JP3508403B2 - 多層ディスク再生方法および再生装置 - Google Patents

多層ディスク再生方法および再生装置

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JP3508403B2
JP3508403B2 JP18989596A JP18989596A JP3508403B2 JP 3508403 B2 JP3508403 B2 JP 3508403B2 JP 18989596 A JP18989596 A JP 18989596A JP 18989596 A JP18989596 A JP 18989596A JP 3508403 B2 JP3508403 B2 JP 3508403B2
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録層を有
する多層ディスクにおいて、一の記録層から他の記録層
にフォーカスジャンプして他の記録層に記録されたデー
タを再生する再生方法およびその再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】多層ディスクに記録されているデータを
読みだす再生装置における光学ピックアップの概要を図
7に示す。この図において、例えば3層の記録層が形成
されている多層ディスク1は第1の記録層3、第2の記
録層4、および第3の記録層5を有している。また、第
1の記録層3の前面側、および第3の記録層5の後面側
にはそれぞれ保護層2,6が形成されている。そして、
図示する例ではピックアップ7から照射されたレーザ光
のフォーカスは、透明の保護層2を透過し第2の記録層
4に合焦されており、第2の記録層4からデータが読み
出せる状態とされている。
【0003】この場合、ピックアップ7から照射された
レーザ光は、第2の記録層4により反射されて、その反
射光がピックアップ7に戻るようにされ、その反射光を
受光することにより記録層4に記録されているデータを
読み出すようにしている。このような再生装置のフォー
カス制御に関する構成の一例を図9に示す。この図にお
いて、多層ディスク1より反射されたレーザ光はディテ
クタ11にて受光される。ディテクタ11は11A,1
1B,11C,11Dに4分割されており、対角配置さ
れた11Aと11Cにより受光されて変換された電気信
号は、加算器12により加算され、この加算信号(A+
C)はプリアンプ13により増幅されて減算器16、加
算器20および加算器25に入力される。また、対角配
置された11Bと11Dにより受光されて変換された電
気信号は、加算器14により加算され、この加算信号
(B+D)はプリアンプ15により増幅されて減算器1
6、加算器20、および加算器25に入力される。
【0004】減算器16から信号cとして出力されるフ
ォーカスエラー信号{(A+C)−(B+D)}は、位
相補償回路17でイコライジングされスイッチ18の一
方に入力される。このスイッチ18の他方にはフォーカ
スサーチ駆動回路19よりの所定の特性を有するフォー
カスサーチ駆動電圧信号が供給されている。スイッチ1
8により選択されたいずれかの信号がドライブアンプ2
8を介してフォーカス駆動コイル29をドライブするよ
う供給される。これにより、光学ピックアップ内に配設
された対物レンズが光ディスク1に対し移動される。
【0005】この場合、光ディスク1に対するフォーカ
スが合っていることとが検出されている場合は、スイッ
チ18からフォーカスエラー信号{(A+C)−(B+
D)}が出力され、光ディスク1に対するフォーカスが
合っていないと検出されている場合は、フォーカスサー
チ駆動電圧信号が出力される。なお、電源等が投入され
た初期状態においては、フォーカスサーチ駆動電圧信号
がスイッチ18から出力される。
【0006】また、加算器20により生成された信号a
として示す再生RF信号(A+B+C+D)は、コンパ
レータ21の一方に入力され、コンパレータ21の他方
には入力された基準電圧V1と比較される。すなわち、
コンパレータ21において再生RF信号(A+B+C+
D)は、基準電圧V1と比較されて、基準電圧V1以上
のレベルの時にフォーカスが合っているとして、コンパ
レータ21からHレベルのフォーカスOK信号(信号
b)が出力され、このフォーカスOK信号によりスイッ
チ23がオン制御される。そして、再生RF信号(A+
B+C+D)のレベルが基準電圧V1以下の時にはフォ
ーカスが合っていないとして、コンパレータ21からL
レベルの信号が出力され、この信号によりスイッチ23
はオフ制御される。
【0007】さらに、減算器16から出力されるフォー
カスエラー信号{(A+C)−(B+D)}は、コンパ
レータ22により零電位の基準電圧V2と比較され、コ
ンパレータ22からはフォーカスエラー信号{(A+
C)−(B+D)}のゼロクロス点で発生されるゼロク
ロス検出信号が出力される。このゼロクロス検出信号
は、フォーカスOK信号が出力されている時に、スイッ
チ23を通過して中央処理装置(CPU)24に信号d
として入力される。そして、このCPU24において、
ジャストフォーカスとされたことがゼロクロス検出信号
の立ち下がりエッジを検出することにより検出される。
【0008】加算器25では、再生RF信号(A+B+
C+D)が生成され、RFプリアンプ26を介してデー
タデコーダ27に供給される。そして、データデコーダ
27によりデコードされた光ディスク1から読み出され
たデータは、CPU24に供給される。CPU24は、
供給されたデータ中のサブコード中のRチャンネルを参
照することにより、光ディスク1が何層の記録層からな
っているかを検出すると共に、サブコード中のSチャン
ネルに記録された層データを参照することにより、現在
読み出されている記録層が何番目の記録層であるかを検
出している。
【0009】この時、CPU24はスイッチ23を介し
て入力されるゼロクロス検出信号の立ち下がりエッジを
検出し、そのタイミングでフォーカスが合っていること
を示すフォーカスON信号eを出力して、このフォーカ
スON信号eによりスイッチ18を前記したように制御
している。すなわち、CPU24はデータデコーダ27
からのサブコードとフォーカスエラー信号{(A+C)
−(B+D)}を受けて所定の記録層にフォーカスが合
っているか否かを検出することができるようにされてい
る。
【0010】次に、図9に示す再生装置のフォーカス制
御に関する動作波形図を図10に示し、再生装置のフォ
ーカス制御に関する動作を説明する。なお、この図に示
すa〜eの信号波形はそれぞれ図9に示す信号a〜信号
eに対応している。例えば、3層の記録層からなる光デ
ィスク1の2層目の記録層にフォーカスを合わせる場合
について説明する。再生装置では、まず光ディスク1が
何層の記録層を有するかを検出し、次に2層目の記録層
にジャンプさせるためのデータを設定するようにしてい
る。
【0011】そこで、タイミングHからサーチが開始さ
れたとすると、フォーカス駆動コイル29はフォーカス
サーチ駆動電圧信号によりドライブされて、光学ピック
アップに配設された対物レンズが移動していく。光ディ
スク1に対するフォーカスが次第に合ってくると、図1
0aに示す加算器20から出力される再生RF信号aが
基準電圧V1を越えるようになり、コンパレータ21か
らはHレベルのフォーカスOK信号bが図示するように
出力される。これにより、スイッチ23がオン制御さ
れ、CPU24にコンパレータ22の出力が供給される
ようになる。また、同図cにはフォーカスエラー信号c
が示され、零電位とされる基準電圧V2とコンパレータ
22においてに比較されて、同図dに示すゼロクロス検
出信号dがコンパレータ22から出力されて、CPU2
4に入力される。
【0012】ここで、信号cとして示されるフォーカス
エラー電圧特性を図8に示すが、その横軸は光学的な合
焦位置からの焦点移動距離とされ、縦軸はエラー電圧と
される。このフォーカスエラー電圧特性は図示するよう
にS字状に変化する特性とされ、その中央部分の直線範
囲を利用してフィードバック制御であるフォーカスサー
ボを行うようにしている。そして、エラー電圧が零とさ
れる点で光学的に合焦しているので、この合焦点を検出
するためにCPU24は、ゼロクロス検出信号dの立ち
下がりエッジを検出するようにしている。すなわち、ゼ
ロクロス検出信号dの立ち下がりエッジが検出される
と、フォーカスは合焦状態であるとCPU24は検出し
て、同図eに示すフォーカスON信号eをCPU24は
出力する。このフォーカスON信号eによりスイッチ1
8は制御されて、位相補償回路17よりの出力がスイッ
チ18から出力されるようになる。
【0013】これにより、例えばタイミングIからフォ
ーカスサーボがかかるようになり、現在合焦している記
録層に常に合焦するよう制御されることになる。ところ
で、このフォーカスサーボ制御により、1層目の記録層
にフォーカスが合わせられ、1層目の記録層に記録され
たサブコードが読み出されてデータデコーダ27により
デコードされてCPU24に供給される。このサブコー
ドからは、光ディスク1の層数データがCPU24にお
いて参照されて読み出すべき2層目の記録層へジャンプ
させるデータがセットされる。そして、タイミングJで
フォーカスON信号がLレベルとされ、この時点からあ
らためて2層目の記録層へのサーチが開始される。すな
わち、フォーカスサーチ駆動回路19よりのフォーカス
サーチ駆動電圧信号がフォーカス駆動コイル29に供給
されて、光学ピックアップ内の対物レンズが移動されて
サーチが行われるようになる。
【0014】この対物レンズの移動に伴い、フォーカス
エラー信号は図8に示すエラー電圧特性に応じて図10
cに示すように変化していく。そして、2回目にフォー
カスエラー信号のゼロクロス検出信号の立ち下がりが検
出された時点Kにおいて、2層目の記録層に光学ピック
アップが合焦したことが検出される。すなわち、CPU
24からフォーカスON信号eがスイッチ18に供給さ
れて、位相補償回路17よりのフォーカスエラー信号c
がドライブアンプ28を介してフォーカス駆動コイル2
9を駆動するようになる。これにより、2層目の記録層
に対するフォーカスサーボがかかるようになり、この2
層目の記録層に記録されているデータが読み出されるよ
うになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
フォーカスサーボにおいては、一般に再生RF信号の振
幅が最大になる点や再生RF信号のジッタが最小となる
ように調整した点でフォーカスサーボをかけるようにし
ている。しかしながら、このようなフォーカスサーボの
調整を行った時は、フォーカスバランス点は図8に示す
ような光学的なフォーカスバランス点に一致するように
フォーカスサーボがかけられるものではなく、一般に光
学的なフォーカスバランス点とずれた図11に示すよう
なフォーカスバランス点R1、あるいはフォーカスバラ
ンス点R2のフォーカスバランス点になるようフォーカ
スサーボがかけられることになる。
【0016】このようにフォーカスバランス点がずれる
原因は主に光学的な収差によるものであり、フォーカス
サーボのオフセットも若干影響している。なお、この光
学的な収差は光学ディスクや、記録層によっても異なる
ので、最良の読み出しが行えるフォーカスバランス点も
光学ディスクや、記録層によって異なるようになる。こ
の場合、S字状のエラー電圧特性の最良の読み出しが行
えるフォーカスバランス点から正のピークP1までと、
最良の読み出しが行えるフォーカスバランス点から負の
ピークP2までの波高値は異なるようになる。
【0017】そして、このように光学的なフォーカスバ
ランス点からずれたフォーカスバランス点R1あるいは
フォーカスバランス点R2になるようにフォーカスサー
ボをかけた時に、光学ディスク1から良好な読み出しが
行えるのであるが、読み出す記録層を切り換えようとし
て一の記録層から他の記録層へのフォーカスジャンプを
行うようにすると、フォーカスジャンプ後の他の記録層
に対するフォーカスサーボがはずれ易くなることがわか
った。そこで本願発明は、一の記録層から他の記録層へ
のフォーカスジャンプを行うようにしても、フォーカス
ジャンプ後の他の記録層に対するフォーカスサーボを安
定してかけることのできる多層ディスク再生方法および
再生装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の多層ディスク再生方法は、複数の記録層を
有する多層ディスクの再生方法において、光学ピックア
ップのフォーカスが合焦している一の記録層から、前記
光学ピックアップのフォーカスをジャンプさせることに
より、他の記録層に前記光学ピックアップのフォーカス
を合焦させて、他の記録層に記録されたデータを読み出
す場合に、前記光学ピックアップのフォーカスバランス
点を、前記ピックアップのエラー電圧特性の正のピーク
と負のピークとが略等しくなる基準フォーカスバランス
点に移行させてフォーカスジャンプを行った後、前記他
の記録層に適したフォーカスバランス点に設定するよう
にしたものである。
【0019】また本発明の複数の記録層を有する多層デ
ィスクの再生装置は、前記多層ディスクの各記録層にフ
ォーカスを合焦させることにより、フォーカスの合焦し
た記録層からデータを読み出す光学ピックアップと、該
光学ピックアップのフォーカスバランスを設定するフォ
ーカスバランス設定手段とを少なくとも備え、前記光学
ピックアップのフォーカスが合焦している一の記録層か
ら、前記光学ピックアップのフォーカスをジャンプさせ
ることにより、他の記録層に前記光学ピックアップのフ
ォーカスを合焦させて、他の記録層に記録されたデータ
を読み出す場合に、前記フォーカスバランス手段で設定
される前記光学ピックアップのフォーカスバランス点
を、エラー電圧特性の正のピークと負のピークとが略等
しくなる基準フォーカスバランス点に移行させてフォー
カスジャンプさせたのち、前記他の記録層に適したフォ
ーカスバランス点に設定するようにしたものである。
【0020】さらに、前記フォーカスバランス設定手段
が、前記多層ディスクの各記録層に適するフォーカスバ
ランス点を出力する複数のフォーカスバランス回路と、
エラー電圧特性の正のピークと負のピークとが略等しく
なる基準フォーカスバランス点を出力する基準フォーカ
スバランス回路と、該複数のフォーカスバランス回路の
いずれかを選択して出力する選択回路とから構成するよ
うにしてもよいものである。さらにまた、前記フォーカ
スバランス設定手段には、前記多層ディスクの各記録層
に適するフォーカスバランス点と、エラー電圧特性の正
のピークと負のピークとが略等しくなる基準フォーカス
バランス点のうちのいずれでも可変して出力できるバイ
アス設定手段を備えるようにしてもよい。本発明によれ
ば、フォーカスジャンプを行う場合に、エラー電圧特性
の正のピークと負のピークとが略等しくなる基準フォー
カスバランス点に一度移動させてフォーカスジャンプを
行うようにしたので、ジャンプ後の記録層に対するフォ
ーカスサーボを安定にかけられるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、本発明の多層ディスク再生
方法が適用されている本発明のディスク再生装置の概略
構成のブロック図を図1に示す。この図において、光デ
ィスク60は多層ディスクであり、この光ディスク60
にピックアップ61から光を照射し、その反射光をピッ
クアップ61が受光することにより、光ディスク60に
記録されたいずれかの層のデータを読み出している。
【0022】ピックアップ61により読み出されたデー
タは、復調回路62により等化処理および復調処理が行
われて信号が復調される。復調されたデータは、ECC
回路63においてエラー訂正処理が行われて、データ誤
りがあった場合の訂正が行われる。また、ECC回路6
3において光ディスク60の記録内容情報であるTOC
情報(Table Of Contents )が検出されて、コントロ
ーラ67に供給される。このTOC情報はコントローラ
67により、TOC記憶装置68に書き込まれ、再生制
御時に利用される。エラー訂正処理の行われたデータ
は、デマルチプレクサ回路64に供給されて、ビデオデ
ータとオーディオデータとに分離され、ビデオデータは
ビデオデコーダ65に供給され、オーディオデータはオ
ーディオデコーダ66に供給される。
【0023】ビデオデコーダ65においては、圧縮処理
されて記録されたビデオデータに伸張処理が施されると
共に、D/A変換処理等が施されて、アナログビデオ信
号が出力される。また、オーディオデコーダ66におい
ても同様に、圧縮処理されて記録されたオーディオデー
タに伸張処理が施されると共に、D/A変換処理が施さ
れて、アナログオーディオ信号が出力される。そして、
ビデオ出力信号は図示しない映像表示回路により表示装
置に表示されるようになり、同時に、オーディオ出力信
号はオーディオ出力回路によりスピーカから放音される
ようになる。
【0024】また、ピックアップ61のフォーカス制御
およびトラッキング制御を行うために、フォーカスエラ
ー信号およびトラッキングエラー信号がエラー生成回路
72により生成される。エラー生成回路72により生成
されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー
信号は、ドライブ制御回路69に供給され、ドライブ制
御回路69は、供給されたエラー信号に基づいて、トラ
ッキングサーボ回路70を駆動制御すると共に、フォー
カスサーボ回路71を駆動制御する。これにより、ピッ
クアップ61は光ディスク60のいずれかの層に対する
適切なフォーカス制御が行われると共に、適切なトラッ
キング制御が行われて、光ディスク60から正常にデー
タを読み出すことができるようになる。なお、コントロ
ーラ67は、ドライブ制御回路69から再生位置の現在
位置情報を受けると共に、TOC記憶装置68に記憶さ
れたTOC情報に基づいてディスクプレーヤ全体の再生
制御を行っている。また、コントローラ67は、エラー
生成回路72から、光ディスク60に傷があった場合や
光ディスク60の面ぶれ等によりフォーカス等の制御が
はずれたことの信号を受けると、ドライブ制御回路69
にアクセスコマンドを送ってその対処を行っている。
【0025】次に、本発明の多層ディスクの再生方法を
具現化した本発明の多層ディスク再生装置のフォーカス
制御に関する第1の実施の形態の構成を示すブロック図
を図2に示す。この図において、ディテクタ11はピッ
クアップ61に備えられており、光ディスク1から反射
されたレーザ光を受光して電気信号に変換しており、デ
ィテクタ11A〜11Dに4分割されている。このうち
のディテクタ11Aおよびディテクタ11Cの受光信号
は、加算器12で加算され、プリアンプ13で増幅され
てフォーカスバランス設定回路16−2の一方へ入力さ
れる。また、ディテクタ11Bとディテクタ11Dの受
光信号は、加算器14で加算され、プリアンプ15で増
幅された後、インバータ16−1で符号が反転されてフ
ォーカスバランス設定回路16−2の他方へ入力され
る。これにより、プリアンプ13より出力される信号
(A+C)からプリアンプ15より出力される信号(B
+D)を差し引いたフォーカスエラー電圧{(A+C)
−(B+D)}がフォーカスバランス設定回路16−2
で生成される。
【0026】ここで、フォーカスバランス設定回路16
−2は、光学ディスク1から最良の読み出しが行えるよ
うにフォーカスエラー電圧を調整する回路であり、光学
ディスク1の有する記録層にそれぞれ対応するフォーカ
スバランス電圧を調整して出力する手段と、エラー電圧
特性が中立状態とされている基準フォーカスバランス電
圧を出力する手段とを備えている。図2に示す構成にお
いては、例えば光学ディスク1の1層目の記録層に対す
るフォーカスバランス電圧を出力する手段が可変抵抗R
aとされ、2層目の記録層に対するフォーカスバランス
電圧を出力する手段が可変抵抗Rcとされ、エラー電圧
特性が中立状態とされている基準フォーカスバランス電
圧を出力する手段が可変抵抗Rbとされている。
【0027】フォーカスバランス設定回路16−2より
出力される複数のフォーカスエラー電圧はセレクタ16
−3に入力されて、いずれかのフォーカスエラー電圧
{(1−K)(A+C)−(1+K)(B+D)}(信
号c)が選択されて出力される。この係数Kはフォーカ
スバランス設定回路16−2により設定されるが、予め
記録層に最適な係数Kを設定しておくか、あるいはRF
再生信号の振幅が最大となるよう、またはジッタが最小
となるよう自動的に係数Kを設定する。セレクタ16−
3の出力は位相補償回路17においてイコライジングさ
れてスイッチ18の一方へ入力される。スイッチ18は
位相補償回路17あるいはフォーカスサーチ駆動回路1
9よりのフォーカス駆動電圧のいずれかを出力し、その
出力電圧はドライブアンプ28で電力増幅されてフォー
カス駆動コイル29に供給されて、フォーカス駆動コイ
ル29が駆動されている。
【0028】また、加算器20においてプリアンプ13
よりの出力と、プリンアンプ15よりの出力とが加算さ
れて、再生RF信号(A+B+C+D)(信号a)が生
成される。この信号aはコンパレータ21において基準
電圧V1と比較され、信号aのレベルが基準電圧V1を
越える時に、出力される信号bはHレベルとなりフォー
カスOK信号がスイッチ23をオン制御する信号として
出力される。このスイッチ23には、セレクタ16−3
から出力されたフォーカスエラー電圧{(1−K)(A
+C)−(1+K)(B+D)}とゼロ電位の基準電圧
V2とをコンパレータ22で比較したゼロクロス検出信
号が供給されている。そして、フォーカスOK信号がス
イッチ23に供給された時に、スイッチ23を介して、
コンパレータ22より出力されるゼロクロス検出信号d
がCPU24に供給される。
【0029】CPU24は供給されたゼロクロス検出信
号dの立ち下がりエッジが検出される。さらに、加算器
25においてはプリアンプ13よりの出力と、プリンア
ンプ15よりの出力とが加算されて、再生RF信号(A
+B+C+D)が生成される。この再生RF信号はRF
プリアンプ26により増幅された後、データデコーダ2
7においてデコードされる。デコードされたサブコード
はCPU24に供給され、CPU24は光ディスク1か
ら読み出されたサブコードの例えばRチャンネルから光
学ディスク1の記録層数データを読み出すと共に、サブ
コードの例えばSチャンネルから現在読み出している記
録層が何層目であるかの層データを読み出している。ま
た、CPU24は入力されたゼロクロス検出信号dから
光学ディスク1に対するフォーカスが合っていると検出
した時に、フォーカスON信号eをスイッチ18に供給
して、スイッチ18から位相補償回路17よりの出力信
号が出力されるように制御している。
【0030】次に、図2に示す多層ディスク再生装置の
動作を、前記図10の動作波形図を参照して説明する。
電源等が投入された時の初期状態においては、スイッチ
18はフォーカスサーチ駆動回路19側に切り換えられ
ていると共に、1層目の記録層用の可変抵抗Raよりの
出力がセレクタ16−3により選択されるものとする。
すると、ドライブアンプ28より出力されるフォーカス
サーチ駆動信号によりフォーカス駆動コイル29は駆動
されて、光学ピックアップ内の対物レンズが光ディスク
1に対して移動していく。
【0031】この移動に伴い、ディテクタ11により受
光された光ディスク1よりの反射光から、フォーカスエ
ラー電圧信号が図10cに示すように生成され、セレク
タ16−3から出力される。セレクタ16−3から出力
されたフォーカスエラー電圧信号cは、コンパレータ2
2によりそのゼロクロスが検出される。また、ディテク
タ11により受光された光ディスク1よりの反射光から
再生RF信号aが加算器20により生成され出力され
る。この再生RF信号aはコンパレータにて基準信号V
1と比較されることにより、再生RF信号aのレベルが
V1以上となった時に、図10bに示すようにHレベル
となる。このコンパレータ21よりのHレベル信号はフ
ォーカスOK信号bであり、これによりスイッチ23が
オンされる。
【0032】従って、コンパレータ22により検出され
たゼロクロス検出信号dがスイッチ23を介してCPU
24に供給されるようになる。このゼロクロス検出信号
dの立ち下がりエッジが検出されることにより、CPU
24は光ディスク1に対するフォーカスが合焦したもの
と判断して、フォーカスON信号eを出力する。これに
より、スイッチ18が位相補償回路17側へ切り換えら
れて、フィードバックループが形成されることにより、
フォーカスサーボがかかるようになる。これにより、光
ディスク1の1層目の記録層からデータを読み出すこと
ができるようになる。また、データ読み出し中に光ディ
スク1の傷等により1層目の記録層から他の記録層にレ
ーザ光が飛んでしまった場合には、サブコードの例えば
Sチャンネルのデータを読み出すことにより、層飛びを
起こしたことを容易に知ることができる。
【0033】次に、例えば1層目の記録層から2層目の
記録層へフォーカスジャンプさせる場合の動作について
説明するが、この場合の特徴ある動作の概略を図3を参
照しながら説明する。図3には3つのフォーカスエラー
電圧特性を示しているが、その内の破線で示すフォーカ
スエラー電圧特性は光ディスク1の一の層のフォーカス
エラー電圧特性であって、ここでは1層目の記録層に対
応するものとし、一点鎖線で示すフォーカスエラー電圧
特性は光ディスク1の他の層のフォーカスエラー電圧特
性であって、ここでは2層目の記録層に対応するものと
する。また、実線で示すフォーカスエラー電圧特性は光
学的なフォーカスバランス点を有する中立状態のフォー
カスエラー電圧特性である。
【0034】そして、1層目の記録層からはフォーカス
バランス点R1にて最良の読み出しが行え、2層目の記
録層からはフォーカスバランス点R2にて最良の読み出
しが行えるようになる。このため、フォーカスバランス
設定回路16−2においては、可変抵抗Raを調整する
ことにより係数Kを可変して、光学的に合焦した時にフ
ォーカスエラー電圧としてフォーカスバランス電圧(−
E1)が出力されるようにし、可変抵抗Rbを調整する
ことにより係数Kを可変して、光学的に合焦した時にフ
ォーカスエラー電圧としてフォーカスバランス電圧E2
が出力されるようにしている。
【0035】このように記録層により最適のフォーカス
バランス電圧が異なるようになるために、前記したよう
にフォーカスジャンプ後にフォーカスサーボがはずれや
すくなる。そこで、本発明においては1層目の記録層か
ら2層目の記録層にフォーカスジャンプさせる場合に、
フォーカスジャンプさせる直前に図3に実線で示す光学
的なフォーカスバランス点を有する中立状態のフォーカ
スエラー電圧特性に移行させる。具体的には、1層目の
記録層に最適な可変抵抗Raよりのフォーカスバランス
電圧に替えて、可変抵抗Rbよりの中立状態の基準フォ
ーカスバランス電圧が出力されるようにセレクタ16−
3をコントロールする。次いで、2層目の記録層へジャ
ンプした後に可変抵抗Rbよりの基準フォーカスバラン
ス電圧に替えて、2層目の記録層に適した可変抵抗Rc
よりのフォーカスバランス電圧が出力されるようにセレ
クタ16−3をコントロールする。
【0036】これにより、フォーカスジャンプ後の2層
目の記録層に対するフォーカスサーボが安定してかかる
ようになり、確実に2層目の記録層からデータを読み出
すことができるようになる。
【0037】図2および図4に示すフォーカスエラー電
圧信号の変化を示す波形図を参照しながら前記説明を詳
細に行うと、図4(A)に示すタイミングAで1層目の
記録層から2層目の記録層へジャンプさせるものとする
と、タイミングAでセレクタ16−3に図示しない再生
装置のシステムコントローラからコントロール信号を与
えて、可変抵抗Rbよりの中立状態の基準フォーカスバ
ランス電圧を出力するようにする。そして、CPU24
はフォーカスON信号eを立ち下げて、スイッチ18か
らフォーカスサーチ駆動回路19よりのフォーカスサー
チ駆動信号が出力されるようにする。これにより、ピッ
クアップ内の対物レンズは移動していき、図4(A)に
示すようなフォーカスエラー電圧がセレクタ16−3か
ら出力されるようになる。
【0038】そして、1層目を越えて2層目にフォーカ
スが次第に合うようになり、ディテクタ11により受光
信号から生成されたRF再生信号の振幅が基準電圧V1
を越えるようにすると、コンパレータ21からフォーカ
スOK信号bが出力されてスイッチ23がオンされる。
次いで、CPU24に供給されたコンパレータ22より
のゼロクロス検出信号から立ち下がりエッジが検出され
ると、CPU24からフォーカスON信号eがスイッチ
18をオン制御するように供給されて、スイッチ18か
らは位相補償回路17から出力されるフォーカスエラー
信号cが出力されるようになる。このタイミングがタイ
ミングBとされる。
【0039】これにより、フォーカスサーボがかかるよ
うになり、フォーカスサーボ系が安定するタイミングC
において、2層目の記録層に最適なフォーカスバランス
電圧をセレクタ16−3が出力するように、セレクタ1
6−3は可変抵抗Rcよりの出力を選択するようにコン
トロール信号により制御される。従って、フォーカスサ
ーボは2層目の記録層に対して安定にかかるようにな
り、確実に2層目の記録層からデータを読み出すことが
できるようになる。
【0040】また、2層目の記録層から1層目の記録層
へフォーカスジャンプさせる場合のフォーカスエラー電
圧信号の変化を図4(B)に示すが、この場合にはフォ
ーカスジャンプさせる直前のタイミングDにおいて、可
変抵抗Rbよりの中立状態のフォーカスバランス電圧を
出力するようにする。そして、CPU24はフォーカス
ON信号eを立ち下げて、スイッチ18からフォーカス
サーチ駆動回路19よりのフォーカスサーチ駆動信号が
出力されるようにする。これにより、ピックアップ内の
対物レンズは移動していき、図4(B)に示すような1
層目の記録層へ向かうフォーカスエラー電圧がセレクタ
16−3から出力されるようになる。この場合のフォー
カスエラー電圧は先程とは異なり、レベルが正方向に変
化してから1層目に近づきながら負方向に変化していく
ようになる。
【0041】そして、2層目を越えて1層目にフォーカ
スが次第に合うようになり、ディテクタ11により受光
信号から生成されたRF再生信号の振幅が基準電圧V1
を越えると、コンパレータ21からフォーカスOK信号
bが出力されてスイッチ23がオンされる。次いで、C
PU24に供給されたコンパレータ22よりのゼロクロ
ス検出信号から立ち下がりエッジが検出されると、CP
U24からフォーカスON信号eがスイッチ18を制御
するように供給されて、スイッチ18からは位相補償回
路17から出力されるフォーカスエラー信号cが出力さ
れるようになる。このタイミングがタイミングEとされ
る。
【0042】これにより、フォーカスサーボがかかるよ
うになり、フォーカスサーボ系が安定するタイミングF
において、1層目の記録層に最適なフォーカスバランス
電圧をセレクタ16−3が出力するように、セレクタ1
6−3は可変抵抗Raよりの出力を選択するようにコン
トロール信号により制御される。従って、フォーカスサ
ーボは1層目の記録層に対して安定にかかるようにな
り、確実に1層目の記録層からデータを読み出すことが
できるようになる。なお、中立状態のフォーカスバラン
ス電圧は、フォーカスエラー電圧特性の正のピークと負
のピークとが等しくなる場合が理想的であるが、焦点移
動距離に換算して±1〜2μm程度以内の誤差であれば
支障はない。
【0043】以上の説明においては、フォーカスバラン
ス設定回路16−2は各記録層用の可変抵抗と中立状態
のフォーカスバランス電圧を出力する可変抵抗とを用い
て構成していたが、本発明はこれに限らず可変抵抗を電
子ボリュームで構成してもよい。また、1つの電子ボリ
ュームによりフォーカスバランス設定回路16−2を構
成し、所定のタイミングで前記したように出力されるフ
ォーカスバランス電圧を変化させるようにしてもよい。
このようにすれば、セレクタ16−3を省略することが
できる。
【0044】次に、本発明のディスク再生装置の第2の
実施の形態のフォーカス制御に関するブロック図を図5
に示す。この第2の実施の形態においては、図2に示す
フォーカスバランス設定回路16−2とセレクタ16−
3に替えて、加算器30、フォーカスエラーアンプ3
1、および、バイアス設定手段32を設けるようにした
ものであり、他の構成は図2に示す構成を同じとされて
いる。
【0045】図5に示すディスク再生装置においては、
光ディスク60の1層目の記録層から2層目の記録層に
フォーカスジャンプさせる場合に、第1の実施の形態と
同様に、フォーカスジャンプさせる直前に図3に実線で
示す光学的なフォーカスバランス点を有する中立状態の
フォーカスエラー電圧特性に移行させている。この場
合、ジャンプさせるまでは1層目の記録層に最適なフォ
ーカスバランス電圧がフォーカスエラーアンプ31から
出力されるように、フォーカスエラーアンプ31の反転
入力端子に入力されているバイアス設定手段32のバイ
アス電圧Vbが、CPU24により制御されている。そ
して、ジャンプさせるときに、中立状態の基準フォーカ
スバランス電圧がフォーカスエラーアンプ31から出力
されるように、フォーカスエラーアンプ31の反転入力
端子に入力されているバイアス設定手段32のバイアス
電圧Vbが0Vとなるように、CPU24により制御さ
れる。そして、2層目の記録層へジャンプした後に基準
フォーカスバランス電圧に替えて、2層目の記録層に適
したフォーカスバランス電圧がフォーカスエラーアンプ
31から出力されるように、フォーカスエラーアンプ3
1の反転入力端子に入力されているバイアス設定手段3
2の電圧Vbが、CPU24により制御される。
【0046】これにより、フォーカスジャンプ後の2層
目の記録層に対するフォーカスサーボが安定してかかる
ようになり、確実に2層目の記録層からデータを読み出
すことができるようになる。また、図5に示す構成にお
いてもフォーカスエラー電圧信号の変化を示す波形図
は、図4に示すようになる。すなわち、図4(A)に示
すタイミングAで1層目の記録層から2層目の記録層へ
ジャンプさせるものとすると、タイミングAでCPU2
4からバイアス設定手段32にコントロール信号を与え
て、フォーカスエラーアンプ31が中立状態の基準フォ
ーカスバランス電圧を出力するようにする。さらに、C
PU24はフォーカスON信号eを立ち下げて、スイッ
チ18からフォーカスサーチ駆動回路19よりのフォー
カスサーチ駆動信号が出力されるようにする。これによ
り、ピックアップ内の対物レンズは移動していき、図4
(A)に示すようなフォーカスエラー電圧がフォーカス
エラーアンプ31から出力されるようになる。
【0047】そして、1層目を越えて2層目にフォーカ
スが次第に合うようになり、ディテクタ11により受光
信号から生成されたRF再生信号の振幅が基準電圧V1
を越えるようにすると、コンパレータ21からフォーカ
スOK信号bが出力されてスイッチ23がオンされる。
次いで、CPU24に供給されたコンパレータ22より
のゼロクロス検出信号から立ち下がりエッジが検出され
ると、CPU24からフォーカスON信号eがスイッチ
18をオン制御するように供給されて、スイッチ18か
らは位相補償回路17から出力されるフォーカスエラー
信号cが出力されるようになる。このタイミングがタイ
ミングBとされる。
【0048】これにより、フォーカスサーボがかかるよ
うになり、フォーカスサーボ系が安定するタイミングC
において、2層目の記録層に最適なフォーカスバランス
電圧をフォーカスエラーアンプ31が出力するように、
バイアス設定手段32はCPU24から与えられるコン
トロール信号により制御される。この結果、フォーカス
サーボは2層目の記録層に対して安定にかかるようにな
り、確実に2層目の記録層からデータを読み出すことが
できるようになる。
【0049】また、2層目の記録層から1層目の記録層
へフォーカスジャンプさせる場合のフォーカスエラー電
圧信号の変化を図4(B)に示すが、この場合にはフォ
ーカスジャンプさせる直前のタイミングDにおいて、C
PU24によりフォーカスエラーアンプ31が中立状態
のフォーカスバランス電圧を出力するようにする。そし
て、CPU24はフォーカスON信号eを立ち下げて、
スイッチ18からフォーカスサーチ駆動回路19よりの
フォーカスサーチ駆動信号が出力されるようにする。こ
れにより、ピックアップ内の対物レンズは移動してい
き、図4(B)に示すような1層目の記録層へ向かうフ
ォーカスエラー電圧がフォーカスエラーアンプ31から
出力されるようになる。この場合のフォーカスエラー電
圧は先程とは異なり、レベルが正方向に変化してから1
層目に近づきながら負方向に変化していくようになる。
【0050】そして、2層目を越えて1層目にフォーカ
スが次第に合うようになり、ディテクタ11により受光
信号から生成されたRF再生信号の振幅が基準電圧V1
を越えると、コンパレータ21からフォーカスOK信号
bが出力されてスイッチ23がオンされる。次いで、C
PU24に供給されたコンパレータ22よりのゼロクロ
ス検出信号から立ち下がりエッジが検出されると、CP
U24からフォーカスON信号eがスイッチ18を制御
するように供給されて、スイッチ18からは位相補償回
路17から出力されるフォーカスエラー信号cが出力さ
れるようになる。このタイミングがタイミングEとされ
る。
【0051】これにより、フォーカスサーボがかかるよ
うになり、フォーカスサーボ系が安定するタイミングF
において、1層目の記録層に最適なフォーカスバランス
電圧をフォーカスエラーアンプ31が出力するように、
バイアス設定手段32はCPU24から与えられるコン
トロール信号により制御される。この結果、フォーカス
サーボは1層目の記録層に対して安定にかかるようにな
り、確実に1層目の記録層からデータを読み出すことが
できるようになる。なお、中立状態のフォーカスバラン
ス電圧は、フォーカスエラー電圧特性の正のピークと負
のピークとが等しくなる場合が理想的であるが、焦点移
動距離に換算して±1〜2μm程度以内の誤差であれば
支障はない。
【0052】以上説明した本発明のディスク再生装置の
フォーカスジャンプ時のフローチャートを図6に示す。
図6のフローチャートは、図2および図5に示す第1お
よび第2の実施の形態に共通である。図6において、あ
る記録層から他の記録層へのジャンプ操作がスタートす
ると、ステップS1においてバイアス設定手段32のバ
イアス電圧Vbが0Vとされる。次いで、ステップS2
にてフォーカスOK信号が出力(OK)されたか否かが
判定される。ここで、フォーカスOK信号が出力されて
いない場合は、ステップS2の処理がフォーカスOK信
号が出力されるまで循環して行われる。そして、ステッ
プS2にてフォーカスOK信号が出力されYESと判定
されると、ステップS3に進み、ジャンプ先の記録層に
最適なフォーカスバランス電圧が出力されるように、バ
イアス電圧Vbが設定され、ステップS4にてジャンプ
先の記録層から読み出されたデータの再生処理が行われ
るようになる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、多層ディスクの一の記録層から他の記録層へフォー
カスジャンプさせても、フォーカスジャンプ後のフォー
カスサーボを安定にかけることができるため、フォーカ
スジャンプ後の記録層から確実にデータを読み出すこと
ができる。また、そのための構成を簡単な構成をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の多層ディスク再生方法が適用されて
いる本発明のディスク再生装置の概略構成のブロック図
である。
【図2】本発明の多層ディスクの再生装置のフォーカス
制御に関する第1の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の多層ディスクの再生装置におけるフォ
ーカスジャンプを説明するためのフォーカスエラー電圧
特性の例を示す図である。
【図4】本発明の多層ディスクの再生装置におけるフォ
ーカスジャンプ時のフォーカスエラー電圧信号の変化を
示す波形図である。
【図5】本発明の多層ディスクの再生装置のフォーカス
制御に関する第2の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明の多層ディスクの再生装置におけるフォ
ーカスジャンプ時の動作を示すフローチャートである。
【図7】光ディスクとピックアップの関係を示す図であ
る。
【図8】光学的なフォーカスバランス点を有するフォー
カスエラー電圧特性を示す図である。
【図9】従来の多層ディスクの再生装置の構成の一例を
示すブロック図である。
【図10】従来の多層ディスクの再生装置の動作波形図
を示す図である。
【図11】従来の多層ディスクの再生装置におけるフォ
ーカスバランス電圧を説明するためのフォーカスエラー
電圧特性を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、2,6 保護層、3,4,5 記録
層、7 光学ピックアップ、11 ディテクタ、12,
14,20,25 加算器、13,15 プリアンプ、
16 減算器、16−1 インバータ、16−2 フォ
ーカスバランス設定回路、16−3 セレクタ、17
位相補償回路、18,23 スイッチ、19フォーカス
サーチ駆動回路、21,22 コンパレータ、24 C
PU、28ドライブアンプ、29 フォーカス駆動コイ
ル、30 加算器、31 フォーカスエラーアンプ、3
2 バイアス設定手段、60 光ディスク、61 ピッ
クアップ、62 復調回路、63 ECC回路、64
デマルチプレクサ回路、ビデオデコーダ、66 オーデ
ィオデコーダ、67 コントローラ、68 TOC記憶
装置、69 ドライブ制御回路、70 トラッキングサ
ーボ回路、71 フォーカスサーボ回路、72 エラー
生成回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−54396(JP,A) 特開 平1−199326(JP,A) 特開 平6−301987(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 7/09

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録層を有する多層ディスクの再
    生方法において、 光学ピックアップのフォーカスが合焦している一の記録
    層から、前記光学ピックアップのフォーカスをジャンプ
    させることにより、他の記録層に前記光学ピックアップ
    のフォーカスを合焦させて、他の記録層に記録されたデ
    ータを読み出す場合に、 前記光学ピックアップのフォーカスバランス点を、前記
    ピックアップのエラー電圧特性の正のピークと負のピー
    クとが略等しくなる基準フォーカスバランス点に移行さ
    せてフォーカスジャンプを行った後、前記他の記録層に
    適したフォーカスバランス点に設定することを特徴とす
    る多層ディスク再生方法。
  2. 【請求項2】 複数の記録層を有する多層ディスクの再
    生装置において、 前記多層ディスクの各記録層にフォーカスを合焦させる
    ことにより、フォーカスの合焦した記録層からデータを
    読み出す光学ピックアップと、 該光学ピックアップのフォーカスバランスを設定するフ
    ォーカスバランス設定手段とを少なくとも備え、 前記光学ピックアップのフォーカスが合焦している一の
    記録層から、前記光学ピックアップのフォーカスをジャ
    ンプさせることにより、他の記録層に前記光学ピックア
    ップのフォーカスを合焦させて、他の記録層に記録され
    たデータを読み出す場合に、前記フォーカスバランス手
    段で設定される前記光学ピックアップのフォーカスバラ
    ンス点を、エラー電圧特性の正のピークと負のピークと
    が略等しくなる基準フォーカスバランス点に移行させて
    フォーカスジャンプさせたのち、前記他の記録層に適し
    たフォーカスバランス点に設定することを特徴とする多
    層ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記フォーカスバランス設定手段が、前
    記多層ディスクの各記録層に適するフォーカスバランス
    点を出力する複数のフォーカスバランス回路と、エラー
    電圧特性の正のピークと負のピークとが略等しくなる
    準フォーカスバランス点を出力する基準フォーカスバラ
    ンス回路と、該複数のフォーカスバランス回路のいずれ
    かを選択して出力する選択回路とから構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の多層ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記フォーカスバランス設定手段には、
    前記多層ディスクの各記録層に適するフォーカスバラン
    ス点と、エラー電圧特性の正のピークと負のピークとが
    略等しくなる基準フォーカスバランス点のうちのいずれ
    でも可変して出力できるバイアス設定手段が備えられて
    いることを特徴とする請求項2記載の多層ディスク再生
    装置。
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