JP2866767B2 - 電鉄用交流き電回路故障選択継電器 - Google Patents

電鉄用交流き電回路故障選択継電器

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JP2866767B2 JP4215240A JP21524092A JP2866767B2 JP 2866767 B2 JP2866767 B2 JP 2866767B2 JP 4215240 A JP4215240 A JP 4215240A JP 21524092 A JP21524092 A JP 21524092A JP 2866767 B2 JP2866767 B2 JP 2866767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新幹線などの電鉄用の
交流き電回路の地絡故障や短絡故障などを検出する電鉄
用交流き電回路故障選択継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電鉄用交流き電回路故障選択継電
器は、き電電流の変化をスカラー量的に検出して地絡故
障や短絡故障などを検出する構成であった(例えば特公
昭57−19658号公報参照)。すなわち、現時刻の
き電電流の絶対値と、所定時間前のき電電流の絶対値と
を比較し、その差が設定値以上であれば故障として遮断
指令を出力する構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、交流回生を行う
車両が導入される傾向にあり、このような車両が回生制
動中にき電回路の故障が発生した場合、回生車両からも
故障点に電流が供給され、き電電流の絶対値の変化が僅
かな場合があり、上記従来の電鉄用交流き電回路故障選
択継電器では故障の検出範囲が狭くなるか、あるいは検
出に多くの時間がかかることが想定される。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みて成されたもの
であり、交流回生を行う車両が回生制動中にき電回路の
故障が発生した場合でも、故障を迅速かつ確実に検出で
きる電鉄用交流き電回路故障選択継電器を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電鉄
用交流き電回路のき電電流の電流値を一周期より短い時
間毎にサンプリングして記憶するサンプルホールド手段
と、前記サンプルホールド手段により記憶された電流値
に基き、前記き電電流の互いに直交する2成分それぞれ
について、基本波電流成分と高調波電流成分に分けて一
定時間毎に演算してそれぞれ記憶する成分総和演算記憶
手段と、成分総和演算記憶手段で求められた基本波電流
成分と高調波電流成分とを用いて基本波電流成分を高調
波電流成分で抑制するための係数を求める係数演算手段
と、前記成分総和演算記憶手段に記憶されている最新の
直交する2成分それぞれについての基本波電流分の総和
と、それ以前の対応する基本波電流成分の総和の差を求
めると共に、求めた差の電流値と前記係数演算手段が求
めた係数の積の2乗の値を直交する各成分について演算
、加算する絶対値演算手段と、前記絶対値演算手段に
よる演算値と所定値とを比較して、演算値が所定値以上
であれば前記電鉄用交流き電回路を遮断させるための遮
断指令を出力する遮断指令出力手段とを備えたことを特
徴としている。請求項2の発明は、請求項1の発明にお
いて、前記高調波電流成分が第3高調波電流成分である
ことを特徴としている。
【0006】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記成分総和演算記憶手段が演算するき電電
流の互いに直交する2成分の総和は一周期にわたるもの
であることを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1の発明において、サンプルホールド手
段は、電鉄用交流き電回路のき電電流の電流値を一周期
よりも短い時間毎にサンプリングして記憶する。成分総
和演算記憶手段は、サンプルホールド手段により記憶さ
れた電流値に基づいて、き電電流の互いに直交する2成
分それぞれの所定周期にわたる総和を、一定時間毎に演
算してそれぞれ記憶する。絶対値演算手段は、成分総和
演算記憶手段に記憶されている最新の各成分の総和とそ
れ以前の各成分の総和との差をそれぞれ演算し、各成分
の総和の差をそれぞれ2乗して加算する。遮断指令出力
手段は、絶対値演算手段による演算値と所定値とを比較
して、演算値が所定値以上であれば電鉄用交流き電回路
を遮断させるための遮断指令を出力する。
【0008】請求項2の発明においては、き電電流の基
本波成分を第3高調波で抑制する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例における電鉄用交流
き電回路故障選択継電器の構成図で、この電鉄用交流き
電回路故障選択継電器は、検出変成器1,2と、検出変
流器3,4と、低域通過フィルタ5〜8と、サンプル・
ホールド回路9〜12と、マルチプレクサ13と、アナ
ログ・ディジタル変換回路14と、CPU(中央処理装
置)15と、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)
16と、リレー部17と、表示部18と、設定部19と
を備えている。検出変成器1は、第1のき電回路のき電
電圧を検出してそれに比例した電圧を出力する。検出変
成器2は、第2のき電回路のき電電圧を検出してそれに
比例した電圧を出力する。検出変流器3は、第1のき電
回路のき電電流を検出してそれに比例した電圧を出力す
る。検出変流器4は、第2のき電回路のき電電流を検出
してそれに比例した電圧を出力する。低域通過フィルタ
5は、検出変成器1の出力の高次の周波数成分を除去す
る。低域通過フィルタ6は、検出変流器3の出力の高次
の周波数成分を除去する。低域通過フィルタ7は、検出
変成器2の出力の高次の周波数成分を除去する。低域通
過フィルタ8は、検出変流器4の出力の高次の周波数成
分を除去する。サンプル・ホールド回路9は、低域通過
フィルタ5の出力を、1サイクルで12回の割合となる
ような一定時間毎にサンプリングし、それを次のサンプ
リングまで保持する。サンプル・ホールド回路10は、
低域通過フィルタ6の出力を、1サイクルで12回の割
合となるような一定時間毎にサンプリングし、それを次
のサンプリングまで保持する。サンプル・ホールド回路
11は、低域通過フィルタ7の出力を、1サイクルで1
2回の割合となるような一定時間毎にサンプリングし、
それを次のサンプリングまで保持する。サンプル・ホー
ルド回路12は、低域通過フィルタ8の出力を、1サイ
クルで12回の割合となるような一定時間毎にサンプリ
ングし、それを次のサンプリングまで保持する。マルチ
プレクサ13は、サンプル・ホールド回路9〜12の出
力を、サンプル・ホールド回路9〜12によるサンプリ
ング周波数の4倍の周波数に対応する所定時間毎に切り
換えて順次アナログ・ディジタル変換回路14に供給す
る。アナログ・ディジタル変換回路14は、マルチプレ
クサ13からのアナログ信号をディジタル信号に変換す
る。CPU15は、アナログ・ディジタル変換回路14
からのデータを、予め格納されているプログラムに基づ
いて演算処理し、第1および第2のき電回路の故障など
を検出する。DSP16は、CPU15からの指示に基
づいて、時間のかかる演算を高速に処理し、CPU15
を補助する。リレー部17は、CPU15からの指示に
基づいて、例えば第1あるいは第2のき電回路を開路す
る遮断器などを作動させる。表示部18は、CPU15
からの指示に基づいて、各種の設定値やリレー部17の
動作状況などを表示する。設定部19は、例えば複数の
ディジタルスイッチなどにより構成されており、オペレ
ータが故障検出などのための各種設定値などを設定する
ためのものである。
【0010】次に上記電鉄用交流き電回路故障選択継電
器の動作について、図2のフローチャートを参照しなが
ら説明する。第1および第2のき電回路のき電電圧およ
びき電電流に比例したアナログ信号は、低域通過フィル
タ5〜8により高次の周波数成分を除去され、サンプル
・ホールド回路9〜12によりサンプリングされて保持
され、マルチプレクサ13により順次選択され、アナロ
グ・ディジタル変換回路14によりディジタル信号に変
換されて、CPU15にデータとして供給される。CP
U15は、マルチプレクサ13による切換の周期と同じ
時間間隔毎にアナログ・ディジタル変換回路14からの
データEi ,Ii を取り込み、図外のメモリに格納する
(ステップS1)。次にメモリから例えば第1のき電回
路に関する電圧データEiと、電流データIi とを最近
の1サイクル分読み出す(ステップS2)。次に1サイ
クル分の電圧データEi および電流データIi をDSP
16に供給し、下記数1に示す積和演算を行わせる(ス
テップS3)。数1中の(1)式のE1atは所定周期
(基本波の1サイクル間)における電圧の基本成分の正
弦分、数1中の(2)式のE1btは所定周期(基本波
の1サイクル間)における電圧の基本成分の余弦分、数
1中の(3)式のI1atは所定周期(基本波の1サイ
クル間)における電流の基本成分の正弦分、数1中の
(4)式のI1btは所定周期(基本波の1サイクル
間)における電流の基本成分の余弦分、数1中の(5)
式のI2atは所定周期(基本波の1サイクル間)にお
ける電流の第2高調波成分の正弦分、数1中の(6)式
のI2btは所定周期(基本波の1サイクル間)におけ
る電流の第2高調波成分の余弦分、数1中の(7)式の
I3atは所定周期(基本波の1サイクル間)における
電流の第3高調波成分の正弦分、数1中の(8)式のI
3btは所定周期(基本波の1サイクル間)における電
流の第3高調波成分の余弦分である。次にDSP16
は、下記数1の演算結果を利用して下記数2の演算を行
い(ステップS4)、さらに下記数1および数2の演算
結果を利用して下記数3および数4の演算を行い(ステ
ップS5およびS6)、さらに下記数4の演算結果を利
用して下記数5の演算を行う(ステップS7)。なお下
記数3において、IYは第3高調波電流成分による抑制
演算結果後の基本波電流である。また下記数4におい
て、I1at ’, I1bt ’は5サイクル前のI1at , I
1bt の値であり、メモリに記憶されている。また下記数
3および数4におけるK3 の値として、本実施例では3
を用いている。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
【0014】
【数4】
【0015】
【数5】 但し、数2中(9)式のE1は所定周期(基本波の1サ
イクル間)における電圧の基本成分の実効値、(10)
式のI1は所定周期(基本波の1サイクル間)における
電流の基本成分の実効値、(11)式のI2は所定周期
(基本波の1サイクル間)における電流の第2高調波成
分の実効値、(12)式のI3は所定周期(基本波の1
サイクル間)における電流の第3高調波成分の実効値で
ある。また、数3中(13)式のIYaは所定周期(基
本波の1サイクル間)における第3高調波成分で抑制し
た電流の基本波分の正弦分、(14)式のIYbは所定
周期(基本波の1サイクル間)における第3高調波成分
で抑制した電流の基本波分の余弦分である。数3の(1
3)、(14)式中の(1−K3・I3/I1)は基本波
電流成分I1を高調波電流成分I3で抑制する係数であ
る。従って、この(13)、(14)式の演算を行うの
が係数演算手段である。更に、数4中(16)式のΔI
aは所定周期(基本波の1サイクル間)における第3高
調波分で抑制した電流の基本成分で5サイクル前との差
を取った時の電流変化分の正弦分、(17)式のΔIb
は所定周期(基本波の1サイクル間)における第3高調
波分で抑制した電流の基本成分で5サイクル前との差を
取った時の電流変化分の正弦分、(18)式のXは所定
周期(基本波の1サイクル間)における基本波分のリア
クタンス値である。(16)、(17)式の被乗数の項
(I1at―I1at’)、(I1bt―I1bt’)は最新の直交
する2成分の基本波電流成分の総和I1at、I1btと過去
の基本波電流成分の総和I1at’、I1bt’との差であ
り、乗数の項(1−K3・I3/I1)は前述した係数演
算手段が求めた係数である。従って、(16)、(1
7)式演算を行い、その結果を用いて(19)式に示す
ように直交2成分の加算を行うのが絶対値演算手段であ
る。
【0016】CPU15は、上記数4の演算結果Xが設
定値以下であるか否かを判断する(ステップS8)。こ
れはき電回路の長さ方向に対して必要以上に保護範囲を
広くして不要動作が発生するのを防止するためのいわゆ
るXリレーブラインドであり、Xが設定値以下であれ
ば、上記数2で演算した演算結果I1 とI2 との比K2
が設定値以上であるか否かを判断する(ステップS
9)。これは無負荷変圧器の励磁突入電流に対するいわ
ゆる第2高調波による動作ロックであり、K2 が設定値
以上でなければ、1サイクル分の電流データIi 中に所
定の最小値以上のものがあるか否かを判断する(ステッ
プS10)。これはいわゆる最小電流検出であり、Ii
中に最小値以上のものがあれば、上記数5で演算した
(ΔI)2 が設定値以上であるか否かを判断する(ステ
ップS11)。これが本発明の要旨部分であり、第3高
調波で抑制した電流の増加分のベクトル量の絶対値に対
応する(ΔI)2 が設定値を越えていれば、このステッ
プに到達したのが3回目であるか否かを判断する(ステ
ップS12)。すなわち半サイクル毎の検査で3回連続
して故障を検出すれば、第1のき電回路に故障が発生し
たものと判断して、リレー部17の所定部分を作動させ
て第1のき電回路の遮断器をトリップさせると共に、表
示部18にその旨を表示させる(ステップS13)。こ
れにより第1のき電回路が遮断され、故障による自己の
拡大を未然に防止できる。
【0017】次にCPU15は、1サイクル分の電流デ
ータIi 中に所定の最大値以上のものがあるか否かを判
断する(ステップS14)。これはいわゆる最大電流検
出である。電流データIi 中に所定の最大値以上のもの
がなければ、上記数3で演算した演算結果IYが設定値
以上であるか否かを判断する(ステップS15)。これ
はいわゆる過電流判定であり、第3高調波で抑制した電
流IYが設定値以上であれば、このステップに到達した
のが10回目であるか否かを判断する(ステップS1
6)。すなわち半サイクル毎の検査で10回連続して過
電流を検出すれば、第1のき電回路に過電流が発生した
ものと判断して、リレー部17の所定部分を作動させて
所要の処理を行わせると共に、表示部18にその旨を表
示させ(ステップS17)、ステップS1に戻る。
【0018】ステップS16においてこのステップに到
達したのが10回目でないと判断すれば、ステップS1
に戻る。またステップS15においてIYが設定値以上
でないと判断すれば、ステップS1に戻る。またステッ
プS14においてIi 中に所定の最大値以上のものがあ
ると判断すれば、ステップS17に進む。またステップ
S12においてこのステップに到達したのが3回目でな
いと判断すれば、ステップS14に進む。またステップ
S11において(ΔI)2 が設定値以上でないと判断す
れば、ステップS14に進む。またステップS10にお
いてIi 中に所定の最小値以上のものがないと判断すれ
ば、ステップS1に戻る。またステップS9においてK
2 が設定値以上であると判断すれば、ステップS1に戻
る。またステップS8においてXが設定値以下でないと
判断すれば、ステップS1に戻る。
【0019】なお、以上の説明では第1のき電回路につ
いての故障検出などの動作だけを説明したが、実際には
第1のき電回路についての故障などの検出と第2のき電
回路についての故障などの検出とが、1サイクルについ
て各々2回の割合で交互に行われる。また、DSP16
による演算速度にも限界があるので、実際には、1サイ
クルについて各々12回の割合で行うデータの取り込み
はCPU15の割り込み処理により実行し、故障検出な
どは上記のように1サイクルについて各々2回の割合で
実行する。
【0020】このように、回生電流の影響を除いて故障
電流の変化分を求めて、すなわち電鉄用交流き電回路の
き電電流の変化をベクトル量ΔIとして検出し、そのベ
クトル量の絶対値に対応する(ΔI)2 が所定値以上で
あれば電鉄用交流き電回路を遮断させるための遮断指令
を出力するので、交流回生を行う車両が回生制動中にき
電回路の故障が発生した場合でも、故障を良好に検出で
きる。すなわち図3のように、回生制動中にき電回路の
故障が発生し、回生電流IB に故障電流If が重畳した
とすれば、き電電流の変化をスカラー量で表したΔIS
の絶対値は、下記数6のように、回生電流IB と故障電
流If とのベクトル和IO の絶対値と、回生電流IB
絶対値との差であるのに対して、き電電流の変化をベク
トル量で表したΔIの絶対値は、下記数7のように、回
生電流IB と故障電流If とのベクトル和IO と、回生
電流IB とのベクトル差の絶対値であり、ΔIの絶対値
はΔIS の絶対値よりも大きい。なおEはき電電圧であ
る。したがって、交流回生を行う車両が回生制動中にき
電回路の故障が発生した場合でも、ΔIの絶対値を求め
ることで故障を迅速かつ確実に検出できるのである。
【0021】
【数6】
【0022】
【数7】
【0023】なお上記実施例では、(ΔI)2 以外に種
々の不要動作防止条件を用いて故障検出を行い、さらに
過電流検出も行ったが、本発明はこのような構成に限定
されるものではなく、いかなる不要動作防止条件を用い
るかは任意であり、また過電流検出を行うか否かも任意
である。また何回連続して故障を検出したときに故障と
判断するかも任意である。また(ΔI)2 からΔIを求
めてもよい。
【0024】また上記実施例では、上記数3におけるK
3 を3としたが、K3 の値は使用条件により適宜決定す
ればよい。なおK3 は第3高調波による抑制率を決定す
る値である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
生電流の影響を除いて故障電流の変化分を求めて、すな
わち電鉄用交流き電回路のき電電流の変化をベクトル量
として検出し、そのベクトル量の絶対値が所定値以上で
あれば電鉄用交流き電回路を遮断させるための遮断指令
を出力する構成としたので、交流回生を行う車両が回生
制動中にき電回路の故障が発生した場合でも、き電電流
の変化を大きく捉えることができ、故障を迅速かつ確実
に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電鉄用交流き電回路
故障選択継電器の構成図である。
【図2】本発明の一実施例における電鉄用交流き電回路
故障選択継電器の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図3】回生制動中にき電回路の故障が発生した場合の
き電電流の変化の説明図である。
【符号の説明】
1,2 検出変成器 3,4 検出変流器 5〜8 低域通過フィルタ 9〜12 サンプル・ホールド回路 13 マルチプレクサ 14 アナログ・ディジタル変換回路 15 CPU 16 DSP 17 リレー部 18 表示部 19 設定部
フロントページの続き (72)発明者 内田 明 大阪府箕面市瀬川4丁目4番10号 津田 電気計器株式会社内 (72)発明者 北川 哲三 大阪府箕面市瀬川4丁目4番10号 津田 電気計器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−181626(JP,A) 特開 昭61−157220(JP,A) 特開 平3−20677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02H 3/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電鉄用交流き電回路のき電電流の電流値
    を一周期より短い時間毎にサンプリングして記憶するサ
    ンプルホールド手段と、 前記サンプルホールド手段により記憶された電流値に基
    き、前記き電電流の互いに直交する2成分それぞれにつ
    いて、基本波電流成分と高調波電流成分に分けて一定時
    間毎に演算してそれぞれ記憶する成分総和演算記憶手段
    と、 成分総和演算記憶手段で求められた基本波電流成分と高
    調波電流成分とを用いて基本波電流成分を高調波電流成
    分で抑制するための係数を求める係数演算手段と、 前記成分総和演算記憶手段に記憶されている最新の直交
    する2成分それぞれについての基本波電流分の総和と、
    それ以前の対応する基本波電流成分の総和の差を求める
    と共に、求めた差の電流値と前記係数演算手段が求めた
    係数の積の2乗の値を直交する各成分について演算
    加算する絶対値演算手段と、 前記絶対値演算手段による演算値と所定値とを比較し
    て、演算値が所定値以上であれば前記電鉄用交流き電回
    路を遮断させるための遮断指令を出力する遮断指令出力
    手段とを備えたことを特徴とする電鉄用交流き電回路故
    障選択継電器。
  2. 【請求項2】 前記高調波電流成分が第3高調波電流成
    分であることを特徴とする請求項1に記載の電鉄用交流
    き電回路故障選択継電器。
  3. 【請求項3】 前記成分総和演算記憶手段が演算するき
    電電流の互いに直交する2成分の総和は一周期にわたる
    ものであることを特徴とする請求項1又は2記載の電鉄
    用交流き電回路故障選択継電器。
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