JPH11213772A - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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JPH11213772A
JPH11213772A JP1005098A JP1005098A JPH11213772A JP H11213772 A JPH11213772 A JP H11213772A JP 1005098 A JP1005098 A JP 1005098A JP 1005098 A JP1005098 A JP 1005098A JP H11213772 A JPH11213772 A JP H11213772A
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JP
Japan
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ethylene
weight
copolymer
semiconductive layer
parts
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Pending
Application number
JP1005098A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kawahigashi
正記 川東
Mitsuru Okamoto
満 岡本
Hiroshi Kato
寛 加藤
Akihiro Fukumoto
明宏 福本
Keizo Mase
敬三 間瀬
Minoru Murakami
稔 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Chubu Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルを曲げて敷設する場合の曲げ半径を
小さくすることが出来、かつ力学強度および電気的耐圧
強度にも優れた高圧電力ケーブル。 【解決手段】 メタロセンを触媒とする重合によって得
られるエチレン−オクテン共重合体から形成される絶縁
層、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体もしくはエ
チレン−ビニルアセテート共重合体から形成される内部
半導電層、およびエチレン−ビニルアセテート共重合体
単独もしくは該共重合体を含む樹脂組成物から形成され
る外部半導電層を有する電力ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブルの改良
に関するものである。さらに詳しくは、ケーブルの曲げ
半径を小さくすることを可能にし、力学的強度および電
気的耐圧強度に優れた電力ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】高電圧地
中送電ケーブルとして最も多く使用されているケーブル
は、架橋ポリエチレンを絶縁層に使用したケーブルであ
る。この架橋ポリエチレン絶縁ケーブルはプラスチック
絶縁ケーブルの中で最も信頼性の高いケーブルである
が、可撓性に欠けるため、ケーブル曲げ半径はケーブル
外径に対して8〜10倍程度に過ぎず、曲がった場所へ
の敷設においては、広い地下埋設スペースを必要とする
という問題がある。地下埋設空間の有効利用という点か
ら見ると、デッドスペースを極力なくして、占有体積を
縮小する必要があるが、このためには曲げ半径をケーブ
ル外径に対して5倍以下にすることが有効である。
【0003】一方、可撓性に優れたケーブルとして、従
来はEPゴムを絶縁体としたケーブルが使用されてきた
が、EPゴムは力学的強度および電気的耐圧強度が必ず
しも十分とは言えなかった。また、電力ケーブルを接続
する際には、通常、絶縁体上の外部半導電層を剥離する
ので、絶縁層と外部半導電層との剥離性が要求される。
【0004】本発明の目的は、上記した架橋ポリエチレ
ンやEPゴムのもつ欠点を解消し、ケーブルに可撓性を
付与し、ケーブルの曲げ半径を小さくすることを可能に
し、かつ力学的強度および電気的耐圧強度にも優れ、か
つ、配電ケーブルとして用いた場合には接続が容易な電
力ケーブルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく検討した結果、メタロセンを触媒とする重
合により得られるエチレン−オクテン共重合体を架橋剤
により架橋したものを絶縁層とし、特定重合体をベース
ポリマーとする内部半導電層および外部半導電層を設け
ることにより可撓性および力学的強度が優れ、かつ室温
から約90℃の温度範囲にわたって高い電気的耐圧強度
を有する電力ケーブルの得られることを見出し、本発明
に至った。
【0006】即ち、本発明は、導体上に、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体もしくはエチレン−ビニルア
セテート共重合体から主として形成される内部半導電
層、メタロセン触媒による重合から得られ、かつ架橋さ
れた構造を有するエチレン−オクテン共重合体からなる
絶縁層、エチレン−ビニルアセテート共重合体もしく
は、エチレン−ビニルアセテート共重合体にエチレン−
ビニルアセテート−スチレン共重合体をブレンドしたも
のから主として形成される外部半導電層が順次積層され
ていることを特徴とする電力ケーブルである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁層を構成するエチレ
ン−オクテン共重合体は、メタロセンを触媒として重合
したものが使用される。メタロセンは、2個のシクロペ
ンタジエニル環が正五角形構造をして互いに平行に相対
し、その中間に金属原子がはさまれたサンドイッチ構造
をとっているので、モノマーガスのエチレン及びオクテ
ンは、金属と結合している5員環に結合した置換基によ
って立体的にブロックされている方向からは接触できな
いために、常に一定の方向から金属とモノマーが接触す
ることになり、立体規則性重合が起こるので、得られる
ポリマーの分子量、分岐構造、結晶構造が一定となる。
さらにメタロセンは溶媒に可溶であるため、重合反応は
均一系で行うことができる。
【0008】メタロセンを構成する金属として、Zr、
Ti、Vi、Cr、Fe、Co、Ni、Ru、Pd等を
用いることが出来、なかでも重合均一性の点からZrが
好ましい。金属には通常ハロゲンが結合しており、重合
均一性の点から塩素が好ましい。又、シクロペンタジエ
ニル環は他の芳香環と縮合したり、アルキル基で置換さ
れていてもよい。
【0009】本発明で使用するエチレン−オクテン共重
合体は、メルトフローレート(MFR)〔JIS K
6760:190℃、2.16kg〕が、好ましくは
0.3〜5.0g/10分、さらに好ましくは0.5〜
1.0g/10分である。MFRが0.3より小さい場
合は押し出し加工特性に難点があるため、またMFRが
5.0より大きい場合は、絶縁層に偏肉がおこるため本
発明においては適当ではない。
【0010】絶縁層を形成するエチレン−オクテン共重
合体を架橋された構造とするために架橋剤が配合され
る。架橋剤は、一般にケーブルの絶縁材料に使用されて
いるものであれば、特に制限なく使用できる。例えば、
ジクミルパーオキシド、1,3−ビス(t−ブチルパー
オキシイソプロピル)−ベンゼン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3などが
挙げられる。好ましい架橋剤として、ジクミルパーオキ
シドを挙げることができる。架橋剤の配合量は、好まし
くはポリマー100重量部に対して1.0〜2.5重量
部、さらに好ましくは1.5〜2.0重量部である。添
加する架橋剤量が1.0重量部よりも少ない場合は架橋
度が不足し、耐熱性が低下するため、また架橋剤量が
2.5重量部よりも多い場合は、耐電圧特性等にそれ以
上の改善効果が現れないうえ、ケーブルの可撓性を損な
うことがあるので適当でない。
【0011】さらに上記絶縁層に本発明の趣旨を損なわ
ない範囲でヒンダードフェノール系やチオプロピオン酸
系、あるいはアミン系の酸化防止剤、ステアリン酸、ス
テアリン酸亜鉛等の滑剤、トリアリルイソシアヌレー
ト、アクリル酸エステル系等の架橋補助剤を添加しても
よい。
【0012】本発明においては、導体の外周部に内部半
導電層が設けられ、ベースポリマーに導電性カーボンブ
ラック、および架橋剤を配合して構成される。
【0013】ベースポリマーとして、エチレン−プロピ
レン−ジエン共重合体、もしくはエチレン−ビニルアセ
テート共重合体が用いられる。特に、プロピレン率が4
0〜60%のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体、
もしくはビニルアセテート率(以下、VA率)が12〜
30%のエチレン−ビニルアセテート共重合体が好まし
い。プロピレン率が40%未満および60%を越える場
合、体積抵抗率を下げるために十分なだけのカーボンブ
ラックが添加できなくなるため、好ましくない。また、
VA率が12%未満の場合、体積抵抗率を下げるために
十分なだけのカーボンブラックが添加できなくなり、V
A率が30%を越える場合、絶縁材料との融着性が不十
分となるため好ましくない。なお、エチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合体のジエン成分はエチリデンノルボル
ネンが好ましく、成分量(ヨウ素価)は10〜30、好
ましくは15〜25、さらに好ましくは18〜21であ
る。
【0014】この様なベースポリマーの選択により、内
部半導電層の体積抵抗率を下げることが出来(103 Ω
・cm)以下、導体/絶縁層間に生じる電界変化を緩和
することが出来るので、高圧電力ケーブルとしての使用
が可能となる。又、内部半導電層と絶縁層との融着性が
良好であるので、ケーブルを曲げて敷設しても絶縁層と
半導電層との間で剥離を生じず、絶縁層を構成するポリ
マー選択とあいまって、小さい曲げ半径を達成すること
が出来る。
【0015】本発明では絶縁層の上に更に外部半導電層
が設けられるが、内部半導電層同様、ベースポリマーに
導電性カーボンブラックおよび架橋剤を配合して構成さ
れる。
【0016】外部半導電層のベースポリマーは、エチレ
ン−ビニルアセテート共重合体もしくは、エチレン−ビ
ニルアセテート共重合体にエチレン−ビニルアセテート
−スチレン共重合体をブレンドしたものを主成分とす
る。外部半導電層も内部半導電層と同じく、体積抵抗率
が低い(103 Ω・cm以下)ことが必要である。ま
た、配電ケーブルの接続工程の際に、通常、外部半導電
層は手で剥がされることが多いので、絶縁材料との界面
が剥離可能であることが有用である。
【0017】上記目的のためには、VA率が40%以上
のエチレン−ビニルアセテート共重合体単独、もしくは
VA率が30%以上のエチレン−ビニルアセテート共重
合体にVA率が10%以上のエチレン−ビニルアセテー
ト−スチレン共重合体をブレンドしたものが特に適して
いる。エチレン−ビニルアセテート共重合体単独におい
てVA率が40%未満の場合、ブレンド体のエチレン−
ビニルアセテート共重合体においてVA率が30%未満
の場合、絶縁材料との剥離性が不十分となる傾向にあ
る。なお、ブレンド体のエチレン−ビニルアセテート−
スチレン共重合体ブレンド率は、30〜50%が好まし
い。
【0018】内部半導電層および外部半導電層に使用す
る架橋剤としては、例えば、ジクミルパーオキシド、
1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)−
ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパー
オキシ)−ヘキシン−3などが挙げられる。その使用量
は、好ましくはベースポリマー100重量部に対して
1.0〜3.0重量部、さらに好ましくは1.5〜2.
0重量部である。 また、必要に応じ、加硫促進剤を添
加しても良い。加硫促進剤としては、例えば、2−メル
カプトベンゾチアゾールなどのチアゾール系加硫促進
剤、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィドなどの
チウラム系加硫促進剤が挙げられる。その使用量は、好
ましくはベースポリマー100重量部に対して1.0〜
4.0重量部、さらに好ましくは2.0〜3.0重量部
である。
【0019】内部半導電層および外部半導電層に使用さ
れる導電性カーボンブラックの種類に特に制限はない
が、主としてアセチレンブラックやファーネスブラック
が使用される。その使用量は、好ましくはベースポリマ
ー100重量部に対して20〜80重量部、さらに好ま
しくは40〜70重量部である。
【0020】さらに上記した半導電層には、必要に応じ
て、グラファイト、滑剤、充填剤、金属微粉末、安定
剤、酸化防止剤、加工助剤などが配合されていてもよ
い。
【0021】本発明の電力ケーブルは、特に6.6kV
以上の高電圧電力ケーブルとして好ましく使用される。
【0022】本発明の電力ケーブルを製造する方法に特
に制限はなく、既知の方法によって製造される。例え
ば、導体上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電層を、
押出機により連続押出することによって各層を形成し、
その後、160〜240℃で1〜60分間加熱して、絶
縁層および半導電層を架橋することによって得ることが
出来る。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明し、
比較例との比較において本発明の効果を明らかにする。 実施例1 メタロセン化合物を触媒として重合したエチレン−オク
テン共重合体100重量部とジクミルパーオキシド(D
CP)2.0重量部を含む絶縁組成物と、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体100重量部と2−メルカプ
トベンゾチアゾール1重量部、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラスルフィド2重量部、アセチレンブラック65
重量部を含む内部半導電層組成物と、VA率60%のエ
チレン−ビニルアセテート共重合体100重量部と
〔2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパーオキシ)
−ヘキシン−3〕1.5重量部、アセチレンブラック7
0重量部を含む外部半導電層組成物とを、30mmφ押
出機により、銅撚線導体(径:2mm)上に内部半導電
層、絶縁層、外部半導電層が順次積層され、合計2mm
の厚さになる様、連続押出被覆した後、180℃で60
分間架橋し、電力ケーブルを得た。
【0024】実施例2 メタロセン化合物を触媒として重合したエチレン−オク
テン共重合体100重量部とDCP2.0重量部を含む
絶縁組成物と、VA率25%のエチレン−ビニルアセテ
ート共重合体100重量部と〔1,3−ビス(t−ブチ
ルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン〕1重量部、ア
セチレンブラック55重量部を含む内部半導電層組成物
と、VA率33%のエチレン−ビニルアセテート共重合
体60重量部にVA率16%、スチレン率48%のエチ
レン−ビニルアセテート−スチレン共重合体40重量部
をブレンドしたもの100重量部と〔1,3−ビス(t
−ブチルパーオキシイソプロピル)−ベンゼン〕0.4
重量部、ファーネスブラック40重量部を含む外部半導
電層組成物とを、30mmφ押出機により、銅撚線導体
(径:2mm)上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電
層が順次積層され、合計2mmの厚さになる様、連続押
出被覆した後、180℃で60分間架橋し、電力ケーブ
ルを得た。
【0025】比較例1 高圧法低密度ポリエチレン100重量部とDCP2.0
重量部を含む絶縁組成物と、VA率25%のエチレン−
ビニルアセテート共重合体100重量部と〔2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシ
ン−3〕1.2重量部、アセチレンブラック60重量部
を含む内部半導電層組成物と、VA率60%のエチレン
−ビニルアセテート共重合体100重量部と〔2,5−
ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキ
シン−3〕1.2重量部、アセチレンブラック60重量
部を含む外部半導電層組成物を、30mmφ押出機によ
り、銅撚線導体(径:2mm)上に内部半導電層、絶縁
層、外部半導電層が順次積層され、合計2mmの厚さに
なる様、連続押出被覆した後、180℃で60分間架橋
し、電力ケーブルを得た。
【0026】比較例2 エチレン−プロピレン−ジエン共重合体100重量部と
充填剤(サテントンW/ホワイトテックス、エンゲルハ
ート社製)を90重量部、DCP2.7重量部を含む絶
縁組成物と、VA率25%のエチレン−ビニルアセテー
ト共重合体100重量部と〔2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3〕1.2
重量部、アセチレンブラック60重量部を含む内部半導
電層組成物と、VA率60%のエチレン−ビニルアセテ
ート共重合体100重量部と〔2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3〕1.
2重量部、アセチレンブラック60重量部を含む外部半
導電層組成物を、30mmφ押出機により、銅撚線導体
(径:2mm)上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電
層が順次積層され、合計2mmの厚さになる様、連続押
出被覆した後、180℃で60分間架橋し、電力ケーブ
ルを得た。
【0027】比較例3 メタロセン化合物を触媒として重合したエチレン−オク
テン共重合体100重量部とジクミルパーオキシド2.
0重量部を含む絶縁組成物と、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体100重量部と2−メルカプトベンゾチ
アゾール1重量部、ジペンタメチレンチウラムテトラス
ルフィド2重量部、アセチレンブラック65重量部を含
む内部半導電層組成物と、該内部半導電層組成物と同じ
組成の外部半導電層組成物とを、30mmφ押出機によ
り、銅撚線導体(径:2mm)上に内部半導電層、絶縁
層、外部半導電層が順次積層され、合計2mmの厚さに
なる様、連続押出被覆した後、180℃で60分間架橋
し、電力ケーブルを得た。
【0028】実施例1、2および比較例1、2および3
で得られたケーブルに関し、可撓性試験(たわみ量測
定)、AC耐圧試験および剥離試験を実施し、さらに絶
縁材料に関し、引張強度測定を実施し、その結果を表1
に示した。
【0029】測定方法 たわみ量(可撓性試験):試験ケーブル片の一端を固定
し、これを水平に保持する。次に固定端から50cm離
隔した位置に20gの錘を吊り下げて、水平位置からの
変位(cm)を測定する。この試験を5回行い、平均値
をそのケーブルのたわみ量とする。 耐AC電圧 :JIS C3005による 引張強度 :JIS C3006による 剥離試験 :ケーブルの表面を、外部半導
電層に貫通するように長手方向にカッターで傷をつけ
(0.5インチ間隔に2本)、傷末端の外部半導電層を
絶縁体から2〜3cmほど剥離させる。剥離部を引張り
試験機の上側チャックで挟み、次いで90°剥離試験
(JIS K 7113に規定、引張り速度:500m
m/分)を行った。
【0030】評価 可撓性試験 :たわみ量が20cm以上の場合は、ケ
ーブルの曲げ半径を小さくすることが出来(ケーブルの
外径に対して約5倍以下)るので○、たわみ量が20c
m未満の場合は、ケーブルの曲げ半径を小さくすること
が出来ず× 耐AC電圧試験:AC BDSが25kV/mm以上が
○、25kV/mm未満が× 力学的強度 :20MPa以上が○、20MPa未満
が× 外部半導電層の剥離容易性:4.0kg/0.5in.
以下が○、4.0kg/0.5in.を超える場合が×
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の電力ケーブルは従来のケーブル
に比べ、可撓性が優れ、曲げ半径を小さくすることがで
き、かつ、力学的強度および電気的耐圧強度にも優れ
る。メタロセン触媒低密度ポリエチレンを使用した場
合、押出機内の温度上昇によって架橋剤の分解が起こ
り、部分的にゲル化することがあるが、本発明ではこの
様な問題点は解決され、かつポリエチレンの利点を生か
した、電気的強度に優れ、絶縁性能低下も抑えられる電
力ケーブルを得ることが出来る。また、本発明のケーブ
ルは曲げて敷設しても内部半導電層と絶縁層との間で剥
離を生じることなく、ケーブルを接続する場合、外部半
導電層と絶縁層との界面が剥離容易であるので、外部半
導電層を手で剥がすことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 寛 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社内 (72)発明者 福本 明宏 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工業 株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 間瀬 敬三 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 村上 稔 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に、エチレン−プロピレン−ジエ
    ン共重合体もしくはエチレン−ビニルアセテート共重合
    体からなる内部半導電層、メタロセン触媒による重合か
    ら得られ、かつ架橋された構造を有するエチレン−オク
    テン共重合体からなる絶縁層、エチレン−ビニルアセテ
    ート共重合体もしくは、エチレン−ビニルアセテート共
    重合体にエチレン−ビニルアセテート−スチレン共重合
    体を混合した組成物からなる外部半導電層が順次積層さ
    れていることを特徴とする電力ケーブル。
JP1005098A 1998-01-22 1998-01-22 電力ケーブル Pending JPH11213772A (ja)

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