JP2017217546A - 電気掃除機 - Google Patents

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Ryoji Kawai
良二 河井
田島 泰治
Taiji Tajima
泰治 田島
林 正二
Shoji Hayashi
正二 林
剛一 長田
Koichi Osada
剛一 長田
将 矢野
Masaru Yano
将 矢野
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Yasuhiro Yonekawa
泰弘 米川
貴弘 中居
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貴弘 中居
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Abstract

【課題】吸口体の上部から床面に向けて気流を放出して、効率(吸込仕事率)の低下を抑えて、集塵効率を向上させることができる吸口体およびそれを用いた電気掃除機を提供する。
【解決手段】下面に開口部が形成された吸口本体12と、吸口本体12の下面の前方向の気密を保持する第一の気密保持手段と、吸口本体12の下面の後方向の気密を保持する第二の気密保持手段と、を有し、第一の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第一回転清掃体20と、第一回転清掃体20の後方の前方隔壁63と、を有し、第二の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第二回転清掃体30と、第二回転清掃体30の前方のブレード60と、を有し、第一の気密保持手段と第二の気密保持手段の間に、外気を吹き出すノズル開口71が形成された。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電気掃除機に関する。
気流を床面に向けて放出する吸口体としては、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の吸口体が知られている。
特許文献1には、ファンモータ後流の気流を還流し、床面に向けて放出する吸口体が記載されている。
また、特許文献2には、吸口体の上部から吸口体の下面に設けた溝部に貫通するスリットを備えており、掃除機本体を接続して吸引すると、吸口体内が負圧になることにより、スリットを介して流入する外気が床面へと吹きつけられ、床面の塵埃を舞い上げ吸引できると記載されている。
特開平9−98913号公報 特開昭54−6359号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸口体の構成では、ファンモータ後流の気流を還流して床面に放出させるために、吸口体とファンモータが配設される掃除機本体の間に、吸引配管(吸引経路)だけでなく還流配管(還流経路)を設ける必要がある。従って、気流が流れる流路の全長が長くなるため、流動損失が大きく、効率(吸込仕事率)が低くなる恐れがある。
また、特許文献2に記載の吸口体の構成では、上部からスリットを介して気流は流入するものの、吸口体本体の下面の前後方向はブラシであるため、床面の塵埃を舞い上げて吸引する集塵効率向上の作用を十分得ることができない恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、効率(吸込仕事率)の低下を防げ、集塵効率を向上させることができる吸口体を用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、下面に開口部が形成された吸口本体と、前記吸口本体の下面の前方向の気密を保持する第一の気密保持手段と、前記吸口本体の下面の後方向の気密を保持する第二の気密保持手段と、を有し、前記第一の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第一回転清掃体と、該第一回転清掃体の後方の前方隔壁と、を有し、前記第二の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第二回転清掃体と、該第二回転清掃体の前方のブレードと、を有し、前記第一の気密保持手段と前記第二の気密保持手段の間に、外気を吹き出すノズル開口が形成された。
本発明によれば、効率(吸込仕事率)の低下を抑えつつ、集塵効率を向上させることができる吸口体を用いた電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電気掃除機の全体を示す外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る吸口体の上面図である。 本発明の実施形態に係る吸口体の下面図である。 本発明の実施形態に係る吸口体の上ケースを外した状態を示す上面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係る吸口体内の流路構成を示す模式図である。 本発明の第二の実施形態に係る吸口体の下面図である。 図9のA−A断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る吸口体の上ケースを外した状態を示す上面図である。 図9のB−B断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る吸口体内の流路構成を示す模式図である。 本発明の第三の実施形態に係る断面図である。 図14のA−A断面における要部拡大断面図である。 図7と対比する比較例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態例について適宜図面を参照して説明するが、同一機能部品については、同一符号を付すことで重複説明を省略する。
以下、本発明に係る第一の実施形態例について図1〜図8及び図16を参照しながら説明する。
図1は本発明の第一の実施形態例に係る電気掃除機の外観図である。電気掃除機1は、掃除機本体2と、ホース部3と接続し手元操作スイッチSW等が設けられた操作管4と、伸縮自在に設けられた延長管5と、吸口体6とで構成されている。
掃除機本体2は、吸引力発生手段としての電動送風機2a、この電動送風機2aの吸引力で集塵した塵埃を収容する集塵部2bなどを備えている。尚、本実施形態例では、いわゆるサイクロン式の電気掃除機を例に挙げて説明するが、吸引力発生手段を備えた他の形態の電気掃除機(例えば、紙パック式の電気掃除機)に適用してもよい。
ホース部3の一端は、掃除機本体2の集塵部2bと連通するように掃除機本体2の接続口2cに接続されている。また、ホース部3の他端は、操作管4の一端に接続されている。
操作管4は、手元操作スイッチSWなどを備えたハンドル4a、掃除機本体2から給電される図示しない給電端子などを備えている。この給電端子には、延長管5の一端に設けられる図示しない通電端子が接続される。
操作管4の手元操作スイッチSWを操作することによって、電動送風機2aの運転と停止や強中弱の切り替え、吸口体6に設けられたモータ40(図4参照)の運転と停止が可能となっている。
延長管5は、外管5aと内管5bとを備え、外管5aの他端部に内管5bの一端部が挿入されて外管5aと内管5bとの内側に設けられた図示しない通風路が連通するように連結されて、伸縮自在に構成されている。尚、図1は、延長管5が最短の状態を図示している。
図2は、本実施形態例の吸口体の上面図である。図2に示すように、吸口体6は、上面視において略T字形状を呈する吸口ケース10と、吸口ケース10に連結される吸口継手13とを備えている。
吸口ケース10は、上面視において、左右方向(幅方向)に細長く形成された吸口本体11と、吸口本体11の左右方向の中央部に吸口継手13と連結される連結部12とを備えている。連結部12には、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路R(図3参照)が形成されている。
吸口本体11には、前端面から左右側面にかけてバンパ66が設けられている。バンパ66は、ゴムやエラストマー等の弾性材料から形成されており、使用時に吸口本体11内の気密を保持する気密保持手段として作用するとともに、電気掃除機1(図1参照)の使用時に吸口本体11が家具等に衝突した際に、当該家具等への傷付き防止と吸口本体11への衝撃を吸収する緩衝材の役割を果たしている。
吸口継手13は、連結部12に対して回動自在に連結される第一連結部14と、この第一連結部14に対して回動自在に連結される第二連結部15とを備えている。
第一連結部14は、図2の上面視において略半トラック形状を呈し、連結部12と連結される円筒形状の軸14aを有している。この軸14aは、軸方向が吸口本体11の左右方向であって、軸14aの両端部が連結部12に形成された軸受部12g(図4参照)に支持されている。また、第一連結部14は、被掃除面(清掃面)M(図5参照)に対して略平行な状態から略垂直な状態まで(上下方向に)回動可能となるように構成されている。すなわち、第一連結部14を吸口ケース10に対して軸14aを支点として回動させることによって、延長管5(図1参照)を被掃除面M(図5参照)に略平行な状態と略垂直な状態との間において回動させることができる。
第二連結部15は、第一連結部14に対して吸口本体11の左右方向に(図2の紙面時計回り方向および反時計回り方向に)回動可能となるように構成されている。これにより、例えば、延長管5を被掃除面Mに対して略垂直にした状態から、延長管5を被掃除面Mに略平行な状態に向けて倒すことができる。
また、第二連結部15には、給電が行われる給電端子15aが設けられている。尚、本実施形態例の電気掃除機1(図1参照)では、吸口体6に給電する電力を、掃除機本体2からホース部3、操作管4、延長管5を通じて供給するように構成している。
このような吸口継手13は、例えば延長管5(図1参照)を被掃除面Mに対して略垂直とした状態において、その延長管5を左右方向に倒して、操作管4(グリップ4a)を左右方向のいずれかにねじることで、吸口本体11を左右方向のいずれかに略90度回転させ、吸口本体11の左右方向を移動方向にした掃除が可能である。従って、壁際に沿って吸口体6を移動させて掃除したり、狭い隙間に吸口体6を挿入したりして掃除することが可能になる。
図3は、本実施形態例の吸口体の下面図である。図3に示すように、吸口体6は、気密保持作用とともに、ゴミの搬送作用を有する第一回転清掃体20と、第二回転清掃体30を備えている。吸口ケース10(吸口本体11)には、下面(清掃面に対峙する面)に開口部を有するブラシ室Qと、同じく下面に開口部を有する気密室Pとが形成されている。
第一回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向に沿って前後方向の前側に配置され、ブラシ室Q内に回転可能に支持されている。また、第一回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向(第一回転清掃体20の軸方向)の一端側から他端側まで連続して設けられており、モータ40(図4参照)によって駆動される(詳細は後述)。モータ40は、操作管4(図1参照)の手元操作スイッチSWによって、「運転」と「停止」を選択でき、「運転」が選択された場合には、第一回転清掃体20がモータ40によって駆動され、気密保持作用、ゴミの搬送作用に加えて、操作力軽減作用、清掃面の塵埃掻き上げ作用、磨き(拭き)作用などが得られる。
第一回転清掃体20は、硬さが異なるブラシ等複数種類のブラシ20a、20b、20cを備え、各ブラシ20a、20b、20cがらせん状に配設されている。尚、本実施形態では、3種類のブラシ20a、20b、20cを配設した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、2種類以下、あるいは、4種類以上であってもよい。また、例えば、らせん状に配置されたブラシ間にゴムなどの弾性材料からなるブレード部材を配置したり、ブラシ間あるいはブラシの代わりに刷毛体を配置する構成としてもよい。さらに、本実施形態例の吸口体では、各ブラシをらせん状に配設することで操作性を向上させているが、本発明の目的や本発明が奏する作用効果を阻害しない範囲であれば、各ブラシを直線状に配設する等、他の形態に適宜変更することができる。
第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の直径よりも小径で、刷毛体により覆われており、第一回転清掃体20に対して後方且つ平行に配置されている。また、第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の軸方向(吸口本体11の左右方向)の一端側から他端側にかけて連続して設けられている。
また、第二回転清掃体30は、第一回転清掃体20の回転軸21と平行な軸部30a(軸)を有し、軸部30aが吸口ケース10(吸口本体11)に回転可能に支持されている。尚、第二回転清掃体30は、モータ40によって駆動されるものではなく、吸口体6を後方に移動させたときの被掃除面M(図5参照)との摩擦力によって回転するように構成されたものである。このように、第二回転清掃体30は、軸部30aを介して吸口本体11に支持されるものであるので、第二回転清掃体30の構成を簡略化することができる。尚、吸口体6を前方に移動させた場合には、図示しない回転規制手段により、第二回転清掃体30は回転しないようにしているので、吸口体6の前方から取り込まれた塵埃が気密室Pで集塵されずに第二回転清掃体30を通過して後方に飛び出すことは阻止される。
以上の第一回転清掃体20及び第二回転清掃体30は何れも可撓性を有するブラシ材、刷毛体により覆われているので、比較的大きいゴミ(米粒など)が第一回転清掃体20及び第二回転清掃体30に到達した場合であっても、回転動作により気密室P内に向けて搬送することが可能となる。
吸口体6は、吸口ケース10の連結部12の下面に、第一回転清掃体駆動スイッチ16、車輪17、軸受押え部材31、32を備えている。
ブラシ駆動スイッチ16は、吸口体6の下面が被掃除面M(清掃面)に接触しているか否かを検出するスイッチであり、車輪16aとともに構成されている。この車輪16aは、ばね等の付勢手段によって常に吸口ケース10(連結部12)の下面から一部が突出するように設けられている。そして、車輪16aが吸口ケース10から飛び出して被掃除面Mと接触していないと検出されたときには、回路基板50(制御基板)(図4参照)の制御によってモータ40(図4参照)の駆動が停止され、第一回転清掃体20の回転が停止する。また、車輪16aが押し込まれて被掃除面Mと接触していると検出されたときには、回路基板50の制御によってモータ40が駆動され、第一回転清掃体20が回転する。
車輪17は、操作管4で操作される前後動や回転操作の応力を受けて吸口体6の底面を被掃除面M(清掃面)(図5参照)に密着させ、これにより吸口体6の操作性能を向上する役割を有している。
軸受押え部材31は、第一回転清掃体20の回転軸および第二回転清掃体30の軸部30aの一端を支持するものであり、吸口ケース10にねじを用いて固定されている。
軸受押え部材32は、第一回転清掃体20の回転軸および第二回転清掃体30の軸部30aの他端を支持するものであり、取り外し可能となるように吸口ケース10にロック機構(図示せず)を用いて固定されている。
軸受押え部材31、32の下面には、側方からの気流の流入を抑制する気密保持部材として刷毛体81、82が配設されている。
吸口体6の気密室Pには、図3中に矢印で示すように前方、後方、及び、側方(左右)から気流が流入する。具体的には前方からは、バンパ66の下方の隙間を抜けた流れが、第一回転清掃体20、前方隔壁63の下方の隙間を経て気密室Pに流入する。後方からは、第二回転清掃体30の下方を通過後、ブレード60(図5参照)が配設されていない中央付近に向けて流れが形成され、気密室Pに流入する。また、一部の流れはブレード60と被掃除面Mの隙間を抜けて気密室Pに流入する。側方については、刷毛体81と82の間の隙間から気流が気密室Pに流入する。
尚、気密室Pは第一回転清掃体20の後方で、第一回転清掃体20の横幅L2より長い開口幅L3を有している。これにより、気密室P内に生じる負圧によって、特に吸口体6の両端付近の集塵効率を向上できる。
また、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路Rの前方投影領域D1の範囲内には、外気を気密室P内に吹き出すノズル開口71aが備えられている(詳細は後述)。
図4は、本実施形態例の吸口体の吸口ケース10の上側部分を取り外した状態の上面図である。図4に示すように、吸口体6は、第一回転清掃体20(図3参照)および第二回転清掃体30(図3参照)の上方に、第一回転清掃体20を駆動するモータ40およびモータ40を制御する回路基板50が収納されるモータ収納室Sが備えられている。
モータ40は、吸口本体11の左右方向の一端側に取り付けられている。また、モータ40は、その出力軸が吸口本体11の左右方向と平行に配置されている。また、モータ40の出力軸は、左右方向の一端側に向けて延び、吸口本体11内の一端部(図示右側の端部)において、歯付きベルト41を介して第一回転清掃体20と連結されている。
回路基板50は、吸口本体11の左右方向でモータ40とは反対側に取り付けられている。また、回路基板50は、長辺が左右方向に沿って配置された長方形状の基板を有し、実装面が鉛直方向上向きの状態で吸口本体11内に配置されている。尚、実装面は、必ずしも鉛直方向上向きに限定されず、水平方向に対して傾斜してもよく、前後方向を向くように(縦向きに)してもよい。
図4中に矢印で示すように、モータ収納室S内には外気(大気圧)と、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路R内の圧力(負圧)との間の差圧により気流が形成される。具体的には、吸口本体11の前方の左右2箇所の吸引口91から外気が流入し、図4中に図示しないフィルター部を経て、モータ40部を流れ、吸口継手13の第一連結部14に設けられた開口14bから流路R内に流入する。この気流によりモータ40の駆動に伴う発熱が良好に冷却される。尚、本実施形態例の吸口体6では、モータ収納室S内にはモータ40とともに回路基板50も備えられているが、回路基板50の発熱は比較的小さいため、気流を回路基板50側に誘導する流路構造を有していない。回路基板50の発熱(温度上昇)が大きい場合には、回路基板50側にも気流を導き、モータ40とともに回路基板50も冷却する構造としてもよい。
図5は図2におけるB−B断面図である。図5に示すように、ブラシ室Qと気密室Pは、前方隔壁63により隔てられ、第二回転清掃体30と気密室Pは、後方隔壁64により隔てられ、第二回転清掃体30の前方には、後方隔壁64より下方に突出した可撓性を有するブレード60が配設されている。
図5中に矢印で示すように、被掃除面M近傍には前方と後方から流入する気流が生じるが、前方からの気流に対しては、バンパ66、第一回転清掃体20、及び、前方隔壁63が気密室Pへの流入を制限するように作用し、後方からの気流に対しては、第二回転清掃体30、及び、ブレード60が気密室Pへの流入を制限するように作用する。これらの被掃除面M近傍に生じる気流に対して、気密室Pへの流入を制限するように作用する構成を気密保持手段と称する。特に、前方から気密室Pへの気流の流入を制限するように作用するバンパ66、第一回転清掃体20、及び前方隔壁63の内の一つ又は複数を、第一の気密保持手段と称し、後方から気密室Pへの気流の流入を制限するように作用する第二回転清掃体30、及びブレード60の内の一つ又は複数を、第二の気密保持手段と称する。尚、気密保持手段の作用の有無は、対象とする構成部材の有無で気密室P内の圧力(静圧)を比較することで確認できる。具体的には、対象とする構成部材を取り外した場合に負圧が低下(静圧は上昇)すれば、当該構成部材は気密保持手段として作用していることになる。また、側方には気密保持手段として刷毛体81、82(図3参照)が備えられており、側方からの気流の流入は、刷毛体81と82の間に形成される隙間に制限される。
以上のように、気密室Pの前方には、バンパ66、第一回転清掃体20、前方隔壁63を、気密室Pの後方には、第二回転清掃体30とブレード60を、気密室Pの側方には刷毛体64、65を気密保持手段として配設することで、気密室Pの負圧を大きくしている。具体的には、本実施形態例の吸口体6の気密室P内は、吸込仕事率が420W(JIS C 9108に基づく測定)の電気掃除機に接続した場合、最低静圧約−1200Pa(ゲージ圧)、平均静圧約−1000Pa(ゲージ圧)が得られた。
尚図5中に示す前方隔壁63の下端63aは、第一回転清掃体20が回転した際にブラシ20a、20b、20cに弱く接触するようにしている。これにより髪の毛などが第一回転清掃体20に巻きつき難くしている。
図6は、図2におけるA−A断面図である。図6に示すようにブラシ室Qの後方には、気密室P内に気流を放出させるノズル71が備えられており、ノズル開口71aは下方(被掃除面M)に向けて開口している。気密室P内(負圧)と外気(大気圧)との差圧により、吸気口70、フィルター部80、空間Tを経てノズル71に気流が流れ込み、ノズル開口71aから被掃除面Mに向けて気流が放出される。尚、吸気口70の上辺は、フィルター部80の上部に取り付けられる取り外し可能なカバー体95の前縁95aにより形成されている。カバー体95は、フィルター部80の開口の上方投影領域を完全に覆うように配設されている。これにより、上方から水などの液体がかかった場合であっても、フィルター部80、空間Tやノズル71に液体が侵入し難くしている。また、カバー体95を取り外し可能なので、フィルター部の清掃時にカバー体95を取り外すことで清掃が容易になる。
尚、ノズル71は前方隔壁63(図5参照)と一体に形成されているため、前方隔壁63の剛性を増す効果も有しており、静圧差による前方隔壁63の変形を抑制している。
このように本実施形態例の吸口体6では、吸口体6の上部の吸気口70から外気を取り入れて、ノズル71を介して被掃除面Mに放出するので、掃除機本体からの還流を吸口体6内に放出する方式のように長い還流配管を必要としないため、効率(吸込仕事率)の低下を防ぐことができる。なお、本実施形態においては、吸気口70を吸口体6の上部に設けるとしたが、この限りでない。吸気口70は、吸口体6の外部から吸口体6の内部に外気を取り入れるためのものであり、位置については特に規定しない。ただし、本実施形態のように吸気口70を吸口本体11の上部かつ略中央部に位置することで、吸気口70からノズル開口71aまでの距離を短くすることができるという効果を奏する。
また、一般にノズル体から吹き出される気流(噴流)は、吹き出し口近傍には吹き出し流速が維持されるコア領域が形成され、さらに吹き出し口から遠ざかると拡散して流速が低下する。従って、吹き出された気流を被掃除面M上の塵埃に十分作用させるためには、ノズル開口71aと被掃除面Mとの距離がコア領域、あるいは、比較的拡散が小さく高速を維持している領域内となるようにすることが望ましい。具体的にはノズル開口71aの開口幅(短軸長さ)L5と、ノズル開口71aから被掃除面Mとの距離L6の関係をL6<3×L5を満足させることが望ましい。本実施形態例の吸口体6では、ノズル開口71aの開口幅(短軸長さ)L5は2mm、ノズル開口71aから被掃除面Mとの距離L6は3mmであり、L6<3×L5を満足するようにしている。
尚、図6に示す通り吸気口70は前方に向けて開口しているが、これにより、後方で操作する使用者に届く騒音レベルを軽減することができる。
図7は、図2におけるC−C断面図である。図7に示すように本実施形態例の吸口体6は吸口本体11と吸口継手13(図2参照)とを連通させる流路Rの前方投影領域D1内にノズル開口71aを配設している。図7に示す被掃除面Mには、吸口体6の気密室Pと略平行な溝(目地)M1がある。吸口体6を操作して図7に示すように気密室Pと略平行な溝(目地)M1の上方に到達した場合の気流を、図16に示す比較例と対比させながら説明する。
図16は、被掃除面に向けて気流を吹き付ける手段を備えていない比較例を示す吸口体断面図である。図16に示すように、気流を吹き付ける手段を備えていない場合は、気密室Pと略平行な溝(目地)M1内に形成される主要な流れは、側方から流入する流れに限られ、中央部の流路Rの吸引作用によって吸い上げられるので、流路Rの前方投影領域D1内の溝M1内には十分な流れは形成されない。溝M1内の塵埃は気流が作用する場所から順次除去されるので、図16に示す吸口体6’では側方の領域D2近傍から塵埃が除去され、中央の領域D1内に含まれる溝M1内の塵埃が除去されるまでには長時間を要する、または、十分な除去に至らない恐れが生じる。
一方で、本実施形態例の吸口体6では、図7中に矢印で示すように気密室Pの側方から流入する気流と、上方から外気を取り込んでノズル71を介して被清掃面Mの溝M1内に吹き付ける気流が溝M1内の塵埃に作用する。従って、溝M1内の塵埃は領域D2だけでなく、除去され難かった領域D1内に含まれる部分からも除去される。以上のように、ノズル71の開口71aを、吸口本体11と吸口継手13とを連通させる流路Rの前方投影領域に配設することで集塵効率が向上する。尚、本実施形態例の吸口体6においては、領域D1内にノズル開口71aの全体が含まれているが、必ずしも全体が含まれている必要はなく、ノズル開口71aの一部が流路Rの前方投影領域内に含まれるようにしてもよい。
図8は、以上で説明した吸口体内を流れる気流の経路を模式的に表した図である。図8に示すように、外気(大気圧)は、吸気口70(開口面積A_70)から吸引され、フィルター部80(前面面積A_80(以下開口面積と呼ぶ))を通過して、フィルター部80の下流の空間T(圧力(静圧)P_T)に流入する。さらに、空間Tから、ノズル71を介してノズル開口71a(開口面積A_71a)から気密室P(圧力(静圧)P_P)に放出される。一方、吸引口91から吸引された外気は、モータ収納室Sに流入し、フィルター部85を通過した後にモータ40を冷却し(モータ40駆動時)、吸口継手13の第一連結部14に設けられた開口14b(図4参照)から流路R内に流入する。ここで、吸気口70からノズル開口71aに至る流路の各部(吸気口70、フィルター部80、ノズル開口71a)の開口面積(A_70、A_80、A_71a)の大きさの関係は、A_70>A_71a、A_80>A_71aを満足するようにしている。具体的には本実施形態例の吸口体6では、A_70=260mm、A_80=245mm、A_71a=80mmとしている。なお吸気口70、フィルター部80、ノズル開口71aに関して、各部の開口が複数となる場合は、その総和に対して上述の関係を満足するようにすればよい。
ノズル開口71aから放出する気流を、被掃除面Mの塵埃に十分作用させるためには高速気流が必要となる。気流はノズル71の上流の空間Tの圧力P_Tと、気密室P内の圧力P_Pとの差圧によって誘起されるため、ノズル71の上流の空間Tの圧力P_Tはできるだけ高くすることが望ましい。すなわち、外気(大気圧)が吸気口70からフィルター部を介して空間Tに流れる際の圧力降下(大気圧−P_T)を小さく抑えて、空間Tと気密室P内の差圧(P_T−P_P)を大きくすることが有効となる。圧力降下の度合いは流路断面積(開口面積)に依存するので、本実施形態例の吸口体6ではA_70>A_71a、A_80>A_71aとして、ノズル71の上流と下流の差圧(空間Tと気密室P内の差圧(P_T−P_P))を大きくして高速気流を形成できるようにしている。
尚、外気を取り入れてノズル開口71aから吹き出すようにすると、吹き出した気流の量(流量)が増すほど気密室P内の圧力P_Pが上昇(負圧度が低下)する。前述のとおりノズル開口71aから吹き出す気流は、ノズル71の上流の空間Tの圧力P_Tと、気密室P内の圧力P_Pの差(差圧)によって誘起されるため、気密室P内の圧力P_Pが上昇(負圧度が低下)すると、差圧(P_T−P_P)が小さくなり、吹き出し流速が低下する。従って、ノズル開口71aの開口面積A_71aが過大だと、被掃除面Mの塵埃に十分作用させるための高い流速の気流が得られなくなる。このような場合には、ノズル開口71aの一部を閉塞させて開口面積A_71aを調整することにより、気密室P内の負圧を大きくして、差圧(P_T−P_P)が大きくなるようにすればよい。具体的には差圧(P_T−P_P)が380Pa以上とすることが望ましい。
また、ノズル開口71aの一部を閉塞させる際に、ノズル開口71aの短軸長さL3(図6参照)の縮小が伴う場合は、ノズル開口71aと被掃除面Mとの距離L4(図6参照)をL6<3×L5を満足させることが望ましい。尚、外気を取り入れてノズル開口71aから吹き出すことによって気密室P内の圧力P_Pは外気を取り入れない場合に比べて上昇(負圧度が低下)するが、これにより吸口体が被掃除面Mに吸着する力が緩和されるので、操作性は向上する。
前述のとおり、ノズル開口71aから吹き出す気流の流速は、ノズル71の上流の空間Tの圧力P_Tと、気密室P内の圧力P_Pの差圧(P_T−P_P)により定まるが、気密室P内の圧力P_Pが十分低くない(負圧度が高くない)場合、外気を取り入れてノズル開口71aから放出しても、被掃除面Mの塵埃に作用せずに転向して流路Rに向かう流れとなってしまう。従って、気密室Pの気密を保持する気密保持手段が必要となる。
一般に気密を保持するには、吸口体内に気流を取り込む開口、すなわち吸口体と被掃除面との間に生じる空隙を十分小さくすることが必要となる。例えば、特許文献2に記載の従来の吸口体では気密の保持に対する配慮がなされておらず、吸口体の前後に固定されたブラシ体が備えられているが(例えば特許文献2の図2参照)、空隙が多く気密保持手段として十分機能しない。また、吸口体の側方からの気流の流入に対する配慮はなされていない。
一方で、本実施形態例の吸口体6は、前方と後方にそれぞれ気密保持手段を備えて、気密室P内の圧力(負圧度)を確保して、ノズル開口71aから吹き出す気流の流速が十分高くなるようにしている。さらに気密室P内の側方にも気密保持手段を備えて、より気密室P内の負圧度を向上させている。
また、本実施形態例の吸口体6は、気密保持手段として第一回転清掃体20、第二回転清掃体30をそれぞれ備えている。例えば、特許文献1に記載のブラシ体の密度を上げて(空隙を減らして)、気密を保持しようとした場合、比較的大きいゴミ(例えば米粒等)がブラシ体を通過できないという不具合が生じ、集塵効率が低下する。一方、本実施形態例の吸口体6では、気密保持手段として前方に第一回転清掃体20と、後方に第二回転清掃体30を備えている。回転体では、被掃除面M上に比較的大きい米粒等のゴミが存在した場合であっても、回転動作によって気密室P内に搬送できるので、前方か後方の少なくとも一方に回転動作可能な気密保持手段を備えることで比較的大きいゴミの吸引と気密保持を両立することができる。本実施形態例の吸口体6では、前方と後方の両方に回転動作可能な回転清掃体20、30を備えているので、前後のどちらからでも比較的大きいゴミを吸引することができる。
さらに、本実施形態例の吸口体6は、気密室Pの前方の気密保持手段としてバンパ66、第一回転清掃体20、前方隔壁63を備えている。このバンパ66、第一回転清掃体20、前方隔壁63のうちの一つの気密保持手段により、気密室Pの前方の気密保持性能を高めることができる。なお、本実施形態のようにバンパ66、第一回転清掃体20、前方隔壁63という複数の気密保持手段を備えることで、より気密室Pの前方の気密保持性能を高めることができる。また、気密室Pの後方においても、第二回転清掃体30、ブレード60を備えている。この第二回転清掃体30、ブレード60のうちの一つの気密保持手段により、気密室Pの後方の気密保持性能を高めることができる。なお、本実施形態のように第二回転清掃体30、ブレード60という複数の気密保持手段で、より気密室Pの後方の気密保持性能を高めている。
尚、図5に示すように、前方隔壁63と後方隔壁64は、掃除面Mへの傷つけ防止のため、被掃除面Mと3mm離間させている。また、この気密室Pの左右に分かれる流路の流路断面積A1は、大きいほど気密室P内の左右方向の静圧差を小さくできるが、その分吸口本体11の前後幅L1(図2参照)が大きくなってしまい、使い勝手や操作性の悪化を伴う。そのため、この流路断面積A1は、第二連結部15の延長管5と接続する側の開口15aの断面積A2より小さく、断面積A2の2分の1(流路が左右に分かれるため)より大きいことが望ましい。
また、気密室Pの開口幅L4は、被掃除面M近傍から気密室P内に流入する流れの抵抗
になることを避けるとともに、比較的大きな塵埃も通過させるために、6mm以上が望ま
しい。また開口幅L4を大きくすると、吸口体と床面との吸着力が増して、操作抵抗が増
大するため、第一回転清掃体20の直径より小さいことが望ましい。
以下、本発明に係る第二の実施形態例について図9〜図12を参照しながら説明する。尚、以下で説明する構成以外は、第一の実施形態例の電動掃除機及び吸口体と同一であるため説明を省略する。
図9は、本実施形態例の吸口体の下面図である。図9に示すように本実施形態例の吸口体6は、気密室Pの幅方向に複数のノズル開口71aを備えている。
図10は、本実施形態例の吸口体の図9におけるA−A断面図である。図10に示すように、ブラシ室Qの後方には、気密室P内に気流を放出させるノズル71が備えられているが、ノズル下部71bは、ノズル開口71aに向けて順次流路が縮小されている。また、ノズル下部71bは弾性材料(例えばエラストマー)により形成されている。また、ノズル開口71aの開口幅(短軸長さ)L5は0.5mm、ノズル開口71aから被掃除面Mとの距離L6は1mmであり、L6<3×L5を満足するようにしている。このように開口幅(短軸長さ)L5を小さくすることで、一つあたりのノズル開口71aから放出される流量は小さく抑えられるので、図9に示すようにノズルをより広範に設置しても、外気の流入に伴う気密室P内の圧力P_Pの上昇(負圧度の低下)が小さく抑えられ、高流速の気流を被掃除面Mの広い範囲に作用させ集塵効率を高めることができる。また、ノズル開口71aの開口幅(短軸長さ)L5が0.5mmと小さいために、被掃除面Mとの距離L6も小さくすることが必要となるが、ノズル下部71bは弾性材料により形成しているため、被掃除面Mと接触することがあっても被掃除面Mを傷つけることを回避できる。
図11は、本実施形態例の吸口体の吸口ケース10の上側部分を取り外した状態の上面図である。図11中に矢印で示すように、吸口本体11の前方の左右2箇所の吸引口91から外気が流入し、図示しないフィルター部を経て、モータ40部を流れ、ノズル71(図10、図12参照)の上方の空間Tに流入する。その後はノズル71を経てノズル開口71aから気密室P内に放出される。
図12は,本実施形態例の吸口体の図9におけるB−B断面図である。図12に示すように、モータ収納室Sから空間Tに気流が流入し、左右に分岐した後にノズル71を介してノズル開口71aから気密室P内の広い範囲に吹き出すようにしている。これにより、より広い範囲の被掃除面Mの溝M1内の塵埃を効率よく除去することができる。
図13は、以上で説明した吸口体内を流れる気流の経路を模式的に表した図である。図13に示すように、外気(大気圧)は、吸気口70(総開口面積A_70)からモータ収納室S内に吸引され、フィルター部80(総開口面積A_80)を通過して、モータ40を冷却(モータ40駆動時)した後に空間T(圧力(静圧)P_T)に流入する。さらに、空間Tから、ノズル71に分岐してノズル開口71a(総開口面積A_71a)から気密室P(圧力(静圧)P_P)に放出される。このように、本実施形態例の吸口体6では、モータ40を冷却した気流を、被掃除面Mに吹き付けるようにしている。これにより、モータ40の冷却に必要な気流を掃除(集塵)に有効活用することができるので集塵効率が高い掃除機となる。
また、吸気口70からノズル開口71aに至る流路における吸気口70、フィルター部80、ノズル開口71aのそれぞれにおける開口面積の総和(A_70、A_80、A_71a)の関係は、A_70>A_71a、A_80>A_71aを満足するようにしている。具体的には本実施形態例の吸口体6では、A_70=200mm、A_80=150mm、A_71a=20mmとしている。これにより被掃除面Mの塵埃の集塵に有効な高速気流
を得ることができる。
なお、本実施形態例の吸口体6では、モータ40を冷却した気流を、全てノズル71を介して被掃除面Mに吹き付けるようにしているが、モータ40を冷却した気流の一部を被掃除面Mに吹き付けるようにして、残りは流路R内に流入するように調整してもよい。
以下、本発明に係る第三の実施形態例について図14〜図15を参照しながら説明する。尚、以下で説明する構成以外は、第一の実施形態例の電動掃除機及び吸口体と同一であるため説明を省略する。
図14は本実施形態例の吸口体の断面図であり、第一の実施形態例の吸口体6を示す図2におけるC−C断面と同様の位置を示す図である。図14に示すように、本実施形態例の吸口体6においては、外気は図14中に図示しない吸引口から流入し、図14中に図示しないフィルター部を介してノズル71の上方の空間Tに入る。続いてノズル71に流れるが、ノズル71の中間部には流体振動子90が備えられている。流体振動子90はノズル71の中間部の連結ダクト71cと、ノズル開口71aに向けて左右に気流の振れ幅を確保するためにノズル開口71aに向けて左右に流路が拡大しているノズル71の出口部71dから構成され、ノズル開口71aからは左右に周期的に振動する気流が吹き出す。
原理を、図15を参照しながら説明する。
図15は図14におけるA−A断面図の流体振動子90近傍の構成を示す図である。ノズル71の出口部71dでは、コアンダ効果によってノズル開口71aに向けて左右に拡大する流路の左側、または、右側の一方の壁面に沿うように気流が流れる。すなわち図15中に示す領域D3、または、領域D4の何れかに偏った流れが形成され、領域D3側に偏った場合は、左側に指向した気流が吹き出し、領域D4側に偏った場合は、右側に指向した気流が吹き出す。ここで、例えば、領域D3側に気流が偏った場合、気流の影響で連結ダクト71cの領域D3近傍の圧力が低下して、連結ダクト71c内に反時計回りの気流(図中の実線矢印で示す流れ)が形成される。この気流の影響で、領域D3側に偏った流れは領域D3側の壁面から剥がれて、次に領域D4側に偏った流れが形成される。このときには、同様に時計回りの気流(図中の破線矢印で示す流れ)が形成されて再び領域D3側に気流が戻る。本実施形態例の吸口体6が備えるノズル71から吹き出す気流は、以上のように左右に周期的に振動する気流となる。
第一の実施形態例の説明で述べたとおり、吹き出した気流の量(流量)が増えると気密室P内の負圧度が下がることで吹き出す気流の流速が低下し、集塵効率が悪化する。したがって、吹き出し気流の流量は最小限に留めて、なるべく広い範囲の被掃除面に気流を作用させることが有効となる。本実施形態例の吸口体6では、吸引口からノズル開口71aに至る経路に流体振動子90を備えることで吹き出し気流を左右に振動させることができるので、少ない吹き出し気流の量(流量)であっても広い範囲の被掃除面Mに作用させることができ、高い集塵効率が得られる。
以上で本発明の実施形態例を説明したが、本発明は上記した各実施形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、フィルター部80と吸気口70一体化する、すなわち吸引口の開口部にフィルターを配設する、あるいは、吸引口をメッシュ状の開口としてフィルターを兼ねるようにしてもよい。また、ノズル71から吹き出す気流は被掃除面に作用する範囲であれば、前後方向、あるいは、左右方向に指向させてもよい。すなわち、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2a 電動送風機
2b 集塵部
6 吸口体
10 吸口ケース
20 第一回転清掃体
30 第二回転清掃体
40 モータ
50 回路基板(制御基板)
60 ブレード
63 後方隔壁
64 前方隔壁
66 バンパ
70 吸気口
71 ノズル
80 フィルター部
90 流体振動子
M 被掃除面(床面)
Q ブラシ室
P 気密室

Claims (1)

  1. 下面に開口部が形成された吸口本体と、
    前記吸口本体の下面の前方向の気密を保持する第一の気密保持手段と、前記吸口本体の下面の後方向の気密を保持する第二の気密保持手段と、を有し、
    前記第一の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第一回転清掃体と、該第一回転清掃体の後方の前方隔壁と、を有し、
    前記第二の気密保持手段は、水平軸周りに回動可能な第二回転清掃体と、該第二回転清掃体の前方のブレードと、を有し、
    前記第一の気密保持手段と前記第二の気密保持手段の間に、外気を吹き出すノズル開口が形成されたことを特徴とする電気掃除機。
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