JP2001208788A - 事故点標定装置 - Google Patents

事故点標定装置

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JP2001208788A
JP2001208788A JP2000020334A JP2000020334A JP2001208788A JP 2001208788 A JP2001208788 A JP 2001208788A JP 2000020334 A JP2000020334 A JP 2000020334A JP 2000020334 A JP2000020334 A JP 2000020334A JP 2001208788 A JP2001208788 A JP 2001208788A
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JP2000020334A
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Toshiko Sumino
敏子 角野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故相及び事故点の誤判定を防止する。 【解決手段】 平常時の相電圧と相電流との位相差を位
相補正値として記憶する位相補正値記憶手段43と、上
記相電圧の所定のサイクル分を記憶相電圧として順次記
憶する相電圧記憶手段44と、各相の上記相電流の位相
を上記位相補正値で補正し補正相電流を作成する位相補
正手段45と、各相の上記補正相電流から補正零相電流
を算出する零相電流算出手段46と、上記補正零相電流
がしきい値を超えたとき、上記記憶相電圧を反転させた
記憶反転電圧を作成し、上記記憶相電圧及び上記記憶反
転電圧と上記補正零相電流との位相の一致度から事故相
及び事故点を判定する演算処理手段47とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変電所における
一線地絡事故の事故点を判定する事故点標定装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、平成元年電気関係学会関西支部
連合大会のG3−52(光CTによる気中変電所の事故
点標定装置の開発)に記載された、配電用変電所におけ
る従来の事故点標定装置の構成図である。なお、母線側
は単線結線図で示されている。図7において、3回線の
電源側母線1〜3はそれぞれ断路器4〜6が接続され、
光CTからなる電流検出手段7〜9が配置されている。
そして、電源側母線1,2間が接続母線10及び断路器
11を介して接続され、電源側母線2,3間が接続母線
12及び断路器13を介して接続されている。各接続母
線10,12の電流は電流検出手段14,15で検出さ
れる。負荷には2回線の負荷側母線16,17から電力
が供給される。
【0003】電圧検出手段18により検出された相電圧
は相電圧記憶手段19に記憶される。零相電流算出手段
20では各電流検出手段14,15により検出された相
電流から零相電流が算出される。次に、演算処理手段2
1では零相電流がしきい値を超えたとき地絡事故が発生
したと判定する。22は出力手段である。平常時におけ
る三相各相の相電流及び相電圧はそれぞれ120度ずつ
ずれている。そして、電流と電圧との間の位相は各相と
もほぼ同じで10度程度で、変電所ごとに異なる。例え
ば、図8に示すようにA相で一線地絡事故が発生する
と、B相及びC相の電圧は変化しないが、A相電圧が降
下すると共に抵抗接地系の変電所ではA相の電流が平常
時の電流より数10A高い値を示す。このため、零相電
流は平常時では0であるが、一線地絡事故時には数10
Aとなる。演算処理手段21は零相電流が所定の値、す
なわちしきい値を超えたときに一線地絡事故が発生した
と判定する。
【0004】演算処理手段21は零相電流及び各相の相
電圧を、予め定めておいたしきい値を用いて所定時間毎
に+1,0,−1の3つの値のいずれかに変換する。例
えば、零相電流のしきい値を±50Aとすると、図9に
示すように零相電流が+50A以上の区間23aを+
1,−50A以下の区間を−1,+50A〜−50Aの
区間で0に変換して符号化する。さらに、各相の相電圧
については例えば常時2サイクル分を相電圧記憶手段1
9が記憶している。そして、一線地絡事故が発生した直
前の2サイクル分の相電圧について、零相電流と同様
に、例えばA相検出電圧が+50V以上の区間24aを
+1,−50V以下の区間24bを−1,+50V〜−
50Vの区間24cを0に変換して符号化する。B相の
相電圧及びC相の相電圧についても同様に変換する。さ
らに、零相電流の向きによっては相電圧の位相を反転さ
せた反転電圧と比較する必要があるので、各相の反転電
圧についても+1,0,−1の符号化を行う。次に演算
処理手段21は零相電流と各相の相電圧とを比較して符
号が一致している回数をカウントする。そして、一致し
たカウント値が最も大きい相が事故相であると判定す
る。また、反転電圧と一致した回数が大きい場合は電流
の向きが逆方向であると判定し、出力手段22により接
点信号や表示灯で出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の事故点標定装置
は以上のように構成されているので、例えばA相に地絡
事故が発生した場合に、図10に示すようにA相電圧と
零相電流との位相ずれが20度とすると、A相電圧とB
相反転電圧との位相が60度であるため、隣のB相と一
致する範囲が広くなり、零相電流のしきい値の設定及び
ノイズの影響によってはB相反転電圧と一致した符号の
カウント値が高くなる可能性がある。このため、事故相
及び事故点の判定を誤る恐れがあるという問題点があっ
た。この発明は以上のような問題点を解消するためにな
されたもので、相電流の位相を平常時の相電圧と相電流
との位相差により補正することにより、誤判定を防止す
ることができる事故点評定装置を提供することを目的と
するものである。また、零相電流の位相を相電圧と相電
流との位相差により補正することにより、誤判定を防止
することができる事故点評定装置を提供することを目的
とするものである。さらに、相電圧及び反転相電圧の位
相を平常時の相電圧と相電流との位相差で補正すること
により、誤判定を防止することができる事故点評定装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる事故点
標定装置は、三相回路の一線地絡事故に際して事故相及
び事故点を判定する事故点標定装置において、平常時の
相電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶する
位相補正値記憶手段と、相電圧の所定のサイクル分を記
憶相電圧として順次記憶する相電圧記憶手段と、各相の
相電流の位相を位相補正値で補正し補正相電流を作成す
る位相補正手段と、各相の補正相電流から補正零相電流
を算出する零相電流算出手段と、補正零相電流がしきい
値を超えたとき、記憶相電圧を反転させた記憶反転電圧
を作成し、記憶相電圧及び記憶反転電圧と補正零相電流
との位相の一致度から事故相及び事故点を判定する演算
処理手段とを備えたものである。
【0007】また、平常時の相電圧と相電流との位相差
を位相補正値として記憶する位相補正値記憶手段と、相
電圧の所定のサイクル分を記憶相電圧として順次記憶す
る相電圧記憶手段と、各相の相電流から零相電流を算出
する零相電流算出手段と、零相電流の位相を位相補正値
で補正し補正零相電流を作成する位相補正手段と、補正
零相電流がしきい値を超えたとき、相電圧を反転させた
反転電圧を作成して、相電圧及び反転電圧と補正零相電
流との位相の一致度から事故相及び事故点を判定する演
算処理手段とを備えたものである。さらに、平常時の相
電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶する位
相補正値記憶手段と、相電圧の所定のサイクル分を記憶
相電圧として順次記憶する相電圧記憶手段と、各相の相
電流から零相電流を算出する零相電流算出手段と、零相
電流がしきい値を超えたとき、記憶相電圧の位相を位相
補正値で補正し補正相電圧を作成し、さらに補正相電圧
を反転させた補正反転電圧を作成して、補正相電圧及び
補正反転電圧と零相電流との位相の一致度から事故相及
び事故点を判定する演算処理手段とを備えたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は母線側を単
線結線図で示した実施の形態1の構成図である。図1に
おいて、25〜27は電源側母線、28〜30は各電源
側母線25〜27に配置された断路器、31〜33は電
源側母線25〜27の電流を検出する電流検出手段、3
4は電源側母線25,26間を接続した接続母線、35
は接続母線34に接続された断路器、36は接続母線3
4の相電流を検出する電流検出手段、37は電源側母線
26,27間を接続した接続母線、38は接続母線37
に接続された断路器、39は接続母線37の相電流を検
出する電流検出手段、40は相電圧を検出する電圧検出
手段、41,42は負荷側母線である。43は電圧検出
手段40が検出した相電圧と電流検出手段36,39が
検出した相電流とが入力される位相補正値記憶手段で、
相電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶す
る。44は相電圧記憶手段で、相電圧の所定のサイクル
分を記憶相電圧として順次記憶する。
【0009】45は電流検出手段36,39が検出した
相電流と位相補正値記憶手段43が記憶している位相補
正値とが入力される位相補正手段で、相電流と相電圧と
の位相差が0になるように補正した補正相電流を作成す
る。46は位相補正手段45で作成された補正相電流が
入力される零相電流算出手段で、各相の補正相電流の和
から補正零相電流を算出する。47は相電圧記憶手段4
4が記憶している記憶相電圧と零相電流算出手段46が
算出した補正零相電流とが入力される演算処理手段で、
補正零相電流が予め決められたしきい値を超えたとき、
地絡事故が発生したと判定し記憶相電圧を反転させた記
憶反転電圧を作成する。続いて、演算処理手段47は補
正零相電流、記憶相電圧及び記憶反転電圧をしきい値に
応じて所定時間毎に+1,0,−1に変換して符号化す
る。例えば、補正零相電流のしきい値を±50Aとした
場合、補正零相電流が+50A以上の区間を+1,−5
0A以下の区間を−1,+50A〜−50Aの区間を0
とする。また、記憶相電圧及び記憶反転電圧のしきい値
を±50Vとした場合、各電圧が+50V以上の区間を
+1,−50V以下のとき−1,+50V〜−50Vの
区間を0とする。そして、記憶相電圧及び記憶反転電圧
と補正零相電流との符号の一致度を演算する。48は接
点信号や表示灯などの出力手段で、演算処理手段47の
演算結果を出力する。
【0010】次に動作について説明する。図2は図1の
動作を説明するフローチャートである。図1及び図2に
おいて、まず電流検出手段36,39で相電流を検出
し、電圧検出手段40で相電圧が検出される(ステップ
1 )。検出された相電圧は相電圧記憶手段44で所定
のサイクル、例えば2サイクル分ずつを記憶相電圧とし
て順次に新しく記憶する(ステップS2 )。一方、位相
補正値記憶手段43は検出された相電圧と相電流との位
相差を算出して位相補正値として記憶する(ステップS
3 )。次に位相補正手段45は検出された三相各相の相
電流を算出された位相補正値で位相補正し、相電流と相
電圧との位相差が0になるように補正した補正相電流を
作成する(ステップS4 )。続いて、零相電流算出手段
46は補正相電流の和から補正零相電流を算出する(ス
テップS5 )。演算処理手段47は補正零相電流が予め
決められたしきい値を超えたとき地絡事故が発生したと
判定する(ステップS6 )。続いて、演算処理手段47
は相電圧記憶手段44で記憶されている記憶相電圧を反
転させた記憶反転電圧を作成する(ステップS7 )。
【0011】さらに、演算処理手段47は記憶相電圧及
び記憶反転電圧をしきい値に応じて所定時間毎に+1,
0,−1に変換して符号化する。そして、記憶相電圧及
び記憶反転電圧と補正零相電流との符号の一致度を演算
する。ここで、符号が一致している回数のカウント値が
最も大きい相が事故相と判定する。また、補正零相電流
が記憶相電圧及び記憶反転電圧のどちらと符号の一致度
が高いかによって電流の流れる向きを判定する(ステッ
プS8 )。ステップ8で求められた電流の向きが、図1
において接続母線34の図示左方から右方へ、接続母線
37の図示右方から左方であれば、各電流検出手段3
6,39で囲まれた区間内に事故点があると判定する。
また、ステップ8で求められた電流の向きが、図1にお
いて接続母線34の図示左方から右方へ、接続母線37
の図示左方から右方であれば、電流検出手段39の外側
(図示右側)に事故点があると判断する。さらに、電流
の向きが接続母線34の図示右方から左方へ、接続母線
37の右方から左方であれば、電流検出手段36の外側
(図示左側)に事故点があると判断する。以上のよう
に、位相補正値で補正された相電流の補正相電流から補
正零相電流を算出し、記憶された相電圧の記憶相電圧及
び記憶相電圧を反転した記憶反転電圧と補正零相電流と
の位相の一致度から事故相及び事故点を判定することに
より、事故相の相電圧と零相電流との位相が一致した状
態で判定するので、誤判定を防止して事故点判定の精度
向上を図ることができる。
【0012】実施の形態2.図3は実施の形態2の構成
図である。図3において、25〜44は実施の形態1の
ものと同様のものである。49は零相電流算出手段で、
各相の相電流の和から零相電流を算出する。50は位相
補正値記憶手段43が記憶している位相補正値及び零相
電流算出手段49が算出した零相電流が入力される位相
補正手段で、零相電流を位相補正値だけずらして補正し
て補正零相電流を作成する。51は相電圧記憶手段44
が記憶している記憶相電圧と位相補正手段50で位相補
正された補正零相電流とが入力される演算処理手段で、
補正零相電流が予め決められたしきい値を超えたとき地
絡事故が発生したと判定し、記憶相電圧を反転させた記
憶反転電圧を作成する。続いて、演算処理手段51は補
正零相電流、記憶相電圧及び記憶反転電圧をしきい値に
応じて実施の形態1と同様に+1,0,−1に変換して
符号化する。さらに、演算処理手段51は記憶相電圧及
び記憶反転電圧と補正零相電流との符号の一致度を演算
する。52は接点信号や表示灯などの出力手段で、演算
処理手段51の演算結果を出力する。
【0013】次に動作について説明する。図4は図3の
動作を説明するフローチャートである。図3及び図4に
おいて、まず電流検出手段36,39で相電流を検出
し、電圧検出手段40で相電圧を検出する(ステップS
1 )。検出された相電圧は相電圧記憶手段44で所定の
サイクル、例えば2サイクル分ずつを記憶相電圧として
順次に新しく記憶する(ステップS2 )。一方、位相補
正値記憶手段43は検出された相電圧と相電流との位相
差を算出して位相補正値として記憶する(ステップ
3 )。次に零相電流算出手段49は三相各相の相電流
の和から零相電流を算出する(ステップS4 )。続い
て、位相補正手段50は算出された零相電流を位相補正
値記憶手段43で記憶されている位相補正値だけずらし
た補正零相電流を作成する(ステップS5 )。演算処理
手段51は補正零相電流が予め決められたしきい値を超
えたとき地絡事故が発生したと判定する(ステップ
6 )。
【0014】続いて、演算処理手段51は相電圧記憶手
段44で記憶された記憶相電圧を反転させた記憶反転電
圧を作成する(ステップS7 )。さらに、演算処理手段
51は補正零相電流、記憶相電圧及び記憶反転電圧をし
きい値に応じて所定時間毎に+1,0,−1に変換して
符号化する。そして、演算処理手段51は記憶相電圧及
び記憶反転電圧と補正零相電流との符号の一致度を演算
する。ここで、符号が一致している回数のカウント値が
最も大きい相が事故相と判定する。また、補正零相電流
が記憶相電圧及び記憶反転電圧のどちらと符号の一致度
が高いかによって電流の向きを判定する(ステップ
8 )。電流の向きによって事故点がどの区間にあるか
を判定するのは実施の形態1と同様である。以上のよう
に、記憶された相電圧の記憶相電圧及び記憶相電圧を反
転した記憶反転電圧と、位相補正値で補正された補正零
相電流との位相の一致度から事故相及び事故点を判定す
ることにより、事故相の相電圧と零相電流との位相が一
致した状態で判定するので、誤判定を防止して事故点判
定の精度向上を図ることができる。
【0015】実施の形態3.図5は実施の形態3の構成
図である。図5において、25〜44は実施の形態1の
ものと同様のものであり、49は実施の形態2のものと
同様のものである。53は位相補正値記憶手段43の位
相補正値、相電圧記憶手段44の記憶相電圧及び零相電
流算出手段49の零相電流が入力される演算処理手段
で、零相電流がしきい値を超えたとき地絡事故が発生し
たと判定する。そして、記憶相電圧の位相の位相補正値
だけずらして補正した補正相電圧を作成し、さらに補正
相電圧を反転した補正反転電圧を作成する。続いて、演
算処理手段53は補正相電圧及び補正反転電圧と零相電
流との符号の一致度を演算する。54は接点信号や表示
灯などの出力手段で、演算処理手段53の演算結果を出
力する。
【0016】次に動作について説明する。図6は図5の
動作を説明するフローチャートである。図5及び図6に
おいて、まず電流検出手段36,39で相電流を検出
し、電圧検出手段40で相電圧を検出する(ステップS
1 )。検出された相電圧は相電圧記憶手段44で所定の
サイクル、例えば2サイクル分ずつを記憶相電圧として
順次に新しく記憶する(ステップS2 )。一方、位相補
正値記憶手段43は検出された相電圧と相電流との位相
差を算出して位相補正値として記憶する(ステップ
3 )。次に零相電流算出手段49は三相各相の相電流
の和から零相電流を算出する(ステップS4 )。演算処
理手段53では零相電流が予め決められたしきい値を超
えたとき地絡事故が発生したと判定する(ステップS
5 )。続いて、演算処理手段53は相電圧記憶手段4
4が記憶している記憶相電圧を位相補正値だけずらした
補正相電圧を作成する(ステップS6 )。さらに、補正
相電圧を反転した補正反転電圧を作成する(ステップS
7 )。最後に、演算処理手段53は零相電流、補正相電
圧及び補正反転電圧をしきい値に応じて+1,0,−1
に変換して符号化する。
【0017】そして、補正相電圧及び補正反転電圧と零
相電流との符号の一致度を演算する。以下、実施の形態
1と同様に、符号が一致している回数のカウント値が最
も大きい相を事故相と判定する。さらに、零相電圧が補
正相電圧及び補正反転電圧のどちらと符号の一致度が高
いかによって電流の向きを判定する(ステップS8 )。
電流の向きによって事故点がどこの区間にあるかを判定
するのは実施の形態1と同様である。以上のように、記
憶相電圧を位相補正値で補正して作成した補正相電圧及
び補正相電圧を反転した補正反転電圧と零相電流との位
相の一致度から事故相及び事故点を判定することによ
り、事故相の相電圧と零相電流との位相が一致した状態
で判定するので、誤判定を防止して事故点判定の精度向
上を図ることができる。なお、実施の形態3において、
記憶相電圧を位相補正値だけずらした補正相電圧を作成
して(ステップS6 )から、補正相電圧を反転した補正
反転電圧を作成する(ステップS7 )のものについて説
明したが、記憶相電圧を反転した反転電圧を作成し、記
憶相電圧及び反転電圧を位相補正値で位相補正して補正
相電圧及び補正反転電圧を作成しても同様の効果を期待
することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、位相補正値で補正さ
れた相電流の補正相電流から補正零相電流を算出し、記
憶された相電圧の記憶相電圧及び記憶相電圧を反転した
記憶反転電圧と補正零相電流との位相の一致度から事故
相及び事故点を判定することにより、平常時の相電圧と
相電流との位相ずれがない状態で判定するので、誤判定
を防止して事故点判定の精度向上を図ることができる。
また、記憶された相電圧の記憶相電圧及び記憶相電圧を
反転した記憶反転電圧と、位相補正値で補正された補正
零相電流との位相の一致度から事故相及び事故点を判定
することにより、平常時の相電圧と相電流との位相ずれ
がない状態で判定するので、誤判定を防止して事故点判
定の精度向上を図ることができる。さらに、記憶相電圧
を位相補正値で補正して作成した補正相電圧及び補正相
電圧を反転した補正反転電圧と零相電流との位相の一致
度から事故相及び事故点を判定することにより、平常時
の相電圧と相電流との位相ずれがない状態で判定するの
で、誤判定を防止して事故点判定の精度向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の母線側を単線結線
図で示した構成図である。
【図2】 図1の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2の母線側を単線結線
図で示した構成図である。
【図4】 図3の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】 この発明の実施の形態3の母線側を単線結線
図で示した構成図である。
【図6】 図5の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】 従来の事故点標定装置の母線側を単線結線図
で示した構成図である。
【図8】 平常時及び事故時における検出電流と検出電
圧の波形を示す説明図である。
【図9】 事故点を判定する原理を示す説明図である。
【図10】 相電圧、相電流及び零相電圧との関係を示
す説明図である。
【符号の説明】
43 位相補正手段、44 相電圧記憶手段、45,5
0 位相補正手段、46,49 零相電流算出手段、4
7,51,53 演算処理手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相回路の一線地絡事故に際して事故相
    及び事故点を判定する事故点標定装置において、平常時
    の相電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶す
    る位相補正値記憶手段と、上記相電圧の所定のサイクル
    分を記憶相電圧として順次記憶する相電圧記憶手段と、
    各相の上記相電流の位相を上記位相補正値で補正し補正
    相電流を作成する位相補正手段と、各相の上記補正相電
    流から補正零相電流を算出する零相電流算出手段と、上
    記補正零相電流がしきい値を超えたとき、上記記憶相電
    圧を反転させた記憶反転電圧を作成し、上記記憶相電圧
    及び上記記憶反転電圧と上記補正零相電流との位相の一
    致度から事故相及び事故点を判定する演算処理手段とを
    備えたことを特徴とする事故点標定装置。
  2. 【請求項2】 三相回路の一線地絡事故に際して事故相
    及び事故点を判定する事故点標定装置において、平常時
    の相電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶す
    る位相補正値記憶手段と、上記相電圧の所定のサイクル
    分を記憶相電圧として順次記憶する相電圧記憶手段と、
    各相の上記相電流から零相電流を算出する零相電流算出
    手段と、上記零相電流の位相を上記位相補正値で補正し
    補正零相電流を作成する位相補正手段と、上記補正零相
    電流がしきい値を超えたとき、上記相電圧を反転させた
    反転電圧を作成して、上記相電圧及び上記反転電圧と上
    記補正零相電流との位相の一致度から事故相及び事故点
    を判定する演算処理手段とを備えたことを特徴とする事
    故点標定装置。
  3. 【請求項3】 三相回路の一線地絡事故に際して事故相
    及び事故点を判定する事故点標定装置において、平常時
    の相電圧と相電流との位相差を位相補正値として記憶す
    る位相補正値記憶手段と、上記相電圧の所定のサイクル
    分を記憶相電圧として順次記憶する相電圧記憶手段と、
    各相の上記相電流から零相電流を算出する零相電流算出
    手段と、上記零相電流がしきい値を超えたとき、上記記
    憶相電圧の位相を上記位相補正値で補正し補正相電圧を
    作成し、さらに上記補正相電圧を反転させた補正反転電
    圧を作成して、上記補正相電圧及び上記補正反転電圧と
    上記零相電流との位相の一致度から事故相及び事故点を
    判定する演算処理手段とを備えたことを特徴とする事故
    点標定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010268658A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Mitsubishi Electric Corp 事故相選別装置

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JP2010268658A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Mitsubishi Electric Corp 事故相選別装置

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