JPH11212270A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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Publication number
JPH11212270A
JPH11212270A JP10010408A JP1040898A JPH11212270A JP H11212270 A JPH11212270 A JP H11212270A JP 10010408 A JP10010408 A JP 10010408A JP 1040898 A JP1040898 A JP 1040898A JP H11212270 A JPH11212270 A JP H11212270A
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JP
Japan
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printing
plate
suction
swing arm
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP10010408A
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English (en)
Inventor
Masaharu Nakagawa
雅晴 中川
Tadahisa Sakka
忠久 目
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷版搬送装置において、構造が簡単でしかも
十分な上下の移動量を容易に得る。 【解決手段】 この刷版搬送装置35は、キャリッジ3
0と、揺動アーム60と、揺動用シリンダ66と、吸着
機構61とを有している。揺動アーム60は、下端が焼
付台20あるいはパンチ台40に対して接近・離反可能
なように上端部が各台20,40に揺動自在に装着され
ている。揺動用シリンダ66は、揺動アーム60の下端
が各台に接近した第1位置と各台から離れた第2位置と
の間で移動するように揺動アーム60を揺動させる。吸
着機構61は、刷版の上辺に沿って配置された複数の吸
盤69を有するとともに、揺動アーム60の揺動時に吸
盤69が各台に対して対向可能なように揺動アーム60
の下端部に回動自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刷版搬送装置、特
に感光材料を吸着保持して搬送する刷版搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製版分野においてPS版等の刷版(感光
材料)を焼き付ける場合は、特開平5−323618号
公報に示されるような焼付装置が用いられる。この焼付
装置は、所定角度傾斜する縦姿勢で配置された焼付台
と、この焼付台の上方に配置され直交する2方向に移動
可能な露光部とを有している。焼付台には、刷版が所定
の位置に配置され、また複数の原版が積載された原版供
給部が設けられている。露光部は、原版を保持する原版
ホルダと、焼付処理を行うための焼付用光源とを有して
いる。また、露光部の側部には、刷版を焼付台に供給
し、また焼付処理された刷版を排出する刷版搬送装置が
設けられている。
【0003】この装置では、まず刷版搬送装置によって
焼付台の所定の位置に刷版がセットされる。次に露光部
が原版供給部側に移動し、原版供給部上の原版を1枚ず
つ原版ホルダに装着し、この原版を焼付台上にセットさ
れた刷版に密着させて焼付処理を行う。焼付終了後に
は、原版を排出するとともに、露光済みの刷版が刷版搬
送装置によって排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の公報に示された
ような従来の刷版搬送装置は、露光部の側部に設けられ
た上下1対のアームによって構成されている。そして、
この上下1対のアームによって刷版の上端及び下端を保
持しながら搬送している。しかし、このような従来の刷
版搬送装置では、異なるサイズの刷版を搬送する場合、
上下のアームの間隔を刷版のサイズに合わせて変更しな
ければならない。このため、構造が複雑になるばかりで
なく、制御が複雑になる。また、刷版の焼付台に対する
上下の移動量(焼付台に対して接離する方向の移動量)
を確保しにくい。したがって、搬送路の途中に比較的大
きな段差がある場合、刷版を搬送しにくいという問題が
ある。
【0005】さらに前記公報に示されたように、焼付装
置の架台(露光部)に刷版搬送装置を設ける場合、刷版
搬送装置がアームを2本有しているために取り付けスペ
ースや重量の点で不利である。本発明の課題は、刷版搬
送装置において、構造が簡単でしかも十分な上下の移動
量を容易に得ることができるようにすることにあり、さ
らにアームを減らすことで焼付装置に対して容易に取り
付けられるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る搬送装置
は、載置部に載置された感光材料を搬送する装置であっ
て、基台と、揺動アームと、アーム駆動手段と、吸着手
段とを有している。揺動アームは、一端が載置部に対し
て接近・離反可能なように他端が基台に揺動自在に装着
されている。アーム駆動手段は、揺動アームの一端が載
置部に接近した第1位置と載置部から離れた第2位置と
の間で移動するように揺動アームを揺動させる手段であ
る。吸着手段は、感光材料の一辺に沿って配置された複
数の吸盤を有するとともに、揺動アームの揺動時に吸盤
が載置部に対して対向可能なように揺動アームの一端部
に回動自在に設けられている。
【0007】この装置では、揺動アームが揺動すること
によって、その一端に装着された吸着手段が載置部に対
して接近、離反する。吸着手段には、感光材料の一辺に
沿って配置された複数の吸盤が設けられており、この吸
盤によって感光材料の例えば上端部を吸着保持し、搬送
する。ここでは、感光材料の一辺に沿って配置された吸
盤によって感光材料の例えば上端部のみを吸着保持する
ため、感光材料のサイズが変更されても搬送装置の構成
を変更せずに容易に対応できる。また、揺動アームの揺
動によって吸着手段を移動させるために、比較的に大き
な移動量を確保できる。これにより、感光材料の上端部
のみを吸着して下端部側が垂れ下がった状態であって
も、下端部側が載置部等にひっかかることがない。さら
に、吸着手段は揺動アームに対して回動自在に設けられ
ており、揺動アームの揺動時には吸盤が載置部に対して
対向可能である。したがって吸着面を常に一定方向に向
けておくことができる。また、刷版搬送装置を1本のア
ームで構成したので、焼付装置の架台に取り付ける場合
でも容易である。
【0008】請求項2に係る搬送装置は、請求項1の装
置において、揺動アームの揺動と揺動アームに対する吸
着手段の回動とを同期させる同期手段をさらに備えてい
る。ここでは、揺動アームの揺動に同期して吸着手段が
確実に回動するので、揺動アームがどのような角度に揺
動しても、吸盤の吸着面を確実に一定方向に向けておく
ことができる。
【0009】請求項3に係る搬送装置は、請求項1又は
2の装置において、吸着手段の複数の吸盤は略平行で少
なくとも2列に配置されている。ここでは、複数の吸盤
が少なくとも2列に配置されているので、1列に配置さ
れている場合に比較して吸着領域の幅が広くなり、感光
材料の吸着保持されていない側の搬送中の振れを抑える
ことができる。
【0010】請求項4に係る搬送装置は、請求項1から
3のいずれかの装置において、吸着手段は複数の吸盤を
載置部の面に対して直交する方向に接近、離反させるた
めの吸盤移動手段を有している。そしてさらに、この搬
送装置は、揺動アームの一端が第1位置にあるとき、吸
着手段の揺動アームに対する回動を禁止する回動禁止手
段を備えている。
【0011】この装置では、揺動アームが第1位置にあ
るときに、その回動を禁止した状態で吸盤を載置部の面
に対して垂直方向に接近、離反させることができるた
め、載置部の面に対して感光材料を正確に直交方向に搬
送できる。したがって、感光材料を位置決めピン等から
抜き出したり、差し込んだ入りする際に、精度良く行う
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[全体構成]図1及び図2は本発
明の一実施形態による分離装置を採用した焼付ラインシ
ステムを示している。なお、図1は平面図、図2は側面
図である。このシステムは、直線状に並べて配置された
2台の傾斜型自動殖版機(焼付装置)1と、各殖版機1
によって焼付処理された露光済みの刷版を後段へ搬送す
る共通の搬送ライン2(図1では搬送ラインを省略して
示している)と、搬送ライン2によって搬送されてきた
刷版に制御用のバーコード等を印刷するための印字部3
と、印字部3の下流側に配置された刷版回転装置4と、
刷版回転装置4の下流側に配置された自動現像機5と、
自動現像機5の下流側に配置された画像面積測定装置6
と、処理済みの刷版を収納するストッカー7とを有して
いる。
【0013】また、各殖版機1の裏側(図1及び図2で
殖版機1の右側、すなわち搬送ライン2の下流側)に
は、それぞれの殖版機1に対応してストック部10が配
置されており、このストック部10には複数のパレット
が収納されている。各パレットには、それぞれ複数枚の
刷版がほぼ縦姿勢で積載されている。ストック部10の
側方には、刷版を殖版機1に供給するための供給部11
が設けられている。供給部11は複数のローラ対を有し
ており、この複数のローラ対やガイド部材、ベルト等に
より、殖版機1の上方を越えるようにして刷版を殖版機
1に供給するような湾曲路が構成されている。
【0014】ここでは、ストック部10には、その側方
に位置する刷版搬送用の台車12によってパレットが搬
入され、また、ストック部10内のパレットが移動され
て所望のパレットが選択され、この選択されたパレット
が供給部11側に送られるようになっている。 [殖版機の構成]殖版機1は、図3及び図4に示すよう
に、刷版に対して焼付処理を行う焼付部15と、刷版に
パンチ孔を形成するパンチ部16とを有している。
【0015】焼付部15は、刷版が載置される焼付台2
0と、焼付台20の上方に移動自在に配置された露光部
21とを有している。焼付台20は傾斜した縦姿勢で配
置されている。この焼付台20には、刷版が載置される
刷版載置部22が図3において右側に設けられ、原版供
給部23が左側の下部に設けられ、原版排出部24が原
版供給部23の上方に設けられている。焼付台20は、
その裏面側に設けられた複数のシリンダ(図示せず)に
よって、露光部21に対して接近、離反することが可能
である。
【0016】刷版載置部22には、図示しない複数の吸
着孔と出没自在な位置決めピン22aとが設けられてお
り、供給された刷版が位置決めされて吸着保持されるよ
うになっている。また、原版供給部23には複数の位置
決めピン25が設けられており、この位置決めピン25
に原版に形成されたパンチ孔を挿入して複数の原版が位
置決めされた状態で積載されるようになっている。ま
た、位置決めピン25の上方には、原版を原版供給部2
3から取り出す際に、2枚取りを防止するための分離装
置を構成する爪装置26が設けられている。また、原版
排出部24には、原版引き取り用の吸着部材27と、原
版の位置決め及び支持用のピン28とが設けられてい
る。吸着部材27は、複数の吸着パッド29を有してお
り、上昇した(焼付台20から離れた)吸着位置と、下
降した(焼付台20側に近づいた)原版位置決め位置と
の間で移動自在である。
【0017】露光部21は、焼付台20の左右方向に移
動可能なキャリッジ30と、キャリッジ30に取り付け
られた上下方向に移動可能な移動架台31とを有してい
る。そして、移動架台31には原版ホルダ32及び光源
部33が設けられている。原版ホルダ32は原版を真空
吸着して保持するものであり、光源部33は刷版に密着
された原版の上方から露光を行うものである。
【0018】キャリッジ30の右側部の上部には、パン
チ部16側に延びる刷版搬送装置35(後述)が設けら
れている。パンチ部16は、図3及び図4に示すよう
に、焼付台20と同様に傾斜した縦姿勢で配置されたパ
ンチ台40を有している。パンチ部16には、図4に示
すように、供給部11から搬送されてきた刷版を受ける
上下動自在な複数の刷版受け41と、刷版受け41によ
って受けられた刷版のセンタ出しを行うための上下2対
のセンタ出しピン42と、刷版を吸着保持するための複
数の真空吸着孔43とが設けられている。また、刷版の
上端部にパンチ孔を形成するための複数のパンチブロッ
ク44が設けられている。
【0019】なお、図示していないが、パンチ部16の
上方には、焼付処理の終了した露光済み刷版を搬送ライ
ン2に引き渡すための排出搬送部材が設けられている。
この排出搬送部材は、パンチ台40を覆って焼付部15
から搬送されてくる露光済み刷版を受ける下方位置と、
パンチ台40の上方に退避した退避位置(搬送ラインへ
の受け渡し位置でもある)との間で移動自在に構成され
ている。
【0020】[搬送ライン]搬送ライン2は、図2に示
すように、供給部11及びパンチ部16の上方に配置さ
れており、殖版機1間に設けられた直線状の第1搬送コ
ンベア50と、下流側の殖版機1の上方に配置された直
線状の第2搬送コンベア51と、傾斜部及び直線部を有
し下流側の殖版機1から印字部3にかけて配置された第
3搬送コンベア52とを有している。
【0021】[刷版搬送装置]刷版搬送装置35は、図
5及び図6に示すように、キャリッジ30の右側部の上
端部に装着された揺動アーム60と、揺動アーム60の
下端に回動自在に装着された吸着機構61と、揺動アー
ム60の揺動と揺動アーム60に対する吸着機構61の
回動とを同期させる同期機構62とを有している。な
お、図5及び図6では、刷版搬送装置35のカバーを取
り外して示している。
【0022】揺動アーム60は、図6に示すように、側
方から見て逆L字形状であり、その長辺部60aの上端
が揺動軸65に揺動自在に装着されている。揺動軸65
は、キャリッジ30の側部に固定され、パンチ部16側
にパンチ台40とほぼ平行に延びている。また、揺動ア
ーム60の短辺部60bの先端には、揺動用シリンダ6
6のロッド先端が連結されている。揺動用シリンダ66
は短辺部60bの下方に配置され、その下端がキャリッ
ジ30の側部に固定されている。
【0023】このような構成により、揺動アーム60
は、揺動用シリンダ66の伸退によって、図6の実線で
示す下降位置と、二点鎖線で示す上昇位置とを取り得
る。なお、下降位置の揺動アーム60は、その長辺部6
0aが焼付台20あるいはパンチ台40とほぼ平行にな
るように設定されている。吸着機構61は、揺動アーム
60の下端部から横方向に焼付台20あるいはパンチ台
40とほぼ平行に延びる吸盤支持アーム68を有してい
る。またこの吸盤支持アーム68は、焼付台20あるい
はパンチ台40に載置された刷版の上辺に沿うように配
置されている。吸盤支持アーム68の下方には複数の吸
盤69が横方向に並べて設けられている。これらの複数
の吸盤69は上下方向に所定の間隔をあけて2列で配置
されている。そして、これらの吸盤69は、吸盤支持ア
ーム68とともに、吸盤移動機構70によって焼付台2
0あるいはパンチ台40の面に対して直交する方向に接
近、離反させられるようになっている。
【0024】吸盤移動機構70は、揺動アーム60の下
端に回動自在に装着されたベースプレート71と、ベー
スプレート71の下面に設けられ吸盤支持アーム68を
スライド自在に支持するガイドレール72と、ベースプ
レート71の上面に固定されたモータ73とを有してい
る。モータ73の出力軸はベースプレート71を下方に
貫通し、その先端にはピニオンギア74が固定されてい
る。また、吸盤支持アーム68の上面には焼付台20あ
るいはパンチ台40の面と直交する方向に延びるラック
75が固定されている。そして、ピニオンギア74がラ
ック75に噛み合っている。
【0025】このような構成では、揺動アーム60の下
降位置において、モータ73を回転させれば、ピニオン
ギア74及びラック75を介して、吸盤支持アーム68
ひいては吸盤69が前後進(各台20,40に対して接
近、離反)する。このため、吸盤69が焼付台20ある
いはパンチ台40上の刷版に密着する吸着位置と、各台
から離れた後退位置とをとり得る。
【0026】また、吸盤支持アーム68のほぼ中央部下
方には、吸盤69が刷版を吸着保持したことを検出する
ための刷版検出センサ76が設けられている。さらに、
吸盤支持アーム68のほぼ中央部上方には、前方側(台
側)の斜め下方に向けてエアを吹き出すエアノズル77
が設けられている。このエアノズル77は、吸盤69に
吸着保持されて搬送される刷版の姿勢がなるべくまっす
ぐに保たれるようにするためのものである。
【0027】なお、揺動アーム60の側部には、吸着機
構61の揺動アーム60に対する回動を禁止するための
固定機構が設けられている。この固定機構は、揺動アー
ム60の長辺部60aの下端部側面に固定されたシリン
ダ78と、シリンダ78のロッド先端に設けられた係止
ピン79とを有している。そして、シリンダ78が作動
して係止ピン79が突出することにより、この係止ピン
79の先端がベースプレート71に形成された孔に係止
して、吸着機構61の揺動アーム60に対する回動が禁
止されるようになっている。
【0028】同期機構62は、揺動軸65の先端に回転
不能に固定された第1歯付きプーリと85と、ベースプ
レート71に対して回転不能に固定された第2歯付きプ
ーリ86と、これらのプーリ85,86間に掛け渡さ
れ、両プーリ85,86に噛み合うベルト87とから構
成されている。このような構成では、揺動アーム60が
揺動すると、この揺動角度に応じて吸着機構61は揺動
アーム60に対して回動する。したがって、吸盤69は
常に焼付台20あるいはパンチ台40上の刷版と向き合
うように制御される。
【0029】[概略動作]まず、本システムの概略動作
を説明する。パレット搬送用の台車12からストック部
10に、刷版を積載したパレットが収納される。したが
って、ストック部10には、各種の刷版が積載された複
数のパレットが収納されている。
【0030】焼付処理すべき所望の刷版が選択される
と、ストック部10に収納されているパレットから、該
当する刷版を積載しているパレットが供給部11へ搬入
される。そして、供給部11において、パレットの刷版
が1枚取り出され、さらにこの刷版は搬送用のローラ対
によって殖版機1のパンチ部16の上方からパンチ台4
0上へ供給される。パンチ部16では、刷版のセンタ出
し、パンチ孔の形成が行われる。
【0031】パンチ部16での処理が終了すると、刷版
搬送装置35がパンチ孔の形成された刷版を吸着保持し
て焼付台20の刷版載置部22上にセットする。一方、
原版は、露光部21の原版ホルダ32に吸着保持され、
さらに刷版載置部22にセットされている刷版と密着さ
れて焼付処理が行われる。焼付処理が終了すると、露光
済みの刷版は刷版搬送装置35によってパンチ部16側
に排出される。ここで、パンチ部16では、上方から図
示しない排出搬送部材がパンチ台40を覆うように下降
してきている。したがって、パンチ部16側に搬送され
た露光済み刷版は、この排出搬送部材上に載置される。
この後、排出搬送部材が上昇して、刷版は搬送ライン2
の第1搬送コンベア50に引き渡される。
【0032】この後、刷版は各搬送コンベア50,5
1,52によって搬送され、印字部3、刷版回転装置
4、自動現像機5、画像面積測定装置6においてそれぞ
れ処理が施され、最終的にストッカー7に収納される。 [制御ブロック]以上のような動作は、図7に示す制御
部90によって自動制御される。
【0033】制御部90には、操作パネル91と、刷版
載置部22における位置決めピン等を駆動するための刷
版載置部駆動部92と、分離装置を構成する爪装置26
等を駆動するための分離装置駆動部93と、原版排出部
24の吸着部材27等を駆動するための原版排出部駆動
部94とが接続されている。また、制御部90には、露
光部21のキャリッジ30等を駆動するための露光部駆
動部95と、光源部33と、刷版搬送装置35の各部を
駆動する刷版搬送装置駆動部96とが接続されている。
さらに、制御部90には、パンチ部16の刷版受け41
やセンタ出しピン42、パンチブロック44等を駆動す
るためのパンチ部駆動部97と、ストック部10の各部
を駆動するためのストック部駆動部98と、供給部11
の搬送用のローラ対等を駆動するための供給部駆動部9
9と、排出搬送部材を駆動するための排出搬送部材駆動
部100と、搬送ライン駆動部101と、各部のセンサ
とが接続されている。
【0034】なお、制御部90は、殖版機1,ストック
部10及び供給部11、搬送ライン2毎に個別に設け、
各制御部90をオンラインで接続して全体の制御を行う
ようにしてもよい。 [制御処理]次に、制御部90によって制御される処理
を、図8以降のフローチャートにしたがって説明する。
【0035】<メイン作業ルーチン>図8にメイン作業
ルーチンを示す。なお、図8では、説明の容易化のため
に各ルーチンを直列的に示しているが、各ルーチンでは
並列に行われるステップが存在する。例えば、刷版搬送
装置35によってから焼付台20上に刷版を供給する処
理と並行して、原版ホルダ32が原版を原版排出部24
に排出する処理が実行されており、さらにこれらと同時
に分離装置による原版供給部23の原版の分離処理が実
行されている。
【0036】図8に示すステップS1において、各装置
を初期位置に移動させる等の初期設定を行う。ステップ
S2では、刷版供給処理を実行する。これにより、所望
の刷版が供給部11によってパンチ部16のパンチ台4
0上に搬送され、パンチ孔が形成された後に焼付台20
の刷版載置部22にセットされる。
【0037】ステップS3では、前行程で焼付処理に使
用された原版の排出処理を実行するとともに、原版の2
枚取りを防止するために最上部の原版を他の積載された
原版から分離する分離処理を実行する。次にステップS
4では、原版供給部23において分離されている原版
を、原版ホルダに吸着保持する。ステップS5では、原
版ホルダに保持された原版を、すでに刷版載置部22上
にセットされている刷版上の所定の位置にセットすると
ともに両者を密着させて焼付を実行する。
【0038】焼付処理が終了すると、ステップS6にお
いて刷版の排出処理を実行する。これによって、刷版は
刷版載置部22上からパンチ部16側に搬送され、排出
搬送部材によって第1搬送コンベア50に引き渡され
る。ステップS7では、予定の焼付作業がすべて終了し
たか否か、すなわち次作業があるか否かを判断し、ある
場合はステップS2に戻ってステップS2〜ステップS
7の処理を繰り返す。すべての作業が終了すれば、ステ
ップS7からステップS8に移行する。ステップS8で
は原版排出処理を実行してすべての処理を終了する。
【0039】<刷版供給ルーチン>次に、刷版供給ルー
チンにおける主に刷版搬送装置35に関連する処理を、
図9に示すフローチャートにしたがって説明する。まず
ステップS10では、吸着機構61をパンチ台40に接
近させる。すなわち、揺動用シリンダ66のロッドを突
出させて揺動アーム60を図6において反時計回りに揺
動させる。これにより吸着機構61は、図6の実線で示
すように、パンチ台40とほぼ平行な姿勢となり、吸盤
69がパンチ台40と対向する(第1位置)。なお、こ
の時点でシリンダ78を作動してそのロッド先端の係止
ピン79をベースプレート71の孔に係止させる。これ
により、揺動アーム60に対する吸着機構61の回動が
禁止され、吸着機構61の姿勢が安定する。
【0040】次にステップS11において、モータ73
を正回転させ、ピニオンギア74及びラック75を介し
て吸盤69を前進させる。これにより吸盤69は、パン
チ台40上に載置された刷版の上端部表面に当接する。
そしてステップS12では、吸盤69による刷版の吸着
保持を実行する。ステップS13では、モータ73を逆
回転させ、吸盤69を後退させる。これにより、刷版の
上端はパンチ台40上から離れる。
【0041】ステップS14では、エアノズル77から
のエアの吹き出しを開始するとともに、揺動アーム60
を揺動させて図6の二点鎖線で示す上昇位置(第2位
置)に移動させる。これにより刷版全体がパンチ台40
から離れる。なお、揺動アーム60を揺動させる前に、
係止ピン79のベースプレート71への係止は解除して
おく。
【0042】ステップS15では、吸盤69に刷版を吸
着保持した状態で、露光部21を焼付部15側に移動す
る。これにより、刷版は焼付台20の刷版載置部22上
に移動させられる。次にステップS16では、揺動アー
ム60を揺動して下降位置(第1位置)に移動させ、吸
着機構61に保持された刷版を焼付台20と平行に位置
させる。また、この時点でエアノズル77からのエアの
吹き出しは停止する。そして、係止ピン79をベースプ
レートの孔に係止させ、吸着機構61の姿勢を安定化さ
せる。
【0043】ステップS17では、予め刷版載置部22
の位置決めピン22aを突出させておくとともに、モー
タ73を正回転させて吸盤69を前進させ、刷版を刷版
載置部22上に載置する。これにより刷版載置部22の
位置決めピン22aに刷版の位置決め孔が挿入され、刷
版載置部22上における刷版の位置決めがなされる。な
お、刷版を刷版載置部22に載置した後、位置決めピン
22aを突出させて位置決めを行ってもよい。その後ス
テップS19において刷版載置部22側の吸着孔による
吸着を行い、刷版を刷版載置部22上に吸着固定する。
そして、ステップS20において吸着機構61の吸盤6
9による吸着を解除する。
【0044】その後、ステップS21においてモータ7
3を逆回転させて吸盤69を後退させる。次にステップ
S22において揺動アーム60を揺動して上昇位置に移
動させる。なお、この揺動アーム60の揺動の前に、係
止ピン79のベースプレート71への係止を解除してお
く。刷版の排出ルーチンは前記の逆の動作であり、ここ
では省略する。
【0045】このような刷版の搬送処理においては、刷
版の上端部のみを吸着保持して搬送するため、刷版のサ
イズが異なっても刷版搬送装置35は何ら変更すること
なく対応が可能である。また、吸着機構61を前後進さ
せるとともに、揺動アーム60を揺動させて吸着機構6
1を移動させるために、上下の移動量を十分に確保でき
る。したがって、刷版の下端側が垂れ下がっていても、
十分に載置部等から離間させることができ、このため搬
送路途中に大きな段差が存在しても、容易にその段差を
越えて搬送することができる。
【0046】さらに、吸盤69を上下2列に配置して上
下方向において比較的広い幅の領域で刷版を吸着保持す
るために、搬送中の刷版下部の振れが少なくなる。しか
も、エアノズル77からのエアの吹き出しによって刷版
の振れを抑えているので、搬送中の刷版の姿勢をより安
定にすることができる。また、揺動アーム60を下降さ
せた位置において、固定機構によって吸着機構61の揺
動アーム60に対する回動を禁止するとともに、吸着機
構61を各台に対して直交する方向に移動させている。
したがって、吸着機構61を前進させて吸盤69を刷版
に当接させる際に、吸盤69を正確に直進させられるの
で、位置決めピンに対して刷版を抜き出したり、差し込
んだりする際に精度よく行うことができる。
【0047】さらに、同期機構62によって、揺動アー
ム60の揺動にかかわらず常に吸着機構61の姿勢が変
わらないようにしたので、吸着面が常に一定になり、吸
着時に吸着保持が確実に行え、さらに刷版の搬送中にお
いて刷版の姿勢を常に一定に保つことができる。 〔他の実施形態〕 (a)同期機構62を設けずに、吸着機構61を揺動ア
ーム60に対して自由に回動可能として、吸着機構61
の重心を利用して常にその姿勢が変わらないようにして
もよい。
【0048】(b)吸盤の配置は前記例に限定されな
い。例えば、上下に所定の間隔をあけて3列以上に配置
してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明では、感光材料の一辺に沿って配
置された吸盤によって、例えば感光材料の上端部のみを
吸着保持して搬送するので、感光材料のサイズが変更さ
れても対応が容易である。また構成が簡単になる。ま
た、揺動アームによる揺動を利用して吸着手段を載置部
に対して接離させるので、接離方向の移動量を十分に確
保でき、このため感光材料の下端部が垂れ下がっても載
置部に対して十分に離すことができ、搬送路中に大きな
段差が存在しても搬送が容易である。さらに、搬送装置
を1本のアームで構成しているので、焼付装置の架台に
取り付ける場合に取り付けやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による焼付ラインシステム
の平面図。
【図2】前記焼付ラインシステムの側面図。
【図3】殖版機の外観斜視図。
【図4】殖版機の正面図。
【図5】刷版搬送装置の正面図。
【図6】刷版搬送装置の側面図。
【図7】本システムの制御ブロック図。
【図8】メインルーチンのフローチャート。
【図9】刷版供給ルーチンのフローチャート。
【符号の説明】 1 殖版機 20 焼付台 30 キャリッジ 40 パンチ台 60 揺動アーム 61 吸着機構 62 同期機構 66 揺動用シリンダ 68 吸盤支持アーム 69 吸盤 70 吸盤移動機構 78 シリンダ 79 係止ピン 90 制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】載置部に載置された感光材料を搬送する搬
    送装置であって、 基台と、 一端が前記載置部に対して接近・離反可能なように他端
    が前記基台に揺動自在に装着された揺動アームと、 前記揺動アームの一端が前記載置部に接近した第1位置
    と前記載置部から離れた第2位置との間で移動するよう
    に前記揺動アームを揺動させるアーム駆動手段と、 感光材料の一辺に沿って配置された複数の吸盤を有する
    とともに、前記揺動アームの揺動時に前記吸盤が前記載
    置部に対して対向可能なように前記揺動アームの一端部
    に回動自在に設けられた吸着手段と、を備えた搬送装
    置。
  2. 【請求項2】前記揺動アームの揺動と前記揺動アームに
    対する吸着手段の回動とを同期させる同期手段をさらに
    備えた請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】前記吸着手段の複数の吸盤は略平行で少な
    くとも2列に配置されている、請求項1又は2に記載の
    搬送装置。
  4. 【請求項4】前記吸着手段は前記複数の吸盤を前記載置
    部の面に対して直交する方向に接近、離反させるための
    吸盤移動手段を有するとともに、 前記揺動アームの一端が第1位置にあるとき、前記吸着
    手段の前記揺動アームに対する回動を禁止する回動禁止
    手段を備えた請求項1から3のいずれかに記載の搬送装
    置。
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