JPH064878A - フォーカス引込み回路 - Google Patents

フォーカス引込み回路

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JPH064878A
JPH064878A JP18622492A JP18622492A JPH064878A JP H064878 A JPH064878 A JP H064878A JP 18622492 A JP18622492 A JP 18622492A JP 18622492 A JP18622492 A JP 18622492A JP H064878 A JPH064878 A JP H064878A
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level
focus
signal
comparison
circuit
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JP18622492A
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English (en)
Inventor
Taizo Kusano
泰三 草野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メディア表面において誤フォーカス引込みを
行う恐れがなく、また、正常な引込み動作後のフォーカ
スはずれの検出も可能にする。 【構成】 スライスレベルとして、メディア表面の反射
によるレベルより高く、かつ、フォーカス制御中におい
てトラックにより変調されて得られる最低レベルより低
く設定し、あるいは、このようなレベルが得られるよう
に、フォーカス引込み前と開始後でレベルを切換える。 【効果】 スライスレベルが、フォーカス制御中におい
てトラックにより変調されて得られる最低レベルより低
く設定されているので、正常な引込み動作後のフォーカ
スはずれの検出も可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク装置や光
磁気ディスク装置その他各種の光学的に情報の記録/再
生を行う装置におけるフォーカス引込み回路に係り、特
に、メディア表面において誤フォーカス引込みを行う恐
れがなく、しかも、正常な引込み動作後のフォーカスは
ずれの検出も可能にして、信頼性と安定性とを向上させ
たフォーカス引込み回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスク装置や光磁気ディ
スク装置その他各種の光学的に情報の記録/再生を行う
装置においては、フォーカスサーボ制御が行われてい
る。また、そのためのフォーカスサーボ制御装置も、知
られている(例えば、特開昭63−177320号公
報)。
【0003】図9は、従来の光ディスク装置について、
その要部構成の一例を示す構成図である。図において、
1はディスク、2はスピンドルモータ、3は光ピックア
ップで、3aは対物レンズ、4はRFアンプ、5はデジ
タル信号処理回路、6は合焦点近傍検出回路、7はフォ
ーカスエラー信号検出回路、8はフォーカスサーボ回
路、9はフォーカスドライブ回路を示し、また、FOK
は合焦点の近傍に到達したことを検出する合焦点近傍到
達信号、FEはフォーカスエラー信号を示す。
【0004】この図9で、破線で囲まれた4つのブロッ
ク、すなわち、合焦点近傍検出回路6,フォーカスエラ
ー信号検出回路7,フォーカスサーボ回路8,フォーカ
スドライブ回路9で、フォーカスサーボ制御部を構成し
ている。ディスク1には、デジタル信号で情報が記録さ
れ、また、所定データ数毎に、フレーム同期信号や制御
データが記録されている。
【0005】このディスク1は、スピンドルモータ2に
よって回転される。光ピックアップ3は、ディスク1上
に記録されているデジタル情報を、光学的に読み取り、
RFアンプ4へ入力する。RFアンプ4は、この光ピッ
クアップ3から出力されたRF信号を増幅すると共に、
所定のスライスレベルで波形整形して、デジタル信号処
理回路5へ入力する。
【0006】この場合に、破線で囲まれたフォーカスサ
ーボ制御部では、次のように作用する。合焦点近傍検出
回路6は、対物レンズ3aが合焦点の近傍に到達したこ
とを検出して、合焦点近傍到達信号FOKを発生する。
フォーカスエラー信号検出回路7は、対物レンズ3aの
合焦点までの距離に応じた値を有するフォーカスエラー
信号FEを発生する。
【0007】フォーカスサーボ回路8は、ディスク装填
後にフォーカスサーボがかけれらる位置まで、フォーカ
スエラー信号FEによって対物レンズ3aを移動させ、
その後に、フォーカスエラー信号FEを使用してフォー
カスサーボを行う。フォーカスドライブ回路9は、図示
しないアクチュエータを駆動して、対物レンズ3aを常
に合焦位置に保持する。
【0008】次の図10は、図9に示したフォーカスサ
ーボ回路8の詳細な構成を示す機能ブロック図である。
図における符号は図9と同様であり、また、81はフォ
ーカスサーチ信号生成部、82は第1の切換えスイッ
チ、83は第2の切換えスイッチ、84は合成回路、8
5はフォーカスサーボ補正部、86はコントローラ、8
7は合焦点到達検出部、FSはフォーカスサーチ信号、
FARは対物レンズ3aの合焦点に到達したことを検出
する合焦点到達信号を示す。
【0009】フォーカス引込み時に、フォーカスドライ
ブ回路は、フォーカスサーボ回路8内のフォーカスサー
チ信号生成部81からの低周波のフォーカスサーチ信号
FS(通常、数Hzの三角波信号)によって、対物レン
ズ3aを合焦点方向へ移動させる。そして、合焦点近傍
検出回路6により、対物レンズ3aが合焦点の近傍に到
達したことが検出され、また、合焦点到達検出部87に
よって、対物レンズ3aが合焦点に到達したことが検出
されると、それ以後は、フォーカスエラー信号検出回路
7から出力されるフォーカスエラー信号FEを用いて、
フォーカスサーボ制御が行われる。
【0010】この場合に、合焦点近傍検出回路6は、光
ピックアップ3から所定レベルの信号が出力されている
か否かによって、対物レンズ3aが合焦点の近傍に到達
したかどうかを判断する。一般的には、フォーカスサー
ボ用の2分割フォトダイオードから得られる2つの出力
の和信号(フォーカス和信号)が、ある所定のレベルを
超えたかどうかによって、合焦点の近傍に到達したか否
かが判断される。
【0011】図11は、フォーカスサーボ用の2分割フ
ォトダイオードからの出力信号を処理する合焦点近傍検
出回路について、その要部構成の一例を示す機能ブロッ
ク図である。図において、11は2分割フォトダイオー
ド、12は減算アンプ、13は加算アンプ、14はレベ
ル比較器(コンパレータ)を示し、また、FEはフォー
カスエラー信号、FO(和)は光量和信号、FOKは合
焦点近傍検出回路から出力される合焦点の近傍に到達し
たことを検出する合焦点近傍到達信号、VSLは基準電圧
を示す。
【0012】この図11に示すように、フォーカスエラ
ー信号FEは、2分割フォトダイオード11からの各出
力が、減算アンプ12で減算されて生成される。また、
光量和信号FO(和)、すなわち、フォーカス和信号
は、2分割フォトダイオード11からの各出力が、加算
アンプ13で加算されて生成される。
【0013】そして、合焦点近傍到達信号FOK、すな
わち、対物レンズ3aが合焦点の近傍に到達したことを
検出する信号は、加算アンプ13の出力であるフォーカ
ス和信号を、基準電圧VSLと比較することによって生成
される。これらのフォーカスエラー信号FE,フォーカ
ス和信号FO(和),合焦点近傍到達信号FOKは、対
物レンズ3aの移動に伴って、次のように変化する。
【0014】図12は、図11の回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートで、(1)は対物レンズ3aを
メディアの記録面に対して、合焦点付近でメディアの遠
い方から近い方へ移動させたときの信号、(2) は対物レ
ンズ3aを遠い方から近づけてきて、記録面にフォーカ
スを引込んだときの信号を示す。各信号波形の符号は、
図11の符号位置に対応している。
【0015】フォーカスエラー信号FEとフォーカス和
信号FO(和)は、この図12(1)に示すように変化す
る。しかし、フォーカス和信号FO(和)を、一定レベ
ルでスライスして得られる合焦点近傍到達信号FOKを
生成する合焦点近傍検出回路では、所望のスライスレベ
ル(基準電圧VSL)を設定するのが困難である。
【0016】図13は、合焦点近傍検出回路において、
スライスレベルの設定方法を説明する図で、(1) はスラ
イスレベルを高くしたとき、(2) は低くしたときの状態
を示す。各信号波形の符号は図11の符号位置に対応し
ており、はメディアの表面での反射部分、はメディ
アの記録面への引込み時点、はトラック変調による光
量ダウン部分、はスライスレベルが低い場合のメディ
アの記録面への引込み時点、Tは区間を示す。例えば、
この図13(2) のように、スライスレベルVSLを低く設
定すると、メディアの表面での反射によるフォーカス和
信号FO(和)によって、スライスレベルVSLが引っか
かるので、で示すように、メディアの表面にフォーカ
スを引込んでしまう、という不都合が生じる。
【0017】合焦点近傍到達信号FOKは、フォーカス
引込み後は、正常なフォーカシング制御の状態になって
いれば、あるレベル以上の反射光量が得られることか
ら、フォーカスはずれ検出用の信号として利用すること
も考えられる。逆に、図13(1) のように、スライスレ
ベルVSLを高く設定すると、で示すように、メディア
の記録面への引込みは行うが、で示すメディアグルー
ブによる光量ダウン時のフォーカス和信号FO(和)
が、スライスレベルVSLに引っかかってしまい、区間T
において、合焦点近傍到達信号FOKが“L”(ロー)
レベルになる。
【0018】すなわち、実際には、正常にフォーカシン
グしている状態であるのに、合焦点近傍到達信号FOK
を利用してフォーカスはずれを検出しようとすると、誤
った判定が行われてしまう。したがって、図13(2) の
ように、スライスレベルを低く設定すれば、合焦点近傍
到達信号FOKをフォーカスはずれ検出用の信号として
利用することは可能であるが、スライスレベルVSLが引
っかかるので、メディアの表面にフォーカスを引込んで
しまう、という問題が生じ、図13(1) のように、スラ
イスレベルを高く設定すると、メディアの記録面への引
込みは行えるが、合焦点近傍到達信号FOKを利用して
フォーカスはずれを検出しようとすると、誤った判定が
行われてしまう、という問題が生じるので、これらを両
立させたスライスレベルを設定することは困難である、
という不都合があった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、従来の
ディスク装置におけるこのような不都合、すなわち、ス
ライスレベルを高く設定すると、合焦点近傍到達信号F
OKを利用してフォーカスはずれを検出することができ
ず、逆に、スライスレベルを低く設定すると、スライス
レベルが引っかかり、メディア表面において誤フォーカ
ス引込みが生じるので、これらを両立させたスライスレ
ベルを設定することできない、という不都合を解決し、
メディア表面において誤フォーカス引込みを行うことな
く、しかも、正常フォーカス引込み後のフォーカスはず
れ検出機能を併有するフォーカス引込み回路を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
光学的に情報の記録/再生を行う装置のフォーカス引込
み回路において、メディアから反射される光量和信号の
レベルを予め設定された比較レベルと比較するレベル比
較手段を備え、前記比較レベルは、メディア表面の反射
によるレベルより高く、かつ、フォーカス制御中におい
てトラックにより変調されて得られる最低レベルより低
く設定するように構成している。
【0021】第2に、光学的に情報の記録/再生を行う
装置のフォーカス引込み回路において、メディアから反
射される光量和信号のレベルを所定の比較レベルと比較
するレベル比較手段と、該レベル比較手段の所定の比較
レベルを、第1の比較レベルあるいは第2の比較レベル
に切換える比較レベル切換え手段、とを備え、前記第1
の比較レベルは、メディア表面の反射によるレベルより
充分に高く設定し、前記第2の比較レベルは、フォーカ
ス制御中においてトラックにより変調されて得られる最
低レベルより充分に低く設定し、フォーカス引込み前に
は、前記第1の比較レベルで比較し、フォーカス引込み
開始後は、前記第2の比較レベルで比較するように、前
記比較レベル切換え手段を切換えるように構成してい
る。
【0022】第3に、光学的に情報の記録/再生を行う
装置のフォーカス引込み回路において、メディアから反
射される光量和信号のレベルを所定の比較レベルと比較
するレベル比較手段と、該レベル比較手段に入力される
前記光量和信号のレベルを、第1のゲインあるいは第2
のゲインに切換えるゲイン切換え手段、とを備え、前記
第1のゲインは、メディア表面の反射によるレベルが、
前記所定の比較レベルより充分に低く設定し、前記第2
のゲインは、フォーカス制御中においてトラックにより
変調されて得られる最低レベルより充分に高くなるよう
に設定し、フォーカス引込み前には、前記第1のゲイン
に、フォーカス引込み開始後は、前記第2のゲインにな
るように、前記ゲイン切換え手段を切換えるように構成
している。
【0023】
【作用】この発明では、基準電圧で決定されるスライス
レベルを、メディア表面の反射によるレベルより高く、
かつ、フォーカス制御中においてトラックにより変調さ
れて得られる最低レベルより低く設定することによっ
て、メディア表面において誤フォーカス引込みを行うこ
となく、しかも、正常フォーカス引込み後のフォーカス
はずれ検出機能も併有できるようにしている(請求項1
の発明)。また、スライスレベルを2つ設け、第1のレ
ベルは、メディア表面の反射によるレベルより充分に高
く設定し、第2のレベルは、フォーカス制御中において
トラックにより変調されて得られる最低レベルより充分
に低く設定し、フォーカス引込み前には、第1のレベル
で比較し、フォーカス引込み開始後は、第2のレベルで
比較するように、レベルを切換える(請求項2の発
明)。
【0024】同様に、ゲインを変化させることによっ
て、スライスレベルが2つ得られるように構成し、第1
のゲインは、メディア表面の反射によるレベルが、所定
の比較レベルより充分に低く設定し、第2のゲインは、
フォーカス制御中においてトラックにより変調されて得
られる最低レベルより充分に高くなるように設定し、フ
ォーカス引込み前には、第1のゲインに、フォーカス引
込み開始後は、第2のゲインになるように切換える(請
求項3の発明)。このように、スライスレベルを設定す
ることによって、メディア表面において誤フォーカス引
込みを行うことなく、しかも、正常フォーカス引込み後
のフォーカスはずれ検出機能も併有できるフォーカス引
込み回路が得られる。
【0025】
【実施例1】次に、この発明のフォーカス引込み回路に
ついて、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明
する。この実施例は、請求項1の発明に対応しており、
スライスレベル、すなわち、比較レベルとして、メディ
ア表面の反射によるレベルより高く、かつ、フォーカス
制御中においてトラックにより変調されて得られる最低
レベルより低く設定することにより、正常なフォーカス
制御状態で、光量和信号がスライスレベルを下回らない
ようにして、フォーカス引込み後のフォーカスはずれの
検出用として兼用できるようにしている。
【0026】図1は、この発明のフォーカス引込み回路
について、その要部構成の一実施例を示す機能ブロック
図である。図における符号は図11と同様であり、ま
た、21と22は入力アンプ、23は合焦点近傍検出回
路で、23aはレベル比較器、24はフォーカスサーボ
回路内のコントローラ、VSL1は基準電圧を示す。
【0027】この図1では、フォーカスサーボ制御系に
おいて、その合焦点近傍検出回路23の周辺回路(従来
例の図10、参照)を示している。図示されないメディ
アから反射される光量信号は、2分割フォトダイオード
11で受光されて、電流信号に変換される。この電流信
号を次段の入力アンプ21,22で電圧信号に変換し
て、減算アンプ12と加算アンプ13へ入力する。した
がって、減算アンプ12からはフォーカスエラー信号F
Eが、また、加算アンプ13からは光量和信号FO
(和)が、それぞれ出力される。合焦点近傍検出回路2
3は、レベル比較器23aを備えており、加算アンプ1
3から出力された光量和信号FO(和)を、基準電圧V
SL1と比較する。
【0028】図2は、図1に示したこの発明のフォーカ
ス引込み回路の動作を説明するためのタイミングチャー
トである。各信号波形の符号は、図1の符号位置に対応
しており、また、とは図13と同様で、はトラッ
ク変調による最低レベル、はメディア表面の反射によ
るレベルを示す。
【0029】この図2に示すように、スライスレベルを
決定する基準電圧VSL1は、メディア表面からの反射光
量よりも高いレベルで、かつ、フォーカス制御中におい
て、トラックによって得られる最低レベル(メディアグ
ルーブでの反射時のレベル)よりも低く設定しておく。
フォーカス引込み時に、対物レンズをメディアに対して
遠い方から近づく方向へ移動させていくと、まず、メデ
ィア表面での反射によって、1つの信号が現われる。
【0030】この状態では、光量和信号FO(和)は、
基準電圧VSL1よりも低いので、合焦点近傍検出回路2
3の出力、すわわち、合焦点近傍到達信号FOKは、
“L”レベルのままである。したがって、引込み動作は
行われない。対物レンズをさらに近づけていくと、メデ
ィアの記録面での反射による信号が現われる。
【0031】そして、光量和信号FO(和)が基準電圧
VSL1を超えた時点で、合焦点近傍検出回路23からの
合焦点近傍到達信号FOKが“H”レベルに変化する。
コントローラ(例えばCPU等)24は、合焦点近傍検
出回路23からの合焦点近傍到達信号FOKが“H”レ
ベルになったことによって、対物レンズが記録面での合
焦点近傍にあることを検知し、引込み動作を開始させる
ための指示信号を発生する。
【0032】通常、引込み動作が開始されてフォーカス
制御状態になると、合焦点近傍到達信号FOKは不要に
なる。しかし、この発明では、基準電圧VSL1をフォー
カス制御中のトラック変調による最低レベルより低く設
定しているので、正常なフォーカス制御状態では、光量
和信号FO(和)が基準電圧VSL1を下回ることはな
い。
【0033】したがって、この構成の回路を、フォーカ
ス引込み後のフォーカスはずれの検出用として兼用させ
ることが可能である。すなわち、フォーカス引込み後
に、合焦点近傍検出回路23から出力される合焦点近傍
到達信号FOKが“L”レベルになることによって、コ
ントローラ24は、フォーカスはずれが発生したことを
検知できるので、エラー処理の素速い対応が可能にな
る。
【0034】以上のように、この発明のフォーカス引込
み回路では、比較レベルである基準電圧VSL1を、メデ
ィア表面の反射によるレベルより高く、かつ、フォーカ
ス制御中においてトラックにより変調されて得られる最
低レベルより低く設定しておき、正常なフォーカス制御
状態では、光量和信号がスライスレベルを下回らないよ
うにしている。したがって、フォーカス引込み後に、合
焦点近傍検出回路23から出力される合焦点近傍到達信
号FOKが“L”レベルになった場合には、フォーカス
はずれが発生したことを検知することが可能になり、フ
ォーカス引込み後のフォーカスはずれの検出用として兼
用できる。
【0035】
【実施例2】この発明のフォーカス引込み回路につい
て、第2の実施例を説明する。この実施例は、請求項2
の発明に対応している。
【0036】フォーカスサーボ回路で検出される信号、
すなわち、フォーカスエラー信号FEや合焦点近傍到達
信号FOK、合焦点到達信号FAR等の検出信号は、ノ
イズが小さく、かつ、光学系、回路、メディア等の性能
による検出信号のバラツキが小さい場合には、先の実施
例で説明した要件を満たす基準電圧VSL1を設定するこ
とが可能である。しかし、量産装置で使用する場合に
は、ノイズやバラツキによって誤スライスが生じるこ
と、あるいは先の要件を満たす基準電圧VSL1が存在し
ないことも考えられる。
【0037】そこで、この実施例では、フォーカス引込
み前と後とで、スライスレベルを決定する基準電圧(V
SL1)を変化させるようにしている。具体的には、フォ
ーカス引込み前の基準電圧(VSL2)は、メディア表面
の反射によるレベルより高く(記録面反射によるレベル
より低く)し、フォーカス引込み後の基準電圧(VSL
3)は、フォーカス制御中においてトラックにより変調
されて得られる最低レベルより充分に低く設定してお
く。
【0038】図3は、この発明のフォーカス引込み回路
について、その要部構成の他の実施例を示す機能ブロッ
ク図である。図における符号は図1と同様であり、ま
た、23bはレベル切換え回路、25はコントローラ、
SLはレベル切換え信号、VSL2とVSL3は第1と第2
の基準電圧を示す。
【0039】図4は、図3に示したこの発明のフォーカ
ス引込み回路の動作を説明するためのタイミングチャー
トである。各信号波形の符号は、図3の符号位置に対応
しており、また、は図2と同様で、はメディア表面
の反射によるレベル、はトラック変調による最低レベ
ル、は比較レベル切換え時点を示す。
【0040】図3に示すように、第1基準電圧VSL2と
第2の基準電圧VSL3とを用意しておき、フォーカス引
込み前と後とで、スライスレベルを決定する基準電圧V
SL2とVSL3とを、レベル切換え信号SLで切換えるこ
とによって変化させるようにしている。すなわち、フォ
ーカス引込み後に、コントローラ25から出力されるレ
ベル切換え信号SLによって、合焦点近傍検出回路23
からの合焦点近傍到達信号FOKが“H”レベルになっ
たことによって、フォーカス引込み回路内のレベル切換
え回路23bにより比較レベルを切換えるようにしてい
る。
【0041】このように、フォーカス引込み前と後と
で、異なる比較値レベルを設定するようにしておけば、
図4に示すように、余裕をもったレベルを設定すること
ができる。したがって、ノイズに対して強く、また、バ
ラツキに対してマージンをもったフォーカス引込み回路
が実現され、また、フォーカス引込み後のフォーカスは
ずれの検出用として兼用させることが可能になる。
【0042】ところで、コントローラ25は、例えばフ
ォーカス引込みに際して、従来例として示した先の図1
0において、合焦点近傍検出回路(図10の6)からの
合焦点近傍到達信号FOKが“H”レベルで、かつ、フ
ォーカスサーボ回路8内の合焦点到達検出部87から合
焦点到達信号FARが発生されると、フォーカス引込み
が正常であると判断し、それ以後にフォーカスサーボを
開始する。図5は、フォーカス引込み時におけるレベル
切換え動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。各信号波形の符号は、図3の符号位置に対応してお
り、は図2と同様であり、また、FARは合焦点到達
信号を示す。
【0043】この図5に示すように、合焦点近傍到達信
号FOKが“H”レベルで、かつ、合焦点到達信号FA
Rが発生されると、このタイミングで図3のコントロー
ラ25からレベル切換え信号SLを出力して、レベル切
換え回路23bのスライスレベルを、第1基準電圧VSL
2から第2の基準電圧VSL3に切換える。この発明のフ
ォーカス引込み回路では、合焦点到達信号FARを検出
する合焦点到達検出部(図10の87)としては、ゼロ
クロスコンパレータを使用することができる。
【0044】図6は、この発明のフォーカス引込み回路
で使用するのに好適な合焦点到達検出部の一例を示す機
能ブロック図である。図において、26はコンパレータ
を示し、また、FEはフォーカスエラー信号、FARは
合焦点到達信号を示す。ゼロクロスコンパレータは、コ
ンパレータ26の一方のレベル(−入力)をアースし
て、フォーカスエラー信号FEと比較すれば、図5で説
明したような合焦点到達信号FARが容易に得られる。
【0045】
【実施例3】第3の実施例を説明する。この実施例は、
請求項3の発明に対応している。この第3の実施例で
は、合焦点近傍検出回路23内のレベル比較器23aの
入力側の前に、ゲイン切換え回路(図7の23c)を設
けている。
【0046】図7は、この発明のフォーカス引込み回路
について、その要部構成の第3の実施例を示す機能ブロ
ック図である。図における符号は図1と同様であり、ま
た、23cはゲイン切換え回路、27はコントローラ、
R0〜R2は抵抗器、SWはスイッチ、SGはゲイン切
換え信号、VSL4は基準電圧を示す。図8は、図7に示
したこの発明のフォーカス引込み回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。各信号波形の符号
は、図7の符号位置に対応しており、また、とと
は図2と同様で、′はゲイン切換え時点を示す。
【0047】ある適当な比較レベルVSL4に対して、フ
ォーカス引込みの前には、レベル比較器23aへ入力さ
れる信号のレベル、すなわち、メディア表面の反射によ
るレベルが充分に低くなるように、また、フォーカス引
込み後には、フォーカス制御中においてトラックにより
変調されて得られる最低レベルが、比較レベルより充分
に高くなるように、合焦点近傍検出回路23のゲインを
設定しておく。そして、フォーカス引込み後に、コント
ローラ27が出力するゲイン切換え信号SGによってゲ
インを切換えることにより、図8に示すように、比較レ
ベルVSL4に対して余裕をもたせるように構成してい
る。
【0048】先の図7に示したゲイン切換え回路23c
では、抵抗器R0〜R2の抵抗の値から、第1のゲイン
は、R1/(R0+R1)、第2のゲインは、R2/
(R0+R2)となる。したがって、そのゲイン比は、 R1/(R0+R1):R2/(R0+R2) となる。
【0049】なお、この第3の実施例の場合にも、ゲイ
ン切換え信号SGの発生タイミングや合焦点到達検出部
は、先の第2の実施例で、図5と図6によって説明した
のと同様である。すなわち、図6のレベル切換え信号S
Lの出力タイミングで、ゲイン切換え信号SGを出力す
れば、第2の実施例と同様の作用、効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明では、レベル比較器の比
較レベル(スライスレベル)が、メディア表面での反射
によるレベルよりも高く設定されているので、メディア
表面にフォーカスを引込む恐れがない。しかも、この比
較レベルは、フォーカス制御中においてトラックにより
変調されて得られる最低レベルより低く設定されている
ので、正常な引込み動作後のフォーカスはずれの検出も
可能である。したがって、フォーカス引込み回路の信頼
性と安定性とが向上される。
【0051】請求項2の発明では、フォーカス引込みの
前後で、レベル比較器の比較レベルを切換えるようにし
ている。そのための比較レベルは、フォーカス引込みの
前には、メディア表面の反射によるレベルに対して充分
余裕があるように、フォーカス引込みの後には、フォー
カス制御中においてトラックにより変調されて得られる
最低レベルに対して充分余裕があるように、それぞれ設
定している。したがって、ノイズや光学系・回路系等に
よる検出信号レベルのバラツキが大きくても、メディア
表面への誤フォーカス引込みを行う恐れがなく、しか
も、フォーカス引込み後のフォーカスはずれも検出可能
なフォーカス引込み回路が実現される。
【0052】請求項3の発明では、フォーカス引込みの
前後で、レベル比較器へ入力する信号のゲインを切換え
るようにしている。そのためのゲインは、フォーカス引
込みの前には、メディア表面の反射によるレベル比較器
への入力信号のレベルが、比較レベルより充分に低くな
るように、また、フォーカス引込みの後には、フォーカ
ス制御中においてトラックにより変調されて得られるレ
ベル比較器への入力信号のレベルが、比較レベルより充
分に高くなるように、それぞれ設定している。したがっ
て、先の請求項2の発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフォーカス引込み回路について、そ
の要部構成の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したこの発明のフォーカス引込み回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】この発明のフォーカス引込み回路について、そ
の要部構成の他の実施例を示す機能ブロック図である。
【図4】図3に示したこの発明のフォーカス引込み回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】フォーカス引込み時におけるレベル切換え動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】この発明のフォーカス引込み回路で使用するの
に好適な合焦点到達検出部の一例を示す機能ブロック図
である。
【図7】この発明のフォーカス引込み回路について、そ
の要部構成の第3の実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【図8】図7に示したこの発明のフォーカス引込み回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】従来の光ディスク装置について、その要部構成
の一例を示す構成図である。
【図10】図9に示したフォーカスサーボ回路8の詳細
な構成を示す機能ブロック図である。
【図11】フォーカスサーボ用の2分割フォトダイオー
ドからの出力信号を処理する合焦点近傍検出回路につい
て、その要部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図12】図11の回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図13】合焦点近傍検出回路においてスライスレベル
の設定方法を説明する図である。
【符号の説明】
11 2分割フォトダイオード 12 減算アンプ 13 加算アンプ 21 入力アンプ 22 入力アンプ 23 合焦点近傍検出回路 23a レベル比較器 23b レベル切換え回路 23c ゲイン切換え回路 24 フォーカスサーボ回路内のコントローラ 25 コントローラ 27 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に情報の記録/再生を行う装置の
    フォーカス引込み回路において、 メディアから反射される光量和信号のレベルを予め設定
    された比較レベルと比較するレベル比較手段を備え、 前記比較レベルは、メディア表面の反射によるレベルよ
    り高く、かつ、フォーカス制御中においてトラックによ
    り変調されて得られる最低レベルより低く設定すること
    を特徴とするフォーカス引込み装置。
  2. 【請求項2】 光学的に情報の記録/再生を行う装置の
    フォーカス引込み回路において、 メディアから反射される光量和信号のレベルを所定の比
    較レベルと比較するレベル比較手段と、 該レベル比較手段の所定の比較レベルを、第1の比較レ
    ベルあるいは第2の比較レベルに切換える比較レベル切
    換え手段、とを備え、 前記第1の比較レベルは、メディア表面の反射によるレ
    ベルより充分に高く設定し、 前記第2の比較レベルは、フォーカス制御中においてト
    ラックにより変調されて得られる最低レベルより充分に
    低く設定し、 フォーカス引込み前には、前記第1の比較レベルで比較
    し、フォーカス引込み開始後は、前記第2の比較レベル
    で比較するように、前記比較レベル切換え手段を切換え
    ることを特徴とするフォーカス引込み回路。
  3. 【請求項3】 光学的に情報の記録/再生を行う装置の
    フォーカス引込み回路において、 メディアから反射される光量和信号のレベルを所定の比
    較レベルと比較するレベル比較手段と、 該レベル比較手段に入力される前記光量和信号のレベル
    を、第1のゲインあるいは第2のゲインに切換えるゲイ
    ン切換え手段、とを備え、 前記第1のゲインは、メディア表面の反射によるレベル
    が、前記所定の比較レベルより充分に低く設定し、 前記第2のゲインは、フォーカス制御中においてトラッ
    クにより変調されて得られる最低レベルより充分に高く
    なるように設定し、 フォーカス引込み前には、前記第1のゲインに、フォー
    カス引込み開始後は、前記第2のゲインになるように、
    前記ゲイン切換え手段を切換えることを特徴とするフォ
    ーカス引込み回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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