JP2773377B2 - アナログ入力回路の連続監視回路 - Google Patents
アナログ入力回路の連続監視回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、ディジタル処理装置のアナログ入力部の
不良検出を行うための監視装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来例えばディジタル保護継電器等、ディジタル処理
装置のアナログ入力部の不良検出装置として、例えば特
開昭53−6855号公報に記載されるものがある。 第1図、および第2図に従来の2つの方式の構成を示
す。まず、第1図において、送電線路(1)に設けられ
たCT(2)およびPT(3)は入力切替装置(8)の入力
接点S1,S1′にそれぞれ接続されている。(4)は点検
のために設けた模擬送電線で、点検用の電源(5)CT
(7)、およびリアクトル(6)で構成されている。CT
(7)およびリアクトル(6)は切替装置(8)の入力
接点S2,S2′にそれぞれ接続されている。そして、切替
装置(8)の切替接点S,S′はそれぞれA/D変換器(1
1),(12)を通じて、ディジタル演算処理部(9)に
導びかれている。 即ち、点検を行う際には、切替装置(8)の切替接点
S,S′を送電線(1)のCT(2)、PT(3)に接続され
た入力接点S1,S1′側から模擬送電線(4)のCT
(7)、リアクトル(6)に接続された入力接点S2,
S2′側に切替える。模擬送電線(4)の点検用の電流,
電圧は点検用の電源(5)によって供給されていて、A/
D変換器(11),(12)の入力となる電流,電圧の大き
さはそれぞれCT(7)およびリアクトル(6)のタップ
を選択することにより調整でき、所定の点検用信号を得
るようになっている。 切替装置(8)を介した電流,電圧は、それぞれA/D
変換器(11),(12)によりディジタル量に変換され
て、ディジタル処理部(9)に導びかれる。通常時、デ
ィジタル処理部(9)の出力は、トリップ回路へ導びか
れ、しゃ断器によって送電線(1)がしゃ断される。点
検時においては、ディジタル処理部(9)は、A/D変換
器(11),(12)の出力(点検入力時A/D変換値)と、
あらかじめ用意された基準とを、比較し、これらが一致
しない場合には警報回路へ出力を出す。 一方、特開昭53−6855号公報に示された別の従来方式
を第2図により説明する。第1図と同一部分は同一符号
で示す。第2図において、(13),(14)は点検入力の
ディジタルデータを格納したメモリ回路である。A/D変
換器(11),(12)は、送電線(1)に設けられたCT
(2)と切替装置(8)の一方の入力接点S1との間、お
よびPT(3)と切替装置(8)の他方の入力接点S1′と
の間にそれぞれ設けられている。また、切替装置(8)
の入力接点S2,S2′にはそれぞれメモリ回路(13),(1
4)が接続されている。入力接点S1,S1′、及びS2,S2′
を切替える切替接点S,S′の出力側は、直接、ディジタ
ル処理部(9)に接続されている。 この装置において、点検を行う際には、切替装置
(8)の切替接点S,S′を接点S1,S1′側から接点S2,
S2′側に切替ることにより、上記メモリ回路(13),
(14)が切替装置(8)を介して、ディジタル処理部
(9)に接続され、点検用の電流,電圧値がディジタル
量で、上記メモリ回路(13),(14)より、ディジタル
処理部(9)に導びかれる。 〔発明が解決しようとする課題〕 従来の方式は以上のように構成されているので以下の
問題点があった。 第1図に示した従来方式では、模擬送電線を設ける必
要があるため、電源、リアクトル、CT等が必要であり、
点検のための装置が大掛りとなる他、点検中は、送電線
の電流,電圧値をディジタル処理部に導くことができな
いため、保護リレー機能が停止し、この間に送電線にお
いて系統事故が発生した場合は、これを検出し導電線を
保護できない。 次に、第2図に示した従来方式では、点検入力をA/D
変換器などの後に入れるため、A/D変換部より以前の部
位の不良検出ができない。 更に第1図および第2図に共通して、一定周期で点検
を実施するため、不良が発生しても、その検出までに、
系統事故と遭遇する可能性があるため、不良検出方式と
して十分でない。この発明は上記課題を解消するために
なされたもので、点検、監視の周期をほぼ連続と見なせ
る程度にきわめて短くし、かつ、点検、監視中にもアナ
ログ信号の入力とA/D変換がとぎれることがないアナロ
グ信号入力回路の連続監視装置を得るものである。 〔課題を解決するための手段〕 この発明は、既知の基本周波数を有するアナログ信号
を入力し、所定のサンプリング周波数でA/D変換する回
路の動作を監視するアナログ入力回路の連続監視装置で
あって、前記アナログ信号に所定の基本周波数を有する
監視用信号を重畳する信号重畳回路と、この重累された
信号が入力され、上記サンプリング周波数の折返し周波
数より高い周波数成分を除去するアナログフィルタと、
このアナログフィルタの出力信号を上記サンプリング周
波数でディジタル信号に変換するA/D変換器と、上記デ
ィジタル信号に含まれる上記監視用信号を抽出し出力す
るディジタルフィルタと、この監視用信号の大きさを監
視する監視部とを備えたものにおいて、 上記監視用信号の基本周波数は上記アナログ信号の基
本周波数より高く、上記サンプリング周波数に基づく折
返し周波数より低い周波数とし、かつ、上記ディジタル
フィルタは上記周波数の差を利用して上記アナログ信号
と上記監視用信号とを弁別する信号弁別回路を有し、か
つ、上記監視用信号は連続して重畳するものである。 〔作用〕 アナログ信号の基本周波数より高く、A/D変換器のサ
ンプリング周波数に基づく折返し周波数より低い基本周
波数の監視用信号を用い、かつ、この周波数の差を利用
して信号を弁別するディジタルフィルタを用いたことに
より、アナログ信号と監視用信号との分離が正確に行え
る。このことが更に、監視用信号を常に、連続的に重畳
できるように作用する。これによって監視が常に行わ
れ、かつ、監視中にもアナログ信号の入力とA/D変換と
が可能となる。 〔発明の実施例〕 以下、この発明をディジタル保護継電器のアナログ入
力回路の監視装置を例に説明する。系統の電圧入力は常
時、一定値以上の入力があって、その値を監視すること
により、アナログ入力回路の不良検出する方法が種々実
施されているが、電流入力など常時、一定値以上の入力
が期待できない入力回路は、強制的になんらかの入力を
印加して、不良検出する必要があり、本発明は、この入
力印加方式と、その入力を監視して、不良検出する処理
について、新規方式を提案するものである。 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
3図において、監視用信号回路(図示せず)の監視用信
号Irefは、系統からのPT,CT入力(以下略してPCT入力と
呼称する)とともに、アナログフィルタ即ちフィルタ
(24)に入力される。ここで、PT,CT入力は第1図,第
2図にて説明した送電線のPT(8),CT(2)から入力
される入力信号のことであり、略してPCT入力Isとして
説明する。監視用信号とPCT入力(系統入力)は重畳さ
れ(これを信号重畳回路と呼ぶ)、フィルタ(24)を通
った監視用信号とPCT入力が重畳した出力がサンプルホ
ールド(25)により、あらかじめ定められた任意の一定
周期で、一定時間保持される。そして、マルチプレクサ
(26)でこのサンプルホールド(25)で保持した電圧信
号を順次切換えて、A/D変換器(12)に導びかれる。A/D
変換器(12)により、ディジタル量に変換されたデータ
は、ディジタル処理部(9)により、演算処理される。
(31)は不良検出したことを知らせる警報出力である。 ここで、サンプルホールド(25)は略して“SH"と、
マルチプレクサ(26)は略して“MPX"と以下の説明では
呼称する。また、アナログ入力回路は、フィルタ(2
4)、サンプルホールド(25)、マルチプレクサ(26)
およびA/D変換器(12)により構成される。 第4図は、監視用信号を出力する監視用信号回路の1
例を示したものでメモリ(42)内に記憶している信号波
形のデータを、任意の周期でD/A変換器(43)に出力
し、監視用の交流出力信号を得るもので、発振器(41)
の周波数を変化させることにより任意の周波数の交流信
号をD/A変換器(43)から得ることができる回路であ
る。以下その動作について説明する。カウンタ(40)は
発振器(41)のクロックで1ずつカウントアップする。
例えば、その出力が8本の場合、2進級表現で“000000
00"から“11111111"まで、10進級表現で、“0"〜“255"
までカウントする。実際の出力本数はメモリ(42)のア
ドレス本数に合わせる。メモリ(42)はカウンタ(40)
の出力をアドレスとして、そのアドレスに対応し、予め
書込まれたディジタルデータを、D/A変換器(43)に出
力する。D/A変換器(43)はメモリ(42)からのディジ
タルデータを一定の規則に従ってアナログデータに変換
し、これが監視用信号となる。ここで、監視用信号は、
メモリ(42)に書き込むディジタルデータにより、任意
の波形とすることができ、また、発振器(41)の周波数
により、任意の信号周波数とすることができる。監視用
信号の波形、周波数は以上のように、メモリ(42)に書
き込まれたディジタルデータと発振器(41)の周波数で
決まるが、メモリ(42)の書込みデータは変動すること
はなく、発振器も水晶発振器等、発振周波数変化がほと
んどないものを使用することにより、波形、周波数の変
動のない高精度の監視信号を得ることができる。 第4図の構成部品コストについて、発振器(41)は実
際には、第3図に示すところのディジタル処理部(9)
の中にある水晶発振器と共用できるため、専用に設ける
必要はない。なお、ディジタル処理部(9)はマイクロ
プロセッサを中心として構成しており、その動作用に水
晶発振器を備えている。メモリ(42)は、比較的小容量
のものでよいことと、最近の半導体技術の進歩から、安
価に入手できるようになっている。D/A変換器(43)
も、8ビット前後で低速のものでよく、その結果第4図
に示す構成は第1図に示した模擬送電線(4)などに比
べ、非常に安価に構成できる。 次に、第3図において本発明の動作説明に入る前に、
ディジタル保護継電器の系統事故を検出するための基本
的な入力信号処理について説明する。 まず、電力系統の故障を検出するため、PT・PCから電
圧電流信号PCT入力Isを取り込み、ディジタル処理部
(9)で処理可能な形態にまで、信号変換処理を行う。 PCT入力Isは、電力系統の電圧,電流値が最大となる
時、それらの信号をA/D変換器(12)のフルスケールに
適した値にレベル変換したものを用いる。 ディジタル保護継電器では種々のリレー特性から要求
される総合的フィルタ特性をディジタル処理とアナログ
処理の組合せで実現する。アナログフィルタ(24)は折
り返し周波数以上の高調波成分の除去を主目的としてい
る。 ディジタル保護継電器では、リレー特性上必要な周波
数帯域を考慮して、フィルタ(24)では、折り返し周波
数より高い周波数成分は完全に無視できる程度まで減衰
させる。このようなフィルタ(24)を通過させた後の入
力信号をSH(16)でサンプリングし、ディジタル値に変
換する様に処理する。サンプリング周波数は、サンプリ
ング定理等をふまえ、かつCPUの演算処理能力およびリ
レー演算アルゴリズムでのデータ処理の簡便さから、通
常系統周波数の電気角30゜、すなわち、600Hz(50Hz
系)、または720Hz(60Hz系)に選ばれている。 サンプルホールド(25)は、リレー演算アルゴリズム
上から同時刻のサンプリングデータが必要であるため第
3図にも示すように全入力チャンネルにサンプリングホ
ールド(25)が設けられており、時々刻々変化する入力
信号をA/D変換が終了するまで保持するものである。 この様にして電力系統の入力信号を処理し、ディジタ
ル処理部(9)でリレー演算を行う。 以上のような構成と入力信号処理を基に本発明による
自動監視方式の動作を以下に説明する。監視用信号(Ir
ef)は監視用信号回路で発生し、PCT入力に重畳される
形で、常時印加されている。ここで、監視用信号(Ire
f)の大きさは、PCT入力のフルケース、例えばCT入力の
場合は最大事故電流に対して充分に低いレベルとする。
これは、仮に監視用信号のレベルを、PCT入力の最大値
と同じとした場合、フィルタ(24)以後の回路の最大入
力はPCT入力と監視用信号(Iref)が加算される為、PCT
入力の最大値の2倍となり、系統からの小入力から大入
力に対して正しく回路動作させる為の、入力範囲設計
(ダイナミックレンジ設計)上、制約となる為である。 一方、監視用信号(Iref)の大きさをあまり小さくす
ると、フィルター(24)のゲイン変化などを検出しにく
くなる。 このように重畳された監視用信号(Iref)はフィルタ
(24)、SH(25)、MPX(26)を通り、A/D変換器(12)
により、ディジタル値に変換される。 A/D変換器(12)によりディジタルデータは、前述の
リレーアルゴリズム上、都合のよい周期、一般的には系
統周波数の電気角30゜間隔毎に、サンプリングされ、A/
D変換されたものである。これらのディジタルデータは
ディジタル処理部(9)により以下の処理を施し、フィ
ルタ(24)からA/D変換器(12)までの回路不良を検出
する。 〔A〕 監視用信号(Iref)成分を抽出する。 A/D変換器(12)のディジタルデータ出力にはPCT入力
と監視用信号(Iref)が重畳されたもので、PCT入力の
影響を受けずにアナログ入力回路の監視を行う為には、
PCT入力(系統入力)の周波数と監視用信号の周波数と
を弁別することにより、この監視用信号の周波数に対応
する信号(または監視用信号(Iref)成分)を抽出し、
出力する必要がある。監視用信号(Iref)の周波数を一
例として系統周波数の4倍とした場合の抽出方法につい
て説明する。系統周波数の電気角180゜分位相がずれた
データを加算するディジタルフィルターの周波数特性を
1式で表わせる。 1式に系統周波数(n=1)、監視用信号周波数(n
=4)を適用した結果は となり、系統周波数の信号は除去され、監視用信号周波
数の信号は2倍となって抽出されている。このようにし
て、PCT入力の周波数と監視用信号の周波数とを弁別す
ることにより、監視用信号成分を抽出し、出力すること
ができる。第5図は1式をグラフ表現したものである。
第5図でも解る通り、監視用信号周波数を系統周波数の
2倍とした場合でも同一処理で抽出可能であり、更に処
理方法をかえれば他の周波数とすることも可能である。 〔B〕 監視用信号の大きさから不良検出する。 〔A〕の処理により抽出した監視用信号(Iref)周波
数は、本例では、系統周波数の4倍としている。一方、
サンプリング周期すなわち、A/D変換する周期は系統周
波数の電気角30゜であるから、サンプリング周波数は系
統周波数の12倍、また監視用信号(Eref)周波数の3倍
となっており、サンプリング定理により、監視用信号の
大きさを、サンプリングデータから算出可能である。算
出した監視用信号の大きさから、フィルタ(24)からA/
D変換器(12)の不良検出を行う方法として、予め処理
部(9)の中に用意した規定値と比較する方法と、複数
の入力から抽出した監視用信号間で比較する方法があ
り、どちらも有効である。 以上の処理により、入力回路の不良検出が可能である
がリレー演算に使用するデータにとっては、監視用信号
(Iref)を除去し、系統周波数成分、すなわちPCT入力
を抽出する必要があり、以下の処理を施こしたデータを
リレー演算に使用する。ここでは一例として、前述の例
と同じく、監視用信号(Iref)周波数を系統周波数の4
倍としたケースについて説明する。 〔C〕 PCT入力成分を抽出する。 監視用信号周波数成分(系統周波数の4倍)を除去
し、PCT入力成分を抽出するため、2式で表わされるデ
ィジタルフィルター処理を施こす。 2式に系統周波数(n=1)、監視用信号周波数(n
=4)を適用した結果はとなり、監視用信号(Iref)を除去し、系統周波数成
分、すなわちPCT入力は 倍となって抽出されている。第6図は2式をグラフ表現
したものであるが、同じような原理を用いて種々の監視
用信号周波数に適用したり、数式が異なるディジタルフ
ィルタも考えられる。このような弁別回路そのものは公
知であり、これをこの発明では信号弁別回路と呼ぶ。 以上〔A〕,〔B〕および〔C〕の処理を施すことで
監視用信号(Iref)によるフィルタ(24)からA/D変換
器(12)に至るアナログ入力回路の不良検出を行い、か
つ、監視用信号(Iref)を重畳したことによる影響なし
で、リレー演算を行うことができる。 第7図にディジタル処理部(9)の機能ブロックを示
す。第7図において、(12)はA/D変換器、(81)〜(8
4)がディジタル処理部(9)であり、(81)は上記
〔A〕の処理を行うディジタルフィルタ、(82)は上記
〔B〕の処理を行う監視部、(83)は上記〔C〕の処理
を行うディジタルフィルタ、(84)はディジタルフィル
タ(83)の抽出出力から系統を保護する通常のリレー演
算を行うリレー演算部である。リレー演算部(84)の出
力は、送電線のしゃ断器等をトリップするトリップ回路
(図示せず。)へ供給され、監視部(82)の出力は、ア
ナログ入力部の不良を警報する警報回路(図示せず。)
へ供給されることは言うまでもない。 なお、監視用信号周波数は系統周波数の4倍に限られ
ないことは先に述べた通りであるが、系統周波数と同一
とすることはできない。すなわち、系統周波数成分と監
視用信号周波数成分の除去ならびに抽出ができないから
である。また監視用信号周波数は折返し周波数以上とす
ると、フィルタ(24)によりほとんど除去されるため、
抽出ができない。 また、以上の実施例では、監視用信号発生回路とし
て、メモリ(42)とD/A変換器(43)を組合せた例を示
したが、予め任意に定められた出力レベルと周波数をも
った信号出力が得られるものであれば、どのようなもの
でもよい。例えばウィーンブリッジ発振器、あるいは矩
形波とローパスフィルターを組み合せた回路等が考えら
れる。 〔発明の効果〕 この発明は、監視用信号の基本周波数をアナログ信号
の基本周波数より高く、A/D変換器のサンプリング周波
数に基づく折返し周波数より低い値とし、かつ、この周
波数の差を利用して前記2つの信号を分離する信号弁別
回路を用いて、前記2つの信号が正確に分離できるよう
にしたことにより、監視用信号を常時、連続的に重畳す
る事ができるようになり、監視を常時、連続的に行い、
監視とアナログ信号の入力、A/D変換とが同時に行える
という効果が得られる。
不良検出を行うための監視装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来例えばディジタル保護継電器等、ディジタル処理
装置のアナログ入力部の不良検出装置として、例えば特
開昭53−6855号公報に記載されるものがある。 第1図、および第2図に従来の2つの方式の構成を示
す。まず、第1図において、送電線路(1)に設けられ
たCT(2)およびPT(3)は入力切替装置(8)の入力
接点S1,S1′にそれぞれ接続されている。(4)は点検
のために設けた模擬送電線で、点検用の電源(5)CT
(7)、およびリアクトル(6)で構成されている。CT
(7)およびリアクトル(6)は切替装置(8)の入力
接点S2,S2′にそれぞれ接続されている。そして、切替
装置(8)の切替接点S,S′はそれぞれA/D変換器(1
1),(12)を通じて、ディジタル演算処理部(9)に
導びかれている。 即ち、点検を行う際には、切替装置(8)の切替接点
S,S′を送電線(1)のCT(2)、PT(3)に接続され
た入力接点S1,S1′側から模擬送電線(4)のCT
(7)、リアクトル(6)に接続された入力接点S2,
S2′側に切替える。模擬送電線(4)の点検用の電流,
電圧は点検用の電源(5)によって供給されていて、A/
D変換器(11),(12)の入力となる電流,電圧の大き
さはそれぞれCT(7)およびリアクトル(6)のタップ
を選択することにより調整でき、所定の点検用信号を得
るようになっている。 切替装置(8)を介した電流,電圧は、それぞれA/D
変換器(11),(12)によりディジタル量に変換され
て、ディジタル処理部(9)に導びかれる。通常時、デ
ィジタル処理部(9)の出力は、トリップ回路へ導びか
れ、しゃ断器によって送電線(1)がしゃ断される。点
検時においては、ディジタル処理部(9)は、A/D変換
器(11),(12)の出力(点検入力時A/D変換値)と、
あらかじめ用意された基準とを、比較し、これらが一致
しない場合には警報回路へ出力を出す。 一方、特開昭53−6855号公報に示された別の従来方式
を第2図により説明する。第1図と同一部分は同一符号
で示す。第2図において、(13),(14)は点検入力の
ディジタルデータを格納したメモリ回路である。A/D変
換器(11),(12)は、送電線(1)に設けられたCT
(2)と切替装置(8)の一方の入力接点S1との間、お
よびPT(3)と切替装置(8)の他方の入力接点S1′と
の間にそれぞれ設けられている。また、切替装置(8)
の入力接点S2,S2′にはそれぞれメモリ回路(13),(1
4)が接続されている。入力接点S1,S1′、及びS2,S2′
を切替える切替接点S,S′の出力側は、直接、ディジタ
ル処理部(9)に接続されている。 この装置において、点検を行う際には、切替装置
(8)の切替接点S,S′を接点S1,S1′側から接点S2,
S2′側に切替ることにより、上記メモリ回路(13),
(14)が切替装置(8)を介して、ディジタル処理部
(9)に接続され、点検用の電流,電圧値がディジタル
量で、上記メモリ回路(13),(14)より、ディジタル
処理部(9)に導びかれる。 〔発明が解決しようとする課題〕 従来の方式は以上のように構成されているので以下の
問題点があった。 第1図に示した従来方式では、模擬送電線を設ける必
要があるため、電源、リアクトル、CT等が必要であり、
点検のための装置が大掛りとなる他、点検中は、送電線
の電流,電圧値をディジタル処理部に導くことができな
いため、保護リレー機能が停止し、この間に送電線にお
いて系統事故が発生した場合は、これを検出し導電線を
保護できない。 次に、第2図に示した従来方式では、点検入力をA/D
変換器などの後に入れるため、A/D変換部より以前の部
位の不良検出ができない。 更に第1図および第2図に共通して、一定周期で点検
を実施するため、不良が発生しても、その検出までに、
系統事故と遭遇する可能性があるため、不良検出方式と
して十分でない。この発明は上記課題を解消するために
なされたもので、点検、監視の周期をほぼ連続と見なせ
る程度にきわめて短くし、かつ、点検、監視中にもアナ
ログ信号の入力とA/D変換がとぎれることがないアナロ
グ信号入力回路の連続監視装置を得るものである。 〔課題を解決するための手段〕 この発明は、既知の基本周波数を有するアナログ信号
を入力し、所定のサンプリング周波数でA/D変換する回
路の動作を監視するアナログ入力回路の連続監視装置で
あって、前記アナログ信号に所定の基本周波数を有する
監視用信号を重畳する信号重畳回路と、この重累された
信号が入力され、上記サンプリング周波数の折返し周波
数より高い周波数成分を除去するアナログフィルタと、
このアナログフィルタの出力信号を上記サンプリング周
波数でディジタル信号に変換するA/D変換器と、上記デ
ィジタル信号に含まれる上記監視用信号を抽出し出力す
るディジタルフィルタと、この監視用信号の大きさを監
視する監視部とを備えたものにおいて、 上記監視用信号の基本周波数は上記アナログ信号の基
本周波数より高く、上記サンプリング周波数に基づく折
返し周波数より低い周波数とし、かつ、上記ディジタル
フィルタは上記周波数の差を利用して上記アナログ信号
と上記監視用信号とを弁別する信号弁別回路を有し、か
つ、上記監視用信号は連続して重畳するものである。 〔作用〕 アナログ信号の基本周波数より高く、A/D変換器のサ
ンプリング周波数に基づく折返し周波数より低い基本周
波数の監視用信号を用い、かつ、この周波数の差を利用
して信号を弁別するディジタルフィルタを用いたことに
より、アナログ信号と監視用信号との分離が正確に行え
る。このことが更に、監視用信号を常に、連続的に重畳
できるように作用する。これによって監視が常に行わ
れ、かつ、監視中にもアナログ信号の入力とA/D変換と
が可能となる。 〔発明の実施例〕 以下、この発明をディジタル保護継電器のアナログ入
力回路の監視装置を例に説明する。系統の電圧入力は常
時、一定値以上の入力があって、その値を監視すること
により、アナログ入力回路の不良検出する方法が種々実
施されているが、電流入力など常時、一定値以上の入力
が期待できない入力回路は、強制的になんらかの入力を
印加して、不良検出する必要があり、本発明は、この入
力印加方式と、その入力を監視して、不良検出する処理
について、新規方式を提案するものである。 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第
3図において、監視用信号回路(図示せず)の監視用信
号Irefは、系統からのPT,CT入力(以下略してPCT入力と
呼称する)とともに、アナログフィルタ即ちフィルタ
(24)に入力される。ここで、PT,CT入力は第1図,第
2図にて説明した送電線のPT(8),CT(2)から入力
される入力信号のことであり、略してPCT入力Isとして
説明する。監視用信号とPCT入力(系統入力)は重畳さ
れ(これを信号重畳回路と呼ぶ)、フィルタ(24)を通
った監視用信号とPCT入力が重畳した出力がサンプルホ
ールド(25)により、あらかじめ定められた任意の一定
周期で、一定時間保持される。そして、マルチプレクサ
(26)でこのサンプルホールド(25)で保持した電圧信
号を順次切換えて、A/D変換器(12)に導びかれる。A/D
変換器(12)により、ディジタル量に変換されたデータ
は、ディジタル処理部(9)により、演算処理される。
(31)は不良検出したことを知らせる警報出力である。 ここで、サンプルホールド(25)は略して“SH"と、
マルチプレクサ(26)は略して“MPX"と以下の説明では
呼称する。また、アナログ入力回路は、フィルタ(2
4)、サンプルホールド(25)、マルチプレクサ(26)
およびA/D変換器(12)により構成される。 第4図は、監視用信号を出力する監視用信号回路の1
例を示したものでメモリ(42)内に記憶している信号波
形のデータを、任意の周期でD/A変換器(43)に出力
し、監視用の交流出力信号を得るもので、発振器(41)
の周波数を変化させることにより任意の周波数の交流信
号をD/A変換器(43)から得ることができる回路であ
る。以下その動作について説明する。カウンタ(40)は
発振器(41)のクロックで1ずつカウントアップする。
例えば、その出力が8本の場合、2進級表現で“000000
00"から“11111111"まで、10進級表現で、“0"〜“255"
までカウントする。実際の出力本数はメモリ(42)のア
ドレス本数に合わせる。メモリ(42)はカウンタ(40)
の出力をアドレスとして、そのアドレスに対応し、予め
書込まれたディジタルデータを、D/A変換器(43)に出
力する。D/A変換器(43)はメモリ(42)からのディジ
タルデータを一定の規則に従ってアナログデータに変換
し、これが監視用信号となる。ここで、監視用信号は、
メモリ(42)に書き込むディジタルデータにより、任意
の波形とすることができ、また、発振器(41)の周波数
により、任意の信号周波数とすることができる。監視用
信号の波形、周波数は以上のように、メモリ(42)に書
き込まれたディジタルデータと発振器(41)の周波数で
決まるが、メモリ(42)の書込みデータは変動すること
はなく、発振器も水晶発振器等、発振周波数変化がほと
んどないものを使用することにより、波形、周波数の変
動のない高精度の監視信号を得ることができる。 第4図の構成部品コストについて、発振器(41)は実
際には、第3図に示すところのディジタル処理部(9)
の中にある水晶発振器と共用できるため、専用に設ける
必要はない。なお、ディジタル処理部(9)はマイクロ
プロセッサを中心として構成しており、その動作用に水
晶発振器を備えている。メモリ(42)は、比較的小容量
のものでよいことと、最近の半導体技術の進歩から、安
価に入手できるようになっている。D/A変換器(43)
も、8ビット前後で低速のものでよく、その結果第4図
に示す構成は第1図に示した模擬送電線(4)などに比
べ、非常に安価に構成できる。 次に、第3図において本発明の動作説明に入る前に、
ディジタル保護継電器の系統事故を検出するための基本
的な入力信号処理について説明する。 まず、電力系統の故障を検出するため、PT・PCから電
圧電流信号PCT入力Isを取り込み、ディジタル処理部
(9)で処理可能な形態にまで、信号変換処理を行う。 PCT入力Isは、電力系統の電圧,電流値が最大となる
時、それらの信号をA/D変換器(12)のフルスケールに
適した値にレベル変換したものを用いる。 ディジタル保護継電器では種々のリレー特性から要求
される総合的フィルタ特性をディジタル処理とアナログ
処理の組合せで実現する。アナログフィルタ(24)は折
り返し周波数以上の高調波成分の除去を主目的としてい
る。 ディジタル保護継電器では、リレー特性上必要な周波
数帯域を考慮して、フィルタ(24)では、折り返し周波
数より高い周波数成分は完全に無視できる程度まで減衰
させる。このようなフィルタ(24)を通過させた後の入
力信号をSH(16)でサンプリングし、ディジタル値に変
換する様に処理する。サンプリング周波数は、サンプリ
ング定理等をふまえ、かつCPUの演算処理能力およびリ
レー演算アルゴリズムでのデータ処理の簡便さから、通
常系統周波数の電気角30゜、すなわち、600Hz(50Hz
系)、または720Hz(60Hz系)に選ばれている。 サンプルホールド(25)は、リレー演算アルゴリズム
上から同時刻のサンプリングデータが必要であるため第
3図にも示すように全入力チャンネルにサンプリングホ
ールド(25)が設けられており、時々刻々変化する入力
信号をA/D変換が終了するまで保持するものである。 この様にして電力系統の入力信号を処理し、ディジタ
ル処理部(9)でリレー演算を行う。 以上のような構成と入力信号処理を基に本発明による
自動監視方式の動作を以下に説明する。監視用信号(Ir
ef)は監視用信号回路で発生し、PCT入力に重畳される
形で、常時印加されている。ここで、監視用信号(Ire
f)の大きさは、PCT入力のフルケース、例えばCT入力の
場合は最大事故電流に対して充分に低いレベルとする。
これは、仮に監視用信号のレベルを、PCT入力の最大値
と同じとした場合、フィルタ(24)以後の回路の最大入
力はPCT入力と監視用信号(Iref)が加算される為、PCT
入力の最大値の2倍となり、系統からの小入力から大入
力に対して正しく回路動作させる為の、入力範囲設計
(ダイナミックレンジ設計)上、制約となる為である。 一方、監視用信号(Iref)の大きさをあまり小さくす
ると、フィルター(24)のゲイン変化などを検出しにく
くなる。 このように重畳された監視用信号(Iref)はフィルタ
(24)、SH(25)、MPX(26)を通り、A/D変換器(12)
により、ディジタル値に変換される。 A/D変換器(12)によりディジタルデータは、前述の
リレーアルゴリズム上、都合のよい周期、一般的には系
統周波数の電気角30゜間隔毎に、サンプリングされ、A/
D変換されたものである。これらのディジタルデータは
ディジタル処理部(9)により以下の処理を施し、フィ
ルタ(24)からA/D変換器(12)までの回路不良を検出
する。 〔A〕 監視用信号(Iref)成分を抽出する。 A/D変換器(12)のディジタルデータ出力にはPCT入力
と監視用信号(Iref)が重畳されたもので、PCT入力の
影響を受けずにアナログ入力回路の監視を行う為には、
PCT入力(系統入力)の周波数と監視用信号の周波数と
を弁別することにより、この監視用信号の周波数に対応
する信号(または監視用信号(Iref)成分)を抽出し、
出力する必要がある。監視用信号(Iref)の周波数を一
例として系統周波数の4倍とした場合の抽出方法につい
て説明する。系統周波数の電気角180゜分位相がずれた
データを加算するディジタルフィルターの周波数特性を
1式で表わせる。 1式に系統周波数(n=1)、監視用信号周波数(n
=4)を適用した結果は となり、系統周波数の信号は除去され、監視用信号周波
数の信号は2倍となって抽出されている。このようにし
て、PCT入力の周波数と監視用信号の周波数とを弁別す
ることにより、監視用信号成分を抽出し、出力すること
ができる。第5図は1式をグラフ表現したものである。
第5図でも解る通り、監視用信号周波数を系統周波数の
2倍とした場合でも同一処理で抽出可能であり、更に処
理方法をかえれば他の周波数とすることも可能である。 〔B〕 監視用信号の大きさから不良検出する。 〔A〕の処理により抽出した監視用信号(Iref)周波
数は、本例では、系統周波数の4倍としている。一方、
サンプリング周期すなわち、A/D変換する周期は系統周
波数の電気角30゜であるから、サンプリング周波数は系
統周波数の12倍、また監視用信号(Eref)周波数の3倍
となっており、サンプリング定理により、監視用信号の
大きさを、サンプリングデータから算出可能である。算
出した監視用信号の大きさから、フィルタ(24)からA/
D変換器(12)の不良検出を行う方法として、予め処理
部(9)の中に用意した規定値と比較する方法と、複数
の入力から抽出した監視用信号間で比較する方法があ
り、どちらも有効である。 以上の処理により、入力回路の不良検出が可能である
がリレー演算に使用するデータにとっては、監視用信号
(Iref)を除去し、系統周波数成分、すなわちPCT入力
を抽出する必要があり、以下の処理を施こしたデータを
リレー演算に使用する。ここでは一例として、前述の例
と同じく、監視用信号(Iref)周波数を系統周波数の4
倍としたケースについて説明する。 〔C〕 PCT入力成分を抽出する。 監視用信号周波数成分(系統周波数の4倍)を除去
し、PCT入力成分を抽出するため、2式で表わされるデ
ィジタルフィルター処理を施こす。 2式に系統周波数(n=1)、監視用信号周波数(n
=4)を適用した結果はとなり、監視用信号(Iref)を除去し、系統周波数成
分、すなわちPCT入力は 倍となって抽出されている。第6図は2式をグラフ表現
したものであるが、同じような原理を用いて種々の監視
用信号周波数に適用したり、数式が異なるディジタルフ
ィルタも考えられる。このような弁別回路そのものは公
知であり、これをこの発明では信号弁別回路と呼ぶ。 以上〔A〕,〔B〕および〔C〕の処理を施すことで
監視用信号(Iref)によるフィルタ(24)からA/D変換
器(12)に至るアナログ入力回路の不良検出を行い、か
つ、監視用信号(Iref)を重畳したことによる影響なし
で、リレー演算を行うことができる。 第7図にディジタル処理部(9)の機能ブロックを示
す。第7図において、(12)はA/D変換器、(81)〜(8
4)がディジタル処理部(9)であり、(81)は上記
〔A〕の処理を行うディジタルフィルタ、(82)は上記
〔B〕の処理を行う監視部、(83)は上記〔C〕の処理
を行うディジタルフィルタ、(84)はディジタルフィル
タ(83)の抽出出力から系統を保護する通常のリレー演
算を行うリレー演算部である。リレー演算部(84)の出
力は、送電線のしゃ断器等をトリップするトリップ回路
(図示せず。)へ供給され、監視部(82)の出力は、ア
ナログ入力部の不良を警報する警報回路(図示せず。)
へ供給されることは言うまでもない。 なお、監視用信号周波数は系統周波数の4倍に限られ
ないことは先に述べた通りであるが、系統周波数と同一
とすることはできない。すなわち、系統周波数成分と監
視用信号周波数成分の除去ならびに抽出ができないから
である。また監視用信号周波数は折返し周波数以上とす
ると、フィルタ(24)によりほとんど除去されるため、
抽出ができない。 また、以上の実施例では、監視用信号発生回路とし
て、メモリ(42)とD/A変換器(43)を組合せた例を示
したが、予め任意に定められた出力レベルと周波数をも
った信号出力が得られるものであれば、どのようなもの
でもよい。例えばウィーンブリッジ発振器、あるいは矩
形波とローパスフィルターを組み合せた回路等が考えら
れる。 〔発明の効果〕 この発明は、監視用信号の基本周波数をアナログ信号
の基本周波数より高く、A/D変換器のサンプリング周波
数に基づく折返し周波数より低い値とし、かつ、この周
波数の差を利用して前記2つの信号を分離する信号弁別
回路を用いて、前記2つの信号が正確に分離できるよう
にしたことにより、監視用信号を常時、連続的に重畳す
る事ができるようになり、監視を常時、連続的に行い、
監視とアナログ信号の入力、A/D変換とが同時に行える
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の点検装置構成図、第3図
は、この発明の一実施例を示すブロック図、第4図はそ
の監視用信号発生回路の一例を示すブロック図、第5図
及び第6図は処理部におけるディジタルフィルターの周
波数特性を説明するための特性図、第7図は、本発明に
おけるディジタル処理部の機能ブロックを示す図であ
る。 (24)……フィルター、(25)……サンプルホールド、
(26)……マルチプレクサ、(12)……A/D変換器、
(9)……ディジタル処理部。
は、この発明の一実施例を示すブロック図、第4図はそ
の監視用信号発生回路の一例を示すブロック図、第5図
及び第6図は処理部におけるディジタルフィルターの周
波数特性を説明するための特性図、第7図は、本発明に
おけるディジタル処理部の機能ブロックを示す図であ
る。 (24)……フィルター、(25)……サンプルホールド、
(26)……マルチプレクサ、(12)……A/D変換器、
(9)……ディジタル処理部。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.既知の基本周波数を有するアナログ信号を入力し、
所定のサンプリング周波数でA/D変換する回路の動作を
監視するアナログ入力回路の連続監視装置であって、上
記アナログ信号に所定の基本周波数を有する監視用信号
を重畳する信号重畳回路と、 この重畳された信号が入力され、上記サンプリング周波
数の折返し周波数より高い周波数成分を除去するアナロ
グフィルタと、 このアナログフィルタの出力信号を上記サンプリング周
波数でディジタル信号に変換するA/D変換器と、 上記ディジタル信号に含まれる上記監視用信号を抽出し
出力するディジタルフィルタと、 この監視用信号の大きさを監視する監視部とを備えたも
のにおいて、 上記監視用信号の基本周波数は上記アナログ信号の基本
周波数より高く、上記サンプリング周波数にもとづく折
返し周波数より低い周波数とし、かつ、上記ディジタル
フィルターは上記周波数の差を利用して上記アナログ信
号と上記監視用信号とを弁別する信号弁別回路を有する
とともに、上記監視用信号は連続して重畳するものであ
ることを特徴とするアナログ入力回路の連続監視装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59086688A JPS60229620A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
JP2092490A JP2773377B2 (ja) | 1984-04-26 | 1990-04-05 | アナログ入力回路の連続監視回路 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59086688A JPS60229620A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
JP2092490A JP2773377B2 (ja) | 1984-04-26 | 1990-04-05 | アナログ入力回路の連続監視回路 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP59086688A Division JPS60229620A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0398417A JPH0398417A (ja) | 1991-04-24 |
JP2773377B2 true JP2773377B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=61558583
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP59086688A Granted JPS60229620A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
JP2092490A Expired - Fee Related JP2773377B2 (ja) | 1984-04-26 | 1990-04-05 | アナログ入力回路の連続監視回路 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59086688A Granted JPS60229620A (ja) | 1984-04-26 | 1984-04-26 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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JPS60229620A (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-15 | 三菱電機株式会社 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
JPS61121714A (ja) * | 1984-11-15 | 1986-06-09 | 三菱電機株式会社 | デイジタル保護継電器の自動監視装置 |
JPS62181617A (ja) * | 1986-02-03 | 1987-08-10 | 三菱電機株式会社 | デイジタル保護継電器の監視方式 |
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JP3019607B2 (ja) * | 1992-06-04 | 2000-03-13 | 株式会社東芝 | 過電流継電器 |
JP2012222846A (ja) * | 2011-04-04 | 2012-11-12 | Hitachi Ltd | ディジタル保護制御装置 |
JP5596615B2 (ja) * | 2011-04-22 | 2014-09-24 | 株式会社日立製作所 | ディジタル形保護リレー装置 |
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JP2017069995A (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 株式会社日立製作所 | ディジタル保護制御装置 |
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JPS5780217A (en) * | 1980-11-04 | 1982-05-19 | Tokyo Shibaura Electric Co | Digital protection relay |
JPS60229620A (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-15 | 三菱電機株式会社 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
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1984
- 1984-04-26 JP JP59086688A patent/JPS60229620A/ja active Granted
-
1990
- 1990-04-05 JP JP2092490A patent/JP2773377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60229620A (ja) | 1985-11-15 |
JPH0379932B2 (ja) | 1991-12-20 |
JPH0398417A (ja) | 1991-04-24 |
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---|---|---|---|
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