JPH11184996A - 非接触式icカード及びその製造方法 - Google Patents

非接触式icカード及びその製造方法

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JPH11184996A
JPH11184996A JP35305997A JP35305997A JPH11184996A JP H11184996 A JPH11184996 A JP H11184996A JP 35305997 A JP35305997 A JP 35305997A JP 35305997 A JP35305997 A JP 35305997A JP H11184996 A JPH11184996 A JP H11184996A
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Hidetsugu Iwata
英嗣 岩田
Toshio Kato
利雄 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードの受像層面の平面性がよく、受像
層の性能の劣化を起こさない、受像層つき非接触式IC
カードの製造方法とそれにより造られた非接触式ICカ
ードを提供する。 【解決手段】 少くとも片方の外表面に受像層を有する
第1のシート、ICモジュール、第2のシートがこの順
に重なったシートウエッブを形成した後、所定のサイズ
に打ち抜いて作製する非接触式ICカードの製造方法に
おいて、前記両シート間に内包されるICモジュールを
予め成形しておくことを特徴とする非接触式ICカード
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運転免許証、社員
証、会員証、外国人登録証、学生証等の認証識別カード
に用いるのに好適な非接触式のICカードの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】非接触式のICカードは部品が表面に露
出していないために、その表面に顔画像等の認証識別画
像を形成したり、印刷を行ったり、偽変造を防止するの
に有利で認証識別カード(以下、IDカードとも言う)
としての用途に好適である。IDカードとして用いる場
合は、通常、一方の表面にはカードのタイトル、顔画
像、書誌事項等が搭載され、他方は追加記載等を目的と
した筆記性表面とされることが多い。
【0003】本出願人は予め基板シートに樹脂層を形成
しておいて該樹脂層内に部品を封入する製造方法を提案
した(特願平9−275702号等)。前記接着剤貼合
法や樹脂層封入法で連続シートとして形成されたカード
は、所定のサイズに裁断されて枚葉のカードとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱融着により
両外表面シートとICモジュールを接着する方法では、
接着のための加熱により受像層が劣化し、且つ熱による
シート変形により受像層面の平面性が劣化する。これ
は、ICカードの受像層面に熱溶融、熱転写式プリンタ
によって印刷を施す際に致命的な欠陥となる。
【0005】そこで低温で接着可能な接着剤を用いた製
造方法が有力となるが、一度に両外表面シートとICモ
ジュールを接着しようとすると、ICモジュールのアン
テナ部分の材質によって熱伝導率の差が発生し、受像層
面の表面性劣化が起ってしまう。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めになされたものである。即ち、ICカードの受像層面
の平面性がよく、受像層の性能の劣化を起こさない、受
像層つき非接触式ICカードの製造方法とそれにより造
られた非接触式ICカードを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成される。
【0008】(1) 少くとも片方の外表面に受像層を
有する第1のシート、ICモジュール、第2のシートが
この順に重なったシートウエッブを形成した後、所定の
サイズに打ち抜いて作製する非接触式ICカードの製造
方法において、前記両シート間に内包されるICモジュ
ールを予め成形しておくことを特徴とする非接触式IC
カードの製造方法。
【0009】(2) ICモジュールを内包する際に用
いる接着剤と同じ素材で上記成形を行なうことを特徴と
する(1)記載の非接触式ICカードの製造方法。
【0010】(3) 前記第1、第2の両シートと同じ
素材で成形を行なうことを特徴とする(1)又は(2)
記載の非接触式ICカードの製造方法。
【0011】(4) 成形されたICモジュールの第1
のシート側の成形面を100μmより細かな表面粗さに
仕上げたことを特徴とする(1)、(2)又は(3)記
載の非接触式ICカードの製造方法。
【0012】(5) 成形されたICモジュールの厚み
がICカード全体の厚さから両シートの厚さを差し引い
た厚みの0.5〜0.93とすることを特徴とする
(1)、(2)、(3)又は(4)記載の非接触式IC
カードの製造方法。
【0013】(6) 少くとも片方の外表面に受像層を
有する第1のシート、ICモジュール、第2のシートが
この順に重なったシートウエッブを形成した後、所定の
サイズに打ち抜いて作製した非接触式ICカードにおい
て、前記両シート間に内包されるICモジュールを予め
成形しておくことを特徴とする非接触式ICカード。
【0014】前記したごとく、非接触式ICカードの製
造方法にはいろいろなものがある。しかしながら、これ
ら従来の方法では、いまだ十分に本発明の目的を達成で
きるものはなかった。
【0015】即ち、接着剤貼合法は予めICチップを含
む部品を所定の位置に載置してから樹脂を充填するため
に、樹脂の流動による剪断力で接合部が外れたり、樹脂
の流動や冷却に起因して表面の平滑性を損なって凹凸が
生じたりと安定性に欠ける問題がある。また近年、認証
識別用の顔画像を高階調で解像度に優れる昇華熱転写方
式で形成することがしばしば行われるが、昇華熱転写方
式での画像形成では特に画像形成面の平滑性が要求され
る。表面の凹凸があるカードへの顔画像形成には昇華熱
転写方式が採用できない。これについては、樹脂層封入
法では改善されるものの、完全に凹凸が解消する訳では
なく、同様の課題を有している。更に貼合後に熱プレス
によって表面を平坦化すると、ICチップを含む部品
(特にアンテナ部分等)が移動してしまう場合がある。
【0016】加えて、これらの製造方法においては、部
品を1点ごと又は複数の組み合わせでシート上の所定の
位置に、しかもアンテナ等は発振周波数を所定値に保つ
ためループの形状が乱れない様に載置する必要があり、
ロボットを使用したり、複数部品を枠内にセットして載
置後枠を外したりして製造せねばならず、工程的には繁
雑であった。
【0017】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、表面の平滑性に優れ、部品が確実
に配置されて信頼性に優れる非接触式のICカードを簡
易な工程で製造することにある。
【0018】即ち、本発明者等は、それ自体としては複
雑な形状を有し、外表面をカバーするシートとの結合面
に凹凸を有するICモジュールを、まず加工して、カバ
ーするに適した形状、表面状態にし、接着剤にてその両
面を覆うシートと接着してから所定の大きさに打ち抜い
てICカードを造るとの知見から、本発明をなすに至っ
た。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明するが、本発明の態様はこれに限定され
ない。図1は、本発明の成形されたICモジュールの斜
視図である。図2は、本発明により造られた非接触式I
Cカードの長手方向の断面図、図3は、本発明に係わる
非接触式ICカード製造方法の一例を説明する概要断面
図であり、図4はその要部を示す概要断面図である。
【0020】図1は、本来複雑な形状を有し、上面下面
には凹凸があるICモジュールを、樹脂等で覆い一定の
厚みと形状を有するもの(成形されたICモジュール1
0)に加工した状態を示すものである。本発明で「成
形」とはこのようにすることをいう。
【0021】本発明においては、まずICモジュールを
成形するが、この厚みは、仕上がりの非接触式ICカー
ドから、両外面を覆うシートの厚さを差し引いた厚みの
0.5〜0.93とするのが望ましい。0.5より薄い
と接着剤量が多くなり、硬化時間が長く、生産効率が落
ちることもある。しかし、0.93より厚いと接着剤層
が薄く、外面被覆シートが剥離する可能性も出てくる。
【0022】又、成形されたICモジュールの表面の粗
さは、最大凹凸100μm以下であることが好ましい。
これを越えると成形モジュールの厚みを製品厚みの0.
5としても、出来上がりのICカードの表面粗さが10
μm以上となることがあり、印刷性能等に悪影響が出る
可能性がある。
【0023】図2は図1の成形されたICモジュールを
用いた非接触式ICカードを示すもので、1は外表面に
昇華熱転写画像を受容する受像層を有する第1のシー
ト、2は外表面に筆記性層を有する第2のシートであ
る。
【0024】受像層は、昇華性染料からなるインクがサ
ーマルヘッドで加熱されて熱拡散する際、染料をトラッ
プして定着させる素材で構成され、例えば塩化ビニル、
ポリアセタール、ポリブチラール等が良好な受像層とし
て知られている。一般的には、これらの受像層の材料が
粉末にされて、イソシアネート等の溶剤に溶かされ、グ
ラビアコータ等で塗布されて乾燥されて形成される。該
受像層を形成する第1のシートの支持体は、形成される
画像を引き立たせるために、白色の顔料を混入させた、
或いは気泡をハニカム構造に折り込んだ、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)やポリプロピレン(P
P)、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ナ
イロン等で形成される。
【0025】受像層に認証識別用の多階調画像を形成す
るには、サーマルヘッドでドット毎に階調を持たせるた
め、サーマルヘッドの印加パルス幅を変化させて、昇華
性染料インクの熱拡散量を制御する。この時に、シート
の支持体が気泡入りのハニカム構造であると、サーマル
ヘッドとの当たりが均一となり、断熱性が良いので各ド
ットの切れも良く、良好な画像を得ることができる。
【0026】筆記性層は、例えばポリエステルエマルジ
ョンに炭酸カルシウム、シリカ微粒子等を分散したもの
であり、受像層と同様に溶剤で溶かした樹脂溶液に微粒
子を分散して、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥
部を通し、溶剤を気化させて形成する。
【0027】第2のシートの支持体は、本来の要求機能
からは何でも良いが、加熱加圧する場合は、両面の素材
構成が対称である方が反りが小さく、平坦な面が得られ
るので、第1のシートの支持体と同一にするのが好まし
い。
【0028】ICチップ3は接合部5により接合された
コイル状アンテナ4と共に、例えば多孔性樹脂層6に封
入され、樹脂7が充填されて成形されたICモジュール
を構成する。多孔性樹脂材料としては、PET、PP、
ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン等が採用でき、
完成されたICカードの厚さは、通常500μm〜1m
mで、好ましくは700μm程度である。
【0029】本実施形態のものは、ICモジュールの無
負荷時の厚さ700μmで、その中にICチップ(厚さ
150μm)、アンテナ(厚さ50μm)を入れてな
り、その熱又は熱加工せずにプレスした状態で厚さ22
0μm±30μmとなる様にした。
【0030】多孔性樹脂シートはいわゆる不織布と呼ば
れるものでもよいが、この場合は空隙率の制御に留意す
る必要がある。ICチップやアンテナ等の多孔性樹脂シ
ート内への装着はシートにスリットを切り込んで差し込
む形式でもよい。またICカード製造時にICチップを
含む部品を配置した後、樹脂を注入して加温し発泡させ
て形成した多孔性樹脂シートでもよい(但し、熱に対す
る対策に留意を要する)。また例えば厚さ300μmの
多孔性樹脂シート上にICチップを含む部品を置いて、
その上に厚さ300μmの多孔性樹脂を載せて熱溶着で
部品を封入してもよい。
【0031】成形されたICモジュール10の外面を形
成している樹脂7は熱硬化型、ホットメルト型又は紫外
線硬化型のものから選択すればよい。熱硬化型樹脂とし
ては、エポキシ系、フェノール系、ウレタン系、不飽和
ポリエステル系等のもの、ホットメルト型樹脂として
は、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)系、ポリ
エステル系、ポリアミド系、熱可塑性エラストマー系、
ポリオレフィン系等のもので、常温タイプのもの又は水
分によって硬化が促進される特殊タイプの反応型のいず
れも、紫外線硬化型樹脂としては、エポキシ系、アクリ
ル系のものが採用できる。
【0032】図にはアンテナコイルを有するICモジュ
ール部品を示したが、アンテナパターンが可撓性のプリ
ントフィルム基板に形成されているものを用いてもよ
い。プリント基板としては、ポリエステル等の熱可塑性
のフィルムが用いられ、更に耐熱性が要求される場合は
ポリイミドが有利である。この場合、ICチップとアン
テナパターンとの接合は銀ペースト、銅ペースト、カー
ボンペースト等の導電性接着剤(日立化成工業のEN−
4000シリーズ、東芝ケミカルのXAPシリーズ等)
や、異方性導電フィルム(日立化成工業製アニソルム
等)を用いて行う。
【0033】図3において、送出軸21の回転により送
り出される第1のシート1のフィルム支持体11はグラ
ビアコータロール31に至り、グラビアコータロール3
1の逆回転により、一面側に受像層塗布液容器30内の
受像層塗布液32が塗布されて受像層が表面に形成され
る。次いでガイドローラ23を経て、駆動ローラ24に
掛け渡されて受像層の反対側に対向するエクストルージ
ョンダイ40に至り、フィルム支持体11に熱硬化性樹
脂溶液が塗布され、搬送方向下流側に配置されている乾
燥部41を通過することにより、受像層の溶剤が気化す
る。
【0034】一方、送出軸50から送り出される第2の
シート2のフィルム支持体12はグラビアコータロール
61に至り、グラビアコータロール61の逆回転によ
り、一面側に筆記性層塗布液容器60内の筆記性層塗布
液62が塗布されて筆記性層が表面に形成される。次い
でガイドローラ51を経て、駆動ローラ52に掛け渡さ
れて筆記性層の他面側に対向するエクストルージョンダ
イ43に至り、フィルム支持体12に熱硬化性樹脂溶液
が塗布され、搬送方向下流側に配置されている乾燥部4
2を通過することにより、筆記性層の溶剤が気化する。
【0035】この様にして形成された第1のシート1
は、フィルム支持体11の一面側に受像層、他面側に熱
硬化性樹脂の層を有し、第2のシート2はフィルム支持
体12の一面側に筆記性層、他面側に熱硬化性樹脂層を
有する。
【0036】そして、第1のシート1と第2のシート2
の間に(実際には下側にあるシート2の上に)一定量の
接着剤を滴下し、プレスを成形されたICモジュールの
厚さの0.2〜0.5の幅まで狭める。プレスを開き、
成形されたICモジュールを供給後、接着剤を再度滴下
する。次にプレスを成形されたICモジュールの厚さま
で狭め、プレスを開いてシートを移動し、形成されたウ
エッブが搬送路70に沿って搬送される。この部分の要
部を図4に示す。図4において100は接着剤であり、
101はプレス、102はクッション材である。
【0037】実際には、さらに搬送路70には、ウエッ
ブの搬送方向に沿って保護フィルム供給部71、真空熱
プレス部72、定形印刷部91、打抜部73及び切断部
74が配置されている。
【0038】保護フィルム供給部71は、搬送路70の
上下に対向して配置される第1の保護フィルム供給部7
1aと第2の保護フィルム供給部71bとからなる。第
1及び第2の保護フィルム供給部71a,71bは、供
給軸71a1,71b1と巻取軸71a2,71b2を
備え、第1及び第2の保護フィルム28,29を矢印方
向に供給する。
【0039】真空熱プレス部72は、搬送路70の上下
に対向して配置される平型の真空熱プレス上型72aと
真空熱プレス下型72bとからなる。真空熱プレス上型
72aと真空熱プレス下型72bは互いに接離する方向
に移動可能に設けられている。真空熱プレス上型72a
及び下型72bは、平型ではなく、ヒートローラとする
ことも可能であるが、ICチップを含む部品が壊れない
ことを考慮して、線接触に近く、僅かなズレでも無理な
曲げ力が加わるローラを避けて平面プレス型とするのが
好ましい。
【0040】定形印刷部91は、搬送路70の上下に対
向して配置される印字ヘッド91a,91bと、ICチ
ップのアンテナ位置を検出するセンサ90からなる。定
形印刷部に用いる印刷手段は、オフセット印刷、シルク
スクリーン印刷、凸版印刷、グラビア印刷等の通常の印
刷や電子写真方式、溶融熱転写方式等の接触方式でも、
インクジェットプリンタの様な非接触方式のものでもよ
い。この場合、センサ90によってICチップのアンテ
ナ位置を検出して定形印刷の位置制御を行うが、予め決
められたタイミングによる制御でもよい。
【0041】切断部74は搬送路70の上下に対向配置
されるカッター上型74a及びカッター下型74bから
なり、カッター上型74aは上下動可能に設けられ、ウ
エッブをカードが1枚又は複数枚打ち抜ける所定の大き
さに切断する。切断部74の下方部には切断されたウエ
ッブ84を積層収納する収納部85が設けられる。
【0042】さて両面に塗布層が形成された第1及び第
2のシート1,2は、駆動ローラ24及び駆動ローラ5
2を経て対向し、ICチップを含む部品が封入された多
孔性樹脂シート6が第2のシート2の熱硬化性樹脂層に
重ねられて挿入されウエッブを形成する。その後、第1
の保護フィルム28と第2の保護フィルム29が真空熱
プレス上型72aと受像層、真空熱プレス下型72bと
筆記性層との間に送り込まれ、これら第1及び第2の保
護フィルム28,29、更に、ウエッブが真空熱プレス
上型72aと下型72bとにより、加圧加熱される。こ
れにより、第1及び第2の基板シート材1,2のゲル状
の熱硬化性樹脂層はICチップを含む部品を封入した多
孔性樹脂シート6に含浸しつつ硬化され、各シートが貼
合される。保護フィルム28,29は1回プレスする毎
に、真空熱プレス上型72a、下型72b、受像層、筆
記性層と、強く圧着加熱されて傷がつく。高温の状態の
まま、この保護フィルム28,29を剥すと、受像層も
部分的に剥れてしまうことがあるので、しばらく、一緒
に搬送しながらファンで空冷し、十分に冷えてから剥離
をすると、きれいに剥がすことができる。
【0043】一般には、ゲル状の層を圧着するので、熱
硬化性樹脂中に空気を巻き込み、気泡を残留させてしま
うことが多くある。このため、真空熱プレス上型72
a,下型72bは、両型が強く加圧加熱される前に、周
辺を負圧にして、空気を除去し、気泡の発生を防止して
いる。
【0044】次に、第1及び第2の保護フィルム28,
29が剥離された後、第1のシート、成形ICモジュー
ル及び第2の基板が完全に一体に溶着して形成されたウ
エッブは定形印刷部91において両面同時に、又は個別
に定形印刷が施され、切断部74でカードサイズより大
きめに断裁される。断裁されたウエッブ1枚毎に、カー
ド打抜上型73aと、カード打抜下型73bとの間に送
られ、カード打抜上型73aの下降により、ICカード
の大きさに打ち抜かれる。打ち抜かれたICカードは収
納部80の上に順次積み上げられて収納される。ICカ
ードが打ち抜かれたのちのカード廃材は熱硬化性樹脂が
硬化して、厚さが厚く、硬いので、廃材カッターで切断
して、廃棄処理する。
【0045】これら一連の工程は、例えば給送モータの
パルスを基準信号として、多孔性樹脂シート6の挿入、
定形印刷、打ち抜き、搬送が相応する様にタイミング制
御することが好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ICカードの受像層面
の平面性がよく、受像層の性能の劣化を起こさない、受
像層つき非接触式ICカードの製造方法とそれにより造
られた非接触式ICカードを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形されたICモジュールの斜視図。
【図2】本発明により造られた非接触式ICカードの長
手方向の断面図。
【図3】本発明の製造方法の一例を説明する概要断面
図。
【図4】図3の要部を示す概要断面図。
【符号の説明】
1 第1の基板(シート) 2 第2の基板(シート) 3 ICチップ 4 コイル状アンテナ 5 接合部 6 多孔性樹脂(層)シート 7 樹脂 10 成形されたICモジュール 11,12 フィルム支持体 21,50 送出軸 23,51 ガイドローラ 24,52 駆動ローラ 28,29 保護フィルム 31,61 グラビアコータロール 32 受像層塗布液 40,43 エクストルージョンダイ 41,42 乾燥部 62 筆記性層塗布液 70 搬送路 71 保護フィルム供給部 72 真空熱プレス部 73 打抜部 74 切断部 80 ICカード収納部 84 断裁ウエッブ 85 断裁ウエッブ収納部 90 センサ 91 定形印刷部 100 接着剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少くとも片方の外表面に受像層を有する
    第1のシート、ICモジュール、第2のシートがこの順
    に重なったシートウエッブを形成した後、所定のサイズ
    に打ち抜いて作製する非接触式ICカードの製造方法に
    おいて、前記両シート間に内包されるICモジュールを
    予め成形しておくことを特徴とする非接触式ICカード
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 ICモジュールを内包する際に用いる接
    着剤と同じ素材で上記成形を行なうことを特徴とする請
    求項1記載の非接触式ICカードの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の両シートと同じ素材で
    成形を行なうことを特徴とする請求項1又は2記載の非
    接触式ICカードの製造方法。
  4. 【請求項4】 成形されたICモジュールの第1のシー
    ト側の成形面を100μmより細かな表面粗さに仕上げ
    たことを特徴とする請求項1、2又は3記載の非接触式
    ICカードの製造方法。
  5. 【請求項5】 成形されたICモジュールの厚みがIC
    カード全体の厚さから両シートの厚さを差し引いた厚み
    の0.5〜0.93とすることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の非接触式ICカードの製造方法。
  6. 【請求項6】 少くとも片方の外表面に受像層を有する
    第1のシート、ICモジュール、第2のシートがこの順
    に重なったシートウエッブを形成した後、所定のサイズ
    に打ち抜いて作製した非接触式ICカードにおいて、前
    記両シート間に内包されるICモジュールを予め成形し
    ておくことを特徴とする非接触式ICカード。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358493A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Fujitsu Ltd 非接触型icカード及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358493A (ja) * 2001-06-01 2002-12-13 Fujitsu Ltd 非接触型icカード及びその製造方法

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