JPH11205137A - Pll周波数シンセサイザ回路 - Google Patents

Pll周波数シンセサイザ回路

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JPH11205137A
JPH11205137A JP10005653A JP565398A JPH11205137A JP H11205137 A JPH11205137 A JP H11205137A JP 10005653 A JP10005653 A JP 10005653A JP 565398 A JP565398 A JP 565398A JP H11205137 A JPH11205137 A JP H11205137A
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JP
Japan
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frequency
signal
divider
output
reference signal
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JP10005653A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Shika
智廣 鹿
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で希望周波数にロックし、かつ希望周
波数チャンネルを設定することが可能なPLL周波数シ
ンセサイザ回路を提供することを目的とする。 【解決手段】 基準信号発生器からの信号を第1、第2
分周数で分周する第1、第2基準信号分周器と、第1、
第2基準信号分周器からの出力信号を第1の入力信号と
して持つ第1、第2位相比較器と、第1、第2位相比較
器からの信号を入力信号とする第1、第2ループフィル
タと、第1、第2ループフィルタからの信号を入力制御
信号として持つ第1、第2電圧制御発振器と、第2電圧
制御発振器からの信号を第2比較分周数で分周して第2
位相比較器の第2入力信号とする第2比較分周器と、第
1、第2電圧制御発振器からの信号を第1、第2入力信
号とする周波数混合器と、周波数混合器からの信号を第
1比較分周数で分周して第1位相比較器の第2入力信号
とする第1の比較分周器とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機器に使
用される周波数チャンネル設定用のPLL周波数シンセ
サイザ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、PLL(Phase Locked Loop)周
波数シンセサイザ回路は携帯電話、コードレス電話など
の無線通信機器において周波数チャンネルの設定用とし
て活用されている。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のPLL周
波数シンセサイザ回路について説明を行う。
【0004】図3は従来のPLL周波数シンセサイザ回
路を示すブロック図である。図3において、101はP
LL周波数シンセサイザの周波数の基準となる基準信号
発生器、102は分周数R(正の整数)の基準信号分周
器、103は位相比較器、104はループフィルタ、1
05は電圧制御発振器、106は電圧制御発振器105
の出力信号を2方向に分岐する分岐点、107は分周数
M(正の整数)の比較分周器である。
【0005】基準信号発生器101は基準信号周波数F
oscを出力し、基準信号分周器102は基準信号周波
数Foscを分周して基準参照周波数Fref1を得
る。位相比較器103は出力電圧Vpdを出力し、ルー
プフィルタ104は出力電圧Vpdを入力して電圧制御
発振器105の制御電圧Vcontを出力する。電圧制
御発振器105はループフィルタ104から制御電圧V
contを入力して発振周波数F1の発振信号を出力
し、比較分周器107は発振周波数F1を分周して比較
周波数Fcを得る。
【0006】以上のように構成された従来のPLL周波
数シンセサイザ回路について、以下その動作を説明す
る。
【0007】位相比較器103は基準参照周波数Fre
f1と比較周波数Fcの2つの入力信号の位相差を検出
して、その位相差に比例した出力電圧Vpdを出力す
る。出力電圧Vpdの符号は、基準参照周波数Fref
1を基準とした場合、比較周波数Fcの信号の位相が遅
れている場合に正であり、比較周波数Fcの信号の位相
が進んでいる場合に負となる。位相差がない場合には位
相比較器103の出力はハイインピーダンス状態とな
る。ループフィルタ104は位相比較器103の出力電
圧Vpdを平滑化し、電圧制御発振器105の制御電圧
Vcontを生成する。電圧制御発振器105は制御電
圧Vcontに比例した発振周波数F1の発振信号を出
力する。この発振周波数F1の発振信号は分岐点106
から比較分周器107に入力される。比較分周器107
では発振周波数F1を分周した比較周波数Fcが生成さ
れ、位相比較器103へ入力される。従って、位相比較
器103、ループフィルタ104、電圧制御発振器10
5、分岐点106、比較分周器107でフィードバック
ループが形成される。このフィードバックループが安定
に収束した場合には、基準参照周波数Fref1と比較
周波数Fcは同一周波数、同一位相となり、式(10
1)が成り立つ。
【0008】Fref1=Fc………(101) ここで、比較周波数Fcと電圧制御発振器105の発振
周波数F1との間には式(102)の関係がある。
【0009】Fc=F1/M…………(102) 従って、式(101)と式(102)から、発振周波数
F1と基準参照周波数Fref1との間には式(10
3)の関係が成り立つ。
【0010】F1=M×Fref1…………(103) ここで、比較分周器107の分周数Mの値を1つ増や
す、すなわち分周数(M+1)を用いると式(103)
から、 F1=(M+1)×Fref1………(104) 式(103)と式(104)とを比べると比較分周器1
07の分周数Mの値を1だけ増やすことで電圧制御発振
器105の発振周波数F1は基準参照周波数Fref1
だけ上方にシフトした周波数に設定することができる。
従って、基準参照周波数Fref1を無線システムの周
波数チャンネル間隔に設定すれば、無線システムで使用
される複数の周波数チャンネルを設定することができ
る。
【0011】次に、この従来のPLL周波数シンセサイ
ザ回路を用いてTDMA方式の複数子機と接続する親機
の動作を説明する。
【0012】図4はTDMA方式の複数子機と接続する
親機の時間フレーム、スロットを示すデータ構成図であ
る。図4において、108は送受信フレーム(4ms)で
あり、109は送信フレーム(2ms)、110は受信フ
レーム(2ms)、111は通信Aで使用される送信時間
スロット(500μs)、112は通信Aで使用される受信
時間スロット(500μs)、113は通信Bで使用される
送信時間スロット(500μs)、114は通信Bで使用さ
れる受信時間スロット(500μs)、115は各スロット
間のガードタイム(40μs)である。
【0013】TDMA方式に用いられる親機で複数の子
機と同時に通信する場合、図4のように、それぞれの通
信A、通信Bで同一時間フレーム内の、異なる時間スロ
ットを使用して通信を行う。まず、通信Aにおいては、
親機送信として送信スロット111を、親機受信として
受信スロット112を使用する。その場合、送信スロッ
ト111、受信スロット112での周波数チャンネルは
F1である。次に、通信Bにおいては、親機送信として
送信スロット113を、親機受信として受信スロット1
14を使用する。その場合、送信スロット113、受信
スロット114での周波数チャンネルはF2である。こ
こで、図3で構成された従来のPLL周波数シンセサイ
ザ回路は通信A、通信Bの両方に使用されるため発振周
波数を周波数F1から周波数F2に切り替える必要があ
る。そこで送信スロット111と送信スロット113と
の間の空きスロット時間T101(500μs)及び、受信
スロット112と受信スロット114との間の空きスロ
ット時間T102(500μs)で周波数切替を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPLL周波数シンセサイザ回路では、必要な周波数
チャンネルを確保し、かつロックアップタイムを短縮し
ようとした場合にループゲインの低下などによる限界が
あるため、TDMA方式の全ての時間スロットを効率よ
く使用できないという問題点を有している。
【0015】このPLL周波数シンセサイザ回路では、
短時間で希望周波数にロックすることができ、かつ希望
周波数チャンネルを設定することができることが要求さ
れている。
【0016】本発明は、短時間で希望周波数にロックす
ることが可能で、かつ希望周波数チャンネルを設定する
ことが可能なPLL周波数シンセサイザ回路を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、基準信号発生器と、基準信号発生器からの
出力信号を第1の分周数で分周する第1の基準信号分周
器と、第1の基準信号分周器からの出力信号を第1の入
力信号として持つ第1の位相比較器と、第1の位相比較
器からの出力信号を入力信号とする第1のループフィル
タと、第1のループフィルタからの出力信号を入力制御
信号として持つ第1の電圧制御発振器と、基準信号発生
器からの出力信号を第2の分周数で分周する第2の基準
信号分周器と、第2の基準信号分周器からの出力信号を
第1の入力信号として持つ第2の位相比較器と、第2の
位相比較器からの出力信号を入力信号とする第2のルー
プフィルタと、第2のループフィルタからの出力信号を
入力制御信号として持つ第2の電圧制御発振器と、第2
の電圧制御発振器からの出力信号を第2の比較分周数で
分周し、分周後の出力信号を第2の位相比較器の第2の
入力信号とする第2の比較分周器と、第1の電圧制御発
振器からの出力信号をを第1の入力信号とし、第2の電
圧制御発振器からの出力信号を第2の入力信号とする周
波数混合器と、周波数混合器からの出力信号を第1の比
較分周数で分周し、分周後の出力信号を第1の位相比較
器の第2の入力信号とする第1の比較分周器とを有する
構成を備えている。
【0018】これにより、短時間で希望周波数にロック
することが可能で、かつ希望周波数チャンネルを設定す
ることが可能なPLL周波数シンセサイザ回路が得られ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基準信号発生器と、基準信号発生器からの出力信号
を第1の分周数で分周する第1の基準信号分周器と、第
1の基準信号分周器からの出力信号を第1の入力信号と
して持つ第1の位相比較器と、第1の位相比較器からの
出力信号を入力信号とする第1のループフィルタと、第
1のループフィルタからの出力信号を入力制御信号とし
て持つ第1の電圧制御発振器と、基準信号発生器からの
出力信号を第2の分周数で分周する第2の基準信号分周
器と、第2の基準信号分周器からの出力信号を第1の入
力信号として持つ第2の位相比較器と、第2の位相比較
器からの出力信号を入力信号とする第2のループフィル
タと、第2のループフィルタからの出力信号を入力制御
信号として持つ第2の電圧制御発振器と、第2の電圧制
御発振器からの出力信号を第2の比較分周数で分周し、
分周後の出力信号を第2の位相比較器の第2の入力信号
とする第2の比較分周器と、第1の電圧制御発振器から
の出力信号をを第1の入力信号とし、第2の電圧制御発
振器からの出力信号を第2の入力信号とする周波数混合
器と、周波数混合器からの出力信号を第1の比較分周数
で分周し、分周後の出力信号を第1の位相比較器の第2
の入力信号とする第1の比較分周器とを有することとし
たものであり、第1の位相比較器等から成るメインルー
プの分周比を増加させることなく、すなわちメインルー
プのループ利得の低下を抑えて、ロックアップタイムが
短縮されるという作用を有する。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、周波数混合器の出力側と第1の比較分
周器の入力側との間に挿入された低域通過フィルタを有
することとしたものであり、周波数混合器の出力に含ま
れる不要周波数成分が除去され、第1の電圧制御発振器
出力の不要スプリアス成分の発生が防止されるという作
用を有する。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、周波数混合器の出力側と第1の比較分
周器の入力側との間に挿入された帯域通過フィルタを有
することとしたものであり、周波数混合器の出力に含ま
れる不要周波数成分が除去され、第1の電圧制御発振器
出力の不要スプリアス成分の発生が防止されるという作
用を有する。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載の発明において、第1の電圧制御発
振器の出力側と周波数混合器の第1の入力側との間に挿
入された緩衝増幅器を有することとしたものであり、周
波数混合器から第1の電圧制御発振器へ漏洩する不要周
波数成分が除去され、第1の電圧制御発振器出力の不要
スプリアス成分の発生が防止されるという作用を有す
る。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載の発明において、第1の基準信号分
周器と第2の基準信号分周器とは、第1の基準信号分周
器からの出力周波数と第2の基準信号分周器からの出力
周波数との差分周波数を周波数チャンネル間隔に等しく
することとしたものであり、無線チャンネルに割り当て
られた複数の周波数チャンネルを設定できるという作用
を有する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれか1に記載の発明において、第1の基準信号分
周器は、その分周数を分数分周にすることとしたもので
あり、第1の基準信号分周器の出力周波数と第2の基準
信号分周器の出力周波数との差成分を周波数チャンネル
間隔と等しくし、無線チャンネルに割り当てられた複数
の周波数チャンネルを設定できるという作用を有する。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1に記載の発明において、第2の基準信号分
周器は、その分周数を分数分周にすることとしたもので
あり、第1の基準信号分周器の出力周波数と第2の基準
信号分周器の出力周波数との差成分を周波数チャンネル
間隔と等しくし、無線チャンネルに割り当てられた複数
の周波数チャンネルを設定できるという作用を有する。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれか1に記載の発明において、第2の基準信号分
周器は、その出力周波数を周波数チャンネル間隔より高
い周波数に設定することとしたものであり、周波数混合
器で信号純度が劣化する分を第2の電圧制御発振器の信
号純度を向上させることにより補うことができるという
作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるP
LL周波数シンセサイザ回路を示すブロック図である。
【0028】図1において、1はPLL周波数シンセサ
イザ回路の周波数の基準となる基準信号発生器、2は分
周数(S/R:S、Rは正の整数)の第1の基準分周器、3
は第1の位相比較器、4は第1のループフィルタ、5は
第1の電圧制御発振器、6は第1の電圧制御発振器5の
出力を2方向に分岐する分岐点、7は周波数混合器、8
は分周数M(正の整数)の第1の比較分周器、9は基準
信号発生器1の出力を2方向に分岐する分岐点、10は
分周数(Q/P:Q、Pは正の整数)の第2の基準分周器、
11は第2の位相比較器、12は第2のループフィル
タ、13は第2の電圧制御発振器、14は第2の電圧制
御発振器13の出力を2方向に分岐する分岐点、15は
分周数N(正の整数)の第2の比較分周器、16は第1
の位相比較器3、第1のループフィルタ4、第1の電圧
制御発振器5、分岐点6、周波数混合器7、第1の比較
分周器8で構成されるメインループ、17は第2の位相
比較器11、第2のループフィルタ12、第2の電圧制
御発振器13、分岐点14、第2の比較分周器15で構
成されるサブループである。
【0029】次に、図1のPLL周波数シンセサイザ回
路における各信号について説明する。
【0030】基準信号発生器1は基準信号周波数Fos
cを出力し、基準信号分周器2は基準信号周波数Fos
cを分周して第1基準参照周波数Fref1を得る。位
相比較器3は出力電圧Vpd1を出力し、第1のループ
フィルタ4は出力電圧Vpd1を入力して第1の電圧制
御発振器5の制御電圧Vcont1を出力し、電圧制御
発振器5は制御電圧Vcont1を入力して第1発振周
波数Fvco1の発振信号を出力する。さらに、基準信
号分周器10は基準信号周波数Foscを分周して第2
基準参照周波数Fref2を得る。第2の位相比較器1
1は出力電圧Vpd2を出力し、第2のループフィルタ
12は出力電圧Vpd2を入力して第2の電圧制御発振
器13の制御電圧Vcont2を出力し、電圧制御発振
器13は制御電圧Vcont2を入力して第2発振周波
数Fvco2を出力する。第2の比較分周器15は第2
発振周波数Fvco2を分周して第2比較周波数Fc2
を得る。
【0031】周波数混合器7は、第1発振周波数Fvc
o1と第2発振周波数Fvco2との差成分周波数F3
の差成分信号を出力する。第1の比較分周器8は差成分
周波数F3を分周して第1比較周波数Fc1を得る。
【0032】以上のように構成されたPLL周波数シン
セサイザ回路について、以下その動作を説明する。
【0033】サブループ17において、位相比較器11
は基準参照周波数Fref2と比較周波数Fc2の2つ
の入力信号の位相差を検出し、その位相差に比例した出
力電圧Vpd2を出力する。第2のループフィルタ12
は第2の位相比較器11の出力電圧Vpd2を平滑化
し、第2の電圧制御発振器13の制御電圧Vcont2
を生成する。第2の電圧制御発振器13は制御電圧Vc
ont2に比例した発振周波数Fvco2の発振信号を
出力する。この発振周波数Fvco2の発振信号は分岐
点14から比較分周器15に入力される。比較分周器1
5では発振周波数Fvco2を分周した比較周波数Fc
2が生成され、位相比較器11へ入力される。従って、
位相比較器11、ループフィルタ12、電圧制御発振器
13、分岐点14、比較分周器15でフィードバックル
ープが形成される。このフィードバックループが安定に
収束した場合には、基準参照周波数Fref2と比較周
波数Fc2は同一周波数、同一位相となり、式(1)が
成り立つ。
【0034】Fref2=Fc2…………(1) ここで、比較周波数Fc2と発振周波数Fvco2との
間には式(2)の関係がある。
【0035】Fc2=Fvco2/N…………(2) 従って、式(1)と式(2)から、発振周波数Fvco
2と基準参照周波数Fref2との間には式(3)の関
係が成り立つ。
【0036】 Fvco2=N×Fref2…………(3) 同様の考え方で、メインループ16では、位相比較器3
は基準参照周波数Fref1と比較周波数Fc1の2つ
の入力信号の位相差を検出し、その位相差に比例した出
力電圧Vpd1を出力する。ループフィルタ4は位相比
較器3の出力電圧Vpd1を平滑化し、電圧制御発振器
5の制御電圧Vcont1を生成する。
【0037】電圧制御発振器5は制御電圧Vcont1
に比例した発振周波数Fvco1の発振信号を出力す
る。この発振周波数Fvco1の発振信号は分岐点6か
ら周波数混合器7に入力される。周波数混合器7では発
振周波数Fvco1と発振周波数Fvco2との差成分
の周波数F3が生成される。差成分の周波数F3は比較
分周器8で分周されることにより比較周波数Fc1が生
成され、位相比較器3へ入力される。従って、位相比較
器3、ループフィルタ4、電圧制御発振器5、分岐点
6、周波数混合器7、比較分周器8でフィードバックル
ープが形成される。このフィードバックループが安定に
収束した場合には、基準参照周波数Fref1と比較周
波数Fc1は同一周波数、同一位相となり、式(4)が
成り立つ。
【0038】Fref1=Fc1…………(4) ここで、比較周波数Fc1と差分周波数F3との間には
式(5)の関係がある。
【0039】Fc1=F3/M…………(5) また、発信周波数Fvco1、発信周波数Fvco2と
差成分周波数F3との間には式(6)の関係がある。
【0040】 F3=Fvco1−Fvco2…………(6) 従って、式(3)、式(4)、式(5)と式(6)か
ら、発振周波数Fvco1と基準参照周波数Fref
1、基準参照周波数Fref2との間には式(7)の関
係が成り立つ。
【0041】 Fvco1=M×Fref1+N×Fref2…………(7) ここで、例えば、比較分周器8の比較分周数Mを可変
し、比較分周器15の比較分周数Nを4500に固定し、基
準参照周波数Fref1、基準参照周波数Fref2を
周波数チャンネル間隔(200kHz)に設定すれば、発振周
波数Fvco1をチャンネル間隔で変化させることがで
きる。このとき、発振周波数Fvco1を1000MHz、発
振周波数Fvco2を900MHzとすると、差分周波数F3
は100MHzとなり、比較分周器8の比較分周比Mは500(1
00MHz/200kHz)となり、従来の5000(1000MHz/200kH
z)に比べて10分の1という小さい値に設定することがで
き、式(8)で与えられるメインループ16のループゲ
インGの低下を防止することができる。
【0042】G=(Kpd1×Kvco1)/M…………(8) ここで、Kpd1は位相比較器3のゲイン、Kvco1は電圧制
御発振器5のゲインである。ループの収束速度、すなわ
ちPLL周波数シンセサイザ回路のロックアップ時間は
ループゲインGの大きさに反比例して短くなるため、ロ
ックアップ時間を大幅に短縮することができる。
【0043】次に、本実施の形態によるPLL周波数シ
ンセサイザ回路を用いてTDMA方式の複数子機と接続
する親機の動作を説明する。
【0044】図2はTDMA方式の複数子機と接続する
親機の時間フレーム、スロットを示すデータ構成図であ
る。図2において、18は送受信フレーム(4ms)であ
り、19は送信フレーム(2ms)、20は受信フレーム
(2ms)、21は通信Aで使用される送信時間スロット
(500μs)、22は通信Aで使用される受信時間スロッ
ト(500μs)、23は通信Bで使用される送信時間スロ
ット(500μs)、24は通信Bで使用される受信時間ス
ロット(500μs)、25は各スロット間のガードタイム
(40μs)である。
【0045】TDMA方式に用いられる親機で複数の子
機と同時に通信する場合、図2のように、それぞれの通
信A、通信Bで同一時間フレーム内の、異なる時間スロ
ットを使用して通信を行う。まず、通信Aにおいては、
親機送信として送信スロット21を、親機受信として受
信スロット22を使用する。その場合、送信スロット2
1、受信スロット22での周波数チャンネルはF1であ
る。次に、通信Bにおいては、親機送信として送信スロ
ット23を、親機受信として受信スロット24を使用す
る。その場合、送信スロット23、受信スロット24で
の周波数チャンネルはF2である。ここで、図1で構成
されたPLL周波数シンセサイザ回路は通信A、通信B
の両方に使用されるため発振周波数を周波数F1から周
波数F2に切り替える必要がある。図1のPLL周波数
シンセサイザ回路では十分にロックアップタイムを速く
することができるため、送信スロット21と送信スロッ
ト23との間のガードタイム(40μs)及び受信スロッ
ト22と受信スロット24との間のガードタイム(40μ
s)で周波数切替を行うことができる。
【0046】以上のように本実施の形態によれば、第1
の比較分周数(比較分周比)Mを抑制することができる
ので、第1の位相比較器3等から成るメインループ16
の比較分周比Mを増加させることなく、すなわちメイン
ループのループ利得Gの低下を抑えて、ロックアップタ
イムを短縮することができ、短時間で希望周波数にロッ
クすることが可能となり、またガードタイムは短時間で
良く希望周波数チャンネルを設定することが可能とな
る。
【0047】(実施の形態2)図1において、周波数混
合器7の出力には差分周波数F3の他に発振周波数Fv
co1と発振周波数Fvco2との和分周波数(Fvco1+
Fvco2)も発生する。また発振周波数Fvco1、発振
周波数Fvco2の漏れ成分も現れる。つまり、発振周
波数Fvco1を1000MHz、発振周波数Fvco2を900
MHzとすると、周波数混合器7の出力には、差分周波数
F3の100MHzと、その他に和分周波数の1900MHz、発振
周波数Fvco1の漏れ成分1000MHz、発振周波数Fv
co2の漏れ成分900MHzが現れる。これらの不要周波数
成分は最終的に電圧制御発振器5の出力に不要スプリア
スとして現れることになるが、周波数混合器7と比較分
周器8との間に、差分周波数F3を通しそれより高い周
波数成分は遮断するような低域通過フィルタ(例えばカ
ットオフ周波数200MHz)を挿入し、不要周波数成分を除
去することができる。
【0048】以上のように本実施の形態によれば、周波
数混合器7の出力側と第1の比較分周器8の入力側との
間に低域通過フィルタを挿入することにより、周波数混
合器7の出力に含まれる不要周波数成分を除去して、第
1の電圧制御発振器5出力の不要スプリアス成分の発生
を防止することができる。
【0049】(実施の形態3)図1において、周波数混
合器7の出力には差分周波数F3の他に発振周波数Fv
co1と発振周波数Fvco2との和分周波数(Fvco1+
Fvco2)も発生する。また発振周波数Fvco1、発振
周波数Fvco2の漏れ成分も現れる。つまり、発振周
波数Fvco1を1000MHz、発振周波数Fvco2を900
MHzとすると、周波数混合器7の出力には、差分周波数
F3の100MHzと、その他に和分周波数の1900MHz、発振
周波数Fvco1の漏れ成分1000MHz、発振周波数Fv
co2の漏れ成分900MHzが現れる。また、これらの不要
周波数成分の組み合わせから予想できないような別の不
要周波数成分が発生することがある。これらの不要周波
数成分は最終的に電圧制御発振器5の出力に不要スプリ
アスとして現れることになるが、周波数混合器7と比較
分周器8の間に、差分周波数F3を通しそれ以外の周波
数成分は遮断するような帯域通過フィルタ(例えば中心
周波数100MHz、3dB帯域幅50MHz)を挿入し、不要周波数
成分を除去することができる。
【0050】以上のように本実施の形態によれば、周波
数混合器7の出力側と第1の比較分周器8の入力側との
間に帯域通過フィルタを挿入することにより、周波数混
合器7の出力に含まれる不要周波数成分を除去して、第
1の電圧制御発振器5出力の不要スプリアス成分の発生
を防止することができる。
【0051】(実施の形態4)図1において、周波数混
合器7では各端子のアイソレーションが取れていないと
入力端子への他の端子からの周波数の漏れがある場合が
ある。つまり、発振周波数Fvco1を1000MHz、発振
周波数Fvco2を900MHzとすると、周波数混合器7の
分岐点6側の入力端子に発振周波数Fvco2の漏れ成
分900MHzが現れる。この成分はそのまま電圧制御発振器
5の出力に不要スプリアスとして現れることになるが、
周波数混合器7と分岐点6の間に緩衝増幅器を挿入し、
発振周波数Fvco2の漏洩を防止することができる。
【0052】以上のように本実施の形態によれば、第1
の電圧制御発振器5の出力側と周波数混合器7の第1の
入力側との間に緩衝増幅器を挿入することにより、周波
数混合器7から第1の電圧制御発振器5へ漏洩する不要
周波数成分を除去して、第1の電圧制御発振器5出力の
不要スプリアス成分の発生を防止することができる。
【0053】(実施の形態5)式(8)で与えられるル
ープゲインをさらに大きくしようとした場合に、比較分
周数Mを小さくする必要があるが、方法としては基準参
照周波数Fref1及び比較周波数Fc1を大きな値に
設定することが考えられる。ここで例として基準参照周
波数Fref1及び比較周波数Fc1を周波数チャンネ
ル間隔(Fch)の10倍に設定する。さらに、基準参照周
波数Fref2及び比較周波数Fc2を周波数チャンネ
ル間隔(Fch)の11倍に設定する。すなわち、基準参照
周波数Fref1と基準参照周波数Fref2との周波
数の差分を周波数チャンネル間隔(Fch)に等しく設定
する。これは式(9)、式(10)で表される。
【0054】Fref1=10×Fch…………(9) Fref2=11×Fch…………(10) 式(9)、式(10)を式(7)に代入すると、 Fvco1=M’×(10×Fch)+N’×(11×Fch)……(11) 式(11)でN’を固定値とすると、M’を正の整数値
で変化させた場合、発振周波数Fvco1は周波数チャ
ンネル間隔(Fch)の10倍の間隔で変化することにな
り、全ての周波数チャンネルを設定することができない
が、式(11)を変形した。
【0055】 Fvco1=(M’×10+N’×11)×Fch…………(12) でN’、M’をともに正の整数値で変化させてFchだけ
高い周波数を設定する場合、N’を+1するときに、M’
を-1するという取り決めを用いると、 Fvco1=(M’×10+N’×11+1)×Fch…………(13) となり、Fchだけ高い周波数を設定することができ
る。同様に、N’、M’をともに正の整数値で変化させ
てFchの整数倍だけ高い周波数を設定する場合、N’と
M’を適切に差し引きできる取り決めを用いることで、
全ての周波数チャンネルを設定することができる。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、第1
の基準信号分周器2からの出力周波数Fref1と第2
の基準信号分周器10からの出力周波数Fref2との
差分周波数を周波数チャンネル間隔Fchに等しくする
ことにより、無線チャンネルに割り当てられた全ての周
波数チャンネルを設定することができる。
【0057】(実施の形態6)基準信号周波数Fosc
と基準参照周波数Fref1、基準参照周波数Fref
12との間には式(14)、式(15)の関係がある。
【0058】 Fref1=Fosc/(S/R)…………(14) Fref2=Fosc/(Q/P)…………(15) 通常、式(14)、式(15)においてS、Qは1に設
定されるが、実施の形態5において基準参照周波数Fr
ef1と基準参照周波数Fref2との周波数の差分を
周波数チャンネル間隔(Fch)に等しく設定する場合を
考えると、S、Qが1に設定された場合、基準分周器
2、基準分周器10がともに整数分周では実現できな
い。例として、Fosc=10MHz、Ferf1=5.2MHz、Ferf2=5.0
MHz、Fch=200kHzとすると、式(14)、式(15)か
ら、S=13、R=25、Q=1、P=2となる。従って、基準分周器
2の分周数を分数分周にすることにより、基準参照周波
数Fref1と基準参照周波数Fref2との周波数の
差分を周波数チャンネル間隔(Fch)に等しく設定する
ことができる。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、第1
の基準信号分周器2の分周数を分数分周にすることによ
り、基準信号分周器2の出力周波数Fref1と第2の
基準信号分周器10の出力周波数Fref2との差成分
を周波数チャンネル間隔Fchと等しくし、無線チャン
ネルに割り当てられた複数の周波数チャンネルを設定す
ることができる。
【0060】(実施の形態7)式(14)、式(15)
においてS、Qは1に設定されるが、実施の形態5にお
いて基準参照周波数Fref1と基準参照周波数Fre
f2との周波数の差分を周波数チャンネル間隔(Fch)
に等しく設定する場合を考えると、S、Qが1に設定さ
れた場合、基準分周器2、基準分周器10がともに整数
分周では実現できない。例として、Fosc=10MHz、Ferf1=
5.0MHz、Ferf2=4.8MHz、Fch=200kHzとすると、式(1
4)、式(15)から、S=1、R=2、Q=12、P=25となる。
従って、基準分周器10の分周数を分数分周にすること
により、基準参照周波数Fref1と基準参照周波数F
ref2との周波数の差分を周波数チャンネル間隔(Fc
h)に等しく設定することができる。
【0061】以上のように本実施の形態によれば、第2
の基準信号分周器10の分周数を分数分周にすることに
より、第1の基準信号分周器2の出力周波数Fref1
と第2の基準信号分周器10の出力周波数Fref2と
の差成分を周波数チャンネル間隔Fchと等しくして、
無線チャンネルに割り当てられた複数の周波数チャンネ
ルを設定することができる。
【0062】(実施の形態8)図1において、周波数混
合器7で、発振周波数Fvco1と発振周波数Fvco
2との差分周波数F3を得る場合に、周波数混合器7の
ノイズファクターが大きいため、差分周波数F3の信号
純度が劣化するが、サブループ17の基準参照周波数F
ref2を周波数チャンネル間隔よりも大きく取ること
により、ループフィルタ12のカットオフ周波数を高く
設定し、電圧制御発振器13の発振周波数Fvco2の
近傍での信号純度を向上させ、周波数混合器7での劣化
分を補うことができる。
【0063】以上のように本実施の形態によれば、第2
の基準信号分周器10の出力周波数Fref2を周波数
チャンネル間隔より高い周波数に設定するようにしたの
で、周波数混合器7で信号純度が劣化する分を第2の電
圧制御発振器13の信号純度を向上させることにより行
うことができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
PLL周波数シンセサイザ回路によれば、基準信号発生
器と、基準信号発生器からの出力信号を第1の分周数で
分周する第1の基準信号分周器と、第1の基準信号分周
器からの出力信号を第1の入力信号として持つ第1の位
相比較器と、第1の位相比較器からの出力信号を入力信
号とする第1のループフィルタと、第1のループフィル
タからの出力信号を入力制御信号として持つ第1の電圧
制御発振器と、基準信号発生器からの出力信号を第2の
分周数で分周する第2の基準信号分周器と、第2の基準
信号分周器からの出力信号を第1の入力信号として持つ
第2の位相比較器と、第2の位相比較器からの出力信号
を入力信号とする第2のループフィルタと、第2のルー
プフィルタからの出力信号を入力制御信号として持つ第
2の電圧制御発振器と、第2の電圧制御発振器からの出
力信号を第2の比較分周数で分周し、分周後の出力信号
を第2の位相比較器の第2の入力信号とする第2の比較
分周器と、第1の電圧制御発振器からの出力信号をを第
1の入力信号とし、第2の電圧制御発振器からの出力信
号を第2の入力信号とする周波数混合器と、周波数混合
器からの出力信号を第1の比較分周数で分周し、分周後
の出力信号を第1の位相比較器の第2の入力信号とする
第1の比較分周器とを有することにより、第1の比較分
周数を抑制することができるので、第1の位相比較器等
から成るメインループの比較分周数を増加させることな
く、すなわちメインループのループ利得の低下を抑え
て、ロックアップタイムを短縮することができ、短時間
で希望周波数にロックすることが可能となり、また、複
数子機との通信において設定されるスロット間のガード
タイムは短時間で良く、希望周波数チャンネルを設定す
ることが可能となるという有利な効果が得られる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、周波数混合器の出力側と第1の
比較分周器の入力側との間に挿入された低域通過フィル
タを有することにより、周波数混合器の出力に含まれる
不要周波数成分を除去して、第1の電圧制御発振器出力
の不要スプリアス成分の発生を防止することができると
いう有利な効果が得られる。
【0066】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、周波数混合器の出力側と第1の
比較分周器の入力側との間に挿入された帯域通過フィル
タを有することにより、周波数混合器の出力に含まれる
不要周波数成分を除去して、第1の電圧制御発振器出力
の不要スプリアス成分の発生を防止することができると
いう有利な効果が得られる。
【0067】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
乃至3のいずれか1に記載の発明において、第1の電圧
制御発振器の出力側と周波数混合器の第1の入力側との
間に挿入された緩衝増幅器を有することにより、周波数
混合器から第1の電圧制御発振器へ漏洩する不要周波数
成分を除去して、第1の電圧制御発振器出力の不要スプ
リアス成分の発生を防止することができるという有利な
効果が得られる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
乃至4のいずれか1に記載の発明において、第1の基準
信号分周器と第2の基準信号分周器とは、第1の基準信
号分周器からの出力周波数と第2の基準信号分周器から
の出力周波数との差分周波数を周波数チャンネル間隔に
等しくすることにより、無線チャンネルに割り当てられ
た複数の周波数チャンネルを設定できるという有利な効
果が得られる。
【0069】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5のいずれか1に記載の発明において、第1の基準
信号分周器は、その分周数を分数分周にすることによ
り、第1の基準信号分周器の出力周波数と第2の基準信
号分周器の出力周波数との差成分を周波数チャンネル間
隔と等しくして、無線チャンネルに割り当てられた複数
の周波数チャンネルを設定できるという有利な効果が得
られる。
【0070】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6のいずれか1に記載の発明において、第2の基準
信号分周器は、その分周数を分数分周にすることによ
り、第1の基準信号分周器の出力周波数と第2の基準信
号分周器の出力周波数との差成分を周波数チャンネル間
隔と等しくして、無線チャンネルに割り当てられた複数
の周波数チャンネルを設定することができるという有利
な効果が得られる。
【0071】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
乃至7のいずれか1に記載の発明において、第2の基準
信号分周器は、その出力周波数を周波数チャンネル間隔
より高い周波数に設定することにより、周波数混合器で
信号純度が劣化する分を第2の電圧制御発振器の信号純
度を向上させることにより補うことができるという有利
な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるPLL周波数シン
セサイザ回路を示すのブロック図
【図2】TDMA方式の複数子機と接続する親機の時間
フレーム、スロットを示すデータ構成図
【図3】従来のPLL周波数シンセサイザ回路を示すロ
ック図
【図4】TDMA方式の複数子機と接続する親機の時間
フレーム、スロットを示すデータ構成図
【符号の説明】
1 基準信号発生器 2 第1の基準分周器 3 第1の位相比較器 4 第1のループフィルタ 5 第1の電圧制御発振器 6、9 分岐点 7 周波数混合器 8 第1の比較分周器 10 第2の基準分周器 11 第2の位相比較器 12 第2のループフィルタ 13 第2の電圧制御発振器 15 第2の比較分周器 16 メインループ 17 サブループ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準信号発生器と、前記基準信号発生器か
    らの出力信号を第1の分周数で分周する第1の基準信号
    分周器と、前記第1の基準信号分周器からの出力信号を
    第1の入力信号として持つ第1の位相比較器と、前記第
    1の位相比較器からの出力信号を入力信号とする第1の
    ループフィルタと、前記第1のループフィルタからの出
    力信号を入力制御信号として持つ第1の電圧制御発振器
    と、前記基準信号発生器からの出力信号を第2の分周数
    で分周する第2の基準信号分周器と、前記第2の基準信
    号分周器からの出力信号を第1の入力信号として持つ第
    2の位相比較器と、前記第2の位相比較器からの出力信
    号を入力信号とする第2のループフィルタと、前記第2
    のループフィルタからの出力信号を入力制御信号として
    持つ第2の電圧制御発振器と、前記第2の電圧制御発振
    器からの出力信号を第2の比較分周数で分周し、分周後
    の出力信号を第2の位相比較器の第2の入力信号とする
    第2の比較分周器と、前記第1の電圧制御発振器からの
    出力信号をを第1の入力信号とし、前記第2の電圧制御
    発振器からの出力信号を第2の入力信号とする周波数混
    合器と、前記周波数混合器からの出力信号を第1の比較
    分周数で分周し、分周後の出力信号を第1の位相比較器
    の第2の入力信号とする第1の比較分周器とを有するこ
    とを特徴とするPLL周波数シンセサイザ回路。
  2. 【請求項2】前記周波数混合器の出力側と前記第1の比
    較分周器の入力側との間に挿入された低域通過フィルタ
    を有することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波
    数シンセサイザ回路。
  3. 【請求項3】前記周波数混合器の出力側と前記第1の比
    較分周器の入力側との間に挿入された帯域通過フィルタ
    を有することを特徴とする請求項1に記載のPLL周波
    数シンセサイザ回路。
  4. 【請求項4】前記第1の電圧制御発振器の出力側と前記
    周波数混合器の第1の入力側との間に挿入された緩衝増
    幅器を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1に記載のPLL周波数シンセサイザ回路。
  5. 【請求項5】前記第1の基準信号分周器と前記第2の基
    準信号分周器とは、前記第1の基準信号分周器からの出
    力周波数と前記第2の基準信号分周器からの出力周波数
    との差分周波数を周波数チャンネル間隔に等しくするこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のP
    LL周波数シンセサイザ回路。
  6. 【請求項6】前記第1の基準信号分周器は、その分周数
    を分数分周にすることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1に記載のPLL周波数シンセサイザ回路。
  7. 【請求項7】前記第2の基準信号分周器は、その分周数
    を分数分周にすることを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1に記載のPLL周波数シンセサイザ回路。
  8. 【請求項8】前記第2の基準信号分周器は、その出力周
    波数を周波数チャンネル間隔より高い周波数に設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載の
    PLL周波数シンセサイザ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2432061A (en) * 2005-09-15 2007-05-09 Radioscape Ltd Frequency synthesiser
JP2010034709A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 無線中継装置
WO2016167283A1 (ja) * 2015-04-15 2016-10-20 三菱電機株式会社 シンセサイザ

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