JP3439515B2 - ディジタル/アナログ変換器 - Google Patents

ディジタル/アナログ変換器

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JP3439515B2
JP3439515B2 JP33684393A JP33684393A JP3439515B2 JP 3439515 B2 JP3439515 B2 JP 3439515B2 JP 33684393 A JP33684393 A JP 33684393A JP 33684393 A JP33684393 A JP 33684393A JP 3439515 B2 JP3439515 B2 JP 3439515B2
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switch
resistors
resistor
digital
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篤 松田
太刀男 湯浅
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/66Digital/analogue converters
    • H03M1/68Digital/analogue converters with conversions of different sensitivity, i.e. one conversion relating to the more significant digital bits and another conversion to the less significant bits
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    • H03M1/66Digital/analogue converters
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    • H03M1/80Simultaneous conversion using weighted impedances
    • H03M1/808Simultaneous conversion using weighted impedances using resistors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル/アナログ変
換器(D/Aコンバータ)に関し、特に、入力電圧をV
in, ディジタル入力をX, ディジタル入力のビット数を
nとしたとき、出力電圧Vout が、Vout =Vin・X/
n と示されるD/Aコンバータに関する。
【0002】近年、ディジタル技術の進歩に伴って、様
々な分野でD/Aコンバータが利用されている。そし
て、近年の半導体集積回路の小型化に伴って、このよう
なD/Aコンバータが占有する面積を小さくすることが
要望されている。具体的に、例えば、入力電圧をVin,
ディジタル入力をX, ディジタル入力のビット数をnと
したとき、出力電圧Vout が、Vout =Vin・X/2n
と示されるD/Aコンバータにおいても、スイッチング
素子としてのトランジスタ(FET)のサイズを小型化
してD/Aコンバータの占有面積を小さくすることが要
望されている。
【0003】
【従来の技術】図12は従来のディジタル/アナログ変
換器の一例を示す回路図であり、入力電圧をVin, ディ
ジタル入力をX, ディジタル入力のビット数をnとした
とき、出力電圧Vout が、Vout =Vin・X/2n と示
されるD/Aコンバータの一例を示している。ここで、
同図(a) はD/Aコンバータの全体構成を示す回路図で
あり、また、同図(b) および(c) はD/Aコンバータの
各スイッチを制御する制御信号発生回路を概念的に示す
図である。
【0004】図12(a) において、参照符号NT1,N
T2,NT3は、それぞれ第1,第2,第3の部分回路
を示している。第1の部分回路NT1は、抵抗器RN
介して第2の部分回路NT2に接続されると共に、直接
第3の部分回路NT3に接続され、また、第2の部分回
路NT2および第3の部分回路NT3との接続個所から
出力Vout が取り出されるようになっている。
【0005】第1の部分回路NT1は、抵抗値の等しい
K個の抵抗器R11〜R1Kから構成される第1の抵抗
器列、および、該各抵抗器R11〜R1Kにそれぞれ設
けられたスイッチ群S11〜S1K,S21〜S2K,
S31〜S3Kを備えている。第2の部分回路NT2
は、L個の抵抗器R21〜R2Lから構成される第2の
抵抗器列、および、該各抵抗器R21〜R2Lにそれぞ
れ設けられたスイッチ群S41〜4Lを備えている。第
3の部分回路NT3は、L個の抵抗器R31〜R3Lか
ら構成される第3の抵抗器列、および、該各抵抗器R3
1〜R3Lにそれぞれ設けられたスイッチ群S51〜S
5Lを備えている。
【0006】第2の部分回路NT2において、各スイッ
チS41〜S4Lは、それぞれ対応する抵抗器R21〜
R2Lに対して並列に接続されている。さらに、第3の
部分回路NT3において、各スイッチS51〜S5L
は、それぞれ対応する抵抗器R31〜R3Lに対して並
列に接続されている。図12(c) に示されるように、ス
イッチ群S41〜S4LおよびS51〜S5Lは、ディ
ジタル入力信号D1 〜DL に従って選択的に第2の抵抗
器列の抵抗器R21〜R2Lおよび第3の抵抗器列の抵
抗器R31〜R3Lを短絡するようになっている。ま
た、スイッチ群S11〜S1K,S21〜S2K,S3
1〜S3Kは、ディジタル入力信号DL+1 〜Dn に従っ
て前記K個の抵抗器R11〜R1Kの内の〔K−1〕個
を選択し、この〔K−1〕個の抵抗器と、抵抗器RN,
2の抵抗器列(R21〜R2L),および, 第3の抵抗器
列(R31〜R3L)とを直列に接続するようになって
いる。
【0007】ここで、参照符号VRPは正の基準電圧
(正基準電圧入力)を示し,VRNは負の基準電圧(負
基準電圧入力)を示し,そして,Vout は全体のアナロ
グ出力を示している。また、D/Aコンバータのビット
数をnとすると、K・2L =2 n (nは自然数)なる関
係が成立する。次に、上述した回路(D/Aコンバー
タ)の動作を説明する。
【0008】図12(b) に示されるように、デコーダD
Dは、nビットのディジタル入力信号D1 〜Dn におけ
る上位ビットDL+1 〜Dn をデコードしてスイッチ制御
信号を出力し、この制御信号でスイッチS11〜S1
K,S21〜S2K,S31〜S3Kを制御するように
なっている。ここで、スイッチS31〜S3Kを制御す
る信号は、スイッチS11〜S1K(S21〜S2K)
を制御する信号をインバータで反転したものとなってい
る。また、図12(c) に示されるように、スイッチS5
1〜S5Lを制御する信号は、スイッチS41〜S4L
を制御する信号をインバータで反転したものとなってい
る。
【0009】以上により、上位ビット側回路(第1の部
分回路NT1)における出力電圧を取り出す個所を選択
され、そして、上位ビット側の出力電圧V1およびV2
は、次の式(1)により表される。
【0010】
【数1】
【0011】ここで、電圧V1およびV2は、下位ビッ
ト側回路(第2および第3の部分回路NT2およびNT
3)の入力となる。ディジタル入力信号の下位ビットD
1 〜DL は、直接および反転させてスイッチS41〜S
4LおよびS51〜S5Lを制御するスイッチ制御信号
を生成し、2L個のスイッチのうちL個のスイッチを選
択し、開放または短絡する。すなわち、スイッチS4#
を開放するときはスイッチS5#を短絡し、逆に、スイ
ッチS4#を短絡するときはスイッチS5#を開放する
ことになる。なお、参照符号#は、1〜Lの自然数を示
す。
【0012】抵抗器R11〜R1Kの抵抗値をRK
し、第2および第3の抵抗器列の抵抗値を各々R2#お
よびR3#とすると、抵抗値R2#,R3#は、 R2#,R3#=RK /2# (2) となる。また、抵抗器RN の抵抗値をRN とすると、 RN =RK /2L (3) となる。この式(3)は、1LSB分の抵抗値である。
従って、スイッチS4#およびS5#が短絡および開放
動作を行った後の、部分回路NT2およびNT3の全抵
抗値はRK に等しくなる。従って、アナログ出力Vout
は、
【0013】
【数2】
【0014】となる。ここで、上記の式(4)に式
(1)を代入すると、次の式(5)が得られる。
【0015】
【数3】
【0016】そして、X=(Y−1)2L +Z−1とす
ると、K・2L =2n となるので、Xは、 0≦X≦2n −1 (6) となる値を取るディジタル入力である。従って、上記の
回路は、次の式(7)の通りディジタル入力Xからアナ
ログ出力Vout を得るnビットのD/Aコンバータとし
て動作することになる。
【0017】
【数4】
【0018】ここで、スイッチS4#またはS5#が短
絡状態となっているときの抵抗、つまりオン抵抗の値を
rとすると、 r<<R4#,R5# (8) であることが望ましい。これを集積回路(LSI)上で
アナログスイッチとして実現するためには、スイッチを
構成するトランジスタ(FET)のサイズを大きくする
必要がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、例え
ば、図12に示すディジタル/アナログ変換器におい
て、スイッチS4#またはS5#が短絡状態となってい
るときの抵抗値rは、r<<R4#,R5#であること
が望ましい。そのため、2L個のスイッチ(S41〜S
4L,S51〜S5L)を構成するFETのサイズを大
きくしなければならず、ディジタル/アナログ変換器が
占有する面積が大きくなっていた。このことは、1枚の
ウエハから作ることのできるチップ(D/Aコンバー
タ)の数の低減を意味し、その結果、製品の価格を押し
上げることにもなっていた。
【0020】本発明は、上述した従来のディジタル/ア
ナログ変換器が有する課題に鑑み、スイッチを構成する
FETのサイズを小さくして、占有面積の小さいディジ
タル/アナログ変換器の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
基準電圧用入力端子VRPと第2の基準電圧用入力端子
VRNとの間に設けられた第1の部分回路NT1、およ
び、該第1の部分回路に接続された第2および第3の部
分回路NT2,NT3を具備し、入力されたディジタル
入力信号X,D1 〜Dn に応じたアナログ出力Vout を
出力するディジタル/アナログ変換器であって、前記第
1の部分回路NT1は、抵抗値の等しいK個の抵抗器R
11〜R1Kから構成される第1の抵抗器列、および、
該各抵抗器R11〜R1Kにそれぞれ設けられ、該K個
の抵抗器のうちK−1個を選択し、該K−1個の抵抗器
を前記第2および第3の部分回路NT2,NT3に直列
に接続するスイッチ群S11〜1K,S21〜S2K,
S31〜S3Kを有し、前記第2の部分回路NT2は、
L個の抵抗器R21〜R2Lから構成される第2の抵抗
器列、該各抵抗器R21〜R2Lに対してそれぞれ直列
に接続された第1のスイッチ群S61〜S6L、およ
び、該直列接続された第2の抵抗器列および第1のスイ
ッチ群に対してそれぞれ並列に接続された第2のスイッ
チ群S41〜S4Lを有し、そして、前記第3の部分回
路NT3は、L個の抵抗器R31〜R3Lから構成され
る第3の抵抗器列、該各抵抗器R31〜R3Lに対して
それぞれ直列に接続された第3のスイッチ群S71〜S
7L、および、該直列接続された第3の抵抗器列および
第3のスイッチ群に対してそれぞれ並列に接続された第
4のスイッチ群S51〜S5Lを有し、前記第1の部分
回路NT1のスイッチ群S11〜1K,S21〜S2
K,S31〜S3Kは、該各抵抗器R11〜R1Kに対
してそれぞれ直列に接続された第5のスイッチ群S31
〜S3Kと、該第1の抵抗器列および第5のスイッチ群
における、各々の直列接続された抵抗器およびスイッチ
の組の一端と該第2の部分回路NT2の一端とをそれぞ
れ接続する第6のスイッチ群S21〜S2Kと、該各々
の直列接続された抵抗器およびスイッチの組の他端と該
第3の部分回路NT3の一端とをそれぞれ接続する第7
のスイッチ群S11〜1Kとを含み、前記第1の部分回
路NT1における前記第6のスイッチ群S21〜S2K
と前記第2の部分回路NT2の一端が直接接続され、前
記第2および第3の部分回路NT2,NT3における各
々のスイッチが、前記第2 の部分回路NT2における前
記第1および第2のスイッチ群S61〜S6L,S41
〜S4LのうちオンされたL個のスイッチと、前記第3
の部分回路NT3における前記第3および第4のスイッ
チ群S71〜S7L,S51〜S5Lのうちオンされた
L個のスイッチとからなる2L個のスイッチの合成オン
抵抗値が前記ディジタル入力信号D 1 〜D n の最下位ビ
ットD 1 に対応する抵抗値と実質的に等しくなるような
オン抵抗値を有することを特徴とするディジタル/アナ
ログ変換器が提供される。
【0022】
【作用】本発明のディジタル/アナログ変換器によれ
ば、第2の部分回路NT2は、各抵抗器R21〜R2L
に対してそれぞれ直列に接続された第1のスイッチ群S
61〜S6Lを有し、また、第3の部分回路NT3は、
各抵抗器R31〜R3Lに対してそれぞれ直列に接続さ
れた第3のスイッチ群S71〜S7Lを有している。第
1の部分回路NT1のスイッチ群S11〜1K,S21
〜S2K,S31〜S3Kは、各抵抗器R11〜R1K
に対してそれぞれ直列に接続された第5のスイッチ群S
31〜S3Kと、第1の抵抗器列および第5のスイッチ
群における、各々の直列接続された抵抗器およびスイッ
チの組の一端と第2の部分回路NT2の一端とをそれぞ
れ接続する第6のスイッチ群S21〜S2Kと、各々の
直列接続された抵抗器およびスイッチの組の他端と第3
の部分回路NT3の一端とをそれぞれ接続する第7のス
イッチ群S11〜1Kとを含む。第1の部分回路NT1
における第6のスイッチ群S21〜S2Kと第2の部分
回路NT2の一端は、直接接続される。また、第2およ
び第3の部分回路NT2,NT3における各々のスイッ
チは、第2の部分回路NT2における第1および第2の
スイッチ群S61〜S6L,S41〜S4Lのうちオン
されたL個のスイッチと第3の部分回路NT3における
第3および第4のスイッチ群S71〜S7L,S51〜
S5LのうちオンされたL個のスイッチとからなる2L
個のスイッチの合成オン抵抗値がディジタル入力信号D
1 〜D n の最下位ビットD 1 に対応する抵抗値と実質的
に等しくなるようなオン抵抗値を有している。これら第
1のスイッチ群S61〜S6Lのスイッチングを制御す
る信号は、第2のスイッチ群S41〜S4Lのスイッチ
ングを制御する信号とは逆のレベルの信号とされ、同様
に、第3のスイッチ群S71〜S7Lのスイッチングを
制御する信号は、第4のスイッチ群S51〜S5Lのス
イッチングを制御する信号とは逆のレベルの信号とされ
ている。また、第1のスイッチ群S61〜S6Lのスイ
ッチングを制御する信号は、第3のスイッチ群S71〜
S7Lのスイッチングを制御する信号とは逆のレベルの
信号とされている。なお、第5のスイッチ群S31〜S
3Kを制御する信号は、第7のスイッチ群S11〜1K
(第6のスイッチ群S21〜S2K)とは逆のレベルの
信号とされている。
【0023】これによって、スイッチを構成するFET
のサイズを小さくして、ディジタル/アナログ変換器の
占有面積を低減することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るディジタ
ル/アナログ変換器の実施例を説明する。図1は本発明
に係るディジタル/アナログ変換器(D/Aコンバー
タ)の第1実施例を示す回路図であり、入力電圧をVi
n, ディジタル入力をX, ディジタル入力のビット数を
nとしたとき、出力電圧Vout が、Vout =Vin・X/
n と示されるD/Aコンバータの一例を示している。
ここで、同図(a) はD/Aコンバータの全体構成を示す
回路図であり、また、同図(b) および(c) はD/Aコン
バータの各スイッチを制御する制御信号発生回路を概念
的に示す図である。
【0025】図1(a) において、参照符号NT1,NT
2,NT3は、それぞれ第1,第2,第3の部分回路を
示している。第1の部分回路NT1は、抵抗器RN を介
して第2の部分回路NT2に接続されると共に、直接第
3の部分回路NT3に接続され、また、第2の部分回路
NT2および第3の部分回路NT3との接続個所から出
力Vout が取り出されるようになっている。
【0026】第1の部分回路NT1は、抵抗値の等しい
K個の抵抗器R11〜R1Kから構成される第1の抵抗
器列、および、該各抵抗器R11〜R1Kにそれぞれ設
けられたスイッチ群S11〜1K,S21〜S2K,S
31〜S3Kを備えている。第2の部分回路NT2は、
L個の抵抗器R21〜R2Lから構成される第2の抵抗
器列、および、該各抵抗器R21〜R2Lにそれぞれ設
けられたスイッチ群S41〜4L,S61〜S6Lを備
えている。第3の部分回路NT3は、L個の抵抗器R3
1〜R3Lから構成される第3の抵抗器列、および、該
各抵抗器R31〜R3Lにそれぞれ設けられたスイッチ
群S51〜5L,S71〜S7Lを備えている。
【0027】第2の部分回路NT2において、各スイッ
チS61〜S6Lは、それぞれ対応する抵抗器R21〜
R2Lに対して直列に接続され、また、各スイッチS4
1〜S4Lは、それぞれ対応する抵抗器R21〜R2L
およびスイッチS61〜S6Lに対して並列に接続され
ている。さらに、第3の部分回路NT3において、各ス
イッチS71〜S7Lは、それぞれ対応する抵抗器R3
1〜R3Lに対して直列に接続され、また、各スイッチ
S51〜S5Lは、それぞれ対応する抵抗器R31〜R
3LおよびスイッチS71〜S7Lに対して並列に接続
されている。
【0028】すなわち、図1(a) と図12(a) との比較
から明らかなように、本実施例は、第2の部分回路NT
2に、抵抗器R21〜R2Lに対してそれぞれ直列に接
続されたスイッチS61〜S6Lを設け、さらに、第3
の部分回路NT3に、抵抗器R31〜R3Lに対して直
列に接続されたスイッチS71〜S7Lを設けるように
なってる。
【0029】図1(c) に示されるように、スイッチ群S
41〜S4L,S61〜S6LおよびS51〜S5L,
S71〜S7Lは、ディジタル入力信号D1 〜DL に従
って選択的に第2の抵抗器列の抵抗器R21〜R2Lお
よび第3の抵抗器列の抵抗器R31〜R3Lを短絡する
ようになっている。また、スイッチ群S11〜S1K,
S21〜S2K,S31〜S3Kは、ディジタル入力信
号DL+1 〜Dn に従って前記K個の抵抗器R11〜R1
Kの内の〔K−1〕個を選択し、この〔K−1〕個の抵
抗器と、抵抗器RN,第2の抵抗器列(R21〜R2L),
および, 第3の抵抗器列(R31〜R3L)とを直列に
接続するようになっている。
【0030】ここで、参照符号VRPは正の基準電圧
(正の基準電圧用入力端子)を示し,VRNは負の基準
電圧(負の基準電圧用入力端子)を示し,そして,Vou
t は全体のアナログ出力を示している。また、D/Aコ
ンバータのビット数をnとすると、K・2L =2n (n
は自然数)なる関係が成立する。次に、上述した回路
(D/Aコンバータ)の動作を説明する。
【0031】図1(b) に示されるように、デコーダDD
は、nビットのディジタル入力信号D1 〜Dn における
上位ビットDL+1 〜Dn をデコードしてスイッチ制御信
号を出力し、この制御信号でスイッチS11〜S1K,
S21〜S2K,S31〜S3Kを制御するようになっ
ている。ここで、スイッチS31〜S3Kを制御する信
号は、スイッチS11〜S1K(S21〜S2K)を制
御する信号をインバータで反転したものとなっている。
また、図1(c) に示されるように、スイッチS51〜S
5L(S61〜S6L)を制御する信号は、スイッチS
41〜S4L(S71〜S7L)を制御する信号をイン
バータで反転したものとなっている。
【0032】すなわち、デコーダDDは、ディジタル入
力信号の上位ビットDL+1 〜Dn をデコードしてK個の
スイッチ制御信号を出力し、この制御信号でスイッチS
11〜S1K,S21〜S2K,S31〜S3Kを制御
する。これにより、上位ビット側回路(第1の部分回路
NT1)における出力電圧を取り出す個所が選択され、
上位ディジタル入力信号は次の表1の通りデコードされ
る。
【0033】
【表1】
【0034】上記の表1に示されるように、上位ディジ
タル入力信号によって、スイッチS11〜S1K,S2
1〜S2Kは、1個所(S1$,S2$:$は1〜Kの
自然数)のみ短絡となり、他の全てのスイッチは開放と
なる。また、スイッチS31〜S3Kは、スイッチS1
1〜S1K,S21〜S2Kを制御する信号の反転レベ
ルの信号により、1個所(S3$)のみ開放となり、他
の全てのスイッチは短絡となる。この動作によって、上
位ビット側回路(部分回路NT1)における出力電圧を
取り出す個所が選択される。
【0035】以上により、上位ビット側回路(部分回路
NT1)における出力電圧を取り出す個所を選択され、
そして、上位ビット側の出力電圧V1およびV2は、次
の式(9)により表される。
【0036】
【数5】
【0037】ここで、電圧V1およびV2は、下位ビッ
ト側回路(第2および第3の部分回路NT2,NT3)
の入力電圧となる。ディジタル入力信号の下位ビットD
1 〜DL は、直接および反転させてスイッチS41〜S
4L,S71〜S7LおよびS51〜S5L,S61〜
S6Lを制御するスイッチ制御信号を生成し、各スイッ
チS41〜S4L,S51〜S5L,S61〜S6L,
S71〜S7Lを次の表2の通り制御する。
【0038】
【表2】
【0039】スイッチS4#,S7#は、ディジタル入
力信号で直接制御され、また、スイッチS5#,S6#
は、ディジタル入力信号を反転させた信号で制御され
る。なお、参照符号#は、1〜Lの整数を示す。抵抗器
R11〜R1Kの抵抗値をRK とし、第2および第3の
抵抗器列の抵抗値を各々R2#およびR3#とすると、
次の式(13)の関係が得られる。
【0040】 R2#,R3#=RK /2# N =RK /2L (10) ここで、RN は、1LSB分の抵抗値であり、入力信号
がどのように変化しても下位ビット側回路(第2および
第3の部分回路NT2,NT3)の抵抗値はR K と等し
いことになる。以上のことからアナログ出力Vout は、
【0041】
【数6】
【0042】となる。上記の式(11)に式(9)を代
入すると、
【0043】
【数7】
【0044】そして、X=(Y−1)2L +Z−1とす
ると、K・2L =2n となるので、Xは、 0≦X≦2n −1 (13) となる値を取るディジタル入力である。従って、上記の
回路は、次の式(17)の通りディジタル入力Xからア
ナログ出力Vout を得るnビットのD/Aコンバータと
して動作することになる。
【0045】
【数8】
【0046】図2は図1のディジタル/アナログ変換器
の動作を説明するための図であり、図2(a) はスイッチ
S4#を開放し,且つ,スイッチS6#を短絡した状態
を示し、また、図2(b) はスイッチS4#を短絡し,且
つ,スイッチS6#を解放した状態を示している。前述
したように、本実施例では、例えば、部分回路NT2に
おける第2の抵抗器列の抵抗器R21〜R2L(R2
#)に対してスイッチS61〜S6L(S6#)が該抵
抗器(R2#)と直列に設けられ、同様に、部分回路N
T3における第3の抵抗器列の抵抗器R31〜R3L
(R3#)に対してもスイッチS71〜S7L(S7
#)が該抵抗器(S7#)と直列に設けられている。そ
して、スイッチS4#が開放のときは、スイッチS6#
を短絡し、また、スイッチS4#が短絡のときは、スイ
ッチS6#を開放とするようになっている。これによ
り、スイッチS4#〜S7#のオン抵抗を、抵抗器R2
#に比して相対的に小さくする必要がなくなる。
【0047】すなわち、図2(a) に示すように、スイッ
チS4#を開放し,且つ,スイッチS6#を短絡した場
合、合成抵抗の値RONは、スイッチのオン抵抗をrと
すると、 RON=R4#+r (15) となる。
【0048】一方、図2(b) に示すように、スイッチS
4#を短絡し,且つ,スイッチS6#を解放した場合、
合成抵抗の値ROFFは、 ROFF=r (16) となる。従って、 RON−ROFF=R4# (17) つまり、図2(a) の場合と図2(b) の場合の合成抵抗の
差は、オン抵抗rに関係なくR4#となる。すなわち、
オン抵抗の値を任意に決めることができるため、スイッ
チを構成するトランジスタのサイズを小さくすることが
できる。
【0049】上述したように、本実施例では、従来の回
路と同じ機能を実現しながらセル面積を小さくすること
ができる。従来の回路ではスイッチのオン抵抗は、スイ
ッチに並列に接続する抵抗器より相対的に十分小さな値
とするために、例えば、1/100程度にする必要があ
るが、本実施例の回路ではスイッチのオン抵抗は大きく
てもよい。そのため、例えば、スイッチのオン抵抗を並
列接続される抵抗器の1/10とすると、スイッチを構
成するトランジスタ(FET)のサイズはスイッチのオ
ン抵抗にほぼ反比例するためスイッチのサイズは従来の
1/10程度でもよいことになる。本実施例のディジタ
ル/アナログ変換器における第2および第3の部分回路
NT2,NT3に使われるスイッチの数は従来の回路よ
りも2倍になるが、スイッチ部分のセル面積は2/10
程度になるため全体のセル面積を小さくすることができ
る。
【0050】図3は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第2実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b),(c) およ
び(d) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御
信号発生回路を概念的に示す図である。図3(a) と図1
(a) との比較から明らかなように、本第2実施例は、第
1実施例の第2および第3の部分回路NT2とNT3と
の間に、新たな第4の部分回路NT4を直列に接続した
ものである。第4の部分回路NT4は、〔M−1〕個の
抵抗値の等しい抵抗器R41〜R4(M−1)を直列に
接続した回路と、各々の抵抗器間のM個の端部と出力端
子を1つだけ接続するM個のスイッチ群S81〜S8M
で構成されている。
【0051】図3(b) に示されるように、デコーダDD
1は、nビットのディジタル入力信号D1 〜Dn におけ
る上位ビットDf+1 〜Dn をデコードしてスイッチ制御
信号を出力し、この制御信号でスイッチS11〜S1
K,S21〜S2K,S31〜S3Kを制御するように
なっている。ここで、スイッチS31〜S3Kを制御す
る信号は、スイッチS11〜S1K,S21〜S2Kを
制御する信号をインバータで反転したものとなってい
る。また、図3(c) に示されるように、デコーダDD2
は、nビットのディジタル入力信号D1 〜Dn における
中位ビットDL+1 〜Df をデコードしてスイッチ制御信
号を出力し、この制御信号でスイッチS81〜S8Mを
制御するようになっている。さらに、図3(d) に示され
るように、nビットのディジタル入力信号D1 〜Dn
おける下位ビットD1 〜Df は、直接およびインバータ
を介して、スイッチS41〜S4L,S71〜S7Lお
よびS51〜S5L,S61〜S6Lを制御するように
なっている。
【0052】ここで、第4の部分回路NT4の抵抗器の
抵抗値をRM とすると、 RM =RK /M (18) となる。また、第2および第3の部分回路NT2,NT
3に含まれる抵抗器の抵抗値は、 R2#,R3#=RM /2# (19) となる。つまり、第1の部分回路NT1は上位ビット側
回路、第4の部分回路NT4は中位ビット側回路、そし
て、第2および第3の部分回路NT2とNT3は下位ビ
ット側回路となる。このD/Aコンバータの入力ビット
数をnとすると、K・M・2L =2n となる。すなわ
ち、本第2実施例では、入力ビットを3分割するため、
nが大きい場合に好適なものとなっている。
【0053】図4は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第3実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b) および
(c) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御信
号発生回路を概念的に示す図である。図4(a) と図1
(a) との比較から明らかなように、本第3実施例は、第
1実施例の第1の部分回路NT1において、直列接続さ
れた抵抗器R11〜R1KおよびスイッチS31〜S3
Kに対して抵抗器R51〜R5Kを並列に接続したもの
である。すなわち、図4(a) に示されるように、抵抗器
R51〜R5Kは直列に接続され、さらに、各々の抵抗
器R5#の両端はR1#とR3#の直列回路の両端に接
続される。この抵抗器R51〜R5Kによる直列回路の
両端には、正の基準電圧VRPおよび負の基準電圧VR
Nが印加される。ここで、抵抗器R51〜R5Kは各々
等しい抵抗値を有し、この抵抗値はR11〜R1Kの抵
抗値RK よりも十分に小さい値となっている。
【0054】本第3実施例のように、抵抗器R51〜R
5Kを用いることは次の点で有利である。すなわち、現
実には、回路(D/Aコンバータ)の各ノードには寄生
容量が結合しており、例えば、スイッチをオン・オフす
る際、或いは、D/Aコンバータの動作を開始する際等
においては、ある寄生容量は充電され、また、ある寄生
容量は放電する。この寄生容量を充電するには一定の時
間が必要であるが、第3実施例では、電流が抵抗器R5
1〜R5Kを流れるため、寄生容量に迅速にチャージす
ることができ、その結果、回路全体のRC時定数を小さ
くすることが可能とのなる。さらに、図4に示す第3実
施例のD/Aコンバータは、正の基準電圧VRPおよび
負の基準電圧VRNの変化に対しての追従性が良い。従
って、例えば、用途によっては正の基準電圧VRPにア
ナログ入力信号、負の基準電圧VRNを接地させて使う
ことがあるが、この場合、正の基準電圧VRPが変化す
ると回路を流れる電流も変化するが、第3実施例では寄
生容量を高速に充放電できるので正の基準電圧VRPの
変化に追従が可能となる。
【0055】図5は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第4実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b),(c) およ
び(d) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御
信号発生回路を概念的に示す図である。図5(a) と図3
(a) および図4(a) との比較から明らかなように、本第
4実施例は、前述した第2実施例と第3実施例を組み合
わせたものである。すなわち、第2および第3の部分回
路NT2とNT3との間に、新たな第4の部分回路NT
4を直列に接続し、さらに、第1実施例の第1の部分回
路NT1において、直列接続された抵抗器R11〜R1
KおよびスイッチS31〜S3Kに対して抵抗器R51
〜R5Kを並列に接続したものである。
【0056】図6は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第5実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b) および
(c) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御信
号発生回路を概念的に示す図である。図6(a) と図1
(a) との比較から明らかなように、本第5実施例は、第
1実施例において、1LSBの電圧を生みだす抵抗器R
N を除いたものである。すなわち、第5実施例におい
て、第1の部分回路NT1と第2の部分回路NT2と
は、抵抗器RN を介さず直接に接続されている。すなわ
ち、本第5実施例では、抵抗器RN の代わりに、第2お
よび第3の部分回路NT2,NT3に使用しているスイ
ッチS4#,S5#のオン抵抗を利用するものであり、
抵抗器RN が不要となる分、占有面積をさらに低減する
ことができる。
【0057】次に、抵抗器RN の代わりに、第2および
第3の部分回路NT2,NT3に使用しているスイッチ
S4#,S5#のオン抵抗を利用することができる理由
を説明する。すなわち、抵抗器RN を取り除き、短絡し
た場合を説明する。まず、オン抵抗を零とするとき、デ
ィジタル入力信号の上位ビットが或る値Xで、下位ビッ
トがすべて1である場合(条件1)と、上位ビットがX
+1で、下位ビットがすべて0である場合(条件2)の
出力電圧Vout の差は、第1の部分回路NT1の抵抗値
をKRK ,第2および第3の部分回路NT2,NT3の
全抵抗値をRとすると、
【0058】
【数9】
【0059】となる。すなわち、条件1における出力電
圧Vout と条件2における出力電圧Vout との差は零で
ある。ところが、スイッチのオン抵抗(抵抗値をrとす
る)が或る程度大きい場合、条件1および条件2におけ
る出力電圧Vout の電位差は次のようになる。
【0060】
【数10】
【0061】となる。従って、条件1における出力電圧
Vout と条件2における出力電圧Vout との差は抵抗値
で2Lrである。つまり、 2Lr=RN (28) となるようにスイッチを構成するトランジスタ(FE
T)のサイズを変更すればオン抵抗をRN の代わりに使
うことができる。
【0062】図7は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第6実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b),(c) およ
び(d) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御
信号発生回路を概念的に示す図である。図7(a) から明
らかなように、本第6実施例は、前述した第2実施例
(図3(a))と第5実施例(図6(a))とを組み合わせたも
のである。すなわち、第2実施例において、抵抗器RN
を除いたものである。これにより、第1実施例に比較し
て、入力ビットを3分割するため、nが大きい場合に好
適なものとすることができ、且つ、抵抗器RN が不要と
なるため、占有面積をさらに低減することができるとい
う効果を有している。
【0063】図8は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第7実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b) および
(c) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御信
号発生回路を概念的に示す図である。図8(a) から明ら
かなように、本第7実施例は、前述した第3実施例(図
4(a))と第5実施例(図6(a))とを組み合わせたもので
ある。すなわち、第3実施例において、抵抗器RN を除
いたものである。これにより、第1実施例に比較して、
寄生容量を高速に充放電できるので正の基準電圧VRP
の変化に追従が可能となり、且つ、抵抗器RN が不要と
なるため、占有面積をさらに低減することができるとい
う効果を有している。
【0064】図9は本発明のディジタル/アナログ変換
器の第8実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/A
コンバータの全体構成を示す回路図、同図(b),(c) およ
び(d) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御
信号発生回路を概念的に示す図である。図9(a) から明
らかなように、本第8実施例は、前述した第2実施例
(図3(a))と第7実施例(図8(a))とを組み合わせたも
のである。すなわち、第7実施例において、第2および
第3の部分回路NT2とNT3との間に、新たな第4の
部分回路NT4を直列に接続したものである。これによ
り、本第8実施例は、前述した2実施例および第7実施
例の効果を有することになる。
【0065】図10は本発明のディジタル/アナログ変
換器の第9実施例を示す回路図であり、同図(a) はD/
Aコンバータの全体構成を示す回路図、同図(b),(c) お
よび(d) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制
御信号発生回路を概念的に示す図である。図10(a) か
ら明らかなように、本第9実施例は、前述した第6実施
例(図7(a))において、第2の部分回路NT2を取り除
いて短絡し、第2の部分回路NT2を正の基準電圧用入
力端子VRPと第1の部分回路(第1の抵抗器列)NT
1の間に直列に接続し、さらに、第3の部分回路NT3
も取り除いて短絡し、第3の部分回路NT3を負の基準
電圧用入力端VRNと抵抗器列の間に直列に接続したも
のである。このように変更するのは、1LSBを生じさ
せるスイッチのオン抵抗の変動をなるべく小さくするた
めである。
【0066】ところで、一般にオン抵抗はスイッチに印
加する電圧によって変動するが、第2および第3の部分
回路NT2,NT3の抵抗値は、第1の部分回路NT1
に比べて十分小さいので第2および第3の部分回路NT
2,NT3の電圧降下も小さくなる。これに対して、本
第9実施例では、各部分回路NT1〜NT4に印加され
る電圧の変動が小さくなって、スイッチにかかる電圧の
変動も小さくなる。これにより、オン抵抗の変動も小さ
くなり、より精度の高いD/Aコンバータを実現するこ
とが可能となる。
【0067】図11は本発明のディジタル/アナログ変
換器の第10実施例を示す回路図であり、同図(a) はD
/Aコンバータの全体構成を示す回路図、同図(b) およ
び(c) はD/Aコンバータの各スイッチを制御する制御
信号発生回路を概念的に示す図である。図11(a) に示
されるように、本第10実施例は、図10(a) に示す第
9実施例において、第1の部分回路NT1として第4の
部分回路NT4を第2および第3の部分回路NT2,N
T3の間に設けたものである。すなわち、正の基準電圧
用入力端子VRP,第2の部分回路NT2,第4の部分
回路NT4,第3の部分回路NT3,そして,負の基準
電圧用入力端子VRNを順に直列に接続するようになっ
ている。この第10実施例による効果は、基本的には、
前述した第9実施例と同様に、オン抵抗の変動も小さく
なり、より精度の高いD/Aコンバータを実現可能とす
ることである。
【0068】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のディジ
タル/アナログ変換器によれば、該ディジタル/アナロ
グ変換器の占有面積を小型化し、1枚のウェハから作る
ことができるチップの数が増加して価格を低減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル/アナログ変換器の第
1実施例を示す回路図である。
【図2】図1のディジタル/アナログ変換器の動作を説
明するための図である。
【図3】本発明のディジタル/アナログ変換器の第2実
施例を示す回路図である。
【図4】本発明のディジタル/アナログ変換器の第3実
施例を示す回路図である。
【図5】本発明のディジタル/アナログ変換器の第4実
施例を示す回路図である。
【図6】本発明のディジタル/アナログ変換器の第5実
施例を示す回路図である。
【図7】本発明のディジタル/アナログ変換器の第6実
施例を示す回路図である。
【図8】本発明のディジタル/アナログ変換器の第7実
施例を示す回路図である。
【図9】本発明のディジタル/アナログ変換器の第8実
施例を示す回路図である。
【図10】本発明のディジタル/アナログ変換器の第9
実施例を示す回路図である。
【図11】本発明のディジタル/アナログ変換器の第1
0実施例を示す回路図である。
【図12】従来のディジタル/アナログ変換器の一例を
示す回路図である。
【符号の説明】
DD,DD1,DD2…デコーダ NT1…第1の部分回路 NT2…第2の部分回路 NT3…第3の部分回路 NT4…第4の部分回路 R11〜R1K…第1の部分回路NT1に含まれる抵抗
器(第1の抵抗器列) R21〜R2L…第2の部分回路NT2に含まれる抵抗
器(第2の抵抗器列) R31〜R3L…第3の部分回路NT3に含まれる抵抗
器(第3の抵抗器列) R41〜R4(M-1) …第4の部分回路NT4に含まれる
抵抗器(第4の抵抗器列) S11〜S1K,S21〜S2K,S31〜S3K…第
1の部分回路NT1に含まれるスイッチ手段 S41〜S4L…第2の部分回路NT2に含まれるスイ
ッチ手段(第2のスイッチ群) S51〜S5L…第3の部分回路NT3に含まれるスイ
ッチ手段(第4のスイッチ群) S61〜S6L…第2の部分回路NT2に含まれるスイ
ッチ手段(第1のスイッチ群) S71〜S7L…第3の部分回路NT3に含まれるスイ
ッチ手段(第3のスイッチ群) S81〜S8M…第4の部分回路NT4に含まれるスイ
ッチ手段(第5のスイッチ群)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−227224(JP,A) 特開 平5−175749(JP,A) 特開 昭60−191522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 1/00 - 1/88

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基準電圧用入力端子と第2の基準
    電圧用入力端子との間に設けられた第1の部分回路、お
    よび、該第1の部分回路に接続された第2および第3の
    部分回路を具備し、入力されたディジタル入力信号に応
    じたアナログ出力を出力するディジタル/アナログ変換
    器であって、 前記第1の部分回路は、抵抗値の等しいK個の抵抗器か
    ら構成される第1の抵抗器列、および、該各抵抗器にそ
    れぞれ設けられ、該K個の抵抗器のうちK−1個を選択
    し、該K−1個の抵抗器を前記第2および第3の部分回
    路に直列に接続するスイッチ群を有し、 前記第2の部分回路は、L個の抵抗器から構成される第
    2の抵抗器列、該各抵抗器に対してそれぞれ直列に接続
    された第1のスイッチ群、および、該直列接続された第
    2の抵抗器列および第1のスイッチ群に対してそれぞれ
    並列に接続された第2のスイッチ群を有し、 前記第3の部分回路は、L個の抵抗器から構成される第
    3の抵抗器列、該各抵抗器に対してそれぞれ直列に接続
    された第3のスイッチ群、および、該直列接続された第
    3の抵抗器列および第3のスイッチ群に対してそれぞれ
    並列に接続された第4のスイッチ群を有し、 前記第1の部分回路のスイッチ群は、 該各抵抗器に対してそれぞれ直列に接続された第5のス
    イッチ群と、 該第1の抵抗器列および第5のスイッチ群における、各
    々の直列接続された抵抗器およびスイッチの組の一端と
    該第2の部分回路の一端とをそれぞれ接続する第6のス
    イッチ群と、 該各々の直列接続された抵抗器およびスイッチの組の他
    端と該第3の部分回路の一端とをそれぞれ接続する第7
    のスイッチ群とを含み、 前記第1の部分回路における前記第6のスイッチ群と前
    記第2の部分回路の一端が直接接続され、 前記第2および第3の部分回路における各々のスイッチ
    が、前記第2の部分回路における前記第1および第2の
    スイッチ群のうちオンされたL個のスイッチと、前記第
    3の部分回路における前記第3および第4のスイッチ群
    のうちオンされ たL個のスイッチとからなる2L個のス
    イッチの合成オン抵抗値が前記ディジタル入力信号の最
    下位ビットに対応する抵抗値と実質的に等しくなるよう
    なオン抵抗値を有する ことを特徴とするディジタル/ア
    ナログ変換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の部分回路におけるスイッチ群
    は、前記ディジタル入力信号における上位ビットにより
    制御され、且つ、前記第2の部分回路における第1およ
    び第2のスイッチ群および前記第3の部分回路における
    第3および第4のスイッチ群は、前記ディジタル入力信
    号における下位ビットにより制御されるようになってい
    ることを特徴とする請求項1のディジタル/アナログ変
    換器。
  3. 【請求項3】 前記第1および第4のスイッチ群を制御
    する信号は、前記第2および第3のスイッチ群を制御す
    る信号の反転レベルの信号となっていることを特徴とす
    る請求項2のディジタル/アナログ変換器。
  4. 【請求項4】 前記アナログ出力を取り出す出力端子を
    前記第2の部分回路の他端と前記第3の部分回路の他端
    との接続個所から取り出すようにしたことを特徴とする
    請求項1のディジタル/アナログ変換器。
  5. 【請求項5】 前記第2の部分回路と前記第3の部分回
    路との間に第4の部分回路を設け、該第4の部分回路
    は、抵抗値の等しいM−1個の抵抗器を直列に接続して
    構成される第4の抵抗器列、および、該各抵抗器のM個
    の端部と前記アナログ出力を取り出す出力端子とを選択
    的に短絡する第5のスイッチ群を有していることを特徴
    とする請求項1のディジタル/アナログ変換器。
  6. 【請求項6】 前記第4の部分回路における第5のスイ
    ッチ群は、前記ディジタル入力信号における中位ビット
    により制御されるようになっていることを特徴とする請
    求項5のディジタル/アナログ変換器。
  7. 【請求項7】 前記第1の部分回路における第1の抵抗
    器列を構成する各抵抗器に対して、それぞれ並列に抵抗
    器を接続するようにしたことを特徴とする請求項1のデ
    ィジタル/アナログ変換器。
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