JPH11220244A - 立体回路部品の製造方法 - Google Patents

立体回路部品の製造方法

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JPH11220244A
JPH11220244A JP2230198A JP2230198A JPH11220244A JP H11220244 A JPH11220244 A JP H11220244A JP 2230198 A JP2230198 A JP 2230198A JP 2230198 A JP2230198 A JP 2230198A JP H11220244 A JPH11220244 A JP H11220244A
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JP
Japan
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circuit pattern
molded body
resist
exposed
forming
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JP2230198A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ando
好幸 安藤
Akira Sato
亮 佐藤
Hideki Asano
秀樹 浅野
Tadayoshi Ikeda
忠禧 池田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スルーホール等のようにめっきが必要な垂直
面にはめっきを形成し、めっきが不要な垂直面にはめっ
きを残さないで現像して、線幅の細い電気回路を形成で
きる立体回路部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック成形体上に、金属層を形成
し、フォトエッチングにより、回路パターンを形成する
立体回路部品の製造方法において、成形体の表面に、無
電解めっきで金属層を形成50した後、ネガ型電着レジ
ストを塗布51し、上記回路パターンが形成された露光
マスクを用いて露光52し現像53する工程と、ポジ型
電着レジストを塗布54し、露光マスクを用いないで散
乱光線で露光56し現像57する工程を行って回路パタ
ーンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき等によりプ
ラスチック成形体の表面を金属処理した筐体、回路基
板、回路部品、コネクタ、及び電磁波シールド部品等の
パターン状金属層を有する立体回路部品の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気回路パターン等として利用さ
れるパターン状金属層を表面に有する立体回路部品、例
えば、めっき等により部分的に表面を金属処理した筐
体、回路基板、回路部品、コネクタ、及び電磁シールド
部品が、軽量化、スペース節減、コスト低減等の諸要求
に沿うものとして注目されている。
【0003】このような立体回路部品の代表的な製造方
法の一つとしては、プラスチック成形体の全表面に無電
解銅めっきを形成し、その上に電着レジストを塗布し
て、露光・レジスト現像・銅エッチング・レジスト剥離
・保護めっきを行う、フォトエッチングによる製造方法
がある。
【0004】この製造方法に用いられるレジストは、ポ
ジ型とネガ型とに分類され、ポジ型は、露光した時にそ
の露光部が崩壊し現像される。これに対して、ネガ型
は、露光した時にその露光部が硬化し現像されて残る。
【0005】このため、プラスチック成形体に形成する
電気回路の線幅が比較的細く、かつ成形体に細径スルー
ホール等の垂直面がある場合、このような垂直面は一般
に露光が困難なことから、めっきの形成部分に露光を必
要としない、ポジ型レジストが採用される。
【0006】更に、例えば線幅・線間隔が0.5mm以下
の細い電気回路を形成する場合には、一般的な散乱光線
では光線が広がってしまい露光不可能なので、平面マス
クを用いて平行光線で露光されている。この平行光線に
よる露光は、電気回路が微細になるほど必要性が高ま
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラス
チック成形体上に、外面にめっきが存在しては困る垂直
面と、スルーホール内等のようにめっきが必要な垂直面
が共存している場合、平行光線を用いて露光すると、成
形体表面(外面)の垂直面が露光されず、めっきが残っ
てしまうので、散乱光線を用いて露光しなければならな
かった。このため、このような形状の成形体には、比較
的細い線幅の電気回路を形成することが困難であった。
【0008】そこで、本発明の目的は、前記した従来技
術の課題を解消し、スルーホール等のようにめっきが必
要な垂直面にはめっきを形成し、めっきが不要な垂直面
にはめっきを残さないで現像して、線幅の細い電気回路
を形成できる立体回路部品の製造方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、プラスチック成形体上に、金属層
を形成し、フォトエッチングにより、回路パターンを形
成する立体回路部品の製造方法において、成形体の全表
面に無電解めっきで金属層を形成した後、ネガ型電着レ
ジスト及びポジ型電着レジストを、共に塗布・露光・現
像して回路パターンを形成する方法である。
【0010】請求項2の発明は、プラスチック成形体上
に、金属層を形成し、フォトエッチングにより、回路パ
ターンを形成する立体回路部品の製造方法において、成
形体の表面に、無電解めっきで金属層を形成した後、ネ
ガ型電着レジストを塗布し、上記回路パターンが形成さ
れた露光マスクを用いて露光し現像する工程と、ポジ型
電着レジストを塗布し、露光マスクを用いないで散乱光
線で露光し現像する工程とを行って回路パターンを形成
する方法である。
【0011】請求項3の発明は、プラスチック成形体上
に、金属層を形成し、フォトエッチングにより、上下両
面に回路パターンを形成する立体回路部品の製造方法に
おいて、成形体上に無電解めっきで金属層を形成した
後、その上面にネガ型電着レジストを塗布し、上面用回
路パターンが形成された露光マスクを用いて露光し現像
する工程と、上下両面にポジ型電着レジストを塗布し、
下面用回路パターンが形成された露光マスクを用いて露
光し現像する工程と、上面を露光マスクを用いないで散
乱光線で露光し現像する工程とを行って回路パターンを
形成する方法である。
【0012】すなわち、本発明の要点は、プラスチック
成形体の全表面に無電解めっきを形成した後、ネガ型電
着レジスト及びポジ型レジストを、順次塗布・露光・現
像することにある。
【0013】上記構成によれば、ネガ型レジストを塗布
しマスクを用いて露光することにより、光線と平行な面
以外が露光され、回路パターンのレジストが形成され
る。また、ポジ型レジストを塗布しマスクを用いないで
散乱光線で露光することにより、未露光部のスルーホー
ルにのみレジストが形成される。従って、成形体にスル
ーホールと同方向の面があっても、散乱光線により露光
されレジストが崩壊されるので、上述したような形状の
成形体にも線幅の細い電気回路を形成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適一実施の形態
を添付図面を用いて詳述する。
【0015】図5に示すように、本発明により製造され
る立体回路部品は、板状の本体10上に、水平面13
s、傾斜面13k、及び垂直面13aを有する突起13
と、複数の細径スルーホール11が形成されたプラスチ
ック成形体から主に構成されており、このプラスチック
成形体の表面に、細い線幅の電気回路が銅めっきで形成
されている。
【0016】この電気回路は、プラスチック成形体の上
下両面の水平面10h,10r,13s及び傾斜面13
kに形成されており、また、スルーホール11内部の垂
直面にも、銅めっきが形成されている。そして、このス
ルーホール11と同方向の垂直面13aには銅めっきが
形成されていない。
【0017】尚、電気回路を形成するために、図2〜図
4に示すように、成形体の上面に装着して所望の回路パ
ターンを露光するための露光マスク20、下面に装着し
て所望の回路パターンを露光するための露光マスク3
0、平行光線hを照射する光源、散乱光線sを照射する
光源、及びスルーホール11上に載置して遮光するため
の遮光用ボール40とが用いられる。
【0018】次に、この立体回路部品の製造方法を作用
と共に説明する。
【0019】図1は、上述した立体回路部品の製造工程
の流れ図である。
【0020】図1に示すように、立体回路部品を製造す
るに際しては、プラスチック成形体を用意し、その成形
体の全表面に無電解めっきを形成50した後、その成形
体の上面にネガ型電着レジストを塗布51する。そし
て、図2に示すように、その成形体10の上面に、所望
の回路パターンが形成された露光マスク20を装着し、
平行光線hにより上面を露光52する。この露光52に
より、成形体10の上面の水平面13sと傾斜面13k
に形成されたレジストが露光され、所望の回路パターン
状にレジストが硬化すると共に、成形体の垂直面13a
及びスルーホール11内部は露光されない。そして、こ
のレジストの未露光部が崩壊し現像53される。
【0021】更に、この成形体の全表面にポジ型電着レ
ジストを塗布54する。そして、図3に示すように、そ
の成形体10の下面に、所望の回路パターンが形成され
た露光マスク30を装着し、平行光線hにより下面を露
光55する。この露光55により、成形体10の下面の
水平面10rに形成されたレジストが露光され、所望の
電気回路パターン状にレジストが硬化する。また、図4
に示すように、成形体10のスルーホール11上に遮光
用ボール40を載置し、その成形体10の上面を散乱光
線sにより露光56する。この露光により、成形体10
の上面の水平面10h,13s、傾斜面13k、及び垂
直面13aに形成されたレジストは露光され、スルーホ
ール11内部は露光されずそのスルーホール11内部の
レジストが硬化する。そして、レジストの露光部が崩壊
し現像57される。このようにしてレジスト塗布・露光
・現像を行うことにより、レジストは、上下両面の電気
回路となる銅めっき上と、スルーホール11内部にのみ
形成される。
【0022】更に、この成形体の全表面をエッチング5
8する。これにより、レジストが形成されていない部分
の銅めっきが溶解され、その下のプラスチック成形体が
露出する。そして、硬化したレジストを剥離し、その下
の銅めっき上に保護めっきを形成60し、上述した図5
の立体回路部品が製造される。
【0023】以上説明したように、所望の電気回路上に
レジストを形成する時には、ネガ型電着レジストを塗布
し、露光マスク20を介して露光する回路パターン形成
工程行い、またスルーホール11上にレジストを形成す
る時には、ポジ型電着レジストを塗布し、露光マスクを
用いないで露光するスルーホール形成工程を行うことに
より、外面にめっきが存在しては困る垂直面13aと、
スルーホール11等のようにめっきが必要な垂直面とが
共存しているプラスチック成形体であっても、容易に電
気回路を形成することができる。
【0024】尚、本実施の形態では、成形体本体10の
下面を露光する時に平行光線hにより露光したが、下面
がマスク30を密着できるような平面であれば、散乱光
線sで露光しても良い。また、露光するために、複数の
光源を設置しても良い。但し、スルーホール11には、
上述したような遮光用のボール40を載せる。このボー
ル40も、スルーホール11内部を遮光できれば、これ
に限定されないことは勿論である。
【0025】また、本実施の形態では、上面の回路パタ
ーン形成工程の後にスルーホール形成工程を行ったが、
スルーホール形成工程の後に上面の回路パターン形成工
程を行っても良く、更に、下面への回路パターンの露光
も、スルーホール11内部のレジスト形成後に行っても
良い。
【0026】更に、本実施の形態にあっては、銅めっき
で電気回路を形成したが、金属であればこれに限定され
ないことは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、外面にめ
っきが存在しては困る垂直面と、スルーホール等のよう
にめっきが必要な垂直面とが共存しているプラスチック
成形体であっても、容易に線幅の細い電気回路を形成で
き、立体回路部品の省スペース化が図れる。
【0028】また、本発明は、特別な装置を必要としな
いので、低コストで高性能な立体回路部品を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流れ図である。
【図2】図1の立体回路部品の製造工程を説明するため
の図である。
【図3】図1の立体回路部品の製造工程を説明するため
の図である。
【図4】図1の立体回路部品の製造工程を説明するため
の図である。
【図5】本発明により製造された立体回路部品を示す概
略図である。
【符号の説明】
50 全面に無電解銅めっき 51 ネガ型電着レジスト塗布 52 マスク装着・上面を露光 53 レジスト現像 54 ポジ型電着レジスト塗布 56 マスク非装着・上面を露光 57 レジスト現像
フロントページの続き (72)発明者 池田 忠禧 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線エフエム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック成形体上に、金属層を形成
    し、フォトエッチングにより、回路パターンを形成する
    立体回路部品の製造方法において、成形体の全表面に無
    電解めっきで金属層を形成した後、ネガ型電着レジスト
    及びポジ型電着レジストを、共に塗布・露光・現像して
    回路パターンを形成することを特徴とする立体回路部品
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 プラスチック成形体上に、金属層を形成
    し、フォトエッチングにより、回路パターンを形成する
    立体回路部品の製造方法において、成形体の表面に、無
    電解めっきで金属層を形成した後、ネガ型電着レジスト
    を塗布し、上記回路パターンが形成された露光マスクを
    用いて露光し現像する工程と、ポジ型電着レジストを塗
    布し、露光マスクを用いないで散乱光線で露光し現像す
    る工程とを行って回路パターンを形成することを特徴と
    する立体回路部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 プラスチック成形体上に、金属層を形成
    し、フォトエッチングにより、上下両面に回路パターン
    を形成する立体回路部品の製造方法において、成形体上
    に無電解めっきで金属層を形成した後、その上面にネガ
    型電着レジストを塗布し、上面用回路パターンが形成さ
    れた露光マスクを用いて露光し現像する工程と、上下両
    面にポジ型電着レジストを塗布し、下面用回路パターン
    が形成された露光マスクを用いて露光し現像する工程
    と、上面を露光マスクを用いないで散乱光線で露光し現
    像する工程とを行って回路パターンを形成することを特
    徴とする立体回路部品の製造方法。
JP2230198A 1998-02-03 1998-02-03 立体回路部品の製造方法 Pending JPH11220244A (ja)

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