JPH11298271A - 可変利得増幅器 - Google Patents

可変利得増幅器

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JPH11298271A
JPH11298271A JP9932498A JP9932498A JPH11298271A JP H11298271 A JPH11298271 A JP H11298271A JP 9932498 A JP9932498 A JP 9932498A JP 9932498 A JP9932498 A JP 9932498A JP H11298271 A JPH11298271 A JP H11298271A
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JP
Japan
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voltage
circuit
common mode
fet
output
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JP9932498A
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Toru Sai
通 崔
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コモンモード電圧の調整が可能な可変利得増
幅器を実現する。 【解決手段】 可変利得増幅器において、2つの入力電
圧が入力される差動入力回路と、この差動入力回路の2
つの出力電流がそれぞれ入力され、抵抗値を変化させる
ことにより利得を変化させる利得制御手段と、この利得
制御手段の2つの出力電流に基づき出力電圧を出力する
出力段回路と、出力電圧を出力段回路に負帰還させる帰
還回路と、コモンモード電圧を出力するコモンモード電
圧検出手段と、このコモンモード電圧検出手段の出力を
ディジタル信号に変換して保持するA/D変換手段と、
ディジタル信号に基づきコモンモード電圧値を調整する
調整回路とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変利得増幅器に
関し、特にコモンモード電圧の調整機能を有する可変利
得増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変利得増幅器としては本願出願
人の出願に係る「特願平6−28705号」等がある。
図5は「特願平6−28705号」(以下、単に従来例
と呼ぶ。)に記載された従来の可変利得増幅器の一例を
示す回路図である。
【0003】図5において1,2,3,4,5,6,
7,8,9,10,11,12,13,14,15,1
6,17,18,19,20,21,22,23及び2
4はMOS電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semicon
ductor Field Effect Transistor:以下、FETと呼
ぶ。)、100及び101は入力電圧、102及び10
3は出力電圧,104は利得制御電圧である。
【0004】また、1,2,13及び14は差動入力回
路300を、21は利得制御手段301を、3〜9,1
1,12及び15〜19は出力段回路302を、10,
20,22,23及び24は帰還回路303(但し、図
5上では図示ぜす。)をそれぞれ構成している。
【0005】入力電圧100及び101はFET1及び
2のゲートに入力され、FET1のソースはFET2の
ソース及びFET14のドレインに接続され、FET1
4のソースはFET13のドレインに接続される。
【0006】また、FET1のドレインはFET8のソ
ース、FET9,10及び21のドレインにそれぞれ接
続され、FET2のドレインはFET18及び21のソ
ース、FET19及び20のドレインにそれぞれ接続さ
れる。
【0007】FET8のドレインはFET3のドレイン
及びFET7のソースに接続され、FET7のドレイン
は出力電圧102を出力すると共に、FET3及び22
のゲート、FET6のドレインにそれぞれ接続される。
【0008】一方、FET18のドレインはFET4の
ドレイン及びFET17のソースに接続され、FET1
7のドレインは出力電圧103を出力すると共に、FE
T4及び23のゲート、FET16のドレインにそれぞ
れ接続される。
【0009】FET22のソースはFET23のソー
ス、FET10及び20のゲートとFET24のドレイ
ンにそれぞれ接続される。
【0010】また、FET3及び4のソースはFET1
2のドレインに接続され、FET12のソースはFET
11のドレインに接続される。FET6及び16のソー
スはFET5及び15のドレインにそれぞれ接続され
る。
【0011】さらに、FET5,11,13及び15の
ソース、FET22及び23のドレインは正電圧源"V
dd"に接続され、FET9,10,19,20及び2
4のソースは接地される。また、FET21のベースに
は利得制御電圧104が印加される。
【0012】ここで、図5に示す従来例の動作を説明す
る。FET21のゲートには利得制御電圧104が印加
されているので、利得制御電圧104の電圧値を大きく
すれば抵抗値が小さくなり前記電圧値を小さくすれば前
記抵抗値が大きくなる。
【0013】一方、FET22及び23のソース電圧で
ある電圧"Vcm"は出力電圧102と出力電圧103と
の和に比例、即ち、出力電圧のコモンモードに比例する
ことになる。
【0014】このため、電圧"Vcm"が大きくなるとF
ET10及び20の作用によって出力段回路302にバ
イアス電流が流れて前記出力電圧のコモンモードが小さ
くなり、逆に、電圧"Vcm"が小さくなるとコモンモー
ドが大きくなる。言い換えれば負の帰還回路303とし
て動作する。
【0015】ここで、入力電圧100及び101の電圧
値を"V1"及び"V2"、FET1及び2のトランス
・コンダクタンスを"gmi"、FET3及び4のトラン
ス・コンダクタンスを"gmf"、FET1,2及び21
に流れる電流をそれぞれ"I1","I2"及び"I3"とす
る。
【0016】もし、入力電圧100が入力電圧101よ
りも大きい場合、 I1−I2=2gmi(V1−V2) (1) となる。
【0017】また、図5中"イ"及び"ロ"に示す点に流れ
込む電流値の差"ΔI"は、 ΔI=I1−I3−(I2+I3) =I1−I2−2・I3 (2) となる。
【0018】もし、FET21の抵抗値が無限大であれ
ば前記電流差は、 ΔI=I1−I2 (3) である。即ち、FET21によりトランス・コンダクタ
ンス"gmi"が"2・I3"だけ等価的に小さくなったこ
とになる。
【0019】この等価的に小さくなったトランス・コン
ダクタンスを"(gmi)eff "とすれば利得"A"は、 A=Vout/Vin =gmi/gmf =(gmi)eff/gmf (4) となる。
【0020】この結果、FET21に印加される利得制
御電圧104を制御して前記電流"I3"の値を制御
することにより、利得を変化させることが可能な可変利
得増幅器を実現することができる。
【0021】例えば、出力電圧102"V102"はFE
T10及び22のゲート・ソース間電圧を"Vgs10"
及び"Vgs22"とすれば、 V102=Vgs10+Vgs22 (5) となる。
【0022】また、FET22のゲート・ソース間電
圧"Vgs22"はFET22に流れるドレイン電流を"
Id22"とすれば、 Vgs22={Id22/(k’・W/2・L)}1/2+Vt ( 6) となる。但し、"k’=μn・Cox"であり、"μn"は
電子の移動度、"Cox"は酸化膜の誘電率、"W"はFE
Tのゲート幅、"L"はFETのゲート長、"Vt"は閾値
電圧である。
【0023】一方、FET10のゲート・ソース間電
圧"Vgs10"もドレイン電流"Id10"により決ま
り、"Id10"は、図5に示すようにFET1、FET
3、FET6及びFET9に流れる電流をそれぞれ"I
1"、"I4"、"I5"及び"I6"とすれば、 Id10=(I1+I4+I5)−I6 (7) となる。
【0024】ここで、式(7)の第1項及び第2項を"
Isource"及び"Isink"とすれば、 Id10=Isource−Isink (8) となる。"Isource"はFET10に供給されるソ
ース電流であり、"Isink"はFET10に流れずに
他のFETのドレイン電流として流れるシンク電流であ
る。
【0025】従って、従来例においてコモンモード電圧
をある設計値にするためには、"Isource>
Isink"なる関係にしてFET10にドレイン電流&
#34;Id10"が流れるようにすると共にドレイン電流"
Id10"が一定値で安定になるように"Isourc
e"及び"Isink"の値を決定する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現実にはプロ
セスのばらつきや、配置の影響等によりドレイン電流&#
34;Id10"が一定値にならない場合がある。例え
ば、"Isource=1mA"、"Isink=880
μA"とし、"Id10=20μA"となるように設計し
ても、"Isource"が正確に"1mA"にならない等
の原因によってFET10のドレイン電流"Id10"が
ばらつく場合がある。この場合にはコモンモード電圧"
Vcm"も変動してしまう。そして、コモンモード
電圧"Vcm"が設計値から変動すると線形性や温度ドリ
フト等の特性が悪化してしまうと言った課題があった。
従って本発明が解決しようとする課題は、コモンモード
電圧の調整が可能な可変利得増幅器を実現することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、可変利
得増幅器において、2つの入力電圧が入力される差動入
力回路と、この差動入力回路の2つの出力電流がそれぞ
れ入力され、抵抗値を変化させることにより利得を変化
させる利得制御手段と、この利得制御手段の2つの出力
電流に基づき出力電圧を出力する出力段回路と、前記出
力電圧を前記出力段回路に負帰還させる帰還回路と、コ
モンモード電圧を出力するコモンモード電圧検出手段
と、このコモンモード電圧検出手段の出力をディジタル
信号に変換して保持するA/D変換手段と、前記ディジ
タル信号に基づき前記コモンモード電圧値を調整する調
整回路とを備えたことにより、コモンモード電圧を調整
することが可能になる。
【0028】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明である可変利得増幅器において、前記調整回路が、前
記帰還回路を構成する電圧効果トランジスタに供給され
るソース電流若しくはこのソース電流と前記電圧効果ト
ランジスタに流れるドレイン電流との差分であるシンク
電流の電流値を調整することにより、コモンモード電圧
を調整することが可能になる。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明である可変利得増幅器において、前記コモンモード電
圧検出手段が、前記出力電圧が印加される差動回路と、
この差動回路の2つの出力を等分してコモンモード電圧
を出力する分圧回路から構成されることにより、コモン
モード電圧を調整することが可能になる。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明である可変利得増幅器において、前記A/D変換手段
が、複数の基準電圧を発生させる基準電圧回路と、発生
した基準電圧と前記コモンモード電圧とを比較してディ
ジタル信号に変換する変換回路と、この変換回路の出力
を保持する保持回路とから構成されることにより、コモ
ンモード電圧を調整することが可能になる。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明である可変利得増幅器において、前記ソース電流の電
流値を調整する調整回路が、ソースが正電圧源に接続さ
れた複数の電圧効果トランジスタと、これらの電圧効果
トランジスタのゲートに一端が接続され他端にバイアス
電圧が印加された複数のスイッチ回路とを備え、前記ス
イッチ回路で選択された任意の前記電界効果トランジス
タに流れるドレイン電流を前記ソース電流に加えること
により、コモンモード電圧を調整することが可能にな
る。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明である可変利得増幅器において、前記シンク電流の電
流値を調整する調整回路が、ソースが接地された複数の
電圧効果トランジスタと、これらの電圧効果トランジス
タのゲートに一端が接続され他端にバイアス電圧が印加
された複数のスイッチ回路とを備え、前記スイッチ回路
で選択された任意の前記電界効果トランジスタに流れる
ドレイン電流を前記シンク電流に加えることにより、コ
モンモード電圧を調整することが可能になる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係る可変利得増幅器の一実施
例を示す回路図である。図1において1〜24,100
〜104及び300及び302は図5と同一符号を付し
てあり、25,26,29,30,44,62,64,
66,68,70,72,74及び76はFET、2
7,28,31,32及び35は定電流源、33,3
4,36,37,38,39,40,41,42及び4
3は抵抗、45,46,47,48,49,50,51
及び52は比較器、53,54,55,56,57,5
8,59及び60はラッチ回路、61,63,65,6
7,69,71,73及び75はスイッチ回路、105
及び106は出力電圧、107は基準電圧信号、108
はクロック信号、109はバイアス信号、200,20
1,202,203,204,205,206及び20
7は制御信号である。
【0034】また、29〜34はコモンモード電圧検出
手段304を、35〜60はA/D変換手段305を、
61〜68は調整回路306を、69〜76は調整回路
307をそれぞれ構成している。さらに、調整回路30
8及び309は調整回路306及び307と同一構成で
ある。
【0035】入力電圧100及び101はFET1及び
2のゲートに入力され、FET1のソースはFET2の
ソース及びFET14のドレインに接続され、FET1
4のソースはFET13のドレインに接続される。
【0036】また、FET1のドレインはFET8のソ
ース、FET9,10及び21のドレインにそれぞれ接
続され、FET2のドレインはFET18及び21のソ
ース、FET19及び20のドレインにそれぞれ接続さ
れる。
【0037】FET8のドレインはFET3のドレイン
及びFET7のソースに接続され、FET7のドレイン
は出力電圧102を出力すると共に、FET3及び22
のゲート、FET6のドレインにそれぞれ接続される。
【0038】一方、FET18のドレインはFET4の
ドレイン及びFET17のソースに接続され、FET1
7のドレインは出力電圧103を出力すると共に、FE
T4及び23のゲート、FET16のドレインにそれぞ
れ接続される。
【0039】FET22のソースはFET23のソー
ス、FET10及び20のゲートとFET24のドレイ
ンにそれぞれ接続される。
【0040】また、FET3及び4のソースはFET1
2のドレインに接続され、FET12のソースはFET
11のドレインに接続される。FET6及び16のソー
スはFET5及び15のドレインにそれぞれ接続され
る。
【0041】さらに、FET5,11,13及び15の
ソース、FET22及び23のドレインは正電圧源"V
dd"に接続され、FET9,10,19,20及び2
4のソースは接地される。また、FET21のベースに
は利得制御電圧104が印加される。
【0042】また、出力電圧102はFET26及び3
0のゲートに接続され、出力電圧103はFET25及
び29のゲートに接続される。FET25及び26のソ
ースは定電流源27及び28の一端に接続されると共に
出力電圧105及び106を出力する。さらに、FET
25及び26のドレインは正電圧源"Vdd"に接続さ
れ、定電流源27及び28の他端は接地される。
【0043】FET29のソースは定電流源31の一端
及び抵抗33の一端に接続され、FET30のソースは
定電流源32の一端及び抵抗34の一端に接続される。
FET29及び30のドレインは正電圧源"Vdd"に接
続され、定電流源31及び32の他端は接地され、抵抗
33の他端は抵抗34の他端及び比較器45,46,4
7,48,49,50,51及び52の非反転入力端子
にそれぞれ接続される。
【0044】また、定電流源35の一端は比較器45の
反転入力端子及び抵抗36の一端に接続され、抵抗36
の他端は比較器46の反転入力端子及び抵抗37の一端
に接続される。抵抗37の他端は比較器47の反転入力
端子及び抵抗38の一端に接続され、抵抗38の他端は
比較器48の反転入力端子及び抵抗39の一端に接続さ
れる。
【0045】抵抗39の他端には基準電圧信号107が
印加されると共に抵抗40の一端に接続され、抵抗40
の他端は比較器49の反転入力端子及び抵抗41の一端
に接続される。抵抗41の他端は比較器50の反転入力
端子及び抵抗42の一端に接続され、抵抗42の他端は
比較器51の反転入力端子及び抵抗43の一端に接続さ
れる。
【0046】抵抗43の他端は比較器52の反転入力端
子及びFET44のドレインに接続され、FET44の
ゲートにはバイアス信号109が印加される。また、定
電流源35の他端は正電圧源"Vdd"に接続され、FE
T44のソースは接地される。
【0047】比較器45,46,47,48,49,5
0,51及び52の出力はラッチ回路53,54,5
5,56,57,58,59及び60の入力端子にそれ
ぞれ接続され、ラッチ回路53〜60のクロック入力端
子にはクロック信号108が印加される。
【0048】また、ラッチ回路53〜56の正論理出力
は制御信号207,206,205及び204になり、
ラッチ回路57〜60の負論理出力は制御信号203,
202,201及び200になる。
【0049】また、FET62,64,66及び68の
ソースには正電圧源"Vdd"が印加され、FET6
2,64,66及び68のドレインはFET11のドレ
インに接続される。FET62のゲートはスイッチ回路
61の一端に接続され、FET64のゲートはスイッチ
回路63の一端に接続され、FET66のゲートはスイ
ッチ回路65の一端に接続され、FET68のゲートは
スイッチ回路67の一端に接続される。
【0050】さらに、スイッチ回路61,63,65及
び67他端はバイアス電圧が印加されるFET11のゲ
ートに接続され、スイッチ回路61,63,65及び6
7の制御入力端子には制御信号203,202,201
及び200がそれぞれ接続される。
【0051】同様に、FET70,72,74及び76
のソースは接地され、FET70,72,74及び76
のドレインはFET9のドレインに接続される。FET
70のゲートはスイッチ回路69の一端に接続され、F
ET72のゲートはスイッチ回路71の一端に接続さ
れ、FET74のゲートはスイッチ回路73の一端に接
続され、FET76のゲートはスイッチ回路75の一端
に接続される。
【0052】さらに、スイッチ回路69,71,73及
び75の他端はバイアス電圧が印加されるFET9のゲ
ートに接続され、スイッチ回路69,71,73及び7
5の制御入力端子には制御信号207,206,205
及び204がそれぞれ接続される。
【0053】また、調整回路308は正電圧源"Vd
d"、FET13のゲート及びFET13のドレインに
接続され、制御信号200,201,202及び203
がそれぞれ接続される。調整回路309は接地され、F
ET19のゲート及びFET19のドレインに接続さ
れ、制御信号204,205,206及び207がそれ
ぞれ接続される。
【0054】また、コモンモード電圧検出手段304は
出力電圧102及び103が印加されるFET29及び
30と定電流源31及び32とから成る差動回路と、こ
の差動回路の2つの出力を等分する抵抗33及び34か
ら成る分圧回路から構成される。
【0055】また、A/D変換手段305は定電流源3
5,抵抗36〜43及びFET44から成る複数の基準
電圧を発生させる基準電圧回路と、比較器45〜52に
から成る発生した基準電圧とコモンモード電圧を比較し
てディジタル信号に変換する変換回路と、この変換回路
の出力を保持するラッチ回路53〜60から成る保持回
路とから構成される。
【0056】ここで、図1に示す実施例の動作を図2、
図3及び図4を用いて説明する。図2は比較器45〜5
2の反転入力端子に印加される電圧値を示す表、図3及
び図4は比較器45〜52の出力及びラッチ回路53〜
60の出力を示す表である。
【0057】例えば、コモンモード電圧"Vcm"の値
を"1.2V"に設定したい場合には基準電圧信号107
の値を"1.2V"、抵抗36〜43の値を"100Ω"、
定電流源35の出力電流を"1mA"とする。
【0058】この時、各抵抗36〜43における電圧降
下分は"0.1V"になるので、比較器45,46,4
7,48,49,50,51及び52の非反転入力端子
に印加される電圧値は図2に示すようにそれぞれ"1.
6V"、"1.5V"、"1.4V"、"1.3V"、"1.1
V"、"1.0V"、"0.9V"及び"0.8V"にな
る。
【0059】ここで、例えば、設定したコモンモード電
圧"Vcm"が設計通りに"1.2V"ではなく"1.
45V"になってしまった場合、比較器45〜52の反
転入力端子には"1.45V"が印加されるので図3に示
すように比較器45及び46の出力が"0"、比較器47
〜52の出力が"1"となる。
【0060】そして、比較器45〜52の出力がクロッ
ク信号108によりラッチ回路53〜60でラッチされ
出力されるので図3に示すようにラッチ回路55及び5
6の出力である制御信号205及び204が"1"にな
り、ラッチ回路53,54,57,58,59及び60
の出力である制御信号207,206,203,20
2,201及び200が"0"になる。
【0061】すなわち、A/D変換手段305はコモン
モード電圧を8ビットのディジタル信号に変換してその
ディジタル信号の値を保持することになる。
【0062】これらの制御信号200〜207がスイッ
チ回路の制御入力端子に印加されるので調整回路307
を構成するスイッチ回路73及び75が"ON"になり、
その他のスイッチ回路61,63,65,67,69及
び72が"OFF"になる。但し、調整回路308及び3
09の動作に関しては調整回路306及び307の動作
と同様であるので説明は省略する。
【0063】このため、FET74及び76にドレイン
電流が流れる。すなわち、FET74及び76に流れる
ドレイン電流がFET9に流れるシンク電流に加算され
るので式(8)における"Isink"が増加する。
【0064】一方、調整回路306を構成するスイッチ
回路61,63,65及び67は全て"OFF"なので、
式(8)における"Isource"には増減はない。
【0065】従って、式(8)からFET10に流れる
ドレイン電流"Id10"は減少し、式(6)からドレイ
ン電流が減少することによりFET10のゲート・ソー
ス間電圧"Vgs10"も減少する。そして、出力電圧1
02も式(5)から減少してコモンモード電圧"Vcm"
も"1.45V"から減少して"1.2V"に近づくことに
なる。
【0066】ここで、例えば、設定したコモンモード電
圧"Vcm"が設計通りに"1.2V"ではなく"0.
85V"になってしまった場合、比較器45〜52の反
転入力端子には"0.85V"が印加されるので図4に示
すように比較器45〜51の出力が"0"、比較器52の
出力が"1"となる。
【0067】そして、比較器45〜52の出力がクロッ
ク信号108によりラッチ回路53〜60でラッチされ
出力されるので図4に示すようにラッチ回路57,58
及び59の出力である制御信号203,202及び20
1が"1"になり、ラッチ回路53,54,55,56及
び60の出力である制御信号207,206,205,
204及び200が"0"になる。
【0068】すなわち、A/D変換手段305はコモン
モード電圧を8ビットのディジタル信号に変換してその
ディジタル信号の値を保持することになる。
【0069】これらの制御信号200〜207がスイッ
チ回路の制御入力端子に印加されるので調整回路306
を構成するスイッチ回路61,63及び65が"ON&#3
4;になり、その他のスイッチ回路67,69,71,7
3及び75が"OFF"になる。但し、調整回路308及
び309の動作に関しては調整回路306及び307の
動作と同様であるので説明は省略する。
【0070】このため、FET62,64及び66にド
レイン電流が流れる。すなわち、FET62,64及び
66に流れるドレイン電流がFET11に流れるソース
電流に加算されるので式(8)における"Isourc
e"が増加する。
【0071】一方、調整回路307を構成するスイッチ
回路69,71,73及び75は全て"OFF"なので、
式(8)における"Isink"には増減はない。
【0072】従って、式(8)からFET10に流れる
ドレイン電流"Id10"は増加し、式(6)からドレイ
ン電流が増加することによりFET10のゲート・ソー
ス間電圧"Vgs10"も増加する。そして、出力電圧1
02も式(5)から増加してコモンモード電圧"Vcm"
も"0.85V"から増加して"1.2V"に近づくことに
なる。
【0073】この結果、コモンモード電圧検出手段30
4から出力されるコモンモード電圧をA/D変換手段3
05でディジタル信号に変換してそのディジタル信号に
より調整回路306〜309が帰還回路を構成するFE
T10等のドレイン電流の値を調整することにより、コ
モンモード電圧"Vcm"を調整することが可能になる。
【0074】なお、説明の簡単のためにFET10のド
レイン電流にのみ着目したが、FET20のドレイン電
流についても調整回路308及び309により同様のこ
とが生じる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1乃至請
求項6の発明によれば、コモンモード電圧検出手段から
出力されるコモンモード電圧をA/D変換手段でディジ
タル信号に変換してそのディジタル信号により調整回路
が帰還回路を構成するFETのドレイン電流の値を調整
することにより、コモンモード電圧を調整することが可
能な可変利得増幅器が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変利得増幅器の一実施例を示す
回路図である。
【図2】比較器の反転入力端子に印加される電圧値を示
す表である。
【図3】比較器の出力及びラッチ回路の出力を示す表で
ある。
【図4】比較器の出力及びラッチ回路の出力を示す表で
ある。
【図5】従来の可変利得増幅器の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2,13,14,15,16,17,18,19,2
0,21,22,23,24,25,26,29,3
0,44,62,64,66,68,70,72,7
4,76 FET 27,28,31,32,35 定電流源 33,34,36,37,38,39,40,41,4
2,43 抵抗 45,46,47,48,49,50,51,52 比
較器 53,54,55,56,57,58,59,60 ラ
ッチ回路 61,63,65,67,69,71,73,75 ス
イッチ回路 100,101 入力電圧 102,103,105,106 出力電圧 104 利得制御電圧 107 基準電圧信号 108 クロック信号 109 バイアス信号 200,201,202,203,204,205,2
06、207 制御信号 300 差動入力回路 301 利得制御手段 302 出力段回路 303 帰還回路 304 コモンモード電圧検出手段 305 A/D変換手段 306,307,308,309 調整回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変利得増幅器において、 2つの入力電圧が入力される差動入力回路と、 この差動入力回路の2つの出力電流がそれぞれ入力さ
    れ、抵抗値を変化させることにより利得を変化させる利
    得制御手段と、 この利得制御手段の2つの出力電流に基づき出力電圧を
    出力する出力段回路と、 前記出力電圧を前記出力段回路に負帰還させる帰還回路
    と、 コモンモード電圧を出力するコモンモード電圧検出手段
    と、 このコモンモード電圧検出手段の出力をディジタル信号
    に変換して保持するA/D変換手段と、 前記ディジタル信号に基づき前記コモンモード電圧値を
    調整する調整回路とを備えたことを特徴とする可変利得
    増幅器。
  2. 【請求項2】前記調整回路が、 前記帰還回路を構成する電圧効果トランジスタに供給さ
    れるソース電流若しくはこのソース電流と前記電圧効果
    トランジスタに流れるドレイン電流との差分であるシン
    ク電流の電流値を調整することを特徴とする請求項1記
    載の可変利得増幅器。
  3. 【請求項3】前記コモンモード電圧検出手段が、 前記出力電圧が印加される差動回路と、この差動回路の
    2つの出力を等分してコモンモード電圧を出力する分圧
    回路から構成されることを特徴とする請求項1記載の可
    変利得増幅器。
  4. 【請求項4】前記A/D変換手段が、 複数の基準電圧を発生させる基準電圧回路と、発生した
    基準電圧と前記コモンモード電圧とを比較してディジタ
    ル信号に変換する変換回路と、この変換回路の出力を保
    持する保持回路とから構成されることを特徴とする請求
    項1記載の可変利得増幅器。
  5. 【請求項5】前記ソース電流の電流値を調整する調整回
    路が、 ソースが正電圧源に接続された複数の電圧効果トランジ
    スタと、 これらの電圧効果トランジスタのゲートに一端が接続さ
    れ他端にバイアス電圧が印加された複数のスイッチ回路
    とを備え、 前記スイッチ回路で選択された任意の前記電界効果トラ
    ンジスタに流れるドレイン電流を前記ソース電流に加え
    ることを特徴とする請求項2記載の可変利得増幅器。
  6. 【請求項6】前記シンク電流の電流値を調整する調整回
    路が、 ソースが接地された複数の電圧効果トランジスタと、 これらの電圧効果トランジスタのゲートに一端が接続さ
    れ他端にバイアス電圧が印加された複数のスイッチ回路
    とを備え、 前記スイッチ回路で選択された任意の前記電界効果トラ
    ンジスタに流れるドレイン電流を前記シンク電流に加え
    ることを特徴とする請求項2記載の可変利得増幅器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500757A (ja) * 1999-12-01 2004-01-08 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 非線形プロセッサ
US6985038B2 (en) 2003-04-25 2006-01-10 Renesas Technology Corp. Operational amplifier generating desired feedback reference voltage allowing improved output characteristic
JP2007102563A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Asahi Kasei Microsystems Kk 電流発生回路

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