JPH11254388A - 打ち抜き方法およびこの方法に用いる打ち抜き装置 - Google Patents

打ち抜き方法およびこの方法に用いる打ち抜き装置

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JPH11254388A
JPH11254388A JP5487398A JP5487398A JPH11254388A JP H11254388 A JPH11254388 A JP H11254388A JP 5487398 A JP5487398 A JP 5487398A JP 5487398 A JP5487398 A JP 5487398A JP H11254388 A JPH11254388 A JP H11254388A
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JP
Japan
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sheet
cutting
product
positioning
punching
Prior art date
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JP5487398A
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Masaki Maruyama
正樹 丸山
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X方向およびY方向にそれぞれ複数列ずつ並
べてシート1に形成されたクレジットカードなどになる
製品部分2を精度よく打ち抜く。 【解決手段】 シート裁断機構13により、シート1をま
ず製品部分2がX方向に一列に並んだ複数の裁断片6に
裁断する。このとき、シート1に形成してある第2の基
準マークを基準にしてシート1をY方向において位置決
めする。つぎに、裁断片6をX方向の搬送ラインに載せ
て搬送し、製品部打ち抜き機構16により、製品部分2を
一つずつ打ち抜いていく。このとき、X方向の搬送ライ
ンにおいて、裁断によって形成された辺を基準に裁断片
6をまずY方向に位置決めする。つぎに、製品部打ち抜
き機構16への搬送に際して、裁断片6に形成してある基
準マークを基準に、各製品部分2毎に裁断片6をX方向
に位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートからプリペ
イドカードあるいはクレジットカードなどの製品部分を
打ち抜く打ち抜き方法およびこの方法に用いる打ち抜き
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】いわゆるプリペイドカ
ードあるいはクレジットカードなどの磁気記録カード
は、シートから製品部分を打ち抜いて製造される。シー
トには、製品部分が縦横に複数列ずつ並べて形成されて
いる。この種のシートは、例えば、塩化ビニール樹脂か
らなるベースの両面にそれぞれフィルムを溶着し、か
つ、これらベースおよびフィルム間にそれぞれ装飾や表
示などの印刷を施すとともに情報記録用の磁性材料を設
けた構造になっている。この印刷は打ち抜き前に既にな
されているから、製品部分はシートの所定位置から正確
に打ち抜かなければならない。
【0003】図11にはシート1の一例を示してある。
同図において、2は打ち抜かれるべき製品部分であり、
これらの製品部分2は、縦方向(以下、X方向という)
に10列、この縦方向と直交する横方向(以下、Y方向と
いう)に4列に並んでいる。また、3は磁性材料からな
る情報記憶部であり、この情報記憶部3はテープ状に形
成されている。製品機能上、この情報記憶部3の位置精
度が重要である。さらに、シート1には、製品部分2間
の位置または製品部分2の外側の位置に第1の基準マー
ク4および第2の基準マーク5がそれぞれ形成されてい
る。第1の基準マーク4は、X方向において各製品部分
2のそれぞれ前側の位置にあり、製品部分2を基準にシ
ート1をX方向に位置決めするためのものである。ま
た、第2の基準マーク5は、Y方向において各製品部分
2のそれぞれ前側の位置にあり、製品部分2を基準にシ
ート1をY方向に位置決めするためのものである。これ
らの基準マーク4,5は、シート1への印刷時に同時に
形成されるものである。
【0004】そして、従来は、例えば特開平7−255
10号公報などに記載されているように、シート1をX
方向に間欠的に搬送し、その間にY方向の一列の製品部
分を同時に順次打ち抜いていくようにしていた。その
際、基準マーク4,5の位置を検出することにより、シ
ート1の位置を調整し、製品部分2をなるべく正確に打
ち抜くようにしている。例えば、シート1を予めY方向
に位置決めした上で、シート1をX方向に間欠的に搬送
する際、製品部分2がY方向に並んだ各列毎に基準マー
ク4によりシート1のX方向の位置を調整する。
【0005】ところで、前記シート1の製造において
は、前記ベースあるいはフィルムに印刷を施した後、積
層したベースあるいはフィルムを加熱しつつ圧縮して接
合する。そのため、シート1が変形し、その外形が歪に
なる。また、印刷によって形成される各製品部分2のピ
ッチもばらつきを生じる。例えば、長手方向であるX方
向で最大1mm程度、短手方向であるY方向でも最大 0.5
mm程度のばらつきが生じる。
【0006】したがって、従来のように1枚のシート1
から一列の製品部分を同時に打ち抜いていくのでは、高
い打ち抜き精度が得られない問題があった。すなわち、
1つのシート1から同時に4つの製品部分2が打ち抜か
れるため、シート1全体が予めY方向で位置決めされ、
かつ、製品部分2がY方向に並んだ各列毎にシート1の
X方向の位置が調整されるものの、この列中の各製品部
分2でも、X方向ないしY方向の位置のばらつきはあ
る。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、打ち抜き精度を高めることができる打ち
抜き方法および打ち抜き装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、第1の方向および第2の方向に
それぞれ複数列ずつ並べてシートに形成された製品部分
を打ち抜く打ち抜き方法において、シートを製品部分が
前記第1の方向に一列に並んだ複数の裁断片に裁断する
裁断工程と、この裁断工程の後に前記各裁断片をそれぞ
れ前記第1の方向および第2の方向で位置決めして前記
各裁断片からそれぞれ製品部分を打ち抜く打ち抜き工程
とを備えたものである。
【0009】このようにシートを製品部分が第1の方向
に一列に並んだ裁断片に裁断した後、この裁断片から製
品部分を打ち抜けば、各裁断片毎に第2の方向での位置
決めができるとともに、各裁断片において製品部分を順
次打ち抜いていくとき、各製品部分毎に第1の方向での
位置決めができることから、シートの全ての製品部分に
ついて打ち抜き精度が向上する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明の打ち
抜き方法において、前記裁断工程では、前記シートに形
成されたマークを基準にこのシートを前記第2の方向で
位置決めした後裁断を行い、前記打ち抜き工程では、前
記裁断片における裁断による外形を基準にこの裁断片を
前記第2の方向で位置決めするものである。
【0011】このようにマークを基準にシートを第2の
方向で位置決めして裁断を行えば、裁断片における裁断
による外形は、第2の方向において製品部分に対し位置
の定まったものとなる。したがって、その後の第2の方
向での位置決めでは、マークではなく裁断片における裁
断による外形を使える。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の打ち抜き方法に用いる打ち抜き装置であって、前記
シートを前記第2の方向に搬送するとともにこの第2の
方向において位置決めするシート位置決め搬送機構と、
このシート位置決め搬送機構により搬送および位置決め
されたシートを製品部分が一列に並んだ裁断片に裁断す
るシート裁断機構と、前記裁断片における裁断による外
形を基準にこの裁断片を前記第2の方向で位置決めする
裁断片位置決め機構と、この裁断片位置決め機構により
位置決めされた前記裁断片を前記第1の方向に搬送する
とともにこの第1の方向において位置決めする裁断片位
置決め搬送機構と、この裁断片位置決め搬送機構により
搬送および位置決めされた前記裁断片から製品部分を順
次打ち抜く製品部打ち抜き機構とを備えたものである。
【0013】打ち抜きに際しては、まずシート位置決め
搬送機構によりシートを第2の方向に搬送するとともに
この第2の方向において位置決めした上で、シート裁断
機構によりシートを製品部分が一列に並んだ裁断片に裁
断する。つぎに、裁断片位置決め機構により、裁断片に
おける裁断による外形を基準にこの裁断片を第2の方向
で位置決めした後、裁断片位置決め搬送機構によりシー
トを第1の方向に搬送するとともにこの第1の方向にお
いて位置決めしながら、製品部打ち抜き機構により裁断
片から製品部分を順次打ち抜いていく。
【0014】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。なお、打ち抜きの対象と
なるシート1は、先に説明した図11に示すものであ
る。まず打ち抜き装置の構成を説明する。この打ち抜き
装置は、シート供給機構11とシート位置決め搬送機構12
とシート裁断機構13と裁断片位置決め機構としての第1
の裁断片位置決め搬送機構14と裁断片位置決め搬送機構
としての第2の裁断片位置決め搬送機構15と製品部打ち
抜き機構16と製品収納機構17とスクラップ収納機構18と
を備えている。
【0015】前記シート供給機構11は、多数のシート1
が上下に積層された状態で貯えられ、そこからシート1
を1枚ずつシート位置決め搬送機構12へ送り出すもので
ある。また、このシート位置決め搬送機構12は、シート
1をその製品部分2のY方向(第2の方向)のピッチPy
分ずつ間欠的に搬送するとともに、第2の基準マーク5
に基づいてY方向において位置決めするものである。ま
た、前記シート裁断機構13は、シート位置決め搬送機構
12により搬送されるとともに位置決めされたシート1を
製品部分2がX方向(第1の方向)に一列に並んだ複数
の裁断片6に裁断するものである。また、前記第1の裁
断片位置決め搬送機構14は、裁断片6をX方向の2列の
搬送ラインに沿って搬送し、その間に裁断片6における
裁断による外形を基準にこの裁断片6をY方向で位置決
めするものである。また、前記第2の裁断片位置決め搬
送機構15は、第1の裁断片位置決め搬送機構14から受け
継いだ裁断片6をその製品部分2のX方向のピッチPx分
ずつ間欠的に搬送するとともに、第1の基準マーク4に
基づいてX方向において位置決めするものである。ま
た、前記製品部打ち抜き機構16は、第2の裁断片位置決
め搬送機構15により搬送されるとともに位置決めされた
裁断片6から製品部分2を一つずつ順次打ち抜いていく
ものである。さらに、前記製品収納機構17は、裁断片6
から打ち抜かれた製品部分2すなわち製品2Aを収納する
ものである。一方、前記スクラップ収納機構18は、スク
ラップ6Aすなわち製品部分2が打ち抜かれた後の裁断片
6の残片を収納するものである。
【0016】つぎに、前記各機構11,12,13,14,15,
16,17,18の構成を詳しく説明していく。まずシート供
給機構11について説明する。21は機枠で、この機枠21に
は昇降台22が上下動自在に設けられている。この昇降台
22は、多数のシート1が上下に積層された状態で載せら
れるもので、駆動用のモータ23の動力がギアなどからな
る動力伝達装置24を介して伝達されることにより昇降す
るものである。なお、昇降台22を囲んで、この昇降台22
上のシート1を位置規制するガイド棒25が複数立設され
ている。また、昇降台22の上方に位置して機枠21の上部
には、昇降台22上の最上部のシート1を吸着して持ち上
げる吸着装置31が設けられている。この吸着装置31は、
流体圧シリンダ32の駆動により昇降する昇降板33の下側
に、シート1を上から吸着する複数の真空吸着子34を設
けたものである。また、機枠21の上部には、昇降板33に
対してY方向両側の位置に、図示していない流体圧シリ
ンダの駆動によりY方向に往復移動する複数の支持ロッ
ド35が設けられている。これら支持ロッド35は、前記吸
着装置31により持ち上げられたシート1の下側にY方向
両側から進入し、このシート1を下から支持するもので
ある。
【0017】つぎに、前記シート位置決め搬送機構12に
ついて説明する。前記機枠21の上部には、搬送テーブル
41がY方向へ移動自在に支持されている。この搬送テー
ブル41に固定されたナット部42には、機枠21にY方向に
架設されたボールねじ43が螺合されており、このボール
ねじ43が図示していないサーボモータにより駆動されて
回転することにより、搬送テーブル41がY方向に移動す
るようになっている。なお、ボールねじ43の端部には、
その回転から搬送テーブル41の位置を検出するためのエ
ンコーダ45が設けられている。
【0018】そして、搬送テーブル41上には、X方向に
並んだ2か所にナット部46がそれぞれ固定されており、
これらナット部46にボールねじ47がそれぞれ螺合されて
いる。これらボールねじ47は、それぞれ搬送テーブル41
に設けられたサーボモータ48からの動力がスプロケット
およびチェーンなどからなる動力伝達装置49を介して伝
達されることにより回転してY方向に移動するものであ
る。また、各ボールねじ47にはエンコーダ50が組み付け
られている。このエンコーダ50は、ボールねじ47の回転
からそのY方向の位置を検出するためのものである。そ
して、各ボールねじ47の先端部にはシート把持装置51が
組み付けられている。このシート把持装置51は、ボール
ねじ47に対して位置の固定した位置出し針受け52と、こ
の位置出し針受け52の上方に位置し図示していない流体
圧シリンダにより昇降する針状の位置出し針53とからな
っている。そして、シート把持装置51は、シート1の製
品部分2から外れた端縁部において、位置出し針受け52
がシート1の下側に位置し、下降して位置出し針受け52
に対し閉じた位置出し針53がシート1に突き刺さること
により、このシート1を把持するものである。
【0019】さらに、前記シート位置決め搬送機構12に
よるシート1の搬送経路の上方の位置には、X方向に並
んだ一対のカメラ56が設けられている。これらカメラ56
は、シート1のX方向の両端部にある第2の基準マーク
5を上方から撮像してその位置をそれぞれ検出するもの
である。そして、カメラ56により撮像された映像は画像
処理装置57により処理され、この処理結果に応じて制御
装置58が前記搬送テーブル41の駆動するサーボモータ48
の駆動用のモータ駆動装置59を制御するようになってい
る。
【0020】前記シート裁断機構13は、位置の固定した
下型61と、昇降する上型62とを有している。そして、下
型61には固定刃63が設けられているとともに、上型62に
は切刃64が設けられており、これら固定刃63および切刃
64による剪断によってシート1を切断するものである。
なお、固定刃63には、切刃64が上から押し当たる切刃受
け65が上下動自在に支持されている。そして、切刃64
は、Y方向において、シート1における製品部分2のピ
ッチPyの2ピッチ分、前記カメラ56から離れている。す
なわち、シート1がシート位置決め搬送機構12により2
ピッチ送られると、カメラ56により位置の検出された位
置が切刃64により切断されることになる。
【0021】つぎに、第1の裁断片位置決め搬送機構14
について説明する。前記機枠21のY方向前側に設けられ
た基台71上に、裁断片整列装置72が設けられている。こ
の裁断片整列装置72は、シート裁断機構13により切断さ
れたシート1が載る複数のシート支持棒73が基台71上に
Y方向に架設されている。これとともに、基台71上に
は、それぞれ流体圧シリンダ74の駆動によりY方向に移
動する一対の搬送体75が設けられており、これら搬送体
75に真空吸着子76が設けられている。また、裁断片整列
装置72の上方には、裁断片6をX方向に搬送する吸着式
搬送装置81が設けられている。この吸着式搬送装置81
は、スタンド82により支持された流体圧シリンダ83の駆
動によりX方向に往復移動する搬送台84を有している。
この搬送台84の下側には吸着板85が設けられており、こ
の吸着板85の下側には、裁断片6を上から吸着する複数
の真空吸着子86が設けられている。
【0022】また、前記基台71のX方向前方には別の基
台90が設けられており、この基台90上に、前記吸着式搬
送装置81から搬入された裁断片6をさらにX方向前方へ
搬送するローラコンベヤ91が設けられている。そして、
このローラコンベヤ91に裁断片6をX方向およびY方向
において位置決めする一対の位置決め機構が組み込まれ
ている。これら各位置決め機構は、それぞれ、裁断片6
の外形のX方向の一辺であって前記シート裁断機構13に
よる裁断によって形成された一辺に突き当たる一対のY
方向規制ピン92と、裁断片6の外形のX方向前側(搬送
方向前側)の一辺に突き当たるX方向規制ピン93とから
なつている。Y方向規制ピン92は、流体圧シリンダ94の
駆動によりY方向に往復移動するものである。一方、X
方向規制ピン93は、流体圧シリンダ95の駆動により昇降
するものである。
【0023】さらに、前記ローラコンベヤ91のY方向前
方に位置して前記基台90上には、チャック式搬送装置10
1が設けられている。このチャック式搬送装置101は、前
記ローラコンベヤ91のY方向両側方の位置にそれぞれ回
転自在に支持されたX方向に延びる一対のボールねじ10
2を備えている。これらボールねじ102は、図示していな
いサーボモータにより回転駆動されるものである。そし
て、各ボールねじ102には、その回転によりX方向に往
復移動するチャック台103が螺合されており、これらチ
ャック台103には、裁断片6の端縁部を着脱自在に把持
するチャック104が設けられている。また、各ボールね
じ102の一端部には、その回転からチャック台103の位置
を検出するためのエンコーダ105が設けられている。
【0024】つぎに、第2の裁断片位置決め搬送機構15
について説明する。この第2の裁断片位置決め搬送機構
15は、前記製品部打ち抜き機構16の前後に設けられてお
り、前記チャック式搬送装置101から受け取った裁断片
6をさらに製品部打ち抜き機構16において搬送するもの
である。この製品部打ち抜き機構16は、基台110上に搭
載された下ホルダー111上に下型112が取り付けられてお
り、昇降する上ホルダー113の下側に、前記下型112に対
して開閉する上型114が取り付けられているが、前記下
ホルダー111上で、下型112のX方向両側に固定された後
側支持台116および前側支持台117上に回転自在に支持さ
れた後側下ローラ118および前側下ローラ119を備えてい
る。これら下ローラ118,119は、位置が固定しているが
それぞれY方向に並んで一対ある。そして、4つの各下
ローラ118,119は、それぞれサーボモータ120,121により
独立して回転駆動されるようになっている。なお、サー
ボモータ120,121から各下ローラ118,119へはプーリーお
よびベルトなどからなる動力伝達装置122,123により回
転が伝達されるようになっている。また、各下ローラ11
8,119の上方に位置して各支持台116,117には、後側昇降
台124および前側昇降台125が昇降自在に支持されてお
り、これら後側昇降台124および前側昇降台125に後側上
ローラ126および前側上ローラ127が回転自在に支持され
ている。なお、昇降台124,125および上ローラ126,127も
下ローラ118,119と同様それぞれY方向に並んで一対あ
る。そして、前記昇降台124,125が流体圧シリンダ128,1
29の駆動で昇降することにより、各上ローラ126,127が
下ローラ118,119に対して開閉するようになっている。
【0025】また、前記第2の裁断片位置決め搬送機構
15による裁断片6の両搬送経路の上方位置には、Y方向
に並んだ一対のカメラ131が設けられている。これらカ
メラ131は、裁断片6の各第1の基準マーク4を上方か
ら撮像してその位置を検出するものである。そして、カ
メラ131により撮像された映像は画像処理装置132により
処理され、この処理結果に応じて制御装置133が前記サ
ーボモータ120,121の駆動用のモータ駆動装置134を制御
するようになっている。なお、製品部打ち抜き機構16に
よる製品部分2の打ち抜き位置は、シート1における製
品部分2のピッチPxの3ピッチ分、前記カメラ131から
離れている。すなわち、裁断片6が第2の裁断片位置決
め搬送機構15により3ピッチ送られると、カメラ131に
より位置の検出された製品部分2が打ち抜かれることに
なる。
【0026】前記製品部打ち抜き機構16は、下型112に
ダイ141があり、このダイ141の孔部142に挿脱自在に嵌
合するパンチ143が上型114にある。なお、本製品部打ち
抜き機構16は、いわゆるプッシュバック式のものであ
り、ダイ141の孔部142内には、上方へ付勢された受け体
144が上下摺動自在に嵌合されている。すなわち、裁断
片6を挟んで下型112と上型114とが閉じてダイ141の孔
部142内にパンチ143が嵌合することにより裁断片6から
製品部分2が打ち抜かれた後、下型112と上型114とが開
くと、打ち抜かれた製品2Aが受け体144により押し上げ
られていったん裁断片6に戻るようになっている。
【0027】つぎに、前記製品収納機構17について説明
する。前記基台110のX方向前方に設けられた基台150の
上枠部151には、前記第2の裁断片位置決め搬送機構15
の前側下ローラ119からX方向前下方へ向かって製品コ
ンベヤ152が設けられている。そして、打ち抜かれた製
品2Aが裁断片6とともに製品部打ち抜き機構16から出た
後、図示していない叩打装置により製品2Aが上からたた
かれることにより、この製品2Aが裁断片6から抜かれて
製品コンベヤ152上に落下するようになっている。
【0028】また、前記基台150上には、X方向に並ん
で一対のマガジン装着部153が設けられている。これら
のマガジン装着部153はそれぞれ製品収納マガジン154が
着脱自在に収納されるものである。これらの製品収納マ
ガジン154は、それぞれ打ち抜かれた製品2Aが上下に積
み重ねられて収納される一対の製品収納部155を有して
いる。これらの製品収納部155はY方向に並んでいる。
そして、前記製品コンベヤ152により搬送されてきた製
品2Aが上枠部151の上方に設けられた製品案内装置156に
より振り分けられて、所定の製品収納マガジン154の製
品収納部155へ落下するようになっている。
【0029】つぎに、前記スクラップ収納機構18につい
て説明する。製品2Aが抜き取られた裁断片6は、前記第
2の裁断片位置決め搬送機構15により製品部打ち抜き機
構16から搬出された後、そのまま前記上枠部151上をほ
ぼ水平に進むようになっているが、前記上枠部151の上
側には、裁断片6を第2の裁断片位置決め搬送機構15か
ら引き継いでX方向前方へ搬送するスクラップ搬送装置
161が設けられている。このスクラップ搬送装置161は、
X方向に架設されたボールねじ162に螺合された搬送体1
63を有している。この搬送体163は、ボールねじ162が図
示していないモータにより回転するのに伴い、X方向に
往復移動するものである。そして、搬送体163の下側に
は、裁断片6の製品部分2だった孔部に引っかかる係合
子164が昇降自在に設けられている。なお、スクラップ
搬送装置161のX方向前側に位置して上枠部160には、裁
断片6を斜め下方へ案内するガイド165が設けられてい
る。
【0030】また、前記基台150のX方向前方には、ス
クラップ収納スタンド171が設けられている。このスク
ラップ収納スタンド171は、裁断片6の製品部分2だっ
た孔部に挿通される串部172を有している。
【0031】181,182は作業者が本打ち抜き装置を操作
するための表示操作盤である。つぎに、前記の構成につ
いて、その作用を説明する。まず製品部分2を打ち抜く
前のシート1が上下に多数積み重ねられた状態で、シー
ト供給機構11の昇降台22上に載せられる。そして、昇降
台22上のシート1が吸着装置31により吸着されて最上部
から1枚ずつ取り出されていく。すなわち、流体圧シリ
ンダ32の駆動により昇降板33が下降し、この昇降板33の
下側の真空吸着子34が昇降台22上の最上部のシート1を
吸着する。ついで、昇降板33が上昇し、この昇降板33と
ともにシート1が持ち上げられる。ここで、支持ロッド
35が前進して、シート1の下側に位置する。ここで、真
空吸着子34による吸着が解除され、これによりシート1
が支持ロッド35上に載る。
【0032】ついで、サーボモータの駆動により搬送テ
ーブル41がX方向前方へ前進し、2対のシート把持装置
51の位置出し針受け52および位置出し針53がシート1の
端縁部の上下にそれぞれ位置する。ここで、位置出し針
53が下降してシート1に突き刺さるとともに、このシー
ト1を位置出し針受け52とともに挟み込んで把持する。
このようにしてシート1が把持されることにより、その
後、搬送テーブル41とともにシート1がX方向前方すな
わちシート裁断機構13の方へ移動することになる。
【0033】搬送テーブル41による搬送は、基本的にシ
ート1における製品部分2のY方向のピッチPy分ずつ間
欠的になされる。その間に、カメラ56がシート1のX方
向の両端部にある第2の基準マーク5を上方から撮像す
ることにより、これら第2の基準マーク5の位置が検出
され、記憶される。この検出後、搬送テーブル41により
シート1が2ピッチ分送られると、検出された第2の基
準マーク5がシート裁断機構13の裁断位置すなわちその
切刃64の下方位置に達する。そして、シート裁断機構13
において、上型62が下降することで、この上型62の切刃
64と下型61の固定刃63とによる剪断によってシート1が
切断され、製品部分2がX方向に並んだ裁断片6に裁断
される(裁断工程)。この裁断に先立って、記憶されてい
る前記カメラ56による第2の基準マーク5の検出に基づ
いて、シート1が位置決めされる。この位置決めは、搬
送テーブル41に設けられたサーボモータ48の駆動によ
り、前記位置出し針受け52および位置出し針53を備えた
シート把持装置51がY方向に移動することによる。X方
向に一対あるシート把持装置51は互いに独立して移動可
能であり、したがって、シート1の向きも矯正される。
このようにして、シート1は、正確に第2の基準マーク
5のY方向中央部において切断されることになる。
【0034】なお、カメラ56の位置と切刃64の位置と
は、前述のように製品部分2のY方向の2ピッチ分離れ
ているから、最初の2対の第2の基準マーク5の位置検
出および次の2対の第2の基準マーク5の位置検出時に
は、シート1の裁断は行われないが、最後の2対の第2
の基準マーク5の位置検出は、シート1の裁断と同時に
行われることになる。したがって、基準マーク5の位置
検出とシート1の裁断とを全て別個に行った場合と比
べ、基準マーク5の位置検出およびシート1の裁断の能
率が向上する。また、第2の基準マーク5の位置検出後
シート1の搬送に伴って位置ずれが生じる可能性がある
が、裁断位置になるべく近い位置で第2の基準マーク5
の位置を検出することにより、裁断位置の精度をより高
められる。
【0035】このようにしてシート1が裁断されながら
昇降台22の上方位置から搬出され終わると、前述のよう
に、この昇降台22から次のシート1が取り出され、以上
の搬送および裁断の工程が繰り返される。なお、昇降台
22は、その上からシート1が取り出された分上昇し、昇
降台22上の最上部のシート1の高さはほぼ一定に保たれ
る。
【0036】シート1が裁断されてなる裁断片6は、裁
断片整列装置72により、シート裁断機構13からシート支
持棒73上の所定位置に搬出される。第1の裁断片位置決
め搬送機構14から製品収納機構17ないしスクラップ収納
機構18に至るX方向の搬送ラインは、Y方向に並んだ2
列があり、シート裁断機構13から引き続いて搬出される
2枚の裁断片6が、それぞれX方向の両搬送ラインにそ
れぞれ搬送される。シート裁断機構13により裁断された
裁断片6は、まずシート裁断機構13に近い方の搬送体75
に真空吸着子76による吸着によって保持され、Y方向前
方すなわちシート裁断機構13から離れる方へ搬送され
る。ついで、裁断片6は、もう一つの搬送体75に保持さ
れ、この搬送体75に引き継がれる。そして、この搬送体
75により、シート裁断機構13からより遠い方の 搬送ラ
インへ搬送される。なお、その後両搬送体75はY方向後
方へ戻る。次にシート裁断機構13により裁断された裁断
片6は、前記シート裁断機構13に近い方の搬送体75によ
って保持され、シート裁断機構13により近い方の 搬送
ラインへ搬送される。その後、搬送体75は元の位置に戻
り、以上の工程が繰り返される。
【0037】つぎに、吸着式搬送装置81の吸着板85が真
空吸着子86によりシート支持棒73上の両裁断片6を吸着
して保持する。その後、流体圧シリンダ83の駆動により
吸着板85はX方向前方へ移動し、ローラコンベヤ91の上
方に位置する。ここで、真空吸着子86による吸着が解除
され、両裁断片6がローラコンベヤ91上に載る。その
後、吸着板85はX方向後方へ移動して元の位置に戻る。
ローラコンベヤ91上に載った裁断片6は、このローラコ
ンベヤ91によりX方向前方へ搬送されるが、このとき、
規制ピン92,93により位置決めされる。
【0038】すなわち、上昇したX方向規制ピン93に裁
断片6が突き当たることにより、この裁断片6が止ま
る。また、Y方向規制ピン92がX方向に移動し、裁断片
6の外形のX方向の一辺に突き当たる。この一辺は、X
方向の両搬送ライン間の内側の辺であり、したがって、
前記シート裁断機構14による裁断によって形成されたも
のになる。これにより、裁断片6は、X方向およびY方
向において位置決めされる。特に、Y方向規制ピン92が
突き当たる裁断片6の一辺は、前記シート裁断機構14に
よる裁断によって形成されたものであるから、Y方向規
制ピン92およびシート1の第2の基準マーク5を基準と
して、裁断片6はY方向において正確に位置決めされる
ことになる。
【0039】こうして両裁断片6が位置決めされた後、
チャック式搬送装置101のチャック104が各裁断片6の外
側の端縁部を把持する。そして、裁断片6の搬送の妨げ
にならないよう、X方向規制ピン93が下降するとともに
Y方向規制ピン92が後退した後、サーボモータの駆動に
よりチャック台103がX方向前方に移動し、このチャッ
ク台103により裁断片6が搬送される。
【0040】このチャック式搬送装置101による搬送
は、裁断片6のX方向前端部が第2の裁断片位置決め搬
送機構15の後側下ローラ118上に達するまでなされる。
ここで、後側上ローラ126が下降して後側下ローラ118と
によって裁断片6を挟み込む。さらに、チャック式搬送
装置101のチャック104による裁断片6の把持が解除され
た後、サーボモータ120の駆動により後側下ローラ118が
回転するとともに、これに従動して後側上ローラ126が
回転し、これらローラ118,126の回転により裁断片6が
X方向前方へ搬送される。なお、このように裁断片6が
チャック式搬送装置101から第2の裁断片位置決め搬送
機構15に引き継がれた後、チャック式搬送装置101のチ
ャック台103はX方向後方へ戻る。
【0041】さらに、後側下ローラ118および後側上ロ
ーラ126による搬送が進行して、裁断片6のX方向前端
部が前側下ローラ119上に達すると、前側上ローラ127が
下降して前側下ローラ119とによって裁断片6を挟み込
む。ここで、後側上ローラ126が上昇して裁断片6の保
持を解除する。そして、サーボモータ121の駆動により
前側下ローラ119が回転するとともに、これに従動して
前側上ローラ127が回転し、これらローラ119,127の回転
により裁断片6がX方向前方へ搬送される。裁断片6が
ローラ119,127から抜けた後、前側上ローラ127は上昇す
る。
【0042】このような第2の裁断片位置決め搬送機構
15による裁断片6の搬送は、基本的にシート1における
製品部分2のX方向のピッチPx分ずつ間欠的になされ
る。その間に、裁断片6の製品部分2が製品部打ち抜き
機構16により1つずつ順次打ち抜かれていく(打ち抜き
工程)。この打ち抜きは、裁断片6が停止した状態で、上
ホルダー113とともに上型114が下降して下型112に対し
て閉じることによりなされる。すなわち、上型114のパ
ンチ143が下型112のダイ141の孔部142内に嵌合すること
により、裁断片6から製品部分2が打ち抜かれる。な
お、打ち抜かれた製品部分2すなわち製品2Aは、その後
上型114が上昇して下型112から開くのに伴い、下型114
側の受け体144により押し上げられ、いったん裁断片6
に戻される。すなわち、製品2Aは、ローラ119,127からX
方向前方へ抜けるまでは、裁断片6とともに搬送され
る。
【0043】このようにローラ118,119,126,127により
裁断片6が搬送されるとともに、製品部分2が打ち抜か
れるとき、裁断片6の第1の基準マーク4の位置検出に
基づいて、裁断片6がX方向において位置決めされる。
すなわち、前記チャック式搬送装置101または第2の裁
断片位置決め搬送機構15により裁断片6が搬送されると
き、製品部打ち抜き機構16よりも手前の位置で、一対の
カメラ131が搬送中の両裁断片6の第1の基準マーク4
を上方から撮像することにより、これら第1の基準マー
ク4の位置がそれぞれ検出され、記憶される。この検出
後、裁断片6が3ピッチ分送られると、検出された第1
の基準マーク4に対応する製品部分2が打ち抜かれる。
第1の基準マーク4の位置検出は、全ての製品部分2に
対して行われる。そして、製品部分2が打ち抜かれる前
に、その製品部分2に対応する第1の基準マーク4の位
置の記憶されている検出結果に基づいて、ローラ118,11
9,126,127による裁断片6の送り量が微調整されることに
より裁断片6がX方向において位置決めされる。これと
ともに、前述のようにシート位置決め搬送機構12から第
1の裁断片位置決め搬送機構14に至る搬送および裁断の
過程で裁断片6はY方向において位置決めされているか
ら、正確に裁断片6の所定位置から製品部分2が打ち抜
かれることになる。
【0044】さらに、打ち抜かれた製品2Aは、裁断片6
とともにローラ119,127から出た後、製品収納機構17の
叩打装置により叩かれることにより、裁断片6から抜け
て製品コンベヤ152上に落下する。そして、製品2Aは、
製品コンベヤ152により搬送され、製品案内装置156によ
り振り分けられて、所定の製品収納マガジン154の製品
収納部155へ収納される。なお、製品収納部155にある程
度製品2Aが溜まったら、図1に示すように、マガジン装
着部153から製品収納マガジン154を引き出して外し、空
の製品収納マガジン154をあらためてマガジン装着部153
に装着する。
【0045】一方、製品2Aが抜かれた裁断片6すなわち
スクラップ6Aは、第2の裁断片位置決め搬送機構15から
スクラップ収納機構18のスクラップ搬送装置161に引き
継がれる。すなわち、ローラ119,127から抜けた裁断片
6の製品2Aが抜けた後の孔部にスクラップ搬送装置161
の搬送体163の係合子164が係合し、この搬送体163がX
方向前方へ移動することにより、この搬送体163ととも
に裁断片6が搬送される。さらに、この裁断片6は、ガ
イド165を経てスクラップ収納スタンド171へ放出され、
その串部172が裁断片6の孔部に挿通されることにより、
スクラップ収納スタンド171に裁断片6が収納される。
【0046】以上のように、前記実施例の構成によれ
ば、シート1を製品部分2がX方向に一列に並んだ裁断
片6に裁断した後、各裁断片6から製品部分2を一つず
つ打ち抜いていくので、各裁断片6毎にY方向での位置
決めができるとともに、各裁断片6において製品部分2
を順次打ち抜いていくとき、一つ一つの製品部分2毎に
X方向での位置決めができる。したがって、X方向およ
びY方向に複数列ずつ並んだシート1の全ての製品部分
2について打ち抜き精度を向上できる。
【0047】また、シート裁断機構13によるシート1の
裁断に際し、その裁断位置が第2の基準マーク5を基準
にしてY方向において位置決めされるので、裁断片6に
おいて裁断によって形成された外形の辺は、Y方向にお
いて製品部分2に対して位置の定まったものとなる。し
たがって、その後、裁断片6をY方向において位置決め
するときには、マーク5ではなく、裁断片6における裁
断により形成された辺を使える。したがって、裁断後で
あっても、裁断片6のY方向の位置決めを確実かつ容易
に行える。
【0048】さらに、製品機能上、製品2Aにおける情報
記憶部3の位置精度が最も重要であるが、情報記憶部3
はY方向(製品2Aの短手方向)に延びるテープ状になって
おり、製品2AにおけるX方向の位置精度が特に重要であ
る。これに対して、前記実施例では、シート1を裁断片
6に裁断するときはY方向の位置決めを行い、その後裁
断片6から製品部分2を順次打ち抜いていくときにX方
向の位置決めを行うので、特にX方向の打ち抜き精度を
より高くできる。なお、Y方向の打ち抜き精度は、外観
的な問題に関わるものである。
【0049】また、第1の裁断片位置決め搬送機構14に
おいて裁断片6をY方向に位置決めするとき、裁断片6
の互いに直交する2辺に規制ピン92,93を当てているの
は、裁断片6のY方向の幅が裁断片6によって異なるた
めである。すなわち、シート1の周囲に余白があるた
め、シート1の外側の裁断片6は、内側の裁断片6より
も幅が大きくなる。シート1の余白部分も切断して裁断
片6の幅を揃えることも考えられるが、余白部分を切断
すると、工程が増えて能率が悪くなり、切断滓が多くな
って、それを除去するための装置も必要になる問題が生
じる。
【0050】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
シート1における製品部分の配列は、前記実施例のよう
な10列×4列には限らない。また、前記実施例では、シ
ート1を製品部分2が一列に並ぶように裁断してなる裁
断片6から製品部分2を打ち抜くときの搬送ラインを2
列にしたが、この搬送ラインは、1列でもよく、また3
列以上であってもよい。搬送ラインを多くした方が打ち
抜きの効率はよくなる。また、前記実施例のように搬送
ラインが2列であれば、打ち抜き装置の構成もそれほど
複雑にはならず、大型にもならない。また、搬送機構や
位置決め機構を含めて打ち抜き装置の細部の構成も、前
記実施例のものには限らず、種々の変形が可能である。
さらに、打ち抜きの対象となる製品も、前述のような塩
化ビニールを主材料とするクレジットカードには限ら
ず、本発明は、種々の材料からなる種々のシート状製品
の打ち抜きに応用可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の方向お
よび第2の方向にそれぞれ複数列ずつ並べてシートに形
成された製品部分を打ち抜く打ち抜き方法において、シ
ートを製品部分が第1の方向に一列に並んだ複数の裁断
片に裁断した後、各裁断片をそれぞれ第1の方向および
第2の方向で位置決めして各裁断片からそれぞれ製品部
分を打ち抜くので、各裁断片毎に第2の方向での位置決
めができるとともに、各裁断片において各製品部分毎に
第1の方向での位置決めができることから、シートの全
ての製品部分について打ち抜き精度を高いものとでき
る。
【0052】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、裁断片への裁断工程では、シートに形
成されたマークを基準にこのシートを第2の方向で位置
決めした後裁断を行い、製品部分の打ち抜き工程では、
裁断片における裁断による外形を基準にこの裁断片を第
2の方向で位置決めするので、裁断後であっても、この
裁断片に対する第2の方向での位置決めを確実にかつ容
易に行える。
【0053】請求項3の発明によれば、シート位置決め
搬送機構とシート裁断機構と裁断片位置決め機構と裁断
片位置決め搬送機構と製品部打ち抜き機構とを備えた打
ち抜き装置によって、請求項1または請求項2の発明の
打ち抜き方法を確実に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打ち抜き装置の一実施例を示す全体平
面図である。
【図2】同上シート供給機構から裁断片整列装置までの
部分の平面図である。
【図3】同上ローラーコンベヤから製品コンベヤまでの
部分の平面図である。
【図4】同上全体側面図である。
【図5】同上吸着式搬送装置部分の側面図である。
【図6】同上ローラーコンベヤから製品部打ち抜き機構
までの部分の側面図である。
【図7】同上全体正面図である。
【図8】同上シート位置決め搬送機構の作用を説明する
正面図である。
【図9】同上第1の裁断片位置決め搬送機構の位置決め
作用を説明する平面図である。
【図10】同上第2の裁断片位置決め搬送機構の作用を
説明する側面図である。
【図11】シートの平面図である。
【符号の説明】
1 シート 2 製品部分 5 基準マーク(マーク) 6 裁断片 12 シート位置決め搬送機構 13 シート裁断機構 14 第1の裁断片位置決め搬送機構(裁断片位置決め機
構) 15 第2の裁断片位置決め搬送機構(裁断片位置決め搬
送機構) 16 製品部打ち抜き機構 X 第1の方向 Y 第2の方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向および第2の方向にそれぞれ
    複数列ずつ並べてシートに形成された製品部分を打ち抜
    く打ち抜き方法において、シートを製品部分が前記第1
    の方向に一列に並んだ複数の裁断片に裁断する裁断工程
    と、この裁断工程の後に前記各裁断片をそれぞれ前記第
    1の方向および第2の方向で位置決めして前記各裁断片
    からそれぞれ製品部分を打ち抜く打ち抜き工程とを備え
    たことを特徴とする打ち抜き方法。
  2. 【請求項2】 前記裁断工程では、前記シートに形成さ
    れたマークを基準にこのシートを前記第2の方向で位置
    決めした後裁断を行い、前記打ち抜き工程では、前記裁
    断片における裁断による外形を基準にこの裁断片を前記
    第2の方向で位置決めするように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の打ち抜き方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の発明の打ち抜き方法
    に用いる打ち抜き装置であって、前記シートを前記第2
    の方向に搬送するとともにこの第2の方向において位置
    決めするシート位置決め搬送機構と、このシート位置決
    め搬送機構により搬送および位置決めされたシートを製
    品部分が一列に並んだ裁断片に裁断するシート裁断機構
    と、前記裁断片における裁断による外形を基準にこの裁
    断片を前記第2の方向で位置決めする裁断片位置決め機
    構と、この裁断片位置決め機構により位置決めされた前
    記裁断片を前記第1の方向に搬送するとともにこの第1
    の方向において位置決めする裁断片位置決め搬送機構
    と、この裁断片位置決め搬送機構により搬送および位置
    決めされた前記裁断片から製品部分を順次打ち抜く製品
    部打ち抜き機構とを備えたことを特徴とする打ち抜き装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101182819B1 (ko) 2012-01-10 2012-09-13 주식회사 테스나 전자여권용 인레이시트의 가공장치
CN108994370A (zh) * 2018-09-20 2018-12-14 佛山市明宏机械设备有限公司 一种铝型材全自动切割机

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KR101182819B1 (ko) 2012-01-10 2012-09-13 주식회사 테스나 전자여권용 인레이시트의 가공장치
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