JPH11208069A - 記録装置及び記録制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録制御方法

Info

Publication number
JPH11208069A
JPH11208069A JP10011793A JP1179398A JPH11208069A JP H11208069 A JPH11208069 A JP H11208069A JP 10011793 A JP10011793 A JP 10011793A JP 1179398 A JP1179398 A JP 1179398A JP H11208069 A JPH11208069 A JP H11208069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
head
recording medium
recording head
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10011793A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyoshi Inaba
守巧 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Aptex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Aptex Inc filed Critical Canon Aptex Inc
Priority to JP10011793A priority Critical patent/JPH11208069A/ja
Publication of JPH11208069A publication Critical patent/JPH11208069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の搬送処理異常の検出により記録動
作が中断した後に未記録の記録媒体を自動的に判断して
より円滑に記録動作を再開することが可能な記録装置及
び記録制御方法を提供する。 【解決手段】 ロール状の連続シートに所定間隔で接着
されたラベル紙を供給し、記録ヘッドを用いてそのラベ
ル紙に記録を行う際に、そのラベル紙の搬送状態をセン
サAとセンサBとによって検知し、その検知結果に基づ
いて、ラベル紙の搬送状態が正常であるかどうかを判別
し、その判別結果に従って、ラベル紙の搬送状態が異常
である場合には記録ヘッド103による記録動作とシー
ト紙の搬送とを停止するとともに、記録ヘッド103に
よる記録が途中であるラベル紙の数を計数し、さらに記
録ヘッドによる記録動作の再開時には、その計数された
数分のラベル紙に記録を行うよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録制
御方法に関し、特に、例えば、フルライン記録ヘッドを
用いて、紙などの記録媒体に記録を行う記録装置及び記
録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロール紙などの記録媒体を回転搬送さ
せ、この記録媒体に記録を行う記録装置において、記録
媒体の搬送処理異常が検出されて記録動作が中断した場
合、その記録再開時に、記録がなされていない記録媒体
がどれほどあるか、或は、記録がなされていないデータ
がどれほどあるかは、従来は記録装置の使用者により判
断されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、記録の再開に記録装置の使用者の判断が関与し
ていたため、正確に未記録の記録媒体や未記録のデータ
がどれほどあるかを装置に対して指定できるとは限らな
いという問題があった。また、こうした情報をできる限
り正確に指定するためには、装置使用者が残存記録媒体
の量や未処理記録データの量を正確に調べるなどの時間
の要する作業量が増えてしまうという問題もあった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、記録媒体の搬送処理異常の検出により記録動作が中
断した後に未記録の記録媒体を自動的に判断してより円
滑に記録動作を再開することが可能な記録装置及び記録
制御方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0006】即ち、複数枚の記録媒体を断続的に供給
し、記録ヘッドを用いて前記記録媒体に記録を行う記録
装置であって、前記記録媒体の搬送状態を検知する検知
手段と、前記検知手段からの出力に基づいて、前記記録
媒体の搬送状態が正常であるかどうかを判断する判別手
段と、前記判別手段による判別結果に従って、前記記録
媒体の搬送状態が異常である場合には前記記録ヘッドに
よる記録動作を停止するとともに、前記記録ヘッドによ
る記録が途中である記録媒体の数を計数し、前記記録ヘ
ッドによる記録動作の再開時には、前記計数された数分
の記録媒体に記録を行うよう制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする記録装置を備える。
【0007】ここで、前記記録媒体は、ロール状の連続
シートに所定間隔で接着されたラベル紙でも良いし、所
定サイズのカット紙でも良い。
【0008】また、前記記録ヘッドは記録媒体の幅に相
当する記録幅を有するフルライン記録ヘッドであり、そ
の記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジ
ェット記録ヘッドであり、さらに、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するためにインクに与える熱エネルギ
ーを発生するための熱エネルギー変換体を備えていると
良い。
【0009】さらに、前記記録媒体を所定の方向に搬送
する搬送手段を有し、前記検知手段はフォトインタラプ
タを含み、そのフォトインタラプタは記録媒体の搬送路
上に設けられることが望ましい。そして、記録媒体の搬
送状態が異常である場合にはその搬送手段を制御して記
録媒体の搬送を停止するよう制御がなされると良い。
【0010】さらに、前記記録動作の再開を指示する指
示手段を有していても良い。
【0011】また他の発明によれば、複数枚の記録媒体
を断続的に供給し、記録ヘッドを用いて前記記録媒体に
記録を行う際に用いられる記録制御方法であって、前記
記録媒体の搬送状態を検知する検知工程と、前記検知工
程における検知結果に基づいて、前記記録媒体の搬送状
態が正常であるかどうかを判断する判別工程と、前記判
別工程における判別結果に従って、前記記録媒体の搬送
状態が異常である場合には前記記録ヘッドによる記録動
作を停止するとともに、前記記録ヘッドによる記録が途
中である記録媒体の数を計数し、前記記録ヘッドによる
記録動作の再開時には、前記計数された数分の記録媒体
に記録を行うよう制御する制御工程とを有することを特
徴とする記録制御方法を備える。
【0012】以上の構成により本発明は、複数枚の記録
媒体を断続的に供給し、記録ヘッドを用いてその記録媒
体に記録を行う際に、その記録媒体の搬送状態を検知
し、その検知結果に基づいて、記録媒体の搬送状態が正
常であるかどうかを判別し、その判別結果に従って、記
録媒体の搬送状態が異常である場合には記録ヘッドによ
る記録動作を停止するとともに、その記録ヘッドによる
記録が途中である記録媒体の数を計数し、さらに記録ヘ
ッドによる記録動作の再開時には、その計数された数分
の記録媒体に記録を行うよう制御する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従うフルライン記録ヘッド(以下、
記録ヘッドという)を用いてカラー記録を行う記録装置
の概略構成を示す部分破断斜視図である。
【0015】この記録装置では、図1に示すように、旋
回されて収容されたロール状の連続シート(台紙)に所
定間隔毎に接着された所定サイズの複数のラベル紙10
1を搬送部102により記録ヘッド103の設置部分に
まで搬送して、カラー記録を行う。
【0016】さて、複数のラベル紙101は、図1に示
すように、搬送部102によりフォトインタラプタであ
るセンサAの下を走行し、ラベル紙各々に画像が記録ヘ
ッド103により記録され、さらに、フォトインタラプ
タであるセンサB1の下を走行する。従って、センサA
はラベル紙に記録がなされる前に、センサAの下をラベ
ル紙101が走行したことを検出し、一方、センサBは
ラベル紙に記録がなされた後に、センサBの下をラベル
紙101が走行したことを検出する。
【0017】図2は図1に示す記録装置の制御回路の構
成を示すブロック図である。
【0018】図2において、1700は記録データを例
えば、ホストコンピュータなどの外部装置から入力する
インタフェース、1701はMPU、1702はMPU
1701が実行する制御プログラム(必要によっては文
字フォントを含む)を格納するROM、1703は各種
データ(上記記録データや記録ヘッドに供給される記録
信号等)を一時的に保存しておくDRAMである。17
04は記録ヘッド103に対する記録信号の供給制御を
行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース
1701、MPU1701、RAM1703間のデータ
転送制御も行う。1708は記録用紙(この実施形態で
はロール状の連続シート)搬送のための搬送モータであ
る。1705は記録ヘッド103を駆動するヘッドドラ
イバ、1706は搬送モータ1708を駆動するための
モータドライバである。
【0019】上記制御回路の動作概要を説明すると、イ
ンタフェース1700に記録データが入るとゲートアレ
イ1704とMPU1701との間で記録データがプリ
ント用の記録信号に変換される。そして、モータドライ
バ1706が駆動されると共に、ヘッドドライバ170
5に送られた記録データに従って記録ヘッド103が駆
動され、記録動作が行われる。
【0020】さて、センサAとセンサBの出力はMPU
1701に転送され、MPU1701はこれらセンサ出
力信号を監視することで、センサA及びセンサBの下を
台紙とラベル紙からなるロール状の連続シートが走行し
たことを検出する。
【0021】なお、ラベル紙101に画像を記録するた
めの記録データは上述のようにホストコンピュータなど
の外部装置から入力する他に、記録データを格納した、
例えば、ICカードなどの交換可能なメモリを記録装置
の所定のスロット(不図示)に挿入して、MPU170
1がこれを読み込むことによって入力しても良い。
【0022】また、操作パネル1708には種々の指示
を装置に対して行うためのボタンやキー、また装置から
動作状態を装置利用者に通知するためのLEDランプや
メッセージを表示するLCDが設けられている。
【0023】図3及び図4は、図1に示した記録装置の
記録ヘッド103と搬送部との詳細な構造を示す模式図
である。ここで、図3はラベル紙が正常に搬送されてい
る様子を、一方、図4はラベル紙の搬送に異常が発生し
た様子を示している。
【0024】図3〜図4において、101A、101
B、101C、101D、及び、101E各々はシート
に所定間隔毎に接着されたラベル紙であり、202はシ
ートを図中の矢印方向に搬送するために用いられる搬送
ローラである。また、記録ヘッド103は所定間隔だけ
離れて設置された4つのヘッドユニットから構成され、
これらのヘッドユニットは各々、イエロ(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のインク
を、ラベル紙に吐出して記録を行う。
【0025】図3と図4のいづれの場合でも、ラベル紙
が接着されたシートは、搬送ローラ202によりセンサ
Aの下を走行し、DRAM1703に一時的に保存され
た記録データに基づいて記録ヘッド103の各ヘッドユ
ニット直下において画像が記録され、さらに、センサB
の下を走行する。ここで、センサAとセンサBは共に、
シートに接着されたラベル紙の走行状態を検出し、その
搬送処理に異常がないかどうかを監視する。
【0026】図3に示す例において、ラベル紙101A
と101Bは共に、センサAとセンサBにより処理済み
と判断された記録媒体であり、ラベル紙101Cと10
1Dは共に、センサAとセンサBにより記録が開始され
たが完了していない(処理途中)と判断された記録媒体
であり、ラベル紙101Eは、センサAとセンサBによ
り記録が開始されていない(未処理)と判断された記録
媒体である。
【0027】これに対して、ラベル紙の搬送に異常が発
生した様子を示す図4の例では、ラベル紙101Aは、
センサAとセンサBにより処理済みと判断された記録媒
体であり、ラベル紙101B、101C、101Dは共
に、センサAとセンサBにより処理途中と判断された記
録媒体であり、ラベル紙101Eは、センサAとセンサ
Bにより未処理と判断された記録媒体である。
【0028】さて、センサAとセンサBとは所定の間隔
だけ離れて設けられている。また、所定サイズ(例え
ば、名刺サイズ)のラベル紙は所定間隔ごとに、連続シ
ートに接着されている。また、この実施形態のようなフ
ルライン記録ヘッドを用いた記録の場合、キャリッジ動
作がないので、その記録速度を正確に求めておくことが
できる。そして、その記録速度に従って、連続シートの
適切な搬送速度を予め定めておくことができる。
【0029】一方、台紙となる連続シートとラベル紙と
はその材質が異なるために、光の透過率は異なる。例え
ば、連続シートが半透明のポリ塩化ビニルのような素材
であり、一方、ラベル紙が紙であれば、その違いはより
顕著になる。従って、フォトインタラプティブ型のセン
サAとセンサBで得られるセンサ出力は、台紙のみの部
分から得られる出力(S1)と、台紙にラベル紙が接着
されている部分から得られる出力(S2)では異なる。
【0030】従って、センサAとセンサBからの出力を
監視するなら、出力がS1からS2に変化する時点が、
あるラベル紙の先端部が検知された時であり、一方、そ
の出力がS2からS1に変化する時点が、そのラベル紙
の後端部が検知された時であると言える。従って、ある
ラベル紙の先端と後端とが夫々、センサAの直下を通過
する時刻(Tt1、Tb1)と、センサBの直下を通過
する時刻(Tt2、Tb2)とを取得し、これらの時間
差(ΔT1(= Tb1−Tt1)、ΔT2(= Tb2
−Tt2)、ΔT3(=Tt2− Tt1)、ΔT4
(= Tb2− Tb1)など)を算出し、これらの時間
差をその連続シートの搬送処理が正常になされる場合に
算出される時間差の値(閾値)と比較することにより、
搬出処理の異常を検出することができる。
【0031】図3に示すように、ラベル紙が次々に記録
ヘッド103の記録領域に給紙される場合には、各ラベ
ル紙毎に上記の通過時刻をDRAM1703に格納して
おき、ラベル紙各々についての上記の時間差を閾値と比
較すれば、どのラベル紙に搬送異常が生じているかを知
ることができる。
【0032】次に、以上の構成の記録装置において、セ
ンサAとセンサBとにより搬送異常が検出された場合の
自動記録再開処理について図5に示すフローチャートを
参照して説明する。
【0033】まず、ステップS10では、センサA及び
センサBの出力を監視し、続く、ステップS12ではこ
れらの出力に基づいて、搬送異常があるかどうかを調べ
る。ここで、搬送異常がないと判断された場合には、処
理はステップS10に戻り、搬送状態の監視を続ける。
【0034】これに対して、搬送異常があると判断され
た場合には、処理はステップS14に進み、MPU17
01はモータドライバ1706を制御して搬送モータ1
709の駆動を停止するとともに、記録ヘッド1703
による記録動作も停止する。さらに、ステップS16で
は上述した“処理途中”となっているラベル紙の数を計
数する。このとき、操作パネル1708の所定のLED
ランプを点灯し、記録動作の停止を通知してもよいし、
さらに、LCDに警告メッセージを表示しても良い。
【0035】次に、処理はステップS18において、例
えば、図4に示すように、ラベル紙のジャムのような搬
送処理が停止する原因の除去がなされたまで、搬送処理
を含め、記録動作の再開を待ち合わせる。その原因が除
去されると処理はステップS20において、さらに操作
パネル1708のスタートボタンの押下を待ち合わせ、
その押下があると、処理はステップS22に進み、ステ
ップS16で計数されたラベル紙の数分だけ記録動作を
繰り返して、処理途中であったラベル紙(図4ではラベ
ル紙101B、101C、101D)への記録を完成さ
せ、その後、通常の記録動作へと復帰し、“未処理”で
あったラベル紙(図4ではラベル紙101E)への記録
を再開する。
【0036】従って以上説明した実施形態に従えば、た
とえジャムなどの原因で記録媒体の搬送異常が発生し記
録動作が中断しても、その中断地点で処理途中であるラ
ベル紙の数を計数し、記録動作が再開後に自動的にその
計数された分だけのラベル紙の記録を行うことができ
る。
【0037】なお、以上説明した実施形態では、記録装
置に供給する記録媒体をロール状の連続シートとしたが
本発明はこれによって限定されるものではない。例え
ば、図6に示すように、給紙カセット402に積載され
た定型の(例えば、A6サイズの)カット紙401を1
枚ずつ給紙して記録を行う記録装置にも本発明は適用で
きる。この場合、センサAとセンサBとの距離、記録媒
体の搬送速度、記録媒体のサイズは予め決められるの
で、搬送処理が正常に実行される限り、そのカット紙が
センサAとセンサBとを横切るタイミングやその時間差
も予め算出しておくことができる。従って、そのタイミ
ングと時間差とを監視することにより、カット紙の搬送
異常を検出することができる。一度、その異常が検出さ
れた場合に記録制御は上述の実施形態に従えば良い。
【0038】また、図4において、405は記録がなさ
れたカット紙を積載する積載トレイである。
【0039】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0041】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0042】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0043】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0044】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0045】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0046】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0047】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0048】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0049】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0050】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0051】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0052】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0053】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0054】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数枚の記録媒体を断続的に供給し、記録ヘッドを用いて
その記録媒体に記録を行う際に、その記録媒体の搬送状
態を検知し、その検知結果に基づいて、記録媒体の搬送
状態が正常であるかどうかを判別し、その判別結果に従
って、記録媒体の搬送状態が異常である場合には記録ヘ
ッドによる記録動作を停止するとともに、その記録ヘッ
ドによる記録が途中である記録媒体の数を計数し、さら
に記録ヘッドによる記録動作の再開時には、その計数さ
れた数分の記録媒体に記録を行うよう制御するので、記
録途中であった記録を記録再開時に正確にかつ円滑に完
了させることができるという効果がある。
【0057】これによって、例えば、記録媒体のジャム
などによって記録動作が中断し、その後、記録を再開し
た場合の記録装置の使用者の作業量を大幅に減少させる
ことが可能となる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従うフルライン記録ヘッドを用いてカラー記録
を行う記録装置の概略構成を示す部分破断斜視図であ
る。
【図2】図1に示す記録装置の制御回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】図1に示した記録装置の記録ヘッド103と搬
送部との詳細な構造、特に、ラベル紙が正常に搬送され
ている様子を示す模式図である。
【図4】図1に示した記録装置の記録ヘッド103と搬
送部との詳細な構造、特に、ラベル紙の搬送に異常が発
生した様子を示す模式図である。
【図5】搬送異常が検出された場合の自動記録再開処理
を示すフローチャートである。
【図6】カット紙を使用可能なインクジェット方式に従
うフルライン記録ヘッドを用いてカラー記録を行う記録
装置の概略構成を示す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
101 ラベル紙 102 搬送部 103 記録ヘッド 202 搬送ローラ 401 カット紙 402 給紙カセット 405 積載トレイ 1700 インタフェース 1701 MPU 1702 ROM 1703 DRAM A、B センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の記録媒体を断続的に供給し、記
    録ヘッドを用いて前記記録媒体に記録を行う記録装置で
    あって、 前記記録媒体の搬送状態を検知する検知手段と、 前記検知手段からの出力に基づいて、前記記録媒体の搬
    送状態が正常であるかどうかを判断する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に従って、前記記録媒体の
    搬送状態が異常である場合には前記記録ヘッドによる記
    録動作を停止するとともに、前記記録ヘッドによる記録
    が途中である記録媒体の数を計数し、前記記録ヘッドに
    よる記録動作の再開時には、前記計数された数分の記録
    媒体に記録を行うよう制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体は、ロール状の連続シート
    に所定間隔で接着されたラベル紙であることを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、所定サイズのカット紙
    であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは前記記録媒体の幅に相
    当する記録幅を有するフルライン記録ヘッドであること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記
    録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体を所定の方向に搬送する搬
    送手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記検知手段はフォトインタラプタを含
    み、前記フォトインタラプタは前記記録媒体の搬送路上
    に設けられることを特徴とする請求項7に記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記記録媒体の搬送状
    態が異常である場合には前記搬送手段を制御して前記記
    録媒体の搬送を停止するよう制御することを特徴とする
    請求項7に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録動作の再開を指示する指示手
    段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  11. 【請求項11】 複数枚の記録媒体を断続的に供給し、
    記録ヘッドを用いて前記記録媒体に記録を行う際に用い
    られる記録制御方法であって、 前記記録媒体の搬送状態を検知する検知工程と、 前記検知工程における検知結果に基づいて、前記記録媒
    体の搬送状態が正常であるかどうかを判断する判別工程
    と、 前記判別工程における判別結果に従って、前記記録媒体
    の搬送状態が異常である場合には前記記録ヘッドによる
    記録動作を停止するとともに、前記記録ヘッドによる記
    録が途中である記録媒体の数を計数し、前記記録ヘッド
    による記録動作の再開時には、前記計数された数分の記
    録媒体に記録を行うよう制御する制御工程とを有するこ
    とを特徴とする記録制御方法。
JP10011793A 1998-01-23 1998-01-23 記録装置及び記録制御方法 Pending JPH11208069A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10011793A JPH11208069A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 記録装置及び記録制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10011793A JPH11208069A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 記録装置及び記録制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11208069A true JPH11208069A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11787798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10011793A Pending JPH11208069A (ja) 1998-01-23 1998-01-23 記録装置及び記録制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11208069A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447229A1 (en) 2003-02-13 2004-08-18 Konica Minolta Holdings, Inc. Inkjet printer for radiation curable ink
CN102328510A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 株式会社日立产机系统 喷墨记录装置及其控制方法
WO2020214284A1 (en) * 2019-04-19 2020-10-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Abnormality determination for printer engine using vibration information thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447229A1 (en) 2003-02-13 2004-08-18 Konica Minolta Holdings, Inc. Inkjet printer for radiation curable ink
US7300129B2 (en) 2003-02-13 2007-11-27 Konica Minolta Holdings, Inc. Inkjet printer
CN102328510A (zh) * 2010-07-12 2012-01-25 株式会社日立产机系统 喷墨记录装置及其控制方法
WO2020214284A1 (en) * 2019-04-19 2020-10-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Abnormality determination for printer engine using vibration information thereof
US11483436B2 (en) 2019-04-19 2022-10-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Abnormality determination for printer engine using vibration information thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007144792A (ja) インクジェット記録装置
JP2000272110A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の吐出回復方法
JP2004082348A (ja) 記録装置
JPH11192768A (ja) 画像形成装置および方法
JP2003048311A (ja) 画像記録装置、画像記録方法、コンピュータで読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体及び該プログラム
JPH11208069A (ja) 記録装置及び記録制御方法
JP3313199B2 (ja) プリンタ
JP2002307724A (ja) プリンタ
JP2000099214A (ja) 電子機器、プリンタ装置、及び、プリンタ装置の制御方法
JP4347432B2 (ja) 記録装置
JP6814757B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の回復方法
JPS63165250A (ja) 記録装置
JP2020138825A (ja) 画像記録装置
JP2695271B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2925702B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001113683A (ja) インクジェット記録装置
JP2000272102A (ja) インクジェット記録装置
JP5278478B2 (ja) 画像形成装置およびそのプログラムならびに画像形成装置における記録媒体の搬送監視方法
JPH11240204A (ja) 記録装置
JP2007152736A (ja) インクジェット記録装置
JPH0747747A (ja) プリンタ
JP3007094B2 (ja) 記録装置
JPH04368877A (ja) 画像形成装置
JPH0516473A (ja) 記録装置
JP2882678B2 (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050124

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20050124

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070907