JPH1120738A - 自動車ブレーキ用オイルタンクの注入管配設部構造 - Google Patents

自動車ブレーキ用オイルタンクの注入管配設部構造

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Publication number
JPH1120738A
JPH1120738A JP19071397A JP19071397A JPH1120738A JP H1120738 A JPH1120738 A JP H1120738A JP 19071397 A JP19071397 A JP 19071397A JP 19071397 A JP19071397 A JP 19071397A JP H1120738 A JPH1120738 A JP H1120738A
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JP
Japan
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cowl
injection pipe
communication opening
opening
communication
Prior art date
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Application number
JP19071397A
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English (en)
Inventor
Yuichi Higozaki
雄一 肥後崎
Nobutaka Ikeda
信孝 池田
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントカウルとオイルタンクの注入管とを
前後方向でほぼ同じところに配設して車室を広くさせる
ようにした場合に、車外からフロントカウルの内部空間
を通って車室に流入しようとする空気が円滑に流れるよ
うにし、かつ、上記内部空間を通って車外に排水されよ
うとする水が円滑に流れるようにする。 【解決手段】 フロントカウル6を側面断面がほぼV字
形状のインナカウル8と、このインナカウル8の上端開
口を閉じるアウタカウル9とで構成し、外気導入口22
を上記アウタカウル9に形成する。注入管39の上方に
上記フロントカウル6を位置させると共に、上記注入管
39の上方に上記外気導入口22を位置させる。この外
気導入口22と上下方向で対向する連通開口42を上記
インナカウル8の前部壁11に形成すると共に、上記連
通開口42を開閉自在に閉じてその開口縁に着脱自在に
取り付けられる蓋体44を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
カウルの近傍にブレーキ用オイルタンクの注入管を配設
させた場合におけるこの注入管の配設部構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車におけるブレーキ用オイルタ
ンクの注入管配設部構造には、従来、実開平1‐108
877号公報で示されたものがある。
【0003】これによれば、自動車の車体は、前後に隣
り合うエンジンルームと車室との間で、車幅方向に延び
るフロントカウルを備えている。このフロントカウルは
側面断面がほぼV字形状のインナカウルと、このインナ
カウルの上端開口を閉じるアウタカウルとで構成され、
上記フロントカウルの上方の外部をその内部空間に連通
させる外気導入口が上記アウタカウルに形成され、上記
車体の外部の空気が、上記外気導入口、および内部空間
を順次通過して、上記車室に供給可能とされており、こ
の空気は、上記車室の空調に供される。
【0004】また、前後方向でほぼ同じところに、上記
フロントカウルとブレーキ用オイルタンクの注入管とが
配設され、これにより、これら両部材の組立体が前後方
向でコンパクトとされて、その分、上記車室が広くされ
ている。
【0005】また、上記のようにフロントカウルと注入
管とを配設させる場合、上記従来の技術では、上記イン
ナカウルの底板に貫通孔を形成し、上記注入管を上記貫
通孔に嵌入させて上記フロントカウルの内部空間に突出
させ、もって、上記フロントカウルの上方から注入管を
通してオイルタンクにオイルの補給ができることとされ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、インナカウルの底板に形成された貫通孔を通
して注入管がフロントカウルの内部空間に突出させられ
ているが、このために、上記外気導入口からフロントカ
ウルの内部空間を通って車室に流入しようとする空気の
円滑な流れが、上記注入管により阻害されるおそれがあ
る。また、車外の水が上記フロントカウルの内部空間に
流入した後、上記インナカウルの底板の上面を流れて車
外に排水されようとするとき、この水の円滑な流れも上
記貫通孔や注入管により阻害されるおそれがある。
【0007】また、上記貫通孔を成形したことにより、
上記フロントカウルの強度が低下するおそれもある。
【0008】更に、上記オイルタンクの注入管は、通
常、車体の左右いずれか一側部に設置されるが、この
際、この注入管の設置位置が左右いずれになるか一定し
ない場合がある。
【0009】そこで、上記フロントカウルのインナカウ
ルの底板に左右一対の貫通孔を予め成形しておき、上記
注入管の設置位置が車体の左右いずれであるとしても、
これらに上記フロントカウルを兼用できるようにして部
品の共通化を図ることが考えられる。
【0010】しかし、上記のようにフロントカウルに左
右一対の貫通孔を成形して、その一方に上記注入管を嵌
入させたとすると、注入管を嵌入させない方の貫通孔は
無用の存在となり、つまり、フロントカウルの構成が無
用に複雑になるおそれがある。
【0011】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、フロントカウルとオイルタンクの注入管
とを前後方向でほぼ同じところに配設してこれらを前後
方向でコンパクトにし、もって、車室を広くさせるよう
にした場合に、車外からフロントカウルの内部空間を通
って車室に流入しようとする空気が円滑に流れるように
し、かつ、上記内部空間を通って車外に排水されようと
する水が円滑に流れるようにすることを課題とする。
【0012】また、上記フロントカウルの強度が良好に
保たれるようにすることを課題とする。
【0013】更に、フロントカウルの構成が無用に複雑
にならないようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車ブレーキ用オイルタンクの注入管配設
部構造は、次の如くである。
【0015】請求項1の発明は、前後に隣り合うエンジ
ンルーム3と車室4との間に、車幅方向に延びるフロン
トカウル6を設け、このフロントカウル6を側面断面が
ほぼV字形状のインナカウル8と、このインナカウル8
の上端開口を閉じるアウタカウル9とで構成し、上記フ
ロントカウル6の上方の外部をその内部空間14に連通
させる外気導入口22を上記アウタカウル9に形成し、
前後方向でほぼ同じところに、上記フロントカウル6と
ブレーキ用オイルタンク38の注入管39とを配設した
場合において、
【0016】上記注入管39の上方に上記フロントカウ
ル6を位置させると共に、上記注入管39の上方に上記
外気導入口22を位置させ、この外気導入口22と上下
方向で対向する連通開口42を上記インナカウル8の前
部壁11に形成すると共に、上記連通開口42を開閉自
在に閉じてその開口縁に着脱自在に取り付けられる蓋体
44を設けたものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記インナカウル8の左右各側部にそれぞれ上記連
通開口42を形成すると共に、これら各連通開口42を
それぞれ開閉自在に閉じる蓋体44を設け、上記両連通
開口42のうち、一方の連通開口42を上記外気導入口
22と対向させ、他方の連通開口42に対応する蓋体4
4にワイパ28の駆動手段33を支持させたものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図において、符号1は自動車で、矢印Fr
はこの自動車1の前方を示している。また、下記する左
右とは上記前方に向っての車幅方向をいうものとする。
【0020】上記自動車1の車体2の前部の内部がエン
ジンルーム3とされ、このエンジンルーム3の後側にお
ける上記車体2の内部が車室4とされ、つまり、上記エ
ンジンルーム3と車室4とは前後に隣り合うよう配設さ
れている。そして、上記エンジンルーム3には走行駆動
用のエンジンが収納されている。
【0021】上記車体2は、上記エンジンルーム3と車
室4との間で、車幅方向に長く延びる板金製のフロント
カウル6と、このフロントカウル6から下方に向って延
出するダッシュパネル7とを備え、これらフロントカウ
ル6とダッシュパネル7は上記エンジンルーム3と車室
4を前後に仕切っている。
【0022】上記フロントカウル6は、その下部がイン
ナカウル8、上部がアウタカウル9で構成されている。
上記インナカウル8は、側面断面がほぼV字形状となる
よう一枚の板金材をプレスすることにより折り曲げ成形
されている。より具体的には、上記インナカウル8は、
前後に離れて並設される前部壁11と後部壁12、およ
び、これら前部壁11と後部壁12の各下端縁を一体的
に結合させる底板13とを備えている。上記前部壁11
と後部壁12はそれぞれ上下方向に延び、特に、上記前
部壁11は上方に向うに従い前方に傾斜することとさ
れ、上記底板13の上面の一部には、車幅方向に長く延
びる排水溝13aが形成されている。
【0023】上記アウタカウル9は、側面視断面がほぼ
山形形状となるよう一枚の板金材をプレスすることによ
り折り曲げ成形されている。そして、上記アウタカウル
9の前端縁が上記前部壁11の上端縁にスポット溶接に
より結合され、上記アウタカウル9の後端縁が上記後部
壁12の上端縁にスポット溶接により結合され、これに
より、上記インナカウル8の上端開口が上記アウタカウ
ル9により閉じられると共に、上記インナカウル8とア
ウタカウル9とが互いに強固に結合させられ、フロント
カウル6の側面断面が、剛性と強度とを十分に備えた箱
形とされて、その内部には車幅方向に長く延びる内部空
間14が形成されている。
【0024】上記エンジンルーム3の上端の開口17を
開閉自在とするフード18が設けられている。また、上
記フロントカウル6のアウタカウル9の上面に支持され
て、上記開口17を閉じたフード18の後端縁と、上記
フロントカウル6との間の隙間19を閉じるカウルルー
バ20が設けられている。このカウルルーバ20は上記
フロントカウル6のアウタカウル9の上面に沿って車幅
方向に長く延び、上記アウタカウル9にクリップなどに
より着脱自在に支持されている。
【0025】上記カウルルーバ20には、上下に貫通す
る連通孔が車幅方向で多数成形されている。また、上記
フロントカウル6の上方の外部を、上記カウルルーバ2
0を通して上記内部空間14に連通させる外気導入口2
2が、上記フロントカウル6のアウタカウル9の一側部
(右側部)の前縁部に切り欠きにより形成されている。
【0026】そして、上記車体2の外部の空気が、上記
カウルルーバ20、外気導入口22、および内部空間1
4を順次通過して、上記車室4に供給可能とされてお
り、この空気は、上記車室4の空調に供される。また、
上記カウルルーバ20や外気導入口22を通して、上記
内部空間14に浸入した雨等の水は、上記底板13の排
水溝13aに沿って車幅方向で車体2の外側部にまで流
れ、ここから、車体2の外側方に排水されるようになっ
ている。
【0027】上記フロントカウル6の後上方で、上記車
室4の前面位置にフロントウィンド24が設けられてい
る。このフロントウィンド24は、上記車室4の前部の
内外を連通させるウィンド開口25と、このウィンド開
口25を閉じるウィンドガラス26とで構成されてい
る。
【0028】上記ウィンドガラス26の表面の雨水等を
自動的に拭き取って、車室4の乗員の前方視界を確保す
るためのワイパ28が設けられている。
【0029】上記ワイパ28は、上記フロントカウル6
のアウタカウル9にそれぞれ枢支軸29によって左右に
回動自在に枢支される左右一対のワイパアーム30,3
0と、これら各ワイパアーム30に取り付けられるブレ
ード31とを有し、上記各ワイパアーム30と共にブレ
ード31が回動するとき、これら各ブレード31が上記
ウィンドガラス26の表面を摺動することとされてい
る。上記各ワイパアーム30,30は図示しないリンク
により互いに連動連結されている。
【0030】また、上記ワイパ28は、上記各ワイパア
ーム30を回動させるための駆動手段33を有し、この
駆動手段33は電動機と減速機とを備え、上記フロント
カウル6に支持されている。この駆動手段33の出力部
34に上記ワイパアーム30がリンク機構35により連
動連結され、上記駆動手段33の駆動によって、上記各
ワイパアーム30,30が往復回動させられることとな
っている。
【0031】上記エンジンルーム3の後部における一側
部(右側部)には、油圧式ブレーキにオイルを補給可能
とするために油を溜めたオイルタンク38が設けられて
いる。このオイルタンク38にオイルを注入可能とする
注入管39が上記オイルタンク38の上面に突設され、
上記注入管39内の注入口の孔芯はほぼ垂直とされて、
この注入管39の上端開口はキャップ40により開閉自
在に閉じられている。
【0032】上記注入管39の上方に上記フロントカウ
ル6の前部が位置させられており、前後方向でほぼ同じ
ところに、上記フロントカウル6の前部と上記オイルタ
ンク38の注入管39とが配設されている。
【0033】上記インナカウル8の前部壁11の前縁部
には、左右一対の連通開口42,42が切り欠きにより
形成され、これら各連通開口42は上記前部壁11の上
下の空間を互いに連通させている。
【0034】上記注入管39の上方に前記外気導入口2
2が位置させられると共に、この外気導入口22と、上
記両連通開口42のうち一方の連通開口42である一側
部(右側部)の連通開口42とが上下方向で互いに対向
させられている。つまり、上記注入管39の上方は、上
記外気導入口22と連通開口42とを通してフロントカ
ウル6の上方に開放される。
【0035】上記各連通開口42をそれぞれ開閉自在に
閉じると共に、これら各連通開口42の開口縁に締結具
43により着脱自在に取り付けられる板金製の蓋体44
が設けられている。
【0036】上記の場合、他方の連通開口42である他
側部(左側部)の連通開口42を閉じる蓋体44には、
前記ワイパ28用の駆動手段33が締結具46により着
脱自在に締結されて支持されている。また、上記連通開
口42には、前記リンク機構35が貫通するよう配設さ
れていて、上記連通開口42がワイパ28の配設に有効
利用されている。
【0037】上記構成によれば、注入管39の上方にフ
ロントカウル6を位置させてあって、これらは前後方向
でほぼ同じところに配設させられているため、これら
6,39の組立体は前後方向でコンパクトとなって、そ
の分、上記車室4が広くされている。
【0038】そして、上記の場合、フード18を上方に
回動させて、開口17を開き、上記カウルルーバ20を
取り外すと共に、上記注入管39と関連する右側部の上
記連通開口42から蓋体44を取り外せば(図1中一点
鎖線)、上記注入管39の上方が上下方向で互いに対向
する外気導入口22と連通開口42とを通してフロント
カウル6の上方に開放されることとなる。
【0039】このため、これら外気導入口22と連通開
口42とを通して自動注入機48を上記注入管39に向
って容易に挿入できると共に、この注入管39を通して
上記オイルタンク38にオイルの注入が容易にでき、つ
まり、上記フロントカウル6の上方からオイルタンク3
8へのオイルの注入が容易にできることとなる。
【0040】そして、上記構成によれば、上記注入管3
9は上記フロントカウル6の内部空間14には突出して
いないため、車外からフロントカウル6の内部空間14
を通って車室4に流入しようとする空気は、上記注入管
39に邪魔されることなく、円滑に流れることとなる。
【0041】また、上記内部空間14を通って車外に排
水されようとする水は、上記インナカウル8の底板13
の排水溝13aを流れるが、上記連通開口42は、上記
インナカウル8の前部壁11に形成されていて、上記底
板13には形成されていないため、上記水は上記連通開
口42や注入管39に邪魔されることなく円滑に流れる
こととなる。
【0042】また、上記オイルタンク38にオイルを注
入しない通常時では、上記連通開口42は蓋体44で閉
じられて、この蓋体44により、上記連通開口42の開
口縁が補強される。このため、上記フロントカウル6の
強度は良好に保たれる。
【0043】また、前記したように、インナカウル8の
左右各側部に形成した両連通開口42のうち、一方の連
通開口42を上記外気導入口22と対向させ、他方の連
通開口42に対応する蓋体44にワイパ28の駆動手段
33を支持させてある。
【0044】このため、上記注入管39の設置位置が車
体2の左右いずれであるとしても、その注入管39を、
これに対応する左右いずれかの連通開口42に対応させ
ることができ、つまり、左右いずれに注入管39を設け
るかにかかわらず、一定形状のフロントカウル6を兼用
させることができて、部品の共通化が達成される。
【0045】ところで、上記ワイパ28の駆動手段33
は形状の小さいものであって、これを単独でフロントカ
ウル6に支持させようとすると、その作業が煩雑とな
る。
【0046】そこで、上記フロントカウル6に上記駆動
手段33を組み付けようとするときには、まず、この駆
動手段33を上記注入管39と関連しない左側部の上記
蓋体44に取り付けてユニットとし(図5中一点鎖
線)、このユニットの蓋体44を上記連通開口42の開
口縁に取り付けると共に、ワイパアーム30と駆動手段
33とをリンク機構35で連結させることにより、上記
フロントカウル6に対する駆動手段33の組み付けを可
能とさせてある。
【0047】これによれば、連通開口42の開口縁や蓋
体44は、駆動手段33に比べて形状の大きいものであ
るため、上記連通開口42の開口縁に対する蓋体44の
取り付け作業は容易にでき、つまり、上記フロントカウ
ル6への駆動手段33の取り付け作業が容易にでき、し
かも、この際、上記連通開口42は、上記取り付け作業
用の作業空間として利用される。
【0048】即ち、上記したように、注入管39に関連
しない連通開口42や蓋体44は、フロントカウル6へ
の駆動手段33の組み付けを容易にするために、有効に
利用されたことから、前記したように、部品の共通化の
ために、フロントカウル6に左右一対の連通開口42を
形成し、かつ、これら各連通開口42にそれぞれ蓋体4
4を設けても、上記注入管39に関連しない連通開口4
2や蓋体44が無用の存在になるということは防止さ
れ、もって、フロントカウル6の構成が無用に複雑にな
ることは防止される。
【0049】なお、上記した左右連通開口42,42は
互いに同形同大でなく、また、左右蓋体44,44も互
いに同形同大ではないが、特に、左右蓋体44,44を
互いに同形同大にさせれば、部品をより共通化できて有
益である。
【0050】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0051】請求項1の発明は、前後に隣り合うエンジ
ンルームと車室との間に、車幅方向に延びるフロントカ
ウルを設け、このフロントカウルを側面断面がほぼV字
形状のインナカウルと、このインナカウルの上端開口を
閉じるアウタカウルとで構成し、上記フロントカウルの
上方の外部をその内部空間に連通させる外気導入口を上
記アウタカウルに形成し、前後方向でほぼ同じところ
に、上記フロントカウルとブレーキ用オイルタンクの注
入管とを配設した自動車ブレーキ用オイルタンクの注入
管配設部構造において、
【0052】上記注入管の上方に上記フロントカウルを
位置させると共に、上記注入管の上方に上記外気導入口
を位置させ、この外気導入口と上下方向で対向する連通
開口を上記インナカウルの前部壁に形成すると共に、上
記連通開口を開閉自在に閉じてその開口縁に着脱自在に
取り付けられる蓋体を設けてある。
【0053】このため、上記注入管の上方にフロントカ
ウルを位置させてあって、これらは前後方向でほぼ同じ
ところに配設させられていることから、これらの組立体
は前後方向でコンパクトとなって、その分、上記車室が
広くされる。
【0054】そして、上記の場合、注入管と関連する連
通開口から蓋体を取り外せば、上記注入管の上方が上下
方向で互いに対向する外気導入口と連通開口とを通して
フロントカウルの上方に開放されることとなる。
【0055】このため、これら外気導入口と連通開口と
を通して、例えば、自動注入機を上記注入管に向って容
易に挿入できるなど、この注入管を通して上記オイルタ
ンクにオイルの注入が容易にでき、つまり、上記フロン
トカウルの上方からオイルタンクへのオイルの注入が容
易にできることとなる。
【0056】そして、上記構成によれば、上記注入管は
上記フロントカウルの内部空間には突出していないた
め、車外からフロントカウルの内部空間を通って車室に
流入しようとする空気は、上記注入管に邪魔されること
なく、円滑に流れることとなる。
【0057】また、上記内部空間を通って車外に排水さ
れようとする水は、上記インナカウルの底板の上面を流
れるが、上記連通開口は、上記インナカウルの前部壁に
形成されていて、上記底板には形成されていないため、
上記水は上記連通開口や注入管に邪魔されることなく円
滑に流れることとなる。
【0058】また、上記オイルタンクにオイルを注入し
ない通常時では、上記連通開口は蓋体で閉じられて、こ
の蓋体により、上記連通開口の開口縁が補強されるた
め、上記フロントカウルの強度は良好に保たれる。
【0059】請求項2の発明は、上記インナカウルの左
右各側部にそれぞれ上記連通開口を形成すると共に、こ
れら各連通開口をそれぞれ開閉自在に閉じる蓋体を設
け、上記両連通開口のうち、一方の連通開口を上記外気
導入口と対向させ、他方の連通開口に対応する蓋体にワ
イパの駆動手段を支持させてある。
【0060】このため、上記注入管の設置位置が車体の
左右いずれであるとしても、その注入管を、これに対応
する左右いずれかの連通開口に対応させることができ、
つまり、左右いずれに注入管を設けるかにかかわらず、
一定形状のフロントカウルを兼用させることができて、
部品の共通化が達成される。
【0061】ところで、上記ワイパの駆動手段は形状の
小さいものであって、これを単独でフロントカウルに支
持させようとすると、その作業が煩雑となる。
【0062】そこで、上記フロントカウルに上記駆動手
段を組み付けようとするときには、まず、この駆動手段
を上記注入管と関連しない蓋体に取り付けてユニットと
し、このユニットの蓋体を上記連通開口の開口縁に取り
付けることにより、上記フロントカウルに対する駆動手
段の組み付けを可能とさせたのである。
【0063】これによれば、連通開口の開口縁や蓋体
は、駆動手段に比べて形状の大きいものであるため、上
記連通開口の開口縁に対する蓋体の取り付け作業は容易
にでき、つまり、上記フロントカウルへの駆動手段の取
り付け作業が容易にでき、しかも、この際、上記連通開
口は、上記取り付け作業用の作業空間として利用できて
便利である。
【0064】即ち、上記したように、注入管に関連しな
い連通開口や蓋体は、フロントカウルへの駆動手段の組
み付けを容易にするために、有効に利用されることか
ら、前記したように、部品の共通化のために、フロント
カウルに左右一対の連通開口を形成し、かつ、これら各
連通開口にそれぞれ蓋体を設けても、上記注入管に関連
しない連通開口や蓋体が無用の存在になるということは
防止され、もって、フロントカウルの構成が無用に複雑
になることは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視断面図である。
【図2】自動車の車体前部の斜視図である。
【図3】フロントカウルとその周辺機器の平面図であ
る。
【図4】フロントカウルの部分斜視展開図である。
【図5】図3の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 エンジンルーム 4 車室 6 フロントカウル 8 インナカウル 9 アウタカウル 11 前部壁 12 後部壁 13 底板 14 内部空間 22 外気導入口 24 フロントウィンド 28 ワイパ 33 駆動手段 38 オイルタンク 39 注入管 42 連通開口 43 締結具 44 蓋体 46 締結具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に隣り合うエンジンルームと車室と
    の間に、車幅方向に延びるフロントカウルを設け、この
    フロントカウルを側面断面がほぼV字形状のインナカウ
    ルと、このインナカウルの上端開口を閉じるアウタカウ
    ルとで構成し、上記フロントカウルの上方の外部をその
    内部空間に連通させる外気導入口を上記アウタカウルに
    形成し、前後方向でほぼ同じところに、上記フロントカ
    ウルとブレーキ用オイルタンクの注入管とを配設した自
    動車ブレーキ用オイルタンクの注入管配設部構造におい
    て、 上記注入管の上方に上記フロントカウルを位置させると
    共に、上記注入管の上方に上記外気導入口を位置させ、
    この外気導入口と上下方向で対向する連通開口を上記イ
    ンナカウルの前部壁に形成すると共に、上記連通開口を
    開閉自在に閉じてその開口縁に着脱自在に取り付けられ
    る蓋体を設けた自動車ブレーキ用オイルタンクの注入管
    配設部構造。
  2. 【請求項2】 上記インナカウルの左右各側部にそれぞ
    れ上記連通開口を形成すると共に、これら各連通開口を
    それぞれ開閉自在に閉じる蓋体を設け、上記両連通開口
    のうち、一方の連通開口を上記外気導入口と対向させ、
    他方の連通開口に対応する蓋体にワイパの駆動手段を支
    持させた請求項1に記載の自動車ブレーキ用オイルタン
    クの注入管配設部構造。
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