JPH11208913A - シート分離装置、シート分離方法及び焼付装置の原版分離装置 - Google Patents

シート分離装置、シート分離方法及び焼付装置の原版分離装置

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JPH11208913A
JPH11208913A JP1040798A JP1040798A JPH11208913A JP H11208913 A JPH11208913 A JP H11208913A JP 1040798 A JP1040798 A JP 1040798A JP 1040798 A JP1040798 A JP 1040798A JP H11208913 A JPH11208913 A JP H11208913A
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JP1040798A
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Masaharu Nakagawa
雅晴 中川
Tadahisa Sakka
忠久 目
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼付装置において、原版供給部における原版
の2枚取りを、原版を損傷することなく確実に防止す
る。 【解決手段】 この分離装置は、原版が積載される供給
台23aと、供給台23aに積載された最上部の原版の
上端部を吸着保持する吸盤64と、吸盤64により保持
された原版の上端部が供給台23aに対して所定角度と
なるように吸盤64を回動させる回動用シリンダ65
と、爪装置26とを有している。爪装置26は、供給台
23a上の原版から離れた退避位置と原版の上端部に干
渉する分離位置との間で移動自在な爪部材85を有し、
回動用シリンダ65により折れ曲がった最上部の原版の
上端部と2枚目の原版との間に爪部材85を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート分離装置及
びシート分離方法、特に、積載された複数のシートのう
ちの最上部のシートと2枚目以降のシートとを分離する
シート分離装置及びシート分離方法に関する。また別の
見地に係る発明は、焼付装置において、原版供給部にお
ける最上部の原版を残りの原版から分離する原版分離装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば製版分野における焼付装置では、
PS版等の刷版(感光材料)、あるいはこの刷版に密着
させられる原版等のシート状物(以下、単にシートと記
す)を取り扱う必要がある。これらのシートは、通常、
パレットや原版供給部に重ねて載置されている。このよ
うな積載された複数のシートから最上部のシートを取り
出す際に、最上部のシートと2枚目以降のシートとを分
離する必要がある。そのために、従来から種々のシート
分離装置が提供されている。
【0003】従来のこの種の装置で一般的なものは、取
り出されるシートの端部に接触する爪部材である。すな
わち、まず、シート載置部に積載されたシートのうちの
最上部のシート表面に吸着部材を当接させ、この吸着部
材によって最上部のシートを吸着保持する。そして、吸
着部材をシート載置部から引き離すように取り出す。こ
の際に、シート載置部から引き離されるシートの端部に
接触するような位置に爪部材を固定しておき、この爪部
材によって、最上部のシートに引き連れられてシート載
置部から離れようとする2枚目以降のシートを弾き落と
すようにして分離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の2枚取り防止の
ための分離装置では、爪部材によって2枚目以降のシー
トを弾き落とす構造であるため、爪部材の配置の設定が
難しいという問題がある。すなわち、爪部材は当然なが
ら最上部のシートにも当接するので、爪部材によるシー
トへの抵抗を大きくし過ぎると、最上部のシートまでも
がこの爪部材によって弾き落とされることになる。一
方、逆にシートに対する爪部材の抵抗が小さすぎると、
2枚以降のシートを良好に弾き落とすことができず、確
実な2枚取り防止を実現できない。
【0005】本発明の課題は、確実な2枚取り防止を実
現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るシート分
離装置は、積載された複数のシートから最上部のシート
を取り出す際に、最上部のシートと2枚目以降のシート
とを分離する装置であって、載置台と、端部保持手段
と、傾動手段と、分離手段とを有している。載置台は複
数のシートが積載される台である。端部保持手段は載置
台に積載された最上部のシートの端部を保持する手段で
ある。傾動手段は端部保持手段により保持されたシート
の端部が載置台に対して所定角度となるように端部保持
手段を傾動させる手段である。分離手段は、載置台上の
シートから離れた退避位置とシートの端部に干渉する分
離位置との間で移動自在な分離部材を有し、傾動手段に
より折れ曲がったシートの端部と2枚目のシートとの間
に分離部材を挿入する手段である。
【0007】この装置では、端部保持手段によって載置
台の最上部のシートの端部が保持される。そして、端部
保持手段は傾動手段によって傾動させられる。このた
め、最上部のシート端部は、折り曲げられ、めくりあげ
られるようにして2枚目のシートから離れる。この状態
で、分離部材が最上部のシート端部と2枚目シートとの
間に挿入される。したがって、最上部のシートと2枚以
降のシートとはこの分離部材によって確実に分離され
る。
【0008】ここでは、最上部のシート端部を折り曲
げ、めくりあげるようにして2枚目シートから分離させ
るため、良好な分離が可能である。また、最上部のシー
ト端部が2枚目シートから離れた後に分離部材をそれら
の間に挿入できるので、確実にシートの分離が可能であ
る。請求項2に係るシート分離方法は、積載された複数
のシートから最上部のシートを取り出す際に、最上部の
シートと2枚目以降のシートとを分離する方法であり、
以下の工程を含んでいる。
【0009】◎積載された複数のシートのうちの最上部
のシート端部を2枚目のシートから離れる方向に折り曲
げて、最上部のシート端部を2枚目以降のシートから引
き離す工程。 ◎端部が2枚目以降のシートから引き離された最上部の
シート端部と2枚目のシートとの間に分離部材を挿入す
る工程。
【0010】請求項3に係る原版分離装置は、感光材料
に焼付を行う複数の原版が積載された原版供給台と、こ
の原版供給台に隣接して設けられ使用済みの原版を排出
する原版排出台と、原版を保持して感光材料に対し相対
位置決め可能な原版支持部とを有し、原版と感光材料と
を位置決めして密着焼付を行う焼付装置の原版分離装置
である。
【0011】そしてこの装置は、保持手段と、移動手段
と、傾動手段と、分離手段とを備えている。保持手段
は、原版支持部が原版排出台上にある時に原版供給台上
の原版の一端に臨むように原版支持部に設けられ、原版
の一端部を保持可能な手段である。移動手段は保持手段
を原版供給台に対して接離する方向に移動させる手段で
ある。傾動手段は保持手段により保持した原版の端部が
原版供給台に対して所定角度となるように保持手段を傾
動させる手段である。分離手段は、原版供給台に設けら
れ、原版供給台上の原版から離れた退避位置と原版の端
部に干渉する分離位置との間で移動自在な分離部材を有
し、傾動手段により折れ曲がった原版の端部と2枚目の
原版との間に分離部材を挿入する手段である。
【0012】ここでは、請求項1の発明と同様に、確実
にシートを分離できるとともに、先に用いた原版を排出
している際に次の原版の分離を行うことができるので、
特に分離作業のために作業時間が増加することがない。
請求項4に係る焼付装置の原版分離装置は、請求項3の
装置において、原版は原版供給台に位置決めピンにより
位置決めされている。そして、保持手段は、原版端部の
複数個所を所定の間隔をあけて局部的に保持するととも
に原版が位置決めピンから抜け出るのを防止するための
抜け出し防止部材を有している。
【0013】通常、原版はその端部において位置決めピ
ン用の孔を有しており、この孔を位置決めピンに挿入し
て位置決めがなされている。このような構成において、
分離処理時に原版端部を折り曲げてめくりあげると、原
版が位置決めピンから抜け出てしまうおそれがある。そ
こでこの発明では、抜け出し防止部材によって分離処理
時に原版が位置決めピンから抜け出るのを防止してい
る。この抜け出し防止部材は、例えば、保持手段によっ
て保持される部分以外の原版端部を、押さえつけるよう
な部材によって実現可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】[全体構成]図1及び図2は本発
明の一実施形態による分離装置を採用した焼付ラインシ
ステムを示している。なお、図1は平面図、図2は側面
図である。このシステムは、直線状に並べて配置された
2台の傾斜型自動殖版機(焼付装置)1と、各殖版機1
によって焼付処理された露光済みの刷版を後段へ搬送す
る共通の搬送ライン2(図1では搬送ラインを省略して
示している)と、搬送ライン2によって搬送されてきた
刷版に制御用のバーコード等を印刷するための印字部3
と、印字部3の下流側に配置された刷版回転装置4と、
刷版回転装置4の下流側に配置された自動現像機5と、
自動現像機5の下流側に配置された画像面積測定装置6
と、処理済みの刷版を収納するストッカー7とを有して
いる。
【0015】また、各殖版機1の裏側(図1及び図2で
殖版機1の右側、すなわち搬送ライン2の下流側)に
は、それぞれの殖版機1に対応してストック部10が配
置されており、このストック部10には複数のパレット
が収納されている。各パレットには、それぞれ複数枚の
刷版がほぼ縦姿勢で積載されている。ストック部10の
側方には、刷版を殖版機1に供給するための供給部11
が設けられている。供給部11は複数のローラ対を有し
ており、この複数のローラ対やガイド部材、ベルト等に
より、殖版機1の上方を越えるようにして刷版を殖版機
1に供給するような湾曲路が構成されている。
【0016】ここでは、ストック部10には、その側方
に位置する刷版搬送用の台車12によってパレットが搬
入され、また、ストック部10内のパレットが移動され
て所望のパレットが選択され、この選択されたパレット
が供給部11側に送られるようになっている。 [殖版機の構成]殖版機1は、図3及び図4に示すよう
に、刷版に対して焼付処理を行う焼付部15と、刷版に
パンチ孔を形成するパンチ部16とを有している。
【0017】焼付部15は、刷版が載置される焼付台2
0と、焼付台20の上方に移動自在に配置された露光部
21とを有している。焼付台20は傾斜した縦姿勢で配
置されている。この焼付台20には、刷版が載置される
刷版載置部22が図3において右側に設けられ、原版供
給部23が左側の下部に設けられ、原版排出部24が原
版供給部23の上方に設けられている。焼付台20は、
その裏面側に設けられた複数のシリンダ(図示せず)に
よって、露光部21に対して接近したり離反したりする
ことが可能である。
【0018】刷版載置部22には、図示しない複数の吸
着孔と出没自在な位置決めピン22aとが設けられてお
り、供給された刷版が位置決めされて吸着保持されるよ
うになっている。また、原版供給部23には複数の位置
決めピン25が設けられており、この位置決めピン25
に原版に形成されたパンチ孔を挿入して複数の原版が位
置決めされた状態で積載されるようになっている。ま
た、位置決めピン25の上方には、原版を原版供給部2
3から取り出す際に、2枚取りを防止するための分離装
置(後述)を構成する爪装置26が設けられている。ま
た、原版排出部24には、原版引き取り用の吸着部材2
7と、原版の位置決め及び支持用のピン28とが設けら
れている。吸着部材27は、複数の吸着パッド29を有
しており、上昇した(焼付台20から離れた)吸着位置
と、下降した(焼付台20側に近づいた)原版位置決め
位置との間で移動自在である。
【0019】なお、原版供給部23においては、図11
から明らかなように、焼付台20の表面から一定の間隔
だけ離れて供給台23aが配置されており、原版はこの
供給台23aの上に載置されるようになっている。露光
部21は、焼付台20の左右方向に移動可能なキャリッ
ジ30と、キャリッジ30に取り付けられた上下方向に
移動可能な移動架台31とを有している。そして、移動
架台31には原版ホルダ32及び光源部33が設けられ
ている。原版ホルダ32は原版を真空吸着して保持する
ものであり、光源部33は刷版に密着された原版の上方
から露光を行うものである。
【0020】キャリッジ30の右側部の上部には、パン
チ部16側に延びる刷版搬送アーム35が設けられてい
る。刷版搬送アーム35には、パンチ部16に供給され
た刷版の上端部を吸着するための複数の吸着パッド36
が設けられている。パンチ部16は、図3及び図4に示
すように、焼付台20と同様に傾斜した縦姿勢で配置さ
れたパンチ台40を有している。パンチ部16には、図
4に示すように、供給部11から搬送されてきた刷版を
受ける上下動自在な複数の刷版受け41と、刷版受け4
1によって受けられた刷版のセンタ出しを行うための上
下2対のセンタ出しピン42と、刷版を吸着保持するた
めの複数の真空吸着孔43とが設けられている。また、
刷版の上端部にパンチ孔を形成するための複数のパンチ
ブロック44が設けられている。
【0021】なお、図示していないが、パンチ部16の
上方には、焼付処理の終了した露光済み刷版を搬送ライ
ン2に引き渡すための排出搬送部材が設けられている。
この排出搬送部材は、パンチ台40を覆って焼付部15
から搬送されてくる露光済み刷版を受ける下方位置と、
パンチ台40の上方に退避した退避位置(搬送ラインへ
の受け渡し位置でもある)との間で移動自在に構成され
ている。
【0022】[搬送ライン]搬送ライン2は、図2に示
すように、供給部11及びパンチ部16の上方に配置さ
れており、殖版機1間に設けられた直線状の第1搬送コ
ンベア50と、下流側の殖版機1の上方に配置された直
線状の第2搬送コンベア51と、傾斜部及び直線部を有
し下流側の殖版機1から印字部3にかけて配置された第
3搬送コンベア52とを有している。
【0023】[分離装置]分離装置は、露光部21の移
動架台31に設けられた吸着装置60(図5〜図9)
と、焼付台20側において原版供給部23の上方に設け
られた爪装置26(図10及び図11)とを有してい
る。 <吸着装置>吸着装置60は、露光部21のカバーを外
して表した図5及び図6に示すように、移動架台31の
下端部で、焼付台20側の面に固定されている。図7、
図8及び図9に吸着装置60の詳細を示す。なお、図7
は、吸着装置60の正面図であり、図5においてA方向
から見た図である。また図8は、吸着装置60の平面図
であり、図5において紙面に垂直な方向から見た場合の
図である。なお、図8では、吸着装置60を構成するベ
ースプレート及び上下のプレートを省略して示してい
る。また、図9は吸着装置60の断面側面図である。
【0024】この吸着装置60は、移動架台31に固定
されたベースプレート61と、上下のプレート62,6
3と、1対の吸盤64と、吸盤64を回動させるための
回動用シリンダ65と、吸着装置60全体を上下動(焼
付台20に対して接離する方向)させるための上下用シ
リンダ66とを有している。上プレート62は、吸着装
置60の上部を覆うように設けられており、長手方向に
はベースプレート61とほぼ同じ程度の長さを有してい
る。長手方向の両端部の下面には、それぞれガイド70
が固定されており、これらのガイド70に、ベースプレ
ート61の長手方向両端部において下方に延びるように
設けられたガイドロッド71がスライド自在に貫通して
いる。下プレート63は3個の支持ブロック72を介し
て上プレート62に連結されている。
【0025】各支持ブロック72には、吸盤64を避け
るようにして、押さえ部材(抜け出し防止部材)73が
固定されている。押さえ部材73は、孔73aが形成さ
れ原版供給部23の位置決めピン25の周囲を押さえる
第1押さえ部73bと、この第1押さえ部73bから横
方向に延びてそれ以外の部分を押さえる第2押さえ部7
3cとを有している。孔73aは位置決めピン25が挿
通するための孔である。
【0026】中央の押さえ部材73の第2押さえ部73
cには、吸盤支持プレート75がピン76を介して回動
自在に装着されている。すなわち、吸盤支持プレート7
5には3個のヒンジ77が固定されており、これらのヒ
ンジ77の下端部がピン76によって中央の押さえ部材
73の第2押さえ部73cの側部に回動自在に装着され
ている。そして、この吸盤支持プレート75の両端部に
吸盤64が固定されている。なお、この吸盤64は、図
示しないエアー回路に接続されており、真空吸着ととも
に、エアを吹き出すことも可能である。
【0027】回動用シリンダ65は連結部材78を介し
て上プレート62に固定されている。この回動用シリン
ダ65は、そのロッドがベースプレート61に対して平
行に出没するように配置されており、ロッド先端には係
止部材79が固定されている。係止部材79は、2つの
ヒンジ77間に設けられた係止ピン80(図7参照)に
係止している。このため、回動用シリンダ65のロッド
が突出すると、係止部材79及び係止ピン80を介して
吸盤支持プレート75の上部が押され、これにより吸盤
64及び吸盤支持プレート75がピン76を中心に回動
する。この様子を図9の(a)及び(b)に示してい
る。図9(a)は、回動用シリンダ65のロッドが後退
している状態を示し、図9(b)は回動用シリンダ65
のロッドが突出して吸盤64が回動した状態を示してい
る。
【0028】上下用シリンダ66は、上プレート62に
固定されており、そのロッドの先端がベースプレート6
1に固定されている。このため、上下用シリンダ66が
作動してロッドが突出すると、ベースプレート61に対
して上下のプレート62,63に固定された各部材、す
なわちベースプレート61を除く吸着装置60の全体が
下降し、ロッドが後退すると装置全体が上昇する。この
上下移動は、前述のようにガイド70及びガイドロッド
71によってガイドされる。
【0029】<爪装置>爪装置26は、図10及び図1
1に示すように、爪部材85と、爪部材85を駆動する
ための爪駆動用のシリンダ86とを有している。爪部材
85とシリンダ86とは、ピン87及び連結部材88に
よって連結されている。爪部材85は、図10から明ら
かなように、三角形状に形成された2つの挿入部85a
と、2つの挿入部85aを連結する連結部85bとを有
するプレート部材である。挿入部85aは、所定の弾性
を有する板バネ状の部材からなり、原版供給部23側の
3個の位置決めピン25と干渉しないように配置されて
いる。連結部85bにはピン87の先端が固定されてお
り、ピン87は原版供給部23の焼付台20に形成され
た開口部20aを貫通して焼付台20の裏面側に延びて
いる。そしてピン87の下端に連結部材88の一端が固
定されている。一方、連結部材88の他端には、シリン
ダ86のロッド86aの先端が固定されている。シリン
ダ86は焼付台20の裏面に固定され、そのロッド86
aは焼付台20に沿って上方(図11では右方)に延び
ている。なお、ロッド86aはその長さを調整すること
が可能である。
【0030】このような構成により、シリンダ86のロ
ッド86aを突出させれば、爪部材85を供給台23a
の原版に干渉しない退避位置に移動させることが可能で
あり、またロッド86aを後退させれば、爪部材85の
挿入部85aを供給台23aの原版と干渉する分離位置
に位置させることが可能である。 [概略動作]まず、本システムの概略動作を説明する。
【0031】パレット搬送用の台車12からストック部
10に、刷版を積載したパレットが収納される。したが
って、ストック部10には、各種の刷版が積載された複
数のパレットが収納されている。焼付処理すべき所望の
刷版が選択されると、ストック部10に収納されている
パレットから、該当する刷版を積載しているパレットが
供給部11へ搬入される。そして、供給部11におい
て、パレットの刷版が1枚取り出され、さらにこの刷版
は搬送用のローラ対によって殖版機1のパンチ部16の
上方からパンチ台40上へ供給される。パンチ部16で
は、刷版のセンタ出し、パンチ孔の形成が行われる。
【0032】パンチ部16での処理が終了すると、刷版
搬送アーム35がパンチ孔の形成された刷版を吸着保持
して焼付台20の刷版載置部22上にセットする。一
方、原版は、露光部21の原版ホルダ32に吸着保持さ
れ、さらに刷版載置部22にセットされている刷版と密
着されて焼付処理が行われる。焼付処理が終了すると、
露光済みの刷版は刷版搬送アーム35によってパンチ部
16側に排出される。ここで、パンチ部16では、上方
から図示しない排出搬送部材がパンチ台40を覆うよう
に下降してきている。したがって、パンチ部16側に搬
送された露光済み刷版は、この排出搬送部材上に載置さ
れる。この後、排出搬送部材が上昇して、刷版は搬送ラ
イン2の第1搬送コンベア50に引き渡される。
【0033】この後、刷版は各搬送コンベア50,5
1,52によって搬送され、印字部3、刷版回転装置
4、自動現像機5、画像面積測定装置6においてそれぞ
れ処理が施され、最終的にストッカー7に収納される。 [制御ブロック]以上のような動作は、図12に示す制
御部90によって自動制御される。
【0034】制御部90には、操作パネル91と、刷版
載置部22における位置決めピン等を駆動するための刷
版載置部駆動部92と、分離装置を構成する吸着装置6
0や爪装置26等を駆動するための分離装置駆動部93
と、原版排出部24の吸着部材27等を駆動するための
原版排出部駆動部94とが接続されている。また、制御
部90には、露光部21のキャリッジ30等を駆動する
ための露光部駆動部95と、光源部33と、刷版搬送ア
ーム35とが接続されている。さらに、制御部90に
は、パンチ部16の刷版受け41やセンタ出しピン4
2、パンチブロック44等を駆動するためのパンチ部駆
動部96と、ストック部10の各部を駆動するためのス
トック部駆動部97と、供給部11の搬送用のローラ対
等を駆動するための供給部駆動部98と、排出搬送部材
を駆動するための排出搬送部駆動部99と、搬送ライン
駆動部100と、各部のセンサとが接続されている。
【0035】なお制御部90は、殖版機1、ストック部
10及び供給部11、搬送ライン2毎に個別に設け、各
制御部90をオンラインで接続して全体の制御を行うよ
うにしてもよい。 [制御処理]次に、制御部90によって制御される処理
を、図13のフローチャートにしたがって説明する。
【0036】<メイン作業ルーチン>図13にメイン作
業ルーチンを示す。なお、図13では、説明の容易化の
ために各ルーチンを直列的に示しているが、各ルーチン
では並列に行われるステップが存在する。例えば、刷版
搬送アーム35によってから焼付台20上に刷版を供給
する処理と並行して、原版ホルダ32が原版を原版排出
部24に排出する処理が実行されており、さらにこれら
と同時に分離装置による原版供給部23の原版の分離処
理が実行されている。
【0037】図13に示すステップS1において、各装
置を初期位置に移動させる等の初期設定を行う。ステッ
プS2では、刷版供給処理を実行する。これにより、所
望の刷版が供給部11によってパンチ部16のパンチ台
40上に搬送され、パンチ孔が形成された後に焼付台2
0の刷版載置部22にセットされる。
【0038】ステップS3では、前行程で焼付処理に使
用された原版の排出処理を実行するとともに、原版の2
枚取りを防止するために最上部の原版を他の積載された
原版から分離する分離処理を実行する。次にステップS
4では、原版供給部23において分離されている原版を
原版ホルダに吸着保持する。ステップS5では、原版ホ
ルダに保持された原版をすでに刷版載置部22上にセッ
トされている刷版上の所定の位置にセットするとともに
両者を密着させて焼付処理を実行する。
【0039】焼付処理が終了すると、ステップS6にお
いて刷版の排出処理を実行する。これによって、刷版は
刷版載置部22上からパンチ部16側に搬送され、排出
搬送部材によって第1搬送コンベア50に引き渡され
る。ステップS7では、予定の焼付作業がすべて終了し
たか否か、すなわち次作業があるか否かを判断し、ある
場合はステップS2に戻ってステップS2〜ステップS
7の処理を繰り返す。すべての作業が終了すれば、ステ
ップS7からステップS8に移行する。ステップS8で
は原版排出処理を実行してすべての処理を終了する。
【0040】<分離処理ルーチン>図14に示すフロー
チャートにしたがって、前回の処理に使用した原版を排
出するとともに、次の原版を他の積載された原版から分
離する処理について説明する。なお、このフローチャー
トにおいても、理解を容易にするために、並行して処理
される工程を直列的に表している。
【0041】まず、分離装置における爪装置26は、初
期設定によって、原版供給部23の上方の退避位置に退
避させられている。ステップS10では、原版ホルダ3
2を原版排出部24に移動し、前回の焼付処理に使用し
た原版を原版排出部24に排出する。ステップS11で
は、移動架台31に固定されている吸着装置60の上下
用シリンダ66を作動し、そのロッドを突出させる。こ
れにより、ベースプレート61を除く吸着装置60全体
が移動架台31から離れ、供給台23aに近づく方向、
すなわち下方に移動する。そして、上下用シリンダ66
は解放状態にしておく。またこのステップS11では、
焼付台20を上昇させて原版を吸着装置60の吸盤64
に圧接させる。このとき、上下用シリンダ66は解放状
態であるので、原版供給部23の供給台23aに積載さ
れている原版の厚みに応じて吸着装置60が上下する。
この状態を図15に示している。
【0042】ステップS12では吸盤64により原版の
上端部を吸着する。次に、ステップS13において回動
用シリンダ65のロッドを突出させる。これにより、ロ
ッド先端の係止部材79、係止ピン80及びヒンジ77
を介して吸盤支持プレート75の上部が押され、吸盤支
持プレート75はその下部のピン76を中心に回動す
る。
【0043】吸盤支持プレート75が回動すると、吸盤
64も回動するので、この吸盤64に吸着保持されてい
る原版の上端部が折り曲げられてめくりあげられる。こ
の状態を図16に示している。なお、この状態でエアー
を吹き付けて分離を促進するようにしてもよい。ここ
で、吸盤支持プレート75が供給台23a側に下降して
いる際には、図10の二点鎖線で示すように、位置決め
ピン25の周囲は押さえ部材73の第1押さえ部73b
により、また他の部分で爪部材85の挿入部85aと干
渉しない部分は押さえ部材73の第2押さえ部73cに
よりそれぞれ押さえられている。したがって、吸盤64
が回動して原版の上端部の一部が持ち上げられても、原
版が位置決めピン25から抜け出るのを防止できる。
【0044】ステップS14では、ステップS13で持
ち上げられた最上部の原版の上端部と2枚目の原版との
間に、爪部材85の挿入部85aを挿入する。すなわ
ち、シリンダ86を作動してロッド86aを後退させ
る。これにより、ロッド86aに連結部材88及びピン
87を介して連結された爪部材85が位置決めピン25
側(図11の左方)に移動して、挿入部85aが吸盤6
4によって持ち上げられた最上部の原版と2枚目の原版
との間に挿入される。この状態を図17に示している。
【0045】次にステップS15では、回動用シリンダ
65のロッドを後退させる。これにより吸着支持プレー
ト75及び吸盤64が元の姿勢に戻る。また、これと同
時に、吸盤64による原版の吸着を解除する。しかし、
この時点では最上部の原版と2枚目の原版との間には爪
部材85の挿入部85aが挿入されているので、最上部
の原版は確実に2枚目と分離されている。
【0046】ステップS16では、吸盤64から原版に
対してエアを吹き付けて原版の歪みとりを行う。次にス
テップS17では、エアを吹き付けながら焼付台20を
吸着装置60から離す方向に下げる。そして、上下用シ
リンダ66のロッドを後退させて吸着装置60を供給台
23aから離す。この状態を図18に示す。この後、ス
テップS4の処理、すなわち原版ホルダ32による原版
供給処理が行われるが、原版ホルダ32が最上部の原版
を吸着保持する際には、前述の分離処理によって最上部
の原版と2枚目の原版との間に爪部材85が挿入されて
いるので、最上部の原版のみを確実に2枚目以降の原版
と分離して取り出すことができる。
【0047】なお、このとき、爪部材85が2枚目以降
の原版より上方に浮いて位置するが、爪部材85は、原
版ホルダ32により押し下げられても、板バネ状である
ために曲がり、原版ホルダ32の降下を阻害することは
ない。 〔他の実施形態〕 (a)前記の例では、原版を供給する場合に本発明を適
用したが、他の例えば刷版を供給する場合にも同様に適
用可能である。
【0048】(b)原版の端部をめくりあげるための構
成は前記実施形態のような吸着装置に限定されない。す
なわち、原版の端部を保持し、その保持した部分を折り
曲げてめくりあげるような構成であればよい。
【0049】
【発明の効果】本発明では、積載された最上部のシート
の端部を折り曲げて2枚目のシートから分離し、最上部
のシートと2枚目のシートとの間に分離部材を挿入する
ようにしたので、シートの損傷を抑えて確実にシートの
分離を行うことができる。また、請求項3の発明では、
使用した原版を排出する際に次の原版の分離を行えるの
で、焼付作業中によけいな原版分離のための時間を要し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による焼付ラインシステム
の平面図。
【図2】前記焼付ラインシステムの側面図。
【図3】殖版機の外観斜視図。
【図4】殖版機の正面図。
【図5】吸着装置の配置を示す図。
【図6】吸着装置の取り付け関係を示す断面側面部分
図。
【図7】吸着装置の正面図。
【図8】吸着装置の平面図。
【図9】吸着装置の側面図。
【図10】爪装置の平面図。
【図11】爪装置の側面図。
【図12】本システムの制御ブロック図。
【図13】メインルーチンのフローチャート。
【図14】分離ルーチンのフローチャート。
【図15】分離処理を説明するための側面図。
【図16】分離処理を説明するための側面図。
【図17】分離処理を説明するための側面図。
【図18】分離処理を説明するための側面図。
【符号の説明】
1 殖版機 20 焼付台 23 原版供給部 23a 供給台 24 原版排出部 25 位置決めピン 26 爪装置 32 原版ホルダ 33 光源 60 吸着装置 64 吸盤 65 回動用シリンダ 66 上下用シリンダ 73 押さえ部材 85 爪部材 86 シリンダ 90 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載された複数のシートから最上部のシー
    トを取り出す際に、最上部のシートと2枚目以降のシー
    トとを分離するシート分離装置であって、 複数のシートが積載される載置台と、 前記載置台に積載された最上部のシートの端部を保持す
    る端部保持手段と、 前記端部保持手段により保持されたシートの端部が前記
    載置台に対して所定角度となるように前記端部保持手段
    を傾動させる傾動手段と、 載置台上のシートから離れた退避位置とシートの端部に
    干渉する分離位置との間で移動自在な分離部材を有し、
    前記傾動手段により折れ曲がったシートの端部と2枚目
    のシートとの間に前記分離部材を挿入する分離手段と、
    を備えたシート分離装置。
  2. 【請求項2】積載された複数のシートから最上部のシー
    トを取り出す際に、最上部のシートと2枚目以降のシー
    トとを分離するシート分離方法であって、 積載された複数のシートのうちの最上部のシート端部を
    2枚目のシートから離れる方向に折り曲げて、最上部の
    シート端部を2枚目以降のシートから引き離す工程と、 端部が2枚目以降のシートから引き離された最上部のシ
    ート端部と2枚目のシートとの間に分離部材を挿入する
    工程と、を含むシート分離方法。
  3. 【請求項3】感光材料に焼付を行う複数の原版が積載さ
    れた原版供給台と、この原版供給台に隣接して設けられ
    使用済みの原版を排出する原版排出台と、原版を保持し
    て前記感光材料に対し相対位置決め可能な原版支持部と
    を有し、原版と感光材料とを位置決めして密着焼付を行
    う焼付装置の原版分離装置であって、 前記原版支持部が前記原版排出台上にある時に前記原版
    供給台上の原版の一端に臨むように前記原版支持部に設
    けられ、原版の一端部を保持可能な保持手段と、 前記保持手段を前記原版供給台に対して接離する方向に
    移動させる移動手段と、 前記保持手段により保持した原版の端部が前記原版供給
    台に対して所定角度となるように前記保持手段を傾動さ
    せる傾動手段と、 前記原版供給台に設けられ、原版供給台上の原版から離
    れた退避位置と原版の端部に干渉する分離位置との間で
    移動自在な分離部材を有し、前記傾動手段により折れ曲
    がった原版の端部と2枚目の原版との間に前記分離部材
    を挿入する分離手段と、を備えた焼付装置の原版分離装
    置。
  4. 【請求項4】前記原版は原版供給台に位置決めピンによ
    り位置決めされており、 前記保持手段は、前記原版端部の複数個所を所定の間隔
    をあけて局部的に保持するとともに原版が前記位置決め
    ピンから抜け出るのを防止するための抜け出し防止部材
    を有している、請求項3に記載の焼付装置の原版分離装
    置。
JP1040798A 1998-01-22 1998-01-22 シート分離装置、シート分離方法及び焼付装置の原版分離装置 Pending JPH11208913A (ja)

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