JPH11216084A - 電気掃除機用吸込み口体及びこれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用吸込み口体及びこれを備えた電気掃除機

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JPH11216084A
JPH11216084A JP2430998A JP2430998A JPH11216084A JP H11216084 A JPH11216084 A JP H11216084A JP 2430998 A JP2430998 A JP 2430998A JP 2430998 A JP2430998 A JP 2430998A JP H11216084 A JPH11216084 A JP H11216084A
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善弘 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被掃除面上の塵埃の吸込み性能を向上できる電
気掃除機用吸込み口体を得ることにある。 【解決手段】空気循環式の電気掃除機に備えられ、被掃
除面Cに沿って移動されるとともに、被掃除面と対向す
る吸気口126を有し、この吸気口を通して空気の吸込
みを行なう吸込み口体101を前提とする。前記移動の
方向と直交する方向に延びるとともに被掃除面と接して
回転可能なシールローラ141を備える。このローラ1
41を、吸込み口体101の略全幅にわたって吸気口1
26の少なくとも前側に配置して取付ける。吸込み口体
を循環する空気の一部が、この口体101の底壁122
aと被掃除面との間の隙間から前方へ漏れて被掃除面上
の塵埃を吹き飛ばすことをシールローラ141で防止
し、かつ、ローラ141は回転して被掃除面上の塵埃を
押し動かさないようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気循環式の電気
掃除機及びこれが備える吸込み口体に関する。
【0002】
【従来の技術】空気循環式電気掃除機は、電動送風機の
動作により吸込み口体の吸気口から空気を吸い込み、こ
の吸い込んだ空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前
記フィルタを通過して前記電動送風機から排出される空
気を前記吸気口に戻して、この戻された空気を前記吸気
口から回収し循環させながら掃除をするものであり、特
開平3−162814号公報等で知られている。この公
報の第2図及び第7頁左上欄の第8行〜第8頁第5行に
は、電動送風機から排出されて吸気口に戻される空気
(排出空気)のエネルギーを利用して回転される回転清
掃体を内蔵した吸込み口体が記載されている。
【0003】この吸込み口体は、電動送風機の排気口に
連通する還流気管(つまり、排気風路)と、この還流気
管とは仕切り板により仕切られた吸込気管(つまり、吸
気風路)と連通して設けられ、下面に開口を有してい
る。この開口は、前記仕切り板の湾曲された先端部によ
って互いに連通する前部開口と後部開口に分けられてお
り、後部開口は吸込気管に連なる吸気口として使用され
ている。この吸込み口体の内部には、下端が前記前部開
口に連なるとともに、上部が還流気管に連なった回転清
掃体室が設けられており、そこに回転清掃体が収容され
ている。この清掃体は、周面の数箇所に切欠部を有する
円筒状回転体と、各切欠部に設けられて回転体の軸と平
行な軸の回りに自由に回転する弁翼とを備えている。
【0004】これらの弁翼は、還流気管に導かれた空気
の還流により、回転体とその外側の還流気管との間の空
間を塞ぐように回転体の外に引き起こされる。それによ
り、回転体が駆動されるので、前記前部開口において床
面(被掃除面)に弁翼が衝突して床面を叩打するととも
に、回転体を駆動する排出空気は、床面に対して略垂直
若しくはそれに近い斜めの角度で上方から吹き付けられ
る。
【0005】そのため、弁翼の叩打と床面に吹付けられ
た空気とによって床面から遊離された塵埃は、前部開口
から後部開口(吸気口)に向かう空気とともに吸込気管
に吸込まれる。又、各弁翼は、その叩打に伴い切欠部に
収容され、再び還流気管の気流中に戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように還流空気
が吸込み口体の底壁の開口を通して被掃除面に略垂直又
は斜めの角度で吹付けられる構成では、その吹付け空気
流によって被掃除面から塵埃を遊離させるのには有利で
あるが、被掃除面に衝突する風によって乱流が発生し、
それに伴い被掃除面と吸込み口体の底壁との間の隙間か
ら循環する空気の一部が外部に向って漏れ易い。そのた
め、特に、木で板張りされた床面のような平坦度が高い
被掃除面にあっては、吸込み口体の動きに従い軽い塵埃
が前記外部に漏れる風によって周囲に吹き飛ばされてし
まい、その吸込みが難しいという問題がある。
【0007】このような問題を防止するために、吸込み
口体の底壁の周部に、ブラシ毛を取付けたり、弾性変形
が容易なゴム製のリップを取付けることが、特開昭61
−2821号公報(特に、第1図〜第3図等)、及び実
開昭51−154065号公報(特に、第1図、第2
図)で提案されている。
【0008】しかし、これらの提案の構造では、前記隙
間から外に向って吹出す空気を止めることはできるが、
この逆に、吸込み口体を被掃除面に沿って動かすに際
に、前記ブラシ毛やリップ等の防風手段が被掃除面上の
塵埃を押し動かしてしまうから、被掃除面上の塵埃を容
易に吸込んで掃除することが難しいという問題がある。
【0009】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、被掃除面上の塵埃の吸込み性能を向上でき
る空気循環式の電気掃除機用吸込み口体及びこれを備え
た電気掃除機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、掃除
機本体内の電動送風機の動作により吸い込まれる空気を
フィルタに通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過し
て前記電動送風機から排出される空気を回収し循環させ
ながら掃除をする電気掃除機に備えられ、被掃除面に沿
って移動されるとともに、前記被掃除面と対向する吸気
口を有し、この吸気口を通して前記空気の吸込みを行な
う吸込み口体を前提とする。
【0011】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、前記移動の方向と直交する方向
に延びるとともに前記被掃除面と接して回転可能なシー
ルローラを、前記吸気口の前側又は後側のうち少なくと
も前側に配置しかつ略全幅にわたって取付けたことを特
徴としている。
【0012】この請求項1の発明に係る吸込み口体は掃
除機本体に連通させて使用され、この使用において吸気
口には掃除機本体内の電動送風機から排出される空気が
戻されるとともに、この吸気口から電動送風機に向けて
空気が吸込まれて、空気が循環される。そのため、こう
した空気循環に伴って被掃除面上の塵埃を被掃除面と対
向する吸気口を通して吸込み口体内に吸込んで掃除する
ことができる。
【0013】この掃除の際に吸込み口体は押し引きされ
ながら被掃除面に沿って移動される。この場合、シール
ローラは、被掃除面に接して吸込み口体の移動方向に従
い回転するから、被掃除面上の小さな塵埃を押し動かす
ことがなく、この塵埃を容易に乗り越えることができ、
したがって、前記塵埃を吸気口から吸込むのにシールロ
ーラが邪魔となることがない。そして、既述のように被
掃除面に接触するシールローラは、被掃除面と吸込み口
体の底壁との間のうち少なくとも吸込み口体の移動方向
前側において防風壁として作用する。それにより、吸気
口を通った循環空気の一部が、前記隙間を通って吸込み
口体の移動方向前側へ漏れ出すことをシールローラで防
止するので、吸込み口体の移動方向前側の塵埃を吹き飛
ばすことを防止できる。
【0014】この請求項1の発明を実施するにあたり、
請求項1の発明に従属する請求項2の発明のように、前
記シールローラの外周にその軸方向に沿うように連続し
て延びる複数の凸条及び凹条を設けるとよい。
【0015】この請求項2の発明において、隣接する凸
条間には凹条が形成されるため、シールローラが被掃除
面上の小さな塵埃を乗り越える際に、この塵埃に乗り上
げることが少なくなり、前記防風壁としての機能をより
全うし易いとともに、シールローラは前記塵埃を凹条に
収めながら回転するので、塵埃を容易に乗り越えて回転
できる。しかも、シールローラは、被掃除面に対して凸
条を接しながら回転するので、被掃除面のグリップ力が
大きく、より容易に回転でき、したがって、シールロー
ラが被掃除面をスリップしながら吸込み口体が移動され
ることを防止できる。
【0016】又、請求項3の発明は、被掃除面に沿って
移動されるとともに前記被掃除面と対向する吸気口を有
した吸込み口体を備え、掃除機本体内の電動送風機の動
作により前記吸気口から吸い込まれる空気をフィルタに
通して塵埃を捕捉し、前記フィルタを通過して前記電動
送風機から排出される空気を前記吸気口に戻し、この戻
された空気を回収し循環させながら掃除をする電気掃除
機を前提とする。
【0017】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項3の発明は、前記吸込み口体に、その幅方向
に略全幅にわたって延びるとともに前記被掃除面と接し
て回転可能なシールローラを、前記吸気口の前側又は後
側のうち少なくとも前側に配置して取付けたことを特徴
としている。
【0018】この請求項3の発明によれば、前記請求項
1の発明と同じ吸込み口体を備えて空気循環式の掃除を
するので、吸込み口体を被掃除面に沿って移動させなが
ら掃除をする際に、シールローラが、被掃除面に接して
吸込み口体の移動方向に従い回転するから、被掃除面上
の小さな塵埃を押し動かすことがなく、この塵埃を容易
に乗り越えることができ、したがって、前記塵埃を吸気
口から吸込むのにシールローラが邪魔となることがな
い。そして、既述のように被掃除面に接触するシールロ
ーラは、被掃除面と吸込み口体の底壁との間のうち少な
くとも吸込み口体の移動方向前側において防風壁として
作用するので、吸気口を通った循環空気の一部が、前記
隙間を通って吸込み口体の移動方向前側へ漏れ出すこと
をシールローラで防止でき、したがって、吸込み口体の
移動方向前側の塵埃を吹き飛ばすことを防止しつつ掃除
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。
【0020】図1、図2、図4中符号21で示す掃除機
本体は、合成樹脂製の上ケース22と下ケース23とを
ねじ等で連結して形成されている。図3に示されるよう
に掃除機本体21には、この図において略U字状をなす
外側収容部24とこの内側の内側収容部25とがU字状
隔壁26により区画されている。隔壁26の一端部は図
3中上方に突出されていて、その先端の壁には操作用の
ハンドル27が突設されている。図1に示されるように
上ケース22には一対の切り欠き22a、切り欠き22
bが設けられ、そのうちの長い方の切り欠き22aによ
り外側収容部24の一部が露出されているとともに、短
い方の切り欠き22bにより外側収容部24の一部が露
出されている。これらの露出部分は掃除機本体21の中
心軸線を境に両側に設けられている。
【0021】掃除機本体21のハンドル27が突設され
た後端部とは反対側の前端部には連通部としての連通管
28が設けられている。この連通管28は掃除機本体2
1とは別に成型された合成樹脂製であって、図3に示す
ように仕切り壁28cで仕切られた第1連通管部28a
と第2連通管部28bとを有して略Y字形状をなしてい
る。連通管28はその第1連通管部28a、第2連通管
部28bの互いに平行な一端部を掃除機本体21から突
出させるとともに、第1連通管部28a、第2連通管部
28bの相反する方向に折れ曲がった他端部を外側収容
部24内に挿入して取付けられている。
【0022】図3及び図4に示されるように内側収容部
25には、電動送風機31とコードリール32とが夫々
収容されているとともに、集塵室33が設けられてい
る。電動送風機31は連通管28側に寄せて配置され、
コードリール32はハンドル27側に寄せて配置され、
かつ、集塵室33は電動送風機31とコードリール32
との間に配設されている。したがって、連通管28と、
電動送風機31と、集塵室33と、コードリール32と
は、この記載順に掃除機本体21の長手方向に並べて設
けられている。
【0023】電動送風機31は図5に示されるように電
動機部41に、送風ファン42、冷却ファン43、ファ
ンカバー44、内部ファンカバー45、ファンカバー4
6、排気口体47、冷却用弁48等を取付けて形成され
ている。
【0024】つまり、電動機部41は、一端が開口され
た有底円筒のフレーム本体51とこのフレーム本体51
の開口を閉じて設けられた円板形状のフレーム端板52
とからなる金属製の電動機フレーム53内に、ステータ
54を収容するとともに、このステータ54の内側に電
機子55を収容し、その回転軸55aを電動機フレーム
53に軸受56、軸受57を介して回転自在に支持し、
かつ、フレーム本体51にこれを貫通する一対のブラシ
装置58を取付けて形成されている。ブラシ装置58が
有するブラシ58aの先端は電機子55が有する整流子
55bの外周面に弾性的に押付けられている。フレーム
本体51の底壁には冷却用吸気孔59が複数(1個所の
み図示)が開けられている。フレーム本体51の開口縁
部51aはフレーム端板52よりも大径であって、この
開口縁部51aの少なくとも一個所には排気用通孔60
が開けられている。
【0025】回転軸55aの両端部は軸受56、軸受5
7をいずれも貫通しており、軸受56を貫通した一端部
には送風ファン42が電機子55と一体に回転するよう
に取付けられている。軸受56を貫通した回転軸55a
の他端部には冷却ファン43が電機子55と一体に回転
するように取付けられている。金属製のファンカバー4
4は排気用通孔60を塞がないように前記開口縁部51
aに嵌合して取付けられ、このファンカバー44は中央
部に冷却ファン43の入口に近接して対向する風入口4
4aを有している。合成樹脂製の内部ファンカバー45
はフレーム端板52の外面にねじ止めされていて、送風
ファン42をフレーム端板52側から覆って設けられて
いる。送風ファン42の出口に対向する内部ファンカバ
ー45の周壁の先端はファンカバー44の内面に当接し
ており、かつ、この内部ファンカバー45の底板部には
複数の通孔61が開けられている。したがって、送風フ
ァン42の回転により風入口44aから吸い込まれた空
気は、ファンカバー44を通って内部ファンカバー45
の内面に沿って方向変換されて通孔61より流出した
後、内部ファンカバー45とフレーム端板52との間の
空間を通り排気用通孔60から電動機フレーム53外に
排出されるようになっている。
【0026】合成樹脂製のファンカバー46は冷却用吸
気孔59を塞がないように冷却ファン43を覆ってフレ
ーム本体51の底部側外面に嵌合して取付けられてい
る。このファンカバー46は中央部に冷却ファン43と
対向する冷却風入口62を有している。前記フレーム本
体51の送風ファン42側には冷却風出口63が開けら
れている。したがって、冷却ファン43の回転により冷
却風入口62から吸い込まれた空気は、冷却ファン43
を通って電動機フレーム53内に流入し、この電動機フ
レーム53内を流動してステータ54等を空冷した後に
冷却風出口63を通って電動機フレーム53外に排出さ
れるようになっている。又、図2及び図3に示されるよ
うに掃除機本体21の例えば下ケース23には冷却風入
口62に連通する冷却風取込み口64が開けられてい
る。冷却風取込み口64はスリット状をなす複数の孔か
らなる。この冷却風取込み口64から冷却風入口62に
至る連通路は掃除機本体21内に設けた隔壁等によっ
て、掃除機本体21内の他の部位とは区画されている。
【0027】排気口体47は電動機フレーム53の送風
ファン42側部分を取囲んで設けられており、この排気
口体47には前記排気用通孔60に連通する排気口65
が設けられているとともに、この排気口65とは区画さ
れて前記冷却風出口63に連通する冷却用排気口66が
設けられている。冷却用排気口66には導管67が接続
され、この導管67の先端には前記冷却用弁48が取付
けられている。図3に示されるように導管67の先端部
は、電動送風機31と集塵室33との双方を連通してこ
れらの間に設けられた吸込み間隙68に連通されてい
る。図5に示されるように冷却用弁48はゴム板の中央
部に小孔48aを設けてなるリーフ弁であり、吸込み間
隙68の負圧が小さいときは導管67の先端開口を閉
じ、かつ、吸込み間隙68の負圧が大きくなったときに
は弾性変形して導管67の先端開口を開いて冷却風量を
増やすようになっている。又、図5等において69はフ
ァンカバー44の外周に嵌合されたゴム製の防振パッキ
ンである。
【0028】前記電動機部41の排気口65と連通管2
8の第2連通管部28bとは本体内排気風路71を介し
て接続されている。本体内排気風路71は、排気口65
に連結されたエルボ状の排気管72と、この排気管72
に一端部が接続された可撓性でかつ伸縮可能な排気ホー
ス73と、このホース73の他端部に連結されるととも
に第2連通管部28bに着脱可能に嵌合された継手管7
4とを有している。この本体内排気風路71は排気ホー
ス73の大部分を切り欠き22bから露出させて前記外
側収容部24に収容されている。したがって、排気ホー
ス73の伸縮性能を利用して、その長さを必要に応じて
短くする方向に継手管74を引張ることにより、第2連
通管部28bから外して切り欠き22bから引出すこと
ができ、それにより、継手管74から直接若しくは必要
により接続される図示しないブロワ用アタッチメントを
通して排出される空気をブロワとして利用できるように
なっている。
【0029】前記コードリール32は電動送風機31に
給電するために用いられ、図3及び図4に示されるよう
に給電コード81と、この給電コード81が巻き付けら
れる回転可能なリール本体82と、このリール本体82
を巻取り方向に付勢する渦巻きばね83と、図示しない
スリップリングとを有している。渦巻きばね83は給電
コード81が引出されることにより巻き締められてばね
力を蓄え、ロック解除釦84が押されることにより蓄え
たばね力を解放して引出された給電コード81を巻取る
ようになっている。
【0030】前記集塵室33には紙パックからなる第1
のフィルタ85が取外し可能に収容されているととも
に、前記吸込み間隙68に臨んで平板状をなす第2のフ
ィルタ86が取付けられている。必ずしも必要ではない
第2のフィルタ86のメッシュは第1のフィルタ85の
メッシュよりも粗い。第1のフィルタ85は上ケース2
2に取付けられた開閉自在な蓋87を取外して集塵室3
3に対して着脱されるようになっている。図4に示され
るようにフィルタ85が有する口枠85aには図示しな
い薄いゴム板からなるシール弁で開閉される開口85b
が設けられている。そして、口枠85aがセットされる
集塵室33の側壁には、フィルタ85内と開口85bを
通じて連通する吸塵口88(図3参照)が接続されてい
る。
【0031】図3に示されるように吸塵口88と前記連
通管28の第1連通管部28aとは本体内吸気風路89
を介して接続されている。本体内吸気風路89は、吸塵
口88に接続される吸気管90と、この吸気管90に一
端部が接続された可撓性でかつ伸縮可能な吸気ホース9
1と、この吸気ホース91の他端部に連結されるととも
に第1連通管部28aに着脱可能に嵌合された継手管9
2とを有している。この本体内吸気風路89は吸気ホー
ス91の継手管92側部分を切り欠き22aから露出さ
せて前記外側収容部24に収容されている。したがっ
て、吸気ホース91の伸縮性能を利用して、その長さを
必要に応じて短くする方向に継手管92を引張ることに
より第1連通管部28aから外して切り欠き22aから
引出すことができ、それにより、継手管92から直接若
しくは必要により接続される図示しない吸い込み用アタ
ッチメントを通して吸気することができるようになって
いる。
【0032】前記連通管28には合成樹脂製の吸込み口
体101が連通されている。この吸込み口体101は、
図3、図6〜図9等に示されるように接続管102と、
吸込み口体主部103と、回転清掃体104と、主部内
排気風路105と、主部内吸気風路106等を備えてい
る。以下、これらの構成について説明する。
【0033】図3に示すように接続管102は、仕切り
壁111で仕切られた第1接続管部112と第2接続管
部113とを有して略Y字形状をなしている。この接続
管102は、その第1接続管部112、第2接続管部1
13の互いに平行な一端部を前記連通管28の内側に嵌
合させ、連結フランジ28dと、連結フランジ102a
とをねじ止めすることにより連通管28に取付けられて
いる。この連結において仕切り壁111も前記仕切り壁
28cに嵌合される。そして、以上の連結により第1連
通管部28aと第1接続管部112とが連通されるとと
もに、第2連通管部28bと第2接続管部113とが連
通されるようになっている。互いに180°隔てて反対
方向に突出された両接続管部112、113の円筒形突
出部分112a、113aは、同一軸線上に位置されて
おり、これら突出部分112a、113aの先端部外周
には夫々周方向に連続する抜け止めフランジ112a
f、113af(図6参照)が設けられている。
【0034】図6〜図9に示すように吸込み口体主部1
03は主部上ボディ121と主部下ボディ122とをね
じ止め等により連結して形成されている。この主部10
3の後側中央部には上下両面及び後面に渡って開放する
凹み103aが形成されていて、この凹み103aの互
いに平行な側壁には円形の接続孔123が夫々設けられ
ている。これら接続孔123は、前記両ケース121、
122に設けた半円の溝が合わさることで形成されると
ともに、前記抜け止めフランジ112af、113af
が吸込み口体主部103の内側から引っ掛る段部123
a(図7、図8参照)を有している。両接続孔123に
は接続管102の各突出部分112a、113aが個別
に嵌合して取付けられている。それにより、接続管10
2は両接続孔123を軸受として起倒できるように回動
自在に吸込み口主部103に接続されているとともに、
この接続管102の両接続管部112、113が個別に
吸込み口体主部103の内部と連通されるようになって
いる。
【0035】前記上下両ボディ121、122内に突出
されたリブ状の壁及び導風ガイド124によって、吸込
み口体主部103の前部内側には回転清掃体室125が
形成されている。この清掃体室125と対向して吸込み
口体主部103の底壁122aには長方形状の吸気口1
26が形成されている。回転清掃体室125及び吸気口
126は吸込み口体主部103の幅方向に延びている。
図9及び図10等に示されるように前記底壁122a
は、吸気口126を境に吸込み口体主部103の前側に
位置される前側底壁部122afと、吸気口126を境
に吸込み口体主部103の後側(接続管102側)に位
置される後側底壁部122abとを有し、これらは同一
高さの水平状の壁からなる。後側底壁部122abの幅
Aは前側底壁部122afの幅Bよりも大きい。
【0036】回転清掃体室125には前記回転清掃体1
04が内蔵されている。回転清掃体104は、その長手
方向両端に突出された軸部(図3参照)を、回転清掃体
室125の長手方向両端を仕切る上下のリブ状軸受壁1
27間に回転自在に支持させて取付けられている。回転
清掃体104がその周面に有した多数のゴム製清掃ブレ
ード104aは互いに平行に設けられている。なお、各
ブレード104aを回転清掃体104の長手方向に平行
ではなく周方向にねじれながら設ける場合には、互いに
逆方向にねじれるように設けられた各清掃ブレードを回
転清掃体104の長手方向中央でV字状をなすように合
わせて設ければよい。それにより、後述の排出空気の吹
付けに伴って回転清掃体104に与えられる力が、回転
清掃体104の長手方向両側で均等となるようにでき
る。前記清掃ブレード104aの下端部は吸気口126
の幅方向中央部に位置された際に、この吸気口126か
ら突出されて弾性変形しながら被掃除面C(図9参照)
を叩打するようになっている。
【0037】吸込み口体主部103内の各所には必要な
風導壁が設けられている。それにより、吸込み口体主部
103内には、回転清掃体室125と第1接続管部11
2とを連通する前記主部内吸気風路106と、この主部
内吸気風路106とは区画されて回転清掃体室125と
第2接続管部113とを連通する前記主部内排気風路1
05とが夫々形成されている。
【0038】主部内排気風路105は、前記上下両ボデ
ィ121、122間に形成されて第2接続管部113の
突出部分が挿入された排気風路室105aと、図6等に
示されるように主部上ボディ121にその長手方向に延
びて角筒状に形成された中継排気風路部分105bと、
吸込み口体主部103の前部に形成された排気風路部分
105cとを有している。
【0039】図7に示すように中継排気風路部分105
bの長手方向の一端は開口されて排気風路室105aと
連通され、かつ、長手方向他端は閉じられている。中継
排気風路部分105bと排気風路部分105cとを仕切
る隔壁を兼ねた主部上ボディ121の風導壁128に
は、前記両風路部分105b、105cを連通させる連
通孔129(図6参照)が設けられている。この連通孔
129は吸込み口主部103の幅方向に細長く延びて形
成されている。排気風路室105aの底面には第2接続
管部113から吐出された空気(排気)を円滑に中継排
気風路部分105bの開口に向わせるための上向き斜面
105a1が設けられている。
【0040】図9に示すように合成樹脂製の導風ガイド
124は、主部上ボディ121内に設けられた第1ガイ
ド板130と、このガイド板130に連続して主部下ボ
ディ122に一体に設けられた第2ガイド板131とか
ら形成されている。第1ガイド板130は、回転清掃体
104の上部外周に沿って湾曲されて、主部上ボディ1
21の内面との間に湾曲状の上部通路を形成している。
この第1ガイド板130の幅方向後縁部は前記風導壁1
28に接着されていて、主部内給排気風路105、10
6が風導壁128側において非連通となるように両風路
105、106を区画している。第2ガイド板131は
主部下ボディ122の前面壁の長手方向中央部裏面に一
体に設けられていて、その内側に形成された下部通路の
上端開口(入口)は前記湾曲状の上部通路に連続し、か
つ、前記下部通路の下端に開口された出口は回転清掃体
室125の長手方向中央部に連通されている。
【0041】吸気口126の幅方向片側例えば前側にお
いて噴気口132を形成する前記出口は、前記前側底壁
部122afとの間にスロット状をなして吸込み口体主
部103の幅方向に細長く設けられ、そこから被掃除面
Cに沿うように後方に向けて空気を吹出し、この空気を
回転清掃体104の清掃ブレード104aの下端部に吹
き付けるようになっている。そして、この噴気口132
は例えば吸気口126側に向けて突出して形成されてい
る。この突出構造を実現するために、前記第2ガイド板
131の下縁に吸気口126側に向けて突出する風導突
出壁133が形成されている。この風導突出壁133は
前側底壁部122afと平行である。
【0042】図3等に示されるように前記主部内吸気風
路106は、前記風導壁128と連続して回転清掃体室
125を仕切る隔壁を兼ねる主部下ボディ122の風導
壁134の長手方向(吸込み口体主部103の幅方向)
中央部を切り欠くことによって設けた吸込み開口135
を有している。この吸気風路106はその後部に挿入さ
れた前記第1接続管部112に連通されている。前記吸
込み開口135は前記後側底壁部122ab側に設けら
れていて、その少なくとも下部は前記噴気口132と略
同じ高さ位置に設けられている。
【0043】図8〜図10等に示すように吸込み口体主
部103には、その吸気口126より前側に位置してシ
ールローラ141が、その両端部を夫々軸支されて回転
可能に設けられている。シールローラ141は、吸込み
口体主部103の幅方向、言い換えれば、吸込み口体1
01の移動方向に直交して延びていて、吸気口126よ
りも長く、かつ、吸込み口体103の略全幅にわたる長
さを有している。このシールローラ141の外周の一部
は、主部下ボディ122の下面及び前面のうち少なくと
も下面から僅かに突出されている。
【0044】シールローラ141はその外周に軸方向に
沿うように連続して延びる複数の凸条142とこれら凸
条142間に形成された凹条143とを有している。第
1の実施の形態では各凸条142と凹条143とは前記
軸方向と平行に延びて設けられている。主部下ボディ1
22の下面には凸条142が突出されるようになってい
る。この凸条142の突出寸法は1.5mm程度であ
る。
【0045】各凸条142と凹条143とを有するシー
ルローラ141の外周部は、硬質材料例えば硬質合成樹
脂で形成してもよいが、可撓性を有する材料例えばゴム
製とすることが望ましい。ゴム製とすることは、被掃除
面Cへの凸条142の引っ掛りを良くしてシールローラ
141を回転し易くできる点で優れているとともに、シ
ールローラ141が図示のように吸込み口体101の前
面から少し突出する構成によれば、このローラ141を
緩衝用バンパーとして利用でき、室内の壁面や家具等の
傷つきを少なくできる点で優れている。
【0046】又、吸込み口体主部103の後部には一対
の後部車輪144が取付けられている。これら車輪14
4の下端部はシールローラ141と同様に主部下ボディ
122の下面から僅か(1.5mm程度)に突出されて
いる。したがって、前記底壁122aは被掃除面Cから
僅かに離れるものであり、これらシールローラ141及
び後部車輪144の回転により吸込み口体101を円滑
に前後方向に移動させ得るようになっている。
【0047】前記構成のアップライト型電気掃除機は、
そのコードリール32から引出した給電コード81を電
源に接続した状態でハンドル27を持ち、電動送風機3
1を動作させながら掃除機本体21を移動させるととも
に吸込み口体101を床面等の被掃除面Cに沿わせるこ
とにより、掃除に使用される。
【0048】この掃除動作において電動送風機31の送
風ファン42及び冷却ファン43が同時に回転される。
そのため、送風ファン42の回転で生じる吸気作用によ
り、吸込み口体101の吸気口126から塵埃を含んだ
空気が吸い込まれ、この空気は、回転清掃体室125内
から主部内吸気風路106を通って接続管102の吸気
側の第1接続管部112を経て、連通管28の第1連通
管部28aを経由した後、本体内吸気風路89を通って
集塵室33内のフィルタ85に吸い込まれる。こうした
吸気経路で吸い込まれた空気はフィルタ85を通過する
から、その際に空気中に含まれている塵埃がフィルタ8
5に捕捉される。
【0049】そして、前記フィルタ85及びその真後ろ
のフィルタ86を通過した空気は、フィルタ86の真後
ろの吸込み間隙68を経由して電動送風機31の風入口
44aを通して送風ファン42に吸い込まれ、その各送
風ブレードに沿って送風ファン42の出口から吐出され
る。吐出された空気は排気用通孔60を通って排気口体
47の排気口65から電動機部41外に排出される。こ
の電動送風機31を通る空気の流れは図5中実線の矢印
で示される。
【0050】こうして排出された空気、つまり、電動送
風機31からの排気は、本体内排気風路71を通った
後、連通管28の第2連通管部28b、及び接続管10
2の排気側の第2接続管部113を経て主部内排気風路
105に排出されるから、この風路105の噴気口13
2から勢い良く回転清掃体104の清掃ブレード104
aに向けて吹き付けられる。それにより、吸気口126
に前記排気が戻されるとともに、その勢いで回転清掃体
室125内の回転清掃体104が回転されるから、清掃
ブレード104aの下端部が吸気口126に近接して対
向している被掃除面Cにこれを叩くように接触して、絨
毯等の被掃除面Cのごみがかき出される。同時に、以上
のようにして吸気口126に戻された排気は、主部内吸
気風路106の吸込み開口135を入口とする既述の吸
気経路により回収され循環される。このような空気の循
環により、前記のように被掃除面Cからかき出された塵
埃等も同時に吸気経路に回収される。なお、吸込み口体
101を還流する空気の流れは図9中実線矢印に示され
ている。
【0051】このように排気を外部に排出しないで循環
させるため、排気による外部への塵埃等の吹き飛ばしが
発生しない点で優れている。又、排気に乗って伝播する
電動送風機31の動作音、具体的には送風ファン42に
よる風切り音の外部への放出が極めて少ないので、使用
時の騒音を大幅に低減できる。そのために、この電気掃
除機は病院や夜間等における静粛な条件下での使用に適
する。
【0052】更に、前記のように吸気口126に戻され
る排気のエネルギーを利用して回転清掃体104を回転
させて積極的に被掃除面Cの塵埃を回転清掃体室125
内にかき出して、それを回収される空気によって吸気口
126から吸い込むから、集塵性能を向上できる点でも
優れている。又、被掃除面Cに吸込み口体101が吸い
付けられることが少なく、軽く吸込み口体101を移動
させ得る点でも優れている。
【0053】前記掃除中においては冷却ファン43も同
時に回転されるため、その回転により掃除機本体21外
から冷却風取込み口64を通って外気が吸い込まれ、こ
の外気は、電動機フレーム53内のステータ54及び電
機子55等を空冷しながら電動機フレーム53の内部を
流通して冷却用排気口66から排出された後、導管67
から吸込み間隙68を通って電動送風機31に吸い込ま
れる。以上の空気の流れは図5中点線矢印で示す。
【0054】前記のような外気の吸い込みにおいて、フ
ィルタ85内に溜まっている塵埃の量が少なく、フィル
タ85での風路抵抗が少ない場合には、冷却用弁48は
導管67の先端開口を塞いだ状態にあり、よって、冷却
用弁48の小孔48aを通る微量の冷却用外気が電動送
風機31に吸い込まれる。このような状態では主として
集塵室33を通って電動送風機31に吸い込まれる空気
により冷却ファン43が冷却され、電動機フレーム53
内を流れる冷却用外気により電動機部41が冷却され
る。
【0055】そして、フィルタ85内の塵埃の量が増え
るに伴いフィルタ85での風路抵抗が増大して、集塵室
33内の負圧が高くなった場合には、吸込み間隙68の
負圧も同時に高くなるから、冷却用弁48が図5中2点
鎖線に示すように導管67の先端を開く位置に動かされ
る。そのため、前記冷却用外気が多量に電動送風機31
に吸い込まれ、この外気導入によって主として電動送風
機31の電動機部41及び送風ファン42が冷却され
る。以上のようにフィルタ85内の塵埃の溜り具合によ
って冷却用外気の導入量が制御されるので、フィルタ8
5内の塵埃量に拘らず電動送風機31の温度上昇を抑制
できる。
【0056】既述の掃除動作において、吸気口126に
還流する空気を吸気口126側に向けて吹出す噴気口1
32は、下向きではなく図9等に示されるように後方を
向いて開口されているので、そこから清掃ブレード10
4aに向けて吹出される空気は、被掃除面Cと対向する
吸込み口体主部103の底壁122aの内面に沿って被
掃除面Cと略平行となるように水平方向に吹出される。
言い換えれば、被掃除面Cに沿うように吹出される。そ
して、清掃ブレード104aを経て吸込み開口135に
吸込まれる。
【0057】このような吸気口126のまわりでの空気
の流動によれば、この空気が被掃除面Cに交差するよう
に衝突して乱流を発生することを防止できるから、被掃
除面Cと前記底壁122aとの間の隙間から循環する空
気の一部が外部に向って漏れることを抑制できる。
【0058】しかも、憤気口132から吹出される空気
の一部はその吹出し方向において吸気口126を通って
被掃除面Cと吸込み口体101の底壁122aとの間の
隙間から外部に漏れようとするが、吹出し方向下流側の
後側底壁部122abの幅Aは吹出し方向上流側の前側
底壁部122afの幅Bよりも遥かに大きいから、この
後側底壁部122abと被掃除面Cとの隙間での空気抵
抗を前記大きな幅Aに比例して大きくできる。そのた
め、この大きな空気抵抗により前記隙間から外部への空
気の漏れをより少なくなるように抑制できる。
【0059】更に、既述のように前記憤気口132は被
掃除面Cに沿うように例えば吸込み開口135に向けて
突出しているから、この憤気口132から吹出される空
気の指向性が高められ、吸気口126を通り抜けようと
する風をより少なくできる。しかも、既述のように吸込
み開口135の少なくとも下部と憤気口132とが略同
じ高さであるから、憤気口132から吹出された空気を
吸込み開口135に向けて直進するように流動させて、
前記底壁122aと被掃除面Cとの間からの空気の漏れ
をより少なくできる。しかも、前記のように吸気口12
6を通り抜ける風が極めて少ないことに伴い、清掃ブレ
ード104aに吹き当てられる風量をより多く確保でき
るので、憤気口132から吹出される空気によって回転
清掃体104を回転させる力(トルク)をより大きくす
ることができる。したがって、被掃除面C内の塵埃のか
き出し能力を向上できる。
【0060】ところで、前記のように空気を循環させな
がら掃除をする際において、吸込み口体101は押し引
きされながら被掃除面Cに沿って前後方向に移動され
る。この移動において吸込み口体101が押し動かされ
て前進する場合に、吸気口126より前側に配置された
シールローラ141は、その下端部を被掃除面Cに接し
て吸込み口体101が前進することに伴い前回りに回転
される。この回転により、シールローラ141は、被掃
除面C上の小さな塵埃(砂等も含む)を押し動かすこと
なく、この塵埃を容易に乗り越えるから、シールローラ
141が前記塵埃を前方へ押し動かすことを防止できる
とともに、前記塵埃を吸気口126から吸込むのにシー
ルローラ141が邪魔となることはない。
【0061】そして、既述のように回転するシールロー
ラ141は、被掃除面Cと接触しているから、被掃除面
Cと吸込み口体101の底壁122aとの間の隙間のう
ち吸込み口体101の移動方向前側に位置される防風壁
として、シールローラ141を利用することができる。
そのため、吸気口126を通った循環空気の一部が、前
記隙間を通って吸込み口体101の移動方向前側へ漏れ
出すことを、シールローラ141の存在によって防止で
き、押し動かされる吸込み口体101の前方には循環空
気の一部が吹出されることがない。したがって、押し動
かされる吸込み口体101の前方位置に有る被掃除面C
上の軽い塵埃が吹き飛ばされることが防止されるととも
に、この塵埃をシールローラ141が既述のように乗り
越えるから、吸込み口体101の移動に伴いその移動方
向前方に位置される塵埃を確実に吸込むことができる。
【0062】しかも、シールローラ141の外周には交
互に凸条142と凹条143とが形成されているため、
シールローラ141が被掃除面C上の小さな塵埃を乗り
越える際に、この塵埃に乗り上げることが少ない。した
がって、小さな塵埃に相当して、被掃除面Cとシールロ
ーラ141との間に僅かな隙間が形成されることも防止
され、シールローラ141の防風壁としての機能をより
全うさせ易いから、吸込み口体101の移動に伴いその
移動方向前方に位置される塵埃を吹き飛ばさずに確実に
吸込んで掃除することができる。
【0063】更に、シールローラ141は前記塵埃を凹
条143に収めながら回転するので、塵埃を容易に乗り
越えて回転できる。加えて、シールローラ141は、被
掃除面Cに対して凸条142を接しながら回転するの
で、被掃除面Cのグリップ力が大きく、より容易に回転
できる。したがって、シールローラ141が被掃除面C
をスリップしながら吸込み口体101が押し動かされる
ことが確実に防止されるに伴い、シールローラ141が
塵埃を前方へ押し動かすことを確実に防止できる。
【0064】又、吸込み口体101の吸気口126より
後側の後側底壁部122abにはシールローラ141は
取付けられていないが、後側部分は吸気口126からの
吸込みで既に掃除されているので、後方へ循環空気の一
部が漏れても、吸引仕切れずに残った僅かな塵埃が吹き
飛ばされだけであるので、さほど問題とはならない。
【0065】なお、本発明は前記第1の実施の形態に示
したアップライト型の電気掃除機だけに適用を限られる
ものではなく、キャニスタ型、及びその他各種形式の電
気掃除機にも適用できる。したがって、吸込み口体10
1は、本体外吸気風路と本体外排気風路とを有する延長
管等の中継管や通気ホースを介して掃除機本体21に接
続される吸込み口体101であっても良い。
【0066】又、本発明において、シールローラ141
は吸気口126の前側だけではなく後側に設けてもよ
い。このようにシールローラ141を吸気口126の幅
方向両側に設けて実施する場合には、空気も漏れによる
被掃除面上の塵埃の吹き飛ばしをより少なくできる点で
優れている。
【0067】更に、シールローラ141がその外周に周
方向に沿って凸条142と凹条143とを交互に有する
場合、このローラ141の全長にわたって延びる各凸条
142および凹条143とはスパイラル状にねじって設
けてもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0069】請求項3に記載の発明に係る空気循環式の
電気掃除機、及びこの掃除機が備える請求項1の発明に
係る電気掃除機用吸込み口体によれば、吸気口を通った
循環空気の一部が、被掃除面と吸込み口体との間の隙間
から吸込み口体の移動方向前側へ漏れること防止する回
転可能なシールローラを設けて、吸込み口体の移動方向
前側の塵埃が吹き飛ばされることを防止するとともに、
シールローラで被掃除面上の小さな塵埃を押し動かすこ
とを防止したから、被掃除面上の塵埃を容易かつ確実に
吸気口から吸込むことができ、したがって、被掃除面上
の塵埃の吸込み性能を向上することができる。
【0070】請求項1の発明に従属する請求項2に記載
の発明によれば、シールローラの外周に設けた凸条と凹
条とによって、シールローラの防風壁としての機能をよ
り全うし易くできるとともにシールローラをより容易に
回転させることができるので、シールローラが被掃除面
をスリップして被掃除面上の小さな塵埃を押し動かすこ
とを確実に防止して、被掃除面上の塵埃の吸込み性能を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吸込み口体を
備えた空気循環式アップライト型電気掃除機全体の構成
を示す平面図。
【図2】図1に示された電気掃除機全体の構成を示す裏
面図。
【図3】図1に示された電気掃除機をその上ケースを取
外した状態で一部切欠して示す平面図。
【図4】図1に示された電気掃除機全体の構成を示す縦
断側面図。
【図5】図1に示された電気掃除機が備える電動送風機
の構成を示す断面図。
【図6】第1の実施の形態に係る吸込み口体の構成を一
部切り欠いて示す斜視図。
【図7】図6に示された吸込み口体が備える主部上ボデ
ィの構成を示す下面図。
【図8】図6に示された吸込み口体が備える主部下ボデ
ィの構成を示す平面図。
【図9】図6に示された吸込み口体の構成を示す断面
図。
【図10】図6に示された吸込み口体が備える吸込み口
体主部の構成を下面側から見て示す斜視図。
【符号の説明】
21…掃除機本体、 31…電動送風機、 85…フィルタ、 86…フィルタ、 101…吸込み口体、 122a…吸込み口体の底壁、 126…吸気口、 141…シールローラ、 142…凸条、 143…凹条、 C…被掃除面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体内の電動送風機の動作により吸
    い込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前記
    フィルタを通過して前記電動送風機から排出される空気
    を回収し循環させながら掃除をする電気掃除機に備えら
    れ、被掃除面に沿って移動されるとともに、前記被掃除
    面と対向する吸気口を有し、この吸気口を通して前記空
    気の吸込みを行なう吸込み口体において、 前記移動の方向と直交する方向に延びるとともに前記被
    掃除面と接して回転可能なシールローラを、前記吸気口
    の前側又は後側のうち少なくとも前側に配置しかつ略全
    幅にわたって取付けたことを特徴とする電気掃除機用吸
    込み口体。
  2. 【請求項2】前記シールローラの外周にその軸方向に沿
    うように連続して延びる複数の凸条及び凹条を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸込み口
    体。
  3. 【請求項3】被掃除面に沿って移動されるとともに前記
    被掃除面と対向する吸気口を有した吸込み口体を備え、
    掃除機本体内の電動送風機の動作により前記吸気口から
    吸い込まれる空気をフィルタに通して塵埃を捕捉し、前
    記フィルタを通過して前記電動送風機から排出される空
    気を前記吸気口に戻し、この戻された空気を回収し循環
    させながら掃除をする電気掃除機において、 前記吸込み口体に、その幅方向に略全幅にわたって延び
    るとともに前記被掃除面と接して回転可能なシールロー
    ラを、前記吸気口の前側又は後側のうち少なくとも前側
    に配置して取付けたことを特徴とする電気掃除機。
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