JPH11213402A - 多層記録媒体再生装置 - Google Patents
多層記録媒体再生装置Info
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- JPH11213402A JPH11213402A JP10014316A JP1431698A JPH11213402A JP H11213402 A JPH11213402 A JP H11213402A JP 10014316 A JP10014316 A JP 10014316A JP 1431698 A JP1431698 A JP 1431698A JP H11213402 A JPH11213402 A JP H11213402A
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Abstract
記録層を切り換えても、その切り換えをスムーズに行え
る。 【解決手段】 自動調整モード時、光ディスクの各記録
層のサーボ調整をそれぞれ所定時間ずつ行うとともに、
そのときのサーボ調整値を各記録層ごとに記憶するサー
ボ調整値記憶部7を備え、サーボ制御部6は、多層構造
の光ディスクの再生時、再生する記録層に対応したサー
ボ調整値をサーボ調整値記憶部7から読み出し、この読
み出したサーボ調整値となるようにサーボ調整を行う。
Description
光記録媒体を再生する多層記録媒体再生装置に係り、よ
り詳細には、多層構造の光記録媒体を良好に再生するた
めのサーボ調整(フォーカシングサーボやトラッキング
サーボ等の調整)を自動で行う自動調整モードを有する
多層記録媒体再生装置に関する。
下、光ディスクという)によって情報の記録と再生とを
行う光ディスク記録再生装置が提供されている。この光
ディスク記録再生装置は、各種光学系部品で構成された
光ピックアップを備えており、この光ピックアップのレ
ーザ光束を光ディスクのピット面に正確に収束させつ
つ、光ディスクの半径方向(内周側から外周側に向かっ
て)に移動させながら、光ディスクに記録された信号の
読み取りを行うようになっている。
光ディスクのピット面に収束させるフォーカシングサー
ボ、及び光ピックアップを光ディスクの記録トラックに
沿って半径方向に移動させるトラッキングサーボが正確
に行えるように、フォーカシングサーボやトラッキング
サーボのオフセット、ゲイン、バランス等を予め調整し
ておく必要がある。
キングサーボのオフセット、ゲイン、バランス等の調整
(以下、サーボ調整という)は、従来手動による調整と
なっていた。すなわち、光ディスクを光ディスク記録再
生装置に装填し、一定の時間再生させながら、フォーカ
シングサーボ回路やトラッキングサーボ回路に設けられ
ている例えば半固定抵抗の抵抗値を調整することによっ
て行っていた。
装置は、このようなフォーカシングサーボやトラッキン
グサーボのサーボ調整を自動で行う自動調整モードを備
えている。つまり、光ディスクを光ディスク記録再生装
置に装填して使用者が再生ボタンを操作すると、再生開
始直後にこの自動調整モードを一定時間(5〜10秒程
度)実行して、サーボ調整を自動で行い、良好なフォー
カシングサーボやトラッキングサーボが行えるようにな
った時点で、再度最初に戻って光ディスクの再生を実際
に開始するようになっている。ところで、光ディスクの
大容量化に伴い、最近では光ディスクの構造も単層構造
のものに代わって、多層構造(主に2層構造)のものが
主流になりつつある。
では、各層ごとにサーボ調整値が異なるため、再生する
記録層が切り換わるたびに、サーボの再調整を行う必要
がある。例えば、多層構造の光ディスクを光ディスク記
録再生装置に装填して、第1層目(表面側の層)を再生
中に、使用者のボタン操作等によって第2層目(第1層
目の下層)の再生に切り換わると、光ディスク記録再生
装置はこの時点で自動調整モードを実行してサーボの再
調整を行った後、第2層目の再生を開始することにな
る。
は、再生する記録層を切り換えるたびに(すなわち、第
1層目から第2層目に、又は第2層目から第1層目に切
り換えるたびに)、5〜10秒程度の自動調整モードを
その都度実行することになるため、再生する記録層の切
り換えがスムーズに行われないといった問題があった。
また、使用者にとっては、その間何も再生されない状態
(すなわち、無音状態)が続くことになるため、違和感
や不快感を与えてしまうといった問題があった。
案されたもので、その目的は、多層構造の光ディスクを
再生中に、再生する記録層を切り換えても、その切り換
えをスムーズに行うことのできる多層記録媒体再生装置
を提供することにある。
め、本発明の請求項1記載の多層記録媒体再生装置は、
多層記録媒体を再生するためのサーボ調整を自動で行う
自動調整モードを有する多層記録媒体再生装置であっ
て、前記自動調整モード時、前記多層記録媒体の各記録
層のサーボ調整をそれぞれ所定時間ずつ行うとともに、
そのときのサーボ調整値を各記録層ごとに記憶する記憶
部と、前記多層記録媒体の再生時、再生する記録層に対
応したサーボ調整値を前記記憶部から読み出し、この読
み出したサーボ調整値となるようにサーボ調整を行うサ
ーボ調整制御部とを備えた構成とする。
体再生装置は、請求項1記載のものにおいて、前記多層
記録媒体の装填後、再生動作開始前に、各記録層ごとの
サーボ調整値を前記記憶部に記憶する自動調整モードを
実行するものである。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形
態である、サーボ自動調整機能を備えた光ディスク再生
装置の再生信号系の構成を示すブロック図である。図示
しない多層構造の光ディスクから信号を読み取る光ピッ
クアップ1は、本実施形態ではビームを回折格子で3分
割した3スポット法によって形成されている。
層のピット面上に3個のスポット(メインビームM,サ
ーボビームE1,E2)を結ぶ。ピット面によって反射
された各ビームM,E1,E2は、それぞれに対応して
設けられた各受光素子(ホトダイオード)11,12,
13によって受光される。
11は、例えば4分割ホトダイオードによって構成され
ており、この4分割ホトダイオードの各出力は、抵抗R
1及び可変抵抗R2をそれぞれ介して、差動増幅器2の
各入力端子に接続されている。そして、この差動増幅器
2の出力が、フォーカスエラー信号S1としてフォーカ
シングサーボ回路3に出力されている。
を受ける受光素子(ホトダイオード)12,13の各出
力は、抵抗R3及び可変抵抗R4をそれぞれ介して、差
動増幅器4の各入力端子に接続されている。そして、こ
の差動増幅器4の出力が、トラッキングエラー信号S2
としてトラッキングサーボ回路5に出力されている。
略しているが、補償増幅器、電力増幅器、ロック検出
器、対物レンズ、対物レンズを駆動するフォーカスモー
タ、引込回路等から構成されている。また、トラッキン
グサーボ回路5は、図示は省略しているが、補償増幅
器、電力増幅器、ジャンプパルス発生器、トラッキング
ミラー、スライダモータ、スキャン電圧発生器等から構
成されている。ただし、これらフォーカシングサーボ回
路3及びトラッキングサーボ回路5の構成は、従来周知
の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
ラッキングサーボ回路5を制御するサーボ制御部6は、
可変抵抗R2,R4の抵抗値を可変させる制御を行う。
また、サーボ制御部6には、フォーカシングサーボ回路
3からフォーカシングサーボの調整に必要な各種の信号
が入力されるとともに、トラッキングサーボ回路5から
トラッキングサーボの調整に必要な各種の信号が入力さ
れる。また、サーボ制御部6は、サーボの自動調整モー
ドを実行したときの各種サーボ調整値を、サーボ調整値
記憶部7に記憶させるようになっている。
いて、2層構造の光ディスクを装填したときの自動調整
モードについて、図2に示すフローチャートを参照して
説明する。この自動調整モードは、光ディスクの装填
後、再生動作開始前に実行される。つまり、2層構造の
光ディスクを装填し、電源をオンすると、サーボ制御部
6は、各記録層の自動調整モードを実行する。すなわ
ち、まず第1層目の再生を開始して、良好な再生が行え
るように、フォーカシングサーボやトラッキングサーボ
のオフセット、ゲイン、バランス等の調整(すなわち、
サーボ調整)を行い(ステップS1)、そのサーボ調整
値を測定してサーボ調整値記憶部7に記憶する(ステッ
プS2)。
調整については、光ピックアップ1を光ディスクの内周
側から外周側に向かって半径方向に走査させたとき、ト
ラックのピット列に当たるサーボビームE1,E2の光
量が同じであれば、受光素子12,13で受光され、差
動増幅器4で増幅されたフォーカスエラー信号S1の波
形は、正負方向の振幅の等しい正弦波となって現れるは
ずであるが、光量が等しくない場合には、振幅が正負い
ずれかの方向にずれて現れることになる。そこで、サー
ボ制御部6は、可変抵抗R2を可変させながらフォーカ
スエラー信号S1の振幅が等しくなるように調整を行
い、フォーカスエラー信号S1の振幅が等しくなったと
きの可変抵抗R2の抵抗値を、第1層目のフォーカシン
グサーボのバランス調整値としてサーボ調整値記憶部7
に記憶させる。このようなサーボの自動調整自体は従来
周知の技術であるので、ここではその他のサーボ調整の
詳細な説明を省略する。
モードを実行して、第1層目のサーボ調整を行い、その
サーボ調整値をサーボ調整値記憶部7に記憶させる。そ
して、第1層目のサーボ調整を終了すると、サーボ制御
部6は、引き続いて第2層目の再生を開始し、良好な再
生が行えるように、フォーカシングサーボやトラッキン
グサーボのオフセット、ゲイン、バランス等のサーボ調
整を行い(ステップS3)、そのサーボ調整値を測定し
てサーボ調整値記憶部7に記憶させる(ステップS
4)。これにより、サーボ調整値記憶部7には、装填さ
れた光ディスクの各層のサーボを良好に行うためのサー
ボ調整値が各層ごとに記憶されることになる。サーボ制
御部6は、装填された光ディスクの各層のサーボ調整値
をサーボ調整値記憶部7に記憶させると、自動調整モー
ドを終了する。
ついて、図3に示すフローチャートを参照して説明す
る。図示しない操作ボタンが操作されて光ディスクの再
生が選択されると、サーボ制御部6は、まず再生する光
ディスクの記録層が第1層目であるのか第2層目である
のかを判断する(ステップS11)。そして、第1層目
を再生する場合には、サーボ調整値記憶部7に記憶され
ている第1層目のサーボ調整値を読み出し(ステップS
12)、その読み出したサーボ調整値となるように、可
変抵抗R2,R4やフォーカシングサーボ回路3及びト
ラッキングサーボ回路5の各サーボ値を調整した後(ス
テップS14)、速やかに第1層目の再生動作を開始す
る(ステップS15)。
用者のボタン操作等によって第2層目の再生に切り換わ
ると、サーボ制御部6は、サーボ調整値記憶部7に記憶
されている第2層目のサーボ調整値を読み出し(ステッ
プS13)、その読み出したサーボ調整値となるよう
に、可変抵抗R2,R4やフォーカシングサーボ回路3
及びトラッキングサーボ回路5の各サーボ値を調整した
後(ステップS14)、速やかに第2層目の再生動作を
開始する(ステップS15)。つまり、第1層目から第
2層目の切り換えがあっても、サーボ制御部6はその時
点で再度自動調整モードを実行することなく、サーボ調
整値記憶部7から読み出した第2層目のサーボ調整値に
設定して、速やかに第2層目の再生動作を開始すること
になる。このことは、第2層目を再生中に、使用者のボ
タン操作等によって第1層目の再生に切り換わった場合
も全く同様である。
層構造のものについて説明しているが、3層構造以上の
ものについても適用可能であることは当然である。ま
た、上記実施形態では、多層構造の光ディスクについて
説明しているが、光ディスクに限定されるものではな
く、例えば圧電ディスクや静電容量ディスク等にも適用
可能なものである。
記録媒体を再生するためのサーボ調整を自動で行う自動
調整モードを有する多層記録媒体再生装置において、自
動調整モード時、多層記録媒体の各記録層のサーボ調整
をそれぞれ所定時間ずつ行うとともに、そのときのサー
ボ調整値を各記録層ごとに記憶する記憶部と、多層記録
媒体の再生時、再生する記録層に対応したサーボ調整値
を記憶部から読み出し、この読み出したサーボ調整値と
なるようにサーボ調整を行うサーボ調整制御部とを備え
た構成としている。これにより、再生する記録層を切り
換えるたびに自動調整モードを実行する必要がないの
で、再生する記録層の切り換え時間を短縮することがで
きる。つまり、層切り換え時の無音状態がわずかの時間
ですむため、使用者にとっては、違和感の少ない良好な
再生状態が得られるものである。また、本発明の多層記
録媒体再生装置は、多層記録媒体の装填後、再生動作開
始前に、各記録層ごとのサーボ調整値を記憶部に記憶す
る自動調整モードを実行するように構成したので、その
後の再生動作において、再生する記録層の切り換えをス
ムーズに行うことができる。
ク再生装置の再生信号系の構成を示すブロック図であ
る。
整モードの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
めのフローチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 多層記録媒体を再生するためのサーボ調
整を自動で行う自動調整モードを有する多層記録媒体再
生装置において、 前記自動調整モード時、前記多層記録媒体の各記録層の
サーボ調整をそれぞれ所定時間ずつ行うとともに、その
ときのサーボ調整値を各記録層ごとに記憶する記憶部
と、 前記多層記録媒体の再生時、再生する記録層に対応した
サーボ調整値を前記記憶部から読み出し、この読み出し
たサーボ調整値となるようにサーボ調整を行うサーボ調
整制御部とを備えたことを特徴とする多層記録媒体再生
装置。 - 【請求項2】前記多層記録媒体の装填後、再生動作開始
前に、各記録層ごとのサーボ調整値を前記記憶部に記憶
する自動調整モードを実行することを特徴とする請求項
1記載の多層記録媒体再生装置。
Priority Applications (4)
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