JPH1121212A - 人工爪組成物 - Google Patents

人工爪組成物

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JPH1121212A
JPH1121212A JP9187289A JP18728997A JPH1121212A JP H1121212 A JPH1121212 A JP H1121212A JP 9187289 A JP9187289 A JP 9187289A JP 18728997 A JP18728997 A JP 18728997A JP H1121212 A JPH1121212 A JP H1121212A
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artificial nail
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nail composition
glycol dimethacrylate
artificial
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JP9187289A
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Yutaka Harada
豊 原田
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L EE ONE O ONE KK
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    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 爪または個人個人の爪に適合したプラスチッ
ク板を爪に接着剤で接着させ、それの上に樹脂組成物を
所定形状に形成させた後にその樹脂組成物に紫外線を照
射させて硬化し、個人個人の爪に適合した人工爪を作る
技術の改良として、樹脂組成物に可視光線を照射させて
硬化させるものであって、光毒性や光感作性を抑制しつ
つ、モノマーの不快な匂いを抑制し、快い匂いを付与す
るとともに、種々の色彩を有する人工爪を形成すること
のできる人工爪組成物を提供する。 【解決手段】 ビニル単量体を含むモノマーと重合開始
剤とを含む人工爪組成物であって、前記人工爪組成物中
に3重量%以下の香料を含有させたことを特徴とする人
工爪組成物とすることにより、前記課題を達成すること
ができる。さらに、この人工爪組成物には3重量%以下
の色素を含有させることにより、光毒性や光感作性を抑
制することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来より爪のファッションとして、爪ま
たは個人個人の爪に適合したプラスチック板を爪に接着
剤で接着させ、それの上で樹脂組成物を所定形状に形成
させた後にその樹脂組成物に紫外線を照射させて硬化
し、個人個人の爪に適合した人工爪を作る技術は存在し
た。一方、人工爪の形成過程における人工爪組成物に含
まれるモノマーの不快な匂いを防止するとともに人工爪
の使用者を楽しませることを目的として、香料が添加さ
れた人工爪は現在のところ存在していないが、そのよう
な人工爪組成物は望まれている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、人工爪
形成時において不快な匂いを抑えるとともに人工爪の使
用者に快感を与える匂いを持たせた人工爪組成物が望ま
れているにもかかわらず、現在、そのような人工爪が存
在しない一因としては、香料の光毒性や光感作性が挙げ
られる。特に光毒性のある香料は紫外線によって活性化
されて、人によっては皮膚炎を起こし、これにより色素
沈着を引き起こす場合がある。このように光毒性や光感
作性は、紫外線によって香料が活性化されて引き起こさ
れる問題であるため、紫外線を照射して硬化させる人工
爪、特に透明性の高いアクリレート系樹脂を使用して形
成される人工爪の場合、光毒性や光感作性を考慮する必
要がある。一方、一般的な化粧品等の業界においては、
この光毒性や光感作性の問題を回避するために、香料添
加量を大幅に少なくしたり、光感作性または光毒性を示
す物質を除去する等の方法が採用されているが、人工爪
または人工爪組成物の場合は樹脂内部に香料分子を分散
させるという特殊性を有するため、香料添加量を大幅に
減少させるという化粧品業界において一般的に採用され
ている方法では人工爪に十分な香りを付与することがで
きず、また光感作性または光毒性を示す物質を除去する
方法では添加できる香料が限定されてしまうため、香料
の自由な選択を行うことができない。
【0003】そこで、本発明においては、添加される香
料の種類、量に限定されずに自由な香料の選択を可能に
するとともに、種々の色彩を有する人工爪の形成を可能
にする人工爪組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【発明を解決するための手段】本願発明者は、上記課題
を解決すべく検討を重ねた結果、ビニル性単量体と重合
開始剤と溶媒とを含む人工爪組成物であって、香料を含
有させ、併せて色素を必要に応じて含有させることを特
徴とする人工爪組成物とすることにより上記課題を解決
できることを見出した。
【0005】本発明においてモノマーは開始剤によっ
て、付加重合し得るビニル単量体(モノマー)を含んで
いる。本発明に好適なモノマーとしては、エチレングリ
コール数がn=1〜20であるnエチレングリコールジ
メタクリレート(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)n COC(CH3)=C
H2)、プロピレングリコール数がm=1〜20であるm
プロピレングリコールモノメタクリレート(CH2=CH(C
H3)COO(CH2CH(CH3)O) m -H )、2,2−ビス〔4−
(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フェニル〕プロ
パンが挙げられる。このようなビニル単量体を使用する
ことにより、人工爪に適度な機械的強度、透明性、耐薬
品性、美観性等を付与することが可能になる。
【0006】前記nエチレングリコールジメタクリレー
ト(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)n COC(CH3)=CH2)、mプロ
ピレングリコールモノメタクリレート(CH2=CH(CH3)COO
(CH2CH(CH3)O) m - H )、2,2−ビス〔4−(2−ヒ
ドロキシ3−メタクリロキシ)フェニル〕プロパンはそ
れぞれ単独で使用しても良いが、好ましくは、これらの
混合物として使用する方が好ましい。これらの混合物を
人工爪組成物のビニル単量体として使用することによ
り、人工爪の機械的強度、透明性、耐薬品性、美観性等
をさらに向上させることが可能になる。また、このよう
な混合物とすることにより、香料の光毒性や光感作性を
抑制することが可能になる。
【0007】さらに好ましくは、n=3のトリエチレン
グリコールジメタクリレートと、n=9のノナエチレン
グリコールジメタクリレートと、n=13のトリデカエ
チレングリコールジメタクリレートと、m=12のドデ
カプロピレングリコールモノメタクリレートと、2,2
−ビス〔4−(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フ
ェニル〕プロパンとを含むモノマーの混合物であり、更
にはこの混合物のそれぞれの重量比が20:15:2
0:10:35になっていることが好ましい。このよう
な重量比で人工爪組成物を混合することにより、マニキ
ュア溶液に一般的に含まれている溶媒によって容易に軟
化されない耐薬品性のある人工爪とすることができる。
【0008】また、前記ビニル単量体は、たとえば、
(メタ)アクリル酸メチル〔アクリル酸とメタクリル酸
をまとめて(メタ)アクリル酸とする〕、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデ
シル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)ア
クリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリル酸、メトキシポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリル酸エステル、グリセリントリ(メ
タ)アクリル酸エステル、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスイトールト
リ(メタ)アクリル酸エステル、ペンタエリスリトール
テトラ(メタ)アクリル酸エステル、ジペンタエリスリ
トールヘキサ(メタ)アクリル酸エステル、1−(メ
タ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−フェノ
キシプロパン、2,2−ビス(4−(3−(メタ)アク
リロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−(2−(メタ)アク
リロイルオキシエトキシ)フェニル)プロパン、2,2
−ビス〔4−(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フ
ェニル〕プロパン、等の他、スチレン、α−メチルスチ
レン、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、無水マレイン
酸、フマル酸ジイソプロピル、ポリエチレングリコール
モノアリルエーテル等の不飽和ポリエステル、不飽和ア
クリル樹脂等、不飽和基を有する重合化可能な成分を含
めてもよい。
【0009】本発明において重合開始剤は、熱や光によ
ってラジカルを発生して、連鎖反応を引き起こしてビニ
ル単量体を重合して樹脂化できるものであればいかなる
ものでもよいが、可視光線によってラジカルを生成する
開始剤を使用することが好ましい。このように可視光線
によってラジカルを生成する開始剤としては、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールまたは3,
3’,4,4’−テトラキス(t−ブチルジオキシカル
ボニル)ベンゾフェノンを単独または混合させて使用す
ることが好ましい。なお、ベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル等のベンゾイン
系化合物、ベンジル、ベンゾフェノン等のカルボニル化
合物、アゾビスイソブチルニトリル(AIBN)等のア
ゾ系化合物、ジベンゾチアゾリルスルフィド等のスイル
フィド化合物などを単独または混合させたものを開始剤
として使用してもよい。
【0010】前記色素としては、人工爪を形成する際に
照射させる紫外線または可視光線によって容易に分解し
ないものが好ましく、更には人工爪を形成する樹脂内部
に可視光線が入るのを防止すべく人工爪を不透明にする
光遮断効果を有する色素が好ましい。このような色素と
しては、有機色素および無機色素(顔料)の中から選択
することができる。このような色素としては、アマラン
ス(赤色2号)、エリスロシン(赤色3号)、ニューコ
クシン(赤色102号)、フロキシンB(赤色104
号)、ローズベンガル(赤色105号)、アシッドレッ
ド(赤色106号)、リソールルビンB(赤色201
号)、ローダミンB(赤色213号)、ローダミンB
(赤色215号)、パーマネントオレンジ(だいだい2
03号)、オレンジII(だいだい205号)、フルオレ
セイン(黄色201号)、ピラニンコンク(緑色204
号)、タートラジン(黄色4号)、サンセットイエロー
FCF(黄色5号)、ファーストグリーンFCF(緑色
3号)、ブリリアントブルーFCF(青色1号)、等が
挙げられるが、好適にはリソールルビンBCA、パーマ
ネントオレンジ、ベンシジンイエローG、フタロシアン
ブルー等の顔料、エリスロシン、トートラジン、ファー
ストグリーンFCF、ブリリマントブルーFCF等の酸
性染料が挙げられる。
【0011】前記人工爪組成物に添加される色素は、3
重量%以下含有されており、好ましくは1重量%以下含
有されていることが好ましい。また色素を含有させるこ
とによる有効な効果を発揮させるためには、少なくとも
0.005重量%、好適には0.01重量%以上含有さ
れていることが好ましい。0.005重量%よりも色素
含有量が少ないと、人工爪組成物を十分に着色すること
ができず、また光遮断効果を十分に発揮させることがで
きないために香料の光感作性または光毒性を抑制するこ
とができなくなる。また、1重量%特に3重量%よりも
色素含有量が多くなると、経済性に劣り、また光による
開始剤の分解速度が大幅に小さくなり、さらには人工爪
から徐々に色素が浮きだすため美観性も劣るようになっ
てしまう。
【0012】本発明においては、人工爪組成物に添加さ
れる香料は、あらゆる種類の天然香料や合成香料を使用
できるが、特に快い香りのする香料が好ましい。本発明
に適合する香料としてはアイビス油、アンブレットシー
ド油、アンゲリカ油、アニス油、バルサム・コパイバ
油、バルサム・トルー、ベージル油、ベイ油、ベンゾイ
ル、ベルガモット油、バーチ油、ボアドローズ油、カヤ
プテ油、カラムス油、カナンガ油、カプシカム、キャラ
ウエー油、カルダモン油、カシア油、ニクケイ、カシー
油、セロリ油、カモミユ油、コリアンダー油、ひのき
油、ラベンダー油、レモン油、ミル油、ナツメグ油、ロ
ーズマリー油、セージ油等の天然香料、オルゲノール、
ジャスモン等の合成香料が挙げられる。
【0013】また、本発明においては色素を添加したこ
とにより、人工爪の内部に紫外線や可視光線が入射する
のを防止する光遮断効果によって、香料が紫外線等の光
線によって活性化されることは極めて少ない。したがっ
て、本発明の人工爪組成物においては、光感作性や光毒
性のある香料であっても使用することが可能になる。光
感作性または光毒性を有する香料であって本発明により
添加することのできる香料としては、アンゲリカ油、バ
ルサム・ペルー、ベルガモット油、カシア油、桂皮油、
コスタス油、クミン油、ライム油、オポパナックス油、
オレンジ油、スチラックス油等の天然香料や、シトラー
ル、ペリラアルデヒド、フェミルアルデヒド、シンナコ
ックアルデヒド、ベンジリデンアセトン、ムスクアンプ
レット、ファントリド、ヘプチンカルボン酸メチル、ヘ
プチンカルボン酸エチル、アンスラニン酸エステル、メ
チルアンスラニル酸メチル等の合成香料が挙げられる。
【0014】前記人工爪組成物に添加される香料は、3
重量%以下にすることが好ましく、さらには1重量%以
下にすることが好ましい。また、少なくとも0.005
重量%、好ましくは0.01重量%以上含有されている
ことが好ましい。0.005重量%よりも香料含有量が
少ないと、香料を添加したことによる効果を十分に発揮
させることが困難となり、また、1重量%とくに3重量
%よりも香料含有量が多くなると、経済性に劣り、また
匂いが強くなりすぎる恐れがあるからである。なお、一
般に光感作性または光毒性のある香料を化粧品等に使用
する場合には、香料添加量を大幅に少なくすることによ
って、光感作性または光毒性を抑制する方法が採用され
ているが、本発明においては色素を添加したことによ
り、感作性または光毒性を考慮する必要はなく、香料の
添加量は特に制限されない。また、光感作性または光毒
性を抑制する他の方法として、光感作性または光毒性を
示す物質のみ除去する方法も採用されているが、本発明
の人工爪組成物においては、必ずしも光感作性または光
毒性を示す物質を除去する必要はない。
【0015】また、本発明の人工爪組成物は好ましく
は、人工爪組成物を長期間保存しておいても、ビニル単
量体の重合が徐々に進行するのを防止するため、重合禁
止剤が含まれている。本発明に適合する重合禁止剤とし
ては、ヒドロキノン等従来周知の重合禁止剤を使用する
ことも可能である。
【0016】なお、上記した好適なモノマー、即ち、エ
チレングリコール数がn=1〜20であるnエチレング
リコールジメタクリレート(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)n
COC(CH3)=CH2)と、プロピレングリコール数がm=1〜
20であるmプロピレングリコールモノメタクリレート
(CH2=CH(CH3)COO(CH2CH(CH3)O) m - H )と、2,2−
ビス〔4−(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フェ
ニル〕プロパンとを含むビニル単量体の混合物をモノマ
ーとする場合、重合禁止剤としては(+)−カンファー
キノンを使用することが好ましい。
【0017】また、本発明の人工爪組成物は好ましく
は、無機充填剤を含むことが好ましい。この無機充填剤
は、本発明の人工爪組成物を硬化させる前において、人
工爪を形成するのに必要な保形性等を付与するととも
に、人工爪を形成した後、人工爪に適度の機械的強度、
表面硬度、表面粗さ等の効果を持たせるためのものであ
る。このような無機充填物としては、酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化チタニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ
素、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム等が挙げられるが、特に、無機充填剤の表面
の一部をCH3 で置換処理した無水シリカを使用するこ
とが好ましい。なお、本発明の無機充填剤は、人工爪内
部に光線が入射するのを防止する効果も有しており、無
機充填剤によっても香料の光毒性や光感作性を抑制する
ことが可能になる。
【0018】本発明において、常温において液体のモノ
マーを使用する場合、溶媒は必ずしも必要としないが、
製品としての人工爪組成物の粘度等を調節するために溶
媒を加えてもよい。溶媒はビニル単量体の重合を阻害し
ない溶媒であればいかなる溶媒であっても使用すること
ができる。このような溶媒としてはエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロ
ピルアルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸
メチル等を挙げることができるが、好適な溶媒はトリエ
タノールアミンである。
【0019】本発明の人工爪組成物は、上記した組成物
に加えてさらに粘度調製剤、分散剤、安定剤等を必要に
応じて添加することができる。
【0020】
【実施例】本発明の人工爪組成物を以下の実施例に従っ
て、さらに詳しく説明する。
【0021】実施例1 まずビニル単量体として、トリエチレングリールジメタ
クリレート(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)3COC(CH3)=CH2
205kg、ノナエチレングリコールジメタクリレート
(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)9COC(CH3)=CH2 )153k
g、トリデカエチレングリコールジメタクリレート(CH
2=C(CH3)COO(CH2CH2O)13COC(CH3)=CH2)205kg、
2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシ3−メタクリロキ
シ)フェニル〕プロパン(CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)CH2O
-C6H4-C(CH3)2-C6H4-OCH2CH(OH)CH2OCOC(CH3)=CH2 )3
58kg、ドデカプロピレングリコールモノメタクリレ
ート(CH2=CH(CH3)COO(CH2CH(CH3)O)12-H )102kg
を用意して、常温(15〜40OC)において30分間
攪拌し、混合溶解させる。
【0022】次に、カンファーキノン(C10H14O2)1.
5kg、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパー
オキシカルボニル)ベンゾフェノン(C33H42O13 )1.
2kg、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−
5’−メチルフェニル)−クロロベンゾトリアゾール
(C17H18N3OCl )1kgを先に得られたビニル単量体の
攪拌混合物のなかに加え、常温にて約5分攪拌する。
【0023】そして、ここへオレンジ油110mlと、
リソールルビンBCA100gを加え、約10分混合攪
拌させたのち、目立った固形物を除去することによって
製品が出来上がる。
【0024】このようにして得られた本発明の人工爪組
成物は、ペースト状であり、遮光された容器内に保持し
ておくと長期間安定に保存することが可能であった。そ
して、本発明の人工爪組成物は、使用者の爪に適合する
プラスチック板を爪に接着させた後にそのプラスチック
板の上で人工爪組成物を塗布し、可視光線を照射するこ
とにより硬化させて使用するか、または使用者の爪の上
で人工爪組成物を所定形状に形成させたのち、可視光線
を照射することによって爪類似の形成物を作成する等の
方法によって使用される。
【0025】実施例2 香料としてラベンダー油200ml、色素としてフタロ
シアンブルー100を使用し、他の原料比率、混合方法
等の製造方法は実施例1と同様にして人工爪組成物を作
成した。
【0026】上記のようにして作成した人工爪組成物
を、普段人工爪をよく使用する女性50人に試用しても
らったところ、皮膚や爪における異常は一例もなかっ
た。また、使用感を求めたところ、従来の人工爪に比べ
て、人工爪形成時における不快臭がなく、逆に快い香り
が楽しめ、さらに従来の人工爪にはない種々の色付けが
されてファッション性が向上しているとの感想が大半で
あり、大変な好評を得ることができた。
【0027】
【発明の効果】本発明の人工爪組成物は、色素と香料を
組み合わせて添加させたことにより、あらゆる種類の香
料を人工爪組成物に添加することが可能になった。そし
て、人工爪の使用者は、本発明によって得られた人工爪
組成物の香りによって、人工爪の形成時に楽しむととも
に、僅かずつ人工爪から揮発する香りを楽しむことが可
能となる。
【0028】また、本発明の人工爪組成物から形成され
た人工爪は様々な色彩を有しているため、従来の人工爪
とは異なるファッション感覚で人工爪を楽しむことが可
能になる。なお、本発明の人工爪組成物は種々の色素を
加えたことにより、人工爪の上にマニキュア層を形成し
なくても十分楽しむこともできる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル単量体を含むモノマーと重合開始
    剤とを含む樹脂組成物であって、3重量%以下の香料を
    含有させたことを特徴とする人工爪組成物。
  2. 【請求項2】 色素を若干量併せて含有させたことを特
    徴とする請求項1に記載の人工爪組成物。
  3. 【請求項3】 前記香料は、オレンジ油またはβ−フェ
    ニルアルコールを主剤とすることを特徴とする請求項1
    または2に記載の人工爪組成物。
  4. 【請求項4】 前記色素として、人工爪を不透明にする
    色素を使用したことを特徴とする請求項2〜3のいずれ
    かに記載の人工爪組成物。
  5. 【請求項5】 前記色素が、リソールルビンBCA、パ
    ーマネントオレンジ、ベンチジンイエローG、フタロシ
    アンブルー、エリスロシン、タートラジン、ファースト
    グリーンFCF、ブリリマントブルーFCFから選択さ
    れることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    人工爪組成物。
  6. 【請求項6】 前記色素が3重量%以下含まれることを
    特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の人工爪組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記ビニル単量体が、エチレングリコー
    ル数nがn=1〜20であるnエチレングリコールジメ
    タクリレート(CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)n COC(CH3)=C
    H2)と、プロピレングリコール数mがm=1〜20であ
    るmプロピレングリコールモノメタクリレート(CH2=CH
    (CH3)COO(CH2CH(CH3)O) m - H )と、2,2−ビス〔4
    −(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フェニル〕プ
    ロパンとの混合物であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の人工爪組成物。
  8. 【請求項8】 前記nエチレングリコールジメタクリレ
    ートが、n=3のトリエチレングリコールジメタクリレ
    ートと、n=9のノナエチレングリコールジメタクリレ
    ートと、n=13のトリデカエチレングリコールジメタ
    クリレートの混合物であり、前記プロピレングリコール
    モノメタクリレートが、m=12のドデカプロピレング
    リコールモノメタクリレートであることを特徴とする請
    求項7に記載の人工爪組成物。
  9. 【請求項9】 前記トリエチレングリコールジメタクリ
    レート、ノナエチレングリコールジメタクリレート、ト
    リデカエチレングリコールジメタクリレート、ドデカプ
    ロピレングリコールモノメタクリレート、2,2−ビス
    〔4−(2−ヒドロキシ3−メタクリロキシ)フェニ
    ル〕プロパンのそれぞれの重量比が20:15:20:
    10:35であることを特徴とする請求項7又は8に記
    載の人工爪組成物。
  10. 【請求項10】 前記重合開始剤が可視光線を吸収して
    分解する重合開始剤であることを特徴とする請求項1〜
    9のいずれかに記載の人工爪組成物。
  11. 【請求項11】 前記重合開始剤が2−(2’−ヒドロ
    キシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
    −クロロベンゾトリアゾールと、3,3’,4,4’−
    テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェ
    ノンとの混合物であることを特徴とする請求項10に記
    載の人工爪組成物。
  12. 【請求項12】 重合禁止剤と無機充填剤のうち少なく
    とも一方を含有することを特徴とする請求項1〜11の
    いずれかに記載の人工爪用樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 前記重合禁止剤がカンファーキノンお
    よび/または前記無機充填剤が表面の一部をCH3 で置
    換処理した無水シリカであることを特徴とする請求項1
    2に記載の人工爪組成物。
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