JP3939945B2 - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右の消音器の側方への突出量を抑えつつ消音器上方のスペースを有効に利用するのに好適な自動二輪車の排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車の排気装置としては、例えば、特開平11−280467号公報「鞍乗型車両の排気装置」に記載されたものが知られている。
上記公報の図1には、車体側方に配置した消音器を備えた鞍乗型車両が記載され、同公報の図7には消音器Mの横断面が記載されている。
この消音器Mの横断面形状を、一般的な消音器の横断面形状と共に次図に掲載し説明する。
【0003】
図10(a),(b)は従来の消音器の断面を説明する説明図である。なお、断面形状は簡略化した。
(a)は上記公報に示された消音器Mの断面図であり、断面形状を略半円形状にしたことを示す。
200は車幅の中心を示す車幅中心線であり、この車幅中心線200から消音器Mの内側面201との距離をd、車幅中心線200から消音器Mの外側面202までの最大距離をm1、消音器Mの高さをhとする。また、203は、消音器Mの上方に、例えば、収納部、シート、テールランプ等を配置するためのスペースである。
【0004】
(b)は一般的な消音器211の断面図であり、円形状にしたものである。
ここで、車幅中心線200から消音器211までの最小距離をd、最大距離をm2、消音器211の高さ(即ち、外径である。)をhとする。なお、213は(a)と同様な、消音器211の上方のスペースである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(a),(b)において、消音器Mは、断面形状を半円形状にする、即ち内側面201を平面とすることで全体を車幅中心線200側に寄せ、消音器211よりも車体側方への突出量を小さくした(即ち、m1<m2である。)ものであるが、消音器Mでは、内側面201の上端部が角張って、スペース203が消音器211の上方の配置スペース213よりもまとまって取れず、効果的に利用できるスペースが小さくなる。
【0006】
従って、スペース203に収納部を配置する場合には、収納容積が小さくなり、シートを配置する場合にはクッション材の厚みが確保できず、テールランプを配置する場合には灯体表面積が小さくなる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、自動二輪車の排気装置を改良することで、左右の消音器の側方への突出量を抑えつつ消音器上方のスペースを有効に利用することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、エンジンから後方へ排気管を延ばし、この排気管を後輪より上方に配置した左右一対の消音器に接続した自動二輪車において、消音器は、鉛直線に平行な第1の辺と、この第1の辺の上端から車体側方へ離れるほど上昇するように延ばした第2の辺と、この第2の辺の先端と第1の辺の下端とを繋ぐ第3の辺とからなる三角形断面にされ、左右の第2の辺の上方にタンデムシート、収納部、テールランプ等を配置可能なスペースを形成するとともに、第3の辺に、消音器の上方から側方及び下方へリヤカウルを回り込ませるようにしたことを特徴とする。
【0009】
鉛直線に平行な第1の辺を備えることで、第1の辺が後輪に干渉しない程度に消音器を車体中心側へ寄せて配置することができ、消音器の車体側方への突出量を抑えることができ、また、車体の中心のスペースとして左右の消音器の断面の各第2の辺の間及び各第2辺の上方に底部中央が底部左右より低くなった、大きく且つまとまったスペースを形成することができる。
【0010】
また、リヤカウルを消音器の上方から側方及び下方へ回り込ませることにより、乗車した運転者及び同乗者に対する消音器の熱的影響を抑え、また、空力特性を向上させ、更に外観性を向上させることができる。
【0011】
請求項2は、スペースを、その底部の中央が底部の左右よりも低くしたことを特徴とする。
大きなまとまったスペースを形成できる。
【0012】
請求項3は、消音器を、平面視で、車体長手中心軸に平行な平行部と、この平行部から車体後方へ延ばすとともに車体長手中心軸に徐々に近づけた傾斜部とから構成したことを特徴とする。
リヤカウルは、消音器の平行部の側方位置で車幅としての最大幅となり、この位置より後方では縁部は後方にいくにつれて傾斜部にほぼ沿って先すぼまりとなる。
【0013】
請求項4は、平行部を、後輪の車軸の上方に配置した部分とし、後輪が車体に対して上昇したときに後輪の上部と干渉しないようにしたことを特徴とする。
車体に対する後輪の上下移動量をより大きくすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る排気装置を備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイプ11から後方且つやや下方にメインフレーム12,12(奥側のメインフレーム12は不図示)を延ばし、これらのメインフレーム12,12の下部にV型のエンジン13を取付け、このエンジン13の前側のシリンダヘッド14から排気管15,16を後方へ延ばし、排気管15と後述する排気管26とを一つに集合させた後に排気管としての集合部17に連結し、この集合部17から排気管18を立上げて後輪21の上方に配置した左右の消音器22,23(奥側の消音器23は不図示)に連結し、エンジン13の後側のシリンダヘッド25から後方へ排気管26,27を延ばし、排気管27と前述の排気管16とを一つに集合させた後に前述の集合部17に連結し、メインフレーム12,12の後部上部から後方斜め上方へシートレール28を延ばし、このシートレール28にメインフレーム12,12の後部下部から後方斜め上方へ延ばしたサブパイプ31,31(奥側のサブパイプ31は不図示)を取付けた車両である。
【0015】
ここで、35はエンジン13の後部に一体的に設けたミッションケース、36はミッションケース35にスイング可能に取付けたスイングアーム、37はスイングアーム36の前部下部及びミッションケース35にリンク装置38を介して下端を連結するとともに上端をメインフレーム12,12の後部に連結したリヤクッションユニット、41はメインフレーム12,12の上部に取付けた燃料タンク、42は燃料タンク41の下部に設けた吸気ボックス、43はシートレール28上に取付けたタンデムシート(44は運転者用シート、45は同乗者用シート)、46,46(奥側の符号46は不図示)は同乗者が掴まるグラブレール、47は消音器22,23を覆うリヤカウル、48はリヤフェンダ、49はテールランプ、51はフロントフォーク、52は前輪、53はフロントフェンダ、54はフロントカウル、55はハンドルである。
【0016】
図2は本発明に係る自動二輪車の平面図であり、エンジン13(図1参照)の前側の各気筒から排気管15,16を後方へ延ばし、エンジン13の後側の各気筒から排気管26,27を後方へ延ばし、排気管18を左右の消音器22,23に連結したことを示す。
【0017】
グラブレール46,46は、消音器22,23よりも車体側方へ突出するため、例えば、車体後部の側方から車体に何等かの外力が作用しても、グラブレール46,46によって、その外力が直接に消音器22,23に作用するのを防止することができる。
【0018】
上記した排気管15,16、排気管26,27、集合部17(図1参照)、排気管18及び消音器22,23は、排気装置60を構成するものである。
【0019】
図3は本発明に係る排気装置を説明する車体後部の平面図であり、排気管18は、前側に設けた排気管前部61と、この排気管前部61から右側の消音器23に接続する右側接続部62と、この右側接続部62と左側の消音器22とを連結する連結部63とからなる。
【0020】
消音器22は、自動二輪車10(図1参照)の車体長手中心軸65に平行な平行部66と、この平行部66から車体後方へ延ばすとともに車体長手中心軸65に徐々に近づけた傾斜部67とからなる。なお、71は平行部66の長手中心軸であり、車体長手中心軸65に平行にした軸である。72は傾斜部67の長手中心軸であり、車体長手中心軸65に対して角度θだけ傾けた軸である。
【0021】
消音器23は、車体長手中心軸65に対して消音器22と対称な形状にした部材であり、平行部74及び傾斜部75からなる。なお、76は平行部74の長手中心軸、77は傾斜部75の長手中心軸であり、長手中心軸76は車体長手中心軸65に平行にした軸、長手中心軸77は車体長手中心軸65に対して角度θだけ傾けた軸である。
【0022】
上記した平行部66,74は、後輪21の車軸80の上方に配置した部分であり、後輪21が車体に対して上昇したときに後輪21の上部と干渉しないように留意する部分である。
【0023】
リヤカウル47は、タンデムシート43(図1参照)の両側部及び後部の下方に配置した部材であり、消音器22,23の平行部66,74の側方位置で車幅としての最大幅Bとなり、この位置より後方では縁部47a,47bは後方にいくにつれて傾斜部67,75にほぼ沿って先すぼまりとなる。
【0024】
図4は本発明に係る排気装置の配置を説明する側面図であり、左右の消音器22,23(消音器23は不図示)を連結する連結部63(図3も参照)を、タンデムシート43における運転者用シート44と同乗者用シート45との間の下方に配置したことを示す。なお、82は車体に対して最も上昇した後輪21の位置、即ち最上昇位置である。
【0025】
タンデムシート43は、下部に設けた底板43aの運転者用シート44と同乗者用シート45との間の位置に窪み部43bを形成し、この窪み部43bの底と連結部63とを所定クリアランスCだけ隔てた部材である。
消音器22,23は、運転者用シート44の後方、即ち、乗車した運転者83よりも後方に位置する。
【0026】
このように、連結部63を運転者用シート44と同乗者用シート45との間の下方に配置したことにより、タンデムシート43と連結部63とを所定クリアランスCだけ離すことができるとともに、後輪21が車体に対して上昇する際の後輪21の移動距離を確保することができる。更に、運転者用シート44及び同乗者用シート45のクッション材43cの厚さを確保することができ、運転者用シート44及び同乗者用シート45のクッション性は損なわれない。
【0027】
図5は本発明に係る排気装置を説明する背面図であり、背面から見た後輪21の最上昇位置84に対して、消音器22の平行部66及び排気管23の平行部74を側方へそれぞれ距離D1及び距離D2(D2=D1でもよい。)だけ離し、リヤカウル47の両側部を消音器22,23の側面に回り込ませるように形成したことを示す。
【0028】
このように、リヤカウル47の両側部を消音器22,23の側面に回り込ませることにより、乗車した運転者及び同乗者に対する消音器の熱的影響を抑え、また、空力特性を向上させ、更に外観性を向上させることができる。
【0029】
図6(a),(b)は本発明に係る消音器を説明する説明図であり、(a)は図4の6矢視図、(b)は消音器22の横断面図である。
(a)において、消音器22は、通常の円筒形とは異なる外形形状(おむすび状の筒形)を有する部材であり、外壁22aを、内壁部22bと上部傾斜壁部22cと外側傾斜壁部22dとから構成し、上部傾斜壁部22cにシートレール28(図1参照)の後部に取付けるための取付け部86を設け、外側傾斜壁部22dに遮熱板87(図1参照)を取付けるための遮熱板取付け部88を設けたものである。なお、91,92はテールパイプである。
【0030】
(b)において、消音器22((a)参照)の断面を三角形に見立てたときに、内壁部22bの断面を、鉛直線94(車幅の中心を示す車幅中心線でもある。)に平行な第1の辺95、上部傾斜壁部22cの断面を、第1の辺95の上端から車体の側方へ延びる第2の辺96、外側傾斜壁部22dの断面を、第2の辺96の先端と第1の辺95の下端とを繋ぐ第3の辺97とすることができる。なお、消音器23(図5参照)の構造は、上記(a),(b)で説明した消音器22の構造と同様であり、詳細説明は省略する。
【0031】
図7は本発明に係る自動二輪車の要部側面図であり、メインフレーム12,12の後部に設けた上部突出部12a,12aに側面視で略S字状のシートレール28の前端を取付け、メインフレーム12,12の後部下部に側面視で略S字状のサブパイプ31,31のそれぞれの前端を取付け、これらのサブパイプ31,31の中間部をシートレール28の中間部に取付けるとともに、サブパイプ31,31の後端をシートレール28の後端部に更に取付けたことを示す。
【0032】
このように、シートレール28とサブパイプ31,31とをメインフレーム12,12に対して高低差を付けて取付けることで、メインフレーム12,12とシートレール28とサブパイプ31,31とで三角形状フレーム101を形成することができ、更に、シートレール28の中間部とサブパイプ31,31の中間部とを連結し、シートレール28の後端部とサブパイプ31,31の後端とを連結するために、シートレール28の前半部に加えてシートレール28の後半部の剛性を高めることができる。
【0033】
従って、このような構造で運転者及び同乗者が乗車したタンデムシート43、容量を大きくした消音器22,23及びその他の部品の重量を十分に支えることができる。
【0034】
図8は図7の8矢視図であり、シートレール及びサブパイプを説明する図である。
シートレール28は、この方向から見た状態では、真直に後方へ延びる断面矩形状の部材であり、後端部に、消音器22,23(図5参照)、図示せぬテールランプを取付けたりリヤカウル47(図5参照)を介してグラブレール46,46(図2参照)を取付けるためのブラケット103,104,105を取付けたものである。
【0035】
サブパイプ31は、この方向から見た状態ではシートレール28に平行な平行パイプ部107と、この平行パイプ部107からシートレール28側に近づけた傾斜パイプ部108と、シートレール28の側面に取付けた取付パイプ部111とからなり、平行パイプ部107の後端をシートレール28に貫通させて取付けたクロスパイプ113に取付けた部材である。なお、115はシートレール28をメインフレーム12,12(図7参照)に取付けるためのメインフレーム取付け部である。
【0036】
図9は消音器の断面を比較して説明する説明図であり、(a)は本実施の形態、(b)は比較例を示す。なお、消音器の断面形状は簡略化した。
(a)の本実施の形態において、左右の消音器22,23を三角形断面とすることで、消音器22,23の各第2の辺96,96の上方に底部の中央が底部の左右よりも低く、且つ大きくてまとまったスペース120を形成することができる。このスペース120の断面積をS1とする。
【0037】
(b)の比較例において、左右の消音器220,221は、それぞれの断面が、鉛直線に平行な第1の辺223と、この第1の辺223の上端から車体側方へ水平に延ばした第2の辺224と、この第2の辺224の先端と第1の辺223の下端とを繋ぐ第3の辺225とからなるものであり、第2の辺224,224の上方には矩形部226及びこの矩形部226の底部中央部から下方へ膨出した膨出部227からなるスペース228ができる。
【0038】
このスペース228の断面積をS2とすると、断面積S2は(a)に示した断面積S1よりも小さく(即ち、S2<S1である。)、スペース228は、矩形部226と膨出部227とに細分され、まとまった形状になっていない。従って、このスペース228にシート、収納部、テールランプ等を配置する場合に、スペース228に無駄になる部分が多くなり、スペース228を有効に利用することができない。
【0039】
図6(b)に戻って、以上説明したように、消音器22,23(符号23は不図示)を三角形断面としたのは、第1の辺95を設けることで、消音器22,23を車体中心側へできるだけ寄せられるようにし、第2の辺96を設けることで、消音器22,23の上方に大きなまとまったスペースを形成できるようにし、第3の辺97を設けることで、リヤカウル47を、消音器22,23の上方から側方及び下方へ回り込ませるように配置できるようにするためである。
【0040】
以上の図1、図6(a),(b)及び図9(a)で説明したように、本発明は、エンジン13から後方へ排気管15,16、集合部17、排気管18を延ばし、これらの排気管15,16、集合部17、排気管18を後輪21より上方に配置した左右一対の消音器22,23に接続した自動二輪車10において、消音器22,23は、鉛直線94に平行な第1の辺95と、この第1の辺95の上端から車体側方へ離れるほど上昇するように延ばした第2の辺96と、この第2の辺96の先端と第1の辺95の下端とを繋ぐ第3の辺97とからなる三角形断面にしたことを特徴とする。
【0041】
鉛直線94に平行な第1の辺95を備えることで、第1の辺95が後輪21に干渉しない程度に消音器22,23を従来のような円形断面の消音器よりも車体中心側へできるだけ寄せて配置することができ、消音器22,23の車体側方への突出量を抑えることができ、また、車体の中心のスペースとして左右の消音器22,23の断面の各第2の辺96の間及び各第2辺96の上方に底部中央が底部左右より低くなった、大きく且つまとまったスペース120を形成することができ、この大きなスペース120にシート、収納部、テールランプ等を効率よく配置することができる、即ち、スペース120を有効に利用することができる。
【0042】
従って、このスペース120にタンデムシート43を配置すれば、タンデムシート43のクッション材43cを厚くすることができ、クッション性を向上させることができ、収納部を配置すれば、より大きな物を収納することができ、テールランプ49を配置すれば、灯体の表面積を大きくすることができ、後方からの視認性を向上させることができる。
【0043】
尚、本発明では、消音器を、第1の辺、第2の辺及び第3の辺からなる三角形断面にしたが、これに限らず、第1の辺及び第2の辺と、第1の辺及び第2の辺にそれぞれ平行な2つの辺とからなる平行四辺形断面としてもよいし、第1の辺と第2の辺との長さを等しくし、これらの第1の辺及び第2の辺と、第1の辺及び第2の辺にそれぞれ平行な2つの辺とからなる菱形断面としてもよい。
このように、平行四辺形断面、菱形断面とすることで、消音器の側方への突出量を抑えつつ消音器の容量をより一層大きくすることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の自動二輪車の排気装置は、消音器を、鉛直線に平行な第1の辺と、この第1の辺の上端から車体側方へ離れるほど上昇するように延ばした第2の辺と、この第2の辺の先端と第1の辺の下端とを繋ぐ第3の辺とからなる三角形断面にし、左右の第2の辺の上方にタンデムシート、収納部、テールランプ等を配置可能なスペースを形成するとともに、第3の辺に、消音器の上方から側方及び下方へリヤカウルを回り込ませるようにしたので、鉛直線に平行な第1の辺を備えることで、第1の辺が後輪に干渉しない程度に消音器を車体中心側へ寄せて配置することができ、消音器の車体側方への突出量を抑えることができ、また、車体の中心のスペースとして左右の消音器の断面の各第2の辺の間及び各第2辺の上方に底部中央が底部左右より低くなった、大きく且つまとまったスペースを形成することができ、このスペースを有効に利用することができる。
【0045】
例えば、このスペースにシートを配置すれば、シートのクッション材を厚くすることができて、クッション性を向上させることができ、収納部を配置すれば、より大きな物を収納することができ、テールランプを配置すれば、灯体の表面積を大きくすることができて、後方からの視認性を向上させることができる。
【0046】
また、リヤカウルを消音器の上方から側方及び下方へ回り込ませることにより、乗車した運転者及び同乗者に対する消音器の熱的影響を抑え、また、空力特性を向上させ、更に外観性を向上させることができる。
【0047】
請求項2の自動二輪車の排気装置は、スペースを、その底部の中央が底部の左右よりも低くしたので、大きなまとまったスペースを形成できる。
【0048】
請求項3の自動二輪車の排気装置は、消音器を、平面視で、車体長手中心軸に平行な平行部と、この平行部から車体後方へ延ばすとともに車体長手中心軸に徐々に近づけた傾斜部とから構成したので、リヤカウルは、消音器の平行部の側方位置で車幅としての最大幅となり、この位置より後方では縁部は後方にいくにつれて傾斜部にほぼ沿って先すぼまりとなる。
【0049】
請求項4の自動二輪車の排気装置は、平行部を、後輪の車軸の上方に配置した部分とし、後輪が車体に対して上昇したときに後輪の上部と干渉しないようにしたので、車体に対する後輪の上下移動量をより大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排気装置を備えた自動二輪車の側面図
【図2】 本発明に係る自動二輪車の平面図
【図3】 本発明に係る排気装置を説明する車体後部の平面図
【図4】 本発明に係る排気装置の配置を説明する側面図
【図5】 本発明に係る排気装置を説明する背面図
【図6】 本発明に係る消音器を説明する説明図
【図7】 本発明に係る自動二輪車の要部側面図
【図8】 図7の8矢視図
【図9】 消音器の断面を比較して説明する説明図
【図10】 従来の消音器の断面を説明する説明図
【符号の説明】
10…自動二輪車、13…エンジン、15,16,17,18,26,27…排気管、21…後輪、22,23…消音器、43…タンデムシート、47…リヤカウル、65…車体長手中心軸、66…平行部、67…傾斜部、80…後輪の車軸、94…鉛直線、95…第1の辺、96…第2の辺、97…第3の辺、120…スペース

Claims (4)

  1. エンジンから後方へ排気管を延ばし、この排気管を後輪より上方に配置した左右一対の消音器に接続した自動二輪車において、
    前記消音器は、鉛直線に平行な第1の辺と、この第1の辺の上端から車体側方へ離れるほど上昇するように延ばした第2の辺と、この第2の辺の先端と前記第1の辺の下端とを繋ぐ第3の辺とからなる三角形断面にされ、
    前記左右の第2の辺の上方にタンデムシート、収納部、テールランプ等を配置可能なスペースを形成するとともに、前記第3の辺に、消音器の上方から側方及び下方へリヤカウルを回り込ませるようにしたことを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  2. 前記スペースは、その底部の中央が底部の左右よりも低いことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の排気装置。
  3. 前記消音器は、平面視で、車体長手中心軸に平行な平行部と、この平行部から車体後方へ延ばすとともに車体長手中心軸に徐々に近づけた傾斜部とから構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の排気装置。
  4. 前記平行部は、前記後輪の車軸の上方に配置した部分であり、後輪が車体に対して上昇したときに後輪の上部と干渉しないようにされたことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車の排気装置。
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