JP4120158B2 - ディファレンシャル装置のエアブリーザ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載されるディファレンシャル装置のエアブリーザ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リジッドアクスルを備える車両にあっては、アクスルハウジングの内部にディファレンシャルギヤが収容配置されると共に、このディファレンシャルギヤを潤滑するためにアクスルハウジング内にデフオイルが入れられ、これによりディファレンシャル装置が構成されている。そして、車両走行中におけるデフオイルの昇温に伴ってアクスルハウジング内の空間の気圧が上昇してオイル漏れやギヤ潤滑性の低下などの不具合を起こさないように、アクスルハウジング(ディファレンシャルケース)にエアブリーザが設置されている。
【0003】
ところで、渡河走行時やブレジャーボート牽引時などには、ディファレンシャルギヤを収容したアクスルハウジングが水に浸かることが想定される。この際には、アクスルハウジングが急冷されてその内部が負圧となるため、エアブリーザを介して水をアクスルハウジングの内部に吸い込まないように、エアブリーザのエア排給用開口(大気開放口)をエアブリーザホースを使用してアクスルハウジングよりも高い位置に設置する必要がある。
【0004】
そのため、従来では、図5及び図6に示すように、エアブリーザホース1の一端部1aをアクスルハウジング2の車体左右方向のほぼ中央箇所においてこのアクスルハウジング2の内部の空間(デフオイル充填高さ位置よりも上方の空間部分)に開口させた状態で取付けると共に、その取付箇所からエアブリーザホース1をフュエルフィラーホース3の配索方向とは逆の方向(左後輪側)に配索してその他端部(大気開放口)1bを車体左側のリヤフェンダーパネル4aとサイドボディーインナパネル5aとの間の空間部S1 に設置するようにしている。なお、このような位置にエアブリーザホース1の他端部1bを設置するために、車室7の内側面を構成するサイドボディーインナパネル5aに図5及び図7に示す如くホース挿通作業用の作業窓8を予め開けておくようにしている。
【0005】
エアブリーザホース1の組付作業に際しては、エアブリーザホース1の一端部1aをアクスルハウジング2に組付けてエアブリーザホース1をフロアパネル10及び車体左側のリヤホイールハウジングインナパネル11aと、クロスメンバ12及び車体左側のサイドフレームメンバ13aとの間を通るように配索し、図7に明示するようにサイドボディーインナパネル5aの挿通孔14に装着されたグロメット15にエアブリーザホース1の他端側部分を通して車室7の外部から空間部S1 内へ引き込み、しかる後に、車室7の側から作業窓8を通して手を空間部S1 に差し込んで、サイドボディーインナパネル5aの面(空間部S1 を構成する内面)に予めスポット溶接にて取付けられたクランプ16に係着することにより、エアブリーザホース1の他端部1bを空間部S1 内に固定状態で配置するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如くエアブリーザホース1の他端部1bを空間部S1 内に設置するようにした従来のエアブリーザ構造では、次のような不具合がある。すなわち、例えば3列のリヤシートを備える車両などのようにツイン・エアコンディショナーを装備する車種にあっては、図6に示すようにリヤシート用のエアコンディショナー17の空気吸込み口17aが空間部S1 に設置されることが多い。このようにエアブリーザホース1の他端部1bの設置場所である空間部S1 にエアコンディショナー17の空気吸込み口17aが設置された場合には、エアブリーザホース1のエア通路を介してアクスルハウジング2内のデフオイルに接した空気が図6において矢印で示すようにエアコンディショナー17の空気吸込み口17aから吸い込まれて空気吹出し口17bから車室内に吹き出され、車室内に異臭が漂ってしまう不具合を生じるおそれがある。
【0007】
また、エアブリーザホース1の組付のためにサイドボディーインナパネル5aに作業窓8を設けなければならず、しかも、サイドボディーインナパネル5aにグロメット15を装着しかつクランプ16を溶接結合しておかなくてはならないので、部品点数が多くなると共にこれらの部品の取付作業も必要となる。その上、エアブリーザホース1の組付作業に際しては、既述の如くエアブリーザホース1をサイドボディーインナパネル5aの挿通孔14(グロメット15)に通して空間部S1 内に導入し、さらにこの空間部S1 内のクランプ16にエアブリーザホース1の他端部1bを固定する作業工程を必要とするため、エアブリーザホース1の組付作業工数が多く、しかも作業しにくい悪い姿勢でエアブリーザホース1の組付作業を行なわざるを得ないという不具合がある。
【0008】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアブリーザホースの大気開放口を比較的に高い箇所であってかつ組付作業性の良い箇所に設置することが可能であり、エアブリーザホースの組付作業性の向上を図ることができ、しかも作業窓を設ける必要がなくかつ部品点数の削減を図り得るようなディファレンシャル装置のエアブリーザ構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、フロアパネルの下方箇所の車室外にフュエルタンクを配置すると共に、前記フュエルタンクに燃料を補給する給油通路の給油口側端部のフュエルフィラーネックを車体パネルに貫通させて前記フュエルフィラーネックの給油用開口部を給油口ボックス内に配置し、ディファレンシャル装置の内部空間を大気と連通させるために、一端部が前記ディファレンシャル装置の内部空間に開口されると共に、他端部が大気開放されるエアブリーザホースを設け、前記フュエルフィラーネックの車体パネル貫通部の付近であってかつ前記給油口ボックスの外側の箇所に前記エアブリーザホースの他端部の大気開放口を設置し、前記エアブリーザホースの他端側部分を前記給油通路に沿わせて配置すると共に、前記エアブリーザホースを前記給油通路にクランプして配設するようにしている。
また、本発明では、前記エアブリーザホースの他端部の大気開放口を上向きに配置すると共に、前記エアブリーザホースの他端部に、前記エアブリーザホースのエア通路へのエアの流通を許容し、かつ、前記エアブリーザホースのエア通路への水や泥などの異物の侵入を阻止するキャップを取付けるようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図4を参照して説明する。なお、図1〜図4において、図5〜図7と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係るディファレンシャル装置のエアブリーザ構造を備えた自動車19を示すものである。本実施形態においては、図1〜図3に示すように、左右一対のサイドフレームメンバ13a,13b間であってかつフロアパネル10の下方箇所の車室7外にフュエルタンク20が配置され、このフュエルタンク20に燃料を補給する給油通路の給油口側端部のフュエルフィラーネック21が車体右側のサイドボディーインナパネル5bに形成された給油口ボックス22の貫通孔23に貫通配置されてこのフュエルフィラーネック21の給油用開口部21aが給油口ボックス22内に配置されている。
【0012】
また、ディファレンシャルギヤ(図示せず)を収容しているアクスルハウジング2の内部空間(ディファレンシャル装置の内部)にエアブリーザ本体であるエアブリーザホース1の一端部1aが開口されている。そして、エアブリーザホース1の他端部1bは、フュエルフィラーネック21が貫通されているサイドボディーインナパネル5bの貫通孔(フュエルフィラーネック21の車体パネル貫通部)23の付近であってかつ給油口ボックス22の外側の箇所(給油口ボックス22を開閉するフュエルリッド24の裏面側の箇所)に設置されている。
【0013】
さらに、エアブリーザホース1は、フュエルタンク20に燃料を注入する給油通路25すなわちフュエルタンク20に接続されたフュエルフィラーホース3に沿って配置され、複数のクランプ26によりクロスメンバ12,車体右側のサイドフレームメンバ13b,フュエルフィラーホース3及びフュエルフィラーネック21にそれぞれ固定されている。なお、エアブリーザホース1の中間部分は、図2及び図3に示す如く、クランプ26によりフュエルタンクブリーザホース27と一緒にフュエルフィラーホース3にクランプされている。かくして、このエアブリーザホース1の他端部1b側の端部部分は、アクスルハウジング2の車体左右方向のほぼ中央箇所から車体右側方向において斜め上方に立ち上げられた状態で配索されており、その他端部1bが車体右側のサイドボディーインナパネル5bの下端縁部とリヤホイールハウジングインナパネル11bの下端縁部との間に挟まれた空間部S2 内の箇所に固定配置されている。そして、ディファレンシャル装置の内部空間を大気と連通(常時大気開放)させるために、エアブリーザホース1の他端部1bにある大気開放口(図示せず)が上向きに配置され、前記他端部1bにキャップ28が取付けられている。
【0014】
本実施形態において用いられるキャップ28は、図4(a)〜(d)に示すような構造を有する合成樹脂製の一体成形部品であって、エアブリーザホース1のエア通路へのエアの流通を許容し、かつ、エアブリーザホース1のエア通路への水や泥などの異物の侵入を阻止するように構成されている。具体的には、このエアブリーザホース1は、天井壁30を有する外筒部31と、天井壁30に一体成形されると共に外筒部31に対して同軸状に形成された差込部32とからなり、外筒部31の天井壁30には段差空間部αが設けられると共に(図4(c)参照)、差込部32には前記段差空間部αに連通するスリット部(切欠き)βが設けられている(図4(a)及び(d)参照)。
【0015】
ここで、エアブリーザホース1の他端部1bへのキャップ28の装着について述べると、次の通りである。まず、差込部32をエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口内に上方側から差し込んで外筒部31をエアブリーザホース1の他端部1bの外周に嵌合し、エアブリーザホース1の他端部1bを前記外筒部31と差込部32との間に挿入配置すると共に、天井壁30をエアブリーザホース1の他端部1bの端面1cに当接させる。これにより、キャップ28は差込部32の弾性復帰力にて外筒部31と差込部32との間に保持される一方、エアブリーザホース1の他端部1bの端面1cと天井壁30との間に形成された段差空間部αと、差込部32のスリットβと、エアブリーザホース1と円筒部31との間に形成された流通空間部γ(図4(a),(c)及び(d)参照)とが連通した状態となる。従って、これらの連通空間を通してキャップ28の外部(大気)とエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口とが互いに連通した状態(空気流通可能状態)に設定される。なお、この状態の下では、エアブリーザホース1がキャップ20の外筒部31にて覆われているため、水や泥などの異物がエアブリーザホース1の大気開放口を通してエア通路内に侵入することは阻止されるようになっている。
【0016】
このように構成した本実施形態のエアブリーザ構造によれば、エアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口を、燃料供給口の横の高さ位置すなわちフュエルフィラーネック21の車体パネル貫通部の近傍箇所(供給口ボックス22を構成するサイドボディーインナパネル5bの貫通孔23の付近の空間部S2 の箇所)に配置するようにしているので、エアブリーザホース1の大気開放口を比較的高所に設置でき、エアブリーザホース1のエア通路内への水や泥などの異物侵入を防止できる。
【0017】
なお、エアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口の設置場所を、フュエルフィラーネック21が貫通されているサイドボディーインナパネル5bの貫通孔23の付近であってかつ給油口ボックス22の外側の箇所、すなわち、サイドボディーインナパネル5bの下縁部とリヤホイールハウジングインナパネル11bの下縁部とにより挟まれた比較的高い箇所の空間部S2 に設定するようにしたのは、次のような事項を勘案した結果に基づいている。
【0018】
まず、異臭対策の一例として、エアコンディショナー17の空気吸込み口17a(図6参照)は配置される空間とは反対側のリヤフェンダーパネル4bの内側にエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口を配置することが考えられる。しかし、このような配置としても、室内7内の空間と繋がった空間部にエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口が存在することには変わりないので、車室7内への異臭の侵入防止に関する根本的な解決策とはならない。例えば、高速走行中にサイドドアの窓を開けた時などは、車室7内が負圧になり、バンパの近辺にあるドア閉じ時エア抜き用の窓などから外気を吸い込むのに伴って、エアブリーザホース1の一端部1aに近接するデフオイルの異臭(オイル臭)を含んだ空気が車室7内に侵入してしまうおそれがある。
【0019】
また、車室7外の空間において比較的高い場所にあり、かつ、エアブリーザホース1の他端部1bを組付け易い場所としては、給油口ボックス22を開閉するフュエルリッド24の近辺箇所が考えられる。しかし、フュエルリッド24の開扉方向の側の箇所(フュエルリッド24よりも車室7外の箇所)にエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口を設置した場合には、水やフュエル、泥などが前記大気開放口からエアブリーザホース1のエア通路内に侵入してしまうおそれがある。
【0020】
そこで、本実施形態の場合には、上述のような実状を考慮して、フュエルリッド24の裏側箇所(フュエルリッド24よりも車体内側の箇所)にある車体右側のサイドボディーインナパネル5bとリヤホイールハウジングインナパネル11bとの間の空間部S2 、すなわち、車室7と隔離されかつ車体のアウタパネルであるリヤフェンダーパネル4bにて覆われた給油通路の配置空間S2 の箇所に、エアブリーザホース1の大気開放口を配置すると共に、この大気開放口を前記空間部S2 内のできるだけ高い位置であってネック貫通孔23にできるだけ近い高さ位置でかつリヤフェンダーパネル4bにて覆われた隔離位置において上向きに配置するようにしているのである。これにより、比較的高所でかつ隔離された位置にエアブリーザホース1の他端部1bの大気開放口を設置でき、エアブリーザホース1のエア通路内への水や泥などの異物の侵入防止を図ることが可能となる。
【0021】
また、本実施形態では、エアブリーザホース1を給油通路に沿って配索すべくこれをフュエルフィラーホース3に沿って配索するようにしたので、従来においてサイドボディーインナパネル5aに設けるようにしていたエアブリーザホース用の作業窓を設ける必要がなくなる。さらに、従来においてサイドボディーインナパネル5aに設けるようにしていたグロメット及びホース固定用のクランプの2部品を省略することができ、部品点数の削減を図ることができる。
【0022】
また、本実施形態では、エアブリーザホース1をフュエルフィラーホース3に沿わせた状態でこのフュエルフィラーホース3にクランプ26にて取付けるようにしているので、次のような利点がある。すなわち、車体へのフュエルフィラーホース3の組付けを行なう前にエアブリーザホース1をフュエルフィラーホース3に予め部組みしておくことにより、車体へのフュエルフィラーホース3の組付作業時にフュエルフィラーホース3と一緒にエアブリーザホース1も組付けることができ、従ってエアブリーザホース1の組付作業を容易かつ能率良く行なうことが可能となる。
【0023】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、ディファレンシャルギヤを内部に収容した形式のディファレンシャル装置(アクスルハウジングをディファレンシャルケースとする形式の装置)ではなく、専用のディファレンシャルケースを有するディファレンシャル装置のエアブリーザ構造にも適用可能であり、この場合には、エアブリーザホースの一端部を前記ディファレンシャルケースの内部(ディファレンシャル装置の内部)に開口するようにすれば良い。また、エアブリーザホース1の他端部1bに取付けるキャップ28は、エアブリーザホース1のエア通路へのエアの流通を許容し、かつ、エアブリーザホース1のエア通路への水や泥などの異物の侵入を阻止する構造のものであれば、どのような構造のものを用いても良い。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、フロアパネルの下方箇所の車室外にフュエルタンクを配置すると共に、フュエルタンクに燃料を補給する給油通路の給油口側端部のフュエルフィラーネックを車体パネルに貫通させてフュエルフィラーネックの給油用開口部を給油口ボックス内に配置し、ディファレンシャル装置の内部空間を大気と連通させるために、一端部がディファレンシャル装置の内部空間に開口されると共に、他端部が大気開放されるエアブリーザホースを設け、フュエルフィラーネックの車体パネル貫通部の付近であってかつ給油口ボックスの外側の箇所にエアブリーザホースの他端部の大気開放口を設置し、エアブリーザホースの他端側部分を給油通路に沿わせて配置すると共に、エアブリーザホースを給油通路にクランプして配設するようにしたものであるから、エアブリーザホースの他端部の大気開放口を、車室と隔離されかつ車体パネルに覆われた給油通路の比較的高い位置に配置することができ、前記大気開放口を通して水や泥などの異物がエアブリーザホースのエア通路内に侵入するのを防止できる。
【0025】
また、請求項1に記載の本発明によれば、エアブリーザホースの他端側部分(大気開放口の側の部分)を給油通路に沿わせて配置するようにしたので、車体パネル(例えば、サイドボディーインナパネルなど)にエアブリーザホース貫通孔を設ける必要がなくなる。
【0026】
また、請求項1に記載の本発明によれば、エアブリーザホースを給油通路(フュエルフィラーホース)にクランプして配設するようにしたので、エアブリーザホースを給油通路に予め部組みしておくことにより、車体への給油通路の組付作業と一緒にエアブリーザホースの組付作業を行なうことが可能となり、エアブリーザホースの組付作業性の向上を図ることができる。
【0027】
また、請求項2に記載の本発明は、エアブリーザホースの他端部の大気開放口を上向きに配置すると共に、エアブリーザホースの他端部に、エアブリーザホースのエア通路へのエアの流通を許容し、かつ、エアブリーザホースのエア通路への水や泥などの異物の侵入を阻止するキャップを取付けるようにしたものであるから、エアブリーザホースに空気給排機能並びに異物侵入阻止機能の双方を満足する実用的なエアブリーザ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディファレンシャル装置のエアブリーザ構造を備えた車両の背面図である。
【図2】図1のエアブリーザ構造を示す斜視図である。
【図3】図1において符号Aで示す部分を拡大して示す背面図である。
【図4】エアブリーザホースの他端部に取付けられるキャップの構成を示すものであって、図4(a)はキャップの底面図、図4(b)はキャップの側面図、図4(c)は図4(a)におけるX−X線断面図、図4(d)は図4(b)におけるY−Y線断面図である。
【図5】従来におけるディファレンシャル装置のエアブリーザ構造を備えた車両の背面図である。
【図6】図5のエアブリーザ構造を示す斜視図である。
【図7】図5において符号Bで示す部分を拡大して示す背面図である。
【符号の説明】
1 エアブリーザホース
2 アクスルハウジング
3 フュエルフィラーホース
4a,4b リヤフェンダーパネル
5a,5b サイドボディーインナパネル
7 車室
10 フロアパネル
11a,11b リヤホイールハウジングインナパネル
20 フュエルタンク
21 フュエルフィラーネック
21a 給油用開口部
22 給油ボックス
24 フュエルリッド
25 給油通路
26 クランプ
28 キャップ
S2 空間部
Claims (2)
- フロアパネルの下方箇所の車室外にフュエルタンクを配置すると共に、前記フュエルタンクに燃料を補給する給油通路の給油口側端部のフュエルフィラーネックを車体パネルに貫通させて前記フュエルフィラーネックの給油用開口部を給油口ボックス内に配置し、
ディファレンシャル装置の内部空間を大気と連通させるために、一端部が前記ディファレンシャル装置の内部空間に開口されると共に、他端部が大気開放されるエアブリーザホースを設け、
前記フュエルフィラーネックの車体パネル貫通部の付近であってかつ前記給油口ボックスの外側の箇所に前記エアブリーザホースの他端部の大気開放口を設置し、
前記エアブリーザホースの他端側部分を前記給油通路に沿わせて配置すると共に、前記エアブリーザホースを前記給油通路にクランプして配設したこと、
を特徴とするディファレンシャル装置のエアブリーザ構造。 - 前記エアブリーザホースの他端部の大気開放口を上向きに配置すると共に、前記エアブリーザホースの他端部に、前記エアブリーザホースのエア通路へのエアの流通を許容し、かつ、前記エアブリーザホースのエア通路への水や泥などの異物の侵入を阻止するキャップを取付けたことを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル装置のエアブリーザ構造。
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