JPH11224585A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
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- JPH11224585A JPH11224585A JP2370598A JP2370598A JPH11224585A JP H11224585 A JPH11224585 A JP H11224585A JP 2370598 A JP2370598 A JP 2370598A JP 2370598 A JP2370598 A JP 2370598A JP H11224585 A JPH11224585 A JP H11224585A
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- insulating case
- circuit breaker
- insulating
- slider
- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】絶縁ケースや絶縁カバーを形成している熱可塑
性樹脂材料の可撓性を利用して、ねじやばねなどの部品
を省略する。 【解決手段】主回路を開閉する遮断機構を収納した絶縁
ケース2と、この絶縁ケース2を覆う絶縁カバー1とを
備え、絶縁ケース2と絶縁カバー1とがいずれも熱可塑
性樹脂よりなる回路遮断器において、互いに嵌合可能な
凸部21と嵌合穴20とがそれぞれ絶縁ケース2と絶縁
カバー1との一方ずつに設けられる。
性樹脂材料の可撓性を利用して、ねじやばねなどの部品
を省略する。 【解決手段】主回路を開閉する遮断機構を収納した絶縁
ケース2と、この絶縁ケース2を覆う絶縁カバー1とを
備え、絶縁ケース2と絶縁カバー1とがいずれも熱可塑
性樹脂よりなる回路遮断器において、互いに嵌合可能な
凸部21と嵌合穴20とがそれぞれ絶縁ケース2と絶縁
カバー1との一方ずつに設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主回路の過電流
を検出し、その主回路を遮断する機構を備えた回路遮断
器に関し、特に、熱可塑性樹脂の可撓性を利用して、ね
じやばねなどの部品を省略した回路遮断器に関する。
を検出し、その主回路を遮断する機構を備えた回路遮断
器に関し、特に、熱可塑性樹脂の可撓性を利用して、ね
じやばねなどの部品を省略した回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の回路遮断器の構成を示
す側面図である。遮断機構を内蔵した絶縁ケース2に絶
縁カバー1が被さっている。絶縁ケース2および絶縁カ
バー1は、ともに熱硬化性樹脂で成形されている。絶縁
カバー1の上面からは、手動で開閉操作するためのハン
ドル3が出ている。また、絶縁ケース2の底面は中央部
に段差2Lが形成され、この段差2Lの部分に一対の係
止溝4A、5Aが形成されている。この係止溝4A、5
Aは、配電盤などに取り付けられる図示されていないレ
ールに嵌合され回路遮断器を配電盤などに固定するため
のものであって、後で詳述される。
す側面図である。遮断機構を内蔵した絶縁ケース2に絶
縁カバー1が被さっている。絶縁ケース2および絶縁カ
バー1は、ともに熱硬化性樹脂で成形されている。絶縁
カバー1の上面からは、手動で開閉操作するためのハン
ドル3が出ている。また、絶縁ケース2の底面は中央部
に段差2Lが形成され、この段差2Lの部分に一対の係
止溝4A、5Aが形成されている。この係止溝4A、5
Aは、配電盤などに取り付けられる図示されていないレ
ールに嵌合され回路遮断器を配電盤などに固定するため
のものであって、後で詳述される。
【0003】図12は、図11の平面図である。絶縁ケ
ース2の両側に端子板8および端子板9が設けられてい
る。端子板8は図示されていない主回路の電源側に、端
子板9は主回路の負荷側にそれぞれ接続するためのもの
である。ハンドル3を左側に倒せば主回路が閉成され、
ハンドル3を右側に倒せば主回路が開成され、図12は
主回路が閉成されている状態である。絶縁カバー1と絶
縁ケース2とは、4個のタッピングねじ7によって互い
に固定されている。すなわち、タッピングねじ7が絶縁
カバー1の図示されていない貫通穴に通された後、絶縁
ケース2の図示されていないねじ穴に嵌合され絶縁カバ
ー1と絶縁ケース2とがねじ止めされている。
ース2の両側に端子板8および端子板9が設けられてい
る。端子板8は図示されていない主回路の電源側に、端
子板9は主回路の負荷側にそれぞれ接続するためのもの
である。ハンドル3を左側に倒せば主回路が閉成され、
ハンドル3を右側に倒せば主回路が開成され、図12は
主回路が閉成されている状態である。絶縁カバー1と絶
縁ケース2とは、4個のタッピングねじ7によって互い
に固定されている。すなわち、タッピングねじ7が絶縁
カバー1の図示されていない貫通穴に通された後、絶縁
ケース2の図示されていないねじ穴に嵌合され絶縁カバ
ー1と絶縁ケース2とがねじ止めされている。
【0004】図13は、図11の底面図である。絶縁ケ
ース2の底面には段差2Lが2個所設けられ、中央部が
多少凹んでいる。左側の段差2Lの部分に図11で示し
たような係止溝4Aを形成する係止部4が2つ設けられ
ている。一方、右側の段差2Lの部分に、もう一つの係
止溝5A(図11)を形成するスライダ5が設けられ、
このスライダ5は、後述されるように絶縁ケース2の底
面に沿って左右に数mm移動可能に取り付けられてい
る。
ース2の底面には段差2Lが2個所設けられ、中央部が
多少凹んでいる。左側の段差2Lの部分に図11で示し
たような係止溝4Aを形成する係止部4が2つ設けられ
ている。一方、右側の段差2Lの部分に、もう一つの係
止溝5A(図11)を形成するスライダ5が設けられ、
このスライダ5は、後述されるように絶縁ケース2の底
面に沿って左右に数mm移動可能に取り付けられてい
る。
【0005】図14は、図13のスライダ5の構成を示
す分解斜視図である。この図は、絶縁ケース2を逆にし
て、底面側を斜め上から見た図である。スライダ5の左
側先端には斜面5Bが形成されるとともに、図11で示
したような係止溝5Aが切り欠かれている。また、スラ
イダ5の両脇にはガイド板5Cが設けられるとともに、
スライド穴5Dが上下に貫通している。さらに、スライ
ダ5の右側端部には、摘まみ部5Kが突設されている。
一方、絶縁ケース2の底面の右側端部には、スライド穴
5Dに嵌合されるスライド突起2Aが突設されている。
また、絶縁ケース2の底面の段差2Lには、スライダ5
のガイド板5Cが嵌まるガイド溝2Bが形成されるとと
もに、幅Bだけ開口している。この開口部にスライダ5
が嵌め合いになるように、スライダ5の幅Aが決められ
ている。
す分解斜視図である。この図は、絶縁ケース2を逆にし
て、底面側を斜め上から見た図である。スライダ5の左
側先端には斜面5Bが形成されるとともに、図11で示
したような係止溝5Aが切り欠かれている。また、スラ
イダ5の両脇にはガイド板5Cが設けられるとともに、
スライド穴5Dが上下に貫通している。さらに、スライ
ダ5の右側端部には、摘まみ部5Kが突設されている。
一方、絶縁ケース2の底面の右側端部には、スライド穴
5Dに嵌合されるスライド突起2Aが突設されている。
また、絶縁ケース2の底面の段差2Lには、スライダ5
のガイド板5Cが嵌まるガイド溝2Bが形成されるとと
もに、幅Bだけ開口している。この開口部にスライダ5
が嵌め合いになるように、スライダ5の幅Aが決められ
ている。
【0006】図14において、スライダ5のスライド穴
5Dにスライド突起2Aを嵌合させた後、スライダ5を
左下側へずらし、スライダ5のガイド板5Cをガイド溝
2Bに嵌合させ、さらに、スライダ5を左下側へずらし
てスライダ5の斜面5Bがガイド溝2Bから突き出るま
で移動させる。その後、コイルばね6をスライド穴5D
に挿入し、コイルばね6の右上端をスライド突起2Aに
設けられた突起部6Aに嵌め込む。一方、コイルばね6
の左下端もスライド穴5D内の図示されていない突起部
に嵌め込む。それによって、スライダ5が、絶縁ケース
2底面にそって移動可能に絶縁ケース2に取り付けられ
る。コイルばね6は、スライダ5を常時左下方へ付勢さ
せるように作用し、スライダ5は、スライド突起2Aが
スライド穴5D内の右上端部の内壁5Lと当接した位置
で停まっている。
5Dにスライド突起2Aを嵌合させた後、スライダ5を
左下側へずらし、スライダ5のガイド板5Cをガイド溝
2Bに嵌合させ、さらに、スライダ5を左下側へずらし
てスライダ5の斜面5Bがガイド溝2Bから突き出るま
で移動させる。その後、コイルばね6をスライド穴5D
に挿入し、コイルばね6の右上端をスライド突起2Aに
設けられた突起部6Aに嵌め込む。一方、コイルばね6
の左下端もスライド穴5D内の図示されていない突起部
に嵌め込む。それによって、スライダ5が、絶縁ケース
2底面にそって移動可能に絶縁ケース2に取り付けられ
る。コイルばね6は、スライダ5を常時左下方へ付勢さ
せるように作用し、スライダ5は、スライド突起2Aが
スライド穴5D内の右上端部の内壁5Lと当接した位置
で停まっている。
【0007】図15は、図11の回路遮断器をレールに
固定させる経過を示す側面図である。レール10は、幅
方向(図の左右方向)の両側に突出する一対の突条10
A,10Bを備えている。このレール10は制御盤など
の内部に固定され、回路遮断器や漏電遮断器などの電気
機器を制御盤内に収納固定するためのものである。した
がって、レール10の幅や突条10A,10Bの構成は
IEC規格やDIN規格などによって規定されてあり、
どの電気機器でもこのレール10に取り付けることがで
きるようになっている。係止部4で形成された係止溝4
Aにレール10の突条10Aを嵌め込むとともに、レー
ル10の突条10Bをスライダ5の斜面5B(図14)
に当てる。この状態で、回路遮断器の右側を下方へ押す
と、突条10Bがスライダ5の斜面5Bに沿いながらス
ライダ5を右側へ押す。それによって、スライダ5が一
旦右側へ移動するので、レール10の突条10Bがスラ
イダ5で形成された係止溝5Aにレール10の突条10
Bが嵌まり込む。
固定させる経過を示す側面図である。レール10は、幅
方向(図の左右方向)の両側に突出する一対の突条10
A,10Bを備えている。このレール10は制御盤など
の内部に固定され、回路遮断器や漏電遮断器などの電気
機器を制御盤内に収納固定するためのものである。した
がって、レール10の幅や突条10A,10Bの構成は
IEC規格やDIN規格などによって規定されてあり、
どの電気機器でもこのレール10に取り付けることがで
きるようになっている。係止部4で形成された係止溝4
Aにレール10の突条10Aを嵌め込むとともに、レー
ル10の突条10Bをスライダ5の斜面5B(図14)
に当てる。この状態で、回路遮断器の右側を下方へ押す
と、突条10Bがスライダ5の斜面5Bに沿いながらス
ライダ5を右側へ押す。それによって、スライダ5が一
旦右側へ移動するので、レール10の突条10Bがスラ
イダ5で形成された係止溝5Aにレール10の突条10
Bが嵌まり込む。
【0008】図16は、図11の回路遮断器がレール1
0に固定された状態を示す側面図である。レール10の
突条10Bが係止溝5Aに嵌まり込むと、スライダ5内
のコイルばね6(図14)によって、スライダ5が突条
10Bを左方へ押圧するので回路遮断器がレール10に
固定される。図16の状態から回路遮断器をレール10
から取り外す場合には、スライダ5の摘まみ部5Kを右
方へ引けば、スライダ5が右方へ移動し、レール10の
突条10Bが係止溝5Aから開放されて回路遮断器がレ
ール10から外れる。スライダ5は、前述のように常時
左方へ付勢されているので、図15のような元の位置に
戻る。なお、スライダ5は、数mm程度移動可能ならば
よい。
0に固定された状態を示す側面図である。レール10の
突条10Bが係止溝5Aに嵌まり込むと、スライダ5内
のコイルばね6(図14)によって、スライダ5が突条
10Bを左方へ押圧するので回路遮断器がレール10に
固定される。図16の状態から回路遮断器をレール10
から取り外す場合には、スライダ5の摘まみ部5Kを右
方へ引けば、スライダ5が右方へ移動し、レール10の
突条10Bが係止溝5Aから開放されて回路遮断器がレ
ール10から外れる。スライダ5は、前述のように常時
左方へ付勢されているので、図15のような元の位置に
戻る。なお、スライダ5は、数mm程度移動可能ならば
よい。
【0009】なお、スライダとしては、従来、異なる構
成のものも存在するが、いずれの場合もスライダをレー
ル側に付勢させるための部品として、金属性のコイルば
ねやワイヤばねが使用されている。図17は、図11の
回路遮断器内部の遮断機構を示す一部破砕側面図であ
る。すなわち、回路遮断器の側面の一部を破砕し、内部
の遮断機構を見た図である。左側の端子板8は、図示さ
れていない電源側の主回路に接続され、右側の端子板9
は、図示されていない負荷側の主回路に接続される。端
子板8は固定接点16に接続され、可動接点15と検出
コイル11を介して端子板9に接続されている。図16
は主回路を閉成状態にしている場合の構成であるが、主
回路に過電流が流れると検出コイル11が機械機構13
を動作させて可動接点15を時計回りに回動させる。そ
れによって、可動接点15と固定接点16とが開離し主
回路が遮断される。なお、この回路遮断器は、ハンドル
3を手動で時計回りに回動させることによっても、可動
接点15と固定接点16とを開離させることができる。
成のものも存在するが、いずれの場合もスライダをレー
ル側に付勢させるための部品として、金属性のコイルば
ねやワイヤばねが使用されている。図17は、図11の
回路遮断器内部の遮断機構を示す一部破砕側面図であ
る。すなわち、回路遮断器の側面の一部を破砕し、内部
の遮断機構を見た図である。左側の端子板8は、図示さ
れていない電源側の主回路に接続され、右側の端子板9
は、図示されていない負荷側の主回路に接続される。端
子板8は固定接点16に接続され、可動接点15と検出
コイル11を介して端子板9に接続されている。図16
は主回路を閉成状態にしている場合の構成であるが、主
回路に過電流が流れると検出コイル11が機械機構13
を動作させて可動接点15を時計回りに回動させる。そ
れによって、可動接点15と固定接点16とが開離し主
回路が遮断される。なお、この回路遮断器は、ハンドル
3を手動で時計回りに回動させることによっても、可動
接点15と固定接点16とを開離させることができる。
【0010】図18は、図17の端子板8の取り付け構
造を示す要部分解断面図である。端子板8は、階段状に
折り曲げられた金属板よりなり、右端に固定接点16が
固着されるとともに、ねじ穴8A,8Bを備えている。
絶縁ケース2にも穴2Dが形成されている。取付けねじ
17は、絶縁ケース2の穴2Dに通された後、端子板8
のねじ穴8Aにねじ止めされる。それによって、端子板
8が絶縁ケース2に固定される。電源からの主回路は、
端子板8のねじ穴8Bにねじ止めされる。
造を示す要部分解断面図である。端子板8は、階段状に
折り曲げられた金属板よりなり、右端に固定接点16が
固着されるとともに、ねじ穴8A,8Bを備えている。
絶縁ケース2にも穴2Dが形成されている。取付けねじ
17は、絶縁ケース2の穴2Dに通された後、端子板8
のねじ穴8Aにねじ止めされる。それによって、端子板
8が絶縁ケース2に固定される。電源からの主回路は、
端子板8のねじ穴8Bにねじ止めされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の回路遮断器は、ねじやばねなどの部品点
数が多いという問題があった。すなわち、絶縁ケース2
と絶縁カバー1とを固定するためのタッピングねじ7
(図12)、スライダ5に設けられているコイルばね6
(図14)、端子板8を固定するための取付けねじ17
(図18)など多くの部品を必要としていた。そのため
に、部品管理が煩雑になるとともに製作コストも嵩んで
いた。
たような従来の回路遮断器は、ねじやばねなどの部品点
数が多いという問題があった。すなわち、絶縁ケース2
と絶縁カバー1とを固定するためのタッピングねじ7
(図12)、スライダ5に設けられているコイルばね6
(図14)、端子板8を固定するための取付けねじ17
(図18)など多くの部品を必要としていた。そのため
に、部品管理が煩雑になるとともに製作コストも嵩んで
いた。
【0012】この発明の目的は、絶縁ケースや絶縁カバ
ーを形成している熱可塑性樹脂材料の可撓性を利用し
て、ねじやばねなどの部品を省略することにある。
ーを形成している熱可塑性樹脂材料の可撓性を利用し
て、ねじやばねなどの部品を省略することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、主回路を開閉する遮断機構を収
納した絶縁ケースと、この絶縁ケースを覆う絶縁カバー
とを備え、絶縁ケースと絶縁カバーとがいずれも熱可塑
性樹脂よりなる回路遮断器において、互いに嵌合可能な
凸部と嵌合穴とがそれぞれ絶縁ケースと絶縁カバーとの
一方ずつに設けられるようにするとよい。絶縁ケースと
絶縁カバーとが可撓性を備えているので僅かな変形が可
能である。したがって、凸部を絶縁ケースあるいは絶縁
カバーに沿わせて嵌合穴に挿入させることができる。そ
れによって、絶縁ケースと絶縁カバーとが固定され、従
来必要であったタッピングねじを省略することができ
る。
に、この発明によれば、主回路を開閉する遮断機構を収
納した絶縁ケースと、この絶縁ケースを覆う絶縁カバー
とを備え、絶縁ケースと絶縁カバーとがいずれも熱可塑
性樹脂よりなる回路遮断器において、互いに嵌合可能な
凸部と嵌合穴とがそれぞれ絶縁ケースと絶縁カバーとの
一方ずつに設けられるようにするとよい。絶縁ケースと
絶縁カバーとが可撓性を備えているので僅かな変形が可
能である。したがって、凸部を絶縁ケースあるいは絶縁
カバーに沿わせて嵌合穴に挿入させることができる。そ
れによって、絶縁ケースと絶縁カバーとが固定され、従
来必要であったタッピングねじを省略することができ
る。
【0014】また、主回路を開閉する遮断機構を収納し
た絶縁ケースの底部が幅方向の両側に突出する一対の突
条を備えたレールに着脱可能な回路遮断器であって、絶
縁ケースの底部に開口側が互いに向き合う一対の係止溝
が形成され、この一対の係止溝にそれぞれ前記突条を嵌
合させることによって絶縁ケースがレールに固定され、
一方の係止溝は絶縁ケースの底部に固定的に形成され、
他方の係止溝はスライダによって絶縁ケースの底面に沿
って移動可能に形成されてなる回路遮断器において、熱
可塑性樹脂で絶縁ケースと一体に成型された押し板が設
けられ、スライダがこの押し板によってレール側へ付勢
されてなるようにしてもよい。押し板は、可撓性を持っ
た熱可塑性樹脂よりなるのでばねとして作用する。その
ために、スライダが絶縁ケースの底面に沿って可動的に
なり、常時レール側へ付勢されている。したがって、従
来必要であったコイルばね6を省略することができる。
また、かかる構成において、主回路を開閉する遮断機構
を収納した絶縁ケースと、前記主回路に接続する端子板
とを備えた回路遮断器において、前記絶縁ケースが熱可
塑性樹脂よりなるとともに前記端子板の幅側を挟持する
ように形成された溝部を備え、この溝部の両側の内壁に
凹み部が設けられ、前記端子板の幅方向の両側にそれぞ
れ爪部を突出させ、凹み部と爪部とが嵌合可能に形成さ
れてなるようにしてもよい。溝部の内壁は、可撓性を持
った熱可塑性樹脂よりなるので端子板の爪部は溝部の内
壁を僅かに変形させながら、溝部の内壁に沿わせて爪部
を凹み部に挿入させることができる。それによって、端
子板が絶縁ケースに固定され、従来必要であった取付け
ねじを省略することができる。
た絶縁ケースの底部が幅方向の両側に突出する一対の突
条を備えたレールに着脱可能な回路遮断器であって、絶
縁ケースの底部に開口側が互いに向き合う一対の係止溝
が形成され、この一対の係止溝にそれぞれ前記突条を嵌
合させることによって絶縁ケースがレールに固定され、
一方の係止溝は絶縁ケースの底部に固定的に形成され、
他方の係止溝はスライダによって絶縁ケースの底面に沿
って移動可能に形成されてなる回路遮断器において、熱
可塑性樹脂で絶縁ケースと一体に成型された押し板が設
けられ、スライダがこの押し板によってレール側へ付勢
されてなるようにしてもよい。押し板は、可撓性を持っ
た熱可塑性樹脂よりなるのでばねとして作用する。その
ために、スライダが絶縁ケースの底面に沿って可動的に
なり、常時レール側へ付勢されている。したがって、従
来必要であったコイルばね6を省略することができる。
また、かかる構成において、主回路を開閉する遮断機構
を収納した絶縁ケースと、前記主回路に接続する端子板
とを備えた回路遮断器において、前記絶縁ケースが熱可
塑性樹脂よりなるとともに前記端子板の幅側を挟持する
ように形成された溝部を備え、この溝部の両側の内壁に
凹み部が設けられ、前記端子板の幅方向の両側にそれぞ
れ爪部を突出させ、凹み部と爪部とが嵌合可能に形成さ
れてなるようにしてもよい。溝部の内壁は、可撓性を持
った熱可塑性樹脂よりなるので端子板の爪部は溝部の内
壁を僅かに変形させながら、溝部の内壁に沿わせて爪部
を凹み部に挿入させることができる。それによって、端
子板が絶縁ケースに固定され、従来必要であった取付け
ねじを省略することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる回路遮
断器の構成を示す側面図である。絶縁カバー1に取付け
板19が設けられ、この取付け板19に嵌合穴20が形
成され、この嵌合穴20に絶縁ケース2の凸部21が嵌
合している。なお、取付け板19は、回路遮断器の両側
面にそれぞれ2個ずつ設けられている。また、回路遮断
器の底部には、後述の構成のスライダ25と係合溝4
A,25Aが設けられている。図1のその他は、図11
と同一であり同じ部分には同一参照符号を付け詳細な説
明は省略する。
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる回路遮
断器の構成を示す側面図である。絶縁カバー1に取付け
板19が設けられ、この取付け板19に嵌合穴20が形
成され、この嵌合穴20に絶縁ケース2の凸部21が嵌
合している。なお、取付け板19は、回路遮断器の両側
面にそれぞれ2個ずつ設けられている。また、回路遮断
器の底部には、後述の構成のスライダ25と係合溝4
A,25Aが設けられている。図1のその他は、図11
と同一であり同じ部分には同一参照符号を付け詳細な説
明は省略する。
【0016】図2は、図1のX−X要部断面図である。
取付け板19と絶縁ケース2とは嵌め合いになってい
て、取付け板19の嵌合穴20に絶縁ケース2の凸部2
1とが嵌合している。嵌合穴20を備えた取付け板19
は、絶縁カバー1と一体で熱可塑性樹脂により成型され
る。一方、凸部21も絶縁ケース2と一体で熱可塑性樹
脂により成型される。熱可塑性樹脂に可撓性があるの
で、取付け板19を上から絶縁ケース2に押しつける
と、取付け板19が一時的に僅かに変形して凸部21を
越え、凸部21が嵌合穴20に嵌合するようになる。
取付け板19と絶縁ケース2とは嵌め合いになってい
て、取付け板19の嵌合穴20に絶縁ケース2の凸部2
1とが嵌合している。嵌合穴20を備えた取付け板19
は、絶縁カバー1と一体で熱可塑性樹脂により成型され
る。一方、凸部21も絶縁ケース2と一体で熱可塑性樹
脂により成型される。熱可塑性樹脂に可撓性があるの
で、取付け板19を上から絶縁ケース2に押しつける
と、取付け板19が一時的に僅かに変形して凸部21を
越え、凸部21が嵌合穴20に嵌合するようになる。
【0017】図1に戻り、回路遮断器の周囲4か所で取
付け板19の嵌合穴20が絶縁ケース2の凸部と係合す
るので、絶縁カバー1と絶縁ケース2とが固定される。
したがって、従来必要であったタッピングねじ7(図1
2)4本を省略することができ、部品点数が省略され
た。それによって、部品管理が容易になるとともに製作
コストも低減された。
付け板19の嵌合穴20が絶縁ケース2の凸部と係合す
るので、絶縁カバー1と絶縁ケース2とが固定される。
したがって、従来必要であったタッピングねじ7(図1
2)4本を省略することができ、部品点数が省略され
た。それによって、部品管理が容易になるとともに製作
コストも低減された。
【0018】図3は、この発明の異なる実施例にかかる
回路遮断器の構成を示す側面図である。絶縁ケース2に
取付け板22が設けられて、この取付け板22にそれぞ
れ嵌合穴23が形成されている。この嵌合穴23に絶縁
カバー1の凸部24が嵌合している。なお、取付け板2
2は、図3の裏面側にも同じ構成の取付け板22が形成
され、。両側面に2個ずつ設けられている。図3のその
他は、図1と同じである。
回路遮断器の構成を示す側面図である。絶縁ケース2に
取付け板22が設けられて、この取付け板22にそれぞ
れ嵌合穴23が形成されている。この嵌合穴23に絶縁
カバー1の凸部24が嵌合している。なお、取付け板2
2は、図3の裏面側にも同じ構成の取付け板22が形成
され、。両側面に2個ずつ設けられている。図3のその
他は、図1と同じである。
【0019】図4は、図3のY−Y要部断面図である。
取付け板22と絶縁カバー1とは嵌め合いになってい
て、取付け板22の嵌合穴23に絶縁カバー1の凸部2
4とが嵌合している。嵌合穴23を備えた取付け板22
は、絶縁ケース2と一体で熱可塑性樹脂により成型され
る。一方、凸部24も絶縁カバー1と一体で熱可塑性樹
脂により成型される。熱可塑性樹脂に可撓性があるの
で、絶縁カバー1を上から取付け板22に押しつける
と、取付け板22が一時的に僅かに変形して凸部24を
越え、凸部24が嵌合穴23に嵌合するようになる。
取付け板22と絶縁カバー1とは嵌め合いになってい
て、取付け板22の嵌合穴23に絶縁カバー1の凸部2
4とが嵌合している。嵌合穴23を備えた取付け板22
は、絶縁ケース2と一体で熱可塑性樹脂により成型され
る。一方、凸部24も絶縁カバー1と一体で熱可塑性樹
脂により成型される。熱可塑性樹脂に可撓性があるの
で、絶縁カバー1を上から取付け板22に押しつける
と、取付け板22が一時的に僅かに変形して凸部24を
越え、凸部24が嵌合穴23に嵌合するようになる。
【0020】図3に戻り、回路遮断器の周囲4か所で取
付け板22の嵌合穴23が絶縁カバー1の凸部24と係
合するので、絶縁カバー1と絶縁ケース2とが固定され
る。したがって、この場合も、従来必要であったタッピ
ングねじ7(図12)4本を省略することができ、部品
点数が省略された。それによって、部品管理が容易にな
るとともに製作コストも低減された。
付け板22の嵌合穴23が絶縁カバー1の凸部24と係
合するので、絶縁カバー1と絶縁ケース2とが固定され
る。したがって、この場合も、従来必要であったタッピ
ングねじ7(図12)4本を省略することができ、部品
点数が省略された。それによって、部品管理が容易にな
るとともに製作コストも低減された。
【0021】なお、図2および図4は、図の左側を絶縁
ケース2の内部として図示したものであるが、図の右側
を絶縁ケース2の内部とする構成としてもよい。いずれ
の場合でも、タッピングねじなしで絶縁カバー1と絶縁
ケース2とが固定され、部品点数を減らすことができ
る。図5は、図1の底面図である。絶縁ケース2の底面
に沿って左右に移動可能なスライダ25が設けられると
ともに、回路遮断器の左側に端子板80が設けられてい
る。図5のその他は、従来の構成である図11と同じで
ある。
ケース2の内部として図示したものであるが、図の右側
を絶縁ケース2の内部とする構成としてもよい。いずれ
の場合でも、タッピングねじなしで絶縁カバー1と絶縁
ケース2とが固定され、部品点数を減らすことができ
る。図5は、図1の底面図である。絶縁ケース2の底面
に沿って左右に移動可能なスライダ25が設けられると
ともに、回路遮断器の左側に端子板80が設けられてい
る。図5のその他は、従来の構成である図11と同じで
ある。
【0022】図6は、図5の要部拡大底面図であり、図
7は、図6の要部斜視図である。図7において、スライ
ダ25の左下側先端には斜面25Bが形成されるととも
に、係止溝25Aが切り欠かれている。また、スライダ
25の両脇には絶縁ケース2の底面に沿って両側に張り
出した一対の腕25Cが設けられるとともに、ガイド板
25D、25Eが設けられている。ガイド板25Dは、
腕25Cの左側の根元に設けられている。スライダ25
の右上側端部には、摘まみ部25Kが突設されている。
一方、絶縁ケース2の底面の段差2Lには、スライダ2
5のガイド板25D、25Eがそれぞれ嵌まるガイド溝
2D,2Eが形成されるとともに、幅Bだけ開口してい
る。この開口部にスライダ25が嵌め合いになるよう
に、スライダ25の幅Aが決められている。さらに、絶
縁ケース2には、熱可塑性樹脂で絶縁ケース2と一体に
成型された一対の押し板26がその先端部を互いに向け
合うようにして絶縁ケース2の底部に設けられた底穴2
Gの側壁2Fに突設され、図6のように、押し板26を
左側へ湾曲させた状態で押し板26の先端部がスライダ
25をその腕28の根元で挟持している。押し板26
は、可撓性を持った熱可塑性樹脂よりなるのでばねとし
て作用する。したがって、スライダ25が絶縁ケース2
の底面に沿って左右に可動的になり、常時左側へ付勢さ
れている。
7は、図6の要部斜視図である。図7において、スライ
ダ25の左下側先端には斜面25Bが形成されるととも
に、係止溝25Aが切り欠かれている。また、スライダ
25の両脇には絶縁ケース2の底面に沿って両側に張り
出した一対の腕25Cが設けられるとともに、ガイド板
25D、25Eが設けられている。ガイド板25Dは、
腕25Cの左側の根元に設けられている。スライダ25
の右上側端部には、摘まみ部25Kが突設されている。
一方、絶縁ケース2の底面の段差2Lには、スライダ2
5のガイド板25D、25Eがそれぞれ嵌まるガイド溝
2D,2Eが形成されるとともに、幅Bだけ開口してい
る。この開口部にスライダ25が嵌め合いになるよう
に、スライダ25の幅Aが決められている。さらに、絶
縁ケース2には、熱可塑性樹脂で絶縁ケース2と一体に
成型された一対の押し板26がその先端部を互いに向け
合うようにして絶縁ケース2の底部に設けられた底穴2
Gの側壁2Fに突設され、図6のように、押し板26を
左側へ湾曲させた状態で押し板26の先端部がスライダ
25をその腕28の根元で挟持している。押し板26
は、可撓性を持った熱可塑性樹脂よりなるのでばねとし
て作用する。したがって、スライダ25が絶縁ケース2
の底面に沿って左右に可動的になり、常時左側へ付勢さ
れている。
【0023】図7において、押し板26を左下側へ湾曲
させた状態でスライダ25のガイド板25Eをガイド溝
2Eに挿入した後、ガイド板25Dをガイド溝2Dに挿
入する。それによって、図6にように、押し板26が左
側へ湾曲した状態で押し板26の先端部が腕28の右側
の根元に当接するとともに、スライダ25を挟持した状
態になる。スライダ25をその摘まみ部25でもって手
動で右方へ引けば、押し板26が撓んで一点鎖線26A
の位置に移動する。すなわち、押し板26が、従来のス
ライダ5のコイルばね6(図14)と同様なばねの作用
をする。したがって、従来必要であったコイルばね6を
省略することができ、部品点数が省略されて部品管理が
容易になるとともに製作コストも低減される。
させた状態でスライダ25のガイド板25Eをガイド溝
2Eに挿入した後、ガイド板25Dをガイド溝2Dに挿
入する。それによって、図6にように、押し板26が左
側へ湾曲した状態で押し板26の先端部が腕28の右側
の根元に当接するとともに、スライダ25を挟持した状
態になる。スライダ25をその摘まみ部25でもって手
動で右方へ引けば、押し板26が撓んで一点鎖線26A
の位置に移動する。すなわち、押し板26が、従来のス
ライダ5のコイルばね6(図14)と同様なばねの作用
をする。したがって、従来必要であったコイルばね6を
省略することができ、部品点数が省略されて部品管理が
容易になるとともに製作コストも低減される。
【0024】図8は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる回路遮断器の構成を示す要部断面図である。すな
わち、電源側の端子板80周りの構成であり、従来の回
路遮断器で言えば、図17の端子板8周りの構成に相当
する。端子板80が、階段状に折り曲げられた金属板よ
りなり、右側に固定接点16が固着されているととも
に、左側にねじ穴80Bを備えている。端子板80は後
述される方法にて絶縁ケース2に固定され、電源からの
主回路が端子板80のねじ穴80Bにねじ止めされる。
かかる回路遮断器の構成を示す要部断面図である。すな
わち、電源側の端子板80周りの構成であり、従来の回
路遮断器で言えば、図17の端子板8周りの構成に相当
する。端子板80が、階段状に折り曲げられた金属板よ
りなり、右側に固定接点16が固着されているととも
に、左側にねじ穴80Bを備えている。端子板80は後
述される方法にて絶縁ケース2に固定され、電源からの
主回路が端子板80のねじ穴80Bにねじ止めされる。
【0025】図9は、図8の端子板80の構成を示す斜
視図である。図18の端子板8と異なるところは、ねじ
穴8Aの代わりに、爪部27が端子板80の幅方向の両
側に突出している点である。図10は、図8のZ−Z断
面図である。熱可塑性樹脂により溝部28が絶縁ケース
2と一体に成型され、この溝部28の両側の内壁に凹み
部2Jが形成されている。端子板80が上方から溝部2
8に挿入され、その爪部27が凹み部2Jと嵌合する。
溝部28の内壁は、可撓性を持った熱可塑性樹脂よりな
るので、端子板80の爪部27は溝部28の内壁を一時
的に僅かに変形させながら溝部28の内部に入って行
く。一旦、爪部27が凹み部2J内に納まれば、端子板
80が固定されるので、従来必要であった取付けねじ1
7(図18)は省略することができる。したがって、こ
の場合も部品点数が省略されて部品管理が容易になると
ともに製作コストも低減される。
視図である。図18の端子板8と異なるところは、ねじ
穴8Aの代わりに、爪部27が端子板80の幅方向の両
側に突出している点である。図10は、図8のZ−Z断
面図である。熱可塑性樹脂により溝部28が絶縁ケース
2と一体に成型され、この溝部28の両側の内壁に凹み
部2Jが形成されている。端子板80が上方から溝部2
8に挿入され、その爪部27が凹み部2Jと嵌合する。
溝部28の内壁は、可撓性を持った熱可塑性樹脂よりな
るので、端子板80の爪部27は溝部28の内壁を一時
的に僅かに変形させながら溝部28の内部に入って行
く。一旦、爪部27が凹み部2J内に納まれば、端子板
80が固定されるので、従来必要であった取付けねじ1
7(図18)は省略することができる。したがって、こ
の場合も部品点数が省略されて部品管理が容易になると
ともに製作コストも低減される。
【0026】図5に戻り、端子板80は3個所とも図1
0と同様な構成になっている。さらに、図示されていな
いが、右側の端子板9も図10と同様な構成にすること
ができ、3相の回路遮断器の場合、合計6個の取付けね
じを省略することができる。
0と同様な構成になっている。さらに、図示されていな
いが、右側の端子板9も図10と同様な構成にすること
ができ、3相の回路遮断器の場合、合計6個の取付けね
じを省略することができる。
【0027】
【発明の効果】この発明は前述のように、互いに嵌合可
能な凸部と嵌合穴とがそれぞれ絶縁ケースと絶縁カバー
との一方ずつに設けられることによって、従来必要であ
ったタッピングねじを省略することができ、部品点数が
省略されて部品管理が容易になるとともに製作コストも
低減される。
能な凸部と嵌合穴とがそれぞれ絶縁ケースと絶縁カバー
との一方ずつに設けられることによって、従来必要であ
ったタッピングねじを省略することができ、部品点数が
省略されて部品管理が容易になるとともに製作コストも
低減される。
【0028】また、この発明は、熱可塑性樹脂で絶縁ケ
ースと一体に成型された一対の押し板がその先端部を互
いに向け合うようにして絶縁ケースの底部に設けられた
底穴の側壁に突設され、スライダには絶縁ケースの底面
に沿って両側に張り出した一対の腕が形成され、押し板
をレール側へ湾曲させた状態で押し板の先端部がスライ
ダの前記腕の根元を挟持することによって、従来必要で
あったコイルばねを省略することができ、部品点数が省
略されて部品管理が容易になるとともに製作コストも低
減される。
ースと一体に成型された一対の押し板がその先端部を互
いに向け合うようにして絶縁ケースの底部に設けられた
底穴の側壁に突設され、スライダには絶縁ケースの底面
に沿って両側に張り出した一対の腕が形成され、押し板
をレール側へ湾曲させた状態で押し板の先端部がスライ
ダの前記腕の根元を挟持することによって、従来必要で
あったコイルばねを省略することができ、部品点数が省
略されて部品管理が容易になるとともに製作コストも低
減される。
【0029】さらに、この発明は、絶縁ケースが熱可塑
性樹脂よりなるとともに端子板の幅側を挟持するように
形成された溝部を備え、この溝部の両側の内壁に凹み部
が設けられ、前記端子板の幅方向の両側にそれぞれ爪部
を突出させ、凹み部と爪部とが嵌合可能に形成されるこ
とによって、従来必要であった取付けねじを省略するこ
とができ、部品点数が省略されて部品管理が容易になる
とともに製作コストも低減される。
性樹脂よりなるとともに端子板の幅側を挟持するように
形成された溝部を備え、この溝部の両側の内壁に凹み部
が設けられ、前記端子板の幅方向の両側にそれぞれ爪部
を突出させ、凹み部と爪部とが嵌合可能に形成されるこ
とによって、従来必要であった取付けねじを省略するこ
とができ、部品点数が省略されて部品管理が容易になる
とともに製作コストも低減される。
【図1】この発明の実施例にかかる回路遮断器の構成を
示す側面図
示す側面図
【図2】図1のX−X要部断面図
【図3】この発明の異なる実施例にかかる回路遮断器の
構成を示す側面図
構成を示す側面図
【図4】図3のY−Y要部断面図
【図5】図1の底面図
【図6】図5の要部拡大底面図
【図7】図6の要部斜視図
【図8】この発明のさらに異なる実施例にかかる回路遮
断器の構成を示す要部断面図
断器の構成を示す要部断面図
【図9】図8の端子板の構成を示す斜視図
【図10】図8のZ−Z断面図
【図11】従来の回路遮断器の構成を示す側面図
【図12】図11の平面図
【図13】図11の底面図
【図14】図13のスライダの構成を示す分解斜視図
【図15】図11の回路遮断器をレールに固定させる経
過を示す側面図
過を示す側面図
【図16】図11の回路遮断器がレールに固定された状
態を示す側面図
態を示す側面図
【図17】図11の回路遮断器内部の遮断機構を示す一
部破砕側面図
部破砕側面図
【図18】図17の端子板の取り付け構造を示す要部分
解断面図
解断面図
1:絶縁カバー、2:絶縁ケース、2G:底穴、2J:
凹み部、4A,25A:係止溝、10:レール、10
A,10B:突条、20:嵌合穴、21:凸部、25:
スライダ、25C:腕、26:押し板、27:爪部、2
8:溝部、80:端子板
凹み部、4A,25A:係止溝、10:レール、10
A,10B:突条、20:嵌合穴、21:凸部、25:
スライダ、25C:腕、26:押し板、27:爪部、2
8:溝部、80:端子板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川嶋 善明 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 青木 忠久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】主回路を開閉する遮断機構を収納した絶縁
ケースと、この絶縁ケースを覆う絶縁カバーとを備え、
絶縁ケースと絶縁カバーとがいずれも熱可塑性樹脂より
なる回路遮断器において、互いに嵌合可能な凸部と嵌合
穴とがそれぞれ絶縁ケースと絶縁カバーとの一方ずつに
設けられたことを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項2】主回路を開閉する遮断機構を収納した絶縁
ケースの底部が幅方向の両側に突出する一対の突条を備
えたレールに着脱可能な回路遮断器であって、絶縁ケー
スの底部に開口側が互いに向き合う一対の係止溝が形成
され、この一対の係止溝にそれぞれ前記突条を嵌合させ
ることによって絶縁ケースがレールに固定され、一方の
係止溝は絶縁ケースの底部に固定的に形成され、他方の
係止溝はスライダによって絶縁ケースの底面に沿って移
動可能に形成されてなる回路遮断器において、熱可塑性
樹脂で絶縁ケースと一体に成型された押し板が設けら
れ、スライダがこの押し板によってレール側へ付勢され
てなることを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項3】主回路を開閉する遮断機構を収納した絶縁
ケースと、前記主回路に接続する端子板とを備えた回路
遮断器において、前記絶縁ケースが熱可塑性樹脂よりな
るとともに前記端子板の幅側を挟持するように形成され
た溝部を備え、この溝部の両側の内壁に凹み部が設けら
れ、前記端子板の幅方向の両側にそれぞれ爪部を突出さ
せ、凹み部と爪部とが嵌合可能に形成されてなることを
特徴とする回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2370598A JPH11224585A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2370598A JPH11224585A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 回路遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11224585A true JPH11224585A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12117786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2370598A Withdrawn JPH11224585A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11224585A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103367051A (zh) * | 2012-04-04 | 2013-10-23 | 三菱电机株式会社 | 框体 |
CN105304415A (zh) * | 2015-06-03 | 2016-02-03 | 上海电科电器科技有限公司 | 断路器的外壳 |
CN112397351A (zh) * | 2021-01-21 | 2021-02-23 | 常州中联飞机制造有限公司 | 一种便于定位的断路器及其安装方法 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP2370598A patent/JPH11224585A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103367051A (zh) * | 2012-04-04 | 2013-10-23 | 三菱电机株式会社 | 框体 |
CN105304415A (zh) * | 2015-06-03 | 2016-02-03 | 上海电科电器科技有限公司 | 断路器的外壳 |
CN112397351A (zh) * | 2021-01-21 | 2021-02-23 | 常州中联飞机制造有限公司 | 一种便于定位的断路器及其安装方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20051216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051227 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060227 |