部に欠陥が発生する頻度が大き
くなり、溶接部の信頼性を低下させる原因となる。
【0004】このためには、この摩擦溶接方法の実行に
際し、回転するツールを被加工物の表面から一定の深さ
に挿入し、溶接中もこの深さを維持管理することが要求
される。
【0005】ところが、一般には、被加工物の表面に凹
凸があれば、被加工物の送りに伴い被加工物表面の高さ
が変化する。また、溶接に伴い被加工物が加熱されるこ
とにより被加工物表面の高さが変化することもある。
【0006】このような場合には、ツールと被加工物と
の相対距離が変動し、ツールのショルダー部が被加工物
表面から挿入される挿入深さも変動してしまう。
【0007】また、被加工物の表面が平坦でなかった
り、2つの被加工物の高さが相異なる場合には、ツール
と被加工物表面との相対姿勢が変動することもある。
【0008】本発明は、ツールと被加工物との相対位置
関係を管理することに好適な摩擦溶接装置を目的とする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の態様によれば、ショルダー部が形成
されたツールと、上記ツールを回転させるためのツール
回転機構と、上記ツールが回転される回転軸の姿勢、お
よび、上記回転軸に沿う方向におけるツールの位置のう
ち少なくとも一方を変更可能に、上記ツール回転機構を
固定支持するための支持機構とを有することを特徴とす
る摩擦溶接装置が提供される。
【0010】本発明の第2の態様によれば、ショルダー
部が形成されたツールと、上記ツールを回転させて被加
工物を摩擦するためのツール回転機構と、上記ツールお
よび被加工面表面の相対位置関係を変更可能に、上記ツ
ール回転機構および被加工物を固定支持するための支持
機構とを有することを特徴とする摩擦溶接装置が提供さ
れる。
【0011】本発明の第3の態様によれば、ショルダー
部が形成されたツールと、上記ツールを回転させて被加
工物を摩擦するためのツール回転機構と、上記ツールお
よび被加工物表面の相対位置関係を変更可能に、上記ツ
ール回転機構および被加工物を支持するための支持機構
と、上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を検
出するための検出部と、上記検出部によって検出された
相対位置関係が予め定められた相対位置関係に近づくよ
うに、上記支持機構を制御するための制御部とを備える
ことを特徴とする摩擦溶接装置が提供される。
【0012】本発明の第4の態様によれば、ショルダー
部が形成されたツールと、上記ツールを回転させて被加
工物を摩擦するためのツール回転機構と、上記ツールお
よび被加工物表面の相対位置関係を変更可能に、上記ツ
ール回転機構および被加工物を支持するための支持機構
と、上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を検
出するための検出部と、上記検出部によって検出された
相対位置関係の変動が小さくなるように、上記支持機構
を制御するための制御部とを備えることを特徴とする摩
擦溶接装置が提供される。
【0013】本発明の第5の態様によれば、上記第1か
ら第4のいずれかの態様における摩擦溶接装置を用いて
溶接加工されたことを特徴とする溶接構造物が提供され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態について説明する。
【0015】まず、図1から図3を参照して、本発明の
第1の実施の形態について説明する。
【0016】はじめに、図1を参照して、本実施の形態
における摩擦溶接装置について説明する。本実施の形態
では、ツールが被加工物に挿入される深さを制御するこ
とに好適に構成される摩擦溶接装置について説明する。
【0017】図1において、本実施の形態における摩擦
溶接装置100は、被加工物2を摩擦するためのツール
1と、ツール1を回転させるための回転駆動装置4と、
ツール1を回転の軸方向に沿って移動させるための上下
駆動装置5と、被加工物2の表面2Sまでの距離を検出
するための検出器6と、検出された距離の変動を求める
ための信号処理装置8と、求められた変動を抑制するよ
うに上記上下駆動装置5を制御するための制御装置9と
を有して構成される。
【0018】上記ツール1は、被加工物(溶接すべき部
材)の材質より、実質的に硬い材質で形成される。この
ようなツール1の材質としては、代表的には金属を用い
ることができる。なお、硬度に加えて、靱性、耐熱性な
どの要求を満たせば、セラミックス、表面焼き入れ部材
などを用いてもよい。
【0019】上記回転駆動装置4および上下駆動装置5
は、溶接線方向13に、被加工物2と相対的に移動する
ための移動架台(図示せず)に取り付けられている。
【0020】上記検出器6は、溶接線方向13に対して
ツール1の前方に、ツール1の端面に対して予め定めら
れた高さ配置され、ツール1と同一方向に、かつ、ツー
ル1と連動して移動する。
【0021】次に、図2を参照して、上記ツールの、回
転軸を含む断面における形状について説明する。
【0022】図2において、ツール1は、基部1aと、
基部1aの端面1Sに設けられた先端部1bとを有する
形状に形成される。好ましくは、上記基部1aおよび先
端部1bは、軸を共有する回転対象形状に形成される。
より具体的には、上記基部1aは、円柱形状に形成さ
れ、上記先端部1bは、その先端1cに近づくほど細く
なる形状に形成される。
【0023】基部1aおよび先端部1bは、共通の部材
から一体に形成されてもよいし、別々に形成された基部
1aと先端部1bとを組み合わせて構成されてもよい。
【0024】次に、図1を参照して、本実施の形態の摩
擦溶接装置が、2つの加工物2を相互に突き合わせ溶接
に用いられる場合の動作について説明する。
【0025】まず、溶接開始に際し、上記検出器6によ
って被加工物2の表面2Sの溶接開始前までの距離(d
0)を検出する。そして、当該検出された距離(d0)
を上記信号処理装置8において格納する。
【0026】次に、ツール1を溶接開先部3に挿入し、
ツール1を回転させながら、ツール1と被加工物2とを
溶接線方向13に相対移動させ溶接過程を実行する。こ
の状態で、上記検出器6により検出される、溶接過程の
被加工物表面2Sまでの溶接過程の距離(d)は、上記
信号処理装置8に送られる。信号処理装置8において、
上記格納している溶接開始前の距離(d0)と、上記溶
接過程の距離(d)とを比較し、少なくともこれらの大
小関係を上記制御装置9に送る。
【0027】上記制御装置9は、上記大小関係に基づい
て、溶接開始前の距離(d0)と、上記溶接過程の高さ
(d)とが一致するようにツール1を上下方向12に駆
動する指令を上記上下駆動装置5に与える。すなわち、
溶接過程の距離が溶接開始前よりも大きければ、ツール
1を上方に予め定められた距離だけ駆動する指令を与
え、また、溶接過程の高さが溶接開始前よりも小さけれ
ば、ツール1を下方に予め定められた距離だけ駆動する
指令を与える。そして、溶接過程の高さが溶接開始前と
一致するときは、ツール1を固定支持する指令を与え
る。
【0028】上記駆動する指令における予め定められた
距離は、制御が行われる時間間隔、上下駆動装置5の駆
動速度、予想される被加工物2の表面2Sの高さの変化
の速さなどから定められる。この被加工物2の表面2S
の高さの変化の速さは、表面2Sの高さの溶接線方向1
3の変化率と、ツール1および被加工物2が溶接線方向
13に相対移動される速度とから求められる。
【0029】このようにして、被加工物2の表面2Sと
検出器6とにおける溶接過程の距離が、溶接開始前の距
離に一致するように制御される。ここで、上述したよう
に、検出器6は、ツール1と連動して移動するから、ツ
ール1が被加工物2に挿入される深さ(表面2Sから端
面までの深さ)を一定に制御することができる。
【0030】ここでは、大小関係に基づいて制御する例
について述べたが、溶接過程と溶接開始前とにおける被
加工物表面2Sまでの距離の差分を求め、当該差分に応
じた距離だけツール1を上下に駆動してもよい。すなわ
ち、上記信号処理装置8において、上記溶接過程の距離
(d)と溶接開始前の距離(d0)との差分(d−d
0)を求め、上記制御装置9において、当該求められた
差分(d−d0)に応じた距離ツール1を下方に駆動す
る指令を上記上下駆動装置5に与える。なお、上記差分
と駆動する指令における距離との関係は、例えば、帰還
制御における収束の速さ、安定性を考慮して定めること
ができる。
【0031】次に、図3を参照して、2つの被加工物相
互に高さが異なる場合、すなわち、検出器から被加工物
表面までの距離が被加工物2相互に異なる場合に好適な
動作について説明する図3において、2つの被加工物2
a,2bは、互いに高さが異なる。このような場合、ツ
ール1の端面1Sが、被加工物2a,2bの表面2a
S,2bSから挿入される深さla,lbが相違する。
従って、高さが高い方の被加工物2aに対して、予め定
められた深さ(例えば、0.1〜0.5mm)にツール
1を挿入したとしても、他方の被加工物2bに対して挿
入される深さは、上記予め定められた深さより小さくな
ってしまう。このため、高さが低い方の被加工物2bの
表面2bSとツール1とが接する部分から、塑性流動状
態にある金属が十分に閉じ込められず、溢れ出てしまう
ことがある。
【0032】本発明を適用した摩擦溶接装置では、この
ような場合には、溶接開始に際し、上記検出器6におい
て、一方の被加工物2aまでの距離(da)と、他方の
被加工物2bまでの距離(db)とをそれぞれを検出す
る。そして、両者のいずれか大きい方の距離を基準にツ
ール1の挿入深さを制御する。
【0033】より具体的には、例えば、上記検出器6に
おいて、溶接開始前の距離(da0,db0)をそれぞ
れ検出し、これらのいずれか大きい方を上記信号処理装
置8に格納する(以下、格納された距離をd0とす
る)。上記信号処理装置8において、溶接過程において
検出器6により検出される2つの被加工物2a,2bま
での距離(da,db)のいずれか大きい方と、格納し
てある溶接開始前の距離(d0)とを比較する。この比
較の結果を用いた制御は、上述した、それぞれの表面の
高さを区別せずに制御する場合と同様にして行うことが
できる。
【0034】また、溶接開始前および溶接過程における
被加工物表面2aS,2bSまでの距離の差分を求め、
当該差分に応じた距離だけツール1を上下に駆動しても
よい。この場合には、上記信号処理装置8において、上
記2つの被加工物2a,2bそれぞれの溶接過程の距離
(da,db)のうち大きい方の距離と、溶接開始前の
距離(d0)との差分を求める。そして、求めた差分に
応じてツール1を駆動する指令を上記上下駆動装置5に
与える。なお、上記差分と駆動する指令における距離と
の関係は、例えば、帰還制御における収束の速さ、安定
性を考慮して定めることができることは、上述の場合と
同様である。
【0035】このようにして、2つの被加工物2a,2
b相互に高さが異なる場合であっても、高さが低い方の
表面2bSを基準として、ツール1が被加工物2a,2
bに挿入される深さ(表面2Sから端面までの深さ)を
一定に制御することができる。すなわち、2つの被加工
物2a,2bに挿入される深さうちの小さい方l1を、
溶接開始に際して定められる深さに制御して、溶接を実
行することができる。従って、ツール1の端面1Sか
ら、塑性流動状態にある金属が溢れ出ることを避けるこ
とが可能となる。
【0036】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。本実施の形態は、上述した
第1の実施の形態における摩擦溶接装置の具体的構成例
であって、駆動源としてモータを、また、検出器として
レーザ変位計を用いて構成されている。
【0037】図4において、本実施の形態における摩擦
溶接装置100は、被加工物2を摩擦するためのツール
1と、ツール1を取り付けるための取付部材20aが設
けられた回転軸20と、回転軸20を回転可能に支持す
るための回転ベアリング22が設けられたボックス23
と、回転軸20のエンドプレイを吸収するためのカップ
リング21と、回転軸20を回転させるための回転モー
タ4と、ボックス23を回転軸20の軸方向に沿って移
動するための駆動軸24と、駆動軸24のエンドプレイ
を吸収するためのカップリング25と、駆動軸24を回
転させるための上下駆動モータ5と、被加工物2の表面
2Sまでの距離を検出するための検出器6と、検出され
た距離の変動を求めるための信号処理装置8と、求めら
れた変動を抑制するように上記上下駆動モータ5を制御
するための制御装置9と、上記回転モータ4および上下
駆動モータ5を支持するための移動架台15と、被加工
物2を固定支持し、かつ、移動架台15を溶接線方向1
3に移動可能に支持するための溶接架台16とを有して
構成される。
【0038】上記ツール1は、回転軸20とカップリン
グ21とを介して回転モータ4に連結されている。ま
た、回転軸20は、回転ベアリング22を介してボック
ス内23に収められている。
【0039】上記ボックス23は、上下方向に駆動する
ための駆動軸24にも連結されている。上記駆動軸24
は、カップリング25を通してツール1を上下方向に駆
動するための駆動モータ5に連結されている。
【0040】上記回転モータ4および上下駆動モータ5
は、移動架台15に取り付けられている。
【0041】上記移動架台15は、溶接架台16に取り
付けられ、当該溶接架台16上を溶接線方向13に移動
する。
【0042】検出器6は、被加工物表面2Sの高さの変
化を検出するためのものである。検出器6は、溶接線方
向13に対してツール1の前方に取り付けられる。本実
施の形態では、検出器6としてレーザ変位計を用い、こ
れをツール1から溶接線方向13に前方30mmの位置
に配置している。
【0043】ここで、溶接直前および溶接過程における
加工物表面2Sの高さの変化に応じて、ツール1の上下
方向の駆動は次の順序で行われる。
【0044】行程1. ツール1は、被加工物2の表面
から予め指定された深さに挿入される。指定の深さが挿
入されたこの時点、つまり、溶接開始直前での検出器6
から被加工物表面2Sまでの距離d0を上記検出器6に
より検出する。この距離d0が健全な溶接ができるツー
ル1の適性な深さの基準となる。従って、この距離d0
を溶接過程における距離との差を比較する基準信号とす
る。なお、2つの被加工物表面までの距離が相違する場
合には、これらのうち大きい方の距離を表す基準信号を
生成する。
【0045】行程2. 次に、溶接過程における被加工
物表面2Sまでの距離dを連続的または周期的に検出す
る。
【0046】行程3. 上記行程1で検出した距離の検
出信号d0、および上記行程2で検出した距離dを表す
検出信号は、信号処理装置8に入力される。そして、信
号処理装置8において、距離d0およびdを比較して、
これらの差分、つまり、被加工物2の高さの、溶接開始
直前および溶接過程における差を求める。そして、この
差分を表す比較信号を生成する。
【0047】行程4. 上記行程3で生成された比較信
号は、制御装置9に入力される。制御装置9は、当該入
力された信号に応じて、ツール1を上下方向に駆動させ
るように、上下駆動モータ5を制御する。
【0048】ここで、上記行程2で検出した距離dが上
記1で検出した距離d0に比べて同じ(距離の差分が
零)場合は、被加工物表面2Sの高さが溶接開始直前と
同じで変化していない現象である。このため、ツール1
を上下方向に駆動する必要がない。従って、上下駆動モ
ータ5は駆動せず、ツール1の位置は一定である。
【0049】一方、上記行程2で検出した距離dが上記
1で検出した距離d0に比べて小さい(距離の差分がマ
イナス)場合は、被加工物表面2Sの高さが溶接開始直
前に比べて高くなっている現象である。このため、ツー
ル1を上下駆動モータ5により上記行程3で求められた
比較した差分の距離(ΔX)だけ上向き方向に上げる必
要がある。
【0050】また、上記行程2で検出した距離dが上記
行程1で検出した距離d0に比べ大きい(距離の差分が
プラス)場合は、被加工物表面2Sの高さが溶接開始直
前に比べて低くなっている現象である。このため、ツー
ル1を上下駆動モータ5により上記行程3で求められた
差分の距離(ΔY)だけ下向き方向に下げる必要があ
る。
【0051】上述のように、被加工物2の表面2Sにお
ける高さの変化の信号に応じて加工物表面2Sからのツ
ール1の挿入深さが溶接過程で常に一定になるように制
御される。
【0052】従って、溶接長さが20mクラスと長い場
合でも溶接欠陥のない溶接構造物が得られる。
【0053】このような溶接構造物としては、例えば、
鉄道用の車両構造体が挙げられる。特に、高速車両にお
いては、車両の長さが長くなる傾向にあり、これに伴い
溶接長さも長くなっている。
【0054】次に、図5を参照して、本発明の第3の実
施の形態について説明する。本実施の形態は、上述した
第1の実施の形態における摩擦溶接装置の具体的構成例
であって、上下方向の駆動源として油圧駆動装置を、ま
た、検出器として接触式の差動トランスを用いて構成さ
れている。
【0055】図5において、本実施の形態における摩擦
溶接装置100は、被加工物2を摩擦するためのツール
1と、ツール1を取り付けるための取付部材20aが設
けられた回転軸20と、回転軸20を回転可能に支持す
るための回転ベアリング22が設けられたボックス23
と、回転軸20のエンドプレイを吸収するためのカップ
リング21と、回転軸20を回転させるための回転モー
タ4と、ボックス23を回転軸20の軸方向に沿って駆
動するための油圧駆動装置31と、上記油圧駆動装置3
1に対して上下方向に移動可能に上記ボックス23を支
持するための上下方向のベアリング30と、、被加工物
2の表面2Sまでの距離を検出するための検出器6と、
検出された距離の変動を求めるための信号処理装置8
と、求められた変動を抑制するように上記油圧駆動装置
31を制御するための制御装置9と、上記回転モータ4
および油圧駆動装置31を支持するための移動架台15
と、被加工物2を固定支持し、かつ、移動架台15を溶
接線方向13に移動可能に支持するための溶接架台16
とを有して構成される。
【0056】上記ツール1は、回転軸20とカップリン
グ21とを介して回転モータ4に連結されている。
【0057】上記回転軸20は、回転ベアリング22を
介してボックス23に支持されている。
【0058】上記ボックス23は、上下方向のベアリン
グ30を介して油圧駆動装置31に連結されている。さ
らに、油圧駆動装置31および回転モータ4は、溶接線
方向13に移動する移動架台15に連結されている。こ
のように構成することによって、ツール1を回転させな
がら、、かつ、被加工物表面までの距離を一定に制御し
た状態で溶接線方向13に移動することができる。
【0059】検出器6は、被加工物表面2Sの高さの変
化を検出するためのものである。検出器6は、溶接進行
方向13に対してツール1の前方に取り付けられる。本
実施の形態では上記検出器6として接触式の差動トラン
スを用い、これをツール1から溶接線方向前方30mm
の位置に配置している。
【0060】ここで、溶接直前および溶接過程における
加工物表面2Sの高さの変化に応じてなされる、ツール
1の上下方向の駆動は、第1の実施の形態と同様であ
る。つまり、検出器6により、溶接開始直前に検出され
る、被加工物表面2Sからの距離d0と、溶接過程にお
いて検出される、加工物表面2Sからの距離を距離dと
について、2つの距離d0,dの大小を信号処理装置8
により比較し、この信号を制御装置9に入力して油圧駆
動装置31を駆動制御する。なお、予め指定された信号
10を上記信号処理装置8に予め入力し、この信号10
と上記溶接過程における高さ(上記距離d)を示す信号
とを比較することによってツール1を上下に駆動制御し
てもよい。
【0061】なお、突き合わせ溶接する2つの加工物2
の表面高さがほぼ同じ場合は、特に問題ないが、高さが
異なる場合は、両者のいずれか低い方の表面高さを基準
にツール1の挿入深さを制御する。
【0062】このような摩擦溶接装置100によって、
加工物2の表面高さの変化に応じて加工物表面からのツ
ール1の挿入深さが溶接過程で常に一定になるように制
御される。
【0063】従って、溶接長さが20mクラスの長い場
合でも溶接欠陥のない溶接構造物が得られる。
【0064】次に、図6および図7を参照して、本発明
の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態
は、ツールの溶接線方向荷重を用いて、ツールの挿入深
さを検出する点において、上述した第1から第3の実施
の形態と相違する。他の基本的な構成は第1から第3の
実施の形態と同様であるので、以下に、相違点を中心に
説明する。
【0065】まず、図6を参照して、本実施の形態にお
ける溶接架台および荷重検出部について説明する。
【0066】図6において、本実施の形態における溶接
架台16は、被加工物2を係止するための係止突起16
bが、溶接線方向について設けられる。上記係止突起1
6bには、荷重検出部40が設けられている。上記荷重
検出部40で検出された荷重は、変換部42を介して信
号処理装置8(図1参照)に送られる。
【0067】上記荷重検出部40は、被加工物2に、溶
接線方向に働く荷重を検出するためのものである。荷重
検出部40は、例えば、圧力センサを用いて構成するこ
とができる。
【0068】上記変換部42は、上記荷重検出部40で
検出された溶接線方向の荷重を、ツール挿入深さに変換
するためのものである。変換部42は、例えば、演算回
路、または、マッピングテーブルを備えたマッパー回路
を用いて構成することができる。
【0069】次に、図7を参照して、ツールの溶接線方
向荷重と、ツールの挿入深さとの関係について説明す
る。
【0070】図7において、横軸は、ツールのショルダ
ー部の端面が、被加工物表面から挿入される挿入深さ
(l)mmをとり、縦軸は、ツールが溶接線方向に受け
る荷重(P)kgをとっている。ツールが溶接線方向に
受ける荷重は、ツールの送り(ツールと被加工物との溶
接線方向の相対移動)に伴って、ツールに働く反力に相
当する。
【0071】図7に示されるように、ツールが溶接線方
向に受ける荷重(反力P)は、被加工物へのツールの挿
入深さ(l)とほぼ比例して増加する。
【0072】従って、ツールの溶接線方向荷重(P)を
検出して、この検出信号を基にツールの上下制御、つま
り、溶接部材中への挿入深さを制御することができる。
【0073】上記ツールの溶接線方向荷重(P)は、被
加工物を固定する際に、溶接線方向(溶接が進行方向)
に、荷重検出部を介して被加工物を係止し、荷重検出部
からの出力を用いて検出する。
【0074】変換部42は、荷重(P)を挿入深さ
(l)に変換するための演算を行う演算回路、または、
想定される荷重について、荷重(P)に対応する挿入深
さ(l)をマッピングしたマッピングテーブルを備える
マッパー回路を用いて構成することができる。
【0075】荷重検出部で検出された荷重(P)から求
められた挿入深さ(l)を、信号処理装置8(図1参
照)に送り、溶接過程における挿入深さとして与えるこ
とによって、溶接過程における挿入深さの制御を行うこ
とができる。制御の詳細については、第1から第3の実
施の形態と同様にして行うことができるので、ここで重
ねて説明することは省略する。
【0076】一方、第3の実施の形態において述べたよ
うに、なお、予め指定された信号10(図5参照)を上
記信号処理装置8(図5参照)に予め入力する場合にあ
っては、予め指定された信号として、予め定められた荷
重(P0)を示す信号を溶接開始前に予め入力してお
き、溶接過程において、荷重検出部で検出された荷重
(P)を示す信号を信号処理装置8(図5参照)に入力
してもよい。これにより、溶接過程における、ツールに
加わる溶接線方向荷重Pが、予め定められた荷重(P
0)となるように制御することができる。従って、溶接
過程において、ツールの挿入深さlが予め定めた深さと
なるように制御することができる。このような制御を行
う場合には、上記変換部を省略し、構成を簡略化するこ
とができる。
【0077】例えば、挿入深さ(l)を0.1〜0.5
mmとすべき場合には、荷重検出部で検出される荷重
(P)が、130〜260kgとなるように、ツールを
上下に駆動制御すればよい。
【0078】次に、図8を参照して、本発明の第5の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、ツール
の端面が被加工物に挿入される深さ、および、ツールが
回転される回転軸と加工物表面との相対姿勢の制御する
ことに好適に構成される摩擦溶接装置について説明す
る。
【0079】まず、図8を参照して、ツールと被加工物
との相対位置関係について説明する。
【0080】図8において、2つの被加工物2a,2b
が突き合わせられた溶接開先部3に、回転軸aの廻りに
回転するツール1が挿入されている。
【0081】はじめに、2つの被加工物2a,2bの表
面2aS,2bSが、共に平坦で、かつ、それらの高さ
が相等しい場合について説明する。この場合は、表面2
aS,2bSを共に含む平面(以下、平面Sという)
に、ツール1が挿入されることになる。
【0082】この場合には、ツール1と、被加工物2
a,2bとの相対姿勢の制御は、平面Sの法線nと、回
転軸aとが一致するように行えばよい。例えば、ツール
1の回転軸aと平面Sにおける溶接開先部3との交点の
廻りに、回転軸aの傾きを変更し、法線nと、回転軸a
とが一致する状態で、ツール1の姿勢を固定支持するこ
とができる。
【0083】また、ツール1の端面が被加工物2a,2
bに挿入される深さ(挿入深さ)の制御は、ツール1の
端面の周縁fが、平面Sから予め定められた深さだけ挿
入されるように、行えばよい。なお、この場合には、ツ
ール1の端面は、平面Sと平行であることから、周縁f
の任意の点における平面Sまでの距離(深さ)を基準に
して制御を行うことができる。
【0084】ここで、溶接線方向13および法線nを含
む面内において、法線nに対して溶接線方向13後方に
予め定められた角θ0(以下、後傾角という)だけ、回
転軸aを傾けてもよい。このように後傾角を設けた状態
でツール1を支持することによって、塑性流動状態の金
属が溢れ出ることを避ける効果をより向上することがで
きる。この後傾角θ0は、例えば、3〜10度とするこ
とができる。
【0085】このように、後傾角を設けてツール1を支
持するためには、例えば、ツール1の回転軸aと加工物
表面2aS,2bSの法線nとが成す角の、溶接線方向
13を含む面における第1の成分θと、上記回転軸aと
法線nとが成す角の、溶接線方向13に直交する面にお
ける第2の成分φとを検出する。そして、第1の成分θ
が後傾角θ0に近づくように、また、第2の成分φが小
さく(零に近づく)ように、ツール1と、被加工物2
a,2bとの相対姿勢を制御すればよい。なお、この場
合には、ツール1の端面は、平面Sに対して傾いてい
る。ことのため、挿入深さの基準は、例えば、周縁fに
おける溶接線方向13後端での、平面Sまでの距離(深
さ)を基準にして制御を行う。
【0086】次に、2つの被加工物2a,2bの表面2
aS,2bSに凹凸がある場合、または、それらの高さ
が相異なる場合について説明する。この場合は、ツール
1が挿入される部位、または、これに加えて、その周辺
近傍を含む部位における平均的な平面(以下、平面S’
という)を考え、その法線をnと見なす。
【0087】このような平面S’は、例えば、ツール1
の周辺の複数の点において、被加工物表面2aS,2b
Sの高さを検出し、これらの点をフィットする平面とし
て求めることができる。
【0088】より具体的には、ツール1の溶接線方向1
3の前方と後方とで、被加工物2a,2bのそれぞれの
高さを検出する。
【0089】4点で検出を行う例としては、ツール1の
溶接線方向13前方において、被加工物2a,2b上の
点7a,7bの高さを、ツール1の溶接線方向13後方
において、被加工物2a,2b上の点7c,7dの高さ
を検出することができる。
【0090】このとき、点7c,7dについては、溶接
開先部3からツール1の半径rよりも離れた部位とする
ことが好ましい。これにより、ツール1の溶接線方向1
3後方では、ツール1の加工痕を避けて検出を行うこと
ができる。従って、加工痕上での検出に伴う誤差要因を
排除することができる。
【0091】なお、点7a,7bについては、溶接開先
部3からツール1の半径rよりも近い部位とすることが
好ましい。これは、実際に加工が行われる部位の面の状
態を検出することができるからである。
【0092】例えば、ツール1の半径がφ15mmであ
る場合には、点7a,7bは、ツール1から溶接線方向
13に30mm前方であって溶接開先部3から8mm離
れた部位とし、点7c,7dは、ツール1から溶接線方
向13に30mm後方であって溶接開先部3から20m
m離れた部位とすることができる。
【0093】このようにして検出された各点の高さから
フィッティングして平面S’を求めることができる。
【0094】なお、点7a,7bで検出された高さの平
均と7c,7dで検出された高さの平均との差分から、
回転軸aと法線nとのθ方向の偏差を求め、点7a,7
cで検出された高さの平均と7b,7dで検出された高
さの平均との差分から、回転軸aと法線nとのφ方向の
偏差を求めてもよい。
【0095】ツール1と被加工物2a,2bとの相対姿
勢の制御は、上述の場合と同様に、法線nと回転軸aが
一致するように、または、法線nに対して予め定められ
た後傾角θ0となる相対姿勢となるように行えばよい。
【0096】一方、ツール1の端面が被加工物2a,2
bに挿入される深さ(挿入深さ)の制御は、ツール1の
端面の周縁fが、上記求めた平面S’から挿入される深
さが予め定められた値となるように行えばよい。この深
さについて予め定められる値は、例えば、0.1〜0.
5mmと定めることができる。
【0097】また、ツール1の溶接線方向13前方にお
いて、被加工物表面2aS,2bSのプロファイルが計
測される場合には、ツール1の端面の周縁fが、被加工
物表面2aS,2bSから挿入される深さの最小値を基
準として挿入深さの制御を行うことが好ましい。これに
より、被加工物表面2aS,2bSのプロファイルに凹
凸がある場合であっても、被加工物もっとも低い部分に
合わせて挿入深さを制御することができる。
【0098】このとき、ツール1が後傾角θ0を設けて
支持される場合には、上記周縁fにおける溶接線方向1
3後方の半弧における最小値を基準とすればよい。
【0099】次に、図9を参照して、ツールと被加工物
表面との相対位置関係を表示するための表示部について
説明する。
【0100】まず、図9の(a)を参照して、ツールと
被加工物表面との相対姿勢を表示するため表示部につい
て説明する。
【0101】この表示部では、ツールと被加工物表面と
の相対姿勢を、被加工物表面の法線およびツール回転軸
の関係で表している。
【0102】図9の(a)において、表示部80は、被
加工物表面の法線およびツールの回転軸の相対偏差を示
すための指標81と、被加工物表面の法線およびツール
の回転軸との成す角における溶接線方向を含む面内の成
分θを示す目盛り83と、溶接線方向に垂直な方向を含
む面内の成分φを示す目盛り82とを有している。これ
らの目盛りは、図9の(a)に示すように、被加工物表
面の法線およびツールの回転軸が一致する状態を基準と
し、これを表示部の中央に設定することができる。図示
される状態は、指標81が原点(θ軸目盛り83とφ軸
82との交点)に位置し、被加工物表面の法線およびツ
ールの回転軸が一致する状態であることが表示されてい
る。表示されるθ、φは、上述のようにして求められ
た、平均的な平面S’の法線n(図8参照)と、ツール
の回転軸a(図8参照)とから求めることができる。
【0103】次に、図9の(b)を参照して、被加工物
表面に対して予め定められた、ツールの回転軸を管理す
べき方向と、回転軸の実際の方向との関係を表すための
表示部について説明する。これは、上述した、ツールの
回転軸を予め定められた後傾角θ0だけ後傾すべき場合
に好適な表示部である。
【0104】図9の(b)において、表示部80は、被
加工物表面の法線およびツールの回転軸の相対偏差を示
すための指標81と、被加工物表面の法線およびツール
の回転軸との成す角における溶接線方向を含む面内の成
分θを示す目盛り83と、溶接線方向に垂直な方向を含
む面内の成分φを示す目盛り82'とを有している。こ
れらの目盛りは、図9の(a)に示した例と、θ軸目盛
り83が予め定められた後傾角θ0だけオフセットされ
ていること、φ軸目盛り82'が球体の子午線状に湾曲
していることにおいて相違する。すなわち、予め定めら
れた後傾角θ0だけ相対変位した相対姿勢に、被加工物
表面の法線およびツールの回転軸が一致する状態を基準
とし、これを表示部の中央に設定することができる。
【0105】次に、図9の(c)を参照して、ツールの
ショルダー部の周縁の挿入深さを表す表示部について説
明する。
【0106】図9の(c)において、表示部90は、挿
入深さを示すための目盛り92と、ツールのショルダー
部が挿入されている深さを示すための指標91とを有し
ている。
【0107】上述のような表示部を用いて、ツールと被
加工物表面との相対位置関係を表示することによって、
ツールと被加工物表面との相対位置関係を認識しやすく
表示することができる。
【0108】従って、ツールのショルダー部が被加工物
表面に挿入される挿入深さ、すなわち、ツールを支持、
または、これに加えて回転駆動するためのツール回転機
構と、被加工物との相対距離の操作の基準を認知するこ
と、上記ツール回転機構と被加工物との相対姿勢の操作
の基準を認知することが、容易かつ確実となる。従っ
て、これらの相対位置関係を管理して、変動を抑え、か
つ、予め定められた相対位置関係とすることが可能とな
る。
【0109】特に、相対位置関係の成分となる、相対距
離、相対姿勢のうちの溶接線方向面内の成分、これに直
交する成分のそれぞれを、どのように操作すればよいか
を分かりやすく表示することができる。
【0110】次に、図10を参照して、ツールと被加工
物との相対姿勢を操作することに好適な摩擦溶接装置に
ついて説明する。本図では、駆動機構の一部、検出部
は、省略して描かれているがこれは、上述した第2、第
3の実施の形態と同様に構成することができる。この摩
擦溶接装置は、ツール1の回転軸が揺動可能に支持され
ていることにおいて、これらの実施の形態と相違する。
以下に、相違点を中心に説明する。
【0111】図10において、摩擦溶接装置は、本実施
の形態における摩擦溶接装置は、被加工物2を摩擦する
ためのツール1と、ツール1を取り付けるための取付部
材20aが設けられた回転軸20と、回転軸20を回転
可能に支持するための回転ベアリング22が設けられた
ボックス23と、回転軸20を回転させるための回転モ
ータ4と、上下方向に移動可能に上記ボックス23を支
持するための上下方向のベアリング30と、、ベアリン
グ30を支持するための支持枠18と、支持枠18を摺
動可能に湾曲レール湾曲レール19a,bに支持するた
めのベアリング19cと、被加工物2を固定支持し、か
つ、移動架台15を溶接線方向13に移動可能に支持す
るための溶接架台16とを有して構成される。
【0112】本摩擦溶接装置は、支持枠18が、湾曲レ
ール19a,bにガイドされる状態で、ベアリング19
cに支持されるため、ツール1の回転軸を揺動させるこ
とができる。
【0113】このとき、湾曲レール19a,bの曲率中
心をツール1のショルダー部と一致させることにより、
溶接過程においても、ツール1の揺動をより円滑に行う
ことができる。
【0114】本実施の形態によれば、ツールと被加工物
の相対位置関係を管理することが容易に、かつ、適切に
行うことが可能となる。
【0115】従って、被加工物の凹凸、2つの被加工物
相互の段差が生じている場合であっても、これらの状態
にに応じて、ツールと被加工部材との、相対姿勢および
挿入深さを制御することが可能となる。
【0116】よって、ツールのショルダー部から、塑性
流動状態の金属が溢れ出ることを抑制することができ
る。このため、溶接構造体の溶接部における欠陥の発生
を抑止し、信頼性を向上させることができる。
【0117】また、直線状の溶接のみならず、溶接部の
表面が湾曲、傾斜する状態であっても、信頼性の高い溶
接を行うことができる。
【0118】例えば、鉄道車両の車両構造体の製作に本
実施の形態を適用することにより、溶接長さが長くなっ
ても、より具体的には、例えば、20mクラスの溶接長
さであっても、溶接欠陥の発生を防止し、信頼性を向上
させることことができる。
【0119】
【発明の効果】本発明によれば、溶接過程における、被
加工物表面に対するツールの挿入深さが常に一定となる
ように、また、被加工物表面に対するツールの挿入角が
常に一定となるように制御することが可能となる。
【0120】このため、溶接長さが長い溶接構造物であ
っても、溶接欠陥の発生を防止し、信頼性の高い溶接構
造物を製作することが可能となる。
【0121】例えば、溶接長さが20mクラスに及ぶよ
うな溶接構造体、より具体的には、車両構造体、特に、
高速車両構造体を。溶接欠陥の発生を防止して製作する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における摩擦溶接
装置を示す斜視図である。
【図2】 ツールの断面形状を示す断面図である。
【図3】 高さが相違する2つの被加工物と、溶接開先
部に挿入されたツールとの関係を示す断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態における摩擦溶接
装置を示す断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態における摩擦溶接
装置を示す断面図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態を適用した、溶接
架台および荷重検出部を示す断面図である。
【図7】 ツールの溶接線方向荷重と、ツールの挿入深
さとの関係を示す図である。
【図8】 本発明の第5の実施の形態における、被加工
物とツールとの相対位置関係を示す斜視図である。
【図9】 ツールと被加工物表面との相対位置関係を表
示するための表示部を示す説明図であって、(a)ツー
ルと被加工物表面との相対姿勢を、被加工物表面の法線
およびツール回転軸の関係を表す表示部、(b)被加工
物表面の法線から予め定められた後傾角傾いた方向およ
びツール回転軸の関係を表す表示部、(c)ツールのシ
ョルダー部の周縁の挿入深さを表す表示部である。
【図10】 本発明の第5の実施の形態における摩擦溶
接装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・ツール、2・・加工物、3・・溶接開先部、4・
・ツールの回転駆動装置、5・・回転棒の上下方向駆動
装置、6・・高さ検出器、7a,7b,7c,7d・・
高さが検出される点、8・・信号処理装置、9・・ツー
ル上下方向駆動用の制御装置、11・・ツールの回転方
向、13・・溶接線方向、15・・移動架台、16・・
溶接固定台、20・・ツールの回転方向の回転軸、21
・・カップリング、22・・カップリング、23・・ボ
ックス、24・・ツールの上下方向駆動軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟生 征夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 渡部 幸一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 佐藤 章弘 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 江角 晶邦 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 石丸 靖男 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ショルダー部が形成されたツールと、 上記ツールを回転させるためのツール回転機構と、 上記ツールが回転される回転軸の姿勢、および、上記回
    転軸に沿う方向におけるツールの位置のうち少なくとも
    一方を変更可能に、上記ツール回転機構を固定支持する
    ための支持機構とを有することを特徴とする摩擦溶接装
    置。
  2. 【請求項2】ショルダー部が形成されたツールと、 上記ツールを回転させて被加工物を摩擦するためのツー
    ル回転機構と、 上記ツールおよび被加工面表面の相対位置関係を変更可
    能に、上記ツール回転機構および被加工物を固定支持す
    るための支持機構とを有することを特徴とする摩擦溶接
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の摩擦溶接装置において、 上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を検出す
    るための検出部と、 上記検出部によって検出された相対位置関係を表示する
    ための表示部とをさらに有することを特徴とする摩擦溶
    接装置。
  4. 【請求項4】ショルダー部が形成されたツールと、 上記ツールを回転させて被加工物を摩擦するためのツー
    ル回転機構と、 上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を変更可
    能に、上記ツール回転機構および被加工物を支持するた
    めの支持機構と、 上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を検出す
    るための検出部と、 上記検出部によって検出された相対位置関係が予め定め
    られた相対位置関係に近づくように、上記支持機構を制
    御するための制御部とを備えることを特徴とする摩擦溶
    接装置。
  5. 【請求項5】ショルダー部が形成されたツールと、 上記ツールを回転させて被加工物を摩擦するためのツー
    ル回転機構と、 上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を変更可
    能に、上記ツール回転機構および被加工物を支持するた
    めの支持機構と、 上記ツールおよび被加工物表面の相対位置関係を検出す
    るための検出部と、 上記検出部によって検出された相対位置関係の変動が小
    さくなるように、上記支持機構を制御するための制御部
    とを備えることを特徴とする摩擦溶接装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の摩擦溶接装置において、 上記制御部は、 溶接開始に際して検出された相対位置関係を記憶するた
    めの記憶部と、 溶接過程において検出される相対位置関係と、上記記憶
    部に記憶されている相対位置関係との差分を求めるため
    の比較部と、 上記求められた差分が小さくなるように操作量を求め、
    該操作量を上記支持機構に指令するための司令部とを有
    することを特徴とする摩擦溶接装置。
  7. 【請求項7】 請求項3から6のいずれか一項記載の摩
    擦溶接装置において、 上記相対位置関係は、 上記ツールに形成されたショルダー部の溶接線方向後方
    の端部が、被加工物表面から挿入される深さと、 上記ツールが回転される回転軸と加工物表面の法線とが
    成す角の、溶接線方向を含む面における成分と、 上記ツールが回転される回転軸と加工物表面の法線とが
    成す角の、溶接線方向に直交する面における成分とのう
    ち少なくとも1つが、上記変更または固定支持され、か
    つ、検出されることを特徴とする摩擦溶接装置。
  8. 【請求項8】 請求項3から6のいずれか一項記載の摩
    擦溶接装置において、 上記相対位置関係は、 上記ツールに形成されたショルダー部の周縁が、被加工
    物表面から挿入される深さのうち、上記周縁における溶
    接線方向後方を半周する弧における最小値と、上記ツー
    ルが回転される回転軸と加工物表面の法線とが成す角
    の、溶接線方向を含む面における成分と、 上記ツールが回転される回転軸と加工物表面の法線とが
    成す角の、溶接線方向に直交する面における成分とのう
    ち少なくとも1つが、上記変更または固定支持され、か
    つ、検出されることを特徴とする摩擦溶接装置。
  9. 【請求項9】 請求項3から6のいずれか一項記載の摩
    擦溶接装置において、 上記検出器は、上記ツール回転機構に設けられ、被加工
    物表面までの距離を検出するためのセンサを有し、 上記センサは、上記ツールの溶接線方向前方に少なくと
    も設けられることを特徴とする摩擦溶接装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の摩擦溶接装置におい
    て、 上記センサは、レーザ変位計を用いて構成されることを
    特徴とする摩擦溶接装置。
  11. 【請求項11】請求項1から10のいずれか一項記載の
    摩擦溶接装置を用いて溶接加工されたことを特徴とする
    溶接構造物。
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