JP3611711B2 - 自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造 - Google Patents

自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーキングブレーキケーブルの長手方向の中途部を、マフラーの前面の前方近傍に配索した自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のパーキングブレーキでは、一般に、手動操作レバーであるパーキングブレーキ操作部と、このパーキングブレーキ操作部に左右各後車輪制動用のブレーキ本体をそれぞれ連動連結させるパーキングブレーキケーブルとが設けられ、また、車体の平面視で上記両パーキングブレーキケーブルはほぼ左右対称形とされている(実開平1‐94124号公報)。
【0003】
また、上記構成において、従来、次のように構成されたものがある。即ち、車体静止側部材に懸架された左右一対の後車輪よりも前側で上記車体静止側部材の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラーが配設され、このマフラーよりも前側で上記車体静止側部材にパーキングブレーキ操作部が取り付けられている。また、上記両パーキングブレーキケーブルのうち上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの長手方向の中途部が上記マフラーの前面の前方近傍で車幅方向に延びるよう配索され、上記中途部における車幅方向の外側部がわの端部が後方に向って折り曲げられた後、上記マフラーの外側部に沿って後方に延出して上記一側部がわのブレーキ本体に連結されている。
【0004】
また、上記したように左右パーキングブレーキケーブルはほぼ左右対称形とされているために、これら各パーキングブレーキケーブルはその左右対称部分がそれぞれクランプにより上記車体静止側部材に支持されている。
【0005】
そして、自動車の駐車時に、上記パーキングブレーキ操作部を制動操作すれば、上記パーキングブレーキケーブルを介し上記各ブレーキ本体により上記各後輪が制動動作させられて、駐車時の自動車が静止状態に保持されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車体静止側部材に対するパーキングブレーキケーブルの組み付け工数を減らしたいなどの要求により、上記車体静止側部材に各パーキングブレーキケーブルの各部分を支持させる際のクランプはできるだけ少なくされており、従来では、上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部における上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分(以下、これを単に「近傍部分」という)は、上記車体静止側部材には支持されていない。
【0007】
また、上記したほぼ左右対称形の左右パーキングブレーキケーブルは、その左右対称部分を車体静止側部材に支持させるべきであるという一般的な設計思想に基づき、上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの上記「近傍部分」に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブルの部分も上記車体静止側部材には支持されていない。
【0008】
しかしながら、上記マフラーはその機能を十分に発揮する上で外形寸法が大きくされていて、その前面の面積は大きいものである。
【0009】
このため、上記構成の自動車が雪道を走行して前車輪で雪が跳ね上げられるとき、この雪のうち、上記マフラーの前面に衝突してその前方に跳ね返される雪の量が多くなりがちであり、これにより、この跳ね返された雪が上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの上記「近傍部分」に積み重ねられて、その重みで上記「近傍部分」が押し下げられるおそれがある。
【0010】
そして、上記したように「近傍部分」が押し下げられると、自動車の最低地上高が小さくなるという不都合が生じてくる。
【0011】
そこで、上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」がこれに対する積雪で押し下げられないようにするため、上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」を車体静止側部材にクランプにより支持させることが考えられる。
【0012】
しかし、単にこのようにすると、次の問題が生じるおそれがある。
【0013】
即ち、第1に、前記した一般的な設計思想により、上記「近傍部分」に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブルの部分も上記車体静止側部材にクランプにより支持させると、クランプの数が多くなって、前記組み付け工数が無用に増えたり、構成が複雑になるおそれがある。
【0014】
第2に、自動車では、一般に、車体静止側部材に対し後車輪が上下に相対移動するよう懸架させられており、これに伴い、上記車体静止側部材に取り付けられたパーキングブレーキ操作部と、上記後車輪制動用のブレーキ本体同士も互いに相対移動する。そして、この場合、上記したパーキングブレーキ操作部にブレーキ本体を連動連結させているパーキングブレーキケーブルに外力が与えられないよう、上記パーキングブレーキケーブルの長手方向の少なくとも一部に、上記相対移動を吸収するための弛みが設けられている。
【0015】
このため、前記したように、パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」がこれに対する積雪で押し下げられないようにしようとして、上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」を車体静止側部材に固定させると、上記パーキングブレーキケーブルに上記した弛みが存在しなくなって、上記相対移動の吸収が困難となり、もって、上記相対移動で、このパーキングブレーキケーブルに外力が与えられてこれが損傷させられるおそれを生じる。
【0016】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、マフラーの前面の前方近傍にパーキングブレーキケーブルの中途部が配索されている場合でも、このパーキングブレーキケーブルの中途部がこれに対する積雪で押し下げられるということを防止して、自動車に所定の最低地上高が保持されるようにすることを課題とする。
【0017】
また、上記のようにした場合でも、車体静止側部材に対するパーキングブレーキケーブルの組み付け工数が増えないようにすると共に、パーキングブレーキケーブルの配索構造の構成が複雑にならないようにし、かつ、車体静止側部材に対する後車輪の相対移動が上記パーキングブレーキケーブルにより吸収されるようにして、このパーキングブレーキケーブルの損傷が防止されるようにすることを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造は、次の如くである。
【0019】
請求項1の発明は、車体静止側部材2に懸架された左右一対の後車輪11よりも前側で上記車体静止側部材2の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラー19を配設し、このマフラー19よりも前側で上記車体静止側部材2にパーキングブレーキ操作部23を取り付け、このパーキングブレーキ操作部23に上記各後車輪11制動用のブレーキ本体24をそれぞれ連動連結させるパーキングブレーキケーブル29を設け、これら両パーキングブレーキケーブル29のうち上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の長手方向の中途部39を上記マフラー19の前面40の前方近傍で車幅方向に延びるよう配索し、上記中途部39における車幅方向の外側部がわの端部46を後方に向って折り曲げた後、上記マフラー19の外側部に沿って後方に延出させて上記一側部がわのブレーキ本体24に連結させ、平面視で上記両パーキングブレーキケーブル29,29をほぼ左右対称形にした自動車において、
【0020】
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の中途部39における上記マフラー19の前面40の前方近傍に位置する部分(「近傍部分」)と、この部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブル29の部分とのうち、上記マフラー19の前面40の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体静止側部材2にクランプ33により支持させたものである。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記車体静止側部材2に対し上記各後車輪11を上下に相対移動するよう懸架させた自動車において、
【0022】
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の中途部39における上記端部46を上記車体静止側部材2に支持させるよう上記クランプ33を設け、このクランプ33が上記パーキングブレーキケーブル29の端部46の下方移動を規制して前後の移動を許容するようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0024】
図1、2において、符号1は自動車で、矢印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0025】
上記自動車1の板金製車体静止側部材2は車体フレーム3と、この車体フレーム3に支持される車体本体4(この符号は図示していない)とを有している。上記車体フレーム3はそれぞれ前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム6,6と、これらサイドフレーム6,6を互いに結合させる前後方向で複数のクロスメンバ7とを備えている。また、上記車体本体4はその底部を構成するフロアパネルを有して内部が車室とされている。なお、上記車体静止側部材2は、その平面視(図1)で車幅方向の中央を通って前後方向に延びる車体中心線8を基準として、ほぼ左右対称形とされている。
【0026】
上記車体フレーム3の前部に不図示の左右一対の前車輪が懸架され、一方、上記車体フレーム3の後部の下方に車幅方向に延びる後車軸10が設けられ、この後車軸10の左右各端部にそれぞれ後車輪11が回転自在に支承されている。これら左右各後車輪11を上記車体フレーム3に対しそれぞれ上下に相対移動するよう懸架させるトレーリングアーム式のサスペンション12が設けられている。
【0027】
上記サスペンション12は左右一対のリンク13を有し、これら各リンク13の前端部が上記サイドフレーム6に枢支軸14により枢支され、この枢支軸14を中心として、上記各リンク13の後端部が上下に揺動自在とされ、この後端部に上記後車軸10が他の枢支軸15により枢支され、また、上記サスペンション12は上記後車軸10を車体フレーム3に支持させる不図示の緩衝器などを有し、これにより、上記各後車輪11が後車軸10とサスペンション12とを介して車体フレーム3に懸架されている。
【0028】
上記自動車1の走行用駆動源である内燃機関からの排気を自動車1の後方に導出させる排気管18が設けられている。この排気管18はその長手方向の中途部に一つのマフラー19を有し、このマフラー19は上記後車輪11よりも前側で、上記車体静止側部材2の車幅方向の両側部のうち一側部(右側部)にのみ配設されて、車体フレーム3に支持されている。
【0029】
上記自動車1はパーキングブレーキ装置22を有している。このパーキングブレーキ装置22は手動操作レバーであるパーキングブレーキ操作部23を有し、このパーキングブレーキ操作部23は上記マフラー19よりも前側、かつ、車幅方向のほぼ中央部で、上記車体本体4のフロアパネルに枢支されている。一方、上記各後車輪11にはそれぞれ制動用のブレーキ本体24,24が取り付けられている。
【0030】
全図において、上記パーキングブレーキ操作部23に、上記各ブレーキ本体24を連動連結させるケーブル連動手段26が設けられている。このケーブル連動手段26は、上記パーキングブレーキ操作部23から後方に延出する共通ケーブル27と、この共通ケーブル27の延出端にイコライザ28を介して連結される左右一対のパーキングブレーキケーブル29,29とを備えている。これら各パーキングブレーキケーブル29は、それぞれ上記イコライザ28に各ブレーキ本体24の制動作動部をそれぞれ連動連結させるインナーケーブル30と、これら各インナーケーブル30をそれぞれ摺動自在に内嵌させて支承するアウターケーブル36とを有している。上記左右パーキングブレーキケーブル29,29のうち、一側部(右側部)がわのパーキングブレーキケーブル29は、上記車体静止側部材2の車体フレーム3側に、それぞれ第1〜5クランプ31〜35により支持されている。
【0031】
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の前部38は上記イコライザ28から後方に延出するよう配索され、このパーキングブレーキケーブル29の前部38の後端部は車幅方向の前記一側部(右側部)に向って折り曲げられた後、上記一側部に向って車幅方向に延出させられ、この延出させられた部分が上記パーキングブレーキケーブル29の長手方向の中途部39とされ、この中途部39は上記マフラー19の前面40の前方近傍に配索されている。
【0032】
また、上記中途部39における車幅方向の外側部がわの端部46は後方に向って折り曲げられた後、上記マフラー19の外側部近傍で、この外側部に沿って後方に延出させられ、この延出させられた部分が上記パーキングブレーキケーブル29の後部41とされている。この後部41の後端部が上記一側部がわのブレーキ本体24に連結されている。
【0033】
前記各クランプ31〜35は、いずれも、上記パーキングブレーキケーブル29のアウターケーブル36を内嵌させる板金製のクランプ本体43と、このクランプ本体43を車体静止側部材2に着脱自在に締結させて、この車体静止側部材2に上記クランプ本体43を介しパーキングブレーキケーブル29を支持させる締結具44とを備えている。
【0034】
上記両パーキングブレーキケーブル29,29は、平面視(図1)で、ほぼ左右対称形とされている。そして、上記各パーキングブレーキケーブル29の前部38の各前端は、左右方向で上記車体中心線8を基準として対応する位置で上記第1クランプ31により車体本体4のフロアパネルに支持されている。
【0035】
また、上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の中途部39における上記マフラー19の前面40の前方近傍に位置する部分のうち、上記車体中心線8がわの部分は上記第2クランプ32により上記車体静止側部材2の車体フレーム3のクロスメンバ7に支持され、また、左右方向で上記車体中心線8を基準として上記第2クランプ32に対応する位置で不図示の第2クランプにより上記他側部(左側部)がわのパーキングブレーキケーブル29が車体静止側部材2に支持されている。
【0036】
また、上記パーキングブレーキケーブル29の中途部39における上記マフラー19の前面40の前方近傍に位置する部分のうち、上記端部46(前記「近傍部分」に相当する)と、左右方向で上記車体中心線8を基準として上記端部46に対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブル29の部分(左右対称部分)のうち、上記端部46のみが、上記車体静止側部材2に上記クランプ33により支持させられている。
【0037】
また、上記一側部がわのパーキングブレーキケーブル29の後部41は上記第4、5クランプ34,35により上記サスペンション12のリンク13に支持されており、上記後部41は、上記リンク13や後車輪11と共に上記車体静止側部材2の車体フレーム3に対し上下に揺動することとされている。また、左右方向で上記車体中心線8を基準として上記第4、第5クランプ34,35に対応する位置で不図示の第4、第5クランプにより上記他側部がわのパーキングブレーキケーブル29の後部が、上記と同じようにリンクに支持されている。
【0038】
自動車1が雪道を走行して前車輪で雪が跳ね上げられるとき、この雪のうち、上記マフラー19の前面40に衝突してその前方に跳ね返される雪の量が多くなりがちであり、これにより、この跳ね返された雪が上記パーキングブレーキケーブル29の端部46に積み重ねられて、その重みで上記パーキングブレーキケーブル29の端部46が押し下げられるおそれがある。
【0039】
しかし、上記したように、マフラー19の前面40の前方近傍に位置するパーキングブレーキケーブル29の端部46は、上記車体静止側部材2に第3クランプ33により支持させられており、このため、上記パーキングブレーキケーブル29の端部46がこれに対する積雪により押し下げられるということは防止され、自動車1に所定の最低地上高が保持されている。
【0040】
上記パーキングブレーキケーブル29の中途部39における車幅方向の前記外側部がわの端部46が、前記したように上記第3クランプ33によって上記クロスメンバ7に支持されているが、この場合、上記第3クランプ33により、上記端部46の下方移動が規制されて、前後移動が許容されている。より具体的には、上記第3クランプ33はそのクランプ本体43に内嵌して支持されている樹脂製の楕円筒形の支持体47を有し、この支持体47に上記パーキングブレーキケーブル29の部分が貫通させられている。上記支持体47に貫通させられたパーキングブレーキケーブル29の部分に沿った視線でみて(図5)、上記支持体47の内孔48は前上がり状の傾斜方向に延びる長孔形状とされて、この内孔48の長軸方向に沿ってのみ、上記端部46が往復移動自在とされている。つまり、上記端部46は、図5中実線と二点鎖線との間でのみ往復移動可能とされている。
【0041】
このため、上記したように、パーキングブレーキケーブル29の端部46がこれに対する積雪で押し下げられようとしても、これは上記クランプ33で防止される。一方、車体静止側部材2に対し後車輪11が相対移動するのに伴い、上記パーキングブレーキ操作部23と上記ブレーキ本体24同士が互いに相対移動する場合、これらを連動連結させているパーキングブレーキケーブル29の上記端部46は前後の移動が許容され、これにより、上記相対移動が吸収されて、この相対移動により上記パーキングブレーキケーブル29が外力を受けるということが防止される。
【0042】
よって、上記したように、パーキングブレーキケーブル29の端部46はこれに対する積雪で押し下げられるということが防止され、その一方、上記パーキングブレーキケーブル29は上記端部46を含む中途部39が上記相対移動を吸収して、このパーキングブレーキケーブル29が損傷することは防止される。
【0043】
なお、以上は図示の例によるが、パーキングブレーキ操作部23は踏動ペダルであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0045】
請求項1の発明は、車体静止側部材に懸架された左右一対の後車輪よりも前側で上記車体静止側部材の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラーを配設し、このマフラーよりも前側で上記車体静止側部材にパーキングブレーキ操作部を取り付け、このパーキングブレーキ操作部に上記各後車輪制動用のブレーキ本体をそれぞれ連動連結させるパーキングブレーキケーブルを設け、これら両パーキングブレーキケーブルのうち上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの長手方向の中途部を上記マフラーの前面の前方近傍で車幅方向に延びるよう配索し、上記中途部における車幅方向の外側部がわの端部を後方に向って折り曲げた後、上記マフラーの外側部に沿って後方に延出させて上記一側部がわのブレーキ本体に連結させ、平面視で上記両パーキングブレーキケーブルをほぼ左右対称形にした自動車において、
【0046】
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部における上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分(「近傍部分」)と、この部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブルの部分とのうち、上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体静止側部材にクランプにより支持させてあり、次の効果が生じる。
【0047】
即ち、自動車が雪道を走行して前車輪で雪が跳ね上げられるとき、この雪のうち、上記マフラーの前面に衝突してその前方に跳ね返される雪の量が多くなりがちであり、これにより、この跳ね返された雪が上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」に積み重ねられて、その重みで上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」が押し下げられるおそれがある。
【0048】
しかし、上記したように、マフラーの前面の前方近傍に位置するパーキングブレーキケーブルの「近傍部分」を上記車体静止側部材にクランプにより支持させてあるため、上記パーキングブレーキケーブルの「近傍部分」がこれに対する積雪により押し下げられるということは防止される。
【0049】
よって、自動車に所定の最低地上高が保持される。
【0050】
しかも、上記の場合、クランプは積雪のある側のパーキングブレーキケーブルにだけ設けてあるため、クランプが無用に増えて、車体静止側部材に対するパーキングブレーキケーブルの組み付け工数が増えたり、構成が複雑になるということは抑制される。
【0051】
請求項2の発明は、上記車体静止側部材に対し上記各後車輪を上下に相対移動するよう懸架させた自動車において、
【0052】
上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部における上記端部を上記車体静止側部材に支持させるよう上記クランプを設け、このクランプが上記パーキングブレーキケーブルの端部の下方移動を規制して前後の移動を許容するようにしてある。
【0053】
このため、上記したように、パーキングブレーキケーブルの上記端部がこれに対する積雪で押し下げられようとしても、これは上記クランプで防止される。一方、車体静止側部材に対し後車輪が相対移動するのに伴い、上記パーキングブレーキ操作部と上記ブレーキ本体同士が互いに相対移動する場合、これらを連動連結させているパーキングブレーキケーブルの上記端部は前後の移動が許容され、これにより、上記相対移動が吸収されて、この相対移動により上記パーキングブレーキケーブルが外力を受けるということが防止される。
【0054】
よって、上記したように、パーキングブレーキケーブルの上記端部はこれに対する積雪で押し下げられるということが防止され、その一方、上記パーキングブレーキケーブルは上記端部が上記相対移動を吸収して、このパーキングブレーキケーブルが損傷することは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の後部右側部の平面図である。
【図2】自動車の後部の側面図である。
【図3】図1の3‐3線矢視断面図である。
【図4】図1の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図1の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 車体静止側部材
3 車体フレーム
11 後車輪
12 サスペンション
19 マフラー
22 パーキングブレーキ装置
23 パーキングブレーキ操作部
24 ブレーキ本体
26 ケーブル連動手段
29 パーキングブレーキケーブル
33 クランプ
38 前部
39 中途部
40 前面
41 後部
46 端部

Claims (2)

  1. 車体静止側部材に懸架された左右一対の後車輪よりも前側で上記車体静止側部材の車幅方向の両側部のうち一側部にのみ排気マフラーを配設し、このマフラーよりも前側で上記車体静止側部材にパーキングブレーキ操作部を取り付け、このパーキングブレーキ操作部に上記各後車輪制動用のブレーキ本体をそれぞれ連動連結させるパーキングブレーキケーブルを設け、これら両パーキングブレーキケーブルのうち上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの長手方向の中途部を上記マフラーの前面の前方近傍で車幅方向に延びるよう配索し、上記中途部における車幅方向の外側部がわの端部を後方に向って折り曲げた後、上記マフラーの外側部に沿って後方に延出させて上記一側部がわのブレーキ本体に連結させ、平面視で上記両パーキングブレーキケーブルをほぼ左右対称形にした自動車において、
    上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部における上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分と、この部分に左右方向で対応する他側部がわのパーキングブレーキケーブルの部分とのうち、上記マフラーの前面の前方近傍に位置する部分のみを、上記車体静止側部材にクランプにより支持させた自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造。
  2. 上記車体静止側部材に対し上記各後車輪を上下に相対移動するよう懸架させた自動車において、
    上記一側部がわのパーキングブレーキケーブルの中途部における上記端部を上記車体静止側部材に支持させるよう上記クランプを設け、このクランプが上記パーキングブレーキケーブルの端部の下方移動を規制して前後の移動を許容するようにした請求項1に記載の自動車のパーキングブレーキケーブルの配索構造。
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