JPH11208445A - 自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造 - Google Patents

自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造

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JPH11208445A
JPH11208445A JP2643798A JP2643798A JPH11208445A JP H11208445 A JPH11208445 A JP H11208445A JP 2643798 A JP2643798 A JP 2643798A JP 2643798 A JP2643798 A JP 2643798A JP H11208445 A JPH11208445 A JP H11208445A
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マフラーの前面で跳ね返された雪による積雪
でパーキングブレーキケーブルの中途部が押し下げられ
るということを防止して、自動車に所定の最低地上高が
保持されるようにする。 【解決手段】 パーキングブレーキ操作部23に各後車
輪11制動用のブレーキ本体24をそれぞれ連動連結さ
せるパーキングブレーキケーブル29を設ける。平面視
で上記両パーキングブレーキケーブル29,29をほぼ
左右対称形にする。一側部がわのパーキングブレーキケ
ーブル29の中途部39におけるマフラー19の前面4
0の前方近傍に位置する部分(「近傍部分」)と、この
部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレ
ーキケーブル29の部分とのうち、上記マフラー19の
前面40の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体静
止側部材2にクランプ33により支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーキングブレー
キケーブルの長手方向の中途部を、マフラーの前面の前
方近傍に配索した自動車のパーキングブレーキケーブル
の配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のパーキングブレーキでは、一般
に、手動操作レバーであるパーキングブレーキ操作部
と、このパーキングブレーキ操作部に左右各後車輪制動
用のブレーキ本体をそれぞれ連動連結させるパーキング
ブレーキケーブルとが設けられ、また、車体の平面視で
上記両パーキングブレーキケーブルはほぼ左右対称形と
されている(実開平1‐94124号公報)。
【0003】また、上記構成において、従来、次のよう
に構成されたものがある。即ち、車体静止側部材に懸架
された左右一対の後車輪よりも前側で上記車体静止側部
材の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラー
が配設され、このマフラーよりも前側で上記車体静止側
部材にパーキングブレーキ操作部が取り付けられてい
る。また、上記両パーキングブレーキケーブルのうち上
記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの長手方向
の中途部が上記マフラーの前面の前方近傍で車幅方向に
延びるよう配索され、上記中途部における車幅方向の外
側部がわの端部が後方に向って折り曲げられた後、上記
マフラーの外側部に沿って後方に延出して上記一側部が
わのブレーキ本体に連結されている。
【0004】また、上記したように左右パーキングブレ
ーキケーブルはほぼ左右対称形とされているために、こ
れら各パーキングブレーキケーブルはその左右対称部分
がそれぞれクランプにより上記車体静止側部材に支持さ
れている。
【0005】そして、自動車の駐車時に、上記パーキン
グブレーキ操作部を制動操作すれば、上記パーキングブ
レーキケーブルを介し上記各ブレーキ本体により上記各
後輪が制動動作させられて、駐車時の自動車が静止状態
に保持されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体静止側
部材に対するパーキングブレーキケーブルの組み付け工
数を減らしたいなどの要求により、上記車体静止側部材
に各パーキングブレーキケーブルの各部分を支持させる
際のクランプはできるだけ少なくされており、従来で
は、上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中
途部における上記マフラーの前面の前方近傍に位置する
部分(以下、これを単に「近傍部分」という)は、上記
車体静止側部材には支持されていない。
【0007】また、上記したほぼ左右対称形の左右パー
キングブレーキケーブルは、その左右対称部分を車体静
止側部材に支持させるべきであるという一般的な設計思
想に基づき、上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブルの上記「近傍部分」に左右方向で対応する他側部が
わのパーキングブレーキケーブルの部分も上記車体静止
側部材には支持されていない。
【0008】しかしながら、上記マフラーはその機能を
十分に発揮する上で外形寸法が大きくされていて、その
前面の面積は大きいものである。
【0009】このため、上記構成の自動車が雪道を走行
して前車輪で雪が跳ね上げられるとき、この雪のうち、
上記マフラーの前面に衝突してその前方に跳ね返される
雪の量が多くなりがちであり、これにより、この跳ね返
された雪が上記一側部がわのパーキングブレーキケーブ
ルの上記「近傍部分」に積み重ねられて、その重みで上
記「近傍部分」が押し下げられるおそれがある。
【0010】そして、上記したように「近傍部分」が押
し下げられると、自動車の最低地上高が小さくなるとい
う不都合が生じてくる。
【0011】そこで、上記パーキングブレーキケーブル
の「近傍部分」がこれに対する積雪で押し下げられない
ようにするため、上記パーキングブレーキケーブルの
「近傍部分」を車体静止側部材にクランプにより支持さ
せることが考えられる。
【0012】しかし、単にこのようにすると、次の問題
が生じるおそれがある。
【0013】即ち、第1に、前記した一般的な設計思想
により、上記「近傍部分」に左右方向で対応する他側部
がわのパーキングブレーキケーブルの部分も上記車体静
止側部材にクランプにより支持させると、クランプの数
が多くなって、前記組み付け工数が無用に増えたり、構
成が複雑になるおそれがある。
【0014】第2に、自動車では、一般に、車体静止側
部材に対し後車輪が上下に相対移動するよう懸架させら
れており、これに伴い、上記車体静止側部材に取り付け
られたパーキングブレーキ操作部と、上記後車輪制動用
のブレーキ本体同士も互いに相対移動する。そして、こ
の場合、上記したパーキングブレーキ操作部にブレーキ
本体を連動連結させているパーキングブレーキケーブル
に外力が与えられないよう、上記パーキングブレーキケ
ーブルの長手方向の少なくとも一部に、上記相対移動を
吸収するための弛みが設けられている。
【0015】このため、前記したように、パーキングブ
レーキケーブルの「近傍部分」がこれに対する積雪で押
し下げられないようにしようとして、上記パーキングブ
レーキケーブルの「近傍部分」を車体静止側部材に固定
させると、上記パーキングブレーキケーブルに上記した
弛みが存在しなくなって、上記相対移動の吸収が困難と
なり、もって、上記相対移動で、このパーキングブレー
キケーブルに外力が与えられてこれが損傷させられるお
それを生じる。
【0016】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、マフラーの前面の前方近傍にパーキング
ブレーキケーブルの中途部が配索されている場合でも、
このパーキングブレーキケーブルの中途部がこれに対す
る積雪で押し下げられるということを防止して、自動車
に所定の最低地上高が保持されるようにすることを課題
とする。
【0017】また、上記のようにした場合でも、車体静
止側部材に対するパーキングブレーキケーブルの組み付
け工数が増えないようにすると共に、パーキングブレー
キケーブルの配索構造の構成が複雑にならないように
し、かつ、車体静止側部材に対する後車輪の相対移動が
上記パーキングブレーキケーブルにより吸収されるよう
にして、このパーキングブレーキケーブルの損傷が防止
されるようにすることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車のパーキングブレーキケーブルの配索
構造は、次の如くである。
【0019】請求項1の発明は、車体静止側部材2に懸
架された左右一対の後車輪11よりも前側で上記車体静
止側部材2の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気
マフラー19を配設し、このマフラー19よりも前側で
上記車体静止側部材2にパーキングブレーキ操作部23
を取り付け、このパーキングブレーキ操作部23に上記
各後車輪11制動用のブレーキ本体24をそれぞれ連動
連結させるパーキングブレーキケーブル29を設け、こ
れら両パーキングブレーキケーブル29のうち上記一側
部がわのパーキングブレーキケーブル29の長手方向の
中途部39を上記マフラー19の前面40の前方近傍で
車幅方向に延びるよう配索し、上記中途部39における
車幅方向の外側部がわの端部46を後方に向って折り曲
げた後、上記マフラー19の外側部に沿って後方に延出
させて上記一側部がわのブレーキ本体24に連結させ、
平面視で上記両パーキングブレーキケーブル29,29
をほぼ左右対称形にした自動車において、
【0020】上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブル29の中途部39における上記マフラー19の前面
40の前方近傍に位置する部分(「近傍部分」)と、こ
の部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブ
レーキケーブル29の部分とのうち、上記マフラー19
の前面40の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体
静止側部材2にクランプ33により支持させたものであ
る。
【0021】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記車体静止側部材2に対し上記各後車輪11を上
下に相対移動するよう懸架させた自動車において、
【0022】上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブル29の中途部39における上記端部46を上記車体
静止側部材2に支持させるよう上記クランプ33を設
け、このクランプ33が上記パーキングブレーキケーブ
ル29の端部46の下方移動を規制して前後の移動を許
容するようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0024】図1、2において、符号1は自動車で、矢
印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは
上記前方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0025】上記自動車1の板金製車体静止側部材2は
車体フレーム3と、この車体フレーム3に支持される車
体本体4(この符号は図示していない)とを有してい
る。上記車体フレーム3はそれぞれ前後方向に延びる左
右一対のサイドフレーム6,6と、これらサイドフレー
ム6,6を互いに結合させる前後方向で複数のクロスメ
ンバ7とを備えている。また、上記車体本体4はその底
部を構成するフロアパネルを有して内部が車室とされて
いる。なお、上記車体静止側部材2は、その平面視(図
1)で車幅方向の中央を通って前後方向に延びる車体中
心線8を基準として、ほぼ左右対称形とされている。
【0026】上記車体フレーム3の前部に不図示の左右
一対の前車輪が懸架され、一方、上記車体フレーム3の
後部の下方に車幅方向に延びる後車軸10が設けられ、
この後車軸10の左右各端部にそれぞれ後車輪11が回
転自在に支承されている。これら左右各後車輪11を上
記車体フレーム3に対しそれぞれ上下に相対移動するよ
う懸架させるトレーリングアーム式のサスペンション1
2が設けられている。
【0027】上記サスペンション12は左右一対のリン
ク13を有し、これら各リンク13の前端部が上記サイ
ドフレーム6に枢支軸14により枢支され、この枢支軸
14を中心として、上記各リンク13の後端部が上下に
揺動自在とされ、この後端部に上記後車軸10が他の枢
支軸15により枢支され、また、上記サスペンション1
2は上記後車軸10を車体フレーム3に支持させる不図
示の緩衝器などを有し、これにより、上記各後車輪11
が後車軸10とサスペンション12とを介して車体フレ
ーム3に懸架されている。
【0028】上記自動車1の走行用駆動源である内燃機
関からの排気を自動車1の後方に導出させる排気管18
が設けられている。この排気管18はその長手方向の中
途部に一つのマフラー19を有し、このマフラー19は
上記後車輪11よりも前側で、上記車体静止側部材2の
車幅方向の両側部のうち一側部(右側部)にのみ配設さ
れて、車体フレーム3に支持されている。
【0029】上記自動車1はパーキングブレーキ装置2
2を有している。このパーキングブレーキ装置22は手
動操作レバーであるパーキングブレーキ操作部23を有
し、このパーキングブレーキ操作部23は上記マフラー
19よりも前側、かつ、車幅方向のほぼ中央部で、上記
車体本体4のフロアパネルに枢支されている。一方、上
記各後車輪11にはそれぞれ制動用のブレーキ本体2
4,24が取り付けられている。
【0030】全図において、上記パーキングブレーキ操
作部23に、上記各ブレーキ本体24を連動連結させる
ケーブル連動手段26が設けられている。このケーブル
連動手段26は、上記パーキングブレーキ操作部23か
ら後方に延出する共通ケーブル27と、この共通ケーブ
ル27の延出端にイコライザ28を介して連結される左
右一対のパーキングブレーキケーブル29,29とを備
えている。これら各パーキングブレーキケーブル29
は、それぞれ上記イコライザ28に各ブレーキ本体24
の制動作動部をそれぞれ連動連結させるインナーケーブ
ル30と、これら各インナーケーブル30をそれぞれ摺
動自在に内嵌させて支承するアウターケーブル36とを
有している。上記左右パーキングブレーキケーブル2
9,29のうち、一側部(右側部)がわのパーキングブ
レーキケーブル29は、上記車体静止側部材2の車体フ
レーム3側に、それぞれ第1〜5クランプ31〜35に
より支持されている。
【0031】上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブル29の前部38は上記イコライザ28から後方に延
出するよう配索され、このパーキングブレーキケーブル
29の前部38の後端部は車幅方向の前記一側部(右側
部)に向って折り曲げられた後、上記一側部に向って車
幅方向に延出させられ、この延出させられた部分が上記
パーキングブレーキケーブル29の長手方向の中途部3
9とされ、この中途部39は上記マフラー19の前面4
0の前方近傍に配索されている。
【0032】また、上記中途部39における車幅方向の
外側部がわの端部46は後方に向って折り曲げられた
後、上記マフラー19の外側部近傍で、この外側部に沿
って後方に延出させられ、この延出させられた部分が上
記パーキングブレーキケーブル29の後部41とされて
いる。この後部41の後端部が上記一側部がわのブレー
キ本体24に連結されている。
【0033】前記各クランプ31〜35は、いずれも、
上記パーキングブレーキケーブル29のアウターケーブ
ル36を内嵌させる板金製のクランプ本体43と、この
クランプ本体43を車体静止側部材2に着脱自在に締結
させて、この車体静止側部材2に上記クランプ本体43
を介しパーキングブレーキケーブル29を支持させる締
結具44とを備えている。
【0034】上記両パーキングブレーキケーブル29,
29は、平面視(図1)で、ほぼ左右対称形とされてい
る。そして、上記各パーキングブレーキケーブル29の
前部38の各前端は、左右方向で上記車体中心線8を基
準として対応する位置で上記第1クランプ31により車
体本体4のフロアパネルに支持されている。
【0035】また、上記一側部がわのパーキングブレー
キケーブル29の中途部39における上記マフラー19
の前面40の前方近傍に位置する部分のうち、上記車体
中心線8がわの部分は上記第2クランプ32により上記
車体静止側部材2の車体フレーム3のクロスメンバ7に
支持され、また、左右方向で上記車体中心線8を基準と
して上記第2クランプ32に対応する位置で不図示の第
2クランプにより上記他側部(左側部)がわのパーキン
グブレーキケーブル29が車体静止側部材2に支持され
ている。
【0036】また、上記パーキングブレーキケーブル2
9の中途部39における上記マフラー19の前面40の
前方近傍に位置する部分のうち、上記端部46(前記
「近傍部分」に相当する)と、左右方向で上記車体中心
線8を基準として上記端部46に対応する他側部がわの
パーキングブレーキケーブル29の部分(左右対称部
分)のうち、上記端部46のみが、上記車体静止側部材
2に上記クランプ33により支持させられている。
【0037】また、上記一側部がわのパーキングブレー
キケーブル29の後部41は上記第4、5クランプ3
4,35により上記サスペンション12のリンク13に
支持されており、上記後部41は、上記リンク13や後
車輪11と共に上記車体静止側部材2の車体フレーム3
に対し上下に揺動することとされている。また、左右方
向で上記車体中心線8を基準として上記第4、第5クラ
ンプ34,35に対応する位置で不図示の第4、第5ク
ランプにより上記他側部がわのパーキングブレーキケー
ブル29の後部が、上記と同じようにリンクに支持され
ている。
【0038】自動車1が雪道を走行して前車輪で雪が跳
ね上げられるとき、この雪のうち、上記マフラー19の
前面40に衝突してその前方に跳ね返される雪の量が多
くなりがちであり、これにより、この跳ね返された雪が
上記パーキングブレーキケーブル29の端部46に積み
重ねられて、その重みで上記パーキングブレーキケーブ
ル29の端部46が押し下げられるおそれがある。
【0039】しかし、上記したように、マフラー19の
前面40の前方近傍に位置するパーキングブレーキケー
ブル29の端部46は、上記車体静止側部材2に第3ク
ランプ33により支持させられており、このため、上記
パーキングブレーキケーブル29の端部46がこれに対
する積雪により押し下げられるということは防止され、
自動車1に所定の最低地上高が保持されている。
【0040】上記パーキングブレーキケーブル29の中
途部39における車幅方向の前記外側部がわの端部46
が、前記したように上記第3クランプ33によって上記
クロスメンバ7に支持されているが、この場合、上記第
3クランプ33により、上記端部46の下方移動が規制
されて、前後移動が許容されている。より具体的には、
上記第3クランプ33はそのクランプ本体43に内嵌し
て支持されている樹脂製の楕円筒形の支持体47を有
し、この支持体47に上記パーキングブレーキケーブル
29の部分が貫通させられている。上記支持体47に貫
通させられたパーキングブレーキケーブル29の部分に
沿った視線でみて(図5)、上記支持体47の内孔48
は前上がり状の傾斜方向に延びる長孔形状とされて、こ
の内孔48の長軸方向に沿ってのみ、上記端部46が往
復移動自在とされている。つまり、上記端部46は、図
5中実線と二点鎖線との間でのみ往復移動可能とされて
いる。
【0041】このため、上記したように、パーキングブ
レーキケーブル29の端部46がこれに対する積雪で押
し下げられようとしても、これは上記クランプ33で防
止される。一方、車体静止側部材2に対し後車輪11が
相対移動するのに伴い、上記パーキングブレーキ操作部
23と上記ブレーキ本体24同士が互いに相対移動する
場合、これらを連動連結させているパーキングブレーキ
ケーブル29の上記端部46は前後の移動が許容され、
これにより、上記相対移動が吸収されて、この相対移動
により上記パーキングブレーキケーブル29が外力を受
けるということが防止される。
【0042】よって、上記したように、パーキングブレ
ーキケーブル29の端部46はこれに対する積雪で押し
下げられるということが防止され、その一方、上記パー
キングブレーキケーブル29は上記端部46を含む中途
部39が上記相対移動を吸収して、このパーキングブレ
ーキケーブル29が損傷することは防止される。
【0043】なお、以上は図示の例によるが、パーキン
グブレーキ操作部23は踏動ペダルであってもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0045】請求項1の発明は、車体静止側部材に懸架
された左右一対の後車輪よりも前側で上記車体静止側部
材の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラー
を配設し、このマフラーよりも前側で上記車体静止側部
材にパーキングブレーキ操作部を取り付け、このパーキ
ングブレーキ操作部に上記各後車輪制動用のブレーキ本
体をそれぞれ連動連結させるパーキングブレーキケーブ
ルを設け、これら両パーキングブレーキケーブルのうち
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの長手方
向の中途部を上記マフラーの前面の前方近傍で車幅方向
に延びるよう配索し、上記中途部における車幅方向の外
側部がわの端部を後方に向って折り曲げた後、上記マフ
ラーの外側部に沿って後方に延出させて上記一側部がわ
のブレーキ本体に連結させ、平面視で上記両パーキング
ブレーキケーブルをほぼ左右対称形にした自動車におい
て、
【0046】上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブルの中途部における上記マフラーの前面の前方近傍に
位置する部分(「近傍部分」)と、この部分に左右方向
で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブルの
部分とのうち、上記マフラーの前面の前方近傍に位置す
る部分のみを、上記車体静止側部材にクランプにより支
持させてあり、次の効果が生じる。
【0047】即ち、自動車が雪道を走行して前車輪で雪
が跳ね上げられるとき、この雪のうち、上記マフラーの
前面に衝突してその前方に跳ね返される雪の量が多くな
りがちであり、これにより、この跳ね返された雪が上記
パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」に積み重ね
られて、その重みで上記パーキングブレーキケーブルの
「近傍部分」が押し下げられるおそれがある。
【0048】しかし、上記したように、マフラーの前面
の前方近傍に位置するパーキングブレーキケーブルの
「近傍部分」を上記車体静止側部材にクランプにより支
持させてあるため、上記パーキングブレーキケーブルの
「近傍部分」がこれに対する積雪により押し下げられる
ということは防止される。
【0049】よって、自動車に所定の最低地上高が保持
される。
【0050】しかも、上記の場合、クランプは積雪のあ
る側のパーキングブレーキケーブルにだけ設けてあるた
め、クランプが無用に増えて、車体静止側部材に対する
パーキングブレーキケーブルの組み付け工数が増えた
り、構成が複雑になるということは抑制される。
【0051】請求項2の発明は、上記車体静止側部材に
対し上記各後車輪を上下に相対移動するよう懸架させた
自動車において、
【0052】上記一側部がわのパーキングブレーキケー
ブルの中途部における上記端部を上記車体静止側部材に
支持させるよう上記クランプを設け、このクランプが上
記パーキングブレーキケーブルの端部の下方移動を規制
して前後の移動を許容するようにしてある。
【0053】このため、上記したように、パーキングブ
レーキケーブルの上記端部がこれに対する積雪で押し下
げられようとしても、これは上記クランプで防止され
る。一方、車体静止側部材に対し後車輪が相対移動する
のに伴い、上記パーキングブレーキ操作部と上記ブレー
キ本体同士が互いに相対移動する場合、これらを連動連
結させているパーキングブレーキケーブルの上記端部は
前後の移動が許容され、これにより、上記相対移動が吸
収されて、この相対移動により上記パーキングブレーキ
ケーブルが外力を受けるということが防止される。
【0054】よって、上記したように、パーキングブレ
ーキケーブルの上記端部はこれに対する積雪で押し下げ
られるということが防止され、その一方、上記パーキン
グブレーキケーブルは上記端部が上記相対移動を吸収し
て、このパーキングブレーキケーブルが損傷することは
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の後部右側部の平面図である。
【図2】自動車の後部の側面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図1の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体静止側部材 3 車体フレーム 11 後車輪 12 サスペンション 19 マフラー 22 パーキングブレーキ装置 23 パーキングブレーキ操作部 24 ブレーキ本体 26 ケーブル連動手段 29 パーキングブレーキケーブル 33 クランプ 38 前部 39 中途部 40 前面 41 後部 46 端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体静止側部材に懸架された左右一対の
    後車輪よりも前側で上記車体静止側部材の車幅方向の両
    側部のうち一側部にのみ排気マフラーを配設し、このマ
    フラーよりも前側で上記車体静止側部材にパーキングブ
    レーキ操作部を取り付け、このパーキングブレーキ操作
    部に上記各後車輪制動用のブレーキ本体をそれぞれ連動
    連結させるパーキングブレーキケーブルを設け、これら
    両パーキングブレーキケーブルのうち上記一側部がわの
    パーキングブレーキケーブルの長手方向の中途部を上記
    マフラーの前面の前方近傍で車幅方向に延びるよう配索
    し、上記中途部における車幅方向の外側部がわの端部を
    後方に向って折り曲げた後、上記マフラーの外側部に沿
    って後方に延出させて上記一側部がわのブレーキ本体に
    連結させ、平面視で上記両パーキングブレーキケーブル
    をほぼ左右対称形にした自動車において、 上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部
    における上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分
    と、この部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキ
    ングブレーキケーブルの部分とのうち、上記マフラーの
    前面の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体静止側
    部材にクランプにより支持させた自動車のパーキングブ
    レーキケーブルの配索構造。
  2. 【請求項2】 上記車体静止側部材に対し上記各後車輪
    を上下に相対移動するよう懸架させた自動車において、 上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部
    における上記端部を上記車体静止側部材に支持させるよ
    う上記クランプを設け、このクランプが上記パーキング
    ブレーキケーブルの端部の下方移動を規制して前後の移
    動を許容するようにした請求項1に記載の自動車のパー
    キングブレーキケーブルの配索構造。
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