JPH11216973A - Icカードの生産方法、icカード元シートの生産方法及びicカード元シート - Google Patents

Icカードの生産方法、icカード元シートの生産方法及びicカード元シート

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JPH11216973A
JPH11216973A JP2203798A JP2203798A JPH11216973A JP H11216973 A JPH11216973 A JP H11216973A JP 2203798 A JP2203798 A JP 2203798A JP 2203798 A JP2203798 A JP 2203798A JP H11216973 A JPH11216973 A JP H11216973A
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JP
Japan
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card
sheet
punching
producing
resin layer
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JP2203798A
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English (en)
Inventor
Hidetsugu Iwata
英嗣 岩田
Toshio Kato
利雄 加藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打抜金型に未硬化の樹脂が付着することを抑
制して、良好な打抜が長期に渡ってできるようにするこ
と。 【解決手段】 表面シート、裏面シート、IC部品及び
前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂層
を有するICカードの1又は複数の元になるICカード
元シートを生産するICカード元シートの生産方法であ
って、表面シート、裏面シート、IC部品及び前記IC
部品に接続されたアンテナが入っている樹脂層を有する
複数の前記ICカードの元になるICカード元ウエブを
得て、得られた前記ICカード元ウエブを、切断刃で切
断することにより、1又は複数の前記ICカードの元に
なるICカード元シートに切断することにより、ICカ
ード元シートを生産するものであって、前記切断刃を定
期的に清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードの生産
方法、ICカード元シートの生産方法及びICカード元
シートに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、表面シート、裏面シート、IC部
品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている
樹脂層を有し、昇華染料又は拡散染料を定着させる受像
層が表面シートに設けられたICカードを生産するの
に、表面シート、裏面シート、IC部品及び前記IC部
品に接続されたアンテナが入っている樹脂層を有し、昇
華染料又は拡散染料を定着させる受像層が表面シートに
設けられ、複数の前記ICカードの元になるICカード
元ウエブを、打抜金型に供給し、前記打抜金型によっ
て、前記ICカード元ウエブから、前記ICカードを打
ち抜いて、前記ICカードを生産することが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
ICカードを生産すると、良好な画像が得られない場合
があることが判った。
【0004】そして、この原因について、鋭意検討した
結果、得られたICカードの受像層側の表面が傷ついて
おり、良好な画像が得られない場合があることが判明し
た。
【0005】そして、その1つの原因として、前記IC
カード元薄板状材料を前記打抜金型に供給する際に、受
像層側の表面が傷つくことが判った。
【0006】請求項1に記載の発明は、かかる点に鑑み
てなされたもので、前記ICカード元薄板状材料を前記
打抜金型に供給する際に、ICカードの受像層側の表面
が傷つくことを抑制し、良好な画像がより安定的に得ら
れるようにすることを目的とする。
【0007】また、ICカード元薄板状材料を、打抜用
ポンチ及び打抜用ダイスを有する打抜金型に、前記IC
カード元薄板状材料の前記受像層が設けられた側の表面
が、前記打抜金型の打抜用ダイス側になるように、供給
し、前記打抜金型によって、前記ICカード元薄板状材
料から、前記ICカードを打ち抜くと、打ち抜いた際
に、前記ICカードの受像層が設けられた側の表面が、
規制されていないので、傷つくことが判った。
【0008】そこで、ICカード元薄板状材料を、打抜
用ポンチ及び打抜用ダイスを有する打抜金型に、前記I
Cカード元薄板状材料の前記受像層が設けられた側の表
面が、前記打抜金型の打抜用ポンチ側になるように、供
給し、前記打抜金型によって、前記ICカード元薄板状
材料から、前記ICカードを打ち抜くことを検討した。
しかし、単にこのようにすると、得られたICカードの
受像層側の表面が傷つき、良好な画像が得られない場合
があることが判明した。
【0009】請求項2及び請求項2を直接又は間接に引
用する請求項に記載の発明は、かかる点に鑑みてなされ
たもので、前記ICカード元薄板状材料を前記打抜金型
に供給する際に、ICカードの受像層側の表面が傷つく
ことを抑制し、良好な画像がより安定的に得られるよう
にすることを目的とする。
【0010】また、表面シートと、裏面シートと、前記
表面シート及び前記裏面シートの間に設けられたIC部
品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている
樹脂層と、を有するICカードを生産する場合で、単
に、1又は複数の前記ICカードの元になり、前記IC
カード用領域の全てにわたって、表面シートと、裏面シ
ートと、樹脂層とが設けられたICカード元薄板状材料
を、打抜金型に供給し、前記打抜金型によって、前記I
Cカード元薄板状材料から、前記ICカードを打ち抜く
と、打ち抜く際に、前記ICカード側に表面シートや裏
面シートが引き込まれた状態で切断されてしまい、前記
ICカードに要求される寸法精度を満足させることがで
きなくなるだけでなく、ヒゲやバリなどが発生し、前記
ICカードに要求される周縁部のスムーズさを満足でき
ない問題があることが判った。
【0011】そこで、打抜金型を、打抜用ポンチ及び打
抜用ダイスだけでなく、前記打抜用ダイスに前記ICカ
ード元薄板状材料を押圧して固定するストリッパも有す
るものにすることが考えられる。だが、単に、このよう
にしただけでは、前記ICカードに要求される寸法精度
を満足させることができなくなるだけでなく、ヒゲやバ
リなどが発生し、前記ICカードに要求される周縁部の
スムーズさを満足できない問題が十分に解決できないこ
とが判った。
【0012】請求項5〜8の各請求項に記載の発明は、
かかる点に鑑みてなされたもので、前記ICカードに要
求される寸法精度を満足させることができ、ヒゲやバリ
などの発生を抑制し、前記ICカードに要求される周縁
部のスムーズさを満足できるようにすることを目的とす
る。
【0013】また、表面シートと、裏面シートと、前記
表面シート及び前記裏面シートの間に設けられたIC部
品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている
樹脂層と、前記表面シート及び前記裏面シートの間に設
けられ、前記樹脂層を囲む囲み部材と、を有するICカ
ードを生産する場合で、単に、1又は複数の前記ICカ
ードの元になり、前記ICカード用領域の外延の全てに
わたって前記囲み部材が設けられ、前記ICカード用領
域の前記囲み部材により囲まれた領域に前記樹脂層が設
けられたICカード元薄板状材料を、打抜金型に供給
し、前記打抜金型によって、前記ICカード元薄板状材
料から、前記ICカードを打ち抜くと、打ち抜く際に、
前記ICカード側に表面シートや裏面シートや囲み部材
が引き込まれた状態で切断されてしまい、前記ICカー
ドに要求される寸法精度を満足させることができなくな
るだけでなく、ヒゲやバリなどが発生し、前記ICカー
ドに要求される周縁部のスムーズさを満足できない問題
があることが判った。
【0014】そこで、打抜金型を、打抜用ポンチ及び打
抜用ダイスだけでなく、前記打抜用ダイスに前記ICカ
ード元薄板状材料を押圧して固定するストリッパも有す
るものにすることが考えられる。だが、単に、このよう
にしただけでは、前記ICカードに要求される寸法精度
を満足させることができなくなるだけでなく、ヒゲやバ
リなどが発生し、前記ICカードに要求される周縁部の
スムーズさを満足できない問題が十分に解決できないこ
とが判った。
【0015】請求項9〜12の各請求項に記載の発明
は、かかる点に鑑みてなされたもので、前記ICカード
に要求される寸法精度を満足させることができ、ヒゲや
バリなどの発生を抑制し、前記ICカードに要求される
周縁部のスムーズさを満足できるようにすることを目的
とする。
【0016】また、従来の方法でICカードを生産する
と、打抜金型に未硬化の樹脂が付着、固化してしまい、
直ぐに良好な打抜ができなくなることが判った。
【0017】そこで、樹脂が十分に硬化してから打ち抜
くことを考えたが、打抜金型に付着しない程度に樹脂を
硬化させるには、通常の方法では数時間から数日かか
り、表面シート及び裏面シートの間にIC部品及び前記
IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂層を有
する複数のICカードの元になるICカード元ウエブを
生産するためのラインの延長線上で、打ち抜くことは非
実用的である。そこで、早く硬化する特殊な樹脂を用い
ることも考えられるが、非常にコストアップになり、非
実用的である。
【0018】また、このようにして得られる複数の前記
ICカードの元になるICカード元ウエブを巻き取っ
て、数時間から数日にわたって保管した後、ICカード
元ウエブを打抜金型に供給し、前記打抜金型によって、
前記ICカード元ウエブから、前記ICカードを打ち抜
いて、前記ICカードを生産することが考えられる。
【0019】しかし、ICカード元ウエブを巻き取っ
て、数時間から数日にわたって保管すると、ICカード
元ウエブに巻き癖が残り、得られるICカードが曲がっ
たものになる。
【0020】そこで、ICカード元ウエブを一旦、IC
カード元シートに切断することが考えられる。これによ
り、打抜金型に未硬化の樹脂が付着することを抑制し
て、良好な打抜が長期に渡ってできるようにすることが
可能である。
【0021】しかし、単に、ICカード元ウエブを一
旦、ICカード元シートに切断すると、切断刃に未硬化
の樹脂が付着、固化してしまい、直ぐに良好な切断がで
きなくなることが判った。
【0022】請求項13以降の請求項に記載の発明は、
かかる点に鑑みてなされたもので、実用的で、切断刃に
未硬化の樹脂が付着することを抑制して、良好な切断が
長期に渡ってできるようにすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0024】〔請求項1〕『昇華染料又は拡散染料を定
着させる受像層が一方の表面側に設けられ、IC部品及
び前記IC部品に接続されたアンテナが入っているIC
カードを生産するICカードの生産方法において、1又
は複数の前記ICカードの元になり、前記ICカード用
の全ての前記受像層が一方の表面側に設けられたICカ
ード元薄板状材料を、上刃及び下刃を有する打抜金型
に、前記ICカード元薄板状材料の前記受像層が設けら
れた側の表面が前記打抜金型の上刃側になるように、供
給し、前記打抜金型によって、前記ICカード元薄板状
材料から、前記ICカードを打ち抜いて、前記ICカー
ドを生産するICカードの生産方法。』 請求項1に記載の発明により、前記ICカード用の全て
の前記受像層が一方の表面側に設けられたICカード元
薄板状材料を、前記ICカード元薄板状材料の前記受像
層が設けられた側の表面が前記打抜金型の上刃側になる
ように、供給するので、前記ICカード元薄板状材料を
前記打抜金型に供給する際に、前記ICカード元薄板状
材料の前記受像層が設けられた側の表面が上を向いてお
り、擦り傷を負いにくく、前記ICカードの前記受像層
側の表面が傷つくことを抑制でき、良好な画像がより安
定的に得られる。
【0025】〔請求項2〕『昇華染料又は拡散染料を定
着させる受像層が一方の表面側に設けられ、IC部品及
び前記IC部品に接続されたアンテナが入っているIC
カードを生産するICカードの生産方法において、1又
は複数の前記ICカードの元になり、前記ICカード用
の全ての前記受像層が一方の表面側に設けられたICカ
ード元薄板状材料を、外延の内側に逃げが設けられた打
抜用ポンチ、及び、打抜用ダイスを有する打抜金型に、
前記ICカード元薄板状材料の前記受像層が設けられた
側の表面が前記打抜金型の打抜用ポンチ側になるよう
に、供給し、前記打抜金型によって、前記ICカード元
薄板状材料から、前記ICカードを打ち抜いて、前記I
Cカードを生産するICカードの生産方法。』 請求項2に記載の発明により、前記ICカード用の全て
の前記受像層が一方の表面側に設けられたICカード元
薄板状材料を、前記ICカード元薄板状材料の前記受像
層が設けられた側の表面が、外延の内側に逃げが設けら
れた前記打抜用ポンチ側になるように、供給するので、
受像層が設けられた側の表面が、規制されていて、か
つ、前記打抜用ポンチの外延の内側に逃げが設けられて
いるので、前記打抜用ポンチによって押圧された打抜カ
スなどにより受像層が設けられた側の表面が傷つきにく
く、前記ICカードの前記受像層側の表面が傷つくこと
を抑制でき、良好な画像がより安定的に得られる。
【0026】〔請求項3〕『前記ICカード元薄板状材
料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記打抜用ポ
ンチの外延の内側に設けられた逃げの深さD1とが、以
下の式を満足する請求項2に記載のICカードの生産方
法。
【0027】0.5×T1 ≦ D1』 請求項3に記載の発明により、0.5×T1 ≦ D1
なので、前記打抜用ポンチによって押圧された打抜カス
などにより受像層が設けられた側の表面が傷つく可能性
がかなり低くなり、前記ICカードの前記受像層側の表
面が傷つくことをより良好に抑制でき、良好な画像がさ
らにより安定的に得られる。
【0028】〔請求項4〕『前記ICカード元薄板状材
料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記打抜用ポ
ンチの外延の内側に設けられた逃げの深さD1とが、以
下の式を満足する請求項2又は3に記載のICカードの
生産方法。
【0029】D1 ≦ T1』 請求項4に記載の発明により、D1 ≦ T1なので、
その内側に逃げが設けられた前記打抜用ポンチの外延の
寿命が長く、長期にわたって、前記打抜用ポンチによっ
て押圧された打抜カスなどにより受像層が設けられた側
の表面が傷つきにくく、前記ICカードの前記受像層側
の表面が傷つくことを抑制でき、良好な画像がより安定
的に得られる効果を奏させることができる。
【0030】〔請求項5〕『表面シートと、裏面シート
と、前記表面シート及び前記裏面シートの間に設けられ
たIC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入
っている樹脂層と、を有するICカードを生産するIC
カードの生産方法において、1又は複数の前記ICカー
ドの元になり、前記ICカード用領域の全てにわたっ
て、表面シートと、裏面シートと、樹脂層とが設けられ
たICカード元薄板状材料を、打抜用ポンチ、打抜用ダ
イス、及び、前記打抜用ダイスに前記ICカード元薄板
状材料を押圧して固定するストリッパ、を有する打抜金
型に、供給し、前記打抜金型によって、前記ストリッパ
が、前記ICカード元薄板状材料の前記樹脂層が設けら
れた樹脂層領域内を押圧しながら、前記ICカード元薄
板状材料から、前記ICカードを打ち抜いて、前記IC
カードを生産するICカードの生産方法。』 請求項5に記載の発明により、前記打抜用ダイスに前記
ICカード元薄板状材料を押圧して固定するストリッ
パ、を有する打抜金型で、前記ストリッパが、前記IC
カード元薄板状材料の前記樹脂層が設けられた樹脂層領
域内を押圧しながら、前記打抜金型によって前記ICカ
ード元薄板状材料から前記ICカードを打ち抜くので、
前記ICカード側に表面シートや裏面シートが引き込ま
れた状態で切断されてしまうことを抑制でき、前記IC
カードに要求される寸法精度を満足させることができ、
また、ヒゲやバリなどの発生を良好に抑制し、前記IC
カードに要求される周縁部のスムーズさを満足できる。
【0031】〔請求項6〕『前記ICカード用の全ての
前記表面シートに、昇華染料又は拡散染料を定着させる
受像層が設けられ、前記打抜用ポンチの外延の内側に、
逃げが設けられており、前記打抜金型に前記ICカード
元薄板状材料を供給する際に、前記表面シートが前記打
抜金型の打抜用ポンチ側になるようにした請求項5に記
載のICカードの生産方法。』 請求項6に記載の発明により、前記ICカード用の全て
の前記表面シートに、前記受像層が設けられたICカー
ド元薄板状材料を、前記ICカード元薄板状材料の前記
表面シートが、外延の内側に逃げが設けられた前記打抜
用ポンチ側になるように、供給するので、受像層が設け
られた側の表面が、規制されていて、かつ、前記打抜用
ポンチの外延の内側に逃げが設けられているので、前記
打抜用ポンチによって押圧された打抜カスなどにより受
像層が設けられた表面シートが傷つくことがなく、前記
ICカードの前記受像層側の表面が傷つくことを抑制で
き、良好な画像がより安定的に得られる。
【0032】〔請求項7〕『前記ICカード元薄板状材
料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記ストリッ
パが押圧する前記ICカード元薄板状材料の前記樹脂層
が設けられた樹脂層領域内の厚さT2とが、以下の式を
満足する請求項6に記載のICカードの生産方法。
【0033】0.98×T1 ≦ T2』 請求項7に記載の発明により、0.98×T1 ≦ T
2なので、打抜用ポンチの外延の内側に設けられた逃げ
が不十分になることが無く、前記打抜用ポンチによって
押圧された打抜カスなどにより受像層が設けられた表面
シートがより傷つくことがなく、前記ICカードの前記
受像層側の表面が傷つくことをさらに抑制でき、良好な
画像がさらにより安定的に得られる。
【0034】〔請求項8〕『前記ICカード元薄板状材
料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記ストリッ
パが押圧する前記ICカード元薄板状材料の前記樹脂層
が設けられた樹脂層領域内の厚さT2とが、以下の式を
満足する請求項5〜7のいずれか1項に記載のICカー
ドの生産方法。
【0035】T2 ≦ 1.02×T1』 請求項8に記載の発明により、T2 ≦ 1.02×T
1なので、前記ICカード側に表面シートや裏面シート
が引き込まれた状態で切断されてしまうことをより良好
に抑制でき、前記ICカードに要求される寸法精度を満
足させることがより安定的にでき、また、ヒゲやバリな
どの発生をより良好に抑制し、前記ICカードに要求さ
れる周縁部のスムーズさをより安定的に満足できる。
【0036】〔請求項9〕『表面シートと、裏面シート
と、前記表面シート及び前記裏面シートの間に設けられ
たIC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入
っている樹脂層と、前記表面シート及び前記裏面シート
の間に設けられ、前記樹脂層を囲む囲み部材と、を有す
るICカードを生産するICカードの生産方法におい
て、1又は複数の前記ICカードの元になり、前記IC
カード用領域の外延の全てにわたって前記囲み部材が設
けられ、前記ICカード用領域の前記囲み部材により囲
まれた領域に前記樹脂層が設けられたICカード元薄板
状材料を、打抜用ポンチ、打抜用ダイス、及び、前記打
抜用ダイスに前記ICカード元薄板状材料を押圧して固
定するストリッパ、を有する打抜金型に、供給し、前記
打抜金型によって、前記ストリッパが、前記ICカード
元薄板状材料の前記囲み部材が設けられた囲み部材領域
を押圧しながら、前記ICカード元薄板状材料から、前
記ICカードを打ち抜いて、前記ICカードを生産する
ICカードの生産方法。』 請求項9に記載の発明により、前記打抜用ダイスに前記
ICカード元薄板状材料を押圧して固定するストリッ
パ、を有する打抜金型で、前記ストリッパが、前記IC
カード元薄板状材料の前記囲み部材が設けられた囲み部
材領域を押圧しながら、前記打抜金型によって前記IC
カード元薄板状材料から前記ICカードを打ち抜くの
で、前記ICカード側に表面シートや裏面シートが引き
込まれた状態で切断されてしまうことを抑制でき、前記
ICカードに要求される寸法精度を満足させることがで
き、また、ヒゲやバリなどの発生を良好に抑制し、前記
ICカードに要求される周縁部のスムーズさを満足でき
る。
【0037】〔請求項10〕『前記ICカード用の全て
の前記表面シートに、昇華染料又は拡散染料を定着させ
る受像層が設けられ、前記打抜用ポンチの外延の内側
に、逃げが設けられており、前記打抜金型に前記ICカ
ード元薄板状材料を供給する際に、前記表面シートが前
記打抜金型の打抜用ポンチ側になるようにした請求項9
に記載のICカードの生産方法。』 請求項10に記載の発明により、前記ICカード用の全
ての前記表面シートに、前記受像層が設けられたICカ
ード元薄板状材料を、前記ICカード元薄板状材料の前
記表面シートが、外延の内側に逃げが設けられた前記打
抜用ポンチ側になるように、供給するので、受像層が設
けられた側の表面が、規制されていて、かつ、前記打抜
用ポンチの外延の内側に逃げが設けられているので、前
記打抜用ポンチによって押圧された打抜カスなどにより
受像層が設けられた表面シートが傷つくことがなく、前
記ICカードの前記受像層側の表面が傷つくことを抑制
でき、良好な画像がより安定的に得られる。
【0038】〔請求項11〕『前記ICカード元薄板状
材料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記ストリ
ッパが押圧する前記ICカード元薄板状材料の前記囲み
部材領域内の厚さT3とが、以下の式を満足する請求項
10に記載のICカードの生産方法。
【0039】0.98×T1 ≦ T3』 請求項11に記載の発明により、0.98×T1 ≦
T3なので、打抜用ポンチの外延の内側に設けられた逃
げが不十分になることが無く、前記打抜用ポンチによっ
て押圧された打抜カスなどにより受像層が設けられた表
面シートがより傷つくことがなく、前記ICカードの前
記受像層側の表面が傷つくことをさらに抑制でき、良好
な画像がさらにより安定的に得られる。
【0040】〔請求項12〕『前記ICカード元薄板状
材料の前記ICカード用領域の厚さT1と、前記ストリ
ッパが押圧する前記ICカード元薄板状材料の前記囲み
部材領域内の厚さT3とが、以下の式を満足する請求項
9〜11のいずれか1項に記載のICカードの生産方
法。
【0041】T3 ≦ 1.02×T1』 請求項12に記載の発明により、T3 ≦ 1.02×
T1なので、前記ICカード側に表面シートや裏面シー
トが引き込まれた状態で切断されてしまうことをより良
好に抑制でき、前記ICカードに要求される寸法精度を
満足させることがより安定的にでき、また、ヒゲやバリ
などの発生をより良好に抑制し、前記ICカードに要求
される周縁部のスムーズさをより安定的に満足できる。
【0042】〔請求項13〕『表面シート、裏面シー
ト、IC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが
入っている樹脂層を有するICカードの1又は複数の元
になるICカード元シートを生産するICカード元シー
トの生産方法であって、表面シート、裏面シート、IC
部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入ってい
る樹脂層を有する複数の前記ICカードの元になり、隣
接する前記ICカード用の領域の間の少なくとも一部の
間に、前記樹脂層が形成されていない領域があるICカ
ード元ウエブを得て、得られた前記ICカード元ウエブ
を、前記樹脂層が形成されていない領域で切断刃で切断
することにより、1又は複数の前記ICカードの元にな
るICカード元シートに切断するICカード元シートの
生産方法。』 請求項13に記載の発明により、得られた前記ICカー
ド元ウエブを、前記樹脂層が形成されていない領域で切
断するので、実用的で、切断刃に未硬化の樹脂が付着す
ることを抑制して、良好な切断が長期に渡ってできる。
【0043】なお、ICカード元ウエブを生産するライ
ンの延長線上で、前記ICカード元ウエブを、前記樹脂
層が形成されていない領域で切断刃で切断し、切断され
た前記ICカード元シートを所定期間以上の期間、保管
し、保管された前記ICカード元シートを打抜金型に供
給し、前記打抜金型によって、前記ICカード元シート
から、前記ICカードを打ち抜いて、前記ICカードを
生産することで、ICカード元ウエブを巻き取って保管
した場合のように、巻き癖が残らず、実用的で、打抜金
型に未硬化の樹脂が付着することを抑制して、良好な打
抜が長期に渡ってできる。
【0044】〔請求項14〕『前記ICカード元ウエブ
は、前記樹脂層が形成されていない領域が所定の位置に
あり、前記所定の位置に設けられた前記樹脂層が形成さ
れていない領域と所定の位置関係に、画像が記録されて
おり、前記所定の位置関係に記録された前記画像の位置
を検出し、検出された前記画像の位置に基づいて、得ら
れた前記ICカード元ウエブを、前記樹脂層が形成され
ていない領域で切断刃で切断する請求項13に記載のI
Cカード元シートの生産方法。』 請求項14に記載の発明により、得られた前記ICカー
ド元ウエブを前記樹脂層が形成されていない領域で確実
に切断することができ、実用的で、切断刃に未硬化の樹
脂が付着することをより抑制して、良好な切断がより長
期に渡ってできる。
【0045】〔請求項15〕『前記ICカード元ウエブ
は、前記樹脂層が形成されていない領域が所定の位置に
あり、前記所定の位置に設けられた前記樹脂層が形成さ
れていない領域と所定の位置関係に、切断用マークが記
録されており、前記切断用マークの位置を検出し、検出
された前記切断用マークの位置に基づいて、得られた前
記ICカード元ウエブを、前記樹脂層が形成されていな
い領域で切断刃で切断する請求項14に記載のICカー
ド元シートの生産方法。』 請求項15に記載の発明により、得られた前記ICカー
ド元ウエブを前記樹脂層が形成されていない領域で確実
に切断することができ、実用的で、切断刃に未硬化の樹
脂が付着することをより抑制して、良好な切断がより長
期に渡ってできる。
【0046】〔請求項16〕『前記表面シートに、昇華
染料又は拡散染料を定着させる受像層が表面側に設けら
れている請求項13〜15のいずれか1項に記載のIC
カード元シートの生産方法。』 請求項16に記載の発明により、切断刃に未硬化の樹脂
が付着して、固化し、前記受像層を傷つけることを抑制
できる。
【0047】〔請求項17〕『表面シート、裏面シー
ト、IC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが
入っている樹脂層を有するICカードの1又は複数の元
になるICカード元シートを生産するICカード元シー
トの生産方法であって、表面シート、裏面シート、IC
部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが入ってい
る樹脂層を有する複数の前記ICカードの元になるIC
カード元ウエブを得て、得られた前記ICカード元ウエ
ブを、切断刃で切断することにより、1又は複数の前記
ICカードの元になるICカード元シートに切断するこ
とにより、ICカード元シートを生産するものであっ
て、前記切断刃を定期的に清掃するICカード元シート
の生産方法。』 請求項17に記載の発明により、切断刃に未硬化の樹脂
が付着しても、切断刃を定期的に清掃するので、付着し
た未硬化の樹脂が固化する前に、前記切断刃から除去す
ることができ、実用的に、良好な切断が長期に渡ってで
きる。
【0048】そして、前記ICカード元ウエブを生産す
るラインの延長線上で、前記ICカード元ウエブを切断
刃で切断し、切断された前記ICカード元シートを所定
期間以上の期間、保管し、保管された前記ICカード元
シートを打抜金型に供給し、前記打抜金型によって、前
記ICカード元シートから、前記ICカードを打ち抜い
て、前記ICカードを生産することで、ICカード元ウ
エブを巻き取って保管した場合のように、巻き癖が残ら
ず、実用的で、打抜金型に未硬化の樹脂が付着すること
を抑制して、良好な打抜が長期に渡ってできる。
【0049】〔請求項18〕『前記切断刃の定期的な清
掃は、前記切断刃に前記樹脂を溶かす溶剤を前記切断刃
に付け、その後、拭き取ることによる請求項17に記載
のICカード元シートの生産方法。』 請求項18に記載の発明により、付着した未硬化の樹脂
が固化する前に、前記切断刃から付着した樹脂を除去す
ることが容易にでき、より実用的に、良好な切断が長期
に渡ってできる。
【0050】〔請求項19〕『前記切断刃は、切断毎に
表面を清掃される請求項17に記載のICカード元シー
トの生産方法。』 請求項19に記載の発明により、切断毎に表面を清掃さ
れるので、切断刃に樹脂が付着して直ぐに清掃されるこ
とになり、付着した未硬化の樹脂が切断刃に固着する前
に、前記切断刃から付着した樹脂を除去することが容易
にでき、より実用的に、良好な切断が長期に渡ってでき
る。
【0051】〔請求項20〕『前記表面シートに、昇華
染料又は拡散染料を定着させる受像層が表面側に設けら
れている請求項17〜19のいずれか1項に記載のIC
カード元シートの生産方法。』 請求項20に記載の発明により、切断刃に未硬化の樹脂
が付着して、固化し、前記受像層を傷つけることを抑制
できる。
【0052】〔請求項21〕『表面シート、裏面シー
ト、IC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナが
入っている樹脂層を有するICカードの1又は複数の元
になるICカード元シートであって、両端が切断刃で切
断された前記樹脂層が形成されていない領域であるIC
カード元シート。』 請求項21に記載の発明により、両端が切断刃で切断さ
れた前記樹脂層が形成されていない領域であるので、実
用的で、切断刃に未硬化の樹脂が付着することを抑制し
て、良好な切断が長期に渡ってできる。
【0053】また、切断された前記ICカード元シート
を所定期間以上の期間、保管し、保管された前記ICカ
ード元シートを打抜金型に供給し、前記打抜金型によっ
て、前記ICカード元シートから、前記ICカードを打
ち抜いて、前記ICカードを生産することで、ICカー
ド元ウエブを巻き取って保管した場合のように、巻き癖
が残らず、実用的で、打抜金型に未硬化の樹脂が付着す
ることを抑制して、良好な打抜が長期に渡ってできる。
【0054】〔請求項22〕『前記表面シートに、昇華
染料又は拡散染料を定着させる受像層が表面側に設けら
れている請求項21に記載のICカード元シート。』 請求項22に記載の発明により、切断刃に未硬化の樹脂
が付着して、固化し、前記受像層を傷つけることを抑制
できたので、良好な受像層となる。
【0055】〔用語などの説明〕ICカードとは、1又
は複数のIC部品を内部に有するカードのことである。
【0056】また、薄板状材料とは、薄いものを意味
し、ウエブ(帯状の物)及びシートを含む概念である。
また、ICカード元ウエブとは、1又は複数のICカー
ドの元となるウエブを意味し、ICカード元シートと
は、1又は複数のICカードの元となるシートを意味す
る。そして、ICカード元薄板状材料とは、1又は複数
のICカードの元となる薄板状材料を意味し、ICカー
ド元ウエブ及びICカード元シートを含む概念である。
【0057】また、ICカードは、表面シート、裏面シ
ート、IC部品及び前記IC部品に接続されたアンテナ
が入っている樹脂層を有するものであることが、好まし
いが、これに限られない。
【0058】そして、この表面シートは、フィルム支持
体の一面側に受像層を有するものであることが平面性の
観点から好ましいが、フィルム支持体の代わりに、コー
ト紙等の繊維支持体であっても構わないし、他のもので
あってもよい。
【0059】また、受像層は、昇華染料又は拡散染料を
定着させて画像を受像できる層のことであり、昇華染料
や拡散染料がサーマルヘッドで加熱されて熱拡散する際
に、昇華染料や拡散染料をトラップして定着させる素材
で構成されていることが好ましく、例えば、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアセタール樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリ
ル樹脂のような高分子材料が良好な受像層の素材として
挙げられる。
【0060】また、受像層に昇華染料又は拡散染料を定
着させて画像を記録させるのに、サーマルヘッドをIC
シート表面に当接させて、昇華染料や拡散染料を熱拡散
させることが、画像が鮮明になり単位時間当たりに拡散
する染料の量が多くなるので、好ましい。
【0061】そして、この場合、受像層に画像を形成す
るには、サーマルヘッドでドット毎に階調を持たせるよ
うに、サーマルヘッドの印加パルス幅を変化させて、昇
華染料や拡散染料の熱拡散量を制御することが好まし
い。
【0062】また、裏面シートは、フィルム支持体の外
側に筆記層を有することが好ましいが、これに限られな
い。例えば、筆記層が無くてもよいし、フィルム支持体
の代わりにコート紙などの繊維支持体であってもよい。
フィルム支持体は、気泡入り構造で構成されていたり、
クッション層を有することが好ましい。
【0063】フィルム支持体は、例えば、ポリエチレン
テレフタレート(PET)あるいはポリプロピレン(P
P)等の樹脂で成形されることが好ましく、特に、2軸
延伸された樹脂であることが、薄くても強度があるので
好ましい。
【0064】また、フィルム支持体として、2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート樹脂フィルムである場合、膜
厚は、12μm以上(特に25μm以上)であることが
好ましく、また、300μm以下(特に250μm以
下)であることが好ましい。
【0065】また、フィルム支持体が気泡入りの構造で
あったり、柔軟な素材で形成されIC部品による凸凹の
影響を緩和するクッション層が設けられていると、サー
マルヘッドとICシートとの当たりが均一となり、各ド
ットが鮮明になり、良好な画像を得ることができるので
好ましい。
【0066】クッション層としては、引っ張り弾性率
(ASTM D790)が20kgf/mm2以上であ
ることが好ましく、また、200kgf/mm2以下で
あることが好ましい。
【0067】クッション層の厚さは、クッション効果の
観点から、2μm以上(特に、5μm以上)であること
が好ましく、また、全体の厚さやカール抑制の観点か
ら、200μm以下(特に50μm以下)であることが
好ましい。
【0068】また、クッション層を形成する材料として
は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、スチレ
ン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹脂、ス
チレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重
合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂であるこ
とが、柔軟性を有するので好ましい。
【0069】また、受像層に隣接して設けられている
層、例えば、クッション層又はフィルム支持体などは、
形成される画像を引き立たせるために、白色顔料を混入
させた樹脂で成形されることが好ましいが、本発明はこ
れに限られない。また、白色度を増すために、ボイドを
形成された層であることが好ましく、これにより、断熱
性とクッション性が得られる。
【0070】また、白色顔料としては、酸化チタン、硫
酸バリウム、炭酸カルシウムが好ましい例として挙げら
れる。
【0071】樹脂層は、樹脂で形成された層である。こ
の樹脂層としては、複数液混合型接着剤層、熱硬化性樹
脂層又はホットメルト樹脂層であることが好ましいが、
他の樹脂の層であってもよい。
【0072】熱硬化性樹脂層は、熱硬化性樹脂で形成さ
れた層である。そして、この熱硬化性樹脂としては、例
えば、Bステージエポキシと一般に言われるゲル状のエ
ポキシ樹脂などが挙げられるが、これに限られない。
【0073】また、ホットメルト樹脂層は、ホットメル
ト樹脂で形成された層である。このホットメルト樹脂層
は、エクストルージョンと呼ばれるダイを用いて、ポン
プで圧力をかけて樹脂を押し出す方法で厚塗りにより膜
をフィルム支持体11上に形成することが好ましいが、
これに限られない。そして、このようなホットメルト樹
脂としては、例えば、Henkel社製のマクロメルト
シリーズなどのポリアミド系ホットメルト樹脂や、シェ
ル化学社製カリフレックスTR及びクイントンシリーズ
や旭化成社製タフプレンやFirestone Syn
theticRubber and Latex社製タ
フデンやPhillips Petroleum社製ソ
ルプレン400シリーズなどの熱可塑性エラストマー系
ホットメルト樹脂や、住友化学社製スミチックやチッソ
石油化学社製ビスタックや三菱油化製ユカタックやHe
nkel社製マクロメルトシリーズや三井石油化学社製
タフマーや宇部レキセン社製APAOやイーストマンケ
ミカル社製イーストマンボンドやハーキュレス社製A−
FAXなどのポリオレフィン系ホットメルト樹脂や、住
友スリーエム社製TE030及びTE100や日立化成
ポリマー社製ハイボン4820や鐘紡エヌエスシー社製
ボンドマスター170シリーズやHenkel社製Ma
croplast QR3460などの反応型ホットメ
ルト樹脂や、エチレン・酢酸ビニル共重合体系ホットメ
ルト樹脂や、ポリエステル系ホットメルト樹脂などが好
ましい例として挙げられるが、これらに限られない。
【0074】なお、反応型ホットメルト樹脂は、樹脂を
溶融させて接着した後、湿気を吸収して樹脂が硬化する
樹脂である。この反応型ホットメルト樹脂の特徴として
は、接着可能時間が長く、接着後に軟化温度が高くなる
ので、低温での接着に適する。このような反応型ホット
メルト樹脂としては、分子末端にイソシアネート基を有
するウレタンポリマーを主成分とする樹脂であることが
好ましく、この場合、このイソシアネート基が水分と反
応して架橋構造を作り硬化する。
【0075】そして、生産されたICシートの受像層に
昇華染料や拡散染料をトラップして定着させることによ
り、生産されたICシートに画像を記録する方法として
は、熱転写により昇華染料又は拡散染料を熱拡散させ、
受像層に昇華染料や拡散染料をトラップして定着させる
ことが好ましい。そして、この熱転写としては、サーマ
ルヘッドにより熱転写画像を書き込む方法、既に画像が
記録されている画像シートから記録された画像を転写す
る方法、潜像が記録されている画像シートを現像しなが
ら、画像を転写する方法などが挙げられる。また、この
熱転写としては、昇華型熱転写であることが好ましく、
昇華染料は、受像層において、キレートを形成しうるポ
ストキレート型染料であることが好ましい。そして、受
像層には、このポストキレート型染料をキレート化する
ことが可能な金属化合物を含有していることがこのまし
い。このような金属化合物としては、金属イオンの無機
又は有機の塩や、金属錯体が好ましい。
【0076】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0077】実施形態1 本実施形態のICカード生産方法で生産されるICカー
ドについて、本実施形態のICカードの断面図である図
1に基づいて説明する。
【0078】ICカードCは、表面シート1及び裏面シ
ート2と、これら表面シート1及び裏面シート2の間に
介在される樹脂層3とからなる。表面シート1の表面側
には、画像、記載情報印刷用の受像層14、裏面シート
2の裏面側には筆記層22が設けられている。樹脂層3
内にはIC部品6及びIC部品6に接続されたアンテナ
7が封入されている。ICカードCの厚さは、ISO規
格で規定された厚さである760μmである。
【0079】樹脂層3は表面シート1及び裏面シート2
の間に設けられ、2液混合型接着剤樹脂で、IC部品6
を封入して、一体となって硬化した層である。
【0080】表面シート1は、フィルム支持体11の表
面側に受像層14を有する。受像層14とフィルム支持
体11との間にクッション層12が設けられていて、ク
ッション層12と受像層14との間に、クッション層1
2と受像層14との間の接着性を向上させるためのアン
カー層13が設けられている。また、受像層14の表面
には、上層15が設けられている。
【0081】受像層14は、昇華染料がサーマルヘッド
で加熱されて熱拡散する時に、昇華染料を定着させる素
材で構成されている。受像層14の厚さは2.5μmで
ある。
【0082】クッション層12は、形成される画像を引
き立たせるために、酸化チタンの白色顔料を混入させた
気泡をハニカム構造に折り込んでボイドを形成した、引
っ張り弾性率(ASTM D790)が130kgf/
mm2であるポリプロピレン樹脂で、厚さが50μm以
上である。
【0083】フィルム支持体11は、引っ張り弾性率
(ASTM D790)が300kgf/mm2である
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)で、厚
さが100μmで成形されている。
【0084】アンカー層13は、厚さ0.2μmの接着
樹脂層である。
【0085】また、上層15は、画像記録された後に表
面を被覆する保護層との接着性を改善し、離型性を改善
するための厚さ0.5μmの樹脂層である。
【0086】樹脂層3は、2液混合型接着剤樹脂を硬化
して形成したものである。この樹脂層3の厚さは、約5
00μmである。
【0087】裏面シート2は、フィルム支持体21の外
側に筆記層22を有する。フィルム支持体21は、平坦
な面が得られるのでフィルム支持体11と同一のPET
で構成される。
【0088】筆記層22は、ポリエステルエマルジョン
に炭酸カルシュウム及びシリカ微粒子を拡散したもので
あり、表面シート1の受像層14と同様に、溶剤で溶か
して、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥して溶剤
を気化させて形成する。この筆記層22の厚さも、受像
層14とほぼ同じ程度である。
【0089】図2はIC部品を示す斜視図である。IC
部品6は、電波受信用のアンテナ7と接続され、チップ
コンデンサ61及びLSI62を搭載したプリント基板
60とにより構成されていて、電源のための電波を受信
し、受信した電波による起電力によって、チップコンデ
ンサ61に電荷を蓄え、LSI62が信号処理を開始
し、信号をアンテナ7から送信するものである。
【0090】IC部品6は、アンテナ7が例えば直径1
00μmのウレタン線を約50巻程度巻回したものであ
り、厚さが例えば300μm程度に抑えられている。L
SI62に搭載のプリント基板60部分は、LSI62
の厚さが300μmあるため、プリント基板60との実
装、アンテナ7との結線などから、450μm程度の厚
さとなっている。
【0091】次ぎに、本実施形態のICカードの生産方
法について説明する。本実施形態のICカードの生産方
法の概略は、先ず、図3に示すICカード元シートの生
産装置で、表面シート1の元となるウエブである表面シ
ート元ウエブ10と、裏面シート2の元となるウエブで
ある裏面シート元ウエブ20と、IC部品6及び前記I
C部品6に接続されたアンテナ7が入っている樹脂層3
のウエブである樹脂層ウエブ30とから、複数のICカ
ードの元となるICカード元ウエブ5を得て、このIC
カード元ウエブ5を得るためのラインの延長線上で、複
数のICカードの元となるICカード元シートに切断
し、生産されたICカード元シート8を所定期間以上の
期間、保管し、例えば、実施形態2で示すような、打抜
金型で、保管されたICカード元シート8から、ICカ
ードを打ち抜くことで、ICカードを生産するものであ
る。
【0092】先ず、図3に示すICカード元シート8の
生産装置で、表面シート元ウエブ10と、裏面シート2
の元となるウエブである裏面シート元ウエブ20と、I
C部品6及び前記IC部品6に接続されたアンテナ7が
入っている樹脂層3のウエブである樹脂層ウエブ30と
から、複数のICカードの元となるICカード元ウエブ
を生産することについて説明する。
【0093】表面シート元ウエブ10を送出する表面シ
ート元ウエブ送出部40は、表面シート元ウエブ10を
巻いた表面シート元ウエブロール41から、表面シート
元ウエブ10を送出する。
【0094】また、裏面シート元ウエブ20を送出する
裏面シート元ウエブ送出部50は、裏面シート元ウエブ
20を巻いた裏面シート元ウエブロール51から、裏面
シート元ウエブ20を送出する。
【0095】また、樹脂層ウエブ30は、樹脂層ウエブ
30を巻いた樹脂層ロール31から送出される。以後搬
送される。
【0096】なお、表面シート元ウエブ送出部40から
送出された表面シート元ウエブ10と、裏面シート元ウ
エブ送出部50から送出された裏面シート元ウエブ20
とは、その内面(樹脂層3が設けられる方の面)どうし
が、樹脂層ロール31から送出された樹脂層ウエブ30
を挟んで、対向するように、送出され、以後搬送され
る。また、表面シート元ウエブ送出部40から送出され
た表面シート元ウエブ10と、裏面シート元ウエブ送出
部50から送出された裏面シート元ウエブ20と、樹脂
層ロール31から送出された樹脂層ウエブ30とは、そ
の幅寸法が等しく、そして、幅方向の位置も等しくなる
ように、送出され、以後搬送される。
【0097】表面シート元ウエブ送出部40から送出さ
れた表面シート元ウエブ10は、ローラ42により搬送
され、ダンサーロール43を有するダンサー部を通過し
て、ローラ44、ローラ45を介して、ローラ46によ
り搬送される。ダンサーロール43を有するダンサー部
は、ローラ42による搬送速度とローラ46による搬送
速度の差を吸収するものである。
【0098】また、裏面シート元ウエブ送出部50から
送出された裏面シート元ウエブ20は、ローラ52によ
り搬送され、ダンサーロール53を有するダンサー部を
通過して、ローラ54を介して、ローラ56により搬送
される。ダンサーロール53を有するダンサー部は、ロ
ーラ52による搬送速度とローラ56による搬送速度の
差を吸収するものである。
【0099】そして、2液混合型接着剤樹脂を裏面シー
ト元ウエブ20に供給する裏面側接着剤供給部35がロ
ーラ54とローラ56との間に設けられている。そし
て、裏面側接着剤供給部35は、2液混合型接着剤樹脂
を裏面シート元ウエブ20の内面の全巾に渡って、2液
混合型接着剤樹脂を、塗布することにより、供給する。
【0100】また、2液混合型接着剤樹脂を樹脂層ウエ
ブ30の表面シート元ウエブ10側に供給する表面側接
着剤供給部34が樹脂層ウエブ30と表面シート元ウエ
ブ10との間に設けられている。そして、表面側接着剤
供給部34は、2液混合型接着剤樹脂を樹脂層ウエブ3
0の内面の全巾に渡って、2液混合型接着剤樹脂を、塗
布することにより、供給する。
【0101】そして、ローラ46、56は、表面シート
元ウエブ10と裏面シート元ウエブ20とを樹脂層ウエ
ブ30に貼り合わせ、表面シート元ウエブ10及び裏面
シート元ウエブ20と樹脂層ウエブ30との間に2液混
合型接着剤樹脂を十分に行き渡らせる。
【0102】ローラ46により搬送された表面シート元
ウエブ10とローラ56により搬送された裏面シート元
ウエブ20とは、熱風送風器47、57により熱風を送
風することにより、加熱され、圧延ベルト48、58に
より、樹脂層ウエブ30に、押圧して貼り合わされ、図
4及び図5に示すような、複数のICカードの元になる
ICカード元ウエブ5となって、フィードローラ49、
59により引っ張られながら搬送される。なお、熱風送
風器47、57は、圧延ベルト48、58近傍にあるI
Cカード元ウエブ5の温度を40℃以上80℃以下の所
定温度範囲内に維持するためのものであり、これによ
り、表面シート元ウエブ10及び裏面シート元ウエブ2
0と樹脂層ウエブ30との間に行き渡った2液混合型接
着剤樹脂の硬化を促進する。
【0103】図4は、ICカード元ウエブ5の断面図で
あり、図5は、ICカード元ウエブ5の斜視図である。
ICカード元ウエブ5には、所定サイズL1の複数のI
C部品6及びIC部品6に接続されたアンテナ7が、所
定間隔L2で配置されている。
【0104】そして、フィードローラ49、59の先
に、即ち、ICカード元ウエブ5を得るためのラインの
延長線上に、ロータリーカッタを有する切断部が設けら
れている。フィードローラ49、59は、一定の搬送速
度でICカード元ウエブ5を搬送し、このロータリーカ
ッタは一定間隔毎にICカード元ウエブ5を切断する。
これにより、ロータリーカッタは、得られたICカード
元ウエブ5を、所定数の複数のICカードの元になる所
定長さのICカード元シートに切断する。
【0105】そして、ロータリーカッタで切断されたI
Cカード元シートは、堆積される。なお、ロータリーカ
ッタで切断されたICカード元シートは略一定サイズで
あるので、良好に堆積することができる。従って、IC
カード元シートを所定期間以上の期間、保管する際に、
変な曲げ癖がつきにくく、かつ、保管スペースが少なく
て済む。
【0106】そして、図示しない保管倉庫などで、切断
され堆積されたICカード元シートを所定期間以上の期
間、保管する。そして、例えば実施形態2に示すような
打抜金型に、保管されたICカード元シートを供給し、
この打抜金型によって、ICカード元シートから、IC
カードを打ち抜いて、ICカードを生産する。
【0107】これにより、ICカード元ウエブ5を、複
数のICカードの元になるICカード元シートに切断
し、切断されたICカード元シートを所定期間以上の期
間、保管し、保管されたICカード元シートを打抜金型
に供給するので、ICカード元ウエブ5を巻き取って保
管した場合のように、巻き癖が残らず、実用的で、打抜
金型に未硬化の樹脂が付着することを抑制して、良好な
打抜が長期に渡ってできる。
【0108】そして、表面シート1は、昇華染料又は拡
散染料を定着させる受像層が表面側に設けられたもので
あるにもかかわらず、打抜金型に未硬化の樹脂が付着し
て、固化することを抑制できるので、打抜金型に付着し
て固化した樹脂によって、受像層を傷つけることを抑制
することができる。
【0109】なお、ロータリーカッタは、定期的に清掃
されることが好ましく、ロータリーカッタを定期的に清
掃することにより、切断部のロータリーカッタに未硬化
の樹脂が付着しても、付着した未硬化の樹脂が固化する
前に、ロータリーカッタから除去することができ、実用
的に、良好な切断が長期に渡ってできる。
【0110】この切断部のロータリーカッタの定期的な
清掃は、ロータリーカッタに2成分接着剤樹脂を溶かす
溶剤を付け、その後、拭き取ることによることが好まし
い。これにより、付着した未硬化の樹脂が固化する前
に、ロータリーカッタから付着した樹脂を除去すること
が容易にでき、より実用的に、良好な切断が長期に渡っ
てできる。
【0111】実施形態2 本実施形態のICカードの生産方法の概略は、ICカー
ド元薄板状材料(例えば、実施形態1で示すようなIC
カード元シートの生産装置で生産されたICカード元シ
ート8)から、図6及び図7に示す打抜金型装置で、I
Cカードを打ち抜くことで、ICカードを生産するもの
である。
【0112】なお、図6は、本実施形態の打抜金型装置
の全体概略斜視図であり、図7は、本実施形態の打抜金
型装置の主要部の正面端面図である。また、本実施形態
の打抜金型装置で、打ち抜かれて生産されるICカード
は、例えば、実施形態1で説明されたようなICカード
である。
【0113】以下、実施形態1で示すICカード元シー
トの生産装置で生産されたICカード元シート8から、
ICカードを打ち抜くことで、実施形態1で説明したI
Cカードを生産することを前提として、説明するが、本
実施形態の打抜金型は、このICカードを生産すること
に限られない。なお、このICカード元シート8は、I
Cカード用の全ての受像層14が表面シート1側、即
ち、ICカード元シート8の一方の表面側にのみ設けら
れている。また、このICカード元シート8は、、複数
のICカードの元になり、ICカード用領域の全てにわ
たって、表面シート1と、裏面シート2と、樹脂層3と
が設けられたものである。
【0114】この打抜金型装置は、上刃110及び下刃
120を有する打抜金型を有する。そして、上刃110
は、外延の内側に逃げ141が設けられた打抜用ポンチ
111を含み、下刃120は、打抜用ダイス121を有
する。打抜用ポンチ111を、打抜用ダイス121の中
央に設けられたダイス孔122に、下降させることによ
り、ダイス孔122と同じサイズのICカードを打ち抜
く。また、このために、打抜用ポンチ111のサイズ
は、ダイス孔122のサイズより若干小さくなってい
る。
【0115】そして、ICカード元シート8のICカー
ド用領域の厚さT1と、打抜用ポンチ111の外延の内
側に設けられた逃げ141の深さD1とは、以下の式を
満足する。
【0116】0.5×T1 ≦ D1 ≦ T1 また、打抜用ポンチ111の周囲にICカード元シート
8を押圧して固定するストリッパ114、115を有す
る。このストリッパ114、115は、打抜用ダイス1
11の周囲に固定されたストリッパ保持部材112、1
13に固定された軸118、119に摺動自在に設けら
れ、ストリッパ保持部材112、113との間にバネ1
17、118により、ICカード元シート8を押圧する
ように、付勢されている。
【0117】そして、ICカード元シート8の表面シー
ト1、即ち、ICカード元シート8の受像層14が設け
られた側の表面が、打抜金型の上刃110側になるよう
に、ICカード元シート8を手差しにより、ICカード
元シート8を打抜金型に供給する。
【0118】そして、打抜ボタン170を押すと、IC
カード元シート8の先端から所定の位置が、ダイス孔1
22の位置に位置しているか否か検出し、ICカード元
シート8の先端から所定の位置が、ダイス孔122の位
置に位置していると検出した場合、打抜用ポンチ111
が下降し、ICカード元シート8から、ICカードを打
ち抜く。
【0119】これにより、このICカード元シート8
は、ICカード用の全ての受像層14が表面シート1
側、即ち、ICカード元シート8の一方の表面側にのみ
設けられていて、ICカード元シート8を、ICカード
元シート8の受像層14が設けられた側の表面が打抜金
型の上刃110側になるように、供給するので、ICカ
ード元シート8を打抜金型に供給する際に、ICカード
元シート8の受像層14が設けられた側の表面が上を向
いており、擦り傷を負いにくく、ICカードの受像層1
4側の表面が傷つくことを抑制でき、良好な画像がより
安定的に得られる。
【0120】また、ICカード元シート8を、打抜金型
に、ICカード元シート8の受像層14が設けられた側
の表面が打抜金型の打抜用ポンチ111側になるよう
に、供給し、打抜金型によって、ICカード元シート8
から、ICカードを打ち抜いて、ICカードを生産する
ことにより、受像層14が設けられた側の表面が、規制
されていて、かつ、打抜用ポンチ111の外延143の
内側に逃げ141が設けられているので、打抜用ポンチ
111によって押圧された打抜カスなどにより受像層1
4が設けられた側の表面が傷つきにくく、ICカードの
受像層14側の表面が傷つくことを抑制でき、良好な画
像がより安定的に得られる。
【0121】また、0.5×T1 ≦ D1なので、打
抜用ポンチ111によって押圧された打抜カスなどによ
り受像層14が設けられた側の表面が傷つく可能性がか
なり低くなり、ICカードの受像層14側の表面が傷つ
くことをより良好に抑制でき、良好な画像がさらにより
安定的に得られる。
【0122】また、D1 ≦ T1なので、その内側に
逃げ141が設けられた打抜用ポンチ111の外延14
3の寿命が長く、長期にわたって、打抜用ポンチ111
によって押圧された打抜カスなどにより受像層が設けら
れた側の表面が傷つきにくく、ICカードの受像層14
側の表面が傷つくことを抑制でき、良好な画像がより安
定的に得られる効果を奏させることができる。
【0123】また、この打抜金型装置では、ストリッパ
114、115が、ICカード元シート8の樹脂層3が
設けられた樹脂層領域内を押圧しながら、ICカード元
シートから、ICカードを打ち抜いて、ICカードを生
産する。
【0124】これにより、打ち抜かれるICカード側に
表面シート1や裏面シート2や樹脂層3などが引き込ま
れた状態で切断されてしまうことを抑制でき、ICカー
ドに要求される寸法精度を満足させることができ、ま
た、ヒゲやバリなどの発生を良好に抑制し、ICカード
に要求される周縁部のスムーズさを満足できる。
【0125】また、ICカード用の全ての表面シート1
に受像層14が設けられたICカード元シート8を、I
Cカード元シート8の表面シート1が、外延143の内
側に逃げ141が設けられた打抜用ポンチ111側にな
るように、供給するので、受像層14が設けられた側の
表面が、規制されていて、かつ、打抜用ポンチ111の
外延143の内側に逃げ141が設けられているので、
打抜用ポンチ111によって押圧された打抜カスなどに
より受像層14が設けられた表面シート1が傷つくこと
がなく、ICカードの受像層14側の表面が傷つくこと
を抑制でき、良好な画像がより安定的に得られる。
【0126】また、ICカード元シート8は、ICカー
ド用領域の厚さT1と、ストリッパ114、115が押
圧するICカード元シート8の樹脂層3が設けられた樹
脂層領域内の厚さT2とが、以下の式を満足する。
【0127】 0.98×T1 ≦ T2 ≦ 1.02×T1 これにより、0.98×T1 ≦ T2なので、打抜用
ポンチ111の外延143の内側に設けられた逃げ14
1が不十分になることが無く、打抜用ポンチ111によ
って押圧された打抜カスなどにより受像層14が設けら
れた表面シート1が傷つくことがより少なく、ICカー
ドの受像層14側の表面が傷つくことをさらに抑制で
き、良好な画像がさらにより安定的に得られる。
【0128】また、T2 ≦ 1.02×T1なので、
ICカード側に表面シート1や裏面シート2や樹脂層3
が引き込まれた状態で切断されてしまうことをより良好
に抑制でき、ICカードに要求される寸法精度を満足さ
せることがより安定的にでき、また、ヒゲやバリなどの
発生をより良好に抑制し、ICカードに要求される周縁
部のスムーズさをより安定的に満足できる。
【0129】実施形態3 本実施形態は、実施形態1のICカード生産方法の一部
を変更した実施形態である。以下、本実施形態が実施形
態1と相違する点の全てを説明する。
【0130】先ず、本実施形態のICカード生産方法で
生産されるICカードは、本実施形態のICカード生産
方法で生産される複数のICカードの元になるICカー
ド元ウエブ5の断面図である図8及び概略斜視図である
図9から判るように、表面シート1及び裏面シート2
と、これら表面シート1及び裏面シート2の間に介在さ
れる樹脂層3とだけでなく、樹脂層3を囲む囲み部材3
2とからなっている。
【0131】この囲み部材32の厚さは樹脂層3の厚さ
約500μmより60μm程少ない約440μmであ
る。そして、表面シート1との間及び裏面シート2との
間の各々に、樹脂の薄層33がある。
【0132】次ぎに、本実施形態のICカードの生産方
法について説明する。本実施形態のICカードの生産方
法の概略は、樹脂層ウエブ30がIC部品6及びIC部
品と接続されたアンテナ7が入っている樹脂層3とこの
樹脂層3を囲む囲み部材32とからなっている点が相違
する以外は、実施形態1と同じである。
【0133】ICカード元ウエブ5には、所定サイズL
1の複数のIC部品6及びIC部品6に接続されたアン
テナ7が、所定間隔L2で配置されている。また、断面
サイズが所定サイズL3の複数の断面を有する囲み部材
32が、IC部品6及びIC部品6に接続されたアンテ
ナ7に対して所定間隔L4で配置されている。
【0134】そして、フィードローラ49、59は、ロ
ータリーカッタが一定間隔毎にICカード元ウエブ5を
切断するように搬送するので、ロータリーカッタがIC
カード元ウエブ5の全幅に渡って囲み部材32が存在す
る位置でのみ、ICカード元ウエブ5を切断し、ICカ
ード元シートを得る。
【0135】そして、これにより、ロータリーカッタ
が、得られたICカード元ウエブ5の樹脂層3が形成さ
れていない領域で切断するので、実用的で、ロータリー
カッタに未硬化の樹脂が付着することを抑制して、良好
な切断が長期に渡ってできる。
【0136】実施形態4 本実施形態は、実施形態3のICカード生産方法の一部
を変更した実施形態である。以下、本実施形態が実施形
態3と相違する点の全てを説明する。
【0137】本実施形態が実施形態3と相違する点は、
切断部の切断刃が、実施形態3ではロータリーカッタで
あるのに対して、本実施形態では、断裁刃71であるこ
とが相違する。
【0138】しかし、断裁刃71の場合は、断裁するタ
イミングを制御する必要がある。そこで、実施形態4の
切断部を示す概略図である図10に示すように、ICカ
ード元ウエブ5に設けられた印刷マーク92を検出する
光学センサなどの印刷マーク検出部材74がICカード
元ウエブ5の上流側の所定位置に設けられていて、コン
トローラ75が印刷マーク検出部材74の検出信号を受
けて、ICカード元ウエブ5を一定間隔搬送する毎に切
断するように、切断信号を断裁刃駆動部76を送り、断
裁刃駆動部76が送られた切断信号によって、断裁刃7
1を下降させて、ICカード元ウエブ5を切断する。こ
れにより、所定数の複数のICカードの元になる所定長
さのICカード元シート8に切断されるようにしてもよ
い。
【0139】そして、この場合でも、コントローラ75
が、ICカード元シート8の全幅に渡って囲み部材32
が存在する位置でのみ、ICカード元シート8を切断す
るように、切断信号を発するようにすることにより、断
裁刃71が、得られたICカード元シート8を、樹脂層
3が形成されていない領域で切断する。
【0140】そして、この場合、ICカード元シート8
は、樹脂層3が形成されていない領域が所定の位置にあ
り、所定の位置に設けられた樹脂層3が形成されていな
い領域と所定の位置関係に、印刷マーク92という画像
が記録されており、所定の位置関係に記録された印刷マ
ーク92という画像の位置を検出し、切断部で、検出さ
れた印刷マーク92という画像の位置に基づいて、得ら
れたICカード元シート8を、樹脂層3が形成されてい
ない領域で断裁刃71で切断するのであるから、切断部
で、ICカード元ウエブ5を樹脂層3が形成されていな
い領域で確実に切断することができ、実用的で、切断部
の切断刃71に未硬化の樹脂が付着することをより抑制
して、良好な切断がより長期に渡ってできる。
【0141】なお、断裁刃71は、定期的に清掃される
ことが好ましく、断裁刃71を定期的に清掃することに
より、切断部の断裁刃71に未硬化の樹脂が付着して
も、付着した未硬化の樹脂が固化する前に、断裁刃71
から除去することができ、実用的に、良好な切断が長期
に渡ってできる。
【0142】この切断部の断裁刃71の定期的な清掃
は、断裁刃71が切断毎に表面を清掃されることにより
行われることが好ましい。これは、図11に示すよう
に、断裁刃71に2成分接着剤樹脂を溶かす溶剤を噴霧
により付ける噴霧器77と、噴霧器77により噴霧した
後、噴霧器77により噴霧された溶剤と一緒に付着した
樹脂を拭き取る拭取ブレード78と、噴霧器77により
噴霧された溶剤のたれを受ける受け皿79と、によるこ
とが好ましい。これにより、付着した未硬化の樹脂が固
着する前に、断裁刃71から付着した樹脂を除去するこ
とが容易にでき、より実用的に、良好な切断が長期に渡
ってできる。また、切断部の断裁刃71に未硬化の樹脂
が付着して、固化し、受像層14を傷つけることを抑制
できる。
【0143】実施形態5 本実施形態は、実施形態4のICカード生産方法の一部
を変更した実施形態である。以下、本実施形態が実施形
態4と相違する点の全てを説明する。
【0144】本実施形態が実施形態4と相違する点は、
切断部の切断刃が、実施形態4では断裁刃71であるの
に対して、本実施形態では、回転刃81であることが相
違する。
【0145】回転刃81の場合の定期的な清掃は、回転
刃81が切断毎に表面を清掃されることにより行われる
ことが好ましい。これは、図12に示すように、回転刃
81に2成分接着剤樹脂を溶かす溶剤を浸透させた布が
設けられたクリーニングユニット82が常時回転刃81
に接しており、回転刃81が回転する度に、クリーニン
グユニット82が回転刃81を清掃する。これにより、
付着した未硬化の樹脂が固着する前に、断裁刃71から
付着した樹脂を除去することが容易にでき、より実用的
に、良好な切断が長期に渡ってできる。また、切断部の
断裁刃71に未硬化の樹脂が付着して、固化し、受像層
14を傷つけることを抑制できる。
【0146】実施形態6本実施形態は、実施形態2の一
部を変更した実施形態である。以下、実施形態2との相
違点の全てを説明する。
【0147】本実施形態のICカードの生産方法の概略
は、ICカード元薄板状材料(例えば、実施形態3〜5
で示すようなICカード元シートの生産装置で生産され
たICカード元シート8)から、図13に示す打抜金型
装置で、ICカードを打ち抜くことで、ICカードを生
産するものである。
【0148】なお、図14は、本実施形態の打抜金型装
置の主要部の正面端面図である。また、本実施形態の打
抜金型装置で、打ち抜かれて生産されるICカードは、
例えば、実施形態1で説明されたようなICカードであ
る。
【0149】以下、実施形態3〜5で示すICカード元
シートの生産装置で生産されたICカード元シート8か
ら、ICカードを打ち抜くことで、実施形態3〜5で説
明したICカードを生産することを前提として、説明す
るが、本実施形態の打抜金型は、このICカードを生産
することに限られない。なお、このICカード元シート
8は、ICカード用の全ての受像層14が表面シート1
側、即ち、ICカード元シート8の一方の表面側にのみ
設けられている。また、このICカード元シート8は、
複数のICカードの元になり、ICカード用領域の外延
の全てにわたって囲み部材32が設けられ、ICカード
用領域内の囲み部材32により囲まれた領域に樹脂層3
が設けられたものである。
【0150】そして、打抜用ダイス121にICカード
元シート8を押圧して固定するストリッパ114、11
5を有する打抜金型装置で、ストリッパ114、115
が、ICカード元シート8の囲み部材32が設けられた
囲み部材領域を押圧しながら、ICカード元シート8か
ら、ICカードを打ち抜いて、ICカードを生産する。
【0151】これにより、打ち抜かれるICカード側に
表面シート1や裏面シート2や樹脂層3や囲み部材32
が引き込まれた状態で切断されてしまうことを抑制で
き、ICカードに要求される寸法精度を満足させること
ができ、また、ヒゲやバリなどの発生を良好に抑制し、
前記ICカードに要求される周縁部のスムーズさを満足
できる。
【0152】そして、ICカード元シート8のICカー
ド用領域の厚さT1と、打抜用ポンチ111の外延の内
側に設けられた逃げ141の深さD1とは、以下の式を
満足する。
【0153】0.5×T1 ≦ D1 ≦ T1 また、ICカード元シート8は、ICカード用領域の厚
さT1と、ストリッパ114、115が押圧するICカ
ード元シート8の囲み部材32が設けられた囲み部材領
域内の厚さT3とが、以下の式を満足する。
【0154】 0.98×T1 ≦ T3 ≦ 1.02×T1 これにより、0.98×T1 ≦ T3なので、打抜用
ポンチ111の外延143の内側に設けられた逃げ14
1が不十分になることが無く、打抜用ポンチ111によ
って押圧された打抜カスなどにより受像層14が設けら
れた表面シート1が傷つくことがより少なく、ICカー
ドの受像層14側の表面が傷つくことをさらに抑制で
き、良好な画像がさらにより安定的に得られる。
【0155】また、T3 ≦ 1.02×T1なので、
打ち抜かれるICカード側に表面シート1や裏面シート
2や樹脂層3や囲み部材32が引き込まれた状態で切断
されてしまうことをより良好に抑制でき、ICカードに
要求される寸法精度を満足させることがより安定的にで
き、また、ヒゲやバリなどの発生をより良好に抑制し、
ICカードに要求される周縁部のスムーズさをより安定
的に満足できる。
【0156】
【発明の効果】請求項1〜4の各請求項に記載の発明に
より、前記ICカード元薄板状材料を前記打抜金型に供
給する際に、受像層側の表面が傷つくことを抑制し、良
好な画像がより安定的に得られる。
【0157】請求項5〜12の各請求項に記載の発明に
より、前記ICカードに要求される寸法精度を満足させ
ることができ、ヒゲやバリなどの発生を抑制し、前記I
Cカードに要求される周縁部のスムーズさを満足でき
る。
【0158】請求項13以降の請求項に記載の発明によ
り、実用的で、切断刃に未硬化の樹脂が付着することを
抑制して、良好な切断が長期に渡ってできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のICカードの断面図。
【図2】IC部品を示す斜視図。
【図3】実施形態1のICカード元シートの生産装置の
斜視図。
【図4】実施形態1のICカード元ウエブ5の断面図。
【図5】実施形態1のICカード元ウエブ5の斜視図。
【図6】実施形態2の打抜金型装置の全体概略斜視図。
【図7】実施形態2の打抜金型装置の主要部の正面端面
図。
【図8】実施形態3のICカード生産方法で生産される
複数のICカードの元になるICカード元ウエブ5の断
面図。
【図9】実施形態3のICカード生産方法で生産される
複数のICカードの元になるICカード元ウエブ5の概
略斜視図。
【図10】実施形態4の切断部を示す概略図。
【図11】実施形態4の断裁刃の清掃を示す概念図。
【図12】実施形態5の断裁刃の清掃を示す概念図。
【図13】実施形態6の打抜金型装置の主要部の正面端
面図。
【符号の説明】
1 表面シート 2 裏面シート 3 樹脂層 5 ICカード元ウエブ 6 IC部品 7 アンテナ 8 ICカード元シート 10 表面シート元ウエブ 14 受像層 20 裏面シート元ウエブ 30 樹脂層ウエブ 32 囲み部材 110 上刃 111 打抜用ポンチ 114,115 ストリッパ 120 下刃 121 打抜用ダイス 122 ダイス孔 141 逃げ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇華染料又は拡散染料を定着させる受像
    層が一方の表面側に設けられ、IC部品及び前記IC部
    品に接続されたアンテナが入っているICカードを生産
    するICカードの生産方法において、1又は複数の前記
    ICカードの元になり、前記ICカード用の全ての前記
    受像層が一方の表面側に設けられたICカード元薄板状
    材料を、上刃及び下刃を有する打抜金型に、前記ICカ
    ード元薄板状材料の前記受像層が設けられた側の表面が
    前記打抜金型の上刃側になるように、供給し、前記打抜
    金型によって、前記ICカード元薄板状材料から、前記
    ICカードを打ち抜いて、前記ICカードを生産するI
    Cカードの生産方法。
  2. 【請求項2】 昇華染料又は拡散染料を定着させる受像
    層が一方の表面側に設けられ、IC部品及び前記IC部
    品に接続されたアンテナが入っているICカードを生産
    するICカードの生産方法において、1又は複数の前記
    ICカードの元になり、前記ICカード用の全ての前記
    受像層が一方の表面側に設けられたICカード元薄板状
    材料を、外延の内側に逃げが設けられた打抜用ポンチ、
    及び、打抜用ダイスを有する打抜金型に、前記ICカー
    ド元薄板状材料の前記受像層が設けられた側の表面が前
    記打抜金型の打抜用ポンチ側になるように、供給し、前
    記打抜金型によって、前記ICカード元薄板状材料か
    ら、前記ICカードを打ち抜いて、前記ICカードを生
    産するICカードの生産方法。
  3. 【請求項3】 前記ICカード元薄板状材料の前記IC
    カード用領域の厚さT1と、前記打抜用ポンチの外延の
    内側に設けられた逃げの深さD1とが、以下の式を満足
    する請求項2に記載のICカードの生産方法。 0.5×T1 ≦ D1
  4. 【請求項4】 前記ICカード元薄板状材料の前記IC
    カード用領域の厚さT1と、前記打抜用ポンチの外延の
    内側に設けられた逃げの深さD1とが、以下の式を満足
    する請求項2又は3に記載のICカードの生産方法。 D1 ≦ T1
  5. 【請求項5】 表面シートと、裏面シートと、前記表面
    シート及び前記裏面シートの間に設けられたIC部品及
    び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂
    層と、を有するICカードを生産するICカードの生産
    方法において、1又は複数の前記ICカードの元にな
    り、前記ICカード用領域の全てにわたって、表面シー
    トと、裏面シートと、樹脂層とが設けられたICカード
    元薄板状材料を、打抜用ポンチ、打抜用ダイス、及び、
    前記打抜用ダイスに前記ICカード元薄板状材料を押圧
    して固定するストリッパ、を有する打抜金型に、供給
    し、前記打抜金型によって、前記ストリッパが、前記I
    Cカード元薄板状材料の前記樹脂層が設けられた樹脂層
    領域内を押圧しながら、前記ICカード元薄板状材料か
    ら、前記ICカードを打ち抜いて、前記ICカードを生
    産するICカードの生産方法。
  6. 【請求項6】 前記ICカード用の全ての前記表面シー
    トに、昇華染料又は拡散染料を定着させる受像層が設け
    られ、前記打抜用ポンチの外延の内側に、逃げが設けら
    れており、前記打抜金型に前記ICカード元薄板状材料
    を供給する際に、前記表面シートが前記打抜金型の打抜
    用ポンチ側になるようにした請求項5に記載のICカー
    ドの生産方法。
  7. 【請求項7】 前記ICカード元薄板状材料の前記IC
    カード用領域の厚さT1と、前記ストリッパが押圧する
    前記ICカード元薄板状材料の前記樹脂層が設けられた
    樹脂層領域内の厚さT2とが、以下の式を満足する請求
    項6に記載のICカードの生産方法。 0.98×T1 ≦ T2
  8. 【請求項8】 前記ICカード元薄板状材料の前記IC
    カード用領域の厚さT1と、前記ストリッパが押圧する
    前記ICカード元薄板状材料の前記樹脂層が設けられた
    樹脂層領域内の厚さT2とが、以下の式を満足する請求
    項5〜7のいずれか1項に記載のICカードの生産方
    法。 T2 ≦ 1.02×T1
  9. 【請求項9】 表面シートと、裏面シートと、前記表面
    シート及び前記裏面シートの間に設けられたIC部品及
    び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂
    層と、前記表面シート及び前記裏面シートの間に設けら
    れ、前記樹脂層を囲む囲み部材と、を有するICカード
    を生産するICカードの生産方法において、1又は複数
    の前記ICカードの元になり、前記ICカード用領域の
    外延の全てにわたって前記囲み部材が設けられ、前記I
    Cカード用領域の前記囲み部材により囲まれた領域に前
    記樹脂層が設けられたICカード元薄板状材料を、打抜
    用ポンチ、打抜用ダイス、及び、前記打抜用ダイスに前
    記ICカード元薄板状材料を押圧して固定するストリッ
    パ、を有する打抜金型に、供給し、前記打抜金型によっ
    て、前記ストリッパが、前記ICカード元薄板状材料の
    前記囲み部材が設けられた囲み部材領域を押圧しなが
    ら、前記ICカード元薄板状材料から、前記ICカード
    を打ち抜いて、前記ICカードを生産するICカードの
    生産方法。
  10. 【請求項10】 前記ICカード用の全ての前記表面シ
    ートに、昇華染料又は拡散染料を定着させる受像層が設
    けられ、前記打抜用ポンチの外延の内側に、逃げが設け
    られており、前記打抜金型に前記ICカード元薄板状材
    料を供給する際に、前記表面シートが前記打抜金型の打
    抜用ポンチ側になるようにした請求項9に記載のICカ
    ードの生産方法。
  11. 【請求項11】 前記ICカード元薄板状材料の前記I
    Cカード用領域の厚さT1と、前記ストリッパが押圧す
    る前記ICカード元薄板状材料の前記囲み部材領域内の
    厚さT3とが、以下の式を満足する請求項10に記載の
    ICカードの生産方法。 0.98×T1 ≦ T3
  12. 【請求項12】 前記ICカード元薄板状材料の前記I
    Cカード用領域の厚さT1と、前記ストリッパが押圧す
    る前記ICカード元薄板状材料の前記囲み部材領域内の
    厚さT3とが、以下の式を満足する請求項9〜11のい
    ずれか1項に記載のICカードの生産方法。 T3 ≦ 1.02×T1
  13. 【請求項13】 表面シート、裏面シート、IC部品及
    び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂
    層を有するICカードの1又は複数の元になるICカー
    ド元シートを生産するICカード元シートの生産方法で
    あって、表面シート、裏面シート、IC部品及び前記I
    C部品に接続されたアンテナが入っている樹脂層を有す
    る複数の前記ICカードの元になり、隣接する前記IC
    カード用の領域の間の少なくとも一部の間に、前記樹脂
    層が形成されていない領域があるICカード元ウエブを
    得て、得られた前記ICカード元ウエブを、前記樹脂層
    が形成されていない領域で切断刃で切断することによ
    り、1又は複数の前記ICカードの元になるICカード
    元シートに切断するICカード元シートの生産方法。
  14. 【請求項14】 前記ICカード元ウエブは、前記樹脂
    層が形成されていない領域が所定の位置にあり、前記所
    定の位置に設けられた前記樹脂層が形成されていない領
    域と所定の位置関係に、画像が記録されており、前記所
    定の位置関係に記録された前記画像の位置を検出し、検
    出された前記画像の位置に基づいて、得られた前記IC
    カード元ウエブを、前記樹脂層が形成されていない領域
    で切断刃で切断する請求項13に記載のICカード元シ
    ートの生産方法。
  15. 【請求項15】 前記ICカード元ウエブは、前記樹脂
    層が形成されていない領域が所定の位置にあり、前記所
    定の位置に設けられた前記樹脂層が形成されていない領
    域と所定の位置関係に、切断用マークが記録されてお
    り、前記切断用マークの位置を検出し、検出された前記
    切断用マークの位置に基づいて、得られた前記ICカー
    ド元ウエブを、前記樹脂層が形成されていない領域で切
    断刃で切断する請求項14に記載のICカード元シート
    の生産方法。
  16. 【請求項16】 前記表面シートに、昇華染料又は拡散
    染料を定着させる受像層が表面側に設けられている請求
    項13〜15のいずれか1項に記載のICカード元シー
    トの生産方法。
  17. 【請求項17】 表面シート、裏面シート、IC部品及
    び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂
    層を有するICカードの1又は複数の元になるICカー
    ド元シートを生産するICカード元シートの生産方法で
    あって、表面シート、裏面シート、IC部品及び前記I
    C部品に接続されたアンテナが入っている樹脂層を有す
    る複数の前記ICカードの元になるICカード元ウエブ
    を得て、得られた前記ICカード元ウエブを、切断刃で
    切断することにより、1又は複数の前記ICカードの元
    になるICカード元シートに切断することにより、IC
    カード元シートを生産するものであって、前記切断刃を
    定期的に清掃するICカード元シートの生産方法。
  18. 【請求項18】 前記切断刃の定期的な清掃は、前記切
    断刃に前記樹脂を溶かす溶剤を前記切断刃に付け、その
    後、拭き取ることによる請求項17に記載のICカード
    元シートの生産方法。
  19. 【請求項19】 前記切断刃は、切断毎に表面を清掃さ
    れる請求項17に記載のICカード元シートの生産方
    法。
  20. 【請求項20】 前記表面シートに、昇華染料又は拡散
    染料を定着させる受像層が表面側に設けられている請求
    項17〜19のいずれか1項に記載のICカード元シー
    トの生産方法。
  21. 【請求項21】 表面シート、裏面シート、IC部品及
    び前記IC部品に接続されたアンテナが入っている樹脂
    層を有するICカードの1又は複数の元になるICカー
    ド元シートであって、両端が切断刃で切断された前記樹
    脂層が形成されていない領域であるICカード元シー
    ト。
  22. 【請求項22】 前記表面シートに、昇華染料又は拡散
    染料を定着させる受像層が表面側に設けられている請求
    項21に記載のICカード元シート。
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