JP3250202B2 - 打ち抜き装置 - Google Patents

打ち抜き装置

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JP3250202B2
JP3250202B2 JP16822693A JP16822693A JP3250202B2 JP 3250202 B2 JP3250202 B2 JP 3250202B2 JP 16822693 A JP16822693 A JP 16822693A JP 16822693 A JP16822693 A JP 16822693A JP 3250202 B2 JP3250202 B2 JP 3250202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートからプリペイド
カードあるいはクレジットカードなどの製品部分を打ち
抜く打ち抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるプリペイドカードあるいはクレ
ジットカードなどの磁気記録カードは、シートから製品
部分を打ち抜いて製造される。シートには、製品部分が
縦横に並べて形成されている。すなわち、シートは、プ
ラスチックからなるベースの裏面に情報記録用の磁性材
料が塗布され、両面に装飾や表示などが印刷されてい
る。この印刷は、打ち抜き前に既になされているから、
製品部分はシートの所定位置から正確に打ち抜かなけれ
ばならない。なお、図9にシート1の一例を示してあ
る。同図において、2は打ち抜かれるべき製品部分、3
は位置マークであるトンボマークである。これらトンボ
マーク3は、前記印刷時に同時に形成され、各製品部分
2の位置を示す。
【0003】前記シート1の打ち抜きに用いられる打ち
抜き装置は、シート搬送機構、シートの位置決め機構お
よびプレス機構などを備えている。そして、シートを位
置決め機構により位置決めした後、プレス機構へ送り、
ここで、シートを間欠的に搬送し、このシートの製品部
分を1列ずつ順次抜き出していく。ここで、従来のプレ
ス機構の一例の概略を図10に基づいて説明する。同図
において、11はロッド、12は下ホルダー、13はこの下ホ
ルダー12上に取り付けられた下金型、14は上ラム、15は
この上ラム14下に取り付けられた上金型である。また、
下ホルダー12には、下部に凹所16が形成されているとと
もに、この凹所16の上方に、下金型13の貫通孔17に通じ
る貫通孔18が形成されている。前記凹所16には、製品受
け箱19が挿脱自在に収納されている。そして、打ち抜き
に際しては、下金型13上にシートが搬送され、上金型15
が下降して、そのパンチ部20がシートの製品部分を打ち
抜く。打ち抜かれた製品2aは、パンチ部20により押され
て、貫通孔17,18を通り、製品受け箱19内へ落下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の打
ち抜き装置では、プレス機構において、シート1から製
品部分2を抜き落とすようにしていたため、次のような
問題があった。すなわち、抜き落としのために、下ホル
ダー12に凹所16や貫通孔18を形成しなければならないた
め、プレス機構自体の強度が落ちる。また、確実に製品
2aを製品受け箱19内まで落下させるために、上金型15の
パンチ部20をかなりの高さ下降させなければならず、上
金型15のストロークをかなり大きくしなければならな
い。これは、プレス機構の作動周期を長くし、打ち抜き
作業全体の高速化上も不利である。さらに、製品受け箱
19内に製品2aがある程度たまったら、製品受け箱19を交
換しなければならないが、その間打ち抜き作業をいった
ん停止しなければならず、能率が落ちる。
【0005】これに対して、プリペイドカードやクレジ
ットカードを打ち抜くものではないものの、特開平4−
141400号公報には、シート(印刷紙)からの製品
部分の打ち抜きと、打ち抜いた製品部分のシートからの
分離とを別々に行う構成とすることが記載されている。
このような構成を応用すれば、前述のような問題点を改
善できるものと期待できるが、特にプリペイドカードや
クレジットカードの打ち抜きの場合には、シートから製
品部分を正確に打ち抜くことも重要な課題である。
【0006】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、プレス機構の強度を上げられるとともに、
打ち抜き作業全体を高速化でき、また、シートから製品
部分を正確に打ち抜ける打ち抜き装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、シートを一定方向に順次搬送しながら、
このシートの所定位置に搬送方向に並べて形成された複
数の製品部分を順次打ち抜く打ち抜き装置において、
ートを供給位置から搬送する第1のシート搬送機構と、
この第1のシート搬送機構により搬送されてきたシート
を外形基準で位置決めする位置決め機構と、この位置決
め機構により位置決めされたシートを着脱自在に保持す
るチャックを有しこのチャックとともにシートを搬送す
る第2のシート搬送機構と、この第2のシート搬送機構
からシートを受け取り間欠的に搬送する第3のシート搬
送機構と、この第3のシート搬送機構により搬送される
シートから製品部分を打ち抜くプレス機構と、このプレ
ス機構による打ち抜き後前記シート搬送機構により搬送
されるシートから製品部分を分離させる製品分離機構と
を備え、前記第2のシート搬送機構は、シートに形成さ
れその各製品部分の 位置を示す位置マークの位置を検出
する検出手段を有し、前記第3のシート搬送機構は、前
記搬送方向において前記プレス機構の後方とこのプレス
機構および前記製品分離機構間とこの製品分離機構の前
方とにそれぞれ位置して、シートを着脱自在に挟持する
ローラーを有するとともに、これらローラーを共通に駆
動する駆動源と、前記検出手段による検出結果に基づき
シートの搬送量を制御する制御手段とを有するものであ
る。
【0008】
【作用】本発明の打ち抜き装置では、シートを一定方向
に順次搬送しながら、このシートの所定位置に搬送方向
に並べて形成された複数の製品部分を順次打ち抜く。
ートは、まず第1のシート搬送機構により供給位置から
位置決め機構へ搬送され、この位置決め機構により外形
基準で位置決めされる。その後、シートは、第2のシー
ト搬送機構のチャックにより保持されて第3のシート搬
送機構へ搬送されるが、第2のシート搬送機構による搬
送時、シートにあってその各製品部分の位置を示す位置
マークの位置が検出手段により検出される。さらに、
ートは、第3のシート搬送機構により間欠的に搬送され
るが、まずプレス機構の後方のローラーに達すると、こ
のローラーにより挟持され、このローラーの回転により
プレス機構へ搬送される。そして、このプレス機構でシ
ートの製品部分が順次打ち抜かれていく。このプレス機
構での打ち抜き時点においては、まだ製品部分がシート
に残っている。ついで、シートは、プレス機構および製
品分離機構間のローラーに達すると、このローラーによ
り挟持され、前記ローラーと同期回転するこのローラー
によって搬送され、さらに製品分離機構へと搬送され
る。そして、この製品分離機構でシートから製品部分が
分離される。ついで、シートは、製品分離機構の前方の
ローラーに達すると、このローラーにより挟持され、前
記ローラーと同期回転するこのローラーによって搬送さ
れ、製品分離機構を抜けるまで確実に搬送される。前記
第3のシート搬送機構による搬送時、前記検出手段によ
る検出結果に基づきシートの搬送量が制御されて、プレ
ス機構に対するシートの位置が補正され、シートの製品
部分が正確に打ち抜かれることになる。すなわち、シー
トの外形に対して印刷により形成された製品部分が搬送
方向において位置ずれ を生じていても、これが打ち抜き
時には補正される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の打ち抜き装置の一実施例につ
いて、図1から図9を参照しながら説明する。本打ち抜
き装置は、複数のシート1を一定方向すなわち前方に順
次搬送しながら、このシート1の製品部分2を1列ずつ
順次打ち抜くものであり、シート供給機構31と第1のシ
ート搬送機構32と位置決め機構33と第2のシート搬送機
構34と第3のシート搬送機構35とプレス機構36と製品分
離機構37とスクラップ集積機構38と操作盤39とを備えて
いる。シート供給機構31は、シート1が積層状態で搬入
され、このシート1を上から1枚ずつ第1のシート搬送
機構32へ送り出すものである。この第1のシート搬送機
構32は、シート供給機構31から供給されたシート1を位
置決め機構33へ搬送するものである。この位置決め機構
33は、搬送されてきたシート1を外形基準で位置決めす
るものである。第2のシート搬送機構34は、位置決めさ
れたシート1をプレス機構36へと搬送するものであり、
その際、シート1の所定姿勢を保つ。第3のシート搬送
機構35は、第2のシート搬送機構34からシート1を受け
取り、プレス機構36および製品分離機構37においてシー
ト1を間欠的に搬送するものである。プレス機構36は、
シート1から製品部分2を1列ずつ切断して打ち抜くも
のである。製品分離機構37は、プレス機構36による打ち
抜き後シート1から製品部分2を分離させるものであ
る。スクラップ集積機構38は、第3のシート搬送機構35
から製品の抜け落ちたシート1の残材を受け取り、これ
を集積していくものである。操作盤39は、打ち抜き装置
の制御、条件設定などの操作のためのものである。
【0010】つぎに、前記シート供給機構31の構成を説
明する。箱状のフレーム41があり、このフレーム41内
に、上下に駆動されるエレベーター42が設けられてい
る。このエレベーター42は、シート1が積層状態で載せ
られるものである。また、フレーム41の上部には、前側
(図示右側)に真空吸着パッド43が設けられている。こ
の真空吸着パッド43は、エアシリンダー44により前後に
駆動されるものである。さらに、真空吸着パッド43の前
方に隣接して、送りローラー45と、その上方に位置する
押さえローラー46とが設けられている。送りローラー45
は、モーターにより回転駆動されるものである。押さえ
ローラー46は、エアシリンダー48により上下に駆動さ
れ、送りローラー45に対して接近、離反するものであ
る。
【0011】前記第1のシート搬送機構32は、台50上に
固定されたテーブル51上に設けられたベルトコンベヤー
52からなっている。このベルトコンベヤー52の搬入端す
なわち後端は、前記送りローラー45の近くに位置してい
る。そして、前記テーブル51上において、ベルトコンベ
ヤー52のまわりに前記位置決め機構33が設けられてい
る。つぎに、この位置決め機構33の構成を説明する。ベ
ルトコンベヤー52の前端の前方近傍に第1のゲージピン
53が設けられている。この第1のゲージピン53は、エア
シリンダー54により上下に駆動され、ベルトコンベヤー
52の上面よりも高く、あるいは低くなるものである。ま
た、ベルトコンベヤー52の右方には、このベルトコンベ
ヤー52の上面の高さに前後一対の第2のゲージピン55が
設けられている。これら第2のゲージピン55は、エアシ
リンダー56により同時に左右に駆動されるものである。
一方、ベルトコンベヤー52の左方には、このベルトコン
ベヤー52の上面の高さに板ばね57が設けられている。こ
れら板ばね57は、エアシリンダー58により左右に駆動さ
れるものである。
【0012】つぎに、前記第2のシート搬送機構34の構
成を説明する。前記テーブル51上には、ベルトコンベヤ
ー52の左右両側方の位置から前方へ、ボールねじ61,62
がそれぞれ軸支されている。これらボールねじ61,62
は、サーボモーター63,64によりベルト65,66を介して
それぞれ独立に回転駆動されるものである。なお、ボー
ルねじ61,62の後端にはそれぞれロータリーエンコーダ
ー67,68が接続されている。そして、各ボールねじ61,
62には、それぞれ往復台69,70がそれぞれ支持されてい
る。これら往復台69,70は、各ボールねじ61,62の回転
に伴い、前後に移動するものである。そして、各往復台
69,70には、空圧駆動のチャック71,72がそれぞれ設け
られている。これらチャック71,72は、上下に開閉して
シート1の左右両側部をそれぞれ着脱可能に保持するも
のである。また、第2のシート搬送機構34において、第
1のゲージピン53と第3のシート搬送機構35の入口との
間は、1枚のシート1の全長よりも若干長くなってお
り、バッファースペース73となっている。さらに、この
バッファースペース73においてテーブル51上には、上下
一対のセンサー台74,75が設けられている。これらセン
サー台74,75には、搬送中のシート1を上下から挟む前
後一対のローラー76,77がそれぞれ設けられているとと
もに、これらローラー76,77に検出手段としてのカラー
マークセンサー78,79がそれぞれ設けられている。これ
らカラーマークセンサー78,79は、シート1のトンボマ
ーク3の位置を検出するものである。
【0013】前記第3のシート搬送機構35は、前後に平
行に並んだ水平な3本の送りローラー86,87,88を有し
ている。これら各送りローラー86,87,88は、1つのサ
ーボモーター89によりプーリーおよびベルトからなる動
力伝達機構90を介して共通に回転駆動されるものであ
る。すなわち、3本の送りローラー86,87,88は、同時
に同速で回転する。また、各送りローラー86,87,88の
上方には、複数の押さえローラー91,92,93がそれぞれ
設けられている。これら3群の押さえローラー91,92,
93は、それぞれ、エアシリンダー94,95,96により上下
に駆動され、送りローラー86,87,88に対して接近、離
反するものである。
【0014】前記プレス機構36は、台101上に固定され
た下ホルダー102と、この下ホルダー102の上方に位置し
て上下に駆動される上ラム103とを備えている。そし
て、下ホルダー102の上面には下金型104が取り付けられ
ており、上ラム103の下面には上金型105が取り付けられ
ている。下金型104は、前記第3のシート搬送機構35の
後側および中間の送りローラー86,87間に位置してい
る。
【0015】前記製品分離機構37は、前記第3のシート
搬送機構35の中間および前側の送りローラー87,88間に
位置しシート1が載る水平なフレーム111を有している
とともに、このフレーム111の内側に位置したシート1
の製品部分2を上から押してシート1から落下させるプ
ッシャー112を有している。上下に駆動されるこのプッ
シャー112は、シート1の左右の列における製品部分2
の個数だけある。さらに、前記フレーム111の下方位置
から右方へ、サーボモーター113により駆動されるベル
トコンベヤー114が設けられている。このベルトコンベ
ヤー114は、落下してくる製品を受け取り、図示してい
ない製品収容箱へ搬送するものである。
【0016】前記スクラップ集積機構38は、スクラップ
収容ケース121を有し、このスクラップ収容ケース121内
に、製品部分2の分離後のシート1の残材を集積して収
容するものである。そして、スクラップ集積機構38は、
第3のシート搬送機構35の送りローラー88から排出され
る残材をスクラップ収容ケース121へ引き込む引き込み
機構122を有している。
【0017】つぎに、前記第3のシート搬送機構35の制
御機構の概略について、図8を参照しながら説明する。
前述のように、第2のシート搬送機構34において、カラ
ーマークセンサー78,79がシート1のトンボマーク3を
検出し、これとボールねじ61,62のロータリーエンコー
ダー67,68からの出力とに基づいて、コンピューターな
どからなる制御手段131がトンボマーク3の位置を演算
する。さらに、制御手段131は、トンボマーク3の位置
に基づいて、打ち抜き時におけるシート1の搬送量を演
算する。そして、モーター駆動手段132が演算された搬
送量になるようにサーボモーター89を駆動させる。前記
演算においては、トンボマーク3の位置が打ち抜き時に
プレス機構36を基準とする所定位置にくるように、搬送
量が演算される。なお、図8において、133,134はボー
ルねじ61,62の駆動用のモーター63,64を駆動させるモ
ーター駆動手段、135はその制御手段である。
【0018】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。シート供給機構31のエレベーター42上に打ち
抜き前の多数のシート1が積層状態で置かれる。そし
て、エレベーター42上の最上部の1枚のシート1の前部
が真空吸着パッド43により吸着されて持ち上げられる。
ついで、この真空吸着パッド43が前進して、吸着された
シート1が前方へ搬送され、その前部が送りローラー45
上に載る。ついで、押さえローラー46が下降して、送り
ローラー45とシート1を挟み込むとともに、真空吸着パ
ッド43の吸着が解除される。その後、この真空吸着パッ
ド43は、元の位置に戻り、エレベーター42上の次のシー
ト1を吸着する。一方、ローラー45,46により挟まれた
シート1は、ローラー45,46の回転により前方へ搬送さ
れ、ベルトコンベヤー52上へ送り出される。その後、押
さえローラー46が再び上昇して、シート1がローラー4
5,46から離れる。
【0019】ベルトコンベヤー52へ送り出されたシート
1は、ベルトコンベヤー52により前方へ搬送され、ここ
で位置決めされる。すなわち、図3(a),(c)に示
すように、予め上昇した第1のゲージピン53にシート1
の前辺が突き当たり、このシート1が止まる。これとと
もに、第2のゲージピン55が左へ所定位置まで前進し、
かつ、板ばね57が右へ前進する。この板ばね57により押
されて、シート1の右辺が前後一対の第2のゲージピン
55に突き当たる。これにより、シート1が外形基準で位
置決めされる。すなわち、図9に示すY方向(左右方
向)およびθ方向(回転方向)において位置決めされ
る。この位置決め後、左右いずれか一方のチャック71,
72、例えば右側のチャック71がシート1の右側部を挟ん
で保持する。その後、シート1の前方への搬送を妨げな
いように、第1のゲージピン53が下降するとともに、第
2のゲージピン55および板ばね57が後退する。
【0020】位置決めされたシート1は、図3(a),
(c)および図1,2(e)〜(j)に示すように、そ
の前のシート1がバッファースペース73に残っている
間、位置決め時点の位置に止まる。そして、バッファー
スペース73が空になると、図3(b),(d)に示すよ
うに、前進するチャック71,72により、このチャック7
1,72に保持されたシート1は前方へバッファースペー
ス73までいっきょに搬送される。なお、チャック71,72
による搬送時、このチャック71,72に保持されているこ
とにより、シート1は、前記位置決めにより与えられた
所定姿勢を保つ。ベルトコンベヤー52からバッファース
ペース73にシート1が搬送された後、次のシート1がシ
ート供給装置31からベルトコンベヤー52に供給されて、
位置決めされる。このとき、他方のチャック72,71がベ
ルトコンベヤー52の脇にあり、前記次のシート1の左側
部あるいは右側部に位置する。
【0021】図1,2に示すように、バッファースペー
ス73において、シート1は、チャック71,72により、そ
の前のシート1がプレス機構36において第3のシート搬
送機構35により間欠的に搬送されるのに従い、ほぼ製品
部分2の前後方向のピッチ分ずつ間欠的に前方へ搬送さ
れる。ただし、停止する必要はない。そして、バッファ
ースペース73における搬送時で、減速している間に、シ
ート1のトンボマーク3がカラーマークセンサー78,79
により検出され、トンボマーク3の位置が判定される。
なお、カラーマークセンサー78,79は、シート1の上下
にそれぞれあり、トンボマーク3がシート1のどちらの
面にあっても、検出ができる。
【0022】図1,2において、送りローラー86,87,
88が破線で表われているのは、この送りローラー86,8
7,88から押さえローラー91,92,93が離れていること
を示しており、実線で表われているのは、送りローラー
86,87,88と押さえローラー91,92,93とがシート1を
挟み込んでいることを示している。図2(i)に示すよ
うに、送りローラー86から前のシート1が抜けた後、送
りローラー86から押さえローラー91が離れ、この状態
で、図2(j)に示すように、チャック71,72により前
方へ搬送されてきたシート1の前部が送りローラー86上
に載る。その後すぐに、押さえローラー91が下降し、送
りローラー86とシート1を挟む。ついで、チャック71,
72は、開いてから後退し、ベルトコンベヤー52の脇の待
機位置へ戻る。
【0023】その後、シート1は、ローラー86,91の回
転により、前記所定姿勢を保持しながら前方へ間欠的に
搬送される。なお、図2(i)に示すように、送りロー
ラー86からシート1が抜けるとともに、それまで上昇位
置にあった押さえローラー92が下降し、送りローラー87
とシート1を挟む。この時点からは、ローラー87,92に
よりシート1が搬送される。そして、間欠的に搬送され
るシート1が止まる度に、プレス機構36の金型104,105
が閉じ、シート1の1列の製品部分2が打ち抜かれる。
その後、金型104,105が開くとともに、シート1がまた
1ピッチ送られる。これが繰り返され、シート1の製品
部分2が1列ずつ順次打ち抜かれていく。なお、図1
(c)に示すように、シート1が送りローラー87から抜
けると、押さえローラー92が再び上昇する。
【0024】ところで、プレス機構36におけるシート1
の搬送では、図9に示すX方向すなわち搬送方向におけ
るシート1の位置決めが製品部分2の列毎になされる。
すなわち、バッファースペース73でのトンボマーク3の
位置検出に基づいて、第3のシート搬送機構35における
適正な搬送量が求められ、この搬送量だけシート1が送
られる。トンボマーク3は、各製品部分2の位置を示す
ものであり、トンボマーク3の位置に基づいて搬送量を
補正することにより、プレス機構36に対してシート1の
製品部分2を正確に位置付けられる。これにより、シー
ト1の外形に対して印刷により形成された製品部分2が
前後に位置ずれを生じていても、このピッチ誤差が打ち
抜き時には補正され、シート1の製品部分2を正確に打
ち抜ける。
【0025】プレス機構36での打ち抜き直後には、製品
部分2がまだシート1にそのまま残っている。そのシー
ト1は、さらに製品分離機構37へ搬送されるが、この製
品分離機構37において、1列の各製品部分2が各プッシ
ャー112により上から押され、シート1から分離されて
ベルトコンベヤー114へ落下する。落下した製品は、ベ
ルトコンベヤー114により搬送され、製品収容箱内に収
容される。このシート1の送りとプッシャー112の降下
とが繰り返され、シート1から製品部分2が1列ずつ順
次分離されていく。なお、図2(c)に示すように、送
りローラー87からシート1が抜けると、それまで上昇位
置にあった押さえローラー93が下降し、送りローラー88
とシート1を挟む。この時点からは、ローラー88,93に
よりシート1が搬送される。そして、これら最終段のロ
ーラー88,93により、シート1は、製品分離機構37を抜
けるまで確実に搬送される。なお、図2(g)に示すよ
うに、送りローラー88からシート1が抜けると、押さえ
ローラー93が再び上昇する。
【0026】製品分離機構37を抜けたシート1の残材
は、引き込み機構122によりスクラップ収容ケース121内
に引き込まれ、そこに積層されていく。
【0027】こうして、複数のシート1から製品部分2
が順次打ち抜かれていく。なお、複数のシート1の連続
搬送に際して、特に第2のシート搬送機構34では、左右
一対あるチャック71,72が引き続くシート1を交互に搬
送する。
【0028】前記実施例の構成によれば、シート1から
製品部分2を打ち抜くプレス機構36と、打ち抜かれた製
品部分2をシート1から分離して落下させる分離機構37
とを別個にしたので、プレス機構36自体に製品収納機構
を組み込む必要がなくなり、プレス機構36の強度を高め
られる。また、プレス機構36においては、シート1に対
して切断を施すのみでよいので、上金型15のストローク
は小さくてよい。したがって、プレス機構36の作動周期
を短くでき、溜まった製品の取り出しのために頻繁に装
置を止めなくてもよいこととあいまって、打ち抜き作業
全体の高速化上も有利である。さらに、このように別個
にしたプレス機構36および製品分離機構37でシート1を
搬送する第3のシート搬送機構35は、プレス機構36およ
び製品分離機構37を挟む3か所に、シート1を挟んで送
るローラー86,87,88,91,92,93をそれぞれ有するも
のとし、しかも、これらを共通のモーター89により同時
に駆動するようにしたので、プレス機構36に入ってから
製品分離機構37を抜けるまで、シート1を確実に搬送で
きる。
【0029】また、第2のシート搬送機構34は、シート
1をチャック71,72により保持して搬送するものなの
で、位置決め機構33による位置決めを正確に保持でき、
さらに、第2のシート搬送機構34にカラーマークセンサ
ー78,79を設け、ゲージピン53,55による外形基準のシ
ート1の位置決めに加えて、カラーマークセンサー78,
79の検出に基づき、第3のシート搬送機構35によるシー
ト1の送りを補正するようにしたので、シート1から製
品部分2を正確に打ち抜ける。すなわち、シート1の外
形に対して印刷により形成された製品部分2が搬送方向
において位置ずれを生じていても、これが打ち抜き時に
は補正される。
【0030】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
シート1における製品部分2の配列は、図9に示すもの
に限らず、製品部分の配列が様々なシートを本打ち抜き
装置で処理できる。列の数やピッチなどを操作盤39で設
定すればよい。また、各機構の構成も、前記実施例のも
のに限らない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、プレス機構に加えて製
品分離機構を備え、プレス機構によりシートから製品部
分を打ち抜いた後、製品分離機構によりシートから製品
部分を分離させるようにしたので、プレス機構に製品収
納機構を組み込む必要がないことにより、プレス機構の
強度を高められるとともに、プレス機構のストロークを
小さくできることとあいまって、打ち抜き作業全体の高
速化上も有利である。そして、プレス機構および製品分
離機構でシートを搬送する第3のシート搬送機構は、プ
レス機構の後方とこのプレス機構および製品分離機構間
とこの製品分離機構の前方とにそれぞれ位置して、シー
トを着脱自在に挟持するローラーを有するとともに、こ
れらローラーを共通に駆動する駆動源を有するものとし
たので、プレス機構に入ってから製品分離機構を抜ける
までシートを確実に安定して搬送できる。しかも、シー
トの所定位置に搬送方向に並べて形成された複数の製品
部分を順次打ち抜くに際して、位置決め機構により位置
決めされたシートを第3のシート搬送機構へ搬送する第
2のシート搬送機構は、チャックによりシートを保持す
るものとしたので、位置決め機構による位置決めを正確
に保持でき、また、この位置決め機構がシートを外形基
準で位置決めするのに対して、第2のシート搬送機構
に、シートにあってその各製品部分の位置を示す位置マ
ークの位置を検出する検出手段を設け、この検出手段に
よる検出結果に基づいてプレス機構の第3のシート搬送
機構におけるシートの搬送量を制御するようにしたの
で、シートの外形に対して印刷により形成された製品部
分が搬送方向において位置ずれを生じていても、これを
打ち抜き時に補正でき、したがって、シートから製品部
分を正確に打ち抜ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打ち抜き装置の一実施例を示すもの
で、第2のシート搬送機構および第3のシート搬送機構
の作用を説明する平面図である。
【図2】同上第2のシート搬送機構および第3のシート
搬送機構の作用を説明する平面図である。
【図3】同上特に第2のシート搬送機構の作用を説明す
る平面図である。
【図4】同上打ち抜き装置全体の平面図である。
【図5】同上打ち抜き装置全体の側面図である。
【図6】同上センサー部分の拡大側面図である。
【図7】同上第3のシート搬送機構部分の拡大側面図で
ある。
【図8】同上ブロック図である。
【図9】シートの平面図である。
【図10】従来の打ち抜き装置のプレス機構の一例を示
す概略面図である。
【符号の説明】
1 シート 2 製品部分3 トンボマーク(位置マーク) 32 第1のシート搬送機構 33 位置決め機構 34 第2のシート搬送機構 35 第3のシート搬送機構 36 プレス機構 37 製品分離機構71 チャック 72 チャック 78 カラーマークセンサー(検出手段) 79 カラーマークセンサー(検出手段) 86 送りローラー(ローラー) 87 送りローラー(ローラー) 88 送りローラー(ローラー) 91 押さえローラー(ローラー) 92 押さえローラー(ローラー) 93 押さえローラー(ローラー)131 制御手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−141400(JP,A) 特開 平4−93198(JP,A) 実公 昭40−13632(JP,Y1) 実公 昭57−39271(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 7/06 B26D 7/18 B26F 1/00 G11B 5/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを一定方向に順次搬送しながら、
    このシートの所定位置に搬送方向に並べて形成された複
    数の製品部分を順次打ち抜く打ち抜き装置において、
    ートを供給位置から搬送する第1のシート搬送機構と、
    この第1のシート搬送機構により搬送されてきたシート
    を外形基準で位置決めする位置決め機構と、この位置決
    め機構により位置決めされたシートを着脱自在に保持す
    るチャックを有しこのチャックとともにシートを搬送す
    る第2のシート搬送機構と、この第2のシート搬送機構
    からシートを受け取り間欠的に搬送する第3のシート搬
    送機構と、この第3のシート搬送機構により搬送される
    シートから製品部分を打ち抜くプレス機構と、このプレ
    ス機構による打ち抜き後前記シート搬送機構により搬送
    されるシートから製品部分を分離させる製品分離機構と
    を備え、前記第2のシート搬送機構は、シートに形成さ
    れその各製品部分の位置を示す位置マークの位置を検出
    する検出手段を有し、前記第3のシート搬送機構は、前
    記搬送方向において前記プレス機構の後方とこのプレス
    機構および前記製品分離機構間とこの製品分離機構の前
    方とにそれぞれ位置して、シートを着脱自在に挟持する
    ローラーを有するとともに、これらローラーを共通に駆
    動する駆動源と、前記検出手段による検出結果に基づき
    シートの搬送量を制御する制御手段とを有することを特
    徴とする打ち抜き装置。
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