JPH11207224A - 粒子径可変生成装置及び粒子径可変生成方法 - Google Patents

粒子径可変生成装置及び粒子径可変生成方法

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JPH11207224A
JPH11207224A JP919298A JP919298A JPH11207224A JP H11207224 A JPH11207224 A JP H11207224A JP 919298 A JP919298 A JP 919298A JP 919298 A JP919298 A JP 919298A JP H11207224 A JPH11207224 A JP H11207224A
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droplets
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小かつ均一な液体の液滴を作製すると共
に、その液滴径を可変とし、かつ上記異なる粒子径のも
のを同時に生成する粒子径可変生成装置及び粒子径可変
生成方法を提供する。 【解決手段】 複数の吐出部110、111、112を
有した第一の液滴吐出手段1と、該手段1から吐出され
る液滴を表面弾性波による振動エネルギーによってさら
に微小化して吐出する第二の液滴吐出手段2とを有し、
前記第二の液滴吐出手段2は、表面弾性波発生基板21
上で表面弾性波の進行方向に直角な方向に、異なる共振
周波数を有する複数の櫛歯型電極(IDT)3(31、
32)が形成されてなる粒子径可変生成装置であって、
前記第一の液滴吐出手段1から吐出される粒子が、前記
特定のIDT3により微粒子化されるように、第一の液
滴吐出手段1の特定の吐出部を駆動することによって実
現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水、薬液、着色イ
ンク等の液体を霧化(微粒子化)し、その霧化された粒
子の大きさを可変にでき、かつ同時に異なる粒子径のも
のを生成する粒子径可変生成装置及び粒子径可変生成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から数μmの大きさの微粒子を作製
する方法としては、医療分野あるいは画像記録分野等に
おいて多数提案開示されている。
【0003】例えば、医療分野においては、医療用吸入
器等に用いる場合、霧化粒子径の大きさによって、体内
に到達する距離が異なる。すなわち、粒子径が小さいほ
ど体内奥の方まで到達することができる。したがって、
同一径でなくて粒子径を可変とすることにより、体内の
任意の患部の治療を効果的に行うことができる。このよ
うに、粒子径を可変とすることは、鼻腔及び口腔等の治
療を行うにあたり、大いに望まれている。
【0004】一方、画像記録分野においては、近年、文
字及び画像の高精細印字への要求が特に高まっている。
その1つの方法である、印字面積を変化させることによ
り中間調を表現する方法にあっては、インク滴の大きさ
を変えることが必須である。また、当分野において、粒
子径が可変となることにより、記録密度を可変とするこ
とができる。すなわち、文字等の解像度が要求される印
字においては比較的高解像度で印字を行い、一方、画像
等の文字に比べて解像度が要求されない印字においては
比較的低解像度で印字を行うといった使い方ができる。
また、高精細な印字を行う用途にあっては、高解像度で
印字を行い、印字時間を短縮する目的の場合には、低解
像度で印字を行うという印字方法も可能となる。
【0005】本発明のように液滴吐出手段から吐出され
た液滴を櫛歯状の電極(InterDigital T
ransducer:以下IDT)によって発生させた
表面弾性波による振動エネルギーによってさらに微小化
して吐出させる方式としては、下記の技術が開示されて
いる。
【0006】文献「日本音響学会春季講演論文集3−P
−7,1989/3」、「電子情報通信学会技術研究報
告No.20,1995」では、LiNbO3等の圧電
素子表面にAl等で形成した櫛歯状の電極(IDT)に
交流電圧を印加することにより、該圧電素子表面上に表
面弾性波が生じ、その表面上に存在する水等の液滴に飛
翔エネルギーを与えることによって、該液滴から数10
〜数100μm程度の大きさの微粒子を作製するもので
ある。
【0007】特開平4−189145号公報では、前記
文献に記載されている振動エネルギーを用いてインクを
飛翔させるインクジェットプリンタで、そのインクの飛
翔方法はインクが供給される伝播体に表面弾性波を発生
させることによりインクを飛翔させるもので、特に伝播
体のエッジ部分においてインクを飛翔させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記記
載の従来技術においては以下の問題点を有している。
【0009】「日本音響学会春季講演論文集3−P−
7,1989/3」による方法においては、装置の構
造、作製が簡単であり、直径数〜数10μmの大きさの
微小粒子の作製が行えるが、同一素子では粒子径を変化
させることはできない。また、圧電素子表面上の液体の
量、濡れ方、液体の物性値等により、霧化状態及び霧化
粒子径が大きく変動するといった問題を有している。
【0010】特開平4−189145号公報ではインク
が供給される伝播体に表面弾性波を発生させることによ
りインクを飛翔させるものであるが、伝播体のエッジ部
分においてインクを飛翔させているため生成されるイン
クの粒子径が2.5〜60μmと大きな分布を有し、均
一の大きさの粒子を安定して生成することはできない。
また、インクの供給は伝播体のエッジ部分における界面
張力を利用したものであるので、インクの物性、すなわ
ち表面張力、粘度等によって供給量が変化し、またこれ
ら物理量は環境温度によって変化するので、それに応じ
てインクの供給量も変化するといった問題を有してい
る。さらに、1つの記録画素に対しドット径の異なる微
小インクを形成させることは開示されていない。
【0011】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的とするところは、微小か
つ均一な液体の液滴を作製すると共に、その液滴径を可
変とし、かつ上記異なる粒子径のものを同時に生成する
粒子径可変生成装置及び粒子径可変生成方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
粒子径可変生成装置は、複数の吐出部を有した第一の液
滴吐出手段と、該第一の液滴吐出手段から吐出される液
滴を表面弾性波による振動エネルギーによってさらに微
小化して吐出する第二の液滴吐出手段とを有し、前記第
二の液滴吐出手段は、表面弾性波の発生基板上で表面弾
性波の進行方向に直角な方向に、異なる共振周波数を有
する複数の櫛歯型電極(IDT)が形成されてなる粒子
径可変生成装置であって、前記第一の液滴吐出手段から
吐出される液滴が、前記特定のIDTにより微粒子化さ
れるように、第一の液滴吐出手段の特定の吐出部を駆動
することを特徴とする。
【0013】本発明の請求項2に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1に係る粒子径可変生成装置において、第
二の液滴吐出手段は、異なる複数種類のIDTの共振周
波数の数をn(ただし、n≧2)として、該共振周波数
をf1、f2、…fn(ただし、n=1,2,…)とし
た時、(f1、f2、…fn)を1ブロックとして、表
面弾性波進行方向と直角な方向に、Nブロック(ただ
し、N≧1)を形成していることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1に係る粒子径可変生成装置において、第
二の液滴吐出手段は、異なる複数種類のIDTの共振周
波数の数をn(ただし、n≧2)として、該共振周波数
をf1、f2、…fn(ただし、n=1,2,…)と
し、かつ、それぞれの個数をN(ただし、N≧1)とし
た時、同一共振周波数を有するN個のIDTを1ブロッ
クとして、表面弾性波進行方向に直角な方向に、n個の
ブロックを構成してなることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項4に係る粒子径可変生成装
置は、請求項2乃至3のいずれかに係る粒子径可変生成
装置において、第二の液滴吐出手段は、各ブロックにお
けるIDTの間隔が第一の液滴吐出手段の吐出口間隔の
整数倍でなることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項5に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1乃至4のいずれかに係る粒子径可変生成
装置において、第一の液滴吐出手段は、前記第二の液滴
吐出手段の1つのIDTに対して複数の吐出部から液滴
を吐出することを特徴とする。
【0017】本発明の請求項6に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1乃至3のいずれかに係る粒子径可変生成
装置において、第一の液滴吐出手段は、液滴吐出量の異
なる複数の吐出部を有してなることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項7に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1乃至6のいずれかに係る粒子径可変生成
装置において、第一の液滴吐出手段は、液滴吐出量の異
なる複数のヘッド部からなり、前記各ヘッド部は個々に
液体を供給するための液体貯蔵手段を有してなることを
特徴とする。
【0019】本発明の請求項8に係る粒子径可変生成装
置は、請求項1乃至6のいずれかに係る粒子径可変生成
装置において、第一の液滴吐出手段は、複数の第一の液
滴吐出手段からなり、該それぞれの第一の液滴吐出手段
は異なる液体を個別に供給するための複数の液体貯蔵手
段を有してなることを特徴とする。
【0020】本発明の請求項9に係る粒子径可変生成方
法は、表面弾性波による振動エネルギーによって液滴を
微粒子化(霧化)する粒子径可変生成方法において、複
数の吐出部を有した第一の液滴吐出手段と、該第一の液
滴吐出手段から吐出される液滴を微粒子化するために、
表面弾性波の発生基板上で表面弾性波の進行方向に直角
な方向に、異なる共振周波数を有する複数の櫛歯型電極
(IDT)が形成されてなる第二の液滴吐出手段からな
る霧化手段を備え、該複数の霧化手段の中から特定の霧
化手段を選択する第1のステップと、前記霧化手段に液
体を粒子状態で供給するための第2のステップと、前記
第2のステップにより供給された液体粒子を、前記第1
のステップにより選択された霧化手段によってさらに微
粒子化する第3のステップとからなり、前記第2のステ
ップは、第一の液滴吐出手段の複数の吐出部の中から前
記第1のステップで選択された霧化手段に吐出する吐出
部のみを選択して駆動する第4のステップを含むことで
微粒子生成を行うことを特徴とする。
【0021】本発明の請求項10に係る粒子径可変生成
方法は、請求項9に係る粒子径可変生成方法において、
第1のステップは、霧化手段の中からさらに特定の共振
周波数の霧化手段を選択して駆動することを特徴とす
る。
【0022】本発明の請求項11に係る粒子径可変生成
方法は、請求項9に係る粒子径可変生成方法において、
第1のステップは、複数の同一の共振周波数を有する霧
化手段の中からさらに特定の霧化手段を選択して駆動す
ることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項12に係る粒子径可変生成
方法は、請求項9乃至11のいずれかに係る粒子径可変
生成方法において、第2のステップは、霧化手段に応じ
て液滴供給量を変化させる第5のステップを含むことを
特徴とする。
【0024】本発明の請求項13に係る粒子径可変生成
方法は、請求項9乃至11のいずれかに係る粒子径可変
生成方法において、第2のステップは、霧化手段に応じ
て液滴の種類を変化させる第6のステップを含むことを
特徴とする。
【0025】本発明の請求項14に係る粒子径可変生成
方法は、表面弾性波による振動エネルギーによって液滴
を微粒子化(霧化)する粒子径可変生成方法において、
複数の吐出部を有した第一の液滴吐出手段と、該第一の
液滴吐出手段から吐出される液滴を微粒子化するため
に、表面弾性波の発生基板上で表面弾性波の進行方向に
直角な方向に、異なる共振周波数を有する複数の櫛歯型
電極(IDT)が形成されてなる第二の液滴吐出手段か
らなる霧化手段を備え、前記第一の液滴吐出手段の複数
の吐出部の中から、特定の吐出部を選択する第7のステ
ップと、前記複数の霧化手段の中から、特定の霧化手段
を選択する第8のステップと、前記第8のステップによ
り選択された霧化手段に液体を粒子状態で供給するため
の第9のステップと、前記第9のステップにより供給さ
れた液体粒子を、上記第8のステップにより選択された
霧化手段によってさらに微粒子化する第10のステップ
とから微粒子生成を行うことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、図1を用いて本発明におけ
る基本原理、つまり表面弾性波(Surface Ac
oustic Wave:以下SAW)エネルギーを利
用した櫛形電極(Inter Digital Tra
nsducer:以下IDT)から形成された表面弾性
波発生素子を用いて液滴を微小粒子(霧化)にするため
の基本動作について説明する。
【0027】第一の液滴吐出装置1から液滴D1が吐出
され、第二の液滴吐出装置2の表面弾性波発生/伝播基
板21面上に供給される。表面弾性波発生/伝播基板2
1面上の液滴をD2とする。第二の液滴吐出装置2は表
面弾性波発生/伝播基板21と、放熱板22からなって
おり、表面弾性波発生/伝播基板21上には表面弾性波
を発生するためのIDT3が形成されている。表面弾性
波発生/伝播基板21面上の液滴D2はIDT3の駆動
手段4によって駆動され、供給された液滴D2は表面弾
性波発生/伝播基板21面上において微粒子化される
(D3)。
【0028】以上より、本発明の方法は第一の液滴吐出
装置1により液滴D1を発生させ、該液滴D1を第二の
液滴吐出装置2によりさらに微粒子化するという方法で
あるので、液体を例えば界面張力を利用して供給する方
法に比べ、環境温度、液体の物性値等の影響を受け難く
安定して供給することができる。さらに、段階的に微小
粒子を生成しているのでより小さな液滴を生成すること
が可能となる。
【0029】そのため、異なる表面弾性波を発生させる
ために異なる共振周波数のIDTを各々複数個組み合わ
せれば、同一で均一な微小粒子を作製することができる
し、さらに粒子径が異なった組み合わせの微小粒子を作
製することができる。
【0030】以下に、本発明の粒子径可変生成装置及び
粒子径可変生成方法における実施形態及び各実施例を図
面及び表を用いて説明する。
【0031】[第1の実施形態]本発明の第1の実施形
態を表面弾性波を発生させる共振周波数が異なる複数種
類の場合について各実施例に基づいて説明する。
【0032】(実施例1)本実施例では、図2の霧化装
置の構成図に示すように第二の液滴吐出装置2のIDT
3として異なる2種類の場合について説明する。
【0033】第一の液滴吐出装置1は、圧電素子を用い
たインクジェットヘッドであり、図面y方向に、多数の
ノズル110、111、112を有している。これらの
ノズルの間隔Wnは500μmであり、第二の液滴吐出
装置2の表面弾性波発生/伝播基板21上に一定量の液
体が滴下するように配置されている。
【0034】第一の液滴吐出装置1の構造について、図
3を用いて説明する。図3は第一の液滴吐出装置1の断
面図を示しており、第一の液滴吐出装置1は、外壁15
はステンレス製であり、オリフィス18、インク圧力室
17、圧電素子16から形成されている。圧電素子16
は直径3mm、厚さ0.2mmのバイモルフ型であり、
必要に応じて図示しない駆動源により100〜150V
の高圧電圧が印加される。これによって圧電素子16が
励振されるとインク圧力室17中のインクが圧力を受け
て直径50μmのオリフィス18からインクが吐出す
る。
【0035】第二の液滴吐出装置2は、表面弾性波(S
urface AcousticWave:以下SA
W)エネルギーを利用した表面弾性波発生素子からなる
超音波霧化器であり、表面弾性波を発生/伝播する基板
21と放熱板22とから構成されている。より詳細に説
明すると、128°回転Y板X伝播ニオブ酸リチウム基
板21上に、櫛形電極(Inter Digital
Transducer:以下IDT)3が形成されてい
る。IDT3は電気抵抗が小さく伝播体との密着性が良
好な耐電力性のある薄膜であり、ここではスパッタ法に
よって3000Å(オングストローム)の95%Al−
5%Ti合金を用い、基板全面に薄膜を形成し、フォト
リソグラフィー法、酸のウェットエッチングによって、
IDT3を作製した。測定に用いたIDT3は2種類で
あり、代表的な寸法は表1に示す通りである。
【0036】
【表1】
【0037】Aタイプは、外形20×50×0.5mm
であり、図4を参照して、線幅Le=100μm、電極
ピッチP=400μm、交差幅We=12mm、電極長
さLp=10mm、電極対数20のIDTを設けてい
る。このIDT31を10MHzの電圧で駆動すること
により、波長約400μmの表面弾性波が励振される。
【0038】ここで表面弾性波の伝播波長λは、位相速
度(伝播速度)をvf、IDT共振周波数をfrとする
と、式 λ=fr/vf で表される。
【0039】一方、Bタイプは、外形5×9×0.5m
mであり、図4を参照して、線幅Le=20μm、電極
ピッチP=80μm、交差幅We=2.4mm、電極長
さLp=2.5mm、電極対数20のIDTを設けてい
る。このIDT32を50MHzの交流電圧で駆動する
ことにより、波長約80μmの表面弾性波が励振され
る。
【0040】図2では、上記AタイプのIDT31及び
BタイプのIDT32が、同一のニオブ酸リチウム基板
21上y方向に形成されている。
【0041】一方、放熱板22は、基板21の下部に熱
伝導度のよいシリコーングリース等を介して密着して配
設されている。
【0042】次に図5を用いて、基本動作について説明
する。
【0043】ステップS5−1では、発生すべき液滴径
に対応したIDTを選択する。例えば、大きい径の微小
粒子を生成するには、AタイプのIDT31を選択す
る。ステップS5−2では、AタイプのIDT31の表
面弾性波発生部21上にのみ液滴が吐出するように、第
一の液滴吐出装置1を選択して駆動する。すなわち、第
一の液滴吐出装置1の複数のノズル110、111、1
12のうち、111のみを駆動することによって、ID
T31が形成された表面弾性波伝播面21上に吐出させ
る。図2において、液滴が吐出可能なノズルからの液滴
の軌跡を実線で示しており、上記の場合は、矢印I11
1のみがノズルからの液滴の軌跡である。ステップS5
−3では、第二の液滴吐出装置2上に形成されたIDT
3のうち、液滴が吐出された部分のIDT31のみを駆
動する。これにより、AタイプのIDT31によって粒
子径が100μm前後の粒子が生成される。
【0044】一方、小さい径の微小粒子を生成するに
は、ステップS5−1ではBタイプのIDT32を選択
する。ステップS5−2では、BタイプのIDT32の
表面弾性波発生部21上にのみ液滴が吐出するように、
第一の液滴吐出装置1を選択して駆動する。すなわち、
第一の液滴吐出装置1の複数のノズル110、111、
112のうち、112のみを駆動することによって、I
DT32が形成された表面弾性波伝播面21上に液滴を
吐出させる。ステップS5−3では、第二の液滴吐出装
置2上に形成されたIDT3のうち、液滴が吐出された
部分のIDT32のみを駆動する。これにより、Bタイ
プのIDT32によって粒子径が10μm前後の粒子が
生成される。
【0045】上記測定においては、複数のノズルのう
ち、AタイプのIDT31とBタイプのIDT32の間
及びその外側に吐出するように位置しているノズル、例
えば、ノズル110はIDT31、32のいずれによっ
ても霧化されないので(図1の点線矢印でその液滴の軌
跡I110で示したノズル)、いずれの動作においても
駆動しないようにする。
【0046】以上のように、AタイプのIDT31、B
タイプのIDT32のいずれかを選択し、その表面弾性
波発生部上に液滴を吐出させて、IDTを選択的に駆動
することによって、粒子径の異なる液滴を任意に作製す
ることができる。
【0047】上記説明では、AタイプのIDT31、B
タイプのIDT32のいずれか一方のみを駆動すること
により、単一の粒子径を有する液滴を生成する場合につ
いて説明したが、両方を駆動することにより粒子径分布
が双方性を有する液滴粒子を生成することも可能であ
る。
【0048】例えば、図6に示す医療用吸入器に適用す
る場合には、薬液吸入器52の内部には第一の液滴吐出
装置1及び第二の液滴吐出装置2の他、薬液を収容した
タンク7が配設されており、吐出孔511からは比較的
粒子径の小さな薬液が吐出し、吐出孔512からは比較
的粒子径の大きな薬液が吐出するようになっている。こ
のように、粒子径が異なる薬液粒子を同時に生成し吐出
させることによって、粒子径によって到達する距離が異
なるので、複数の患部の治療を同時に行うことができ
る。
【0049】また、図7に示す画像記録装置101に適
用する場合には、画像記録装置101内の印字ヘッド5
0に第一の液滴吐出装置1及び第二の液滴吐出装置2を
収容しており、該ヘッド50上部には主走査方向(紙面
垂直方向)にインクINK吐出のための吐出孔51が形
成されている。印字データに基づいて、第一の液滴吐出
装置1及び第二の液滴吐出装置2が駆動されて、インク
INKが目的の粒子径で吐出孔51から吐出され、一対
のローラから構成された搬送装置91によって矢印A方
向に記録紙Pを搬送することで記録紙P上に印字画像が
形成される。この結果、図9に示すように1つの記録画
素に対して液滴径が異なるドット(図9(d))を形成
することができるため、この面積階調表現を行うことに
よって高精細な画像記録を行うことができる。
【0050】また、図8に示す画像記録装置102に適
用する場合には、第一の液滴吐出装置1及び第二の液滴
吐出装置2を収容した画像記録装置102内の印字ヘッ
ド50からはインクINKが吐出孔51から吐出され、
そのインクINKは一旦、転写ドラム92上に形成され
る。該転写ドラム92は矢印C方向に回転されており、
印字ヘッド50により転写されたインクINKは、一対
のローラからなる搬送装置91によって矢印B方向に搬
送され、内部に加熱体93を有する転写ドラム92と該
転写ドラム92に一定圧力をもって配設されている加圧
ローラ94とにより形成される転写部において記録媒体
P上に転写される。この結果、上記図8の場合と同様に
階調表現が豊かで高品位な画像を得ることができる。
【0051】なお、上記の医療用吸入器及び画像記録装
置に適用した場合の詳細については後述する。また、医
療用吸入器及び画像記録装置への適用は本実施例に限ら
ず、以下の本第1の実施形態の別の実施例は勿論のこと
別の実施形態の実施例に関しても適用できるものであ
る。
【0052】ここで、第一の液滴吐出装置1としては、
圧電素子を用いたがこれに限らず、熱的エネルギーによ
り液滴を吐出するタイプであってもよく、また、液滴吐
出方向に電界を形成することにより静電的なエネルギー
によって液滴を吐出させるタイプのものであってもよ
い。熱的エネルギーにより液滴を吐出するタイプであれ
ば製造工程を簡単にすることができるので製造コストを
安価にすることができる。また、静電的なエネルギーに
よって液滴を吐出させるタイプのものであれば、STM
(Scanning Tunneling Scop
e)等の針状の電極を用いることにより低電圧で効果的
な電界を形成でき、しかも半導体プロセスにより微細加
工が行えるので多電極化、小型化する場合に有利であ
る。
【0053】さらに、第二の液滴吐出装置2のIDT3
としては、本実施例では2種類の場合について説明を行
ったがそれ以上であっても勿論よく、それに関しては実
施例2で後述する。
【0054】次に、各IDT3の駆動方法を図10及び
図11を用いて説明する。
【0055】図10は、IDTを駆動する駆動手段4
が、IDT3と1対1に対応して接続されている場合で
ある。共振周波数f1=10MHzを有するIDT31
には周波数10MHzの高圧電圧を出力する駆動手段4
1が接続されており、共振周波数f2=50MHzを有
するIDT32には周波数50MHzの高圧電圧を出力
する駆動手段42が接続されている。これらは、CPU
(中央演算装置)40からの命令により、駆動手段41
と42のどちらか一方を駆動することにより、IDT3
1と32のいずれかが駆動される。または駆動手段41
と42の両方を駆動することにより、IDT31と32
の両方が駆動される。
【0056】これに対し図11は、IDT31の高圧側
の電極及びIDT32の高圧側の電極が選択器45に接
続され、選択器45のもう1つの端子には、周波数が可
変である駆動手段4が接続されている。これらは、CP
U40からの命令により、選択器45を介して、駆動手
段4とIDT31を接続するか、あるいは、駆動手段4
とIDT32を接続するかの選択を行う。なお、この構
造の場合においても両方を駆動できる回路構成にするこ
とはできるし、もし同時に両方を駆動できなくてもCP
U40による短時間切替制御によりあたかも同時に駆動
しているようにはできる。
【0057】ここで図10に示した方法は、IDTの数
だけ駆動手段が必要になってくるが、駆動手段とIDT
とが直接接続されているので、選択器を通過することに
よる波形の劣化、ノイズの発生等がない。一方、図11
に示した方法は、発振部を周波数可変としている点が回
路上複雑となるが、高圧電圧に増幅するための回路部を
共通にできるので、全体としてみた場合の回路規模はは
るかに簡単になる。
【0058】上記説明では、IDT31及び32とも、
各1個の場合についてであったが、2個以上の場合、同
一の共振周波数のIDTを共通に接続して、全てを同時
に駆動することが考えられる。このような場合、図11
に示す方法では、単一の駆動手段で対応できることは、
上記説明と変わらない。しかし、同一の共振周波数とな
るようにIDTを製作しても、素子によるばらつき、配
線の影響等によって、必ずしもすべて同一とはならな
い。このような場合、図10に示した方法によれば、I
DTごとに駆動周波数を設定することができるので、I
DTの共振周波数に一致した周波数で駆動することがで
きる。このように駆動方法としては、一長一短があるの
で、用途に応じて使い分けるとよいし、また上記方法及
び構成に限定されるものではない。
【0059】以上より、異なるIDTを複数形成してお
くことにより粒子径の異なる微小液滴を生成することが
できる。また、従来の液滴吐出装置1を流用しながら装
置を構成することができるので、安価に製造することが
できる。
【0060】(実施例2)本実施例では、図12の霧化
装置の構成図に示すように第二の液滴吐出装置2のID
T3として異なる3種類の場合について説明する。な
お、前記実施例と重複する部分の説明は省略する。
【0061】図12に示すように、共振周波数がさらに
小さいIDT33を付加することにより、合計3種類の
液滴径を有する微小粒子の作製を行うことができる。
【0062】IDT3の共振周波数が高くなる程、ID
Tのサイズが小さくなるので、もし、IDT33に対し
てIDT31と同様に3つのノズルから液滴を供給しよ
うとすると、液滴の供給量がIDT33による霧化量を
上回ることになって、所望の大きさの粒子を作製するこ
とができなくなる。さらに極端に供給量が超過した場合
には、霧化すること自体が不可能になる。これを防止す
るために、本実施例においては、共振周波数の異なるI
DTごとに第一の液滴吐出装置1から供給される液滴量
を変化させている。
【0063】なお、このように共振周波数の異なるID
Tごとに第一の液滴吐出装置1から供給される液滴量を
変化させている方法は、本第1の実施形態のすべての実
施例に対して適用されるものとする。
【0064】本実施例においては、液滴量を制御する方
法として第一の液滴吐出装置1のノズルの数を変化させ
ている。すなわち、最も液滴径が大きく、多量の粒子を
作製することができるIDT31に対しては、3つのノ
ズル111から液滴(I111)を供給するようにし
て、多くの液滴を供給できるようにしている。これに対
し、最も液滴径が小さく、少量の粒子を作製することが
できるIDT33に対しては、1つのノズル113から
液滴(I113)を供給するようにして、より少ない液
滴を供給できるようにしている。また、中間の液滴径を
作製できるIDT32に対しては、2つのノズル112
から液滴(I112)を供給するようにして、中間の量
の液滴を供給できるようにしている。
【0065】なお、本実施例では、3つ目のIDT33
として、IDT31及び32の共振周波数よりも小さい
値の共振周波数を有するIDTについて説明したが、こ
れに限らず、IDT31及び32の共振周波数よりも大
きい値の共振周波数を有するIDTであってもよく、ま
た、IDT31と32の共振周波数の中間の値の共振周
波数を有するIDTであってもよい。
【0066】以上、IDTの種類に応じて供給する液滴
量を異ならせたので、液滴が供給過多あるいは供給不足
になることがない。
【0067】[第2の実施形態]本発明の第2の実施形
態を表面弾性波を発生させる共振周波数が異なる複数種
類で各々複数個有する場合について各実施例に基づいて
説明する。
【0068】(実施例3)本実施例では、図13の霧化
装置の構成図に示すように第二の液滴吐出装置2のID
T3として異なる複数種類で各々複数個づつ有し、その
複数個のIDT31、32、…をそれぞれ交互に配置し
ている場合について説明する。なお、前記いずれかの実
施例と重複する部分の説明は省略する。
【0069】図13に示すように、第二の液液滴吐出装
置2のニオブ酸リチウム基板21上y方向に、Aタイプ
のIDT31及びBタイプのIDT32が、交互にしか
もそれぞれが複数形成されている。
【0070】図5を参照して、動作について説明する。
【0071】ボタン等の入力手段から動作開始信号が入
力されると、ステップS5−1とステップS5−2に
て、どの霧化手段及び液滴供給手段を駆動するかを決定
する。
【0072】例えば、大きい粒子径を有する液滴を生成
する場合には、第一の液滴吐出装置1の液滴供給手段と
してノズル111(111a、111b、…)を選択
し、IDT3の霧化手段として31(31a、31b、
…)を選択する。前記実施例と同様に、第一の液滴吐出
装置1の複数のノズルの内、111(111a、111
b、…)のみを駆動することによって、IDT31(3
1a、31b、…)の表面弾性波発生部上にのみ液滴
(I111a、I111b、…)を吐出する。その後、
液滴が吐出された部分の複数のIDT31(31a、3
1b、…)を駆動することにより、AタイプのIDT3
1によって粒子径が100μm前後の粒子が生成され
る。
【0073】一方、小さい粒子径を有する液滴を生成す
る場合には、第一の液滴吐出装置1の液滴供給手段とし
てノズル112(112a、112b、…)を選択し、
IDT3の霧化手段として32(32a、32b、…)
を選択する。前記実施例と同様に、第一の液滴吐出装置
1の複数のノズルの内、112(112a、112b、
…)のみを駆動することによって、IDT32(32
a、32b、…)の表面弾性波発生部上にのみ液滴(I
112a、I112b、…)を吐出する。その後、液滴
が吐出された部分の複数のIDT32(32a、32
b、…)を駆動することにより、BタイプのIDT32
によって粒子径が10μm前後の粒子が生成される。
【0074】また、図14でのIDTは上記図13での
IDTの種類が2個であったのを3個にしたものであ
る。これは共振周波数がさらに小さいIDT33(33
a、…)が追加された構成である。液滴を生成する場合
には、第一の液滴吐出装置1の液滴供給手段としてノズ
ル113(113a、…)を選択し、IDT3の霧化手
段として33(33a、…)を選択する。上記図13と
同様に、第一の液滴吐出装置1の複数のノズルの内、1
13(113a、…)のみを駆動することによって、I
DT33(33a、…)の表面弾性波発生部上にのみ液
滴(I113a、…)を吐出する。その後、液滴が吐出
された部分の複数のIDT33(33a、…)を駆動す
ることにより、CタイプのIDT33によって目的の径
での粒子が生成される。ただし、このIDT33(33
a、…)は前記第1の実施形態の実施例2に記載された
内容を有するものとする。
【0075】以上により、前記第1の実施形態の実施例
に比べ、より多くの液滴を霧化させることができるのは
当然のこととして、IDT31(31a、31b、…)
あるいは32(32a、32b、…)さらには33(3
3a、…)内の駆動させる個数を制御することにより、
霧化量を変化させることができるという特長を有してい
る。すなわち、前記第1の実施形態の実施例において霧
化量を変化させようとする場合、IDT31の駆動電圧
を制御することが考えられるが、この方法では、駆動電
圧に対する霧化量の変化が小さいので、霧化量を大きく
変化させるには至らなく、数倍程度であった。また、制
御面においても、電圧を可変とするには回路構成が複雑
になる。
【0076】これに対し、本実施例においては、図13
あるいは図14に示すように第二の液滴吐出装置2は、
その複数種類のIDTの共振周波数の数をn(ただし、
n≧2)として、該共振周波数をf1、f2、…、fn
(ただし、n=1,2,…)とした時、(f1、f2、
…fn)を1ブロックとして、表面弾性波進行方向と直
角な方向に、Nブロック(ただし、N≧1)形成されて
なるため、IDT31の数をNとした時、IDT単一駆
動の場合の霧化量M1に対し、全駆動時の霧化量MNは
N倍になるので、容易にN≧10とすることができる。
また、駆動するIDT31の数を制御するだけでよいの
で、回路も従来と殆ど変わらない。これにより、複数の
IDT31の全てを駆動することにより霧化を最大とす
ることができ、また、単一のIDT31を駆動すること
により、霧化を最小とすることができる。さらに、1<
i<Nのいずれかの数iだけIDTを駆動することによ
り、M1からMNの範囲で霧化量を変化させることがで
きる。
【0077】同様に、IDT32を選択的に駆動するこ
とにより、10μm前後の粒子の霧化量を変化させるこ
とができる。また上記方法を用いれば、単一種類のID
Tのみが複数形成されている場合においても、駆動する
IDTの数を制御することにより生成される微小液滴量
を変化させることができる。
【0078】さらに、前記第1の実施形態の実施例にお
いて説明したように、A及びB両方のIDTを同時に駆
動することにより粒子径が異なる粒子を同時に生成する
ことができ、この場合にも駆動するIDT31及び32
の数を各々制御することにより生成される液滴量を変化
させることができる。また、駆動するIDT31及び3
2の比率を制御することにより、液滴径分布を変化させ
ることができる。
【0079】各ブロックにおけるIDTの間隔は、第一
の液滴吐出装置のノズル間隔の整数倍であるように形成
することにより、IDTとノズルとの関係がずれること
がないので、すべてのIDTに対して所望の数のノズル
を対応させることができる。なお、これは前記各実施例
に適用されるものとする。
【0080】また、本実施例における駆動方法は前記第
1の実施形態のものを使用してもよいし、それに限定さ
れるものでなくてもよい。
【0081】(実施例4)本実施例では、図15の霧化
装置の構成図に示すように第二の液滴吐出装置2のID
T3として異なる複数種類31、32、…で各々複数個
づつ有しているが、同一共振周波数ごとにIDTをまと
めて配置した場合について説明する。なお、前記いずれ
かの実施例と重複する部分の説明は省略する。
【0082】前記実施例3においては、複数種類のID
T31、32、…をそれぞれ交互に配置しているため、
IDT3の種類及び数を増加するのに伴い、基板21の
y方向の長さが長くなり、霧化が生じる部分の長さも長
くなってしまう。しかし本実施例においては、図15に
示すように第二の液滴吐出装置2は、その複数種類のI
DTの共振周波数の数をn(ただし、n≧2)として、
該共振周波数をf1、f2、…、fn(ただし、n=
1,2,…)とし、またそれぞれの個数をNとした時、
同一共振周波数を有するN個のIDTを1ブロックとし
て、表面弾性波進行方向と直角な方向に、n個のブロッ
クを構成して形成さるように同一共振周波数ごとにID
Tをまとめて配置する。そのため、霧化発生場所を集中
させることができ、微小領域で霧化させる用途に適して
いる。
【0083】具体的には、図16及び図17に示すよう
に、IDT31及び32のそれぞれの数をN=2(ID
T31(31a、31b)、IDT32(32a、32
b))とした時の、霧化発生部の長さWMを比較する。
【0084】IDT31及び32の幅をそれぞれWA
20mm、WB=5mmとした時、図16に示した配置
の場合、霧化発生部の長さWMA及びWMBは、 WMA = WA + WB + WA = 45mm WMB = WB + WA + WB = 30mm となる。
【0085】一方、図17に示した配置の場合は、 WMA = 2*WA = 40mm WMB = 2*WB = 10mm となり、作製する粒子径の大きさによって霧化発生部の
長さが大きく異なってくる。これは、前記第1の実施形
態の実施例1で説明したように、粒子径が小さくなる
程、IDTの電極ピッチPが小さくなるので、IDTの
縦横比、すなわち、WeとLpの比を同一となるように
IDTを設計すると、IDTの幅Weが小さくなるから
である。したがって、霧化発生部の長さWMも短くな
る。このように、本実施例においては霧化発生部の長さ
を短縮することができ、また、発生粒子径が小さいほど
その効果が顕著になる。
【0086】上記ではIDT31及び32の数をN=2
としたが、より多く形成すれば、さらに効果が顕著にな
る。例えば、N=10の場合、 交互配置の場合:WMA =10*WA + 9*WB = 245mm WMB = 9*WA +10*WB = 230mm 集中配置の場合:WMA =10*WA = 200mm WMB =10*WB = 50mm となり、小さな液滴径を発生させる目的の場合には、5
0/230=22[%]にまで縮小することができる。
【0087】また、本実施例によれば、上記効果の他
に、図17に示すように同一の共振周波数を有するID
Tをまとめて配置していることから、同一の共振周波数
を有するIDT、例えばIDT31(31a、31b)
を全て同様に駆動する場合には、結線31aL1と31
bL1を、結線31aL2と31bL2を各々共通にす
ることができる。また、IDT32(32a、32b)
を全て同様に駆動する場合には、結線32aL1と32
bL1を、結線32aL2と32bL2を各々共通にす
ることができる。このように、共通結線される素子が固
まって配置されていると、図示しないIDT駆動装置へ
の電極線の引き回しが簡単にできるという特長も有して
いる。
【0088】なお、本実施例ではIDTの種類を2とし
たが、上記効果はこれに限定されるものではない。
【0089】また、各ブロックにおけるIDTの間隔
は、前記実施例3と同様に対応させることができる。さ
らに本実施例における駆動方法は前記第1の実施形態の
ものを使用してもよいし、それに限定されるものでなく
てもよい。
【0090】[第3の実施形態]本発明の第3の実施形
態を表面弾性波を発生させる共振周波数が異なる複数種
類の場合で、ノズルの大きさが異なる構成となっている
場合について各実施例に基づいて説明する。
【0091】(実施例5)本実施例では、図18の霧化
装置の構成図に示すように1つの第一の液滴吐出装置1
内のノズル111、112の大きさが、第二の液滴吐出
装置2の共振周波数に応じて異なるように構成されたも
のについて説明する。なお、前記いずれかの実施例と重
複する部分の説明は省略する。
【0092】液滴を供給するための第一の液滴吐出装置
1のノズルの大きさが、第二の液滴吐出装置2のIDT
の共振周波数に応じて異なるようにし、1つのIDTに
対して1つのノズルが対応しているように構成したもの
である。すなわち、共振周波数が比較的低く、粒子径の
大きい粒子を作製するIDT31は、その素子寸法が大
きいので、多くの液滴を供給することができる。一方、
共振周波数が比較的高く、粒子径の小さい粒子を作製す
るIDT32は、その素子寸法が小さいので、少ない液
滴を供給しなければならない。この目的を達成するため
に、本実施例では、共振周波数が異なるIDTごとに、
供給する液滴量が異なるようにノズル径を変化させてい
る。
【0093】すなわち、図18に示すように、IDT3
1に対して液滴を供給するノズル111は、多くの液滴
(I111)を供給するために大きな吐出孔が開けられ
ている。これにより、例えば、1滴当り数1000ナノ
リットル(nl)の液滴が吐出される。一方、IDT3
2に対して液滴を供給するノズル112は、少ない液滴
(I112)を供給するために小さな吐出孔が開けられ
ている。これにより、例えば、1滴当り数100ナノリ
ットル(nl)の液滴が吐出される。なお、駆動方法は
前記各実施例のいずれかの方法を適用する。
【0094】(実施例6)本実施例では、図19の霧化
装置の構成図に示すように第一の液滴吐出装置1内に異
なる複数のヘッド11、12を有し、各ヘッド内のノズ
ル111、112の大きさが、第二の液滴吐出装置2の
共振周波数に応じて異なるように構成したものについて
説明する。なお、前記いずれかの実施例と重複する部分
の説明は省略する。
【0095】本実施例が前記実施例5と異なる点は、第
一の液滴吐出装置1が、ヘッド11及び12の二つの異
なる部分から構成されていることである。すなわち、よ
り大きな吐出径のノズル111(111a、111b、
…)が形成されたヘッド11と、より小さな吐出径のノ
ズル112(112a、112b、…)が形成されたヘ
ッド12とからなっている。さらに、ヘッド11のノズ
ル111(111a、111b、…)から吐出される液
滴(I111a、I111b、…)がIDT31に対し
て吐出されるように、ノズル111(111a、111
b、…)の間隔はIDT31の間隔と同じになるように
形成されている。同様に、ヘッド12のノズル112
(112a、112b、…)から吐出される液滴(I1
12a、I112b、…)がIDT32に対して吐出さ
れるように、ノズル112(112a、112b、…)
の間隔はIDT32の間隔と同じになるように形成され
ている。この方法の利点について説明すると、前記実施
例5の図18に示した構成は、同一ヘッドに異なる大き
さの吐出孔を有するノズルを形成しなければならなかっ
た。そのため、製造が非常に複雑になり、また、ノズル
の数が多い場合には、製造歩留まりが悪くなるという問
題点を有していた。これに対し、本実施例の図19に示
す構成では、同一吐出径のノズルが形成されたヘッド1
1とそれとは異なる同一吐出径のノズルが形成されたヘ
ッド12とが別々に製造され、それらを貼り合わせて形
成されているので、貼り合わせ以外は従来と同様の製造
方法が用いられるという利点がある。
【0096】上記説明では、ノズルの大きさを異ならせ
ることにより液滴量が変わるようにしたが、これに限る
ことはなく、例えば、同じノズル径であっても、該ノズ
ル内面の一部を撥水性とすることによりノズル内の液滴
量を減少させることができるので、当方法によって、撥
水処理を行わない場合に比べて液滴吐出量が少ない吐出
を実現することができる。また、他の方法としては、ノ
ズルを駆動する時間を制御することによって、第二の液
滴吐出手段2に供給される液滴量を変化することができ
る。これらの方法は、ノズルの物理的大きさを変化させ
ることなく、吐出量を変化することができるので、ノズ
ル径の異なる複数のノズルを製造する場合に比べて、製
造上の複雑さがないという特長を有している。また、本
実施例においては2個のヘッドを貼り合わせた構成とし
たが、ヘッドの個数やその配置はこれに限定されるもの
ではない。例えば、同一面上に並べてもよい。
【0097】以上、吐出する液滴量を異ならせて、第二
の液滴吐出装置2に供給される液滴量を変化させること
により、各IDTに最適な液滴量を供給することが可能
となる。
【0098】なお、本第3の実施形態では前記第1及び
第2の実施形態における図面での液滴の吐出軌跡を矢印
で表した点線部分のノズルはいずれも駆動されることは
なかったのに対して、本実施形態では使用されないノズ
ルは生じないといった効果を有している。
【0099】(実施例7)本実施例では、図20及び図
21の霧化装置の構成図に示すように前記実施例6と同
様に第一の液滴吐出装置1が、複数の異なるヘッド部分
11、12からなり、各ヘッドにはそれぞれ吐出するた
めの液体貯蔵部721、722が備えられている構成と
したものについて説明する。なお、前記いずれかの実施
例と重複する部分の説明は省略する。
【0100】図20に示すように、第一の液滴吐出装置
1は大きさの異なるノズルを有する2つのヘッド11、
12から構成されている。ヘッド11は大きなノズル1
11を複数有し、ヘッド12は小さなノズル112を複
数有する。さらに、ヘッド11には液体751を供給す
るための液体貯蔵部721が接続されており、ヘッド1
2には液体752を供給するための液体貯蔵部722が
接続されている。これにより、液体751はIDT31
にてより大きい液滴径に霧化され、また、液体752は
IDT32にてより小さい液滴径に霧化される。つま
り、液体貯蔵部7はヘッドの構成にしたがって、ヘッド
毎に設けるようにする。
【0101】また、液体貯蔵部7は、カートリッジタイ
プとし、取り外し可能となるようにすれば、液体の補給
が簡単に行うことができる。
【0102】さらに、液体751及び752としては、
全く種類の異なる液体であってもよいし、また、同一種
類の液体ではあるが、表面張力あるいは粘度等の物性値
が異なるものであってもよい。
【0103】このように、第一の液滴吐出装置1を複数
のヘッドから構成し、各ヘッドに液体貯蔵部を設けて、
ヘッド毎に液体を供給するようにしたので、ヘッド自体
の構造が容易となり製造が簡単となるとともに、仮に、
一方のヘッドの液体がなくなっても他のヘッドを使用す
ることができ、装置として動作を継続することができる
という利点を有している。
【0104】一方、図21の場合は前記図20の場合に
比べてヘッドを貼り合わせた構造にして以外は同じ機能
を有している。
【0105】以上のように、本実施形態においては第一
の液滴吐出装置1を複数のヘッドから構成し、それぞれ
に液体貯蔵部を設けることにより異なる液体を第二の液
滴吐出装置2に供給することができると共に、異なる液
滴径を有する粒子の霧化を行うことができる。
【0106】[第4の実施形態]本発明の第4の実施形
態では第一の液滴吐出装置あるいは第二の液滴吐出装置
のいずれかを移動させる場合について各実施例に基づい
て説明する。
【0107】なお、本実施形態では前記第1及び第2の
実施形態における図面での液滴の吐出軌跡を矢印で表し
た点線部分のノズルはいずれも駆動されることはなかっ
たのに対して、前記第3の実施形態と同様に使用されな
いノズルは生じない。
【0108】(実施例9)本実施例では、図22の霧化
装置の構成図に示すように第一の液滴吐出装置1を移動
させることにより第二の液滴吐出装置2の該当するID
T3に液滴を供給するように構成したものについて図2
3の基本動作フローチャートを用いて説明する。なお、
前記いずれかの実施例と重複する部分の説明は省略す
る。
【0109】図22に示すように第一の液滴吐出装置1
は、移動手段6によって、複数のIDT3が形成された
方向Mに移動可能なように構成されている。第二の液滴
吐出装置2は、2種類のIDTをそれぞれ1つづつ有し
ている。例えば、IDT31は共振周波数が10MHz
のAタイプであり、IDT32は共振周波数が50MH
zのBタイプであるとする。
【0110】第一の液滴吐出装置1は単一のノズルを有
しており、1組のIDTに対し1つのノズルが対応する
ように複数形成されている。移動手段6によって、ID
T31により霧化される基板21上及びIDT32によ
り霧化される基板21上に液滴が吐出されるように移動
される。これにより、第一の液滴吐出装置1のノズル数
を1つにできるので、第一の液滴吐出装置1の製造が簡
略化される。また、ノズルを駆動する回路も同様に簡略
化され、各ノズルを選択して駆動するという複雑な制御
をする必要がなくなる。
【0111】移動手段6としては、モータ等の回転運動
をギア等によって直線運動に変換させる構成であってよ
いし、本実施例のように、移動場所が2箇所しかない単
純な場合には、第一の液滴吐出手段1をy方向あるいは
−y方向からバネ等の弾性部材を介して押し当てる方法
であってもよいし、また、PZT等の圧電振動子の長さ
方向振動を用いてy軸方向へ移動するようにしてもよ
い。さらに、リニアモータを用いれば、回転モータを用
いる場合に比べて構成部品を削減することができ、圧電
振動子を用いる場合に比べて、移動量を大きくすること
ができる。そのため、用途に応じて選択すればよい。
【0112】次に図23を参照して動作について説明す
る。
【0113】ボタン等の入力手段から動作開始信号が入
力されると、ステップS23−1にて、どの霧化手段を
駆動するかを決定する。
【0114】例えば、大きい粒子径を有する液滴を生成
する場合には、IDT3の霧化手段として31を選択す
る。ステップS23−2にて、第一の液滴吐出装置1
は、移動手段6によって、複数のIDT3が形成された
方向Mに移動し、前記ステップS23−1で選択された
IDT31にて霧化される基板21上に液滴が吐出され
るように移動される。ステップS23−3にて、第一の
液滴吐出装置1を駆動することによって、IDT31の
表面弾性波発生部上にのみ液滴を吐出する。その後、ス
テップS23−4にて液滴が吐出された部分のIDT3
1を駆動することにより、AタイプのIDT31によっ
て粒子径が100μm前後の粒子が生成される。
【0115】一方、小さい粒子径を有する液滴を生成す
る場合には、上記と同様の手順にてIDT32を選択し
駆動することによって、BタイプのIDT32によって
粒子径が10μm前後の粒子が生成される。
【0116】本実施例では、共振周波数の異なるIDT
3の種類を2とし、その各々の個数を1としたが、これ
に限ることはなく、IDT3の種類及び各同一共振周波
数のIDTの数がそれ以上であってもよい。
【0117】(実施例10)本実施例では、図24の霧
化装置の構成図に示すように前記実施例7でのIDT3
の種類及び各同一共振周波数のIDTの数を増加させて
構成したものについて説明する。なお、前記いずれかの
実施例と重複する部分の説明は省略する。
【0118】図24に示すように第二の液滴吐出装置2
において、A及びBタイプのIDT31及び32が、各
2つづつ交互31a、32a、31b、32b、…に形
成されている。第一の液滴吐出装置1は2つ以上のノズ
ル115、116、117、…を有しており、ノズル1
15はIDT31a及び32aのどちらか一方に対し
て、液滴を供給するようになっており、ノズル116は
IDT31b及び32bのどちらか一方に対して、液滴
を供給するようになっており、その他のノズル117、
…も上記と同様の動きとなる。すなわち、一対のIDT
31及び32の1ブロック、例えば31aと32aの一
対、31bと32bの一対、…に対して、第一の液滴吐
出装置1のノズルは1つだけ形成されている。これはす
べてのIDTに対してノズルを対応させる方法に比べ
て、ノズルの数を削減することができる。
【0119】なお、動作に関しては図23に基づいて前
記実施例7と同様に動作するものとする。
【0120】(実施例11)本実施例では、図25の霧
化装置の構成図に示すように第一の液滴吐出装置1を移
動させることにより第二の液滴吐出装置2の該当するI
DT3に液滴を供給するように構成したもので、移動に
よる位置検出手段に光検出手段9を用いた方式について
説明する。なお、前記いずれかの実施例と重複する部分
の説明は省略する。
【0121】第二の液滴吐出装置2として、ニオブ酸リ
チウム基板21の表面及び裏面を研磨したものを用い
る。これにより、該基板は光学的に透明となるが、研磨
が不十分であると白色となってすりガラス状になる。
【0122】基板21の下部には光検出手段9としての
反射式の光学センサが、基板21とは一定の距離をおい
て配設されている。基板21の下部には放熱板22が、
熱伝導度のよいシリコーングリース等を介して密着して
配設されているが、上記光検出手段9が配設された部分
には及ばないようになっている。したがって、光検出手
段9からの可視あるいは近赤外の光線は基板21を透過
することができる。
【0123】さらに、第一の液滴吐出装置1の一部に
は、反射率の異なる部分が形成されており、光検出手段
9から出射される光線を反射あるいは吸収するようにな
っている。すなわち、反射率の高い部材で構成されたマ
ーカー8以外は、反射率の低い部材で形成されている。
また、該マーカー8は2つ(81、82)形成されてお
り、これらは区別がつくように異なった形状となってい
る。
【0124】また、光検出手段9から出射した光線が反
射部材により反射し光検出手段9の受光部に戻ってきた
時、第一の液滴吐出装置1のノズル111から吐出され
る液滴が第二の液滴吐出装置2のIDT31により霧化
されるように、マーカー81の位置が決定されており、
同様に第一の液滴吐出装置1のノズル111から吐出さ
れる液滴が第二の液滴吐出装置2のIDT32により霧
化されるように、マーカー82の位置が決定されてい
る。
【0125】次に本実施例の動作について、図25及び
図26を用いて説明する。
【0126】図26は反射型の光センサを用いた検出回
路90の一例であり、反射がない時の出力電圧VoはH
レベルであり、反射がある時の出力電圧VoはLレベル
となるように構成されている。
【0127】まず、IDT31を動作させることにより
液滴径の大きな粒子を発生させる場合について説明す
る。第一の液滴吐出装置1は、最初、IDT32より−
y方向(矢印MのM1方向)に待機しており、動作開始
と共に、移動手段6は第一の液滴吐出装置1を+y方向
(矢印MのM2方向)に移動する。マーカー81の検出
により、検出回路90からの信号がHレベルからLレベ
ルになっても移動を停止することなく、さらに移動を続
ける。マーカー81を通過することにより、検出回路か
らの信号はLレベルからHレベルに変化し、マーカー8
2の検出により検出信号が再びHレベルからLレベルに
なった時点で移動を停止する。次に、第一の液滴吐出装
置1を駆動して液滴を吐出し、第二の液滴吐出装置2の
IDT31に液滴を供給する。IDT31は液滴の供給
が行われた時点で、図示されない駆動回路により駆動さ
れ、供給された液滴を霧化する。動作終了後、移動手段
6は第一の液滴吐出装置1を−y方向(矢印MのM1方
向)に移動して、一連の動作が終了する。
【0128】次に、IDT32を動作させることにより
液滴径の小さな粒子を発生させる場合について説明す
る。前記の場合と同様に移動手段6は、動作開始と共
に、第一の液滴吐出装置1をy方向(矢印MのM2方
向)に移動する。マーカー81の検出により、検出回路
90からの信号がHレベルからLレベルになった時点で
移動を停止する。次に、第一の液滴吐出装置1を駆動し
て液滴を吐出し、第二の液滴吐出装置2のIDT32に
液滴を供給する。IDT32は、液滴の供給が行われた
時点で、図示されない駆動回路により駆動され、供給さ
れた液滴を霧化する。動作終了後、移動手段6は第一の
液滴吐出装置1を−y方向(矢印MのM1方向)に移動
して、一連の動作が終了する。これにより、比較的小さ
な粒子径の液滴が発生する。
【0129】本実施例では、第一の液滴吐出装置1をy
方向に移動可能とし、その停止位置を光センサにより制
御するようにしたので、停止位置精度が向上すると共
に、停止位置の変更が生じた際にも、マーカー位置ある
いはセンサ位置の変更あるいは第一の液滴吐出装置1の
取り付け位置の変更により簡単に対応することができ
る。
【0130】上記では、第一の液滴吐出装置1の初期位
置をIDT32よりも−y方向(矢印MのM1方向)と
したが、これに限ることはなくIDT31より+y方向
(矢印MのM2方向)であってもよい。この場合、移動
手段6は、動作開始により−y方向に移動し、マーカー
82あるいは81を検出することによって、2つの停止
位置のどちらか一方で停止する。霧化動作が終了する
と、第一の液滴吐出装置1はIDT31より+y方向
(矢印MのM2方向)の初期位置に移動して、一連の動
作が終了する。また、第一の液滴吐出装置1の初期位置
としては、IDT31とIDT32の間に位置するよう
であってもよい。さらに、第一の液滴吐出装置1の初期
位置として、IDT31上あるいはIDT32上であっ
てもよい。この場合、第一の液滴吐出装置1の初期位置
がIDT31上である場合には、IDT31によって霧
化動作を行う場合には、第一の液滴吐出手段1を移動す
る必要がなく、IDT32によって霧化動作を行う場合
のみ移動させればよい。
【0131】なお、上記ではマーカー8の個数は2個と
したが、IDTの種類あるいは個数が増加した場合には
それに限定されるものではない。
【0132】以上、本実施形態の各実施例では、第二の
液滴吐出装置2を固定し、第二の液滴吐出装置2を移動
させる方法を説明したが、逆の形態である第一の液滴吐
出装置1は固定し、第二の液滴吐出装置2を移動させる
方法であってもよい。
【0133】以下に前記各実施形態での実施例の構成及
び手段を画像記録装置あるいは医療用薬液吸入器に応用
した適用実施例について詳細に説明する。
【0134】(適用例1)本適用例では、画像記録装置
に適用した場合の一実施例について説明する。
【0135】図7は画像記録装置101の主要部分のみ
記載しており、図7(a)は画像記録装置101内の印
字ヘッド50の上面からの図であり、図7(b)は印字
ヘッド50のA−A’面での断面を示した図である。
【0136】印字ヘッド50は第一の液滴吐出装置1及
び第二の液滴吐出装置2を収容しており、該ヘッド50
上部には主走査方向(紙面垂直方向)にインクINK吐
出のための吐出孔51が形成されている。本実施例にお
いては、スリット状に吐出孔が形成されているが、これ
に限ることはなく、円形或いは矩形状の吐出孔を複数有
するものであってもよい。また印字ヘッド50の上部
に、ある程度の間隔をおいて記録媒体Pが配置され、搬
送装置91によって矢印A方向に搬送される。搬送装置
91は、例えば一対のローラで構成されている。
【0137】第一の液滴吐出装置1としては、圧電素子
による振動エネルギーを利用したもの、ヒータによる熱
エネルギーを用いたものあるいは電界形成による電気的
エネルギーを用いることにより液体粒子としてのインク
を吐出させるもののいずれであってもよい。
【0138】第二の液滴吐出装置2は図示されないメモ
リから送出される印字データに基づいて駆動され、微粒
子化されたインクINKは記録媒体P上に付着/浸透す
ることにより印字が行われる。インクINKとしては顔
料系、染料系が用途に応じて用いられ、黒色に限ること
なく赤、緑、青、イエロー、マゼンタ、シアン等のカラ
ーインクであってもよい。本実施例では、顔料系の黒色
インクとする。
【0139】第二の液滴吐出装置2としては、例えば図
21に示した構成のものである。図21においては、液
体貯蔵手段7(液体貯蔵部721、722)に収容され
る液体として751及び752の2種類であったが、本
実施例においては同一とし、さらに液体貯蔵部721、
722も分離している必要はない。
【0140】印字ヘッド50は分類上、シリアルヘッド
及びラインヘッドに分類することができる。主走査方向
において、記録画素に対応する数だけのインク吐出孔5
1を有したものがラインヘッドであり、当ヘッド50を
用いれば図7(b)に示した矢印A方向へ記録紙Pを搬
送することにより2次元画像を得ることができる。これ
に対し、主走査方向には少数のインク吐出孔51を形成
し、主走査方向に印字ヘッド50を走査することにより
主走査方向の印字を形成し、かつ図7(b)に示した矢
印A方向へ記録紙Pを搬送することにより2次元画像を
得る方法である。この方法では、印字ヘッドを小型、安
価に製造することができるがラインヘッドに比べて主走
査方向にも印字ヘッドを搬送する必要がある。
【0141】なお、本実施例ではヘッドの構造上シリア
ルヘッドタイプを例に説明したが、主走査方向への印字
ヘッドの搬送動作は公知の技術を用いればよい。
【0142】重要な点は、記録画素1つに対して、1組
のIDT3が対応していることである。すなわち、単一
のIDT31及び単一のIDT32によって1画素を形
成するようになっている。したがって、図21の場合に
は2組のIDTが形成されているので、2画素を形成す
ることができる。n画素を同時に形成するためにはn組
のIDT3及びそれにインクを供給する第一の液滴吐出
装置1のノズルを形成すればよい。なお、第一の液滴吐
出装置2は図20に示すものであってもよいし、それ以
外の形態であってもよい。
【0143】次に、本実施例にて面積階調表現を行う場
合の動作について、図9を用いて説明する。
【0144】図9は1画素(点線で表示)に対する印字
ドットの可能な組み合わせを表示したものである。
(a)は1画素の印字濃度が最低の場合、(d)は1画
素の印字濃度が最大の場合、(b)及び(c)はその中
間の状態を示している。すなわち、印字濃度が最低の場
合には、IDT31及び32のいずれも駆動させないの
で、ドットは形成されない(a)。印字濃度が最大の場
合には、IDT31及び32の両方とも駆動することに
より、ドット径の異なる2つのドットを形成する
(d)。印字濃度が2番目に低い場合には、IDT32
のみを駆動することにより小さいドットのみを形成する
(b)。印字濃度が2番目に高い場合には、IDT31
のみを駆動することにより大きいドットのみを形成する
(c)。
【0145】このように本実施例では、4階調表現を行
うことができる。同様に隣接画素に対してもそれに対応
する1組のIDT31及び32の動作を制御することに
より4階調表現が可能となる。
【0146】以上では1画素に対し2つのIDTが対応
するように形成したので4階調表現が可能であったが、
これに限らず3つ以上であってもよい。これにより1画
素に対し形成するインクのドット径をさらに変化させる
ことができるので、階調表現がより豊かになり高品位な
画像を得ることができる。
【0147】また、1つの画素に対し、単一のIDTの
みを駆動することにより、用途に応じて解像度を変化さ
せつつ、一定解像度での印字を行うことができる。一例
として、文字原稿を出力する場合には最も小さな液滴を
吐出し、例えばIDT32を駆動することにより粒子径
φ10μm前後のインクを吐出させる。一方、画像を出
力する場合にはより大きな液滴を吐出し、例えばIDT
31を駆動することにより粒子径φ100μm前後のイ
ンクを吐出させるようにする。
【0148】なお、上記説明では単色の場合について説
明したが、カラー印字への応用も可能であり、この場合
には、上記構成の印字ヘッド50を複数用意する。すな
わち、3色の重ね合せによりカラーを表現する場合に
は、イエロー、マゼンタ、シアンのインクを用いる。
【0149】また、IDTを駆動する時間を制御する方
法を併用してもよい。駆動時間を長くするにしたがいイ
ンク生成量が多くなるので、記録紙上での濃度を大きく
することができる。
【0150】なお、上記実施例で説明した事項がそのま
まあるいはそれらの組み合わせで適用可能であることは
言うまでもない。
【0151】(適用例2)本適用例では、画像記録装置
に適用した場合の別の実施例について説明する。
【0152】図8は、本発明を画像記録装置に応用した
場合の別の一実施例を示しており、画像記録装置102
の主要部分のみ記載している。なお、前記適用例1と重
複する部分の説明は省略する。
【0153】第一の液滴吐出装置1及び第二の液滴吐出
装置2を収容した画像記録装置102内の印字ヘッド5
0からはインクINKが吐出孔子51から吐出され、そ
のインクINKは一旦、転写ドラム92上に形成され
る。該転写ドラム92は矢印C方向に回転されており、
印字ヘッド50により転写されたインクINKは、搬送
装置91によって矢印B方向に搬送されて記録媒体P上
に転写される。すなわち、転写ドラム92と該転写ドラ
ム92に一定圧力をもって配設されている加圧ローラ9
4とにより形成される転写部において、転写ドラム内部
に配設されている加熱体93による熱によってINKは
記録媒体P上に転写される。転写ローラ92は、中空の
構造を有しており、Al等の熱伝導性のよい金属で形成
されている。さらに、転写が良好に行われるために、そ
の表面性がINKに対し高表面張力を有する部材、例え
ば、フッ素コーティングされたものを用いている。
【0154】本適用例においても前記適用例1と同様に
階調表現がより豊かになり高品位な画像を得ることがで
きる。
【0155】(適用例3)本適用例では、医療用の薬液
吸入器に適用した場合の実施例について説明する。
【0156】図6は、本発明を医療用の薬液吸入器に応
用した場合の一実施例を示しており、(a)は断面を、
(b)はその透視斜視図を示している。
【0157】薬液吸入器52の内部には第一の液滴吐出
装置1及び第二の液滴吐出装置2の他、薬液を収容した
タンク7が配設されている。第二の液滴吐出装置2とし
ては、図20で説明したものを用いている。すなわち、
IDT駆動周波数が同一のものをまとめて配置してお
り、これにより、吐出孔511からは比較的粒径の小さ
な薬液が吐出し、吐出孔512からは比較的粒径の大き
な薬液が吐出するようになっている。あるいは、第二の
液滴吐出装置2として図21で説明したものを用いれ
ば、吐出孔を共用できるので、単一の吐出孔でよい。
【0158】次に、本実施例にて薬液の吸入を行う場合
の動作について、図27(a)、(b)を用いてその駆
動制御方法について説明する。
【0159】入力手段400は該薬液吸入器52の駆動
開始を指示するための入力部であり、プッシュ式あるい
はスライド式、あるいはダイアル式等の駆動スイッチに
より構成される。該スイッチが押下されることにより該
薬液吸入器52が駆動され、所定の大きさの液滴が生成
される。さらに、薬液吸入器52は液滴径を可変するた
めに、その液滴径を指定するためのスイッチ410が設
けられている。例えば、2種類の液滴径を選択できる場
合には、比較的大きな液滴を生成する(410b)かあ
るいは比較的小さな液滴を生成する(410c)か、あ
るいは両者共に生成する(410d)かを決定する。な
お、上記図示していない駆動スイッチと図27(b)に
示すような液滴径選択スイッチ410とをダイアル式ス
イッチにより構成し同一としてもよい。
【0160】以下に各状態での駆動動作について説明す
る。
【0161】図27(b)は、液滴径選択スイッチ41
0はOFF(410a)が選択されている場合を示して
いる。
【0162】上記スイッチ410の“大”(410b)
を選択した場合には、入力手段400により“大”(4
10b)が選択されたことがCPU40に伝達され、第
一の液滴吐出装置1の駆動回路A411に対し、それに
対応したノズル111を駆動するように選択手段A50
1によって該当する駆動手段4111を選択する。同様
に第二の液滴吐出装置2の駆動回路B412に対し、そ
れに対応したIDT31を駆動するように選択手段B5
02によって該当する駆動手段4121を選択する。こ
れにより、ノズル111から液滴が吐出され、IDT3
1によりさらに微粒子化されて比較的大きな液滴が生成
される。
【0163】上記スイッチ410の“小”(410c)
を選択した場合には、入力手段400により“小”(4
10c)が選択されたことがCPU40に伝達され、第
一の液滴吐出装置1の駆動回路A411に対し、それに
対応したノズル112を駆動するように選択手段A50
1によって該当する駆動手段4112を選択する。同様
に第二の液滴吐出手段2の駆動回路B412に対し、そ
れに対応したIDT32を駆動するように選択手段B5
02によって該当する駆動手段4122を選択する。こ
れにより、ノズル112から液滴が吐出され、IDT3
2によりさらに微粒子化されて比較的小さな液滴が生成
される。
【0164】さらに、両者の混合した液滴を生成するに
は上記スイッチ410において“大+小”スイッチ(4
10d)を選択することにより、CPU40は第一の液
滴吐出装置1及び第二の液滴吐出装置2のすべての手段
を共に動作させるような制御を行う。
【0165】動作を終了するには、スイッチ410を
“切”(410a)位置にすることで第一の液滴吐出装
置1及び第二の液滴吐出装置2が動作を停止する。ある
いは、タイマー機能を付加しておくことにより、一定時
間動作後、自動的に停止させることも可能である。
【0166】以上は2種類の液滴径を生成する場合につ
いて説明したが、それ以上であっても同様に適用でき
る。
【0167】また、入力手段400により上記スイッチ
410の“大”(410b)を選択した場合、複数ある
IDT31の内、必要に応じて選択的に駆動するように
してもよい。例えば、入力手段400に霧化量設定スイ
ッチ(図示せず)を設けておき、“強”のときにはID
T31を全て駆動するようにし、また、“弱”の時には
1つのIDT31のみを駆動する。これにより、100
μm前後の比較的大きな液滴の生成される液滴量を制御
することができる。
【0168】同様に、入力手段400により上記スイッ
チ410の“小”(410c)を選択した場合、霧化量
設定スイッチ(図示せず)の切り替えにより、10μm
前後の比較的小さい液滴の生成量を変化させることがで
きる。
【0169】このように上記方法ではまず霧化手段を選
択し、複数の液滴吐出手段の中からその選択された霧化
手段に液滴を吐出する吐出部を選択し駆動し、前記霧化
手段にて前記吐出部から供給された液滴を微粒子化して
いる。一方、まず複数の液滴吐出手段の中から特定の液
滴吐出手段を選択し、複数の霧化手段の中からそれに該
当する特定の霧化手段を選択し、その選択された霧化手
段に前記液滴吐出手段の吐出部から液滴を供給し駆動す
ることで液滴を微粒子化する方法であってもよい。これ
らは装置のサイズ、製造コスト、使用目的に応じて選択
できるものである。また上記2種類の方法に限定される
ものでもない。
【0170】以上のように、鼻及び喉を治療する際に用
いられる器具としての薬液霧化器等の用途にあっては、
霧化粒子が小さい程、人体に吸入していく距離が大きく
なるので、発生液滴径と薬液の種類を最適に組み合わせ
ることができて、治療部位に応じて最適な薬液を供給す
ることができる効果が得られる。
【0171】なお、上記駆動制御の説明は薬液吸入器特
有の制御方法ではなく、画像形成装置等他の粒子径可変
装置に対しても適用可能であることは言うまでもない。
また、液滴としては、薬液、インクを挙げてきたがこれ
に限定されるものではない。
【0172】以上、ここで挙げた各実施形態に関して
は、本発明の主旨を変えない限り前記記載内容に限定さ
れるものではない。
【0173】
【発明の効果】以上のように本発明の粒径可変生成装置
及び粒子径可変生成方法では、各請求項において以下の
効果が得られた。
【0174】本発明の請求項1においては、第一の液滴
吐出手段から吐出される粒子が、異なる共振周波数を有
する複数の櫛歯型電極(IDT)の中の特定のIDTに
より微粒子化されるように、第一の液滴吐出手段の特定
のノズルを駆動するので、大きさの異なる液滴粒子を生
成することができる。また、インクジェットヘッド等の
液滴吐出装置を第一の液滴吐出手段として用い、これか
ら吐出する液滴を第二の液滴吐出手段に供給するように
したので、微小粒子の作製が安定かつ確実に行うことが
できる。また、共振周波数の異なるIDTに対して、選
択的に液体を供給するようにしたので、異なる液滴径を
有する液体の霧化を行うことができる。
【0175】本発明の請求項2においては、複数のID
Tの配列が、共振周波数が異なるIDT毎にまとめてい
るので、霧化発生部の長さをIDTの種類に関係なく同
一とすることができる。したがって、装置としての液滴
発生部の大きさ、位置が同じであるので、同一の吐出口
とすることができる。
【0176】本発明の請求項3においては、複数のID
Tの配列が、共振周波数が同じIDT毎にまとめている
ので、IDT毎に装置の吐出口を分離することができ
る。さらに、発生液滴径が小さい程、吐出口の大きさを
小さくすることができるので、集中して霧化粒子を出力
することができる。
【0177】本発明の請求項4においては、1つのID
Tに対して、複数のノズルから液滴を供給するようにし
たので、仮に、目詰まり等によって吐出不能のノズルが
生じた場合にも、他のノズルから液滴を供給することが
できて、装置として動作を行うことができる。また、対
応するIDTの種類に応じて、吐出するノズルの数を変
えることにより、液滴供給量を変えることができるの
で、ノズル径が異なる複数のノズルを形成しておく場合
に比べて、簡単に、液滴量を変化させることができる。
【0178】本発明の請求項5においては、IDTの間
隔が、第一の液滴吐出手段に形成されたノズルの間隔と
同じになるように形成しているので、同一種類の複数の
IDTにおいて、ノズルの数を同一にすることができ
る。
【0179】本発明の請求項6においては、上記効果に
加え、液滴吐出量の異なる複数種類のノズルを有してい
るので、IDTの種類に応じて、最適量の液滴を供給す
ることができる。さらに、液滴量の管理が安定かつ正
確、簡単に行うことができて、液体の霧化が安定かつ確
実に行うことができる。
【0180】本発明の請求項7においては、上記効果に
加え、第一の液滴吐出手段は液滴吐出量の異なる複数の
ヘッド部からなり、各ヘッドに液体を供給するための液
体貯蔵手段を有しているので、同一ヘッドに複数の吐出
径の異なるノズルを作製する場合に比べて、ヘッドの製
造が簡単になる。また、ヘッドそれぞれに、液体貯蔵部
を設けて、ヘッド毎に液体を供給するようにしたので、
仮に、一方のヘッドの液体がなくなっても他のヘッドを
使用することができ、装置として動作を継続することが
できるという利点を有している。さらに、液滴量の管理
が安定かつ正確、簡単に行うことができて、液体の霧化
が安定かつ確実に行うことができる。
【0181】本発明の請求項8においては、上記効果に
加え、複数の第一の液滴吐出手段に対し、異なる液体を
供給するようにしているので、液体毎に異なる大きさの
粒子径を有する液体の霧化を行うことができる。
【0182】本発明の請求項9においては、液体の霧化
を段階的に行うようにしているので、小粒径の液滴を安
定かつ確実に行うことができる。また、共振周波数の異
なるIDTに対して、選択的に液体を供給するようにし
たので、異なる液滴径を有する液体の霧化を同時にある
いは個別に行うことができる。つまり、第1のステップ
は、複数の霧化手段は少なくとも共振周波数が異なる複
数の霧化手段から構成されているので、その中から特定
の霧化手段を選択することによって異なる液滴径を有す
る液体の霧化を行うことができる。また、第2のステッ
プは、複数の吐出部の中から、上記第1のステップで選
択された霧化手段に吐出する吐出部のみを選択して駆動
するので、霧化手段により霧化されない液滴の供給を防
止することができる。
【0183】本発明の請求項10においては、第1のス
テップは、特定の共振周波数の霧化手段を選択するよう
に制御しているので、駆動する霧化手段に応じて生成す
る粒子径を可変とすることができる。
【0184】本発明の請求項11においては、第1のス
テップは特に、駆動するIDTの個数を制御するように
したので、液滴発生量を多段階に制御することができ
る。この方法は、駆動時間を制御することにより全液滴
発生量をコントロールする方法に比べ、液滴発生量を多
くすることができることの他、最小液滴量発生時と最大
液滴発生時で発生時間の差がなく、また、制御を正確に
行うことができるという特長を有している。また、当方
法を画像形成方法に応用した場合には、駆動する霧化手
段の数を制御することにより階調表現を行うことが可能
となる。
【0185】本発明の請求項12においては、第2のス
テップは特に、複数の霧化手段の種類に応じて、供給す
る液滴量を変化するようにしたので、液滴の供給不足あ
るいは供給過剰となることがなく、最適な霧化を行うこ
とができる。これによって、液体の用量に応じて多種多
様な分野への適用が実現できる。
【0186】本発明の請求項13においては、第2のス
テップは特に、複数の霧化手段の種類に応じて、供給す
る液滴の種類を変化するようにしたので、各液体毎に最
適な大きさの粒子を作製することができる。これによっ
て、液体の種類に応じて多種多様な分野への適用が実現
できる。
【0187】本発明の請求項14においては、第7のス
テップは特に、液滴供給手段は、液滴を吐出するノズル
の数を制御するようにしたので、液滴供給手段及び霧化
手段を移動する必要がなく、構成が簡単である。また、
霧化手段で霧化されない場所への液滴の吐出をなくすこ
とができる。それ以外は上記請求項9と同様の効果が得
られる。
【0188】以上、本発明においては微小かつ均一な液
体の液滴を作製すると共に、その粒子径を可変とし、か
つ上記異なる粒子径のものを同時に生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液滴径可変装置の吐出原理を説明
するための図である。
【図2】本発明による液滴径可変装置の一実施例を示し
た図である。
【図3】本発明による第一の液滴吐出手段の一実施例を
示した図である。
【図4】本発明によるIDTのデザインを説明するため
の図である。
【図5】本発明による液滴径可変装置の駆動シーケンス
を図示したフローチャートである。
【図6】本発明による液滴径可変装置を医療分野に適用
した場合の一実施例例を示した図である。
【図7】本発明による液滴径可変装置を画像記録装置に
適用した場合の一実施例を示した図である。
【図8】本発明による液滴径可変装置を画像記録装置に
適用した場合の別の実施例を示した図である。
【図9】面積階調表現を説明するための図である。
【図10】本発明による液滴径可変装置のIDTの駆動
手段を示した図である。
【図11】本発明による液滴径可変装置のIDTの別の
駆動手段を示した図である。
【図12】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図13】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図14】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図15】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図16】本発明による複数のIDTの配置方法を示す
ための図である。
【図17】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図18】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図19】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図20】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図21】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図22】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図23】本発明による液滴径可変装置の別の駆動シー
ケンスを図示したフローチャートである。
【図24】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図25】本発明による液滴径可変装置の別の実施例を
示した図である。
【図26】本発明による液滴径可変装置の光検出手段の
実施例を示した図である。
【図27】本発明による液滴径可変装置の制御回路を説
明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 第一の液滴吐出装置 110、111、112、113 ノズル 2 第二の液滴吐出装置 21 基板 22 放熱板 3、31、32、33 IDT 4、41、42、411、412 IDT駆動手段 40 CPU 5、501、502 選択手段 6 移動手段 7 液体貯蔵手段 721、722 液体貯蔵部 751、752 液体 8、81、82 マーカー 9 光検出手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出部を有した第一の液滴吐出手
    段と、該第一の液滴吐出手段から吐出される液滴を表面
    弾性波による振動エネルギーによってさらに微小化して
    吐出する第二の液滴吐出手段とを有し、 前記第二の液滴吐出手段は、表面弾性波の発生基板上で
    表面弾性波の進行方向に直角な方向に、異なる共振周波
    数を有する複数の櫛歯型電極(IDT)が形成されてな
    る粒子径可変生成装置であって、 前記第一の液滴吐出手段から吐出される液滴が、前記特
    定のIDTにより微粒子化されるように、第一の液滴吐
    出手段の特定の吐出部を駆動することを特徴とする粒子
    径可変生成装置。
  2. 【請求項2】 第二の液滴吐出手段は、異なる複数種類
    のIDTの共振周波数の数をn(ただし、n≧2)とし
    て、該共振周波数をf1、f2、…fn(ただし、n=
    1,2,…)とした時、(f1、f2、…fn)を1ブ
    ロックとして、表面弾性波進行方向と直角な方向に、N
    ブロック(ただし、N≧1)を形成してなることを特徴
    とする請求項1記載の粒子径可変生成装置。
  3. 【請求項3】 第二の液滴吐出手段は、異なる複数種類
    のIDTの共振周波数の数をn(ただし、n≧2)とし
    て、該共振周波数をf1、f2、…fn(ただし、n=
    1,2,…)とし、かつ、それぞれの個数をN(ただ
    し、N≧1)とした時、同一共振周波数を有するN個の
    IDTを1ブロックとして、表面弾性波進行方向に直角
    な方向に、n個のブロックを構成してなることを特徴と
    する請求項1記載の粒子径可変生成装置。
  4. 【請求項4】 第二の液滴吐出手段は、各ブロックにお
    けるIDTの間隔が第一の液滴吐出手段の吐出口間隔の
    整数倍でなることを特徴とする請求項2乃至3のいずれ
    か記載の粒子径可変生成装置。
  5. 【請求項5】 第一の液滴吐出手段は、前記第二の液滴
    吐出手段の1つのIDTに対して複数の吐出部から液滴
    を吐出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    記載の粒子径可変生成装置。
  6. 【請求項6】 第一の液滴吐出手段は、液滴吐出量の異
    なる複数の吐出部を有してなることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか記載の粒子径可変生成装置。
  7. 【請求項7】 第一の液滴吐出手段は、液滴吐出量の異
    なる複数のヘッド部からなり、前記各ヘッド部は個々に
    液体を供給するための液体貯蔵手段を有してなることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の粒子径可変
    生成装置。
  8. 【請求項8】 第一の液滴吐出手段は、複数の第一の液
    滴吐出手段からなり、該それぞれの第一の液滴吐出手段
    は異なる液体を個別に供給するための複数の液体貯蔵手
    段を有してなることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか記載の粒子径可変生成装置。
  9. 【請求項9】 表面弾性波による振動エネルギーによっ
    て液滴を微粒子化(霧化)する粒子径可変生成方法にお
    いて、 複数の吐出部を有した第一の液滴吐出手段と、該第一の
    液滴吐出手段から吐出される液滴を微粒子化するため
    に、表面弾性波の発生基板上で表面弾性波の進行方向に
    直角な方向に、異なる共振周波数を有する複数の櫛歯型
    電極(IDT)が形成されてなる第二の液滴吐出手段か
    らなる霧化手段を備え、 該複数の霧化手段の中から特定の霧化手段を選択する第
    1のステップと、 前記霧化手段に液体を粒子状態で供給するための第2の
    ステップと、 前記第2のステップにより供給された液体粒子を、前記
    第1のステップにより選択された霧化手段によってさら
    に微粒子化する第3のステップとからなり、 前記第2のステップは、第一の液滴吐出手段の複数の吐
    出部の中から前記第1のステップで選択された霧化手段
    に吐出する吐出部のみを選択して駆動する第4のステッ
    プを含むことで微粒子生成を行うことを特徴とする粒子
    径可変生成方法。
  10. 【請求項10】 第1のステップは、霧化手段の中から
    さらに特定の共振周波数の霧化手段を選択して駆動する
    ことを特徴とする請求項9記載の粒子径可変生成方法。
  11. 【請求項11】 第1のステップは、複数の同一の共振
    周波数を有する霧化手段の中からさらに特定の霧化手段
    を選択して駆動することを特徴とする請求項9記載の粒
    子径可変生成方法。
  12. 【請求項12】 第2のステップは、霧化手段に応じて
    液滴供給量を変化させる第5のステップを含むことを特
    徴とする請求項9乃至11のいずれか記載の粒子径可変
    生成方法。
  13. 【請求項13】 第2のステップは、霧化手段に応じて
    液滴の種類を変化させる第6のステップを含むことを特
    徴とする請求項9乃至11のいずれか記載の粒子径可変
    生成方法。
  14. 【請求項14】 表面弾性波による振動エネルギーによ
    って液滴を微粒子化(霧化)する粒子径可変生成方法に
    おいて、 複数の吐出部を有した第一の液滴吐出手段と、該第一の
    液滴吐出手段から吐出される液滴を微粒子化するため
    に、表面弾性波の発生基板上で表面弾性波の進行方向に
    直角な方向に、異なる共振周波数を有する複数の櫛歯型
    電極(IDT)が形成されてなる第二の液滴吐出手段か
    らなる霧化手段を備え、 前記第一の液滴吐出手段の複数の吐出部の中から、特定
    の吐出部を選択する第7のステップと、 前記複数の霧化手段の中から、特定の霧化手段を選択す
    る第8のステップと、 前記第8のステップにより選択された霧化手段に液体を
    粒子状態で供給するための第9のステップと、 前記第9のステップにより供給された液体粒子を、上記
    第8のステップにより選択された霧化手段によってさら
    に微粒子化する第10のステップとから微粒子生成を行
    うことを特徴とする粒子径可変生成方法。
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