JPH1120482A - パワーユニットの取付方法及び取付構造 - Google Patents

パワーユニットの取付方法及び取付構造

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JPH1120482A
JPH1120482A JP17370197A JP17370197A JPH1120482A JP H1120482 A JPH1120482 A JP H1120482A JP 17370197 A JP17370197 A JP 17370197A JP 17370197 A JP17370197 A JP 17370197A JP H1120482 A JPH1120482 A JP H1120482A
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Shin Takehara
伸 竹原
Takahiko Tanaka
孝彦 田中
Fumihiro Tara
文宏 多良
Haruyuki Taniguchi
晴幸 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両側ブラケットとパワーユニット側ブラケ
ットとをボルトとナットとによって締め付けることで車
体にパワーユニットを取付けるマウントにおいて、錆止
め塗料の剥離によるボルトとナットとの捩子の緩みを防
止する。 【構成】 パワーユニット側ブラケット14には、ナッ
ト17を支持するナット支持部16が形成されるととも
に、このパワーユニット側ブラケット14に錆止塗料を
塗布する際には、ナット支持部16内にナット17を支
持しない状態で塗料の塗布を行い、塗料が乾燥した後に
ナット支持部16にナット17を収納させる。その後、
車体1に対してパワーユニット9を所定の取付け場所に
位置させて、両ブラケット13、14をボルト15とナ
ット17とにより螺着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンやトランスミッションとから成るパワーユニットをマ
ウントブラケットを介して車体に組付ける際の、マウン
トブラケットによる取付け方法及びマウントブラケット
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のエンジンやト
ランスミッションとから成るパワーユニットの車体への
取付けは、例えば特開平7−223443号公報の図4
に開示するようにマウントブラケットを介して行ってい
た。つまり、車体側あるいはパワーユニット側のどちら
か一方側に、防振ラバーの中央にボルトの貫通孔を有す
る一方側ブラケットを固定させるとともに、他方側には
一方側ブラケットの貫通孔に対応する位置にボルトの貫
通孔が形成されたコの字状の他方側ブラケットを固定さ
せ、これら一方側ブラケットの貫通孔と他方側ブラケッ
トの貫通孔とにボルトを貫通させてこれをナットで締付
けることで行っていた。
【0003】このように、ボルトを締付ける場合、ナッ
トをボルトの捩子溝に一致させ且つ、治具によりナット
の回り止めをおこなう必要があるが、パワーユニットを
位置させて狭くなったエンジンルーム内でナットを支持
すること及び治具を利用することが困難となる場合が多
い。そこで、例えば図3に示すように車体側ブラケット
13に防振ラバー13aを設け、ナット17をパワーユ
ニット側ブラケット14表面に締付ける場合には、パワ
ーユニット側ブラケット14の貫通孔14d周辺に、図
5に示すようにナット17を格納して支持し回り止めを
おこなうナット保持部16を形成し、このナット保持部
16内に予めナット17を設置している。これにより、
エンジンルーム内にパワーユニットを位置させ、両ブラ
ケット13、14の孔部にボルト15を貫通させてナッ
ト保持部14内のナット17の捩子溝と一致させること
で、簡単にパワーユニットの取付けが行うことができ
る。また、ブラケットの製造直後に、ナット保持部14
にナット17を挿入して、ナット保持部14の爪部14
mを折曲げることで、、ブラケット14を製造した後ブ
ラケット14をパワーユニットを車体に組付ける組立ラ
インに運ぶ途中に、ナット17がブラケット14から脱
落することを確実に防止できる。
【0004】ところで、車体下部やエンジン下部、変速
機は、雨水などの跳ね上がりを受けるため錆止め用塗料
を塗布する必要があるが、ブラケットについても、同様
に錆止め塗料を塗布している。この塗布は、上記製造ラ
インでブラケットの組付け前に錆止め塗料を乾燥させる
必要があるために、ナット保持部内にナットを挿入し
て、上述のようにその爪部を折曲げた後、早急に錆止め
塗料を車体側ブラケット及びパワーユニット側ブラケッ
トに塗布することで、生産効率を向上させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにパワーユニットをエンジンルーム内に位置させる
前に、ナット支持部を有するパワーユニット側ブラケッ
トに対し、そのナット保持部内にナットを格納したまま
の状態で錆止め塗料を塗布した場合においては、以下の
ような問題があった。
【0006】つまり、ナット保持部内にナットを格納し
たままの状態で錆止め塗料を塗布した場合、塗料がナッ
ト保持部内のナットの周辺に過剰に溜まったまま固まっ
てしまい、この状態で両ブラケットをナットとボルトで
締付けてしまうと、車体の振動などによりナットと他方
側ブラケット表面との間に挟まってしまった固形化した
塗料が剥げて、ボルトとナットとの締結に緩みを生じる
ことがあった。
【0007】また、ナットのナット保持部からの脱落防
止を、ナット保持部内にナットを挿入後その爪部を折曲
げることで行っているため、爪部の折曲げ作業はナット
保持部の変形を防止すべく慎重におこなう必要があり、
仮に誤ってナット保持部を変形させた場合にはナット保
持部内でのナットの位置調整が困難となることがあっ
た。
【0008】そこで本発明は上記事情に鑑み、上記ナッ
ト支持部にナットを支持させない状態で上記ブラケット
に塗料を塗布した後に、上記ナット支持部にナットを支
持させて、上記車体側貫通孔およびパワーユニット側貫
通孔に挿入させたボルトを該ナットにより締付ることに
より、ボルトとナットとの締付けに発生する緩みを防止
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の本発明は、車体に固定される車体側ブラケットに形
成された車体側貫通孔と、パワーユニットに固定される
パワーユニット側ブラケットの上記車体側貫通孔に対応
する位置に形成されたパワーユニット側貫通孔とにボル
トを挿入し、このボルトと、上記車体側ブラケットある
いは上記パワーユニット側ブラケットの一方のブラケッ
トに形成されたナット支持部によって支持されるナット
とを締付けることにより、上記車体側ブラケットと上記
パワーユニット側ブラケットとを螺着して車体にパワー
ユニットを取付けるパワーユニットの取付方法におい
て、上記ナット支持部にナットを支持させない状態で、
上記一方のブラケットに塗料を塗布する塗布工程と、該
塗布工程後、上記ナット支持部にナットを支持させて、
上記車体側貫通孔およびパワーユニット側貫通孔に挿入
したボルトとナットとを締付ける螺着工程とから成るこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、上記螺着工程は、上記ナット支持
部にナットを支持させた後、上記ナット支持部に、ナッ
トの上記ナット支持部からの脱落を規制するための脱落
規制手段を施す工程を含むことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項3記載の本発明は、請求項2
記載の発明において、上記ナット支持部は、上記一方の
ブラケットの表面にガイド部が形成されるとともに、該
ガイド部は、ナットを収納させるための解放部が形成さ
れるものであって、上記螺着工程は、ナットを上記ガイ
ド部の解放部に向けて移動させて、ナットをガイド部に
支持させるものであって、上記脱落規制手段を上記ナッ
ト支持部に施す工程は、ナットをガイド部に支持させた
後、上記ブラケット表面の上記解放部分周辺に形成され
た孔に、ピンを挿入することによりおこなわれることを
特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、上記螺着工程の前に、上記塗布工
程で塗布された塗料を乾燥させる乾燥工程を含むことを
特徴とするものである。
【0013】また、請求項5記載の本発明は、車体にパ
ワーユニットを搭載可能となるよう車体に固定されて、
ボルトを貫通させる車体側貫通孔を有する車体側ブラケ
ットと、該車体側ブラケットに対応するようパワーユニ
ットに固定されて、上記車体側貫通孔に対応する位置に
ボルトを貫通させるパワーユニット側貫通孔を有するパ
ワーユニット側ブラケットとを備え、上記車体側ブラケ
ットあるいはパワーユニット側ブラケットの一方のブラ
ケットに、上記車体側貫通孔と上記パワーユニット側貫
通孔に挿入されたボルトを締付けるためのナットを支持
するナット支持部が形成されたパワーユニットの取付構
造において、上記ナット支持部は、上記一方のブラケッ
トの表面に形成されたガイド部からなり、該ガイド部に
はナットを該ガイド部に収納させるため解放部が形成さ
れており、上記ブラケット表面の該解放部分周辺に、支
持されたナットの脱落を規制する規制手段が配設されて
いることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の作用】請求項1記載の本発明では、車体側ブラ
ケットあるいはパワーユニット側ブラケットの一方のブ
ラケットにナット支持部が形成されるとともに、ナット
支持部にナットを支持させない状態で、一方のブラケッ
トに塗料を塗布した後、ナット支持部にナットを支持さ
せて、その後両ブラケットの貫通孔に挿入させたボルト
をこのナットにより締付ける。したがって、ナット支持
部内から余分な塗料が流出しやすい状態で塗料の塗布を
おこなうことができ塗料が過剰に固形化することがない
ため、ボルトとナットとを締付けても塗料が剥がれるこ
とがなくしたがってボルトとナットとの緩みを防止でき
る。
【0015】請求項2記載の本発明では、ナット支持部
を有する車体側あるいはパワーユニット側の一方のブラ
ケットに塗料を塗布してナット支持部にナットを支持さ
せた後、ナットの脱落規制手段を施すことにより、ナッ
トの脱落を防止できる。
【0016】請求項3記載の本発明では、ナットの脱落
防止を、ナットを支持するガイド部ではなくブラケット
表面に形成された孔にピンを挿入することによっておこ
なうため、ナットの脱落防止作業時にナット支持部の特
にガイド部を変形させることが防止でき、かつこれによ
って、作業員の作業性が向上できる。
【0017】請求項4記載の本発明では、塗料の塗布
後、塗料を十分に乾燥させて螺着がおこなわれるため、
ナット支持部内の塗料を十分排出してボルトとナットと
の締付けがおこなわれ、従ってボルトとナットとの締付
けの緩みをより防止できる。
【0018】請求項5記載の本発明では、ナット支持部
にナット支持後にこのナットの脱落を防止するためのナ
ット規制手段が、ブラケット表面の解放部分周辺に配設
されているため、ガイド部を変形させることなく簡単な
作業でナットの脱落作業をおこなうことができる。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、塗料の
塗布時にナット支持部内から余分な塗料が流出しやすく
なり塗料が過剰に固形化することがないため、ボルトに
よりナットを締付けても塗料が剥がれることがなくした
がってボルトとナットとの緩みを防止できる。
【0020】請求項2記載の本発明では、ナットの脱落
を防止して、パワーユニットの車体への取付け作業性を
向上できる。請求項3記載の本発明では、ナットの脱落
防止作業時にナット支持部のガイド部を変形させること
がなく、したがって、作業員の作業性が向上できる。
【0021】請求項4記載の本発明では、ナット支持部
内の塗料を十分排出してボルトとナットとの締付けがお
こなわれ、従ってボルトとナットとの締付けの緩みをよ
り防止できる。
【0022】請求項6記載の本発明では、ナット支持部
にナット支持後にこのナットの脱落を防止するためのナ
ット規制手段が、ブラケット表面の解放部分周辺に配設
されているため、ガイド部を変形させることなく簡単な
作業でナットの脱落作業をおこなうことができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の各実施態様を詳
細に説明する。図1は、本発明に係わる自動車の前方側
に形成されるエンジンルーム付近を示す平面図であり、
図2は図1の平面図を示す図面である。
【0024】図1及び図2に示すように、車体1は、車
両側方側で車両前後方向に配設されるフロントサイドフ
レーム2a、2bと、これらを連結するフロントクロス
メンバ3とを有しこれらによってエンジンルーム4が形
成されており、車両の中心部の側方側で車両前後方向に
配設されるサイドフレーム(図示せず)にはクロスメン
バ5が配置されている。また、エンジンルーム4の下部
には、フロントクロスメンバ3とクロスメンバ5とに連
結され車両前後方向に配置されるマウントメンバ6が位
置している。
【0025】エンジン7と変速機8とから構成されるパ
ワーユニット9は、エンジンルーム4内に配置されてお
り、その際パワーユニット9は、フロントサイドフレー
ム2aに固定される第1マウント10と、エンジンルー
ム4下部のマウントメンバ6に固定される第2マウント
11と、第1マウント10とは反対方向のフロントサイ
ドフレーム2bに固定される第3マウント12とによっ
て、車体1に固定されている。
【0026】次に、本発明を示す第1マウント10につ
いて、図3を参照して説明する。第1マウント10は、
フロントサイドフレーム2aにボルト(図示せず)によ
り固定される車体側ブラケット13と、変速機8上部に
ボルト(図示せず)により固定されるパワーユニット側
ブラケット14とから構成されている。なお、パワーユ
ニット側ブラケット14は、エンジン7に固定されても
よい。
【0027】車体側ブラケット13は、エンジン7の振
動が車体1に伝達されるのを抑制するための円盤状の弾
性部材13aと、この弾性部材13aの周囲で弾性部材
13aを保持する外筒部13bと、この外筒部13bを
支持し、フロントサイドフレーム2aとボルトによって
固定される基部13cとから構成されており、弾性部材
13aには、その円状に形成された面の中央部にボルト
15を貫通させるためのボルト孔13dが貫通されてい
る。この車体側ブラケット13は、パワーユニット9組
付け時にボルト孔13dが水平方向となるように位置さ
れる。
【0028】パワーユニット側ブラケット14は、変速
機8とボルトによって固定される基部14aと、車体側
ブラケット13弾性部材13aの円状の面を挟み込む板
部14b、14cとが略コの字状に形成されるもので、
板部14b、14cには車体側ブラケット13のボルト
孔13dに対応する位置に、同様にボルト孔14dが形
成されている。なおこのボルト孔14dは、パワーユニ
ット9を車体1に取付ける時に、車体1に対するパワー
ユニット9の位置を調整可能とするために、長孔に形成
されている。車体側ブラケット13とパワーユニット側
ブラケット14とのそれぞれのボルト孔13d、14d
を貫通し、捩子が切られたボルト15は、パワーユニッ
ト側ブラケット14の一方側板部14cの表面に形成さ
れたナット支持部16に格納される捩子が切られたナッ
ト17によって締め付けられる。
【0029】次に、図3のナット支持部16を拡大した
図4を参照して、ナット支持部16を詳細に説明する。
ナット支持部16は、上記長孔の周辺に形成されてお
り、ナット保持状態でナット17の基部17aを保持す
るとともに、ボルト15をナット17に締結する場合に
ナット17の回り止めをおこなうガイド部16aが長孔
が延びる方向に沿って形成されており、ガイド部16a
の先端にナット止め16bが形成されている。この構成
によって、ナット17をナット支持部16に支持させた
状態で、車体1に対するパワーユニット9の位置の調整
が可能となる。また、ガイド部16aのナット止め16
bの反対側は、ナット17をナット支持部16に収納可
能とすべく解放された解放部16cとなっている。この
ガイド部16aの解放側で長孔より離間した位置には、
ナット支持部16にナット17を保持した状態で、ナッ
ト17の脱落を防止するためのピン18を差込むピン孔
19が形成されている。なお、本実施例では、ナット1
7は6角であるがその他でも構わない。
【0030】次に、本実施例におけるパワーユニット9
の取付方法について詳細に説明する。ナット支持部16
にナット17を支持しない状態のパワーユニット側ブラ
ケット14と、車体側ブラケット13とは、パワーユニ
ット9を車体1に組み付ける前に予め錆止め塗料が塗布
される。この塗布作業は、錆止め塗料剤を貯蔵する貯蔵
部(図示せず)にこれらブラケット13、14を沈める
ことでおこなうが、塗布方法としてはスプレーなどで塗
料を吹き付けてもよい。
【0031】次に、塗布した塗料を乾燥器(図示せず)
を使用したり、自然乾燥により乾燥させる。このとき、
本実施例のように、パワーユニット側ブラケット14の
ナット支持部16にナット止め16bがある場合には、
ナット支持部16のナット止め16bの反対側つまり解
放部側がナット止め16b側より下方側になるよう位置
させて乾燥させることで、ナット支持部16内に塗料が
過剰に溜まるのをより防止でき、ナット17とボルト1
5との緩み防止に効果的である。
【0032】両ブラケット13、14を乾燥させた後、
パワーユニット側ブラケット14のナット支持部16に
ナット17を格納させ、この状態でピン孔に、ピン18
を差込んでナット17の脱落を防止する。
【0033】一方、車両の組立てラインでは、以下のよ
うにしてパワーユニット9の車体1の取り付けが行われ
る。パワーユニット9は、エンジン7と変速機8とが固
着され、上記第2マウント11によってマウントメンバ
6に取付けられた状態であり、この状態でエンジンルー
ム4の下方側からエンジンルーム4内に移動される。こ
の時、マウントメンバ6はフロントクロスメンバ3やク
ロスメンバ5には連結されていない。パワーユニット9
がエンジンルーム4の所定の位置に配置されると、乾燥
し終えた車体側およびパワーユニット側の両ブラケット
13、14がそれぞれフロントサイドフレーム2aと、
変速機8にボルトにより固定される。
【0034】次に、両ブラケット同志がボルト15とナ
ット17とにより螺着される。具体的には、両ブラケッ
ト13、14のボルト孔13d、14dを夫々対応する
よう位置させて、パワーユニット側ブラケット14のナ
ット支持部16が形成されていない一方側の板部14b
のボルト孔14dから他方側のナット支持部16が形成
された板部14cのボルト孔14dに向けてボルト15
を挿入し、ナット支持部16内に格納されたナット17
によって、ボルト15を締付ける。
【0035】これによって、第1マウント10によるパ
ワーユニット9のフロントサイドフレーム2aへの固定
が行われる。次に、第3マウント12によるパワーユニ
ット9のフロントサイドフレーム2aへの取付けを行う
とともに、マウントメンバ6をフロントクロスメンバ3
と、クロスメンバ5とに固定してパワーユニット9の車
体1への取付けが完了するこのようにパワーユニット9
の車体1への取付け方法において、ナット支持部16を
有するパワーユニット側ブラケット14への錆止め塗料
の塗布後、ナット支持部16へナット17を格納させて
ナット17とボルト15とを締付けるため、従来のよう
にナット支持部16内に塗料が過剰に溜まった状態でボ
ルト15とナット17が締付けられてナット17とパワ
ーユニット側ブラケット14の表面との間に残った塗料
が固形化してしまい、この固形化した塗料が剥げること
によるボルト15とナット17との緩みを防止できる効
果がある。
【0036】また、パワーユニット側ブラケット14の
ナット支持部16にナット17を格納した後、ピン孔1
9にピン18を挿入することにより、簡単な方法でナッ
ト17のナット支持部16からの脱落を防止することが
可能となる。また、ナット17の脱落を防止する構造と
しては、本実施例に限定されないが、本実施例のように
ピン構成することにより従来のように、ナット支持部1
6に一体形成された爪部を折曲げることがないため、ナ
ット支持部16内でのナット17の位置調整を的確にお
こなうことができ、従ってナット17の脱落防止に伴う
処理作業を向上できる。
【0037】なお、本実施例では、パワーユニット側ブ
ラケット14にナット支持部16を具備させ、車体側ブ
ラケット13に弾性部材13aを具備させ、パワーユニ
ット側ブラケット14をコの字状として弾性部材13a
を挟むよう構成したが、その逆でもよい。また、本実施
例では、第1マウント10について本取付け方法および
構成を採用したが、第2、第3マウントや更に他のマウ
ントについて採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンルーム付近全体を示す平面
図。
【図2】図1の正面図。
【図3】車両側ブラケットとパワーユニット側ブラケッ
トとの組付け状態を示す図。
【図4】パワーユニット側ブラケットのナット支持部の
拡大図。
【図5】従来のパワーユニット側ブラケットのナット支
持部の拡大図。
【符号の説明】
1 車体 9 パワーユニット 10 第1マウント 13 車体側ブラケット 14 パワーユニット側ブラケット 15 ボルト 16 ナット支持部 17 ナット 16 ピン
フロントページの続き (72)発明者 谷口 晴幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定される車体側ブラケットに形成
    された車体側貫通孔と、パワーユニットに固定されるパ
    ワーユニット側ブラケットの上記車体側貫通孔に対応す
    る位置に形成されたパワーユニット側貫通孔とにボルト
    を挿入し、このボルトと、上記車体側ブラケットあるい
    は上記パワーユニット側ブラケットの一方のブラケット
    に形成されたナット支持部によって支持されるナットと
    を締付けることにより、上記車体側ブラケットと上記パ
    ワーユニット側ブラケットとを螺着して車体にパワーユ
    ニットを取付けるパワーユニットの取付方法において、 上記ナット支持部にナットを支持させない状態で、上記
    一方のブラケットに塗料を塗布する塗布工程と、 該塗布工程後、上記ナット支持部にナットを支持させ
    て、上記車体側貫通孔およびパワーユニット側貫通孔に
    挿入したボルトとナットとを締付ける螺着工程とから成
    ることを特徴とするパワーユニットの取付方法。
  2. 【請求項2】上記螺着工程は、上記ナット支持部にナッ
    トを支持させた後、上記ナット支持部に、ナットの上記
    ナット支持部からの脱落を規制するための脱落規制手段
    を施す工程を含むことを特徴とする請求項1記載のパワ
    ーユニットの取付方法。
  3. 【請求項3】上記ナット支持部は、上記一方のブラケッ
    トの表面にガイド部が形成されるとともに、該ガイド部
    には、ナットを収納させるための解放部が形成されるて
    おり、 上記螺着工程は、ナットを上記ガイド部の解放部に向け
    て移動させて、ナットをガイド部に支持させるものであ
    って、上記脱落規制手段を上記ナット支持部に施す工程
    は、ナットをガイド部に支持させた後上記ブラケット表
    面の上記解放部分周辺に形成された孔に、ピンを挿入す
    ることによりおこなわれることを特徴とする請求項2記
    載のパワーユニットの取付方法。
  4. 【請求項4】上記螺着工程の前に、上記塗布工程で塗布
    された塗料を乾燥させる乾燥工程を含むことを特徴とす
    る請求項1記載のパワーユニットの取付方法。
  5. 【請求項5】車体にパワーユニットを搭載可能となるよ
    う車体に固定されて、ボルトを貫通させる車体側貫通孔
    を有する車体側ブラケットと、該車体側ブラケットに対
    応するようパワーユニットに固定されて、上記車体側貫
    通孔に対応する位置にボルトを貫通させるパワーユニッ
    ト側貫通孔を有するパワーユニット側ブラケットとを備
    え、上記車体側ブラケットあるいはパワーユニット側ブ
    ラケットの一方のブラケットに、上記車体側貫通孔と上
    記パワーユニット側貫通孔に挿入されたボルトを締付け
    るためのナットを支持するナット支持部が形成されたパ
    ワーユニットの取付構造において、 上記ナット支持部は、上記一方のブラケットの表面に形
    成されたガイド部からなり、該ガイド部にはナットを該
    ガイド部に収納させるための解放部が形成されており、
    上記ブラケット表面の該解放部分周辺に、支持されたナ
    ットの脱落を規制する規制手段が配設されていることを
    特徴とするパワーユニットの取付構造。
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