JPH0995284A - 自動2輪車のフレーム構造 - Google Patents

自動2輪車のフレーム構造

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JPH0995284A
JPH0995284A JP27696595A JP27696595A JPH0995284A JP H0995284 A JPH0995284 A JP H0995284A JP 27696595 A JP27696595 A JP 27696595A JP 27696595 A JP27696595 A JP 27696595A JP H0995284 A JPH0995284 A JP H0995284A
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浩明 津久井
Hideaki Yamazumi
英明 山住
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気効率を向上する車体フレーム構造を提供
する。 【解決手段】 車体フレームをメインフレーム8フロン
トピラー9ピボットフレーム10で構成し、メインフレ
ーム8及びピボットフレーム10は左右一対で設ける。
左右のメインフレーム8の後端間は上部クロスメンバで
連結し、ピボットフレーム10の上端部は車体内方へ入
り込んだ位置で上部クロスメンバへ連結し、この接続部
近傍に逃げ部42を設け、その外側方に形成された配設
空間43に排気管16をピボットフレーム10と交差し
て前後方向へ配設する。ピボットフレーム10の逃げ部
42より下方位置にはピボット穴44を設け、リヤスイ
ングアーム11を軸着する。左右のピボットフレーム1
0の下端部間は下部クロスメンバで連結する。これによ
り、全体の剛性を高めるとともに、排気管16をストレ
ート化して排気効率を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、排気管をストレ
ートに配設できるようにした自動2輪車のフレーム構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭61−111888号には、車体
フレームを、前後方向へ延びるメインフレームと、その
後端部から下方へ延びる左右一対のピボットフレーム
と、ピボットフレームの上部から後方へ延びる左右一対
のシートレールと、この後端部とピボットフレームの下
端部とを斜めに連結する左右一対のリヤステイとで構成
するとともに、リヤステイの一部に内方へ湾曲する逃げ
部を設け、この逃げ部に排気管を通した構造が示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排気効率を
向上させるため、排気管はできるだけストレートでマフ
ラーへ接続させることが望まれる。この点で、上記従来
例のようにリヤステイの排気管と交差する部分に逃げ部
を設けると、排気管をストレートにできる。
【0004】一方、メインフレームを左右一対にしてエ
ンジンの側方を横切るように構成したフレーム構造が公
知であり、このようなフレーム構造では、左右幅が大き
くなるので、左右のメインフレームの後端部間を上部ク
ロスメンバで連結して剛性を上げている。
【0005】また、ピボットフレーム側もリヤスイング
アームを支持するために、左右のピボットフレームの下
端部間を下部クロスメンバで連結するとともに、ある程
度大きな左右幅を確保することにより剛性を高める必要
がある。
【0006】しかし、このようにすると、左右のピボッ
トフレーム間の幅が大きくなり、その結果、このピボッ
トフレームと交差する排気管は、ピボットフレームの内
側へ湾曲させて通す必要があり、結局、ストレート化を
実現しにくくなる。同時に、曲げ加工における工数増大
や車体への組み付けが難しくなるという問題も発生す
る。
【0007】したがって、ピボットフレーム部分のフレ
ーム剛性を高めることと、排気管のストレート化を両立
させることが困難であった。また、車体フレーム全体の
軽量化並びにメンテナンス性の向上も望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】エンジンの側方を通って
前後方向へ延びる左右一対のメインフレームと、左右の
メインフレームの後端部間を連結する上部クロスメンバ
と、左右のメインフレームの後部から下方延出してリヤ
スイングアームの軸支部が設けられた左右一対のピボッ
トフレームと、左右のピボットフレームの下端部を連結
する下部クロスメンバとを備えた自動2輪車のフレーム
構造において、左右のピボットフレームの上端部を上部
クロスメンバの両端より内方へ入った位置に接続し、こ
の接続部の外側方に排気管を交差させて前後方向へ通す
ための配設空間を設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて実施の形態
を説明する。図1は本願発明が適用された自動2輪車の
外観左側面図、図2は同左側斜視図、図3は同右側斜視
図である。
【0010】これらの図において、前輪1は上部のフロ
ントフェンダ2と共に、フロントフォーク3の下部に支
持されている。フロントフォーク3の上部にはハンドル
4が取付けられるとともにフロントカウル5で覆われて
いる。フロントカウル5の正面中央部にはヘッドライト
6が配設され、ヘッドライト6とオイルクーラー7が左
右方向へ並んでいる。
【0011】ハンドル4は前後方向へ延びるメインフレ
ーム8の前端部へ支持され、メインフレーム8の前部に
は1本のフロントピラー9が車体中心に沿って下方へ延
出し、後部には、左右一対をなして下方へ延出するピボ
ットフレーム10が設けられている。
【0012】ピボットフレーム10にはリヤスイングア
ーム11の前端部が回動自在に支持され、リヤスイング
アーム11の後端部には後輪12が支持されている。
【0013】メインフレーム8上には燃料タンク13が
支持され、その後方にはシート14が配設される。メイ
ンフレーム8の下方にはエンジン15が支持され、その
前後はフロントピラー9とピボットフレーム10によっ
ても支持されている。
【0014】エンジン15のシリンダ部からは一対の排
気管16が延出し、それぞれエンジン15の左右へ分か
れて側面を通って後方へ延び、ピボットフレーム10と
その外方で交差してマフラー17へ接続されている。
【0015】エンジン15の下方にはリヤクッション1
8が車体中心に沿って前後方向へ長く横置され、その前
端はフロントピラー9の下部へ連結され、後端はリンク
19を介してリヤスイングアーム11へ連結されてい
る。なお、図中の符号Sはマフラー17を覆うサイドカ
バー、Wはウインカである。
【0016】図4は車体フレーム及び排気管の側面図、
図5は斜視図、図6は図4の6−6線断面図である。こ
れらの図に示すように、車体フレーム30は、左右一対
のメインフレーム8、一本のフロントピラー9、左右一
対のピボットフレーム10で構成される。
【0017】メインフレーム8は前端部のヘッドパイプ
31から左右に分れて前後方向へ延びる上パイプ32と
下パイプ33、これら上下パイプの左右各前部間を連結
する前部クロスパイプ34、35及び上下のパイプ間を
斜めに連結する補強パイプ36、37を備える。
【0018】また、左右の上パイプ32、下パイプ33
の各後端部は、V字形のジョイント部材38で連結され
るとともに、左右のジョイント部材38間は上部クロス
メンバ40で連結されている。
【0019】図6に明らかなように、ピボットフレーム
10の上端部はジョイント部材38と一対に形成され、
その接続部41は、上部クロスメンバ40の端部より内
方へ入り込んだ位置にあり、この接続部41近傍におい
てピボットフレーム10は内方へ屈曲する逃げ部42を
形成している。
【0020】逃げ部42は、それより下方のピボットフ
レーム10よりも寸法Dだけ車体内方へ入り込んでお
り、この逃げ部42の外側方に排気管16の配設空間4
3が形成されている。
【0021】排気管16は、図4に明らかなように、こ
の配設空間43を利用してピボットフレーム10の外側
方を交差して前後方向へ配設され、左右方向におけるス
トレート化を実現している。
【0022】ピボットフレーム10の接続部41より下
方には、ピボット穴44が形成され、ここで、ピボット
軸45によりリヤスイングアーム11の前端部が軸着さ
れている。
【0023】左右のピボットフレーム10の下端部間は
下部クロスメンバ46で連結され、その結果、上下のク
ロスメンバ40,46及び左右のピボットフレーム10
で略四角形の枠構造を形成し、その中間部にピボット軸
45が横断している。
【0024】次に、本実施形態における作用を説明す
る。図4乃至図6に明らかなように、メインフレーム8
はエンジン15を構成するシリンダ47の側方を通過す
るため、比較的幅広になっているが、上部クロスメンバ
40により剛体構造になっている。
【0025】一方、ピボット部は、左右のピボットフレ
ーム10及び上下の上部クロスメンバ40と下部クロス
メンバ46により枠構造を形成するため、やはり剛体構
造を構成しており、かつ、左右のピボットフレーム10
間の幅もリヤスイングアーム11の支持剛性に必要な程
度に広くなっている。
【0026】さらに、接続部41が上部クロスメンバ4
0の両端より内方へ入り込んでるため、配設空間43を
利用して排気管16を配管し、そのストレート化を実現
できる。
【0027】したがって、車体剛性を十分に高めること
ができるとともに、排気効率の向上を同時に達成でき
る。そのうえ、排気管16を湾曲させてピボットフレー
ム10の内側へ通す必要がないので、加工工数を低減で
き同時に組付性を向上させることができる。
【0028】しかも、特別な補強構造を必要としないの
で、剛性の高さに比べて軽量化を実現でき、かつメンテ
ナンス性を向上する。そのうえ、乗員の足と排気管16
の距離を十分に大きくできる。
【0029】なお、本願発明は前記の例に限定されず種
々変形可能である。例えば、ピボット穴44間の幅が十
分であれば、左右のピボットフレーム10は、接続部4
1から直線状に下方へ延ばすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の適用された自動2輪車の外観側面
【図2】 同上左側斜視図
【図3】 同上右側斜視図
【図4】 車体フレームと排気管の関係を示す側面図
【図5】 車体フレームの斜視図
【図6】 図4の6−6線断面図
【符号の説明】
8:メインフレーム、10:ピボットフレーム、16:
排気管、17:マフラー、30:車体フレーム、40:
上部クロスメンバ、41:接続部、42:逃げ部、4
3:配設空間、44:ピボット穴、45:ピボット軸、
46:下部クロスメンバ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの側方を通って前後方向へ延びる
    左右一対のメインフレームと、左右のメインフレームの
    後端部間を連結する上部クロスメンバと、左右のメイン
    フレームの後部から下方延出してリヤスイングアームの
    軸支部が設けられた左右一対のピボットフレームと、左
    右のピボットフレームの下端部を連結する下部クロスメ
    ンバとを備えた自動2輪車のフレーム構造において、左
    右のピボットフレームの上端部を上部クロスメンバの両
    端より内方へ入った位置に接続し、この接続部の外側方
    に排気管を交差させて前後方向へ通すための配設空間を
    設けたことを特徴とする自動2輪車のフレーム構造。 【0001】
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