JPH11139050A - Icカードの生産装置及びicカードの生産方法 - Google Patents

Icカードの生産装置及びicカードの生産方法

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JPH11139050A
JPH11139050A JP30272697A JP30272697A JPH11139050A JP H11139050 A JPH11139050 A JP H11139050A JP 30272697 A JP30272697 A JP 30272697A JP 30272697 A JP30272697 A JP 30272697A JP H11139050 A JPH11139050 A JP H11139050A
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JP
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web
card
mark
component
cutting
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JP30272697A
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English (en)
Inventor
Takao Tsuda
隆夫 津田
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
Masayoshi Yamauchi
正好 山内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 階調画像記録領域に受像層を有する表面シー
トと、裏面シートと、表面シート及び裏面シートの間に
設けられ、IC部品が入っている樹脂層と、を有するI
Cカードの生産装置であって、表面シート及び裏面シー
トから選ばれる少なくとも一方は、予め各ICカード毎
に、複数のICカードに共通する共通画像が記録されて
おり、共通画像が記録された位置と所定の位置関係にあ
る位置に印が設けられてたウエブから得られるものであ
り、ウエブの給送手段と、給送されたウエブを断裁する
断裁手段と、を有するICカードの生産装置において、
ウエブ上の断裁位置のバラツキを抑制し、共通画像が記
録されている位置のICカード毎のバラツキを抑制する
こと。 【解決手段】 断裁手段73,74の断裁位置より給送
方向上流側で、給送手段により給送されているウエブの
印を検出する検出手段46,47を有し、検出手段の検
出結果に基づいて、断裁手段が断裁するウエブ上の位置
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカードの生
産装置及びICカードの生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC部品が内蔵されたカードであるIC
カードは、様々な情報を記録できる点で期待されている
が、コスト高の点が本格的な普及には至っていない最大
の阻害要因として挙げられている。また、普及しないの
で量産ができずに高価となり、高価であるから普及しな
いという悪循環のサイクルに入っている。
【0003】一方、量的な問題はカードを安価に安定し
て生産する技術がまだ確立されていないことも一因とな
っている。従来のICカードの生産方法としては、例え
ば、比較的厚さがあり、上下の樹脂モールドで作製され
たカバーの中にIC部品と無線アンテナを収納し、上下
カバーの接合面を熱で溶かして接着することにより生産
するもの、あるいは、シート材に溝を削って、この溝の
中にIC部品と無線アンテナを収納してこれを樹脂で封
止し、その上に受像層保持用のシート材を接着すること
により生産するもの等がある。
【0004】ところで、前者の方法で作成されるICカ
ードは、無線タグとして、顔画像などの階調画像や所持
者の氏名や住所やID番号などの記載情報が無く、固定
した記号のみの印刷の場合は、比較的安価であるが、1
枚1枚に異なる顔画像などの階調画像や記載情報を印刷
する場合は、シート材に別の機体で情報を印刷してか
ら、これを切断し、樹脂モールド製のカバーに貼り付け
るという手間が掛かる方法となってしまい非常に高価と
なる。
【0005】後者の方法は、薄いカードの作成に適して
いるが、しかし、この方法では、シート材に溝を形成す
るため、シート材としては肉厚の厚いものが必要にな
り、その分、受像層保持用のシート材の厚さを薄くしな
ければならない。薄くすると、樹脂で封止した部分が他
の部分と材質が異なるとともに、硬化するときに熱収縮
するため、樹脂で封止した部分に対応するシート材の面
は他の部位の面と比較して、少し凹んでしまう。このた
め、シート材の上に受像層を貼り付けると、シート材の
凹みに対応する部位に凹みができる。したがって、アン
テナやICの上の部分に記録しようとすると、サーマル
ヘッドの加熱によるインクの受像層への拡散が悪くな
り、色が薄くなったり、白く抜けてしまう。
【0006】このため、受像層の凹み部分を記録エリア
から除外してカード面のレイアウトをしなければなら
ず、自由な表現が制約されるという欠点があった。
【0007】そして、本格的な普及には、例えば表面に
顔写真等の階調画像が記録されたIDカードとして用い
られることも1つの可能性として、考えられている。こ
のようなICカードとして、表面側の少なくとも画像記
録領域に受像層を有する表面シートと、裏面シートと、
前記表面シートの前記受像層が設けられた面と反対側の
面と前記裏面シートとの間に設けられ、IC部品が入っ
ている熱硬化性樹脂層と、を有するICカードであるも
のが、特開平9−131987号で提案されている。
【0008】そのICカードの生産方法は、樹脂層を設
けた表面シートのウエブを給送する表面シート給送手段
と、樹脂層を設けた裏面シートのウエブを給送する裏面
シート給送手段と、表面シート給送手段により給送され
た表面シートと、裏面シート給送手段により給送された
裏面シートとを、その樹脂層同士が対向するように配置
し、前記表面シート及び前記裏面シートに設けられた樹
脂層間にIC部品を挿入した状態で、第二加熱ヘッドに
より前記裏面シート側から加熱することと、第一加熱ヘ
ッドにより前記表面シート側から加熱することとによ
り、前記表面シートの他面側及び前記裏面シートの間に
IC部品が入っている熱硬化した樹脂層を形成する真空
熱プレスと、真空熱プレスで加熱されたウエブを給送す
る給送手段と、給送手段により給送された前記ウエブを
断裁する断裁手段と、を有するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で、
例えば、ICカードの名称や欄等の、複数のICカード
に共通する共通画像を記録したICカードを生産するに
は、以下の方法が考えられる。第一に階調画像を記録す
るのと同様に熱転写記録する方法であり、第二に、断裁
されたICカードに印刷する方法が考えられる。だが、
いずれの方法も、複数のICカードに共通する共通画像
を記録するには、コストが高く、また、生産性の低い問
題がある。
【0010】そこで、予め共通画像をウエブに印刷など
により記録し、予め共通画像を記録されたウエブからI
Cカードを生産する方法により、コストを下げ、生産性
を向上させることを考えたが、ウエブ上の断裁位置がず
れやすく、断裁されたICカードによって、共通画像が
記録されている位置が異なる問題が発生することが判っ
た。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、予め共通画像を記録されたウエブからICカードを
生産することで、コストを下げ、生産性を向上させつ
つ、ウエブ上の断裁位置のバラツキを抑制し、共通画像
が記録されている位置のICカード毎のバラツキを抑制
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0013】〔請求項1〕『表面側の少なくとも画像記
録領域に受像層を有する表面シートと、裏面シートと、
前記表面シートの前記受像層が設けられた面と反対側の
面と前記裏面シートとの間に設けられ、IC部品が入っ
ている熱硬化性樹脂層と、を有するICカードを、生産
するICカードの生産装置であって、前記表面シート及
び前記裏面シートから選ばれる少なくとも一方は、複数
のICカードに共通する共通画像が記録されており、前
記共通画像が記録された位置と所定の位置関係にある位
置に印が設けられたウエブから得られるものであり、前
記ウエブを給送する給送手段と、前記給送手段により給
送された前記ウエブを断裁する断裁手段と、を有するI
Cカードの生産装置において、前記断裁手段の断裁位置
より給送方向上流側で、前記給送手段により給送されて
いる前記ウエブの印を検出する検出手段を有し、前記検
出手段の検出結果に基づいて、前記断裁手段が断裁する
前記ウエブ上の位置を制御することを特徴とするICカ
ードの生産装置。』 請求項1に記載の発明により、予め共通画像を記録され
たウエブからICカードを生産することで、コストを下
げ、生産性を向上させつつ、前記検出手段が、前記断裁
手段の断裁位置より給送方向上流側で、前記給送手段に
より給送されている前記ウエブの印を検出し、前記検出
手段の検出結果に基づいて、前記断裁手段が断裁する前
記ウエブ上の位置を制御することにより、ウエブ上の断
裁位置のバラツキを抑制し、共通画像が記録されている
位置のICカード毎のバラツキを抑制することができ
る。
【0014】〔請求項2〕『前記検出手段の検出結果に
基づいて、前記給送手段が前記ウエブを給送する給送長
さを制御することにより、前記断裁手段が断裁する前記
ウエブ上の位置を制御することを特徴とする請求項1に
記載のICカードの生産装置。』 請求項2に記載の発明により、前記断裁手段が一定の位
置で断裁するものであっても、前記断裁手段が断裁する
前記ウエブ上の位置を制御することができるので、断裁
手段の機構を簡単で安価な物にできる。
【0015】〔請求項3〕『前記検出手段は、所定の検
出位置を前記印が通過したことを検出するものであり、
前記検出手段が前記検出位置を前記印が通過したことを
検出してから、前記給送手段が前記ウエブを所定の給送
長さ分給送して、前記断裁手段が前記ウエブを断裁する
ものであることを特徴とする請求項2に記載のICカー
ドの生産装置。』 請求項3に記載の発明により、検出手段の機構が簡単で
安価な物にできる。
【0016】〔請求項4〕『前記ウエブに対して、IC
部品を供給するIC部品供給手段を有し、前記検出手段
の検出結果に基づいて、前記IC部品供給手段が前記I
C部品を供給する前記ウエブ上の位置を制御するもので
あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載のICカードの生産装置。』 請求項4に記載の発明により、前記IC部品を供給する
前記ウエブ上の位置を所定の位置にできるので、断裁さ
れたICカードの中でIC部品を所定の位置に位置づけ
ることができ、階調画像記録領域外に確実に配置した
り、断裁によりIC部品が断裁されてしまう問題の発生
を抑制できる。
【0017】〔請求項5〕『前記検出手段の検出結果に
基づいて、前記IC部品供給手段が前記IC部品を供給
するタイミングを制御することにより、前記IC部品供
給手段が前記IC部品を供給する前記ウエブ上の位置を
制御するものであることを特徴とする請求項4に記載の
ICカードの生産装置。』 請求項5に記載の発明により、IC部品供給手段の構造
を簡単で安価なものにできる。
【0018】〔請求項6〕『表面側の少なくとも画像記
録領域に受像層を有する表面シートと、裏面シートと、
前記表面シートの前記受像層が設けられた面と反対側の
面と前記裏面シートとの間に設けられ、IC部品が入っ
ている熱硬化性樹脂層と、を有するICカードを、生産
するICカードの生産方法であって、前記表面シート及
び前記裏面シートから選ばれる少なくとも一方は、複数
のICカードに共通する共通画像が記録されており、前
記共通画像が記録された位置と所定の位置関係にある位
置に印が設けられたウエブから得られるものであり、前
記ウエブを給送し、給送された前記ウエブを断裁して、
ICカードを生産するICカードの生産方法において、
前記ウエブを断裁する断裁位置より給送方向上流側で、
給送されている前記ウエブの印を検出し、前記ウエブの
印を検出した検出結果に基づいて、断裁する前記ウエブ
上の位置を制御することを特徴とするICカードの生産
方法。』 請求項6に記載の発明により、予め共通画像を記録され
たウエブからICカードを生産することで、コストを下
げ、生産性を向上させつつ、前記検出手段が、前記断裁
手段の断裁位置より給送方向上流側で、前記給送手段に
より給送されている前記ウエブの印を検出し、前記検出
手段の検出結果に基づいて、前記断裁手段が断裁する前
記ウエブ上の位置を制御することにより、ウエブ上の断
裁位置のバラツキを抑制し、共通画像が記録されている
位置のICカード毎のバラツキを抑制することができ
る。
【0019】〔請求項7〕『前記ウエブの印を検出した
検出結果に基づいて、前記ウエブを給送する給送長さを
制御することにより、断裁する前記ウエブ上の位置を制
御することを特徴とする請求項6に記載のICカードの
生産方法。』 請求項7に記載の発明により、一定の位置で断裁するも
のであっても、断裁する前記ウエブ上の位置を制御する
ことができるので、断裁するための機構を簡単で安価な
物にできる。
【0020】〔請求項8〕『所定の検出位置を前記印が
通過したことを検出してから、前記ウエブを所定の給送
長さ分給送して、前記ウエブを断裁することを特徴とす
る請求項7に記載のICカードの生産方法。』 請求項8に記載の発明により、前記ウエブの印を検出す
るための機構が簡単で安価な物でよい。
【0021】〔請求項9〕『前記ウエブの印を検出した
検出結果に基づいて、IC部品を供給する前記ウエブ上
の位置を制御して、前記ウエブに対して前記IC部品を
供給してから、前記ウエブを断裁することを特徴とする
請求項6〜8のいずれか1項に記載のICカードの生産
方法。』 請求項9に記載の発明により、前記IC部品を供給する
前記ウエブ上の位置を所定の位置にできるので、断裁さ
れたICカードの中でIC部品を所定の位置に位置づけ
ることができ、IC部品を階調画像記録領域外に確実に
配置したり、断裁によりIC部品が断裁されてしまう問
題の発生を抑制できる。
【0022】〔請求項10〕『前記ウエブの印を検出し
た検出結果に基づいて、前記IC部品を供給するタイミ
ングを制御することにより、前記IC部品を供給する前
記ウエブ上の位置を制御するものであることを特徴とす
る請求項9に記載のICカードの生産方法。』 請求項10に記載の発明により、構造が簡単で安価なも
のでIC部品を供給できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、実
施例の説明に用いる図面に基づいて説明する。図1は実
施例の表面シートを示す断面図、図2は実施例の裏面シ
ートを示す断面図である。
【0024】本発明には、加熱する前に、表面シート1
の受像層2が設けられた面と反対側の面に樹脂層を設け
るものである。そして、表面シート1は、図1に示すよ
うに、支持体の平面性の観点からフィルム支持体11の
一方の面に受像層2を有するものであることが、好まし
いが、本発明はこれに限られない。
【0025】受像層2は、画像を受像しうる層のことで
あり、昇華染料や拡散染料がサーマルヘッドで加熱され
て熱拡散する際に、染料をトラップして定着させる素材
で構成されていることが好ましい。そして、受像層2の
素材としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂のような高分
子材料が好ましい。そして、これらの高分子材料は粉末
にして、イソシアネート等の溶剤に溶かし、グラビアコ
ータ等で塗布してから、乾燥させ、溶剤を揮発させて、
受像層2を形成することが好ましいが、本発明はこれに
限られない。
【0026】また、受像層2に画像を形成するのに、サ
ーマルヘッドをICカード表面に当接させて、昇華染料
や拡散染料を熱拡散させることが、画像が鮮明になり単
位時間当たりに拡散する染料の量が多くなるので、好ま
しいが、本発明はこれに限らない。
【0027】そして、この場合、受像層2に画像を形成
するには、サーマルヘッドでドット毎に階調を持たせる
ように、サーマルヘッドの印加パルス幅を変化させて、
昇華染料や拡散染料の熱拡散量を制御することが好まし
いが、本発明はこれに限られない。
【0028】フィルム支持体11は、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)あるいはポリプロピレン
(PP)等の樹脂で成形されることが好ましく、特に、
2軸延伸された樹脂であることが、薄くても強度がある
ので好ましいが、本発明はこれに限られない。
【0029】また、フィルム支持体11として、2軸延
伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムである場
合、膜厚は、12μm以上(特に25μm以上)である
ことが好ましく、また、300μm以下(特に250μ
m以下)であることが好ましい。
【0030】また、フィルム支持体11が気泡入りの構
造であったり、柔軟な素材で形成されIC部品による凸
凹の影響を緩和するクッション層13が設けられている
と、サーマルヘッドとICカードとの当たりが均一とな
るので各ドットの切れもよくなり、良好な画像を得るこ
とができるので好ましいが、本発明はこれに限られな
い。
【0031】クッション層13としては、引っ張り弾性
率(ASTM D790)が20kgf/mm2以上で
あることが好ましく、また、200kgf/mm2以下
であることが好ましい。
【0032】クッション層13の厚さは、クッション効
果の観点から、2μm以上(特に、5μm以上)である
ことが好ましく、また、全体の厚さやカール抑制の観点
から、200μm以下(特に50μm以下)であること
が好ましい。
【0033】また、クッション層13を形成する材料と
しては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂、ス
チレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体樹脂、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体樹
脂、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体樹脂、スチレン−水素添加イソプレン−スチ
レンブロック共重合体樹脂などのポリオレフィン樹脂で
あることが、柔軟性を有するので好ましい。
【0034】また、受像層2に隣接して設けられている
層、例えば、クッション層13又はフィルム支持体11
などは、形成される画像を引き立たせるために、白色顔
料を混入させた樹脂で成形されることが好ましいが、本
発明はこれに限られない。また、白色度を増すために、
ボイドを形成された層であることが好ましく、これによ
り、クッション性が得られる。
【0035】また、白色顔料としては、酸化チタン、硫
酸バリウム、炭酸カルシウムが好ましい例として挙げら
れるが、本発明はこれらに限られない。
【0036】本発明の樹脂層としては、熱硬化性樹脂層
又はホットメルト樹脂層であることが好ましいが、他の
樹脂の層であってもよい。
【0037】熱硬化性樹脂層3aは、熱硬化性樹脂で形
成された層である。この熱硬化性樹脂層3aは、エクス
トルージョンと呼ばれるダイを用いて、ポンプで圧力を
かけて樹脂を押し出す方法で厚塗りにより膜をフィルム
支持体11上に形成することが好ましいが、本発明はこ
れに限らない。そして、このような熱硬化性樹脂として
は、例えば、Bステージエポキシと一般に言われるゲル
状のエポキシ樹脂などが挙げられるが、本発明はこれに
限られない。
【0038】また、ホットメルト樹脂層は、ホットメル
ト樹脂で形成された層である。このホットメルト樹脂層
は、エクストルージョンと呼ばれるダイを用いて、ポン
プで圧力をかけて樹脂を押し出す方法で厚塗りにより膜
をフィルム支持体11上に形成することが好ましいが、
本発明はこれに限られない。そして、このようなホット
メルト樹脂としては、例えば、Henkel社製のマク
ロメルトシリーズなどのポリアミド系ホットメルト樹脂
や、シェル化学社製カリフレックスTR及びクイントン
シリーズや旭化成社製タフプレンやFirestone
Synthetic Rubber and Lat
ex社製タフデンやPhillipsPetroleu
m社製ソルプレン400シリーズなどの熱可塑性エラス
トマー系ホットメルト樹脂や、住友化学社製スミチック
やチッソ石油化学社製ビスタックや三菱油化製ユカタッ
クやHenkel社製マクロメルトシリーズや三井石油
化学社製タフマーや宇部レキセン社製APAOやイース
トマンケミカル社製イーストマンボンドやハーキュレス
社製A−FAXなどのポリオレフィン系ホットメルト樹
脂や、住友スリーエム社製TE030及びTE100や
日立化成ポリマー社製ハイボン4820や鐘紡エヌエス
シー社製ボンドマスター170シリーズやHenkel
社製Macroplast QR3460などの反応型
ホットメルト樹脂や、エチレン・酢酸ビニル共重合体系
ホットメルト樹脂や、ポリエステル系ホットメルト樹脂
などが好ましい例として挙げられるが、本発明はこれら
に限られない。
【0039】なお、反応型ホットメルト樹脂は、樹脂を
溶融させて接着した後、湿気を吸収して樹脂が硬化する
樹脂である。この反応型ホットメルト樹脂の特徴として
は、接着可能時間が長く、接着後に軟化温度が高くなる
ので、低温での接着に適する。このような反応型ホット
メルト樹脂としては、分子末端にイソシアネート基を有
するウレタンポリマーを主成分とする樹脂であることが
好ましく、この場合、このイソシアネート基が水分と反
応して架橋構造を作り硬化する。
【0040】また、加熱する前の裏面シート4は、一方
の面に熱硬化性樹脂層3b又はホットメルト層を設け
る。そして、裏面シート4としては、フィルム支持体1
2の熱硬化性樹脂層3b又はホットメルト層を設けられ
る面の反対側の面に筆記層を有することが好ましいが、
本発明はこれに限られない。例えば、筆記層5が無くて
もよいし、フィルム支持体の代わりに繊維支持体であっ
ても良い。
【0041】フィルム支持体12は、本来の要求機能と
しては何でも良いが、カードに加圧加熱した時に、上、
下の素材構成が対称であった方が反りが小さいので、フ
ィルム支持体11と同一の構成であることが好ましい。
【0042】また、フィルム支持体12が気泡入り構造
で構成されていたり、クッション層を有することが好ま
しいが、本発明はこれに限られない。
【0043】また、表面シート1に設けられた樹脂層
と、裏面シート4に設けられた樹脂層とは全く同一の構
成であることが好ましいが、本発明はこれに限られな
い。例えば、組成や厚みなどが異なっていても良い。
【0044】この図1に示すような一方の面に受像層2
を有し、受像層2と反対側の面に熱硬化性樹脂層3aを
設けた表面シート1と、図2に示すような一方の面に熱
硬化性樹脂層3bを設けた裏面シート4とを、例えば、
図5に示すように、その熱硬化性樹脂層3a、3b同士
が対向するように位置させ、表面シート1及び裏面シー
ト4に設けられた熱硬化性樹脂層3a、3b間に、図3
及び図4に示すようなIC部品を挿入した状態で、第二
加熱ヘッド72dにより裏面シート4側から加熱するこ
とと、第一加熱ヘッド72cにより表面シート1側から
加熱することとにより、表面シート1の受像層2と反対
側の面及び裏面シート4の間にIC部品6が入っている
熱硬化性樹脂層3を形成してICカードCAを生産す
る。なお、図3は実施例のICカードを示す断面図であ
り、図4は実施例のIC部品を示す斜視図である。図5
は実施例のICカードの生産装置を示す図である。
【0045】また、熱硬化性樹脂層3a、3bの代わり
にホットメルト樹脂層など他の樹脂層であってもよい。
【0046】表面シート1及び裏面シート4から選ばれ
る少なくとも一方は、複数のICカードに共通する共通
画像が記録されており、前記共通画像が記録された位置
と所定の位置関係にある位置に印が設けられたウエブの
形態で断裁部で断裁されるように、給送されればよく、
例えば、実施例に示すように、複数のICカードに共通
する共通画像と、共通画像が記録された位置と所定の位
置関係にある位置に印とが、印刷部44で記録された表
面シート1及び裏面シート4から選ばれる少なくとも一
方のウエブが、IC部品供給部90から真空加熱プレス
72を通って、断裁部73に給送されるようにしてもよ
いし、複数のICカードに共通する共通画像と、共通画
像が記録された位置と所定の位置関係にある位置に印と
が、保護シート28,29から転写されて記録された表
面シート1及び裏面シート4から選ばれる少なくとも一
方のウエブが、IC部品供給部90から真空加熱プレス
72を通って、断裁部73に給送されるようにしてもよ
いし、複数のICカードに共通する共通画像と、共通画
像が記録された位置と所定の位置関係にある位置に印と
が予め記録された表面シート1及び裏面シート4から選
ばれる少なくとも一方のウエブのロール21から、表面
シート1のウエブが給送されるようにしてもよいし、他
の形態であってもよい。
【0047】また、共通画像が記録された位置と所定の
位置関係にある位置に記録されている印は、どのような
形態で検出される印でもよく、例えば、孔や穴や溝など
の立体的な印であってもよいし、マークやコードなど光
学的に読み取り可能な印であってもよいし、IC部品や
埋め込み金属片などのように、磁気又は電気誘導により
読み取り可能な印であってもよいし、他の形態の印であ
ってもよい。また、この印は、共通画像が記録された位
置と所定の位置関係に設けられていればよく、例えば、
各ICカード毎に、共通画像と別に設けられていても良
いし、複数の所定数のICカード毎に、共通画像と別に
設けられていても良いし、記録された共通画像の一部又
は全部が印であってもよいし、共通画像が記録された位
置と所定の位置関係にあるIC部品自体であってもよい
し、他の形態であってもよい。
【0048】共通画像は、複数のICカードに共通する
画像のことである。例えば、各ICカード毎に異なる個
別事項の各々の内容を特定する『氏名』、『住所』等の
文字や記号等や、複数の個別事項を区別するための欄や
枠や記号や文字等や、ICカードの種類を特定するため
の文字や記号等や、飾りなどの画像等が挙げられる。そ
して、これらの共通画像は、どのような方法で記録され
てもよく、例えば、印刷により記録されてもよいし、熱
転写法で記録されてもよいし、熱溶融転写法で記録され
てもよいし、インクジェット法で記録されてもよいし、
電子写真法で記録されてもよし、他の形態で記録されて
もよい。
【0049】前記給送手段により給送された前記ウエブ
を断裁する断裁手段としては、ウエブを打ち抜くもので
あっても良いし、ウエブをカッタにより切断するもので
あっても良いし、その他の形態のものであってもよい。
【0050】前記給送手段により給送されている前記ウ
エブの印を検出する検出手段としては、印の種類に応じ
た手段であれば、光学的に検出する手段であっても、機
械的に検出する手段であっても、電気的に検出する手段
であっても、その他の形態で検出する手段であってもよ
い。
【0051】検出手段の検出位置も前記断裁手段の断裁
位置より給送方向上流側で、前記ウエブが印を記録され
た状態である位置であればよい。
【0052】また、前記検出手段の検出結果に基づい
て、前記断裁手段が断裁する前記ウエブ上の位置を制御
するには、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記給
送手段が前記ウエブを給送する給送長さを制御すること
により、前記断裁手段が断裁する前記ウエブ上の位置を
制御することが、前記断裁手段が一定の位置で断裁する
ものであっても、前記断裁手段が断裁する前記ウエブ上
の位置を制御することができるので、断裁手段の機構を
簡単で安価な物にでき、好ましいが、本発明はこれに限
らない。
【0053】また、この場合、前記検出手段は、所定の
検出位置を前記印が通過したことを検出するものであ
り、前記検出手段が前記検出位置を前記印が通過したこ
とを検出してから、前記給送手段が前記ウエブを所定の
給送長さ分給送して、前記断裁手段が前記ウエブを断裁
するものであることが、検出手段の機構が簡単で安価な
物にできるので、好ましい。
【0054】また、前記ウエブに対して、IC部品を供
給するIC部品供給手段を有し、前記検出手段の検出結
果に基づいて、前記IC部品供給手段が前記IC部品を
供給する前記ウエブ上の位置を制御するものであること
が、前記IC部品を供給する前記ウエブ上の位置を所定
の位置にできるので、断裁されたICカードの中でIC
部品を所定の位置に位置づけることができ、階調画像記
録領域外に確実に配置したり、断裁によりIC部品が断
裁されてしまう問題の発生を抑制でき、好ましいが、本
発明はこれに限らない。
【0055】そして、この場合、前記検出手段の検出結
果に基づいて、前記IC部品供給手段が前記IC部品を
供給するタイミングを制御することにより、前記IC部
品供給手段が前記IC部品を供給する前記ウエブ上の位
置を制御するものであることが、IC部品供給手段の構
造を簡単で安価なものにでき、好ましい。
【0056】第一加熱ヘッド72c及び第二加熱ヘッド
72dは、ヒートローラであることなど、様々な形態が
挙げられるが、第一加熱ヘッド72c及び第二加熱ヘッ
ド72dが互いに対向する側が互いに平行な平面であ
り、互いに離間・押圧する方向に移動可能な平面プレス
型であることが、無理な力がかかりにくく、IC部品6
の割れを抑制しやすいので好ましい。
【0057】そして、生産されたICカードに階調画像
を記録する方法としては、熱転写により昇華染料又は拡
散染料を熱拡散させ、受像層に昇華染料や拡散染料をト
ラップして定着させることが好ましい。
【0058】熱転写としては、サーマルヘッドにより熱
転写画像をICカードに書き込む方法、既に画像が記録
されている画像シートから記録された画像をICカード
に転写する方法、潜像が記録されている画像シートを現
像しながら、画像をICカードに転写する方法などが挙
げられるが、本発明はこれらに限られない。
【0059】また、熱転写としては、昇華型熱転写であ
ることが好ましく、昇華染料は、受像層において、キレ
ートを形成しうるポストキレート型染料であることが好
ましい。そして、受像層には、このポストキレート型染
料をキレート化することが可能な金属化合物を含有して
いることがこのましい。このような金属化合物として
は、金属イオンの無機又は有機の塩や、金属錯体が好ま
しい。
【0060】
【実施例】以下に本発明に関する具体例の一例を実施例
として示すが、本発明はこれらに限定されない。また、
実施例には、用語等に対する断定的な表現があるが、本
発明の好ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や
技術的範囲を限定するものではない。
【0061】実施例1 本実施例の表面シートと裏面シートについて、本実施例
の表面シートを示す断面図である図1と裏面シートを示
す断面図である図2に基づいて説明する。
【0062】表面シート1は、フィルム支持体11の一
面側に受像層2、他面側に熱硬化性樹脂層3aを有す
る。受像層2とフィルム支持体11との間にクッション
層13が設けられていて、クッション層13と受像層2
との間に、クッション層13と受像層2との間の接着性
を向上させるためのアンカー層14が設けられている。
また、受像層2の表面には、上層15が設けられてい
る。
【0063】受像層2は、昇華染料インクがサーマルヘ
ッドで加熱されて熱拡散する時に、染料をトラップして
定着させる素材で構成され、塩化ビニルの粉末をイソシ
アネート溶剤に溶かし、グラビアコータで塗布してか
ら、乾燥して溶剤を揮発させて、形成する。受像層2の
厚さは2.5μmである。
【0064】クッション層13は、形成される画像を引
き立たせるために、酸化チタンの白色顔料を混入させた
気泡をハニカム構造に折り込んでボイドを形成した、引
っ張り弾性率(ASTM D790)が130kgf/
mm2であるポリプロピレン樹脂で、厚さが50μm以
上である。
【0065】フィルム支持体11は、引っ張り弾性率
(ASTM D790)が300kgf/mm2である
2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)で、厚
さが100μmで成形されている。
【0066】熱硬化性樹脂層3aは、Bステージエポキ
シと一般に言われるゲル状のエポキシ樹脂で形成され
る。この熱硬化性樹脂層3aの厚さは、200〜250
μmと厚塗りであるので、エクストルージョンと呼ばれ
るダイを用いて、ポンプで圧力をかけて樹脂を押し出す
方法で膜をフィルム支持体11上に形成する。
【0067】アンカー層14は、厚さ0.2μmの接着
樹脂層である。
【0068】また、上層15は、画像記録された後に表
面を被服する保護層との接着性を改善し、第一加熱ヘッ
ド72cとの離型性を改善するための厚さ0.5μmの
樹脂層である。
【0069】図2に示す裏面シート4は、フィルム支持
体12の一面側に筆記層5、他面側に熱硬化性樹脂層3
bを有する。フィルム支持体12は、カードに加圧加熱
した時に、上、下の素材構成が対称であった方が反りが
小さく、平坦な面が得られるのでフィルム支持体11と
同一のPETで構成される。熱硬化性樹脂層3bは熱硬
化性樹脂層3aと全く同一の構成である。
【0070】筆記層5は、ポリエステルエマルジョンに
炭酸カルシュウム及びシリカ微粒子を拡散したものであ
り、表面シート1の受像層2と同様に、溶剤で溶かし
て、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥して溶剤を
気化させて形成する。この筆記層5の厚さも、受像層2
とほぼ同じ程度である。
【0071】この図1に示す一面側に受像層2、他面側
に熱硬化性樹脂層3aを有する表面シート1と、図2に
示す一面側に筆記層5、他面側に熱硬化性樹脂層3bを
有する裏面シート4とを、その熱硬化性樹脂層3a、3
b同士が離間して対向するように位置させ、表面シート
1及び裏面シート4の熱硬化性樹脂層3a、3b間に、
図3及び図4に示すIC部品を挿入し、その後、表面シ
ート1及び裏面シート4を重ね合わせて加圧加熱し、こ
れを打ち抜いてICカードCAを生産する。このICカ
ードCAを図3に示し、IC部品6を図4に示す。
【0072】図3は本実施例のICカードを示す断面図
である。ICカードCAは、例えばISO規格で規定さ
れた厚さ760μmで、表面シート1及び裏面シート4
と、これら表面シート1及び裏面シート4の間に介在さ
れる熱硬化性樹脂層3とからなる。表面シート1の表面
側には、画像、記載情報印刷用の受像層2、裏面シート
4の表面側には筆記層5が設けられている。熱硬化性樹
脂層3内にはIC部品6が封入されている。
【0073】熱硬化性樹脂層3は表面シート1、裏面シ
ート4に各々所定の厚さでゲル状に塗布されたエポキシ
樹脂で、IC部品6を封入して、一体となって加圧加熱
して硬化したものである。第一加熱ヘッド72c及び第
二加熱ヘッド72dにより加熱加圧して、IC部品6に
より押されたエポキシ樹脂は、表面シート1及び裏面シ
ート4と図4に示すアンテナ7との隙間から加熱領域よ
り外側に流れるため、アンテナ7の内側のエポキシ樹脂
が、ICカードとなる領域内において過剰となって十分
に行き渡る。
【0074】図4はIC部品を示す斜視図である。IC
部品6は、電波受信用のアンテナ7と、チップコンデン
サ8及びLSI9を搭載したプリント基板10とにより
構成されていて、電源のための電波を受信し、受信した
電波による起電力によって、チップコンデンサ8に電荷
を蓄え、LSI9が信号処理を開始し、信号をアンテナ
7から送信するものである。
【0075】IC部品6は、アンテナ7が例えば直径1
00μmのウレタン線を約50巻程度巻回したものであ
り、厚さが例えば300μm程度に抑えられている。L
SI9に搭載のプリント基板10部分は、LSI9の厚
さが300μmあるため、プリント基板10との実装、
アンテナ7との結線などを考慮すると、450μm程度
の厚さとなっている。
【0076】図5はICカードの生産装置を示す図であ
る。ICカードの生産装置20には、表面シート1の予
めアンカー層14が表面に形成されたクッション層13
が表面に形成されたフィルム支持体11を送り出す送出
軸21が設けられ、この送出軸21から送り出されるフ
ィルム支持体11はガイドローラ23、駆動ローラ24
に掛け渡されて供給される。
【0077】送出軸21とガイドローラ23間には、受
像層塗布液容器30が設けられ、受像層塗布液容器30
内にはグラビアコータロール31が設けられている。グ
ラビアコータロール31がフィルム支持体11の送出方
向と逆方向の逆回転により、フィルム支持体11の一面
側に受像層塗布液32が塗布されてリバースコータ法に
より受像層2が表面に形成される。
【0078】また、受像層塗布液容器30とガイドロー
ラ23間には、図示しない上層塗布液容器が設けられ、
受像層塗布液容器30と同様の機構により、図示しない
上層塗布液が塗布されてリバースコータ法により上層1
5が表面に形成される。
【0079】ガイドローラ23と駆動ローラ24との間
には、フィルム支持体11の反対面側に対向するエクス
トルージョンダイ40が配置され、このエクストルージ
ョンダイ40の下流側には乾燥部41が配置されてい
る。エクストルージョンダイ40は熱硬化性樹脂層3a
を出射し、乾燥部41はフィルム支持体11を通過させ
ることにより、受像層2と上層15と熱硬化性樹脂層3
aの溶剤を気化させて両面の塗布層を形成する。
【0080】そして、印刷部44が、図7に示すよう
に、表面シート1のウエブの各ICカード毎に、複数の
ICカードに共通する共通画像である枠101、ICカ
ードの種類を特定するための文字『コニカ従業員証』1
02、各ICカード毎に異なる記録がされる個別事項の
内容を特定する文字『氏名』103及び『発行日』10
4、複数の個別事項を区別するための欄105、顔写真
などの階調画像を記録する階調画像の画像記録領域を示
す破線106と、共通画像が記録された位置と所定の位
置関係にある位置(本実施例では、各ICカード毎に記
録された共通画像の給送方向先端107から所定の距離
L7だけ図7で矢印で示す給送方向側の側端)に設けら
れたマーク110とを、印刷法により上層15の上に記
録する。
【0081】また、ICカードの生産装置20には、裏
面シート4のフィルム支持体12を送り出す送出軸50
が設けられ、この送出軸50から送り出されるフィルム
支持体12はガイドローラ51、駆動ローラ52に掛け
渡されて供給される。
【0082】送出軸50とガイドローラ51間には、筆
記層塗布液容器60が設けられ、筆記層塗布液容器60
内にはグラビアコータロール61が設けられている。グ
ラビアコータロール61のフィルム支持体12の送出方
向と逆方向の逆回転により、フィルム支持体12の一面
側には筆記層塗布液62が塗布されてリバースコータ法
により筆記層5が表面に形成される。
【0083】ガイドローラ51と駆動ローラ52との間
には、フィルム支持体12の他面側に対向するエクスト
ルージョンダイ42が配置され、このエクストルージョ
ンダイ42の下流側には乾燥部43が配置されている。
エクストルージョンダイ42は熱硬化性樹脂層3bを出
射し、乾燥部43はフィルム支持体12を通過させるこ
とにより、筆記層5と熱硬化性樹脂層3bの溶剤を気化
させて両面の塗布層を形成する。
【0084】そして、印刷部45が、図8に示すよう
に、裏面シート4のウエブの各ICカード毎に、複数の
ICカードに共通する共通画像である枠121、各IC
カード毎に異なる内容が筆記される個別事項の内容を特
定する文字『備考』122と、共通画像が記録された位
置と所定の位置関係にある位置(本実施例では、各IC
カード毎に記録された共通画像の給送方向先端127か
ら所定の距離L8だけ図8で矢印で示す給送方向側の側
端)に設けられたマーク130とを、共通画像が記録さ
れた位置と所定の位置関係にある位置にマークを印刷法
により筆記層5の上に記録する。
【0085】このようにして形成された表面シート1
は、フィルム支持体11の一面側に受像層2、他面側に
熱硬化性樹脂層3aを有し、各ICカード毎に、予め複
数のICカードに共通する共通画像と、共通画像が記録
された位置と所定の位置関係にある位置にマーク110
とが上層15の上に印刷法により記録されている。
【0086】また、裏面シート4は、フィルム支持体1
2の一面側に筆記層5、他面側に熱硬化性樹脂層3bを
有し、各ICカード毎に、予め複数のICカードに共通
する共通画像と、共通画像が記録された位置と所定の位
置関係にある位置にマーク130とが、筆記層5の上に
印刷法により記録されている。
【0087】そして、図5に示すように、表面シート1
は、表面シート1に記録されたマーク110が所定の検
出位置を通過したか否かを光学的に検出する検出器46
の検出位置を通過して、また、裏面シート4は、裏面シ
ート4に記録されたマーク130が所定の検出位置を通
過したか否かを光学的に検出する検出器47の検出位置
を通過して、これらの表面シート1と裏面シート4とは
離間して対向する状態から接触して搬送路70に沿って
搬送される。
【0088】IC部品供給部90は、表面シート1と、
裏面シート4の離間して対向する位置に、IC部品6を
一つずつ取り出して供給し、供給されたIC部品はこれ
らのウエブの間に挿入される。
【0089】ICカードの生産装置20の搬送路70中
には、表面シート1と、裏面シート4の搬送方向に沿っ
て保護フィルム供給部71、真空熱プレス部72、断裁
手段である打抜部73、及び、切断部74が配置されて
いる。
【0090】そして、検出器46が、所定の検出位置を
マーク110が通過したことを検出すると図示しない制
御部に直ちに検出信号を送信する。制御部は、検出信号
を受信してから、給送手段である駆動ローラ24が表面
シート1のウエブを所定の給送長さ分L1給送した所
で、表面シート1のウエブの給送を停止させて、断裁手
段である打抜部73がICカードを打ち抜くことによ
り、ウエブを断裁する。また、制御部は、検出信号を受
信してから、給送手段である駆動ローラ24が表面シー
ト1のウエブを所定の給送長さ分L2給送するタイミン
グで、IC部品供給部がIC部品6を供給することによ
り、IC部品6を供給する表面シート1のウエブ上の位
置を制御する。
【0091】なお、検出器47が裏面シート4のマーク
130を検出すると裏面マーク検出信号が直ちに、制御
部に送信され、制御部は、検出信号が送信されたタイミ
ングとの関係から、印刷部45が裏面シート4のウエブ
に印刷するタイミングのズレを検出し、裏面シート4の
ウエブに印刷するタイミングを調整する。
【0092】保護フィルム供給部71は、搬送路70の
上下に対向して配置される第1の保護フィルム供給部7
1aと第2の保護フィルム供給部71bとからなる。第
1及び第2の保護フィルム供給部71a、71bは、供
給軸71a1、71b1と巻取軸71a2、71b2を
備え、第1及び第2の保護フィルム28、29を矢印方
向に供給する。
【0093】真空熱プレス部72は、搬送路70の上下
に対向して配置される第一加熱ヘッド72cと第二加熱
ヘッド72dとからなる。第一加熱ヘッド72c及び第
二加熱ヘッド72dは、その内側に、温度を検出して検
出温度に基づいて所定の温度に加熱することができる加
熱ヒータ部72a、72bをそれぞれ内部に有してお
り、また、搬送路70側の形状は搬送路70と平行な平
面となっており、互いに接離する搬送路70と垂直な方
向に移動・押圧可能に設けられている。
【0094】打抜部73は、搬送路50の上下に対向し
て配置されるカード打抜上型73a及びカード打抜下型
73bからなる。カード打抜上型73aは上下方向に移
動可能になっており、表面シート1及び裏面シート4が
完全に熱溶着した後一体となり、その後ICカードCA
の大きさに打ち抜くようになっている。カード打抜下型
73bの下方部には、抜かれたICカードCAを順次積
み上げて収納する収納部80が設けられる。
【0095】切断部74は搬送路50の上下に対向配置
される廃材カッター上型74a及び廃材カッター下型7
4bからなり、廃材カッター上型74aは上下動可能に
設けられ、廃材84を所定の大きさに切断する。切断部
74の下方部には切断された廃材84を積層収納する収
納部85が設けられる。
【0096】次に、ICカードの製造方法について説明
する。まず、送出軸21の回転により、表面シート1の
前述のフィルム支持体11が送り出される。この送り出
されたフィルム支持体11は受像層塗布液容器30に送
られ、グラビアコータロール31の逆回転により受像層
塗布液32が表面に塗布されて受像層2が形成される。
ついで、同様に上層塗布液が表面に塗布され、次いで、
フィルム支持体11の裏面側にはエクストルージョンダ
イ40により熱硬化性樹脂層3aが塗布され、その後、
乾燥部41を通って、両面の塗布液の溶剤が気化されて
両面の塗布層が形成される。
【0097】一方、送出軸50の回転により、裏面シー
ト4のフィルム支持体12が送り出される。この送り出
されたフィルム支持体12は筆記層塗布液容器60に送
られ、グラビアコータロール61の逆回転により、筆記
層塗布液62が表面に塗布されて筆記層5が形成され
る。ついで、フィルム支持体12の裏面側にはエクスト
ルージョンダイ42により熱硬化性樹脂層3bが塗布さ
れ、その後、乾燥部43を通って、両面の塗布液の溶剤
を気化させて両面の塗布層が形成される。
【0098】このように両面に塗布層が形成された表面
シート1及び裏面シート4は、さらに、送り込まれて対
向され、これら表面シート1及び裏面シート4間には一
つずつ取出されたIC部品6が挿入される。その後、第
一加熱ヘッド72c及び第二加熱ヘッド72dが、それ
ぞれ、第1の保護フィルム28又は第2の保護フィルム
29を介して、表面シート1と裏面シート4を押圧しな
がら、加熱する。これにより、ゲル状の熱硬化性樹脂層
3a、3bは硬化され、IC部品6を封入する。保護膜
フィルム28、29を一緒に送りながらファンで空冷
し、十分に冷えてから剥離する。このようにして、これ
ら保護フィルム28、29は、第一加熱ヘッド72c及
び第二加熱ヘッド72dが押圧して加熱する度に、所定
量前進させる。
【0099】真空熱プレス72は、第一加熱ヘッド72
c及び第二加熱ヘッド72dが押圧して加熱する前に、
周辺を1分間負圧にして、空気を除去し、熱硬化性樹脂
層3a、3b中に空気を巻き込んで気泡を発生させるこ
とを、防止している。
【0100】次に、保護フィルム28、29が剥離され
た後、完全に一体に溶着した表面シート1及び裏面シー
ト4はカード打抜上型73aと、カード打抜下型73b
との間に送られ、カード打抜上型73aの下降により、
ICカードCAの大きさに打ち抜かれる。打ち抜かれた
ICカードCAは収納部80の上に順次積み上げられて
収納される。ICカードが打ち抜かれたのちの廃材84
は熱硬化性樹脂層3a、3bが硬化して、厚さが厚く、
硬いカード廃材となっているので巻き取ることができな
い。このため、廃材カッター上型74a、廃材カッター
下型74bを駆動させて、廃材84を切断して、収納部
85に収納する。
【0101】図6はICカードを打ち抜く状態を示す図
であり、この図で分かるように、ICカードCAより、
1まわり大きい面積91で真空熱プレス部72で熱硬化
性樹脂層3a、3bを完全に一体に硬化させ、打ち抜
き、ICカードCAを製作後、廃材84を切断して処理
する。
【0102】硬化面積91は隣接する前後が完全に接し
てしまうと硬化時に歪が伝わり正しい平面のカードがで
きないので、間に硬化しない部分を残して、緩衝すると
各ICカードに歪みが発生することを防止でき良い結果
が得られる。
【0103】受像層2、筆記層5は1回塗りで示してい
るが、それぞれ、素材の選択によっては2回塗り、3回
塗りで、塗布層を形成しなければならない場合がある。
また、溶剤の気化温度が層毎に異なる場合もある。これ
らの場合には塗布毎に乾燥の工程を設け、フィルム支持
体11、12ヘの塗布と乾燥を別工程とし、図5の製造
工程では熱硬化性樹脂層の塗布と乾燥のみを行う工程と
してもよい。
【0104】そして、生産されたICカードに階調画像
を受像層2に形成するには、サーマルヘッドでドット毎
に階調を持たせるように、サーマルヘッドの印加パルス
幅を変化させて、昇華染料インクの熱拡散量を制御す
る。そして、この時に、フィルム支持体11に気泡入り
構造のクッション層13が設けられているので、サーマ
ルヘッドとの当たりが均一となり、良好な画像を得るこ
とができる。
【0105】実施例2 本実施例は、実施例1の変形例であり、実施例1が、検
出器46が、所定の検出位置をマーク110が通過した
ことを検出することを基準にしているのに対して、本実
施例2は、検出器47が、所定の検出位置をマーク13
0が通過したことを検出することを基準にしている点だ
けが相違する。以下、相違点の全てを説明する。
【0106】検出器47が、所定の検出位置をマーク1
30が通過したことを検出すると図示しない制御部に直
ちに検出信号を送信する。制御部は、検出信号を受信し
てから、給送手段である駆動ローラ52が裏面シート4
のウエブを所定の給送長さ分L3給送した所で、裏面シ
ート4のウエブの給送を停止させて、断裁手段である打
抜部73がICカードを打ち抜くことにより、ウエブを
断裁する。また、制御部は、検出信号を受信してから、
給送手段である駆動ローラ52が裏面シート4のウエブ
を所定の給送長さ分L2給送するタイミングで、IC部
品供給部がIC部品6を供給することにより、IC部品
6を供給する裏面シート4のウエブ上の位置を制御す
る。
【0107】なお、検出器46が表面シート1のマーク
110を検出すると表面シートマーク検出信号が直ち
に、制御部に送信され、制御部は、検出信号が送信され
たタイミングとの関係から、印刷部44が表面シート1
のウエブに印刷するタイミングのズレを検出し、表面シ
ート1のウエブに印刷するタイミングを調整する。
【0108】実施例3、4 本実施例3、4は、それぞれ、実施例1、2の変形例で
あり、実施例1、2が、表面シート1のウエブ及び裏面
シート4のウエブをそれぞれ作成し給送しながら、IC
カードを生産するのに対して、本実施例3、4は、予め
図1に示すように作成され、さらに、図7に示すよう
に、各ICカード毎に、予め複数のICカードに共通す
る共通画像と、共通画像が記録された位置と所定の位置
関係にある位置にマーク110とが、筆記層5の上に印
刷法により記録されている表面シート1のウエブ、及
び、予め図2に示すように作成され、さらに、図8に示
すように、各ICカード毎に、予め複数のICカードに
共通する共通画像と、共通画像が記録された位置と所定
の位置関係にある位置にマーク130とが、筆記層5の
上に印刷法により記録されている裏面シート4のウエブ
を送出する点だけが相違する。
【0109】実施例5〜8 本実施例5〜8は、それぞれ、実施例1〜4の変形例で
あり、実施例1〜4が、表面シート1のウエブに、各I
Cカード毎に、予め複数のICカードに共通する共通画
像と、共通画像とは別に、共通画像が記録された位置と
所定の位置関係にある位置にマーク110とが記録さ
れ、裏面シート4のウエブに、各ICカード毎に、予め
複数のICカードに共通する共通画像と、共通画像とは
別に、共通画像が記録された位置と所定の位置関係にあ
る位置にマーク130とが記録されているのに対して、
本実施例5〜8は、図9に示すように、表面シート1の
ウエブに、各ICカード毎に、予め複数のICカードに
共通する共通画像である枠101、ICカードの種類を
特定するための文字『コニカ従業員証』102、各IC
カード毎に異なる記録がされる個別事項の内容を特定す
る文字『氏名』103及び『発行日』104、複数の個
別事項を区別するための欄105、顔写真などの階調画
像を記録する階調画像の画像記録領域を示す破線106
と、共通画像の所定の位置(共通画像の図9で矢印で示
す給送方向先端107)にマーク110とが記録され、
裏面シート4のウエブに、図10に示すように、各IC
カード毎に、予め複数のICカードに共通する共通画像
である枠121、各ICカード毎に異なる内容が筆記さ
れる個別事項の内容を特定する文字『備考』122と、
共通画像の所定の位置(共通画像の図10で矢印で示す
給送方向先端107)にマーク130とが記録されてい
る点だけが相違する。
【0110】実施例9、10 本実施例9、10は、それぞれ、実施例2、6の変形例
である。以下、相違点の全てを説明する。
【0111】真空熱プレス部72の搬送方向手前の所定
の検出位置をIC部品6が通過したことを誘導電流によ
り検出するIC部品通過検出器を設けている。
【0112】そして、IC部品通過検出器が、所定の検
出位置をIC部品6が通過したことを検出すると図示し
ない制御部に直ちにIC部品通過検出信号を送信する。
制御部は、IC部品通過検出信号を受信してから、給送
手段である駆動ローラ52が裏面シート4のウエブを所
定の給送長さ分L4給送した所で、裏面シート4のウエ
ブの給送を停止させて、断裁手段である打抜部73がI
Cカードを打ち抜くことにより、ウエブを断裁する。
【0113】なお、検出器47が、所定の検出位置をマ
ーク130が通過したことを検出すると図示しない制御
部に直ちに検出信号を送信する。制御部は、検出信号を
受信してから、給送手段である駆動ローラ52が裏面シ
ート4のウエブを所定の給送長さ分L2給送するタイミ
ングで、IC部品供給部がIC部品6を供給することに
より、IC部品6を供給する裏面シート4のウエブ上の
位置を制御する。
【0114】
【発明の効果】本発明により、予め共通画像を記録され
たウエブからICカードを生産することで、コストを下
げ、生産性を向上させつつ、ウエブ上の断裁位置のバラ
ツキを抑制し、共通画像が記録されている位置のICカ
ード毎のバラツキを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のICカードの表面シートを示す断面
図である。
【図2】実施例1のICカードの裏面シートを示す断面
図である。
【図3】実施例1のICカードを示す断面図である。
【図4】実施例1のIC部品を示す斜視図である。
【図5】実施例1のICカードの生産装置を示す構成図
である。
【図6】実施例1のICカードを打ち抜く状態を示す図
である。
【図7】実施例1のICカードの表面シートに記録され
る共通画像及びマークを示す正面図である。
【図8】実施例1のICカードの裏面シートに記録され
る共通画像及びマークを示す正面図である。
【図9】実施例5〜8のICカードの表面シートに記録
される共通画像及びマークを示す正面図である。
【図10】実施例5〜8のICカードの裏面シートに記
録される共通画像及びマークを示す正面図である。
【符号の説明】
1 表面シート 2 受像層 3a,3b 熱硬化性樹脂層 4 裏面シート 5 筆記層 6 IC部品 CA ICカード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面側の少なくとも画像記録領域に受像
    層を有する表面シートと、裏面シートと、前記表面シー
    トの前記受像層が設けられた面と反対側の面と前記裏面
    シートとの間に設けられ、IC部品が入っている熱硬化
    性樹脂層と、を有するICカードを、生産するICカー
    ドの生産装置であって、前記表面シート及び前記裏面シ
    ートから選ばれる少なくとも一方は、複数のICカード
    に共通する共通画像が記録されており、前記共通画像が
    記録された位置と所定の位置関係にある位置に印が設け
    られたウエブから得られるものであり、前記ウエブを給
    送する給送手段と、前記給送手段により給送された前記
    ウエブを断裁する断裁手段と、を有するICカードの生
    産装置において、前記断裁手段の断裁位置より給送方向
    上流側で、前記給送手段により給送されている前記ウエ
    ブの印を検出する検出手段を有し、前記検出手段の検出
    結果に基づいて、前記断裁手段が断裁する前記ウエブ上
    の位置を制御することを特徴とするICカードの生産装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段の検出結果に基づいて、前
    記給送手段が前記ウエブを給送する給送長さを制御する
    ことにより、前記断裁手段が断裁する前記ウエブ上の位
    置を制御することを特徴とする請求項1に記載のICカ
    ードの生産装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、所定の検出位置を前記
    印が通過したことを検出するものであり、前記検出手段
    が前記検出位置を前記印が通過したことを検出してか
    ら、前記給送手段が前記ウエブを所定の給送長さ分給送
    して、前記断裁手段が前記ウエブを断裁するものである
    ことを特徴とする請求項2に記載のICカードの生産装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ウエブに対して、IC部品を供給す
    るIC部品供給手段を有し、前記検出手段の検出結果に
    基づいて、前記IC部品供給手段が前記IC部品を供給
    する前記ウエブ上の位置を制御するものであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のICカー
    ドの生産装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段の検出結果に基づいて、前
    記IC部品供給手段が前記IC部品を供給するタイミン
    グを制御することにより、前記IC部品供給手段が前記
    IC部品を供給する前記ウエブ上の位置を制御するもの
    であることを特徴とする請求項4に記載のICカードの
    生産装置。
  6. 【請求項6】 表面側の少なくとも画像記録領域に受像
    層を有する表面シートと、裏面シートと、前記表面シー
    トの前記受像層が設けられた面と反対側の面と前記裏面
    シートとの間に設けられ、IC部品が入っている熱硬化
    性樹脂層と、を有するICカードを、生産するICカー
    ドの生産方法であって、前記表面シート及び前記裏面シ
    ートから選ばれる少なくとも一方は、複数のICカード
    に共通する共通画像が記録されており、前記共通画像が
    記録された位置と所定の位置関係にある位置に印が設け
    られたウエブから得られるものであり、前記ウエブを給
    送し、給送された前記ウエブを断裁して、ICカードを
    生産するICカードの生産方法において、前記ウエブを
    断裁する断裁位置より給送方向上流側で、給送されてい
    る前記ウエブの印を検出し、前記ウエブの印を検出した
    検出結果に基づいて、断裁する前記ウエブ上の位置を制
    御することを特徴とするICカードの生産方法。
  7. 【請求項7】 前記ウエブの印を検出した検出結果に基
    づいて、前記ウエブを給送する給送長さを制御すること
    により、断裁する前記ウエブ上の位置を制御することを
    特徴とする請求項6に記載のICカードの生産方法。
  8. 【請求項8】 所定の検出位置を前記印が通過したこと
    を検出してから、前記ウエブを所定の給送長さ分給送し
    て、前記ウエブを断裁することを特徴とする請求項7に
    記載のICカードの生産方法。
  9. 【請求項9】 前記ウエブの印を検出した検出結果に基
    づいて、IC部品を供給する前記ウエブ上の位置を制御
    して、前記ウエブに対して前記IC部品を供給してか
    ら、前記ウエブを断裁することを特徴とする請求項6〜
    8のいずれか1項に記載のICカードの生産方法。
  10. 【請求項10】 前記ウエブの印を検出した検出結果に
    基づいて、前記IC部品を供給するタイミングを制御す
    ることにより、前記IC部品を供給する前記ウエブ上の
    位置を制御するものであることを特徴とする請求項9に
    記載のICカードの生産方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7008500B2 (en) * 2001-07-05 2006-03-07 Soundcraft, Inc. High pressure lamination of electronic cards
US7694883B2 (en) 2003-05-01 2010-04-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha RFID label, method for producing the RFID label, device for producing the RFID label, sheet member (tag sheet) used for the RFID label, and cartridge attached to the device for producing the RFID label

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8038072B2 (en) 2003-05-01 2011-10-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha RFID label, method for producing the RFID label, device for producing the RFID label, sheet member (tag sheet) used for the RFID label, and cartridge attached to the device for producing the RFID label
US8128001B2 (en) 2003-05-01 2012-03-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha RFID label, method for producing the RFID label, device for producing the RFID label, sheet member (tag sheet) used for the RFID label, and cartridge attached to the device for producing the RFID label

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