JPH11220399A - 電圧発生回路、定電流回路、d/a変換回路、及び、電流発生回路 - Google Patents

電圧発生回路、定電流回路、d/a変換回路、及び、電流発生回路

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JPH11220399A
JPH11220399A JP10019006A JP1900698A JPH11220399A JP H11220399 A JPH11220399 A JP H11220399A JP 10019006 A JP10019006 A JP 10019006A JP 1900698 A JP1900698 A JP 1900698A JP H11220399 A JPH11220399 A JP H11220399A
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久雄 鈴木
Kunikazu Fushimi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の動作を安定することができる電圧
発生回路を提供すること。 【解決手段】電圧発生回路は、同一インピーダンスの第
1,第2のインピーダンス手段R1,R4を備える。第
1のインピーダンス手段R1は第1電源線L1に接続さ
れ、第2のインピーダンス手段R4は第2電源線L2に
接続されている。第1,第2のインピーダンス手段R
1,R4の間には、第3のインピーダンス手段R3,R
4が接続されている。第1,第3のインピーダンス手段
R1,R2間の第1接続点N1には第1の電流源27が
接続され、第2,第3のインピーダンス手段R4,R3
間の第2の接続点N3には第2の電流源28が接続され
ている。第1,第2の電流源27,28は、同一値の電
流Ib,Icを第1,第2の接続点N1,N3に供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に備え
られ、高電位電源と低電位電源の電位差を分圧する分圧
抵抗を備えたD/A変換回路及び電流発生回路並びに定
電流回路に関するものである。
【0002】近年の半導体装置には、デジタルーアナロ
グ変換回路(D/A変換回路)や電流発生回路等の様々
な回路が1つのチップ上に搭載されるようになってきて
いる。そして、それぞれの回路において特性の向上が要
求されている。例えば、D/A変換回路は、デジタル回
路とアナログ回路との間のインタフェース回路として搭
載され、出力するアナログ信号の直線性の精度向上が要
求されている。また、電流発生回路は半導体装置の内部
回路に所定の電流を供給するために搭載され、電源電圧
に対して出力電流の直線性の向上が要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来、半導体装置には、様々な回路が搭
載されている。図21は、半導体装置に搭載された抵抗
ストリング方式のデジタルーアナログ変換回路(D/A
変換回路)11の一部回路図である。
【0004】D/A変換回路11の分圧回路12は、入
力される6ビットのデジタル信号Dinに対応する数の
抵抗R1〜R11を備えている。抵抗R1〜R11は、
高電位電源VDDの第1電源線L1と低電位電源VSSの第
2電源線L2の間に直列接続されている。各抵抗R1〜
R11の抵抗値は、D/A変換回路11に入力されるデ
ジタル信号Dinのビット数に応じて重み付けされてい
る。
【0005】図21には、各抵抗R1〜R11の抵抗値
を、抵抗R1を基準とし、その抵抗R1の抵抗値に対す
る比率にて示してある。抵抗R1の抵抗値を(1)とす
ると、抵抗R2a,R2bの抵抗値は(1)に、抵抗R
3a,R3bの抵抗値は(2)に、抵抗R4a,R4b
の抵抗値は(4)に設定されている。抵抗R5〜R11
の抵抗値は(8)に設定されている。
【0006】高電位電源VDD側と低電位電源VSS側に対
をなして接続された抵抗R2a〜R4a,R2b〜R4
bにはスイッチSW1a〜SW3a,SW1b〜SW3
bが並列に接続されている。D/A変換回路11は、デ
ジタル信号Dinの下位3ビットに基づいて、スイッチ
SW1a〜SW3bをオン又はオフに制御する。
【0007】例えば、D/A変換回路11は、デジタル
信号の下位3ビットが「000」の場合、スイッチSW
1b〜SW3bをオフ(スイッチSW1a〜SW3aを
オン)にする。これにより、ノードN2と第2電源線L
2の間の抵抗値は0(第1電源線L1とノードN1の間
の抵抗値は8)となる。また、D/A変換回路11は、
デジタル信号の下位3ビットが「001」の場合、スイ
ッチSW1b,SW2b,SW3aをオフ(スイッチS
W1a,SW2a,SW3bをオン)にする。これによ
り、ノードN2と第2電源線L2の間の抵抗値は1(第
1電源線L1とノードN1の間の抵抗値は7)となる。
【0008】ノードN1とノードN2の間の抵抗値は、
直列接続された抵抗R5〜R11を合成した抵抗値であ
り、常に一定(=56=8×7)となる。従って、D/
A変換回路11は、第1電源線L1と第2電源線L2の
間を常に一定の抵抗値(=64)とする。更に、D/A
変換回路11は、デジタル信号Dinの下位3ビットに
基づいて、第1電源線L1とノードN1間の抵抗値,ノ
ードN2と第2電源線L2間の抵抗値を1ずつ変更す
る。
【0009】ノードN1,N2の電位は、第1電源線L
1と第2電源線L2の間の電位差と、第1電源線L1と
ノードN1の間の抵抗値,ノードN1,N2間の抵抗
値,ノードN2と第1電源線の間の抵抗値に基づいた電
圧となる。従って、D/A変換回路11は、デジタル信
号Dinの下位3ビットに基づいて、ノードN1,N2
の電位を第1電源線L1と第2電源線L2の間の電位差
の1/64のステップで変更する。
【0010】分圧回路12は、ノードN1とノードN2
の間の電位差を抵抗R5〜R11により等分割した複数
(図21において8個)の分圧電圧を生成する。D/A
変換回路11は、デジタル信号Dinの上位3ビットに
基づいてスイッチSW4〜SW11のうちの1つをオン
に制御する。そのオンされたスイッチを介して分圧回路
12にて生成された分圧電圧の1つが増幅回路13に供
給され、その増幅回路13からアナログ信号Aoutと
して出力される。
【0011】以上により、D/A変換回路11は、高電
位電源VDDと低電位電源VSSの間の電位差を均等に64
分割し、デジタル信号Dinに対応する電位(=(VDD
−VSS) ×(n/64)+VSS)のアナログ信号Aou
tを出力する。
【0012】尚、増幅回路13の非反転入力端子はコン
デンサC1を介して低電位電源VSSに接続されている。
このコンデンサC1は、スイッチSW4〜SW11の切
替時に発生するノイズを低減するために設けられたもの
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図21のD
/A変換回路11の抵抗R2aに並列に接続されたスイ
ッチSW1aは、図22に示すように、並列接続された
PチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトラン
ジスタという)14とNチャネルMOSトランジスタ
(以下、NMOSトランジスタという)15にて構成さ
れている。PMOSトランジスタ14のゲートには、ス
イッチSW1aをオンオフ制御するための制御信号Co
ntがインバータ回路16により反転されて入力され、
NMOSトランジスタ15のゲートには制御信号Con
tが入力される。この制御信号Contにより、両トラ
ンジスタ14,15は同時にオン又はオフする。尚、他
の抵抗R2b,R3a〜R4bに並列に接続されたスイ
ッチSW1b,SW2a〜SW3bは、スイッチSW1
aと同じ構成であるため、図面を省略する。
【0014】しかしながら、各スイッチSW1a〜SW
3bは、オン状態においても抵抗値が0オーム(Ω)に
ならない。従って、抵抗R2a〜R4bにはオンされた
スイッチSW1a〜SW3bのオン抵抗が並列に接続さ
れた状態となる。これによりノードN1,N2の間の電
位がスイッチSW1b〜SW3bの抵抗値が0Ωの場合
と比べて変化する。その結果、D/A変換回路11は、
高電位電源VDDと低電位電源VSSの間の電位差を均等に
64分割する事ができなくなる。これにより、デジタル
信号からアナログ信号への変換精度の劣化を招いてい
た。このことは、半導体装置の動作を不安定にする原因
となっていた。
【0015】また、半導体装置に備えられ、内部回路等
に所定の電流を供給する電流発生回路は、供給される電
源電圧の変動により供給する電流値を設定することが難
しいという問題を含むものがある。このことは、内部回
路等の安定した動作が得られず、やはり半導体装置の動
作を不安定にする原因となる。
【0016】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は半導体装置の動作を安定
することができる電圧発生回路、定電流回路、D/A変
換回路、及び、電流発生回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。即ち、電圧発生回路は、同一インピーダンス
の第1,第2のインピーダンス手段R1,R4を備え
る。第1のインピーダンス手段は高電位電源VDDを供給
するための第1電源線L1に接続され、第2のインピー
ダンス手段R4は低電位電源VSSを供給するための第2
電源線L2に接続されている。第1,第2のインピーダ
ンス手段R1,R4の間には、第3のインピーダンス手
段R3,R4が接続されている。第1,第3のインピー
ダンス手段R1,R2間の第1接続点N1には第1の電
流源27が接続され、第2,第3のインピーダンス手段
R4,R3間の第2の接続点N3には第2の電流源28
が接続されている。第1,第2の電流源27,28は、
同一値の電流Ib,Icを第1,第2の接続点N1,N
3に供給する。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電圧発生回路において、前記第3のインピーダンス手
段における電圧を入力し、その入力電圧と予め設定され
入力される基準電圧とを比較し、その比較結果に基づい
て、前記入力電圧が前記基準電圧と一致するように電流
を供給するべく前記第1,第2の電流源を制御する制御
回路を備えた。
【0019】請求項3に記載の発明は、それぞれ異なる
電圧を供給するための第1,第2電源線の間に直列に接
続され、同一インピーダンスを有する一対の第1,第2
のインピーダンス手段と、前記第1,第2のインピーダ
ンス手段の間に挿入接続され、複数の素子からなり、各
素子間の接続点において前記第1,第2のインピーダン
ス手段の間の電圧を複数の素子により分圧した複数の分
圧電圧を生成する第3のインピーダンス手段と、前記一
対の第1,第2のインピーダンス手段と前記第3のイン
ピーダンス手段の間の第1,第2の接続点にそれぞれ接
続され、該第1,第2の接続点にそれぞれ同一値の第
1,第2の電流を印加する第1,第2の電流源と、入力
されるデジタル信号に基づいて、前記第1のインピーダ
ンス手段を構成する素子間各々の接続点のうちの1つを
選択し、その選択した接続点において各インピーダンス
手段のインピーダンスと前記第1,第2の電流に基づく
分圧電圧を選択電圧として出力する第1の選択手段と、
前記選択電圧と予め設定された基準電圧が入力され、前
記選択電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に基づ
いて選択電圧が基準電圧と一致するように前記第1,第
2の電流を供給するべく第1,第2の電流源を制御する
制御回路とを備え、前記各インピーダンス手段に基づく
電圧のアナログ信号出力するようにした。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のD/A変換回路において、前記制御回路は、前記選択
電圧と基準電圧が入力され、選択電圧と基準電圧を比較
し、両電圧の電圧差に基づく信号を出力する比較回路
と、前記比較回路の出力信号がゲートに印加され、該ゲ
ート電圧に応じた電流を流す第1トランジスタとを備
え、前記第1,第2の電流源は、前記第1トランジスタ
に接続され該第1トランジスタに流れる電流と同一値の
電流を前記第1,第2の接続点に供給するようにした。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のD/A変換回路において、前記第1,第2の電流源は
それぞれカレントミラー回路よりなり、前記第1トラン
ジスタに接続される第2トランジスタを共通に含む構成
とした。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5
のうちの何れか1項に記載のD/A変換回路において、
前記第1,第2の電流源にそれぞれ接続され、前記第
1,第2の電流源が流す電流の方向と同一方向に同一値
の一定電流を流す第3,第4の電流源を備えた。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のD/A変換回路において、前記第3,第4の電流源
は、それぞれカレントミラー回路にて構成した。請求項
8に記載の発明は、請求項3乃至7のうちの何れか1項
に記載のD/A変換回路において、前記第3のインピー
ダンス手段は、前記第1,第2の接続点における分圧電
圧を含み、前記デジタル信号の上位の複数ビットに応じ
た数の分圧電圧を生成する複数の第1素子から構成さ
れ、該複数の素子の内の1つは、更に前記デジタル信号
の下位の複数ビットに応じた数の分圧電圧を生成する複
数の第2素子から構成され、前記各第2素子間における
分圧電圧を前記選択電圧として選択して前記制御回路に
入力し、前記各第1素子間における分圧電圧の内の1つ
を選択し、その選択した分圧電圧に対応するアナログ信
号を出力するようにした。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項3乃至8
のうちの何れか1項に記載のD/A変換回路において、
前記入力されるデジタル信号に基づいて、前記第1,第
2の接続点を含み両接続点の間の所定の接続点における
複数の分圧電圧のうちの1つを選択する第2の選択手段
と、前記第2の選択手段により選択された分圧電圧が入
力され、該分圧電圧に基づく電圧のアナログ信号を出力
するバッファ回路とを備えた。
【0025】請求項10に記載の発明は、それぞれ異な
る電圧の電源を供給する第1,第2電源線の間に並列に
接続され、ゲートが共通に接続されたサイズの異なる同
一チャネル型の一対の第1,第2トランジスタと、前記
第1,第2トランジスタのゲートにおける電圧がゲート
に印加される出力トランジスタとを備え、前記第1,第
2トランジスタのドレイン電流を同一値となるように両
トランジスタのゲート電圧を制御し、該ゲート電圧に応
じて前記出力トランジスタのドレイン電流を定電流とし
た。
【0026】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の定電流回路において、前記第2トランジスタのソ
ースと電源線の間に任意のインピーダンスを有するイン
ピーダンス手段を接続し、該インピーダンス手段により
第1,第2トランジスタの特性の傾きを相違させ、同一
値のゲート電圧にて各トランジスタのドレイン電流を一
致させるようにした。
【0027】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の定電流回路において、前記一対の第1,第2トラ
ンジスタのドレインにカレントミラー回路を直列接続
し、該カレントミラー回路により前記第1,第2トラン
ジスタのドレイン電流が一致するように第1,第2トラ
ンジスタのドレイン電圧を決定するようにした。
【0028】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の定電流回路において、前記第1,第2トランジス
タとカレントミラー回路よりなる回路に対して第1,第
2トランジスタのゲート電圧を設定するゲート電圧設定
回路を並列に接続した。
【0029】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の定電流回路において、前記カレントミラー回路と
前記ゲート電圧設定回路に対して電流を供給する1つの
電流源を備えた。
【0030】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の定電流回路において、前記第1,第2トランジス
タのドレイン電圧を入力し、両ドレイン電圧が一致する
ように前記電流源を制御する差動回路を備えた。
【0031】請求項16に記載の発明は、請求項3乃至
9のうちの何れか1項に記載のD/A変換回路におい
て、前記比較回路に請求項10乃至15のうちの何れか
1項に記載の定電流回路を備えた。
【0032】請求項17に記載の発明は、互いに異なる
第1,第2の電圧を供給するための第1,第2の電源線
の間に接続され、前記第1,第2の電圧の間を分圧した
第1の分圧電圧を生成する第1の分圧回路と、前記第
1,第2の電源線に接続された同一インピーダンスを有
する第1,第2のインピーダンス手段と、該第1,第2
のインピーダンス手段の間に接続された複数の素子より
なる第3のインピーダンス手段とを備え、第3のインピ
ーダンス手段において前記第1の分圧電圧と異なる電圧
の第2の分圧電圧を生成する第2の分圧回路と、前記第
2の分圧回路を構成する第1,第2のインピーダンス手
段と第3のインピーダンス手段との間の第1,第2の接
続点にそれぞれ接続され、第1,第2の接続点にそれぞ
れ同一値の第1,第2の電流を供給する第1,第2の電
流源と、前記第1の分圧電圧と第2の分圧電圧が入力さ
れ、第1,第2の分圧電圧が一致するように前記第1,
第2の電流を供給するべく前記第1,第2の電流源を制
御する差動回路と、前記第1,第2の電流と同一値の第
3の電流を流すように接続され、その第3の電流を出力
電流として出力する第3の電流源とを備えた。
【0033】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、第1,第2の接続点N1,N2の電位は、両接
続点N1,N2の電位差を保ったまま、第1,第2の電
流源27,28の供給する同一値の第1,第2の電流I
b,Icに基づいて変化する。これにより、任意の電圧
が得られる。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、制御回路
は、第3のインピーダンス手段における電圧を入力し、
その入力電圧と予め設定され入力される基準電圧とを比
較し、その比較結果に基づいて、入力電圧が基準電圧と
一致するように電流を供給するべく第1,第2の電流源
を制御する。これにより、第1,第2の接続点等におけ
る電圧が安定する。
【0035】請求項3に記載の発明によれば、第1,第
2の接続点における電圧及び第3のインピーダンス手段
における分圧電圧は、第1,第2の接続点間の電圧差を
保ったまま、第1,第2の電流源から供給される第1,
第2の電流に基づいて任意の電圧に変化し、その電圧に
応じて任意のアナログ信号が出力される。
【0036】請求項4に記載の発明によれば、制御回路
には、選択電圧と基準電圧が入力され、選択電圧と基準
電圧を比較し、両電圧の電圧差に基づく信号を出力する
比較回路と、比較回路の出力信号がゲートに印加され、
そのゲート電圧に応じた電流を流す第1トランジスタと
が備えられ、第1,第2の接続点における電圧が安定と
なる。
【0037】請求項5に記載の発明によれば、第1,第
2の電流源はそれぞれカレントミラー回路よりなるた
め、同一値の第1,第2の電流が容易に供給される。請
求項6に記載の発明によれば、第3,第4の電流源によ
り流される一定電流により、第1,第2の電流源が常に
動作して各インピーダンス手段のインピーダンスによる
誤差が低減される。
【0038】請求項7に記載の発明によれば、第3,第
4の電流源は、それぞれカレントミラー回路よりなるた
め、同一値の第3,第4の電流が容易に供給される。請
求項8に記載の発明によれば、第3のインピーダンス手
段は、第1,第2の接続点における分圧電圧を含み、デ
ジタル信号の上位の複数ビットに応じた数の分圧電圧を
生成する複数の第1素子から構成される。その複数の素
子の内の1つは、更にデジタル信号の下位の複数ビット
に応じた数の分圧電圧を生成する複数の第2素子から構
成される。各第2素子間における分圧電圧が選択電圧と
して選択して制御回路に入力され、各第1素子間におけ
る分圧電圧の内の1つが選択され、その選択された分圧
電圧に対応するアナログ信号が出力される。
【0039】請求項9に記載の発明によれば、入力され
るデジタル信号に基づいて、第1,第2の接続点を含み
両接続点の間の所定の接続点における複数の分圧電圧の
うちの1つが選択され、その選択された分圧電圧に基づ
く電圧のアナログ信号が出力される。
【0040】請求項10に記載の発明によれば、ゲート
が共通に接続されたサイズの異なる同一チャネル型の一
対の第1,第2トランジスタのドレイン電流が同一値と
なるようにゲート電圧が制御される。それにより、第
1,第2トランジスタのゲート電圧に応じた出力トラン
ジスタのドレイン電流は電源電圧の変動に依存しない定
電流となる。
【0041】請求項11に記載の発明によれば、第2ト
ランジスタのソースと電源線の間に任意のインピーダン
スを有するインピーダンス手段が接続され、そのインピ
ーダンス手段により第1,第2トランジスタの特性の傾
きが相違して同一値のゲート電圧にて各トランジスタの
ドレイン電流が一致する。
【0042】請求項12に記載の発明によれば、一対の
第1,第2トランジスタのドレイン電流をカレントミラ
ー回路にて受けることにより、第1,第2トランジスタ
のドレイン電流が一致するように第1,第2トランジス
タのドレイン電圧が決定される。
【0043】請求項13に記載の発明によれば、第1,
第2トランジスタとカレントミラー回路よりなる回路に
対してゲート電圧設定回路が並列に接続され、第1,第
2トランジスタのゲート電圧が設定される。
【0044】請求項14に記載の発明によれば、カレン
トミラー回路とゲート電圧設定回路に対して1つの電流
源から電流が供給され、第1,第2トランジスタのゲー
ト電圧が設定される。
【0045】請求項15に記載の発明によれば、電流源
は差動回路により制御され、電流源が流す電流により第
1,第2トランジスタのドレイン電圧が一致する。請求
項16に記載の発明によれば、比較回路には定電流回路
が備えられ、その定電流回路により比較回路のバイアス
電流が安定し、比較回路の動作速度が安定する。
【0046】請求項17に記載の発明によれば、第1の
分圧回路は、第1,第2の電圧の間を分圧した第1の分
圧電圧を生成する。第2の分圧回路は、第3のインピー
ダンス手段において第1の分圧電圧と異なる電圧の第2
の分圧電圧を生成する。第1,第2の電流源は、差動回
路により制御される第1,第2の電流を第2の分圧かい
ろの第1,第2の接続点に供給する。これにより、第
1,第2の分圧電圧が一致する。そして、第1,第2の
電流源による定電流と同一値の第3の電流が出力電流と
して第2の電流源から出力される。
【0047】
【発明の実施の形態】(第一実施形態)以下、本発明を
具体化した第一実施形態を図1〜図5に従って説明す
る。
【0048】図2は、本発明を具体化したD/A変換回
路の回路図である。D/A変換回路21は、分圧回路2
2を備えている。分圧回路22は、高電位電源VDDを供
給する第1の電源線L1と低電位電源VSSを供給する第
2の電源線L2の間に接続されている。
【0049】分圧回路22は、複数のインピーダンス素
子としての抵抗R1〜R4を含む。抵抗R1〜R4は、
第1の電源線L1と第2の電源線L2の間に直列に接続
されている。
【0050】第1の電源線L1に接続された第1のイン
ピーダンス手段としての第1抵抗R1と、第2の電源線
L2に接続された第2のインピーダンス手段としての第
4抵抗R4は、同一インピーダンスを有する。言い換え
れば、分圧回路22は、同一インピーダンスを有する一
対の素子がそれぞれ高電位電源VDDのための第1の電源
線L1と低電位電源VSSのための第2の電源線L2に接
続されている。
【0051】第3のインピーダンス手段として作用する
第2,第3抵抗R2,R3は、同一のインピーダンスを
有する。従って、第2,第3抵抗R2,R3は、第1抵
抗R1の低電位電源側端子と第4抵抗R4の高電位電源
側端子との間の電位差を等分割する分圧抵抗として作用
する。
【0052】即ち、第1〜第4抵抗R1〜R4間の接続
点を高電位電源側から順番にノードN1,N2,N3と
し、各ノードN1〜N3における分圧電圧を分圧電圧V
1,V2,V3とする。すると、分圧電圧V1,V2の
電位差は、分圧電圧V2,V3の電位差と等しい。
【0053】尚、本実施形態では、第1〜第4抵抗R1
〜R4は、同一のインピーダンスを有するように設定さ
れている。従って、各ノードN1〜N3における分圧電
圧V1〜V3は、高電位電源VDDと低電位電源VSSの間
の電位差を等分割した電圧となる。
【0054】第3抵抗R3は、複数(本実施形態では8
個)の抵抗R3a〜R3hにて構成されている。各抵抗
R3a〜R3hは、同一のインピーダンスを有する。従
って、各抵抗R3a〜R3hは、第3抵抗R3の両端の
電位差を等分割する分圧抵抗として作用する。
【0055】第3抵抗R3を構成する8個の抵抗R3a
〜R3hの高電位電源VDD側端子には、それぞれ8個の
スイッチSW1〜SW8の第1端子が接続されている。
前記各スイッチSW1〜SW8は、デコーダ23から出
力される制御信号に応答してオンオフする。デコーダ2
3には、デジタル信号Dinが入力される。デジタル信
号Dinが入力される。デジタル信号Dinは複数ビッ
ト(本実施形態では5ビット)の信号であり、各ビット
の信号D4〜D0により構成される。
【0056】デコーダ23は、デジタル信号Dinに基
づいて、スイッチSW1〜SW8をオンオフ制御するた
めの制御信号を生成する。詳しくは、デコーダ23は、
デジタル信号Dinのうち、スイッチSW1〜SW8の
数に対応する下位3ビットの信号D2〜D0をデコード
して、スイッチSW1〜SW8のうちの1つをオンにす
るべく制御信号を生成するように構成されている。
【0057】前記各スイッチSW1〜SW8の第2端子
は、共通に接続されている。その接続点は、第1制御回
路24に接続されている。第1制御回路24は、比較回
路としての差動増幅回路25を含む。
【0058】前記デコーダ23の出力する制御信号に応
答してオンしたスイッチSW1〜SW8のうちの1つ
は、分圧回路22のノードN4a〜N4hのうちの1つ
を差動増幅回路25の反転入力端子に接続する。これに
より、ノードN4a〜N4hのうちの1つのノードが選
択される。その選択されたノードN4a〜N4hの電
圧、即ち、ノードN2,N3間の電位差を抵抗R3a〜
R3hにて8等分した分圧電圧のうちの1つが、選択電
圧Vaとして第1制御回路24に出力される。
【0059】差動増幅回路25の反転入力端子は前記ス
イッチSW1〜SW8の共通接続点に接続され、選択電
圧Vaが入力される。差動増幅回路25の非反転入力端
子は、基準電圧発生回路26に接続され、その基準電圧
発生回路26は、所定の基準電圧Vrefを生成し、第
1差動増幅回路25に供給する。
【0060】尚、本実施形態では、基準電圧発生回路2
6は、図3に示すように、高電位電源VDDと低電位電源
VSSの電源線L1,L2間に直列接続された抵抗Ra,
Rbにて構成される。抵抗Ra,Rbは、同一インピー
ダンスを有する。従って、基準電圧発生回路26は、高
電位電源VDDと低電位電源VSSを2分割した電圧(=
(VDD+VSS)/2)の基準電圧Vrefを生成するよ
うに構成されている。
【0061】第1差動増幅回路25の出力端子は、Nチ
ャネルMOSトランジスタよりなる第1トランジスタT
r1のゲートに接続されている。第1差動増幅回路25
は、入力される基準電圧Vrefと選択電圧Vaの電位
差に基づいて、第1トランジスタTr1のゲート電圧を
制御し、該トランジスタTr1は、そのゲート電圧に対
応する電流Iaを流す。
【0062】第1トランジスタTr1のソースは低電位
電源VSSを供給する第2電源線L2に接続され、第1ト
ランジスタTr1のドレインはPチャネルMOSトラン
ジスタよりなる第2トランジスタTr2のドレインに接
続されている。第2トランジスタTr2のソースは高電
位電源VDDを供給する第1電源線L1に接続されてい
る。
【0063】第2トランジスタTr2のゲートは、同ト
ランジスタTr2のドレインに接続されている。更に、
第2トランジスタTr2のゲートは、PチャネルMOS
トランジスタよりなる第3,第4トランジスタTr3,
Tr4のゲートに接続されている。
【0064】第3トランジスタTr3のソースは第1電
源線L1に接続され、同トランジスタTr3のドレイン
は前記分圧回路22のノードN1に接続されている。第
4トランジスタTr4のソースは第1電源線L1に接続
され、同トランジスタTr4のドレインは前記分圧回路
22のノードN3に接続されている。
【0065】第2トランジスタTr2は、第3トランジ
スタTr3と共にカレントミラー回路よりなる第1の電
流源27を形成する。また、第2トランジスタTr2
は、第4トランジスタTr4とカレントミラー回路より
なる第2の電流源28を形成する。
【0066】これら第1,第2の電流源27,28は、
第2トランジスタTr2を共有している。従って、第
1,第2の電流源27,28は、第2トランジスタTr
2に流れる電流、即ち、第1制御回路24の差動増幅回
路25が制御する前記第1トランジスタTr1に流れる
電流Iaと同じ電流値の電流Ib,Icを流すように動
作する。そして、第1の電流源27は、ノードN1に電
流Ibを供給する。第2の電流源28は、ノードN3に
第1の電流源27の電流Ibと同じ値の電流Icを供給
する。
【0067】第2トランジスタTr2には、第1トラン
ジスタTr1が流す電流Iaと同じ電流が流れる。その
第1トランジスタTr1は、差動増幅回路25から印加
されるゲート電圧に応じた値の電流Iaを流す。従っ
て、差動増幅回路25を含む第1制御回路24は、前記
分圧電圧Vaと基準電圧Vrefに基づいて第1,第2
の電流源27,28がノードN1,N3にそれぞれ供給
する電流Ib,Icの電流値を制御する。
【0068】分圧回路22は、スイッチSW9を含む。
スイッチSW9は、複数のスイッチSW9a〜SW9c
を含む。スイッチSW9a〜SW9cは、その分圧回路
22のノードN1〜N3における分圧電圧V1〜V3の
うちの1つを選択するために備えられる。
【0069】スイッチSW9a〜SW9cの第1端子は
ノードN1〜N3にそれぞれ接続されている。各スイッ
チSW9a〜SW9cの第2端子は、共通に接続されて
いる。その接続点であるノードN6は、第2増幅回路2
9の非反転入力端子に接続されている。
【0070】スイッチSW9a〜SW9cは、前記デコ
ーダ23から出力される制御信号に基づいて、オンオフ
する。デコーダ23は、デジタル信号Dinに基づい
て、スイッチSW9a〜SW9cをオンオフ制御するた
めの制御信号を生成する。詳しくは、デコーダ23は、
デジタル信号Dinのうち、スイッチSW9a〜SW9
cの数に対応する上位2ビットの信号D4,D3に基づ
いて、スイッチSW9a〜SW9cのうちの1つをオン
にするべく制御信号を生成するように構成されている。
【0071】そして、オンしたスイッチSW9a〜SW
9cのうちの1つを介して、分圧回路22のノードN1
〜N3のうちの1つが選択される。従って、ノードN6
の電圧は、選択されたノードN1〜N3の電圧V1〜V
3となる。
【0072】第2増幅回路29の出力端子は、該増幅回
路29の反転入力端子に接続されている。従って、第2
増幅回路29は、バッファとして作用し、ノードN6の
電位を持つアナログ信号Aoutを出力する。
【0073】第2増幅回路29の非反転入力端子は、コ
ンデンサC1を介して低電位電源VSSの電源線L2に接
続されている。コンデンサC1は、スイッチSW9a〜
SW9cを切り替える際に発生するノイズを減衰させる
ノイズ減衰回路として作用する。
【0074】次に、上記のD/A変換回路21の動作原
理を説明する。図1は、図2のD/A変換回路21の一
部回路図であって、分圧回路22を構成する抵抗R1〜
R4と第1,第2の電流源27,28を示す。
【0075】第1,第2の電流源27,28が出力する
電流Ib,Icが0アンペア(A)である時、各抵抗R
1〜R4に流れる電流I1a,I2a,I3a,I4aは、I1a
=I2a=I3a=I4a=(VDD−VSS)/(R1+R2+
R3+R4)となる。このとき、各抵抗R1〜R4に流
れる電流をIref (=I1a=I2a=I3a=I4a)とす
る。
【0076】すると、各抵抗R1〜R4間のノードN1
〜N3における分圧電圧V1a〜V3aは、 V1a=I2a・R2+I3a ・R3+I4a ・R4 =Iref ・(R2+R3+R4) V2a=I3a ・R3+I4a ・R4 =Iref ・(R3+R4) V3a=I4a ・R4 =Iref ・R4 となる。
【0077】そして、ノードN1とノードN3の電位
差、即ち分圧電圧V1a,V3aの差電圧ΔV1aは、 ΔV1a=V1a−V3a =Iref ・(R2+R3+R4)−Iref ・(R4) =Iref ・(R2+R3) となる。次に、第1,第2の電流源27,28が所定値
の電流Ib,Icを出力する時、各抵抗R1〜R4に流
れる電流I1b,I2b,I3b,I4bは、 I1b=Iref −Ib I2b=I1b+Ib=Iref I3b=I2b=Iref I4b=I3b+Ic=Iref +Ic となる。ここで、第1,第2の電流源27,28は同一
値の電流Ib,Icを出力するため、抵抗R4に流れる
電流I4bは、 I4b=Iref +Ib となる。
【0078】すると、各ノードN1〜N3における分圧
電圧V1b〜V3bは、 V1b=I2b・R2+I3b・R3+I4b・R4 =Iref ・R2+Iref ・R3+(Iref +Ib)・R4 =Iref ・(R2+R3+R4)+Ib・R4 V2b=I3b・R3+I4b・R4 =Iref ・R3+(Iref +Ib)・R4 =Iref ・(R3+R4)+Ib・R4 V3b=I4b・R4 =(Iref +Ib)・R4 =Iref ・R4+Ib・R4 となる。
【0079】そして、ノードN1とノードN3の電位
差、即ち分圧電圧V1b,V3bの差電圧ΔV1bは、 ΔV1b=V1b−V3b =(Iref ・(R2+R3+R4)+Ib・R4) −(Iref ・(R4)+Ib・R4) =Iref ・(R2+R3) となる。
【0080】従って、上記の2つの場合の差電圧ΔV1
a、ΔV1bは、 ΔV1a=ΔV1b となる。即ち、ノードN1とノードN3の電位差は、第
1,第2の電流源27,28から供給される電流Ib,
Icに関わらず一定となる。
【0081】また、電流Ibを供給した時の各ノードN
1〜N3の電圧V1b〜V3bは、電流を供給しない時の各
ノードN1〜N3の電圧V1a〜V3aに比べて、電圧(I
b・R4)だけ相違する。従って、第1,第2の電流源
27,28の出力電流Ib,Icを適宜変更することに
より、ノードN1,N3の間の分圧電圧V1,V3の電
位差を一定に保ったままで、各ノードN1〜N3の分圧
電圧V1〜V3を変更することができる。次に、上記の
ように構成されたD/A変換回路21の作用を説明す
る。尚、以降の説明においても、説明をわかりやすくす
るために低電位電源VSSを0ボルト(V)として説明す
る。
【0082】先ず、入力されるデジタル信号Dinに基
づいてスイッチSW1をオンさせた場合について説明す
る。このとき、第1制御回路24の第1差動増幅回路2
5には、オンしたスイッチSW1を介して分圧回路22
のノードN4aにおける分圧電圧が選択電圧Vaとして
入力される。
【0083】この選択電圧Vaは、 Va=VDD・(R3+R4)/(R1+R2+R3+R
4) となる。第1,第4抵抗R1,R4は同一のインピーダ
ンスを有し、第2,第3抵抗R2,R3は同一インピー
ダンスを有している。従って、上記の選択電圧Vaは、 Va=VDD/2 となる。この選択電圧Vaは、基準電圧Vref(=V
DD/2)と一致している。従って、第1差動増幅回路2
5は、同じ値の選択電圧Vaと基準電圧Vrefに基づ
いて第1トランジスタTr1のゲート電圧を制御する。
その第1トランジスタTr1は、ゲート電圧に応答して
オフするため、電流Iaは0アンペアになる。これによ
り、第1,第2の電流源27,28は、電流Ib,Ic
(=0A)を出力する。
【0084】その結果、各ノードN1〜N3の分圧電圧
V1〜V3は、 V1=VDD・(R2+R3+R4)/(R1+R2+R
3+R4) V2=VDD・(R3+R4)/(R1+R2+R3+R
4) V3=VDD・(R4)/(R1+R2+R3+R4) となる。
【0085】ここで、各抵抗R1〜R4の抵抗値を
「8」とすると、各分圧電圧V1〜V3は、 V1=VDD・24/32 V2=VDD・16/32 V3=VDD・8/32となる。
【0086】そして、D/A変換回路21は、入力され
るデジタル信号Dinの上位2ビットの信号D4,D3
に基づいてスイッチSW9a〜SW9cのうちの1つを
オンに制御する。そのオンしたスイッチSW9a〜SW
9cを介して、分圧電圧V1〜V3のうちの1つが第2
増幅回路29に入力され、第2増幅回路29は、入力さ
れる分圧電圧V1〜V3に応じたアナログ信号Aout
を出力する。
【0087】次に、入力されるデジタル信号Dinに基
づいてスイッチSW3をオンさせた場合について説明す
る。このとき、第1制御回路24の第1差動増幅回路2
5には、オンしたスイッチSW3を介して分圧回路22
のノードN4cにおける分圧電圧が選択電圧Vaとして
入力される。
【0088】この選択電圧Vaは、上記と同様に各抵抗
R1〜R4の抵抗を「8」とし、第3抵抗R3を構成す
る抵抗R3a〜R3hの抵抗をそれぞれ「1」とする
と、 Va=VDD・14/32 --(1) となる。
【0089】第1差動増幅回路25は、選択電圧Vaと
基準電圧Vrefに基づいて第1トランジスタTr1の
ゲート電圧を制御する。その第1トランジスタTr1
は、ゲート電圧に応答して電流Iaを流す。第1,第2
の電流源27,28は、電流Iaと同じ値の電流Ib,
Icを分圧回路22のノードN1,N3に供給する。
【0090】各ノードN1〜N3の電位は、供給される
電流Ib,Icにより、ノードN1,N3の間の電位差
を保ったまま上昇する。これにより、ノードN4cの分
圧電圧、即ち選択電圧Vaは上昇する。そして、第1差
動増幅回路25は、ノードN4cの分圧電圧(選択電圧
Va)が基準電圧Vrefと一致するように第1トラン
ジスタTr1のゲート電圧を制御する。
【0091】即ち、第1制御回路24は、ノードN4c
における分圧電圧を、基準電圧Vrefと一致させるよ
うに、第1,第2の電流源27,28を制御して電流I
b,Icを分圧回路22に供給する。
【0092】このとき、ノードN4cの電位は、上記の
(1)式における選択電圧Vaと基準電圧Vref(=
VDD/2)の差電圧ΔV(=VDD・2/32)だけ上昇
している。従って、各ノードN1〜N3の分圧電圧V1
〜V3は、電流Ib=Ic=0の時から差電圧ΔVだけ
上昇する。
【0093】その結果、各ノードN1〜N3の分圧電圧
V1〜V3は、 V1=VDD・24/32+ΔV =VDD・26/32 V2=VDD・16/32+ΔV =VDD・18/32 V3=VDD・8/32+ΔV =VDD・10/32 となる。
【0094】そして、D/A変換回路21は、入力され
るデジタル信号Dinの上位2ビットの信号D4,D3
に基づいてスイッチSW9a〜SW9cのうちの1つを
オンに制御する。そのオンしたスイッチSW9a〜SW
9cを介して、分圧電圧V1〜V3のうちの1つが第2
増幅回路29に入力され、第2増幅回路29は、入力さ
れる分圧電圧V1〜V3に応じたアナログ信号Aout
を出力する。
【0095】同様にして、入力されるデジタル信号Di
nに基づいてスイッチSW8をオンさせた場合について
説明する。このとき、第1制御回路24の第1差動増幅
回路25には、オンしたスイッチSW3を介して分圧回
路22のノードN4hにおける分圧電圧が選択電圧Va
として入力される。
【0096】この選択電圧Vaは、上記と同様に各抵抗
R1〜R4の抵抗を「8」とし、第3抵抗R3を構成す
る抵抗R3a〜R3hの抵抗をそれぞれ「1」とする
と、 Va=VDD・9/32 --(2) となる。
【0097】第1差動増幅回路25は、選択電圧Vaと
基準電圧Vrefに基づいて第1トランジスタTr1の
ゲート電圧を制御する。その第1トランジスタTr1
は、ゲート電圧に応答して電流Iaを流す。第1,第2
の電流源27,28は、電流Iaと同じ値の電流Ib,
Icを分圧回路22のノードN1,N3に供給する。
【0098】各ノードN1〜N3の電位は、供給される
電流Ib,Icにより、ノードN1,N3の間の電位差
を保ったまま上昇する。これにより、ノードN4cの分
圧電圧、即ち選択電圧Vaは上昇する。そして、第1差
動増幅回路25は、ノードN4hの分圧電圧(選択電圧
Va)が基準電圧Vrefと一致するように第1トラン
ジスタTr1のゲート電圧を制御する。
【0099】即ち、第1制御回路24は、ノードN4h
における分圧電圧を、基準電圧Vrefと一致させるよ
うに、第1,第2の電流源27,28を制御して電流I
b,Icを分圧回路22に供給する。
【0100】このとき、ノードN4hの電位は、上記の
(2)式における選択電圧Vaと基準電圧Vref(=
VDD/2)の差電圧ΔV(=VDD・7/32)だけ上昇
している。従って、各ノードN1〜N3の分圧電圧V1
〜V3は、電流Ib=Ic=0の時から差電圧ΔVだけ
上昇する。
【0101】その結果、各ノードN1〜N3の分圧電圧
V1〜V3は、 V1=VDD・24/32+ΔV =VDD・31/32 V2=VDD・16/32+ΔV =VDD・23/32 V3=VDD・8/32+ΔV =VDD・15/32 となる。
【0102】そして、D/A変換回路21は、入力され
るデジタル信号Dinの上位2ビットの信号D4,D3
に基づいてスイッチSW9a〜SW9cのうちの1つを
オンに制御する。そのオンしたスイッチSW9a〜SW
9cを介して、分圧電圧V1〜V3のうちの1つが第2
増幅回路29に入力され、第2増幅回路29は、入力さ
れる分圧電圧V1〜V3に応じたアナログ信号Aout
を出力する。
【0103】図4には、スイッチSW1〜SW8,SW
9a〜SW9cを適宜オンオフ制御した時のアナログ信
号Aoutを示す。尚、図4においても、上記の説明と
同様に低電位電源VSSを0ボルト(V)とした場合のア
ナログ信号Aoutを示してある。図4から明らかなよ
うに、D/A変換回路21は、スイッチSW1〜SW
8,SW9a〜SW9cを適宜オンオフ制御することに
より、高電位電源VDDと低電位電源VSSの間の電位差を
等分割(32分割)した電圧(=(VDD−VSS)/3
2)を1ステップとするアナログ信号Aout)を出力
する。
【0104】前記コンデンサC1の容量は、スイッチS
W9a〜SW9cと第2増幅回路29の間の配線につく
容量成分と、第2増幅回路29の入力端子につく容量成
分と、分圧回路22を構成する抵抗R1〜R4について
いる容量成分を含む。
【0105】このコンデンサC1は、スイッチSW9a
〜SW9cの切り替え時に発生するノイズを低減する。
図21に示す従来のD/A変換回路21と抵抗,スイッ
チの数及び接続が異なるため、本実施形態のD/A変換
回路21と単純に比較することができない。しかし、本
実施形態のD/A変換回路21は、第1,第2の電流源
27,28を設けている。従って、ここでは、便宜上、
従来のD/A変換回路を第1,第2の電流源27,28
を用いない、即ち、分圧回路22、第2増幅回路29、
コンデンサC1を含む構成として説明する。
【0106】今、スイッチSW9cがオンされているも
のとする。このとき、図5に示すように、コンデンサC
1の第1端子が接続されたノードN6の電位V(N6)は、
オンしたスイッチSW9cにより分圧電圧V3となって
いる。
【0107】図5に示す時刻t1において、D/A変換
回路21は、入力されるデジタル信号Dinに基づい
て、スイッチSW9cに代えてスイッチSW9aをオン
する。すると、図2のノードN1の電位V(N1)は、それ
までコンデンサC1に蓄えられていた電荷量による電圧
(=V3)まで低下する。それに伴い、分圧回路22か
ら第1制御回路24に出力される選択電圧Vaも一旦低
下する。
【0108】その後、コンデンサC1には、第1抵抗R
1を介して第1電源線L1から電荷が供給される。これ
により、ノードN6の電位は、第1抵抗R1の抵抗値と
コンデンサC1の容量、及び第1抵抗R1の両端の電圧
差によって決定される時定数により、図5の一点鎖線で
示すように上昇する。そして、時刻t2において、ノー
ドN6の電位は、分圧回路22により設定されたノード
N1の電位まで上昇し安定する。従って、従来のD/A
変換回路では、時刻t1から時刻t2までの時間Δt1
が動作速度となる。
【0109】これに対し、本実施形態のD/A変換回路
21では、時刻t1においてスイッチSW9cからスイ
ッチSW9aに切り替えると、図2のノードN1の電位
V(N1)は従来の回路と同様にそれまでコンデンサC1に
蓄えられていた電荷量による電圧(=V3)まで低下す
る。それに伴い、分圧回路22から第1制御回路24に
出力される選択電圧Vaも一旦低下する。
【0110】その後、コンデンサC1には、第1抵抗R
1に流れる電流に加えて、第1の電流源27によりノー
ドN1に供給する電流Ibにより電荷が供給される。従
って、コンデンサC1に供給される単位時間あたりの電
荷量は、従来のそれよりも多くなる。これにより、ノー
ドN6の電位は、図5に実線で示すように、所定の電位
まで従来よりも早く上昇する。そして、従来の時刻t2
よりも早い時刻t3において、ノードN6の電位はノー
ドN1の電位まで上昇し安定する。そのため、スイッチ
SW9a,SW9cを切り替えてからノードN6の電位
が所望の電位になるまでに要する時間Δt2(=t3−
t1)が従来に比べて短くなる。即ち、D/A変換回路
21の動作速度は、従来のそれに比べて速くなる。
【0111】このことは、スイッチSW9a〜SW9c
の切り替え時に生じるグリッジのエネルギーを小さくす
る。グリッジのエネルギーは、例えばグリッジの波形の
面積によりその大きさを規定する。従って、グリッジ
は、グリッジが発生している時間が同じであれば、ピー
ク電圧が高いほどエネルギーが高いといえる。また、グ
リッジは、ピーク電圧が同じであれば、グリッジが発生
している時間が長いほどエネルギーが高いといえる。
【0112】そして、本実施形態のD/A変換回路21
は、スイッチSW9a〜SW9cの切り替え時にノード
N6における電位の変化量は、従来のそれと同じであ
る。従って、グリッジのピーク電圧は従来と本実施形態
において同じ値になる。
【0113】一方、本実施形態のD/A変換回路21
は、ノードN6の電圧が安定するまでの時間Δt2(=
t3−t1)は、従来の時間Δt1に比べて短い。従っ
て、グリッジが発生している時間は、本実施形態のD/
A変換回路21の方が従来に比べて短くなる。
【0114】従って、本実施形態のD/A変換回路21
は、従来のそれに比べて動作時間が短い。そのため、グ
リッジのエネルギーは従来のD/A変換回路に比べて小
さくなる。
【0115】以上記述したように、第一実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)同一抵抗値を有する第1,第4抵抗R1,R4を
第1,第2の電源線L1,L2に接続し、その間に第
2,第3抵抗R2,R3を接続する。そして、第1,第
2抵抗R1,R2間のノードN1と、第3,第4抵抗R
3,R4間のノードN3に第1,第2の電流源27,2
8から同一値の第1,第2の電流Ib,Icを供給す
る。ノードN1,N3における電圧は、両ノードN1,
N3間の電位差を保ったまま、第1,第2の電流Ib,
Icの値に応じて変化する。そして、第3抵抗R3を構
成する複数の抵抗R3a〜R3hの間の分圧電圧のうち
の1つをデジタル信号Dinに基づいて選択して選択電
圧Vaとし、その選択電圧Vaが基準電圧Vrefと一
致するように第1,第2の電流Ib,Icを制御するよ
うにした。
【0116】その結果、ノードN1〜N3における電圧
は、デジタル信号Dinに基づいて変化した所望の電圧
にて安定する。このノードN1〜N3の電圧のうちの1
つをデジタル信号Dinに基づいて選択してアナログ信
号Aoutを出力するようにした。
【0117】これにより、従来の抵抗R1a〜R3bに
並列に接続したスイッチSW1a〜SW1cが不要にな
るため、スイッチSW1a〜SW3bのオン抵抗による
影響が無くなり、精度の高いアナログ信号Aoutを出
力することができる。
【0118】(2)分圧回路22のノードN1,N3に
第1,第2の電流源27,28を接続し、それらのノー
ドN1,N3に定電流Ib,Icを供給している。その
ため、デジタル信号Dinの上位2ビットの信号D4,
D3に基づいて、スイッチSW9a〜SW9cを切り替
えた時にアナログ信号Aoutが所望の電圧に安定する
までの時間を従来に比べて短縮することができる。この
ことは、スイッチSW9a〜Sw9cの切り替え時に生
じるグリッジのエネルギーを減少させることができる。
【0119】(第二実施形態)以下、本発明を具体化し
た第二実施形態を図6〜図17に従って説明する。尚、
説明の便宜上、第一実施形態と同様の構成については同
一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0120】図6は、本実施形態におけるD/A変換回
路31の回路図である。本実施形態の第1制御回路32
は、第一実施形態における第1制御回路24の構成に加
えて、安定化電流回路35とNチャネルMOSトランジ
スタよりなる第5トランジスタTr5を含む。
【0121】安定化電流回路35の第1端子は高電位電
源VDDを供給する第1電源線L1に接続されている。同
電流回路35の第2端子は第5トランジスタTr5のド
レインに接続されている。
【0122】第5トランジスタTr5のソースは低電位
電源VSSを供給する第2電源線L2に接続されている。
該トランジスタTr5のゲートは同トランジスタTr5
のドレインに接続されている。更に、第5トランジスタ
Tr5のゲートは、NチャネルMOSトランジスタより
なる第6,第7トランジスタTr6,Tr7のゲートに
接続されている。
【0123】第6トランジスタTr6のソースは第2電
源線L2に接続され、同トランジスタTr6のドレイン
は前記分圧回路22のノードN1に接続されている。第
7トランジスタTr7のソースは第2電源線L2に接続
され、同トランジスタTr7のドレインは前記分圧回路
22のノードN3に接続されている。
【0124】第6トランジスタTr6は、第5トランジ
スタTr5と共にカレントミラー回路よりなる第3の電
流源33を形成する。第7トランジスタTr7は、第5
トランジスタTr5と共にカレントミラー回路よりなる
第4の電流源34を形成する。
【0125】これら第3,第4の電流源33,34は、
第5トランジスタTr5を共有している。従って、第
3,第4の電流源33,34は、第5トランジスタTr
5に流れる電流、即ち、定電流源35が流す電流Idと
同じ値の電流Ie,Ifを流すように動作する。この第
3,第4の電流源33,34が流す電流Ie,Ifの方
向は、前記第1,第2の電流源27,28が流す電流I
b,Icと同一である。
【0126】次に、上記ように構成されたD/A変換回
路31の作用を説明する。尚、本実施形態のD/A変換
回路31は、第一実施形態のD/A変換回路21と、第
1制御回路32の構成、及び第3,第4の電流源33,
34が追加されていることが相違するため、それら相違
する部分についてのみ説明する。
【0127】上記第一実施形態において、スイッチSW
1をオンに制御した場合に、第1制御回路24の差動増
幅回路25に入力される基準電圧Vrefと選択電圧V
aが、Vref<Vaとなる場合がある。これは、アン
プの設定誤差、抵抗R1〜R4の抵抗値誤差等に起因す
る。
【0128】このような場合、図2に示す第1制御回路
24の第1差動増幅回路25は、基準電圧Vrefと選
択電圧Vaに基づいて、第1トランジスタTr1をオフ
に制御する。第1トランジスタTr1は電流を流さない
(Ia=0)ので、第1,第2の電流源27,28は、
ノードN1,N2に電流を供給しない。その結果、第1
制御回路24は、選択電圧Vaを基準電圧Vrefと一
致させることができない。その選択電圧Vaと基準電圧
Vrefの電位差は、D/A変換回路21の出力するア
ナログ信号Aoutの電圧と所望の電圧の差、即ち精度
誤差となる。
【0129】一方、本実施形態のD/A変換回路31
は、分圧回路22のノードN1,N3にそれぞれ第3,
第4の電流源33,34を接続し、各ノードN1,N3
から低電位電源VSSの第2電源線L2に同一電流値の電
流Ie,Ifを常時流している。従って、第3,第4の
電流源33,34は、第1,第2の電流源27,28と
逆にノードN1〜N3の電位を下げるように作用する。
即ち、第3,第4の電流源33,34は、選択電圧Va
を基準電圧Vrefより低くする。
【0130】そして、第1制御回路32は、低下する選
択電圧Vaを基準電圧Vrefと一致させるように電流
第1,第2の電流源27,28を制御する。これによ
り、ノードN6の電位が正確に基準電圧Vrefと一致
するため、分圧回路22により生じるアナログ信号Ao
utの電圧と所望の電圧の差である精度誤差を無くする
ことができる。
【0131】更に、本実施形態のD/A変換回路31
は、デジタル信号Dinに応答してアナログ信号Aou
tの電圧を低くする場合に発生するグリッジのエネルギ
ーを小さくことができる。それを以下に説明する。
【0132】今、スイッチSW9aがオンされているも
のとする。このとき、図7に示すように、コンデンサC
1の第1端子が接続されたノードN6の電位V(N6)は、
オンしたスイッチSW9aにより分圧電圧V1となって
いる。
【0133】図7に示す時刻t1において、図6のD/
A変換回路31は、入力されるデジタル信号Dinに基
づいて、スイッチSW9aに代えてスイッチSW9cを
オンする。すると、スイッチSW9cが接続されたノー
ドN3の電位V(N3)は、それまでコンデンサC1に蓄え
られていた電荷量による電圧(=V1)まで上昇する。
それに伴い、分圧回路22から第1制御回路32に出力
される選択電圧Vaも一旦上昇する。
【0134】その後、コンデンサC1に蓄えられた電荷
は、第3抵抗R3を介して第2電源線L2に流れ出し、
該コンデンサC1はディスチャージされる。これによ
り、ノードN6の電位は、第3抵抗R3の抵抗値とコン
デンサC1の容量、及び第3抵抗R3の両端の電圧差に
よって決定される時定数により、図7の一点鎖線で示す
ように低下する。そして、時刻t2において、ノードN
6の電位は、分圧回路22により設定されたノードN3
の電位まで低下し安定する。従って、従来のD/A変換
回路では、時刻t1から時刻t2までの時間Δt1が動
作速度となる。
【0135】これに対し、本実施形態のD/A変換回路
31では、時刻t1においてスイッチSW9aからスイ
ッチSW9cに切り替えると、図6のノードN3の電位
V(N3)は従来の回路と同様にそれまでコンデンサC1に
蓄えられていた電荷量による電圧(=V1)まで上昇す
る。それに伴い、分圧回路22から第1制御回路32に
出力される選択電圧Vaも一旦上昇する。
【0136】その後、コンデンサC1に蓄えられた電荷
は、第3抵抗R3及び第3の電流源33を介して第2電
源線L2に流れ出し、該コンデンサC1はディスチャー
ジされる。従って、コンデンサC1から流れ出す単位時
間あたりの電荷量は、従来のそれよりも多くなる。これ
により、ノードN6の電位は、図7に実線で示すよう
に、所定の電位まで従来よりも早く低下する。そして、
従来の時刻t2よりも早い時刻t3において、ノードN
6の電位はノードN3の電位まで低下し安定する。その
ため、スイッチSW9a,SW9cを切り替えてからノ
ードN6の電位が所望の電位になるまでに要する時間Δ
t2(=t3−t1)が従来に比べて短くなる。即ち、
D/A変換回路31の動作速度は、従来のそれに比べて
速くなる。
【0137】このことは、スイッチSW9a〜SW9c
の切り替え時に生じるグリッジのエネルギーを小さくす
る。グリッジのエネルギーは、例えばグリッジの波形の
面積によりその大きさを規定する。従って、グリッジ
は、グリッジが発生している時間が同じであれば、ピー
ク電圧が高いほどエネルギーが高いといえる。また、グ
リッジは、ピーク電圧が同じであれば、グリッジが発生
している時間が長いほどエネルギーが高いといえる。
【0138】そして、本実施形態のD/A変換回路31
は、スイッチSW9a〜SW9cの切り替え時にノード
N6における電位の変化量は、従来のそれと同じであ
る。従って、グリッジのピーク電圧は従来と本実施形態
において同じ値になる。
【0139】一方、本実施形態のD/A変換回路31
は、ノードN6の電圧が安定するまでの時間Δt2(=
t3−t1)は、従来の時間Δt1に比べて短い。従っ
て、グリッジが発生している時間は、本実施形態のD/
A変換回路31の方が従来に比べて短くなる。
【0140】従って、本実施形態のD/A変換回路31
は、従来のそれに比べて動作時間が短い。そのため、グ
リッジのエネルギーは従来のD/A変換回路に比べて小
さくなる。
【0141】尚、上記第二実施形態において、図8に示
すように、第1,第2の電流源27,28を第2電源線
L2に接続し、第3,第4の電流源33,34を第1電
源線L1に接続する構成としてもよい。即ち、第1,第
2の電流源27,28をそれぞれNMOSトランジスタ
よりなる第3,第4トランジスタTr3,Tr4を含む
構成とする。第3,第4の電流源33,34をそれぞれ
PチャネルMOSトランジスタよりなる第6,第7トラ
ンジスタTr6,Tr7を含む構成とする。
【0142】第1,第2の電流源27,28は、図6の
差動増幅回路25にて制御された第1トランジスタTr
1に流れる電流Iaと同じ値の電流Ib,Icをそれぞ
れノードN1,N3から第2電源線L2に流す。第3,
第4の電流源33,34は、定電流回路35に流れる電
流Idと同じ値の電流Ie,IfをそれぞれノードN
1,N3に供給する。
【0143】図14は、第二実施形態の詳細な回路図の
一例をを示す。このD/A変換回路は、第1〜第4の電
流源27,28,33,34を図8のように接続した場
合を示す。尚、図14に示すD/A変換回路は、図6に
示す第2抵抗R2を第3抵抗R3の両側、即ち、第1,
第3抵抗R1,R3の間と第3,第4抵抗R3,R4の
間にそれぞれ7個づつ設けて構成した例が示されてい
る。尚、図14に示すD/A変換回路は、図では省略し
てあるが、図6のスイッチSW9は16個のスイッチに
て構成される。従って、図14のD/A変換回路は、下
位3ビットと上位4ビットよりなるデジタル信号Din
に対応する。尚、図14には、上記実施形態におけるス
イッチSW9,コンデンサC1,デコーダ23,第2増
幅回路29を省略してある。
【0144】ところで、第一,第二実施形態のD/A変
換回路21,31において、入力されるデジタル信号D
inに対して出力するアナログ信号Aoutの電圧が安
定するまでの時間、即ち、動作速度は、分圧回路22へ
電流Ib,Icを供給する第1,第2の電流源27,2
8を制御する第1制御回路24、32の動作速度、詳し
くは電流Iaを流す第1トランジスタTr1を制御する
第1差動増幅回路25の動作速度に起因する。そのた
め、第1差動増幅回路25は、安定した動作速度が要求
される。
【0145】第1差動増幅回路25の動作速度は、図3
の定電流源25aによる内部のバイアス電流の電流値に
依存する。そのバイアス電流の値は、電源電圧の変動が
大きく影響する。従って、第1差動増幅回路25は、電
源電圧が変動しても、安定したバイアス電流を供給する
定電流源が要求される。そのような定電流回路の一例を
図9に示す。
【0146】定電流回路41は、図3に示す第1差動増
幅回路25に設けられた抵抗よりなる定電流回路25a
に置き換えて用いられる。尚、この定電流回路41を図
8の電流源35として用いてもよい。また、定電流回路
41を構成するPチャネルMOSトランジスタをNチャ
ネルMOSトランジスタに、NチャネルMOSトランジ
スタをPチャネルMOSトランジスタに置き換えると共
に、高電位電源VDDと低電位電源VSSの供給を逆にした
回路構成としてもよい。この構成による定電流回路は、
図8の電流源35に置き換えられる。
【0147】図9の定電流回路41は、ゲートが接続さ
れた第1,第2NMOSトランジスタTN1,TN2を
含む。第2NMOSトランジスタTN2は、第1NMO
SトランジスタTN1のn倍の素子サイズを有する。第
1NMOSトランジスタTN1のソースは低電位電源V
SSを供給するための第2電源線L2に接続されている。
第2NMOSトランジスタTN2のソースは第1抵抗R
11を介して第2電源線L2に接続されている。
【0148】第1,第2NMOSトランジスタTN1,
TN2のドレインは、カレントミラー回路を構成する一
対の第1,第2PMOSトランジスタTP1,TP2の
ドレインにそれぞれ接続されている。第1PMOSトラ
ンジスタTP1のソースは第2PMOSトランジスタT
P2のソースに接続され、その接続点は電流源42を介
して高電位電源VDDを供給するための第1電源線L1に
接続されている。前記第1,第2NMOSトランジスタ
TN1,TN2のドレインは、一対の第3,第4PMO
SトランジスタTP3,TP4のゲートにそれぞれ接続
されている。
【0149】第3PMOSトランジスタTP3のソース
は第4PMOSトランジスタTP4のソースに接続さ
れ、その接続点は定電流源43を介して第1電源線L1
に接続されている。前記第3,第4PMOSトランジス
タTP3,TP4のドレインは、カレントミラー回路を
構成する一対の第3,第4NMOSトランジスタTN
3,TN4のドレインにそれぞれ接続されている。第
3,第4NMOSトランジスタTN3,TN4のソース
は、第2電源線L2に接続されている。これら一対のN
MOSトランジスタTN3,TN4、一対のPMOSト
ランジスタTP3,TP4、定電流源43は、差動増幅
回路44を形成する。
【0150】前記第3NMOSトランジスタTN3のド
レインは第3,第4NMOSトランジスタTN3,TN
4のゲートに接続されている。第4NMOSトランジス
タTN4のドレインは第5NMOSトランジスタTN5
のゲートに接続されている。
【0151】第5NMOSトランジスタTN5のソース
は第2電源線L2に接続され、ドレインは第5PMOS
トランジスタTP5のドレインに接続されている。第5
PMOSトランジスタTP5のソースは第1電源線L1
に接続されている。第5PMOSトランジスタTP5の
ゲートは同トランジスタTP5のドレインに接続されて
いる。また、第5PMOSトランジスタTP5のゲート
は、前記定電流回路42に接続されている。
【0152】定電流回路42は、本実施形態では第6P
MOSトランジスタTP6にて構成されている。第6P
MOSトランジスタTP6のソースは第1電源線L1に
接続され、同トランジスタTP6のドレインは前記カレ
ントミラー回路を構成する一対の第1,第2PMOSト
ランジスタTP1,TP2のソースに接続されている。
前記第5PMOSトランジスタTP5のゲートは第6P
MOSトランジスタTP6のゲートに接続されている。
この第5,第6PMOSトランジスタTP5,TP6
は、カレントミラー回路を形成する。
【0153】第6PMOSトランジスタTP6のドレイ
ンは、第2,第3抵抗R12,R13を介して第2電源
線L2に接続されている。第2,第3抵抗R12,R1
3の接続点であるノードN11は、前記第1,第2NM
OSトランジスタTN1,TN2のゲートに接続されて
いる。また、ノードN11は、第6NMOSトランジス
タTN6のゲートに接続されている。第6NMOSトラ
ンジスタTN6のソースは第2電源線L2に接続されて
いる。第6NMOSトランジスタTN6のドレインは、
出力端子45に接続されている。
【0154】前記第2,第3抵抗R12,R13は、そ
れぞれの抵抗値により前記第6PMOSトランジスタT
P6のドレインにおける電位と第2電源線L2により供
給を受ける低電位電源VSSとの間の電位差を分圧した分
圧電圧を生成する分圧回路として動作する。この分圧回
路は、ノードN11の電圧を第1,第2NMOSトラン
ジスタTN1,TN2のゲート、及び第6NMOSトラ
ンジスタTN6のゲートに供給する。
【0155】次に、上記の定電流回路41の動作を図1
0〜図13を用いて説明する。図10は、定電流回路4
1の第1原理説明図である。上記したように、第2NM
OSトランジスタTN2は、第1NMOSトランジスタ
TN1のn倍の素子サイズを有している。また、第2N
MOSトランジスタTN2のソースは第1抵抗R11を
介して第2の電源線L2、即ち第1NMOSトランジス
タTN1のソースに接続されている。そして、第1,第
2NMOSトランジスタTN1,TN2のゲートには可
変電圧源からゲート電圧VGが供給される。
【0156】図11は、ゲート電圧VGに対して第1,
第2NMOSトランジスタTN1,TN2に流れるドレ
イン電流を示す。第2NMOSトランジスタTN2は、
第1NMOSトランジスタTN1に比べて第1抵抗R
1,素子サイズに基づいて特性の傾きが異なる。図11
から明らかなように、第1,第2NMOSトランジスタ
TN1,TN2は、ゲート電圧VG1に対して同一値のド
レイン電流を流す。
【0157】しかしながら、第1,第2NMOSトラン
ジスタTN1,TN2に流れるドレイン電流の値は、そ
れぞれトランジスタTN1,TN2のドレインにおける
電圧値、即ち、高電位電源VDDの影響を受ける。従っ
て、第1,第2NMOSトランジスタTN1,TN2の
ドレイン電流を一定にするため、両トランジスタTN
1,TN2のドレイン電圧は高電位電源VDDの変動の影
響がないようにする必要がある。
【0158】図12は、上記の問題を解消した第2原理
説明図である。第1,第2NMOSトランジスタTN
1,TN2のドレインは、それぞれカレントミラーを構
成する一対の第1,第2PMOSトランジスタTP1,
TP2のドレインに接続されている。この第1,第2P
MOSトランジスタTP1,TP2は、ソースに接続さ
れた電流源42から電流Iaの供給を受ける。この電流
源42は、前記第1NMOSトランジスタTN1のゲー
ト−ソース間に接続されたインピーダンス素子としての
第3抵抗R13に第2抵抗R12を介して電流を供給す
る。
【0159】第2,第3抵抗R12,R13の間のノー
ドN11は、第1,第2NMOSトランジスタTN1,
TN2のゲートに接続されている。従って、第1,第2
NMOSトランジスタTN1,TN2のゲートに供給さ
れる電圧値は、第3抵抗R13の抵抗値と、その第3抵
抗R13に流れる電流I13の値により決定される。同様
に、第1,第2PMOSトランジスタTP1,TP2の
ソースが接続されたノードN12の電圧値は、電流I13
の値と第2抵抗R12の抵抗値により決定される。
【0160】従って、第1,第2NMOSトランジスタ
TN1,TN2のゲート電圧、即ち、ノードN11にお
ける電圧を決定することは、ノードN12、即ち、第
1,第2PMOSトランジスタTP1,TP2のソース
における電圧を決定する。この、ノードN12の電圧
は、高電位電源VDDの変動による影響を受けない。
【0161】即ち、上記第1原理説明図で述べたよう
に、所定のゲート電圧VG1に対して、第1,第2NMO
SトランジスタTN1,TN2は、同一値の電流を流
す。このゲート電圧VG1は、電流源42の供給する電流
Iaにより決定される。
【0162】第1,第2NMOSトランジスタTN1,
TN2に流れる同一値の電流は、カレントミラー回路を
構成する第1,第2PMOSトランジスタTP1,TP
2に流れる電流値を同一にする。その第1,第2PMO
SトランジスタTP1,TP2は、ソースが共通に接続
されている。また、第1,第2PMOSトランジスタT
P1,TP2は、同じ素子サイズに形成されるととも
に、同一のゲート電圧が印加されている。従って、第
1,第2PMOSトランジスタTP1,TP2のドレイ
ン電圧は同一値となる。
【0163】従って、電流源42が図13の電流Ia1を
流すことは、第1,第2NMOSトランジスタTN1,
TN2に流れる電流、即ち両トランジスタTN1,TN
2のドレイン電圧を同一値にする。換言すれば、第1,
第2NMOSトランジスタTN1,TN2のドレイン電
圧が同じとなるように電流源42が供給する電流Iaを
制御する事で、両NMOSトランジスタTN1,TN2
のゲート電圧に対する高電位電源VDDの変動による影響
をなくすことができる。
【0164】即ち、図9に示すように、第1,第2NM
OSトランジスタTN1,TN2のドレイン電圧を、そ
れぞれ差動増幅回路44を構成する第3,第4PMOS
トランジスタTP3,TP4のゲートに供給する。差動
増幅回路44は、第1,第2NMOSトランジスタTN
1,TN2のドレイン電圧を一致させるように第5NM
OSトランジスタTN5のゲート電圧を制御する。第5
NMOSトランジスタTN5は、そのゲート電圧に応答
して電流を流し、第5,第6PMOSトランジスタTP
5,TP6は、第5NMOSトランジスタTN5に流れ
る電流と同一値の電流Iaを流す。即ち、差動増幅回路
44は、第1,第2NMOSトランジスタTN1,TN
2のドレイン電圧を一致させるように電流源42に流れ
る電流Iaを制御する。
【0165】差動増幅回路44は、第1,第2NMOS
トランジスタTN1,TN2のドレイン電流IN1,I
N2がIN1>IN2の関係にあるとき、第6PMOS
トランジスタTP6のドレイン電流Iaを増加させる。
逆に、差動増幅回路44は、第1,第2NMOSトラン
ジスタTN1,TN2のドレイン電流IN1,IN2が
IN1<IN2の関係にあるとき、第6PMOSトラン
ジスタTP6のドレイン電流Iaを減少させる。これに
より、第6PMOSトランジスタTP6のドレイン電流
Iaは、第1,第2NMOSトランジスタTN1,TN
2のドレイン電流IN1,IN2がIN1=IN2のと
きに安定する。このとき第6PMOSトランジスタTP
6のドレイン電流Iaは、高電位電源VDDの変動の影響
を受けない。
【0166】そして、ドレイン電流Iaは、ノードN1
1の電圧を決定し、第6NMOSトランジスタTN6は
ノードN11の電圧に応じた電流を流す。これにより、
第6NMOSトランジスタTN6に流れる電流は高電位
電源VDDの変動による影響を受けない。そして、この第
6NMOSトランジスタTN6に流れる電流は、定電流
回路41の出力電流Ioutとして出力される。
【0167】上記のように構成された定電流回路41の
出力電圧Ioutは、図2,6の第1差動増幅回路25
のバイアス電流の供給に用いられる。これにより、第1
差動増幅回路25は、バイアス電流が安定して供給され
るため、動作速度が安定する。
【0168】図15〜18は、図9の定電流回路41を
含む第二実施形態の詳細な回路の第2例を示す。これに
より、D/A変換回路の動作速度の安定化及びグリッジ
エネルギーの低減が図られている。尚、図15〜18に
示す回路は、図6に示す第3抵抗R3を8個用いて構成
した例が示されている。従って、図15〜18に示すD
/A変換回路は、下位3ビットと上位4ビットよりなる
デジタル信号Dinに対応する。尚、図15〜図17に
は、上記実施形態におけるスイッチSW9,コンデンサ
C1,第2増幅回路29,デコーダ23を省略してあ
る。
【0169】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、第一実施形態における(1),(2)の効果に加え
て以下の効果を奏する。 (3)第1,第2の電流源27,28に対して、同一方
向に常に電流を流す第3,第4の電流源33,34を接
続した。第3,第4の電流源34,35は、選択電圧V
aを低下させるように作用する。これにより、各抵抗R
1〜R4の設定誤差により選択電圧Vaが基準電圧Vr
efより高くなっても、第3,第4の電流源33,34
が選択電圧Vaを基準電圧Vrefより低くする。その
結果、第1,第2電流源27,28は、選択電圧Vaを
基準電圧Vrefと一致させるように動作する事ができ
るため、精度誤差を無くすることができる。
【0170】(4)分圧回路22のノードN1,N3に
第3,第4の電流源33,34を接続し、それらのノー
ドN1,N3から定電流Ie,Ifを第2電源線L2に
流すようにしている。そのため、デジタル信号Dinの
上位2ビットの信号D4,D3に基づいて、スイッチS
W9a〜SW9cを切り替えた時にアナログ信号Aou
tが所望の電圧に低下して安定するまでの時間を従来に
比べて短縮することができる。このことは、スイッチS
W9a〜Sw9cの切り替え時に生じるグリッジのエネ
ルギーを減少させることができる。
【0171】(第三実施形態)以下、本発明を具体化し
た第三実施形態を図18〜図20に従って説明する。図
18は、本発明を具体化した電流発生回路の回路図であ
る。電流発生回路51は、第1,第2分圧回路52,5
3、差動増幅回路54、第1,第2,第3の電流源5
5,56,57を備えている。
【0172】第1分圧回路52は、複数(本実施形態で
は8個)の抵抗R31〜R38にて構成される。抵抗R
31〜R38は、高電位電源VDDの第1電源線L1と低
電位電源VSSの第2電源線L2の間に直列接続されてい
る。抵抗R34,R35間のノードN31は、差動増幅
回路54に接続されている。
【0173】各抵抗R31〜R38は、全て同じ抵抗値
を有する。従って、ノードN31の電位は、第1電源線
L1の電位(高電位電源VDD)と第2電源線L2の電位
(低電位電源VSS)の中間の電位(=(VDD−VSS)/
2)となる。
【0174】第2分圧回路53は、複数(本実施形態で
は8個)の抵抗R41〜R48にて構成される。抵抗R
41〜R48は、第1電源線L1と第2電源線L2の間
に直列接続されている。
【0175】各抵抗R41〜R48は、全て同じ抵抗値
を有する。従って、第1電源線L1とノードN34の間
に接続された抵抗R41,R42を合成した抵抗値と、
第2電源線L2とノードN35の間に接続された抵抗R
47,R48を合成した抵抗値は同じ値になる。即ち、
第1電源線L1とノードN32の間と第2電源線L2と
ノードN33の間には、同じ抵抗値の抵抗(合成抵抗)
が接続されていることになる。
【0176】抵抗R43,R44間のノードN32は、
差動増幅回路54に接続されている。差動増幅回路54
は、一対の第1,第2PMOSトランジスタTP11,
TP12を含む。第1PMOSトランジスタTP11の
ゲートは前記第1分圧回路52のノードN31に接続さ
れている。第2PMOSトランジスタTP12のゲート
は前記第2分圧回路53のノードN32に接続されてい
る。
【0177】第1,第2PMOSトランジスタTP1
1,TP12のソースは共通に接続され、その接続点は
電流源58を介して高電位電源VDDを供給するための第
1電源線L1に接続されている。第1,第2PMOSト
ランジスタTP11,TP12のドレインは、それぞれ
一対の第1,第2NMOSトランジスタTN11,TN
12のドレインに接続されている。
【0178】第1,第2NMOSトランジスタTN1
1,TN12のソースは低電位電源VSSを供給するため
の第2電源線L2に接続されている。第1NMOSトラ
ンジスタTN11のゲートは、第2NMOSトランジス
タTN12のゲート及びドレインに接続されている。従
って、第1,第2NMOSトランジスタTN11,TN
12は、カレントミラー回路を形成する。
【0179】第1PMOSトランジスタTP11のドレ
インと第1NMOSトランジスタTN11のドレインが
接続されたノードN33は、第1〜第3の電流源55〜
57に接続されている。
【0180】第1〜第3の電流源55〜57は、本実施
形態ではそれぞれNMOSトランジスタTN13〜TN
15を含む。前記ノードN33は、各NMOSトランジ
スタTN13〜TN15のゲートに接続されている。各
NMOSトランジスタTN13〜TN15のソースは第
2電源線L2に接続されている。従って、第1〜第3の
電流源55〜57は、同一値の電流I3a,I3b,I3cを
流す。
【0181】第1の電流源27の第3NMOSトランジ
スタTN13のドレインは前記第2分圧回路53の抵抗
R42,R43間のノードN34に接続されている。第
1の電流源27は、ノードN33の電圧に応じた電流I
3aをノードN34から第2電源線L2に流す。
【0182】第2の電流源28の第4NMOSトランジ
スタTN14のドレインは前記第2分圧回路53の抵抗
R46,R47間のノードN35に接続されている。第
1の電流源27は、ノードN33の電圧に応じた電流I
3bをノードN35から第2電源線L2に流す。
【0183】次に、上記のように構成された電流発生回
路51の作用を説明する。差動増幅回路54は、一対の
第1,第2PMOSトランジスタTP11,TP12の
ゲートに印加されるノードN31の電圧とノードN32
の電圧の差に応じて第1,第2の電流源55,56の第
3,第4NMOSトランジスタTN13,TN14のゲ
ート電圧を制御する。第3,第4NMOSトランジスタ
TN13,TN14は、ゲート電圧に応じた電流I3a,
I3bを流す。従って、第1,第2の電流源55,56
は、ノードN31,N32の電圧差に応じた電流I3a,
I3bを流す。
【0184】第1電源線L1とノードN34間のインピ
ーダンス(抵抗R41,R42の合成抵抗値)は、第2
電源線L2とノードN35間のインピーダンス(抵抗R
47,R48の合成抵抗値)と同じ値である。従って、
前記第一実施形態で述べたように、第2分圧回路53の
ノードN34,N35における電圧は、両ノードN3
4,N35間の電位差を一定に保ったままで、第1,第
2の電流源55,56に流れる電流I3a,I3bの電流値
に応じて変更される。
【0185】そして、本実施形態では、第1,第2の電
流源55,56は、ノードN34,N35から低電位電
源VSSの電位である第2電源線L2に電流を流すように
接続されている。従って、差動増幅回路54は、ノード
N31における分圧電圧と、ノードN32における分圧
電圧とを一致させるように、第3,第4NMOSトラン
ジスタTN13,TN14のゲート電圧を制御する。そ
して、ノードN31とノードN32における分圧電圧が
一致すると、第1,第2の電流源55,56からノード
N34,N35に供給される第1,第2の電流I3a,I
3bは安定し一定値となる。
【0186】ノードN31,N32の電圧VN31 ,VN3
2 は、各抵抗R31〜R38,R41〜R48の抵抗値
を「1」とすると、 VN31 =(VDD−VSS)・4/8+VSS VN32 =(VDD−VSS)・5/8+VSS となる。従って、差動増幅回路54は、両電圧VN31 ,
VN32 の差電圧ΔV(=(VDD−VSS)/8)だけ第2
分圧回路53の各ノードN32,N34,N35の電圧
を低くするように動作する。
【0187】このとき、第1,第2の電流源55,56
に流れる電流I3a,I3bは、差電圧ΔVと、ノードN3
5と第2電源線L2の間のインピーダンスの積であるか
ら、 I3a=I3b=((VDD−VSS)/8)/2 =(VDD−VSS)/16 となる。
【0188】そして、第3の電流源57は、第1,第2
の電流源55,56における電流I3a,I3bと同じ値の
電流I3cを流す。従って、電流I3cは、 I3c=I3a=I3b=(VDD−VSS)/16 となる。
【0189】この電流I3cは、定電流回路51の出力電
流Ioutとなる。この出力電流Ioutは、上記式か
ら明らかなように、電源電圧の変化に対して直線的(リ
ニア)に変化する特性(図20参照)となる。
【0190】図19には、一般的な電流発生回路の回路
図を示す。この電流発生回路61は、カレントミラー回
路を構成する一対のNMOSトランジスタTN21,T
N22と抵抗R61にて構成されている。この電流発生
回路61は、出力端子62から電流Iout2を出力する。
この電流Iout2は、抵抗R61の抵抗値をRn、NMO
SトランジスタTN21のゲート−ソース間電圧をVgs
とすると、 Iout2=((VDD−VSS)−Vgs)/Rn となる。
【0191】NMOSトランジスタTN21のゲート−
ソース間電圧Vgsは、該トランジスタTN21のドレイ
ン電流とドレイン電圧によって変化する。そのため、出
力電流Iout2は、図20に一点鎖線で示すように、電源
電圧の変化に対してリニアに変化しない。このことは、
出力電流Iout2の設定にNMOSトランジスタTN21
の特性を考慮することを要求するため、所望の値の出力
電流Iout2を得ることを困難にする。
【0192】これに対し、本実施形態の電流発生回路5
1は、図20に実線で示すように、電源電圧の変化に対
して直線的に変化する出力電流Ioutを出力する。こ
れにより、出力電流の値を任意に設定することが可能と
なる。
【0193】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)第1,第2の電流源55,56は、ノードN3
4,N35から低電位電源VSSの電位である第2電源線
L2に電流を流すように接続されている。従って、差動
増幅回路54は、ノードN31における分圧電圧と、ノ
ードN32における分圧電圧とを一致させるように、第
3,第4NMOSトランジスタTN13,TN14のゲ
ート電圧を制御する。そして、ノードN31とノードN
32における分圧電圧が一致すると、第1,第2の電流
源55,56からノードN34,N35に供給される第
1,第2の電流I3a,I3bは安定し一定値となる。
【0194】その結果、電流発生回路51は、電源電圧
の変化に対して直線的に変化する出力電流Ioutを出
力する。これにより、出力電流の値を任意に設定するこ
とが可能となる。
【0195】尚、本発明は前記各実施形態の他、以下の
態様で実施してもよい。・第一,第二実施形態におい
て、高電位電源VDDと低電位電源VSSの間の電位差を等
分に分割する抵抗の数、及びスイッチの数を適宜変更し
て実施してもよい。
【0196】・第一,第二実施形態において、入力する
デジタル信号Dinのビット数を適宜変更して実施して
もよい。 ・第三実施形態では、第1,第2分圧回路52,53を
構成する抵抗R31〜R38,R41〜R48を全て同
じ抵抗値としたが、ノードN31を高電位電源VDDと低
電位電源VSSの中間電位(=(VDD+VSS)/2)に設
定することができれば良く、第1分圧回路52を複数の
抵抗により構成してもよい。また、第1電源線L1とノ
ードN31との間の抵抗の数を、ノードN31と第2電
源線L2の間の抵抗の数と異なる構成としてもよい。
【0197】・第三実施形態では、第1〜第3の電流源
55〜57をそれぞれNMOSトランジスタTN13〜
TN15にて構成したが、複数のNMOSトランジスタ
にて構成してもよい。
【0198】・ノードN33に接続する電流源の数を、
上記実施形態では3個としたが、4個以上任意の個数を
接続する構成としてもよい。
【0199】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記
載の発明によれば、任意の電圧を容易に出力することが
可能な電圧発生回路を提供することができる。
【0200】請求項3乃至9,16に記載の発明によれ
ば、精度の高いアナログ信号を出力することが可能なD
/A変換回路を提供することができる。請求項10乃至
15に記載の発明によれば、電源電圧の変化に依存しな
い電流を出力することが可能な定電流回路を提供するこ
とができる。
【0201】また、請求項16に記載の発明によれば、
安定した動作時間でアナログ信号を出力することが可能
なD/A変換回路を提供することができる。請求項17
に記載の発明によれば、電源電圧の変化に対して出力電
流を一定に変化させることが可能な電流発生回路を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図。
【図2】 第一実施形態のD/A変換回路の回路図。
【図3】 差動増幅回路の回路図。
【図4】 第一実施形態のD/A変換回路の動作説明
図。
【図5】 第一実施形態のD/A変換回路の動作を説明
するための波形図。
【図6】 第二実施形態のD/A変換回路の回路図。
【図7】 第二実施形態のD/A変換回路の動作を説明
するための波形図。
【図8】 第二実施形態のD/A変換回路の一部回路
図。
【図9】 安定化電流回路の回路図。
【図10】 図9の安定化電流回路の第一原理説明図。
【図11】 図10の安定化電流回路の特性を示す波形
図。
【図12】 図9の安定化電流回路の第二原理説明図。
【図13】 図12の安定化電流回路の特性を示す波形
図。
【図14】 第二実施形態のD/A変換回路の詳細な回
路図。
【図15】 第二実施形態の別のD/A変換回路の詳細
な一部回路図。
【図16】 第二実施形態の別のD/A変換回路の詳細
な一部回路図。
【図17】 第二実施形態の別のD/A変換回路の詳細
な一部回路図。
【図18】 第三実施形態の電流発生回路の回路図。
【図19】 従来の電流発生回路の回路図。
【図20】 電流発生回路の特性を示す波形図。
【図21】 従来のD/A変換回路の回路図。
【図22】 スイッチの回路図。
【符号の説明】
27 第1の電流源 28 第2の電流源 Ib 第1の電流 Ic 第2の電流 N1 第1の接続点 N3 第2の接続点 R1 第1のインピーダンス手段 R2,R3 第3のインピーダンス手段 R4 第2のインピーダンス手段

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる電圧の電源を供給する電
    源線の間に同一インピーダンスを有する一対の第1,第
    2のインピーダンス手段を直列に接続するとともに、該
    一対のインピーダンス手段の間に任意のインピーダンス
    を有する第3のインピーダンス手段を挿入接続し、前記
    第1,第2のインピーダンス手段と第3のインピーダン
    ス手段の間の第1,第2接続点において各インピーダン
    ス手段に基づく電圧を発生させる電圧発生回路におい
    て、 前記第1,第2の接続点にそれぞれ接続され、各接続点
    にそれぞれ同一値の電流を供給する第1,第2の電流源
    を備えた電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電圧発生回路におい
    て、 前記第3のインピーダンス手段における電圧を入力し、
    その入力電圧と予め設定され入力される基準電圧とを比
    較し、その比較結果に基づいて、前記入力電圧が前記基
    準電圧と一致するように電流を供給するべく前記第1,
    第2の電流源を制御する制御回路を備えた電圧発生回
    路。
  3. 【請求項3】 それぞれ異なる電圧を供給するための第
    1,第2電源線の間に直列に接続され、同一インピーダ
    ンスを有する一対の第1,第2のインピーダンス手段
    と、 前記第1,第2のインピーダンス手段の間に挿入接続さ
    れ、複数の素子からなり、各素子間の接続点において前
    記第1,第2のインピーダンス手段の間の電圧を複数の
    素子により分圧した複数の分圧電圧を生成する第3のイ
    ンピーダンス手段と、 前記一対の第1,第2のインピーダンス手段と前記第3
    のインピーダンス手段の間の第1,第2の接続点にそれ
    ぞれ接続され、該第1,第2の接続点にそれぞれ同一値
    の第1,第2の電流を印加する第1,第2の電流源と、 入力されるデジタル信号に基づいて、前記第1のインピ
    ーダンス手段を構成する素子間各々の接続点のうちの1
    つを選択し、その選択した接続点において各インピーダ
    ンス手段のインピーダンスと前記第1,第2の電流に基
    づく分圧電圧を選択電圧として出力する第1の選択手段
    と、 前記選択電圧と予め設定された基準電圧が入力され、前
    記選択電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果に基づ
    いて選択電圧が基準電圧と一致するように前記第1,第
    2の電流を供給するべく第1,第2の電流源を制御する
    制御回路とを備え、前記各インピーダンス手段に基づく
    電圧のアナログ信号出力するようにしたD/A変換回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のD/A変換回路におい
    て、 前記制御回路は、 前記選択電圧と基準電圧が入力され、選択電圧と基準電
    圧を比較し、両電圧の電圧差に基づく信号を出力する比
    較回路と、 前記比較回路の出力信号がゲートに印加され、該ゲート
    電圧に応じた電流を流す第1トランジスタとを備え、 前記第1,第2の電流源は、前記第1トランジスタに接
    続され該第1トランジスタに流れる電流と同一値の電流
    を前記第1,第2の接続点に供給するようにしたD/A
    変換回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のD/A変換回路におい
    て、 前記第1,第2の電流源はそれぞれカレントミラー回路
    よりなり、前記第1トランジスタに接続される第2トラ
    ンジスタを共通に含む構成としたD/A変換回路。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のうちの何れか1項に記
    載のD/A変換回路において、 前記第1,第2の電流源にそれぞれ接続され、前記第
    1,第2の電流源が流す電流の方向と同一方向に同一値
    の一定電流を流す第3,第4の電流源を備えたD/A変
    換回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のD/A変換回路におい
    て、 前記第3,第4の電流源は、それぞれカレントミラー回
    路にて構成したD/A変換回路。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7のうちの何れか1項に記
    載のD/A変換回路において、 前記第3のインピーダンス手段は、前記第1,第2の接
    続点における分圧電圧を含み、前記デジタル信号の上位
    の複数ビットに応じた数の分圧電圧を生成する複数の第
    1素子から構成され、 該複数の素子の内の1つは、更に前記デジタル信号の下
    位の複数ビットに応じた数の分圧電圧を生成する複数の
    第2素子から構成され、 前記各第2素子間における分圧電圧を前記選択電圧とし
    て選択して前記制御回路に入力し、 前記各第1素子間における分圧電圧の内の1つを選択
    し、その選択した分圧電圧に対応するアナログ信号を出
    力するようにしたD/A変換回路。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至8のうちの何れか1項に記
    載のD/A変換回路において、 前記入力されるデジタル信号に基づいて、前記第1,第
    2の接続点を含み両接続点の間の所定の接続点における
    複数の分圧電圧のうちの1つを選択する第2の選択手段
    と、 前記第2の選択手段により選択された分圧電圧が入力さ
    れ、該分圧電圧に基づく電圧のアナログ信号を出力する
    バッファ回路とを備えたD/A変換回路。
  10. 【請求項10】 それぞれ異なる電圧の電源を供給する
    第1,第2電源線の間に並列に接続され、ゲートが共通
    に接続されたサイズの異なる同一チャネル型の一対の第
    1,第2トランジスタと、 前記第1,第2トランジスタのゲートにおける電圧がゲ
    ートに印加される出力トランジスタとを備え、 前記第1,第2トランジスタのドレイン電流を同一値と
    なるように両トランジスタのゲート電圧を制御し、該ゲ
    ート電圧に応じて前記出力トランジスタのドレイン電流
    を定電流とした定電流回路。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の定電流回路におい
    て、 前記第2トランジスタのソースと電源線の間に任意のイ
    ンピーダンスを有するインピーダンス手段を接続し、該
    インピーダンス手段により第1,第2トランジスタの特
    性の傾きを相違させ、同一値のゲート電圧にて各トラン
    ジスタのドレイン電流を一致させるようにした定電流回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の定電流回路におい
    て、 前記一対の第1,第2トランジスタのドレインにカレン
    トミラー回路を直列接続し、該カレントミラー回路によ
    り前記第1,第2トランジスタのドレイン電流が一致す
    るように第1,第2トランジスタのドレイン電圧を決定
    するようにした定電流回路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の定電流回路におい
    て、 前記第1,第2トランジスタとカレントミラー回路より
    なる回路に対して第1,第2トランジスタのゲート電圧
    を設定するゲート電圧設定回路を並列に接続した定電流
    回路。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の定電流回路におい
    て、 前記カレントミラー回路と前記ゲート電圧設定回路に対
    して電流を供給する1つの電流源を備えた定電流回路。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の定電流回路におい
    て、 前記第1,第2トランジスタのドレイン電圧を入力し、
    両ドレイン電圧が一致するように前記電流源を制御する
    差動回路を備えた定電流回路。
  16. 【請求項16】 請求項3乃至9のうちの何れか1項に
    記載のD/A変換回路において、 前記比較回路に請求項10乃至15のうちの何れか1項
    に記載の定電流回路を備えたD/A変換回路。
  17. 【請求項17】 互いに異なる第1,第2の電圧を供給
    するための第1,第2の電源線の間に接続され、前記第
    1,第2の電圧の間を分圧した第1の分圧電圧を生成す
    る第1の分圧回路と、 前記第1,第2の電源線に接続された同一インピーダン
    スを有する第1,第2のインピーダンス手段と、該第
    1,第2のインピーダンス手段の間に接続された複数の
    素子よりなる第3のインピーダンス手段とを備え、第3
    のインピーダンス手段において前記第1の分圧電圧と異
    なる電圧の第2の分圧電圧を生成する第2の分圧回路
    と、 前記第2の分圧回路を構成する第1,第2のインピーダ
    ンス手段と第3のインピーダンス手段との間の第1,第
    2の接続点にそれぞれ接続され、第1,第2の接続点に
    それぞれ同一値の第1,第2の電流を供給する第1,第
    2の電流源と、 前記第1の分圧電圧と第2の分圧電圧が入力され、第
    1,第2の分圧電圧が一致するように前記第1,第2の
    電流を供給するべく前記第1,第2の電流源を制御する
    差動回路と、 前記第1,第2の電流と同一値の第3の電流を流すよう
    に接続され、その第3の電流を出力電流として出力する
    第3の電流源とを備えた電流発生回路。
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