JPH11226579A - 殺菌方法および殺菌装置 - Google Patents

殺菌方法および殺菌装置

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JPH11226579A
JPH11226579A JP10038598A JP3859898A JPH11226579A JP H11226579 A JPH11226579 A JP H11226579A JP 10038598 A JP10038598 A JP 10038598A JP 3859898 A JP3859898 A JP 3859898A JP H11226579 A JPH11226579 A JP H11226579A
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JP
Japan
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ozone
hydrogen peroxide
sterilization
predetermined time
tank
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JP10038598A
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English (en)
Inventor
Isamu Hirashiki
勇 平敷
Junji Hirotsuji
淳二 廣辻
Koichi Nakasaki
幸一 中崎
Shoji Yamaguchi
昌二 山口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンの使用量を減らしながらも、殺菌効果
が実質的には変わらない殺菌方法を提供する。 【解決手段】 オゾンおよび過酸化水素を用いて対象物
が有する微生物を殺菌する方法であって、オゾンを対象
物に適用した後、所定時間経過後、過酸化水素を対象物
に適用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物が含む微生
物を殺菌する方法、より詳しくはオゾンおよび過酸化水
素を併用して殺菌力を高めた殺菌方法、ならびにそのよ
うな方法を実施する殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンは、その強力な酸化力により殺菌
作用を有する。実際には、オゾンは、上水の殺菌(大垣
眞一郎、用水と廃水、1990年、第32巻、p312
−316)に利用され、また、最近では下水処理水の放
流前殺菌(廣辻ら、三菱電気技報、1995年、第69
巻6号、p23−27)にも応用が試みられてきた。
【0003】上水の殺菌には以前から塩素がよく用いら
れてきたが、残留塩素による臭気、上水に含まれる有機
物と塩素との反応で発癌性のトリハロメタンが生成する
などの問題点があり、塩素に代わる他の有効な殺菌手段
が求められている。そこで、オゾン処理が塩素処理に代
わり得る有効な殺菌方法として注目されている。オゾン
処理は殺菌作用の他に、脱臭脱色作用にもすぐれ、ま
た、トリハロメタンのような有害なハロゲン化物を生じ
ることもない。このような優れた殺菌剤としての性質を
持つオゾンは、ヨーロッパで多数の上水処理に導入され
ている。
【0004】上述のように、オゾンは優れた殺菌剤とし
ての特徴を持つが、塩素に比べて製造コストが高く、こ
れがオゾンを殺菌処理に使用する際の問題となってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来からオゾンを使用
する殺菌方法が実施されているが、殺菌効果を上げるた
めには、オゾン使用量を増やさなければならず、オゾン
使用量の増加は直接、殺菌処理コストの上昇をもたらす
ことになる。そこで、オゾン使用量を減らしながらも、
殺菌効果が実質的には変わらない殺菌方法、好ましくは
向上する殺菌方法を提供することが望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題は、オゾンお
よび過酸化水素を用いて微生物を殺菌するに際して、オ
ゾンを適用した後に、過酸化水素を適用することにより
解決されることが見出された。
【0007】従って、第1の要旨において、本発明は、
オゾンおよび過酸化水素を用いて対象物が有する微生物
を殺菌する方法であって、オゾンを対象物に適用した
後、所定時間経過後、過酸化水素を対象物に適用するこ
とを特徴とする殺菌方法を提供する。
【0008】本発明の方法において、オゾンおよび過酸
化水素の少なくとも一方は、水溶液の形態で適用するこ
とが好ましく、所定時間は、一般的には約5秒〜約10
分である。微生物は大腸菌であるのが好ましく、また、
対象物は、液体、固体および気体のいずれであってもよ
い。
【0009】また、本発明の殺菌方法において、殺菌の
程度は種々であってよく、例えば、微生物を実質的に完
全に死滅させる殺菌、微生物を例えば半分程度死滅させ
る殺菌、微生物の増殖を実質的に抑制する殺菌、即ち、
静菌等が含まれる。従って、本発明は実質的な殺菌に至
らないまでも、微生物の増殖を実質的に防止する、即
ち、静菌することも可能である。従って、本発明は、微
生物の静菌を特徴とする殺菌方法をも提供する。
【0010】更に、第2の要旨において、本発明は、オ
ゾンおよび過酸化水素を用いて対象物が有する微生物を
殺菌する装置であって、オゾンを対象物に適用するオゾ
ン適用手段、オゾンを適用した対象物を所定時間経過す
るまで保持する所定時間保持手段および所定時間経過後
に過酸化水素を対象物に適用する過酸化水素適用手段を
有して成ることを特徴とする殺菌装置を提供する。この
装置は、上述の本発明の殺菌方法を実施するために使用
できる。
【0011】本発明の殺菌装置は、オゾンを対象物に適
用して混合するオゾン混合槽、オゾンを混合した対象物
を所定時間経過するまで保持する所定時間経過槽および
所定時間経過後に過酸化水素を適用して殺菌する過酸化
水素殺菌槽を有して成ってよい。このような装置は、例
えばオゾンおよび過酸化水素を水溶液の形態で適用する
場合に好ましい。
【0012】オゾンおよび過酸化水素は、その酸化力を
もって微生物の細胞の構成物質を破壊してこれを殺菌す
る殺菌剤としての効果を有する。種類の異なる殺菌剤を
組み合わせて殺菌処理をおこなうと、1種類のみの酸化
性殺菌剤処理を施した場合より殺菌効果が向上し、結果
として残存生菌数のさらなる低下、処理費用の低減を達
成できる。
【0013】いずれの理論によっても拘束されるもので
はなく、また、本発明の範囲を何ら限定するものではな
いが、その理由は、殺菌剤が酸化する微生物の細胞の作
用点が、殺菌剤によって異なり、細胞死に至らしめる相
乗的効果をもたらすためであると考えられる。
【0014】詳細には、本発明においては、以下のよう
な殺菌過程が生じているものと推察される。最初に、オ
ゾンが細胞膜または細胞膜上の酵素蛋白質に酸化的傷害
を急速に与え、細胞膜透過性の増加または細胞の呼吸速
度を低下させ細胞活性を低下させる。次に、過酸化水素
が細胞膜あるいは細胞膜上の酵素蛋白質に酸化的傷害を
与えつつ、過酸化水素はオゾンによって透過性が高まっ
た細胞膜を容易に通過して細胞内に侵入して、細胞内で
細胞内酵素あるいは遺伝子に酸化的損傷を与える。
【0015】その結果、微生物は多種の作用点が損傷さ
れてしまうので、代替機能を働かせることができず、あ
るいは多種の損傷点の修復が間に合わず速やかに死に至
る。このような2種の殺菌剤の相乗的効果によって、そ
れぞれの殺菌剤を単独で使用する場合に採用される濃度
と同等またはそれより低い濃度の組み合わせでも(従っ
て、同等またはより少ない量の殺菌剤でも)十分な殺菌
効果が得られるため、本発明によって効率的に殺菌処理
を行うことができる。
【0016】オゾンおよび過酸化水素はそれぞれで化学
的酸化力が異なり、種類の異なる殺菌剤成分あるいは殺
菌剤成分より生成した殺菌性成分が相互に出会うと酸化
還元反応が進行して殺菌(あるいは静菌)に有効なこれ
ら成分の濃度低下を引き起こす。そこで、本発明では、
殺菌剤を組み合わせる順序および時期を制御すること
で、投入した殺菌剤成分あるいは殺菌剤より生成した殺
菌性成分の上述のような濃度低下を防いで殺菌効果を最
大限に高め、効率的に殺菌処理を行う。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、微生物とは、本
発明に基づいてオゾンおよび過酸化水素の酸化作用によ
り少なくとも実質的に増殖できなくなる微生物、最も好
ましくは酸化作用により実質的に死滅する少なくとも1
種類の微生物を意味する。例えば上水、下水、土壌また
は空気中等に通常存在し得る微生物を意味する。具体的
には、大腸菌、サルモネラ属菌、シュードモナス属菌、
レジオネラ属菌、バシラス属菌、クロストリジウム属
菌、サッカロマイセス属酵母、カンジダ属酵母、アスペ
ルギルス属菌、ペニシリウム属菌、これら微生物の胞
子、クリプトスポリジウム原虫、ジアルジア原虫および
これら原虫卵、細胞感染性粒子(ウイルス)のような微
生物を例示することができる。従って、本発明において
使用するオゾンおよび過酸化水素は、このような意味に
おいて殺菌剤(または滅菌剤)と呼ぶことができる。
【0018】本発明において、上述のような微生物を有
する対象物とは、液体、固体および気体ならびにこれら
のいずれかの組み合わせから選ばれるいずれであっても
よい。例えば、水または水溶液のような液体、砂または
土壌のような固体、空気または水蒸気のような気体であ
ってもよい。より具体的には、上水、下水、工場からの
排水および排出ガス、産業廃棄物、冷却水、冷却配管、
医療廃棄物、植物または動物病原菌を含む土壌、食品原
料、食品半製品などを対象物として例示できる。
【0019】従って、微生物は、対象物と均一または不
均一に混合している状態(例えば、対象物中で浮遊、懸
濁または乳化している状態)および/または対象物に付
着している状態であってよい。
【0020】本発明において、殺菌剤(または滅菌剤)
としてのオゾンおよび過酸化水素の適用方法は、対象物
の形態に応じて適当に選択できる。通常、オゾンおよび
過酸化水素の少なくとも一方が、好ましくは双方が水に
溶けている水溶液(即ち、オゾン水および過酸化水素
水)の形態であるのが好ましく、それを対象物に適当な
方法で適用するのが望ましい。
【0021】殺菌処理の温度は、特に限定されないが、
余分な処理を行わないで済む場合が多いので通常室温付
近(例えば10℃〜30℃)で実施するのが好ましい
が、それより高い温度または低い温度で実施することも
可能である。一般的には0℃から40℃の広範囲な温度
で殺菌処理を実施してよい。勿論、必要に応じて、対象
物を加熱または冷却してよい。
【0022】オゾンおよび過酸化水素は、気体または液
体の実質的に単体であってもよいが、取り扱いの容易性
および安全性等を考慮した場合には、殺菌剤としての性
質に実質的に不活性である気体または液体により希釈し
たものを用いてこれらを適用するのが好ましい。例え
ば、不活性気体(例えば窒素、ヘリウム、空気等)によ
って希釈したオゾンガス、過酸化水素ガスの形態であっ
てもよい。別法では、不活性な液体(例えば水、フッ素
化炭化水素)によって希釈(または溶解)してもよく、
上述のようにオゾン水および過酸化水素水の形態で用い
ることができる。希釈後の濃度は、取り扱いの容易性お
よび安全性などを考慮して適当に選択すればよい。例え
ばオゾン水の場合には、一般的に0.1mg/L〜5m
g/Lのオゾン濃度とし、また、過酸化水素水の場合に
は一般的には0.1mM〜10mMの過酸化水素濃度と
してよい。例えばオゾンガスの場合には一般的には2p
pm〜50ppmのオゾン濃度とし、また過酸化水素ガ
スの場合には1ppm〜20ppmの過酸化水素濃度と
してよい。
【0023】殺菌剤の適用後の対象物中における殺菌剤
の濃度は、本発明の方法を適用する対象物、それに含ま
れる微生物の種類および濃度、目的とする殺菌の程度な
らびに殺菌処理温度等に応じて適当に選択してよい。こ
の殺菌剤の濃度は、対象物が固体の場合には、適用する
殺菌剤の濃度(上述の希釈後の濃度)と実質的に同じで
あるが、対象物が液体または気体である場合には、対象
物によって更に希釈されることになる。従って、更に希
釈される場合には、対象物に適用した直後の対象物中に
おける殺菌剤の濃度(更に希釈された直後の濃度)を殺
菌効果およびコストの観点等から選択する必要がある。
【0024】例えば、対象物が液体であり、殺菌剤が希
釈された液体で適用される場合には、適用した直後のオ
ゾンの濃度は、一般的には0.005mg/L〜20m
g/L、好ましくは0.05mg/L〜10mg/L、
最も好ましくは0.2mg/L〜5mg/Lであってよ
く、また、対象物に適用した直後の過酸化水素濃度は、
一般的には0.005mM〜100mM、好ましくは
0.05mM〜20mM、最も好ましくは0.1mM〜
10mMであってよい。
【0025】また、希釈した気体の形態で殺菌剤を気体
の対象物に適用する場合には、対象物に適用した直後の
オゾンの濃度は、一般的には0.001ppm〜50p
pm、好ましくは0.01ppm〜10ppm、最も好
ましくは0.1ppm〜2ppmであってよい。また、
対象物に適用した直後の過酸化水素の濃度は、一般的に
は0.001ppm〜20ppm、好ましくは0.01
ppm〜10ppm、最も好ましくは1ppm〜5pp
mであってよい。
【0026】対象物に殺菌剤の酸化力を消費する物質
(例えば炭素-炭素間の多重結合を含む有機物質)が多
く含まれる場合、あるいは殺菌剤の酸化力を抑制する物
質(例えば殺菌剤の拡散を遅らせる高分子マトリック
ス)が含まれる場合には、更に高い濃度でオゾンまたは
過酸化水素を含む必要がある。逆に、例えば対象物が高
純度水で、含まれる微生物および有機物質が非常に少な
く、あるいはその微生物が殺菌剤に感受性が高い場合
は、より低い濃度で含まれるオゾンまたは過酸化水素に
よる処理で殺菌の目的を達成できる。
【0027】対象物への殺菌剤(またはその希釈物)の
具体的な適用の方法は、対象物が気体または液体である
場合は、気体または液体の殺菌剤を単に加えて混合する
だけであってもよいが、好ましくは適当な攪拌手段を用
いてより均一に混合するのが好ましい。別法では、気体
の対象物中に殺菌剤を噴霧または噴射してもよい。ま
た、対象物が、固体である場合には、対象物を気体また
は液体の殺菌剤中に浸漬しても、あるいは対象物に液体
の殺菌剤を噴霧または噴射してもよい。
【0028】本発明において、所定時間とは、オゾンの
適用終了後から過酸化水素を適用するまでの時間であっ
て、その時間経過後に過酸化水素を適用することによっ
て、目的に応じた殺菌の程度(例えば微生物を実質的に
完全に死滅させる殺菌、微生物を半分程度死滅させる殺
菌、微生物の増殖を実質的に抑制する静菌等)を達成す
るために必要な時間を意味する。この時間は、目的とす
る殺菌の程度、殺菌処理温度、殺菌すべき微生物の種類
および量ならびに微生物を有する対象物の種類に応じて
変化し得る。この時間は、一般的には約0.1秒〜約1
5分、好ましくは約5秒〜約10分、より好ましくは約
10秒〜約5分である。
【0029】オゾンのように、有機物に対する反応性が
高く、殺菌処理中に急速に消費される酸化性殺菌剤は、
最初に投入して処理に用いると、速やかに消費されて後
段の殺菌処理に影響を与えることが少ないので、後段の
過酸化水素による処理の自由度を向上させ得る。即ち、
オゾンのように、残留の少ない殺菌剤は、後段で用いら
れる殺菌剤との化学的反応がより少なくなり、過酸化水
素による殺菌効果低下を引き起こし得る副次反応を少な
くできる。このような理由により最初の段階でオゾン処
理をおこない、次いで所定時間経過後、過酸化水素によ
る殺菌を施して、結果的に殺菌効果を向上させる本発明
の方法が利用できる。また、オゾン処理後、必要に応じ
て攪拌または曝気等の対象物中の残留オゾンを積極的に
除去する処理を施し、残留オゾン濃度を積極的に下げて
から、後に続く過酸化水素による殺菌処理を実施しても
よい。
【0030】上述のようなオゾンおよび過酸化水素を殺
菌剤として用いる本発明の方法を実施する装置をフロー
シートにて図1に示す。対象物が例えば液体の場合につ
いて説明する。
【0031】微生物を含む対象物10は、対象物貯留槽
1よりオゾン適用手段としてのオゾン混合槽2へ送られ
る。オゾン混合槽2において、所定の濃度でオゾンを含
有する気体がオゾン含有気体貯留槽6から吹き込まれ、
対象物の量を考慮したオゾンの初期の所定濃度を達成す
る。次いで、対象物は所定時間保持手段としての所定時
間経過槽3に送られ、対象物中の微生物がオゾンにより
殺菌され、対象物中のオゾン濃度が低下する。所定時間
経過後、対象物は過酸化水素適用手段としての過酸化水
素殺菌槽4に送られ、そこで、過酸化水素水調製槽7か
ら供給された所定濃度の過酸化水素水と混合されて、対
象物の量を考慮した過酸化水素の初期の所定濃度を達成
した後に過酸化水素による殺菌が実施される。このよう
な処理は、連続的であっても、あるいは回分的であって
もよい。
【0032】従って、オゾン混合槽2、所定時間経過槽
3および過酸化水素殺菌槽4ならびにこれらの間を接続
する配管およびポンプ8は、対象物にオゾンが適用され
た後、次に、過酸化水素が適用されるまでの間の時間が
所定時間となるように、装置のパラメーター(例えば槽
の構造および容量、ポンプの吐出量、配管の容量など)
が選択されている。
【0033】尚、所定時間経過槽3を出る対象物が、後
の過酸化水素処理に悪影響を与えるほどに高濃度でオゾ
ンを含む場合、対象物が含むオゾンの濃度を下げるため
に、所定時間経過槽3を出るときに、例えば空気または
窒素による散気(バブリング)によりオゾン濃度が次の
過酸化水素処理に実質的に悪影響を与えない程度まで下
げてよい。このオゾン濃度は、殺菌方法が目的とする殺
菌の程度に応じて適当に選択できるが、一般的には5m
g/L以下、好ましくは0.5mg/L以下、最も好ま
しくは0.05mg/L以下のオゾン濃度に下げる。
【0034】尚、必要に応じて、図示するように、過酸
化水素殺菌槽4から取り出された対象物は、過酸化水素
および/またはオゾン分解装置5に送られ、残留してい
る殺菌剤が除かれる。
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明する。
【0035】実施例1. (実験1)栄養培地で培養し、対数増殖期にある大腸菌
K12株を被試験微生物として利用した。菌体は、20
mMリン酸緩衝液(pH7.2)で2回洗菌し、同緩衝
液中に生菌濃度1.4×107個/mlにて再懸濁し
た。この菌体懸濁液1.8mlに純水(参照用)、オゾ
ン水、オゾン水および過酸化水素水(同時に適用)、ま
たは過酸化水素水を0.2ml加えて混合し、25℃で
10分間放置して酸化処理した。オゾン水および過酸化
水素水の双方を加える場合は、それぞれ0.1mlを加
えた。尚、オゾン水のオゾン濃度は1.0ppm、過酸
化水素水の過酸化水素濃度は1.0mMであった。
【0036】10分経過後、サンプリングして直ちに2
mMチオ硫酸ナトリウムを含む上記リン酸緩衝液にて希
釈し、栄養寒天培地にこの希釈液を塗布した。希釈液を
塗布した栄養寒天培地は37℃で24時間保温し、生じ
たコロニー数を計数することで残存生菌数を調べた。結
果を図2に示す。
【0037】図2から明らかなように、過酸化水素を単
独で用いる処理では殺菌効果が低く、初期菌数(図2の
処理前)の81%が生き残った。オゾンを単独で用いる
処理では殺菌効果がはっきりと観察され、初期菌数に対
する残存生菌数は1.3%であった。オゾンと過酸化水
素を同時に加えた場合では、残存生菌率は22%であ
り、2種の酸化性殺菌剤を用いたのにもかかわらず、オ
ゾン単用の場合より殺菌効果が劣った。
【0038】本発明を何ら拘束するものではないが、過
酸化水素とオゾンを同時に適用すると、オゾン単用の場
合より殺菌効果が劣る理由は、殺菌物質であるオゾン分
子、あるいはオゾンと水の反応で生成したヒドロキシル
ラジカルを過酸化水素が捕捉し、これらの濃度を下げて
しまうためと考えられる。そこで、これを考慮してオゾ
ン適用後に、過酸化水素を適用する実験2を実施した。
【0039】(実験2)実験1と同様の実験を実施し
た。但し、オゾンおよび過酸化水素を併用する実験で
は、一方の殺菌剤を加えた後、5分後にもう一方の殺菌
剤を加えた。即ち、図3に示す実験手順で実施した。但
し、オゾン水(濃度0.16ppm,3.3μM)およ
び過酸化水素水(濃度0.56mM)を使用した。
【0040】各条件での殺菌効果を、処理前の生菌数に
対する残存生菌数の百分率であらわしたものを図4に示
す。オゾン水のみの処理では処理前の生菌数に対して2
7%の菌が生き残り、過酸化水素のみでは86%の菌が
生き残った。オゾン水添加後、5分経ってから過酸化水
素水を加えた場合、初期菌数に対して14%の菌が生き
残った。オゾン水のみの場合の殺菌効果(生菌残存率2
7%)に比べ、オゾン水添加後に過酸化水素水を加える
方法は、明らかに殺菌効果が高かった。他方、過酸化水
素水を先に加え、5分後にオゾン水を加えた場合、生菌
残存率は61%であり、オゾン水のみを適用する場合よ
り殺菌効果より劣った。
【0041】これらのことから、オゾンおよび過酸化水
素を殺菌剤として使って殺菌効果を高めようとする場
合、殺菌剤を加える順序が殺菌効果に影響することが明
らかとなり、オゾンを先に投入し、この後、過酸化水素
を投入すると、殺菌効果が高まることが判る。
【0042】実施例2. (実験3)次に、過酸化水素の添加時期、即ち、オゾン
水を適用した後に過酸化水素水を適用するまでの時間
(本発明の方法における所定時間)について検討した。
実験条件は実施例1の(実験2)と同様である。但し、
過酸化水素水の添加をオゾン水添加後の様々な時間にて
おこなった。
【0043】結果の一例を図5に示す。図5ではオゾン
水のみで処理した場合の残存生菌数を100として、そ
れぞれの実験で生き残った生菌数を百分率であらわして
いる。例えば過酸化水素水をオゾン添加の5分後におこ
なうと、オゾンのみで処理した時の残存生菌数に比べ、
約半分にまで残存生菌数を減らすことができた。
【0044】また、過酸化水素水の添加時期を更に早め
ていくと、図5から判るように、殺菌効果が一層向上
し、約1分の添加時期で最も殺菌効果が高くなる点に到
達する。過酸化水素水の添加時期を更に早めると殺菌効
果は、最良の点から低下した。このように、殺菌効果を
最も高める、オゾン適用後の過酸化水素の適用時期が存
在する。
【0045】(実験4)微生物の酸化的ストレスへの耐
性度は、菌の生育条件で変化することが知られている。
例えば、培養時間が長くなり、培地中の栄養物濃度が低
下し、あるいは細胞から排出された老廃物が蓄積してく
る程、微生物細胞の酸化的ストレスへの耐性が増してく
る。
【0046】これを考慮して、培養時間を種々変えた菌
を用いてオゾン水添加後に過酸化水素水を添加するまで
の時間を種々変えて実験2と同様に殺菌効果を検討し
た。結果を図6に示す。図6において、□は本培養時間
が8時間(従って、定常期)、「黒三角」は本培養時間
が4時間(従って、対数増殖期)また、○は本培養時間
3時間(従って、誘導期)の場合の結果を示す。
【0047】図6の結果から明らかなように、殺菌効果
が最も顕著になる過酸化水素の適用時期は、微生物の増
植時期により異なる。しかしながら、これらの結果か
ら、一般的には、過酸化水素の適用時期は、約5秒〜約
10分、より好ましくは約10秒〜約5分程度であれ
ば、オゾンを単独で使用する場合よりも殺菌効果が向上
することが判った。
【0048】
【発明の効果】本発明の方法に基づいて、酸化性殺菌剤
であるオゾンおよび過酸化水素を組み合わせて適用して
殺菌処理を行えば、酸化性殺菌剤を効率よく微生物細胞
に作用させることができ、オゾンを単独で使用する場合
よりも、少ない量のオゾンで同等またはそれ以上の殺菌
効果を達成することができ、結果的に投入する殺菌剤コ
ストを低減できる。
【0049】また、このような方法の実施に際して、オ
ゾンおよび/または過酸化水素を水溶液の形態で用いる
と、これらの酸化剤の適用が容易となる。更に、所定時
間を5秒〜5分程度とする場合には、殺菌の効率が最大
限になる。微生物が大腸菌である場合に、本発明の方法
は特に効果的であり、また、対象物は、液体、気体およ
び固体のいずれの形態であってもよく、本発明の方法を
効率的に適用できる。
【0050】本発明は、更に、上述のような殺菌方法を
実施する殺菌装置を提供するが、この装置は、殺菌剤を
使用して微生物をより効率的に殺菌できる。
【0051】本発明の方法および装置は、完全な殺菌を
目的とする場合だけに限定されるものではなく、微生物
の増殖を実質的に防止する静菌にも適用できる。静菌と
は菌を増殖させない状態に保つことである。酸化性殺菌
剤が微生物細胞に酸化ストレスを与えると、微生物細胞
は発生した酸化傷害の修復に追われ、細胞分裂で増殖す
る余裕がなくなる。
【0052】従って、殺菌には至らないが、十分に酸化
ストレスを与える酸化性殺菌剤による処理条件で静菌が
達成できる。この静菌が目的の場合は、一般的には、上
述の殺菌と同様にして静菌条件を選択できるが、微生物
を完全に死滅させる殺菌よりも穏やかな条件を採用する
ことができる。静菌の場合も、上述の殺菌と同様に、オ
ゾンおよび過酸化水素の酸化性殺菌剤を用いる本発明に
よって、より効率的に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 オゾンおよび過酸化水素を酸化性殺菌剤とし
て用いる殺菌方法を実施する装置の概略フローシートで
ある。
【図2】 オゾンを単独で使用する殺菌処理、過酸化水
素を単独で使用する殺菌処理ならびに過酸化水素および
オゾンを同時に使用する処理の場合の殺菌効果を示すグ
ラフである。
【図3】 オゾンおよび過酸化水素を添加する順序およ
び添加時期を説明するための図である。
【図4】 オゾンおよび過酸化水素を添加する順序を替
えて処理した場合の殺菌効果を示すグラフである。
【図5】 オゾン添加時点から過酸化水素添加時点まで
の経過時間の違いによって、殺菌効果が変わることを示
したグラフである。
【図6】 最も高い殺菌効果の向上をもたらす過酸化水
素の添加時期が、微生物の増殖時期により異なることを
示すグラフである。
【符号の説明】
1 対象物貯留槽、 2 オゾン適用手段としてのオゾ
ン混合槽、 3 所定時間保持手段としての所定時間経
過槽、 4 過酸化水素適用手段としての過酸化水素殺
菌槽、 5 過酸化水素および/またはオゾン分解装
置、 6 オゾン含有気体貯留槽、 7 過酸化水素水
調製槽、 8 送液ポンプ、 10 対象物。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550B 550C A01K 63/04 A01K 63/04 F A23L 3/358 A23L 3/358 A61L 2/18 A61L 2/18 (72)発明者 山口 昌二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾンおよび過酸化水素を用いて対象物
    が有する微生物を殺菌する方法であって、オゾンを対象
    物に適用した後、所定時間経過後、過酸化水素を対象物
    に適用することを特徴とする殺菌方法。
  2. 【請求項2】 オゾンおよび過酸化水素の少なくとも一
    方は、それを含む水溶液の形態で適用する請求項1記載
    の殺菌方法。
  3. 【請求項3】 所定時間は、5秒〜10分であることを
    特徴とする請求項1または2記載の殺菌方法。
  4. 【請求項4】 微生物は、大腸菌である請求項1〜3の
    いずれかに記載の殺菌方法。
  5. 【請求項5】 対象物は、液体、固体および気体から選
    択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の殺菌方法。
  6. 【請求項6】 微生物を静菌する程度に殺菌することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の殺菌方法。
  7. 【請求項7】 オゾンおよび過酸化水素を用いて対象物
    が有する微生物を殺菌する装置であって、オゾンを対象
    物に適用するオゾン適用手段、オゾンを適用した対象物
    を所定時間経過するまで保持する所定時間保持手段およ
    び所定時間経過後に過酸化水素を対象物に適用する過酸
    化水素適用手段を有して成ることを特徴とする殺菌装
    置。
  8. 【請求項8】 オゾンを対象物に適用して混合するオゾ
    ン混合槽、オゾンを混合した対象物を所定時間経過する
    まで保持する所定時間経過槽および所定時間経過後に過
    酸化水素を適用して殺菌する過酸化水素殺菌槽を有して
    成る請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 対象物が有する微生物を静菌する程度に
    殺菌する請求項7または8記載の装置。
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