JPH11225426A - ディジタル形保護継電装置 - Google Patents

ディジタル形保護継電装置

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Publication number
JPH11225426A
JPH11225426A JP10024117A JP2411798A JPH11225426A JP H11225426 A JPH11225426 A JP H11225426A JP 10024117 A JP10024117 A JP 10024117A JP 2411798 A JP2411798 A JP 2411798A JP H11225426 A JPH11225426 A JP H11225426A
Authority
JP
Japan
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value
effective value
circuit
effective
change
Prior art date
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Pending
Application number
JP10024117A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Tsuyuki
和生 露木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Publication of JPH11225426A publication Critical patent/JPH11225426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 系統入力を電気角30°でサンプリングした
瞬時値から60°離れた連続した3つの瞬時値の二乗値
を加算して平方根を算出して実効値を得、この実効値の
変化幅から系統事故を検出するのでは、系統周波数が変
動したときの誤差が大きくなる。 【解決手段】 系統の瞬時値入力に対して実効値演算部
1によって実効値を算出し、この実効値を平均化演算部
2で平均化を行い、この平均化した実効値とその3サイ
クル前の平均化実効値との変化分を変化幅演算部3で求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル形保護
継電装置に係り、特に実効値から系統事故を検出するの
に、周波数変動対策を施した演算方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル形保護継電装置は、系統入力
を電気角30°でサンプリングした瞬時値から演算によ
り実効値を求めている。この演算は、下記の式になり、
60°離れた連続した3つの瞬時値D(n)、D(n−
2)、D(n−4)をそれぞれ二乗し、それらを加算す
ることで実効値の二乗値を求め、これの平方根を求める
ことにより実効値を得ることができる。nはサンプリン
グ番号
【0003】
【数1】 実効値2=D(n)2+D(n−2)2+D(n−4)2 実効値=√(実効値2) 保護継電装置では、系統の電圧や電流の変化分が整定値
を越えたか否かで系統の事故を検出する。ディジタル形
保護継電装置では、系統の電圧や電流をサンプリングし
た瞬時値から実効値を求め、この実効値の変化幅から系
統の事故を検出する。
【0004】実効値の変化幅は、下記の式に示すよう
に、現時点の実効値と、3サイクル前の実効値との差分
の絶対値として検出し、検出した差分が整定値を越えた
ときに動作判定をする。
【0005】
【数2】変化幅=|実効値(現時点)−実効値(3サイ
クル前)|
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル形保
護継電装置において、系統周波数が変動した場合、実効
値の算出値に大きな誤差が生じ、この実効値を使った変
化幅の演算にも誤差が生じてしまう。
【0007】例えば、60HZ系統の周波数が5%変動
した場合、実効値の算出誤差は、57HZでは−5.6%
〜+0.4%の誤差が発生し、63HZでは−1%〜+5
%の誤差が生じる。これら実効値の誤差は、何れも6%
になり、この実効値から算出する変化幅にも6%の誤差
が生じてしまい、系統保護動作に誤りを起こすことにな
る。
【0008】本発明の目的は、系統周波数の変動に対し
て実効値演算誤差及び変化幅演算誤差を少なくし、確実
な保護動作を得ることができるディジタル形保護継電装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、実効値とその
90°前の実効値とを使って平均化実効値を求め、この
平均化実効値を使って変化幅を求めることにより、系統
周波数変動にも実効値及び変化幅の誤差を少なくしたも
ので、以下の構成を特徴とする。
【0010】系統入力を電気角30°でサンプリングし
た瞬時値から60°離れた連続した3つの瞬時値の二乗
値を加算して平方根を算出して実効値を得、系統入力の
実効値の変化幅の絶対値から系統事故を検出するディジ
タル形保護継電装置において、前記実効値と90°前の
実効値との平均値を求める平均化演算手段を設け、この
平均化した実効値の変化幅の絶対値から系統事故を検出
する変化幅演算手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
変化幅演算ブロック図である。サンプリングにより求め
られる系統入力の瞬時値は、実効値演算部1によって実
効値を算出し、平均化演算部2で実効値の平均化を行
い、この平均化した実効値とその3サイクル前の実効値
との変化分を変化幅演算部3で求める。
【0012】実効値演算部1の演算は、従来と同様に、
二乗演算回路11で瞬時値の二乗値を求め、これらをメ
モリ12、13に順次記憶しておくことで60°前の瞬
時値の二乗値D(n−2)2及び120°前の瞬時値の
二乗値(D(n−4)2としておく。そして、和算回路
14により各瞬時値の二乗値を和算することで実効値の
二乗値を求め、さらに平方根演算回路15により平方根
を取ることで実効値を求める。
【0013】平均化演算部2の演算は、与えられる実効
値をメモリ16に記憶しておくことで90°前の実効値
として得、これと現時点の実効値とを和算回路17で和
算し、さらに割算回路18で数値2で割算することで9
0°前の実効値との平均値を求める。
【0014】変化幅演算部3の演算は、平均化演算部2
で求めた実効値の平均値をメモリ19に記憶しておくこ
とで3サイクル前の平均化実効値として得、これを現時
点の平均化実効値から減算回路20で減算し、減算結果
を絶対値回路21で絶対値を取り、変化分として出力す
る。
【0015】したがって、本実施形態では、現時点の実
効値と90°前の実効値を使ってその平均値化した実効
値を求め、この平均化実効値を使って変換分を求める。
これにより、系統周波数が変動した場合にも平均化によ
り実効値及び変化幅の誤差を少なくすることができる。
【0016】例えば、60HZ系統で周波数が5%変動
した場合、実効値の平均化した誤差は、57HZでは−
2.3%〜+2.8%の誤差に下がり、63HZでは+1.
9%〜+2.3%の誤差にまで下がる。この誤差の軽減
により、変化幅の演算にも誤差が少なくなる。
【0017】図2は、従来の演算方式による実効値誤差
と本実施形態の演算方式による平均化実効値誤差の測定
結果を示す。この図からも明らかなように、実効値の平
均化により誤差を大幅に少なくできる。
【0018】なお、本実施形態による方式は、図1のよ
うに回路ブロックで示すが、ディジタル形保護継電装置
がコンピュータ構成となる場合には各回路ブロックに対
応してソフトウェア構成とすることができる。
【0019】この場合の処理フローを図3に示す。同図
において、ステップS1〜S5は実効値演算部1に対応
し、実効値を求める。ステップS6は、平均化演算部2
に対応し、実効値の平均化を行う。ステップS7は、変
化幅演算部3に対応し、平均化実効値の変化分を求め
る。ステップS8〜S10は変化幅リレー演算処理を示
し、変化分が制定値を越えたときにリレー動作を得、越
えない場合にはリレー不動作を得る。
【0020】なお、実効値の平均化演算は、現時点の実
効値と90°前の実効値との平均化を行うのが誤差軽減
の上で好ましい。しかし、変化分の演算は、現時点の平
均化実効値と3サイクル前の平均化実効値との差分演算
に限らず、2サイクルや4サイクル前のものを使った演
算として同等の作用効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、実効値
とその90°前の実効値とを使って平均化実効値を求
め、この平均化実効値を使って変化幅を求めるようにし
たため、系統周波数変動にも実効値及び変化幅の演算誤
差を少なくすることができ、ひいては確実な保護動作を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す変化幅演算ブロック
図。
【図2】従来方式と実施形態の誤差測定結果。
【図3】本発明の実施形態を示す変化幅リレー処理フロ
ー。
【符号の説明】
1…実効値演算部 2…平均化演算部 3…変化幅演算部 11…二乗演算回路 12、13、16、19…メモリ 14、17…和算回路 15…平方根回路 18…割算回路 20…減算回路 21…絶対値回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統入力を電気角30°でサンプリング
    した瞬時値から60°離れた連続した3つの瞬時値の二
    乗値を加算して平方根を算出して実効値を得、系統入力
    の実効値の変化幅の絶対値から系統事故を検出するディ
    ジタル形保護継電装置において、 前記実効値と90°前の実効値との平均値を求める平均
    化演算手段を設け、この平均化した実効値の変化幅の絶
    対値から系統事故を検出する変化幅演算手段を備えたこ
    とを特徴とするディジタル形保護継電装置。
JP10024117A 1998-02-05 1998-02-05 ディジタル形保護継電装置 Pending JPH11225426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10024117A JPH11225426A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 ディジタル形保護継電装置

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JP10024117A JPH11225426A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 ディジタル形保護継電装置

Publications (1)

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JPH11225426A true JPH11225426A (ja) 1999-08-17

Family

ID=12129389

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JP10024117A Pending JPH11225426A (ja) 1998-02-05 1998-02-05 ディジタル形保護継電装置

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JP (1) JPH11225426A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179323A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mitsubishi Electric Corp 開閉極位相制御装置
KR100810651B1 (ko) 2007-11-09 2008-03-06 삼화디에스피주식회사 전력감시형 다기능 모터보호계전기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179323A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mitsubishi Electric Corp 開閉極位相制御装置
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